JP3521904B2 - イーサネット(r)におけるフレーム転送方法及びノード - Google Patents

イーサネット(r)におけるフレーム転送方法及びノード

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イーサネット(R)
のフレームを中継するノードとフレーム転送方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の、イーサネット(R)におけるノー
ドの制御方式は、図18に示すネットワーク制御フレー
ムのペイロード部分にネットワーク制御情報1200
6、MACアドレス(送信先MACアドレス2001と
送信元MACアドレス2002)並びにIPアドレス
(制御対象端末IPアドレス12004)に、制御を行
うノードのアドレスを格納したフレームを用いて、ノー
ドの制御を行っている。
【0003】そのため、ユーザがネットワーク帯域を全
て使用してデータを送信している際は、ノードは制御フ
レームを送ることができない。また、制御フレームは、
ノードの制御情報量に関わらず、IEEE802.3で
規定されるイーサネット(R)の規格上、最小でも64バ
イトのフレームにする必要がある。
【0004】VLANに関する技術を規定している、I
EEE802.1Qでは、フレーム中継時、1つのVL
ANタグをフレームに付与し、ネットワーク分離を行う
ことが規定されている。
【0005】そのため、従来のイーサネット(R)フレー
ムを中継するノードにおいては、フレーム中継時にVL
ANタグを最大1つまで同時に処理するための機能を備
えており、そのフレーム中継時に付与するVLANタグ
情報を格納するフォワーディングテーブルには、VLA
Nタグ1つ分の情報領域しか確保されていない。
【0006】また、フレーム中のVLANタグはネット
ワーク分離のための情報であるため、VLANタグ付き
フレームを中継するノードは、VLANタグの内容を変
更する機能を有しておらず、VLANタグ内の情報はフ
レーム転送のためにしか利用されない。
【0007】また、データリンク層におけるVLANフ
レームの転送においては、MACアドレスおよびVLA
N IDの参照によりフレームの中継並びに転送ポート
の決定を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のイーサ
ネット(R)におけるノードの制御においては、以下に述べ
るような問題点があった。
【0009】第1に、従来のIEEE802.3で規定
されるイーサネット(R)におけるノードでは、図18に示
すフレームのペイロード部分に制御情報、MACアドレ
ス並びにIPアドレスに、制御を行うノードのアドレス
を格納したフレームを用いて、ノードの制御を行ってい
る。そのため、ユーザがネットワーク帯域を全て使用し
てデータを送信している際は、ノードが制御フレームを
送ることができない。
【0010】第2に、制御フレームは、ノードの制御情
報量に関わらず、イーサネット(R)の規格上、最小でも
64バイトのフレームにする必要があり、頻繁に制御フ
レームをネットワークに流した場合、ユーザデータの帯
域を圧迫する問題がある。
【0011】第3に、フレーム転送時のVLANタグの
付与を行う際には、フォワーディングテーブルに情報領
域がないため、複数のVLANタグを付けることができ
ない。
【0012】第4に、IEEE802.3イーサネット
(R)においてループ上のネットワークが形成された場
合、データリンク層におけるVLANパケットの転送に
おいて、パケット転送のループが発生した際にフレーム
を廃棄する機能が実現されていないため、ループしてい
るパケットがネットワークを占有、また装置内のパケッ
トメモリの圧迫を誘発し、ネットワークが不安定な状態
になる。
【0013】本発明の第1の目的は、ユーザがネットワ
ークを使用している際でも、ノードからネットワーク制
御情報の送信を可能にするイーサネット(R)におけるフ
レーム転送方法及びノードを提案することにある。
【0014】本発明の第2の目的は、フレームの制限に
よらず最小の情報の送信を可能にし、ネットワーク制御
情報の送信によってネットワーク帯域の圧迫を最小限に
することを可能にするイーサネット(R)におけるフレー
ム転送方法及びノードを提案することにある。
【0015】本発明の第3の目的は、フレーム転送時に
複数のタグの付与を可能にし、ネットワーク制御情報等
の大きな情報量をタグで送ることを可能にするイーサネ
ット(R)におけるフレーム転送方法及びノードを提案す
ることにある。
【0016】本発明の第4の目的は、データリンク層に
