JP3521255B2 - 非接触給電装置及び搬送車 - Google Patents

非接触給電装置及び搬送車

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JP3521255B2
JP3521255B2 JP2001244683A JP2001244683A JP3521255B2 JP 3521255 B2 JP3521255 B2 JP 3521255B2 JP 2001244683 A JP2001244683 A JP 2001244683A JP 2001244683 A JP2001244683 A JP 2001244683A JP 3521255 B2 JP3521255 B2 JP 3521255B2
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晋吾 小山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給電線に接触する
ことなく給電を行なう非接触給電装置、及び非接触給電
用のピックアップを備える搬送車に関する。
【0002】
【従来の技術】工場内又は倉庫内等で用いられる搬送車
は、走行用の車輪を駆動するモータを搭載し、案内レー
ルに沿って移動する。前記モータを駆動するための電力
は、トロリー式の給電装置又は非接触給電装置等を用い
て前記モータへ供給される。トロリー式の給電装置は、
搬送車に設置された集電子を給電線に接触させることに
よって給電するが、非接触給電装置は、案内レールに沿
って敷設された給電線と、磁性体性のコアにコイルを巻
装してなるピックアップとを備え、該ピックアップを搬
送車に設置し、次いで前記給電線に対して物理的に非接
触の状態で該給電線に近づけることによって、コイルに
誘導起電力を発生させるため、接触による磨耗、塵芥及
び火花等が生じず、また、磨耗によるメンテナンスの必
要がないという特徴を有する。
【0003】図9は従来の非接触給電装置の要部構成を
示す模式的側面図、図10は図9のXI−XI線の断面
図である。図中6はI字型の断面形状を有する案内レー
ルであり、該案内レール6は、一側面に、該一側面の上
部に設けられた支持部材53,53,…及び下部に設け
られた支持部材54,54,…を介して往路51及び復
路52を有する給電線5を備えている。給電線5は電源
50(例えば高周波電源)に接続されており、往路51
は、案内レール6の長手方向の全長にわたって前記一側
面に対して略垂直に設けられている支持部材53,5
3,…に支持されており、同様にして復路52は支持部
材54,54,…に支持されている。このとき、往路5
1と復路52とは略平行になるよう敷設されている。
【0004】ピックアップ8はコア10とコイル20と
を用いてなり、コア10は、脚部10a,10bを連結
部10cの両端部に有し、中央部に脚部10dを有する
E字状であり、該脚部10dに、コイル20が巻装して
ある。脚部10a,10bの厚さ(脚部10a,10
b,10dの並設方向の長さ)はdであり、脚部10d
の厚さは2dである。ピックアップ8は、往路51が脚
部10aと脚部10dとの間に、復路52が脚部10d
と脚部10bとの間に、夫々非接触の状態で近接するよ
う配置してある。
【0005】以上のような非接触給電装置は、ピックア
ップ8を給電線5に近づけることによって、コイル20
に誘導起電力を発生させ、該コイル20から電力を取り
出すことによって給電線5に接触することなく給電する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ピックアップ8は、給
電線5がコア10又はコイル20に接触しないよう配置
されるため、脚部10dと往路51又は復路52との間
に夫々距離eの空隙を有する場合は、往路51と復路5
2との中心間距離D=2e+2dとなる。即ち、脚部1
0dと給電線5との間の距離e又は脚部10dの厚さ2
dを減少させた場合、中心間距離Dを減少させることが
できる。厚さ2dを減少させた場合は、ピックアップ8
を小型化することができる。
【0007】また、給電線5のインダクタンスL(mH
/km)は、該給電線5の半径r(m)、比透磁率μ、往
路51と復路52との中心間距離をD(m)とすると、
L=0.05μ+0.4605log10(D/r)の式
に従うことが知られている。このため、中心間距離Dを
減少させた場合、インダクタンスLを低減して給電効率
を向上することができる。更に、中心間距離Dを減少さ
せた場合、給電線5から発生する磁束を抑制して周辺機
器への磁界の影響を抑制できることが知られている。
【0008】しかしながら、距離eを減少させた場合は
給電線5がコア10又はコイル20に接触することがあ
り、厚さ2dを減少させた場合は、脚部10dの断面積
が小さくなって磁気抵抗が大きくなり、また、往路51
に対して発生する磁束と復路52に対して発生する磁束
とにより脚部10d内部の磁束密度が大きくなり、非接
触給電装置の給電効率を悪化させるという問題があっ
た。
【0009】本発明は、斯かる問題を解決するためにな
されたものであり、給電線の往路と復路とに、対となる
コ字状のピックアップを、一方の脚部同士が給電線の長
手方向に対して重なるようにして離隔配置することによ
り、給電線の往路と復路との中心間距離を減少させて、
給電線のインダクタンスを低減し、周囲への磁界の影響
を抑制することができる非接触給電装置を提供すること
を目的とする。本発明の他の目的は、給電線の往路と復
路とに、対となるコ字状のピックアップを複数、夫々配
置することにより、夫々のピックアップからの漏れ磁束
を弱め合い、周囲への磁界の影響を抑制することができ
る非接触給電装置を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、対となるコ字状のピ
ックアップを、一方の脚部同士が一方向に対して重なる
ようにして離隔配置してあることにより、非接触給電装
置を用いて駆動用の電力を得ることができ、また、周囲
への磁界の影響を抑制することができる搬送車を提供す
ることにある。本発明の更に他の目的は、前輪の近傍及
び後輪の近傍に夫々ピックアップを配置することによ
り、車体のバランスを向上することができる搬送車を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る非接触給
電装置は、往路と復路とが略平行になるように敷設され
た給電線、及び2本の脚部と該脚部を連結する連結部と
を有するコ字状のコアに、給電すべき負荷に接続される
コイルを巻装してなるピックアップを備え、前記給電線
が非接触の状態で前記脚部の間に位置するよう前記ピッ
クアップを配置してなる非接触給電装置において、前記
往路及び前記復路に、対となるピックアップが夫々離隔
配置してあり、各ピックアップの一方の脚部は、前記往
路及び前記復路の並置方向の同一位置に配置してあるこ
とを特徴とする。
【0012】第1発明にあっては、各ピックアップは夫
々2本の脚部を有し、各脚部が厚さ(脚部の並設方向の
長さ)dである場合、各ピックアップの一方の脚部同士
が、給電線の往路及び復路の並置方向の同一位置に離隔
配置してあるため、即ち、前記脚部同士が、給電線の長
手方向から見た場合に重なって見えるため、往路と復路
とに夫々配置された2つのピックアップの正面視(給電
線の長手方向から見た場合)は、連結部の両端及び中央
に夫々厚さdの脚部を有するE字状となり、前記ピック
アップは、従来の、連結部の両端に夫々厚さdの脚部を
有し、中央に厚さ2dの脚部を有するE字状のピックア
ップより厚さd小さい。このため、給電線の往路と復路
との中心間距離を減少させることができる。また、給電
線の往路と復路との中心間距離を減少させることができ
るため、給電線のインダクタンスを低減して給電効率を
向上し、また、漏れ磁束を抑制して周辺機器への磁界の
影響を抑制することができる。また、給電線の周囲への
漏れ磁束が小さくなるため、損失(誘導損)が減る。
【0013】また、給電線のインダクタンスを低減でき
るため、給電線の線路長を増加すること、給電線の電流
を増大すること、又は電源を小型化することができる。
また、往路に対して発生する磁束と復路に対して発生す
る磁束とが異なる脚部の内部を通過するため、同一の脚
部内部で磁束密度が増大することがない。このため、非
接触給電装置の給電効率を悪化させることなく給電線の
往路と復路との中心間距離を減少させることができる。
【0014】また、ピックアップと給電線との間の距離
を減少させる必要がないため、ピックアップと給電線と