おけるVLANパケットの転送において、フレームを廃
棄することを可能にする。これにより、ループしている
パケットがネットワーを占有すること、また装置内のパ
ケットメモリの圧迫することを防ぎ、ネットワークが不
安定になることを防止するイーサネット(R)におけるフ
レーム転送方法及びノードを提案することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、イーサネット(R)のフレームを中継するノードに
おいて、前記フレームの中継時に、前記フレームのイー
サネット (R) 属性情報の前に、同時に2つ以上のネット
ワーク制御タグを挿入し、挿入した前記ネットワーク制
御タグを削除する手段を備えることを特徴とする。
【0018】請求項2の本発明のノードは、前記フレー
ムのネットワーク制御タグを、同時に2つ以上置換する
手段を備えることを特徴とする。
【0019】請求項3の本発明のノードは、フレーム中
継時のフレーム内容変更のためのフォワーディングテー
ブルメモリによって、2つ以上の前記ネットワーク制御
タグを管理する手段を備えることを特徴とする。
【0020】請求項4の本発明のノードは、フレーム中
継時、前記フレーム内の2つ以上のネットワーク制御タ
の情報を用いて、フォワーディングテーブルメモリの
サーチを行う手段を備えることを特徴とする。
【0021】請求項5の本発明のノードは、前記フレー
ムの中継時、前記フレーム内の2つ以上のネットワーク
制御タグの情報並びに入力ポート、送信先MACアドレ
ス、送信元MACアドレス、TYPEフィールド情報を
組み合わせて、フォワーディングテーブルメモリのサー
チを行う手段を備えることを特徴とする。
【0022】請求項6の本発明のノードは、前記フレー
ムの中継時、前記フレームに挿入する前記ネットワーク
制御タグに、フレームの生存時間を示すTTL領域を設
け、前記TTL領域の値によって前記生存時間を過ぎて
いるかどうかをチェックし、前記生存時間を過ぎている
前記フレームを中継することなく廃棄する手段を備える
ことを特徴とする。
【0023】請求項7の本発明のノードは、前記フレー
ムの中継する度に、前記TTL領域の値を、1づつデクリ
メントする手段を備えることを特徴とする。
【0024】請求項8の本発明のノードは、前記ネット
ワーク制御タグに、ネットワーク制御情報を格納するこ
とを特徴とする。
【0025】請求項9の本発明のノードは、前記ネット
ワーク制御タグの内容に応じて、自ノードの状態管理を
変更する手段を備えることを特徴とする。
【0026】請求項10の本発明のノードは、自ノード
の状態に応じて、中継するフレームの前記ネットワーク
制御タグの領域に、ノード状態を格納することを特徴と
する。
【0027】請求項11の本発明は、イーサネット(R)
のフレームを中継するノードのフレーム転送方法であっ
て、前記フレームの中継時に、前記フレームのイーサネ
ット (R) 属性情報の前に、同時に2つ以上のネットワー
ク制御タグを挿入し、又は挿入された前記ネットワーク
制御タグを削除することを特徴とする。
【0028】請求項12の本発明のフレーム転送方法
は、フレーム中継時のフレーム内容変更のためのフォワ
ーディングテーブルメモリによって、2つ以上の前記
ットワーク制御タグを管理することを特徴とする。
【0029】請求項13の本発明のフレーム転送方法
は、フレーム中継時、前記フレーム内の2つ以上のネッ
トワーク制御タグの情報を用いて、フォワーディングテ
ーブルメモリのサーチを行うことを特徴とする。
【0030】請求項14の本発明のフレーム転送方法
は、前記フレームの中継時、前記フレーム内の2つ以上
ネットワーク制御タグの情報並びに入力ポート、送信
先MACアドレス、送信元MACアドレス、TYPEフ
ィールド情報を組み合わせて、フォワーディングテーブ
ルメモリのサーチを行うことを特徴とする。
【0031】請求項15の本発明のフレーム転送方法
は、前記フレームの中継時、前記フレームに挿入する前
ネットワーク制御タグに、フレームの生存時間を示す
TTL領域を設け、前記TTL領域の値によって前記生
存時間を過ぎているかどうかをチェックし、前記生存時
間を過ぎている前記フレームを中継することなく廃棄す
ることを特徴とする。
【0032】請求項16の本発明のフレーム転送方法
は、前記フレームの中継する度に、前記TTL領域の値
を、1づつデクリメントすることを特徴とする。
【0033】請求項17の本発明のフレーム転送方法
は、前記ネットワーク制御タグに、ノード制御情報を格
納することを特徴とする。
【0034】請求項18の本発明のフレーム転送方法
は、前記ネットワーク制御タグの内容に応じて、自ノー
ドの状態管理を変更する手段を備えることを特徴とす
る。
【0035】請求項19の本発明のフレーム転送方法
は、自ノードの状態に応じて、中継するフレームの前記
ネットワーク制御タグ領域に、ノード状態を格納するこ
とを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0037】図1は、本発明を適用したイーサネット
(R)のフレームを中継するノードのVLANスイッチン
グハブの構成図であり、パケットフォワーディング機構
201、装置構成デバイス401、コンソールI/O9
5、パケットスイッチング機構91を備えて構成され、
MAC層インタフェース111〜114、PHY層イン
タフェース311〜314を有する。
【0038】パケットフォワーディング機構201の構
成を図2に示す。パケットフォワーディング機構201
は、フレーム合成器403と、フレーム転送器407に
加えて、本発明の特徴的な機能を有する、フレーム解析
器402と、フォワーディングテーブルメモリ405
と、テーブルサーチ器404と、フレーム書換え器40
6を備えて構成される。
【0039】また、本発明では、図15に示すTTLビ
ット付きのタグフォーマット2206を利用したVLA
Nタグフレーム、並びに、図17に示すネットワーク制
御タグフォーマット2010を利用した図16に示すI
EEE802.3ネットワーク制御フレーム20001
を利用する。
【0040】以下、本発明の実施例として、図3に示す
本発明のフレーム解析器402内のタグTTLチェック
器503と、図7に示すフレーム書換え器406内のタ
グ演算器715とN段タグ挿入器710、N段タグ削除
器712、N段タグ置換器713、図6に示すテーブル
メモリ410、図15に示すタグフォーマット220
6、図17に示すネットワーク制御タグフォーマット2
010を利用した図16に示すIEEE802.3のネ
ットワーク制御フレーム20001を利用したフレーム
転送について説明する。
【0041】図15に示すタグフォーマット2206
は、図14示すVLANタグフォーマット2006のタ
グタイプ20061の16ビット領域のうち、下位8ビ
ット領域にTTL(フレーム生存時間)の情報が格納す
るタグフォーマットの構成をとる。
【0042】TTL領域22065は、最小「0」から
最大「255」の値をとり、パケット転送開始箇所では
「255」の値が格納されるが、ノードにて転送される
たびに「1」ずつ減算され、値「0」はフレーム廃棄可
能であることを意味する。
【0043】図16に示すネットワーク制御フレーム2
0001は、ユーザによって転送されているフレーム内
に、ネットワーク制御を行うために、ネットワーク制御
タグ2010が格納される。
【0044】このネットワーク制御タグ2010は、図
17に示すフォーマットで構成される。タグタイプ20
101−1と20101−2には、15ビットの情報で
ネットワーク制御タグの種類が格納される。終点ビット
20102−1は、複数スタックされるタグの終点を表
す。サブタイプ20104は、タグタイプ20101の
さらに詳細な種別を表す時に利用される。バージョン2
0105は、ネットワーク制御フレーム20001の仕
様のバージョン情報を示す。
【0045】これら合計32ビットがネットワーク制御
タグの先頭の1つタグとして扱われ、次に続くタグは、
複数のタグで、1つのタグに、ネットワーク制御情報2
0106−1と20106−2に合計31ビットのネッ
トワーク制御並びに管理を行うための情報が格納され、
最後のタグの終点を表す終点ビット20102−2が付
されている。
【0046】図1に示すVLANスイッチングハブ20
は、図13に示すVLANタグ付きイーサネット(R)フ
レーム1001並びに、図15に示すフォーマットのタ
グ2206を含んだフレームの転送を行うことができる
I/F(インターフェース)を最大4ポート備える。
【0047】このVLANスイッチングハブ20は、図
12に示すようなネットワークのノード1〜5に設置さ
れ、フレーム転送の処理を行う。
【0048】図12のノード4におけるI/F:1から
I/F:2へのフレームの転送について説明する。
【0049】VLANスイッチングハブ20のI/F:
1から入力されるフレームは、PHY311、MAC1
11を経由し、入力フレーム4001として、図2に示
すパケットフォワーディング機構201に入力される。
【0050】パケットフォワーディング機構201にお
いて、入力フレーム4001は、図3のフレーム解析器4
02のフレームタイプ判定器501に送られる。
【0051】フレームタイプ判定器501では、入力フ
レーム4001の種類を識別し、サーチキー決定器50