が接触することを防止できる。また、2つのピックアッ
プを、前記脚部同士が、給電線の長手方向から見た場合
に重なって見えるよう往路と復路とに離隔配置してある
ため、各ピックアップから漏れる磁束の向きが互いに逆
方向となり、前記磁束が互いに弱め合う。このため、周
辺機器への磁界の影響を抑制することができる。更に、
給電線の長手方向から見たピックアップの断面形状が前
記E字状のピックアップより小さくできる。
【0015】第2発明に係る非接触給電装置は、前記ピ
ックアップを複数対備えることを特徴とする。第2発明
にあっては、配置された一対のピックアップ間の距離を
短くすることによって、夫々のピックアップからの漏れ
磁束を弱め合って周囲への磁界の影響を抑制することが
できるため、例えば一対のピックアップを配置すべき2
つの場所間の距離が大きく、一対のピックアップの各ピ
ックアップを各場所に配置することによって周囲への磁
界の影響が増大する場合、対となるピックアップを2組
用い、各場所に夫々一対のピックアップを配置し、この
とき、各組のピックアップ間の距離を減少させることに
よって、周囲への磁界の影響を抑制することができる。
【0016】第3発明に係る搬送車は、ータと該モ
ータに駆動される複数の車輪と、略平行になるように敷
設された給電線の往路及び復路に対応する非接触給電用
の一組のピックアップとを備え、各ピックアップは、2
本の脚部と該脚部を連結する連結部とを有するコ字状の
コアに、前記モータに接続されるコイルを巻装してなる
搬送車において、各ピックアップは離隔配置してあり、
前記一組のピックアップは、各ピックアップの前記脚部
の内、一方の脚部のみが、前記往路及び前記復路の並置
方向の同一位置に配置してあることを特徴とする。第3
発明にあっては、例えば第1発明又は第2発明に係る非
接触給電装置に用いられているピックアップを備えるた
め、該ピックアップを給電線に近づけることによって駆
動用の電力を得ることができ、また、前記非接触給電装
置の効果を得ることができる。また、前記ピックアップ
は給電線の往路と復路との中心間距離を減少させること
ができるため、車体の周囲への磁界の影響を抑制するこ
とができる。
【0017】第4発明に係る搬送車は、前輪及び後輪を
有し、前記前輪近傍に1又は複数のピックアップが配置
してあり、前記後輪近傍に、前記前輪近傍に配置してあ
るピックアップと同数のピックアップが配置してあるこ
とを特徴とする。第4発明にあっては、前輪及び後輪に
各ピックアップの重量が夫々加わるため、車体の重量的
なバランスを向上することができる。また、前記ピック
アップを用いて非接触給電装置を構成する場合、搬送車
が該非接触給電装置に備えられた給電線に沿って移動
し、カーブを曲るとき、車体と給電線との間の距離が離
隔するが、各ピックアップは車輪の近傍に配置されてい
るため、各ピックアップと給電線との間の距離の変化を
低減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。 実施の形態 1.図1は、本発明の実施の形態1に係る
非接触給電装置及び搬送車を用いてなる搬送システムを
示す模式的斜視図である。工場内又は倉庫内等に、モノ
レールの案内レール6が設けられ、該案内レール6に、
システムコントローラ75によって駆動制御される複数
の搬送車7,7,…が懸架されている。各搬送車7は、
電源50(例えば高周波電源)を有する非接触給電装置
91を介して駆動用の電力を得る。
【0019】図2は本発明の実施の形態1に係る非接触
給電装置91の要部構成を示す模式的側面図、図3は図
2のII−II線の断面図である。案内レール6はI字型の
断面形状を有し、該案内レール6の上面には、図示しな
い多数の支持腕が長手方向に適宜の間隔で設けられてお
り、該支持腕によって案内レール6は天井から略水平に
吊り下げられている。案内レール6の一側面には、該一
側面の上部に多数の棒状部材を用いてなる支持部材5
3,53,…が水平に並ぶようにして設けられている。
同様にして、前記一側面の下部には支持部材54,5
4,…が設けられている。支持部材53,53,…及び
支持部材54,54,…の先端部には、給電線5の往路
51及び復路52が固定されている。給電線5は電源5
0に接続されており、支持部材53,53,…に支持さ
れた部分が往路51であり、支持部材54,54,…に
支持された部分が復路52である。
【0020】ピックアップ1,2は、コア11,12及
びコイル21,22を用いてなり、コア11,12は、
厚さdの脚部11a,11b又は脚部12a,12b
を、連結部11c,12cの両端部に夫々有するコ字状
であり、前記連結部11c,12cに、コイル21,2
2が巻装してある。支持部材53,53,…と支持部材
54,54,…との間の距離は、前記厚さd、及び脚部
11b又は脚部12aと給電線5との間に夫々設けるべ
き各距離eの和(2e+d)に等しくなるよう設けられ
ている。即ち、往路51と復路52とは、中心間距離2
e+dで略平行になるよう敷設してある。
【0021】ピックアップ1は、脚部11aと脚部11
bとの間に往路51を、該往路51と脚部11bとの間
に距離eの空隙を設けて非接触の状態で配置してあり、
ピックアップ2は、脚部12aと脚部12bとの間に復
路52を、該復路52と脚部12aとの間に距離eの空
隙を設けて非接触の状態で配置してある。このとき、ピ
ックアップ1の脚部11bと、ピックアップ2の脚部1
2aとが、給電線5の長手方向に重なって見えるよう
に、上下方向の同一位置に離隔配置される。このため、
ピックアップ1,2の正面視の形状は、連結部11c,
12cの両端に夫々厚さdの脚部11a,12bを有
し、連結部11c,12cの中央に脚部12a(脚部1
1b)を有するE字状となる。
【0022】以上のような非接触給電装置91は、ピッ
クアップ1,2を給電線5に近づけることによって、コ
イル21,22に誘導起電力を発生させ、該コイル2
1,22から電力を取り出すことによって給電線5に接
触することなく給電することができる。また、ピックア
ップ1,2を、脚部11bと脚部12aとが給電線5の
長手方向に重なって見えるように離隔配置して用いるこ
とによって、あたかも、連結部の両端に夫々厚さdの脚
部を有し、連結部の中央に厚さ2dの脚部を有する従来
のピックアップより厚さd小さいピックアップであるか
のようにして用いることができる。このため、給電線5
の往路51と復路52との中心間距離を従来よりもd減
少させることができる。
【0023】また、中心間距離を減少させることができ
るため、給電線5のインダクタンスを低減して給電効率
を向上し、給電線5から周囲に出る漏れ磁束を抑制して
周辺機器への磁界の影響を抑制することができる。ま
た、往路51に対して発生する磁束と復路52に対して
発生する磁束とが異なる脚部11b,12aの内部を通
過するため、同一の脚部内部で磁束密度が増大すること
がない。なお、コイルは連結部に巻装するだけでなく、
脚部に巻装しても良く、連結部と脚部とに巻装しても良
い。また、各ピックアップを複数に分割可能な構成と
し、各ピックアップを分割し、各ピックアップ間の距離
を調整することによってピックアップのインダクタンス
を調整できるようにしても良い。
【0024】図4は本発明の実施の形態1に係る搬送車
7の要部構成を示す模式的側面図、図5は前記搬送車7
の要部構成を示す模式的正面図である。搬送車7は、車
体胴殻74の内部に、前輪71a及び後輪72a、支持
部71b,71c,72b,72c、車体基部73、モ
ータM、及び、被搬送物を着脱可能に取り付けるべき図
示しないホイストを備える。車体基部73は、両端付近
に支持部71b,71cと支持部72b,72cとを上
側に突出して備える。支持部71b,71cと支持部7
2b,72cとは、夫々前後方向の略同一位置に配置さ
れ、支持部71b,72bは案内レール6の一側面側に
配置され、支持部71c,72cは案内レール6の他側
面側に配置される。
【0025】支持部71c,72cは前輪71a及び後
輪72aを夫々回動可能に支持し、前輪71a及び後輪
72aは、前記案内レール6に転接してあり、車体基部
73は、支持部71c,72cによって案内レール6の
下側に吊り下げられ、支持部71b,72bの中間の、
前輪71a及び後輪72aの軸位置付近に、前記ピック
アップ1及び前記ピックアップ2が夫々固定してある。
車体基部73上に固定してあるモータMには、ピックア
ップ1,2に備えられたコイル21,22を図示しない
受電回路を介して接続してあり、非接触給電装置91が
コイル21,22に発生させた誘導起電力を駆動用の電