4にフレームの種別情報、フレームヘッダ解析器502
に入力フレーム4001のヘッダ情報を送る。
【0052】フレームヘッダ解析器502では、ヘッダ
情報を解析し、図13に示すような送信先MACアドレ
ス情報2001、送信元MACアドレス情報2002、
VLANタグ情報2006、イーサネット(R)属性情報
2003をヘッダ情報から抽出する。
【0053】抽出したヘッダ情報のうちVLANタグ情
報2006に関しては、本発明の特徴的な構成部分であ
るタグTTLチェック器503に送り、図15に示すT
TL領域22065の値が「0」でないかのチェックを
行う。
【0054】チェックを行った結果、TTL領域220
65の値が「0」の場合は、フレーム廃棄情報2500
3を出力すると共に、フレームヘッダ解析器502に、
フレーム廃棄の指示を送る。
【0055】TTL領域22065の値が「0」でない
場合は、フレーム廃棄情報25003の出力並びにフレ
ーム廃棄の指示は送らない。
【0056】フレームヘッダ解析器502は、フレーム
廃棄の指示を受けた場合は、フレームタイプ判定器50
1に入力フレーム情報5006の出力をさせないことを
指示し、入力フレーム4001のフレーム廃棄処理を行
う。
【0057】フレームヘッダ解析器502は、フレーム
の廃棄の指示がない場合は、フレームヘッダ情報500
3の出力を行うと共に、サーチキー決定器504にヘッ
ダ情報を送る。
【0058】サーチキー決定器504では、フレームタ
イプとヘッダ情報から、フレーム転送を行うポートの決
定並びにフレームに対しての処理方法を見つけるための
テーブルサーチキーを決定し、テーブルサーチキー情報
5005を、図4に示すテーブルサーチ器404に送
る。
【0059】また、フレームタイプ判定器501は、フ
レームヘッダ解析器502に対してフレームの廃棄の指
示がない場合は、入力フレーム4001を入力フレーム
情報5006として出力する。
【0060】図4に示すテーブルサーチ器404では、
テーブルリードアドレス決定器605に、テーブルサー
チキー情報5005及び、フレームヘッダ情報5003
が入力される。
【0061】テーブルリードアドレス決定器605は、
その情報から、テーブルサーチキー情報5005と同じ
情報が格納されているアドレスを予測計算し、テーブル
参照のアドレスを決定し、図5のフォワーディングテー
ブルメモリ405に、テーブルアドレス26002を送
る。
【0062】フォワーディングテーブルメモリ405で
は、テーブルアドレス26002の情報を用いて、メモ
リリード回路411で、テーブルメモリ410の内容を
参照し、参照した情報をメモリ情報出力回路412によ
ってテーブル情報26003としてテーブルサーチ器4
04に送る。
【0063】本発明では、テーブルメモリ410は、図
6に示すようなメモリテーブルで構成されており、1段
目のタグ情報並びに、2段目以降の複数のタグ情報、複
数タグ情報の制御に必要な制御段数、制御情報を格納し
ている。そのため、一度に複数のタグ情報がテーブル情
報26003として、テーブルサーチ器404に送られ
る。
【0064】図6のテーブルメモリ410について説明
する。テーブルメモリ410には、前述した通り、複数
のタグ情報が管理される。このテーブルにおいて、図1
6に示すネットワーク制御タグ2010を挿入するフレ
ームの管理を行い、ネットワーク制御に必要な情報の送
受信を行う。
【0065】図6の1番目にエントリされているテーブ
ルの内容は、送信元MACアドレスが「00−00−0
c−01−02−03」が格納されているフレームに対
し、タグ制御段数が「4」であることからネットワーク
制御を行うためのオペレーション情報が格納された4段
のタグを挿入することを表している。
【0066】また、テーブル最後にエントリされている
テーブルの内容は、送信元MACアドレスが「00−0
0−0c−01−02−05」で、メンテナンス情報が
格納されているフレームの場合、出力ポート情報が
「0」となっているため、フレームを図10に示すCP
U宛て転送フレーム9004としてCPU408に送
り、ネットワーク制御情報の受信を行う。
【0067】なお、上記2つの場合に使用されているテ
ーブルサーチキー情報5005は、前者がMAC送信元
アドレス:00−00−0c−01−02−03で、後
者は、送信元MACアドレス:00−00−0c−01
−02−05並びにタグ情報(メンテナンス情報)であ
る。このようにして、転送フレーム内にネットワーク制
御タグ2010を格納し、ネットワーク制御に必要な情
報の交換を行う。
【0068】フォワーディングテーブルメモリ405か