力として供給される。
【0026】以上のような搬送車7は、非接触給電装置
91に電力を供給されてモータが駆動することによって
前輪71aが転動し、後輪72aが従動することによっ
て白抜矢符方向ヘ移動する。このとき、搬送車7は、非
接触給電装置91に電力を供給されるため、周辺機器へ
の磁界の影響を抑制することができる。また、前輪71
aにピックアップ1の重量が加わり、後輪72aにピッ
クアップ2の重量が加わるため、車体の重量的なバラン
スを向上することができる。更に、搬送車7がカーブを
曲るとき、車体と給電線5との間の距離が離隔するが、
ピックアップ1,2は、前輪71aと後輪72aとの近
傍に夫々配置されているため、ピックアップ1,2と給
電線5との間の距離の変化を低減することができる。な
お、本発明で用いるコ字状のコアは、コ型であっても良
く、C型であっても良い。
【0027】実施の形態 2.図6は本発明の実施の形
態2に係る非接触給電装置92の要部構成を示す模式的
側面図、図7は図6のIV−IV線の断面図である。ピック
アップ3,4は、コア13,14及びコイル23,24
を用いてなり、コア13,14は、厚さdの脚部13
a,13b又は脚部14a,14bを、連結部13c,
14cの両端部に夫々有するコ字状であり、該連結部1
3c,14cに、コイル23,24が巻装してある。
【0028】ピックアップ1,3は、脚部11a,13
aと脚部11b,13bとの間に往路51を、該往路5
1と脚部11b,13bとの間に距離eの空隙を設けて
非接触の状態で配置してあり、ピックアップ2,4は、
脚部12a,14aと脚部12b,14bとの間に復路
52を、該復路52と脚部12a,14bとの間に距離
eの空隙を設けて非接触の状態で配置してある。このと
き、ピックアップ1,2,3,4はこの順に並置され、
ピックアップ1(ピックアップ3)の脚部11b(脚部
13b)と、ピックアップ2(ピックアップ4)の脚部
12a(脚部14a)とが、給電線5の長手方向に重な
って見えるように、上下方向の同一位置に近接して離隔
配置される。
【0029】ピックアップ1,2とピックアップ3,4
とは、脚部11b,12aと脚部13b,14aとが、
給電線5の長手方向に重なって見えるように、上下方向
の同一位置に離隔配置される。即ち、一対のピックアッ
プ1,2と他の一対のピックアップ3,4とが給電線5
の長手方向に並置されており、このため、ピックアップ
1,2,3,4は、正面視の形状がE字状となる。な
お、各ピックアップを複数に分割可能な構成とし、各ピ
ックアップを分割し、各ピックアップ間の距離を調整す
ることによってピックアップのインダクタンスを調整で
きるようにしても良い。
【0030】図8は本発明の実施の形態2に係る搬送車
7の要部構成を示す模式的側面図である。車体基部73
は、両端付近に支持部71b,71cと支持部72b,
72cとを上側に突出して備える。支持部71c,72
cは前輪71a及び後輪72aを夫々回動可能に支持
し、前輪71a及び後輪72aは、前記案内レール6に
転接してあり、支持部71b,72bの中間の、前輪7
1a及び後輪72aの軸位置付近に、前記ピックアップ
1,2及び前記ピックアップ3,4が夫々固定してあ
る。モータMには、ピックアップ1,2,3,4に備え
られたコイル21,22,23,24を図示しない受電
回路を介して接続してあり、非接触給電装置92がコイ
ル21,22,23,24に発生させた誘導起電力を駆
動用の電力として供給される。その他、実施の形態1に
対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略
する。
【0031】以上のような非接触給電装置92に電力を
供給される搬送車7は、前輪71aが転動し、後輪72
aが従動することによって白抜矢符方向ヘ移動する。非
接触給電装置92は、ピックアップ1,2及びピックア
ップ3,4を用いることによって、給電線5の往路51
と復路52との中心間距離を従来よりもd減少させるこ
とができ、給電線5のインダクタンスを低減して給電効
率を向上し、給電線5の周囲への漏れ磁束を抑制して周
辺機器への磁界の影響を抑制することができる等、実施
の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0032】搬送車7は、前輪71aにピックアップ
1,2の重量が加わり、後輪72aにピックアップ3,
4の重量が加わるため、車体の重量的なバランスを向上
することができる等、実施の形態1と同様の効果を得る
ことができる。非接触給電装置92に電力を供給される
搬送車7は、ピックアップを配置すべき支持部71bと
支持部72bとの間の距離が大きく、実施の形態1のよ
うに一対のピックアップ1,2を支持部71b,72b
に配置することによって周囲への磁界の影響が増大する
場合、一対のピックアップ1,2を支持部71bに配置
し、他の一対のピックアップ3,4を支持部72bに配
置して、ピックアップ1とピックアップ2との間の距
離、及びピックアップ3とピックアップ4との間の距離
を夫々小さくすることによって、互いに漏れ磁束を弱め
合う効果を増大させ、周囲への磁界の影響を抑制するよ
う調整することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の非接触給電装置によれば、給電
線の往路と復路とに、対となるコ字状のピックアップ
を、一方の脚部同士が給電線の長手方向に対して重なる
ようにして離隔配置することにより、各ピックアップは
夫々2本の脚部を有し、各脚部が厚さdである場合、各
ピックアップの一方の脚部同士が、給電線の往路及び復
路の並置方向の同一位置に離隔配置してあるため、即
ち、前記脚部同士が、給電線の長手方向から見た場合に
重なって見えるため、往路と復路とに夫々配置された2
つのピックアップの正面視は、連結部の両端及び中央に
夫々厚さdの脚部を有するE字状となり、前記ピックア
ップは、従来の、連結部の両端に夫々厚さdの脚部を有
し、中央に厚さ2dの脚部を有するE字状のピックアッ
プより厚さd小さくなり、給電線の往路と復路との中心
間距離を減少させることができる。
【0034】このため、給電線の漏れ磁束を抑制して周
辺機器への磁界の影響を抑制することができる。また、
給電線の周囲への漏れ磁束が小さくなるため、損失(誘
導損)が減る。また、給電線のインダクタンスを低減で
きるため、給電線の線路長を増加すること、給電線の電
流を増大すること、又は電源を小型化することができ
る。
【0035】また、往路に対して発生する磁束と復路に
対して発生する磁束とが異なる脚部の内部を通過するた
め、同一の脚部内部で磁束密度が増大することがない。
このため、非接触給電装置の給電効率を悪化させること
なく給電線の往路と復路との中心間距離を減少させるこ
とができる。また、ピックアップと給電線との間の距離
を小さくする必要がないため、ピックアップと給電線と
が接触することを防止できる。更に、給電線の長手方向
から見たピックアップの断面形状が前記E字状のピック
アップより小さくできる。
【0036】また、給電線の往路と復路とに、対となる
コ字状のピックアップを複数、夫々配置し、配置された
一対のピックアップ間の距離を小さくすることによっ
て、夫々のピックアップからの漏れ磁束を弱め合わせ
て、周囲への磁界の影響を抑制することができるため、
例えば一対のピックアップを配置すべき2つの場所間の
距離が大きく、一対のピックアップの各ピックアップを
各場所に配置することによって周囲への磁界の影響が増
大する場合、対となるピックアップを2組用い、各場所
に夫々一対のピックアップを配置し、このとき、一対の
ピックアップ間の距離を小さくすることによって、ピッ
クアップを一対だけ配置するときより、周囲への磁界の
影響を抑制することができる。
【0037】本発明の搬送車によれば、対となるコ字状
のピックアップを、一方の脚部同士が一方向に対して重
なるようにして離隔配置してあることにより、例えば請
求項1又は2に記載の非接触給電装置に用いられている
ピックアップを備えるため、該ピックアップを給電線に
近づけることによって駆動用の電力を得ることができ、
また、前記非接触給電装置の効果を得ることができる。
また、前記ピックアップは給電線の往路と復路との中心
間距離を減少させることができるため、車体の周囲への
磁界の影響を抑制することができる。また、前輪の近傍
及び後輪の近傍に夫々ピックアップを配置することによ
り、前輪及び後輪に各ピックアップの重量が夫々加わる
ため、車体の重量的なバランスを向上することができ
る。