らテーブルサーチ器404へ送られるテーブル情報26
003は、情報比較器606に入力され、テーブルサー
チキー情報5005と一致するかどうかが比較される。
【0069】比較の結果、一致する場合は、出力ポート
情報6004にフレームの出力ポート情報を出力し、情
報比較器606は、タグ情報27001とタグ制御情報
27002を、テーブルリードアドレス決定器605
は、フレームヘッダ情報5003をフレーム書換器40
6に出力する。
【0070】一致しない場合は、再度、テーブルリードア
ドレス決定器605に、テーブルリードアドレスの決定
要求を行い、テーブルサーチキー情報5005と一致す
る情報を得るまで、フォワーディングテーブルメモリ4
05からテーブル情報26003の入手を行う。
【0071】フォワーディングテーブルメモリ405の
全領域を確認しても一致する情報を得られなかった場合
は、出力ポート情報6004にCPU宛ての情報を送
り、フレームを図10に示すCPU宛て転送フレーム9
004としてCPU408にフレームの転送を行う。
【0072】図7に示すフレーム書換器406では、フ
レームヘッダバッファ711にフレームヘッダ情報50
03の情報が格納され、タグ制御器714には、可変長
のタグ情報27001、タグ制御情報27002が入力
される。
【0073】タグ制御器714は、タグ制御情報270
02の内容の応じて、N段タグ挿入器710、N段タグ
削除器712、N段タグ置換器713、タグ演算器71
5の何れかに、タグ情報27001と制御指示を送る。
【0074】ここで、図7のN段タグ挿入器710、N
段タグ削除器712、N段タグ置換器713、タグ演算
器715について説明する。
【0075】N段タグ挿入器710は、タグ制御器71
4から指示された段数分、タグ情報27001から情報
を引き出し、フレームヘッダバッファ711に格納され
ているヘッダ情報に複数のタグを挿入する。
【0076】同様に、N段タグ削除器712、N段タグ
置換器713も、タグ制御器714から指示された段数
分、タグ情報27001から情報を引き出し、フレーム
ヘッダバッファ711に格納されているヘッダ情報の複
数のタグの削除並びに置換処理を行う。
【0077】タグ演算器715においては、図8に示す
ように、タグ制御情報27002はタグ演算制御器75
3、タグ情報27001はタグバッファ754に送られ
る。
【0078】タグ演算制御器753は、タグ制御情報2
7002の内容に応じて、X−OR演算器751、TT
L加減算器752に制御指示を送る。
【0079】制御指示が送られた場合、X−OR演算器
751は、タグバッファ754の部分に対してX−OR
演算、TTL加減算器270152は、加減算処理を行
い、演算結果はタグ演算処理結果27016として、図
7のフレームヘッダバッファ711に送られる。
【0080】TTL加減算器752においては、図15
に示すTTL領域22065に対して、フレーム転送の
度に内容を「1」ずつ減算する処理を行う。
【0081】そのため、TTL加減算器752と、前述
した図3に示すタグTTLチェック器503の機能によ
り、ネットワーク内を延々に巡回するような経路制御が
行われても、VLANスイッチングハブ20において2
55回転送された後フレームは必ず廃棄される。
【0082】図7のN段タグ挿入器710、N段タグ削
除器712、N段タグ置換器713、タグ演算器715
において、変更されたフレームヘッダバッファ711
は、処理が終了後、書換後フレームヘッダ情報2700
4として、図9に示すフレーム合成器403に送られ
る。
【0083】図9のフレーム合成器403では、図3の
フレーム解析器402から、入力フレーム情報5006
がフレーム分解器801に入力される。
【0084】フレーム分解器801では、入力フレーム
情報5006をヘッダ情報とペイロード情報に分解し、
入力フレームヘッダ情報バッファ802と、入力フレー
ムペイロード情報バッファ803にそれぞれの情報を出
力する。但し、入力フレームヘッダ情報バッファ802
は、フレーム書換後フレームヘッダ情報27004が送
られてきた場合は、ヘッダ情報は、フレーム書換後フレ
ームヘッダ情報27004に置換えられる。
【0085】その後、入力フレームヘッダ情報バッファ
802と、入力フレームペイロード情報バッファ803
は、フレームバッファ804にデータを出力する。これ
により、ヘッダとペイロード部分が合成され、出力フレ
ーム情報8005が図10に示すフレーム転送器407
に送られる。
【0086】図10のフレーム転送器407では、フレ
ーム合成器403から送られてきた出力フレーム情報8
005を出力フレームバッファ902に格納する。