【0038】更に、前記ピックアップを構成要素とする
非接触給電装置を用いる場合、該非接触給電装置に備え
られた給電線に沿って移動し、カーブを曲るとき、車体
と給電線との間の距離が離隔するが、各ピックアップは
車輪の近傍に配置されているため、各ピックアップと給
電線との間の距離の変化を低減することができる等、本
発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る非接触給電装置及
び搬送車を用いた搬送システムの要部構成を示す模式的
斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る非接触給電装置の
要部構成を示す模式的側面図である。
【図3】図2のII−II線の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る搬送車の要部構成
を示す模式的側面図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る搬送車の要部構成
を示す模式的正面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る非接触給電装置の
要部構成を示す模式的側面図である。
【図7】図6のIV−IV線の断面図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る搬送車の要部構成
を示す模式的側面図である。
【図9】従来の非接触給電装置の要部構成を示す模式的
側面図である。
【図10】図9のXI−XI線の断面図である。
【符号の説明】
1,2 ピックアップ 11,12 コア 11a,11b,12a,12b 脚部 11c,12c 連結部 21,22 コイル 5 給電線 51 往路 52 復路 71a 前輪 71b 後輪 M モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2001−119806(JP,A) 特開2001−16702(JP,A) 特開 平8−126107(JP,A) 特開2001−177901(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 17/00 B60L 5/00 B60M 7/00 H01F 38/14 B61B 13/06 B65G 43/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往路と復路とが略平行になるように敷設
    された給電線、及び2本の脚部と該脚部を連結する連結
    部とを有するコ字状のコアに、給電すべき負荷に接続さ
    れるコイルを巻装してなるピックアップを備え、前記給
    電線が非接触の状態で前記脚部の間に位置するよう前記
    ピックアップを配置してなる非接触給電装置において、 前記往路及び前記復路に、対となるピックアップが夫々
    離隔配置してあり、各ピックアップの一方の脚部は、前
    記往路及び前記復路の並置方向の同一位置に配置してあ
    ることを特徴とする非接触給電装置。
  2. 【請求項2】 前記ピックアップを複数対備えることを
    特徴とする請求項1に記載の非接触給電装置。
  3. 【請求項3】 ータと該モータに駆動される複数の
    車輪と、略平行になるように敷設された給電線の往路及
    び復路に対応する非接触給電用の一組のピックアップと
    を備え、各ピックアップは、2本の脚部と該脚部を連結
    する連結部とを有するコ字状のコアに、前記モータに接
    続されるコイルを巻装してなる搬送車において ピックアップは離隔配置してあり、前記一組のピック
    アップは、各ピックアップの前記脚部の内、一方の脚部
    のみが、前記往路及び前記復路の並置方向の同一位置に
    配置してあることを特徴とする搬送車。
  4. 【請求項4】 前輪及び後輪を有し、前記前輪近傍に1
    又は複数のピックアップが配置してあり、前記後輪近傍
    に、前記前輪近傍に配置してあるピックアップと同数の
    ピックアップが配置してあることを特徴とする請求項3
    に記載の搬送車。
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