【0087】その後、フレーム転送指示器901は、出
力フレームバッファ902からフレームを取り出し、図
4のテーブルサーチ器404から送られてくる出力ポー
ト情報6004から得られたポートに、出力フレーム4
009を出力する。
【0088】この実施例では、出力ポート情報には、I
/F:2の情報が格納されており、出力フレーム400
9は、I/F:2からフレームが出力される。なお、出
力ポート情報6004がCPU宛ての場合は、CPU宛
て転送フレーム9004に、フレームを出力する。
【0089】また、フレーム転送指示器901は、CP
U408からのフレームの送信処理も行う。CPU40
8からのフレーム送信は、図11に示すCPU408の
ネットワーク制御プログラム913が、フレームを作り
出し、CPU転送フレーム出力ポート情報9005と、
CPU転送フレーム情報9006を、図10のCPU転
送フレーム制御器903に送る。
【0090】その後、CPU転送フレーム制御器903
は、フレーム情報と出力ポート情報を送り、フレーム転
送指示器9001にフレームの送信を指示する。
【0091】図11に示すCPU408について説明す
る。CPU408では、ネットワーク制御をするための
ネットワーク制御プログラム913が動作しており、前
述したCPUからのフレームの送信処理、前述した図
5、図6のフォワーディングテーブルメモリ405及
び、テーブルメモリ410の情報を操作するフォワーデ
ィングテーブル制御プログラム911が動作している。
【0092】フォワーディングテーブル制御プログラム
911は、ネットワーク制御プログラム913の指示に
より、ネットワーク制御に必要な情報を、テーブル書込
情報24105と、テーブル書込アドレス24104
を、テーブルメモリ410に対して出力することで、ネ
ットワーク制御に必要な情報の送信並びに受信の制御を
行う。また、CPU408では、デバイス制御プログラム
912も動作しており、このデバイス制御プログラム9
12は、ネットワーク制御プログラム913からの指示
により、デバイスを制御する情報であるデバイス制御情
報9101を出力する。
【0093】以上好ましい実施の形態及び実施例をあげ
て本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形
態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思
想の範囲内において様々に変形して実施することができ
る。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
に述べるような優れた効果が得られる。
【0095】ネットワーク制御情報が格納されたネット
ワーク制御タグを、ユーザのフレームの中に挿入できる
機能を実現することで、ユーザがネットワークを使用し
ている際でも、ネットワーク制御情報の送信を可能にす
る。
【0096】ネットワーク制御フレームをタグに格納す
ることで、イーサネット(R)の規格である最小でも64
バイトのフレームの制限によらず、最小の情報の送信を
可能にし、ネットワーク制御情報の送信により、ネット
ワーク帯域の圧迫を最小限にすることを可能にする。
【0097】複数のタグを処理する回路並びに、複数タ
グを管理するテーブル管理方式により、フレーム転送時
に複数のタグの付与を可能にし、ネットワーク制御情報
等の大きな情報量をタグで送ることを可能にする。
【0098】TTLチェック回路並びにタグ演算回路に
より、データリンク層の処理対象であるタグ内にTTL
フィールドを設け、減算処理及びチェックを行うこと
で、ループ上のネットワークが形成された場合において
も、データリンク層におけるVLANパケットの転送に
おいて、フレームを廃棄することを可能にする。これに
より、ループしているパケットがネットワーを占有する
こと、また装置内のパケットメモリの圧迫することを防
ぎ、ネットワークが不安定になることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態によるVLANスイッチ
ングハブの構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態によるパケットフォワー
ディング機構の構成を示すブロック図である。
【図3】 パケットフォワーディング機構におけるフレ
ーム解析器の構成を示すブロック図である。
【図4】 パケットフォワーディング機構におけるテー
ブルサーチ器の構成を示すブロック図である。
【図5】 パケットフォワーディング機構におけるフォ
ワーディングテーブルメモリの構成を示すブロック図で
ある。
【図6】 フォワーディングテーブルメモリにおけるテ
ーブルメモリの構成図である。
【図7】 パケットフォワーディング機構におけるフレ
ーム書換え器の構成を示すブロック図である。
【図8】 フレーム書換え器におけるタグ演算器の構成
を示すブロック図である。
【図9】 パケットフォワーディング機構におけるフレ
ーム合成器の構成を示すブロック図である。
【図10】 パケットフォワーディング機構におけるフ
レーム転送器の構成を示すブロック図である。
【図11】 VLANスイッチングハブにおけるCPU
の構成図である。
【図12】 ネットワーク構成の例を示す図である。
【図13】 標準のVLANタグ付きイーサネット(R)
フレームの構成図である。
【図14】 標準のVLANタグの構成図である。
【図15】 本発明によるタグの構成図である。
【図16】 本発明によるネットワーク制御フレームの
構成図である。
【図17】 本発明によるネットワーク制御タグの構成
図である。
【図18】 標準のネットワーク制御フレームの構成図
である。
【符号の説明】
20 VLANスイッチングハブ 201 パケットフォワーディング機構 408 CPU 402 フレーム解析器 403 フレーム合成器 404 テーブルサーチ器 405 フォワーディングテーブルメモリ 406 フレーム書換器 407 フレーム転送器 410 テーブルメモリ 411 メモリリード回路 412 メモリ情報出力回路 413 メモリライト回路 501 フレームタイプ判定器 502 フレームヘッダ解析器 503 タグTTLチェック器 504 サーチキー決定器 605 テーブルリードアドレス決定器 606 情報比較器 710 N段タグ挿入器 711 フレームヘッダバッファ 712 N段タグ削除器 713 N段タグ書換器 714 タグ制御器 715 タグ演算器 751 X−OR演算器 752 TTL加減算器 753 タグ演算制御器 754 タグバッファ 801 フレーム分解器 802 入力フレームヘッダ情報バッファ 803 入力フレームペイロード情報バッファ 804 フレームバッファ 901 フレーム転送指示器 902 出力フレームバッファ 903 CPU転送フレーム制御器 911 フォワーディングテーブル制御プログラム 913 ネットワーク制御プログラム 1001 VLANタグ付きイーサネット(R)フレーム 2006 VLANタグ 2206 タグ 20001 ネットワーク制御フレーム 2010 ネットワーク制御タグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 厩橋 正樹 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 榎本 敦之 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開2002−164937(JP,A) 特開2001−320420(JP,A) 特開2001−339437(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 - 12/46 H04L 12/56

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イーサネット(R)のフレームを中継する
    ノードにおいて、 前記フレームの中継時に、前記フレームのイーサネット
    (R) 属性情報の前に、同時に2つ以上のネットワーク制
    御タグを挿入し、挿入した前記ネットワーク制御タグ
    削除する手段を備えることを特徴とするノード。
  2. 【請求項2】 前記フレームのネットワーク制御タグ
    を、同時に2つ以上置換する手段を備えることを特徴と
    する請求項1に記載のノード。
  3. 【請求項3】 フレーム中継時のフレーム内容変更のた
    めのフォワーディングテーブルメモリによって、2つ以
    上の前記ネットワーク制御タグを管理する手段を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のノー
    ド。
  4. 【請求項4】 フレーム中継時、前記フレーム内の2つ
    以上のネットワーク制御タグの情報を用いて、フォワー
    ディングテーブルメモリのサーチを行う手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記
    載のノード。
  5. 【請求項5】 前記フレームの中継時、前記フレーム内
    の2つ以上のネットワーク制御タグの情報並びに入力ポ
    ート、送信先MACアドレス、送信元MACアドレス、
    TYPEフィールド情報を組み合わせて、フォワーディ
    ングテーブルメモリのサーチを行う手段を備えることを
    特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の
    ノード。
  6. 【請求項6】 前記フレームの中継時、前記フレームに
    挿入する前記ネットワーク制御タグに、フレームの生存
    時間を示すTTL領域を設け、前記TTL領域の値によ
    って前記生存時間を過ぎているかどうかをチェックし、
    前記生存時間を過ぎている前記フレームを中継すること
    なく廃棄する手段を備えることを特徴とする請求項1か
    ら請求項5の何れか1項に記載のノード。
  7. 【請求項7】 前記フレームの中継する度に、前記TT
    L領域の値を、1づつデクリメントする手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項6に記載のノード。
  8. 【請求項8】 前記ネットワーク制御タグに、ネットワ
    ーク制御情報を格納することを特徴とする請求項1から
    請求項7の何れか1項に記載のノード。
  9. 【請求項9】 前記ネットワーク制御タグの内容に応じ
    て、自ノードの状態管理を変更する手段を備えることを
    特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載の
    ノード。
  10. 【請求項10】 自ノードの状態に応じて、中継するフ
    レームの前記ネットワーク制御タグの領域に、ノード状
    態を格納することを特徴とする請求項1から請求項9の
    何れか1項に記載のノード。
  11. 【請求項11】 イーサネット(R)のフレームを中継す
    るノードのフレーム転送方法であって、 前記フレームの中継時に、前記フレームのイーサネット
    (R) 属性情報の前に、同時に2つ以上のネットワーク制
    御タグを挿入し、又は挿入された前記ネットワーク制御
    タグを削除することを特徴とするフレーム転送方法。
  12. 【請求項12】 フレーム中継時のフレーム内容変更の
    ためのフォワーディングテーブルメモリによって、2つ
    以上の前記ネットワーク制御タグを管理することを特徴
    とする請求項11に記載のフレーム転送方法。
  13. 【請求項13】 フレーム中継時、前記フレーム内の2
    つ以上のネットワーク制御タグの情報を用いて、フォワ
    ーディングテーブルメモリのサーチを行うことを特徴と
    する請求項11又は請求項12の何れか1項に記載のフ
    レーム転送方法。
  14. 【請求項14】 前記フレームの中継時、前記フレーム
    内の2つ以上のネットワーク制御タグの情報並びに入力
    ポート、送信先MACアドレス、送信元MACアドレ
    ス、TYPEフィールド情報を組み合わせて、フォワー
    ディングテーブルメモリのサーチを行うことを特徴とす
    る請求項11から請求項13の何れか1項に記載のフレ
    ーム転送方法。
  15. 【請求項15】 前記フレームの中継時、前記フレーム
    に挿入する前記ネットワーク制御タグに、フレームの生
    存時間を示すTTL領域を設け、前記TTL領域の値に
    よって前記生存時間を過ぎているかどうかをチェック
    し、前記生存時間を過ぎている前記フレームを中継する
    ことなく廃棄することを特徴とする請求項11から請求
    項14の何れか1項に記載のフレーム転送方法。
  16. 【請求項16】 前記フレームの中継する度に、前記T
    TL領域の値を、1づつデクリメントすることを特徴と
    する請求項15に記載のフレーム転送方法。
  17. 【請求項17】 前記ネットワーク制御タグに、ノード
    制御情報を格納することを特徴とする請求項11から請
    求項16の何れか1項に記載のフレーム転送方法。
  18. 【請求項18】 前記ネットワーク制御タグの内容に応
    じて、自ノードの状態管理を変更する手段を備えること
    を特徴とする請求項11から請求項17の何れか1項に
    記載のフレーム転送方法。
  19. 【請求項19】 自ノードの状態に応じて、中継するフ
    レームの前記ネットワーク制御タグ領域に、ノード状態
    を格納することを特徴とする請求項11から請求項18
    の何れか1項に記載のフレーム転送方法。
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