JP3521195B2 - モルタル又はコンクリート部材の鋼材腐食防止方法及びそれに用いる鋼材腐食防止材料 - Google Patents

モルタル又はコンクリート部材の鋼材腐食防止方法及びそれに用いる鋼材腐食防止材料

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    • C04B41/53After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone involving the removal of at least part of the materials of the treated article, e.g. etching, drying of hardened concrete
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、モルタル又はコンクリ
ート部材中の鋼材腐食を防止するモルタル又はコンクリ
ート部材の鋼材腐食防止方法及びそれに用いる鋼材腐食
防止材料に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】鉄筋コンクリート、鉄筋鉄骨
コンクリート、及び鉄骨コンクリートなどの鉄筋コンク
リート構造物等の劣化、特に中性化や塩害によるコンク
リート中の鋼材の腐食やかぶりコンクリートの剥落が社
会的問題となっている。特に、鉄筋コンクリート構造物
等に塩化物イオンが侵入すると、著しく鉄筋や鉄骨等の
鋼材が腐食する。
【0003】このような鋼材の腐食は局部的に限られる
ことが多く、鋼材が腐食し、錆が発生すると体積膨張を
起こし、周囲のコンクリートにひび割れや剥離等が生じ
るという課題があった。このコンクリートに発生したひ
び割れや剥離等の補修方法としては、局部腐食によって
生じた劣化要因のコンクリートを鋼材裏まではつり取
り、そこを新しいモルタル又はコンクリートで充填する
など部分補修する方法や、劣化部のコンクリートを除去
し鋼材腐食部に防錆剤を付着させた後、ポリアクリル酸
エステル系(PAE系)などの樹脂系のポリマーセメント
モルタルの断面修復材を充填するなどして修復するとい
う断面修復工法が実施されている(「最新コンクリート
工事ハンドブック」、コンクリート工事ハンドブック編
集委員会編集、1996. 8. 1)。しかしながら、従来の断
面修復工法では、補修効果を長年維持することが困難で
あり、再び劣化する可能性が高いという課題があった。
【0004】そして、このような補修方法を行った場合
に起こる共通の課題は、補修箇所周辺の劣化要因となる
塩化物イオンを含むコンクリートをすべて探し、取り除
くことが困難なため、補修部と未補修部の境界で塩化物
イオン濃度の差による鋼材上の腐食電池が形成され、未
補修部の鋼材は、アノード反応で鋼材腐食を起こし最終
的にはひび割れが発生することになるという課題があっ
た。
【0005】また、補修方法としては、まず局部腐食に
よって生じた劣化要因のコンクリートを鋼材裏まではつ
り取り、ついで、補修部と未補修部との境界面の鋼材
に、金属を含有するモルタルブロックからなる補修治具
を接続して回路を形成し、新しいモルタル又はコンクリ
ートで原状復旧する部分補修方法も提案されている(特
許第3099830号公報)。しかしながら、従来の補
修治具の厚みでは、相当量のコンクリート躯体の劣化部
をはつらなければならなく、そのため、多大な手間、費
用、及び工期を要するという課題があった。
【0006】また、鋼材が腐食しているコンクリート構
造物の多くは、コンクリート表面から腐食部分までの距
離が短く、中性化や塩害による劣化が顕著に表れている
例が多く、コンクリート表面から鋼材位置よりも奥まで
はつらなければならない場合があり、そのため、手間、
費用、及び工期を要するなどの課題があった。また、補
修治具を設置後、新しいモルタル又はコンクリートで原
状復旧するまで埋めるとすると、多量のモルタル又はコ
ンクリートが必要となる場合があり、さらに、手間、費
用、及び工期を要するなどの課題があった。
【0007】大断面の補修は、原状復旧する際、モルタ
ル吹付け工法などが採用されているが、既存の補修治具
の大きさでは補修治具の裏まで補修材を充填することが
容易ではなかった。また、この補修治具は、埋め込み式
のため、その効果が無くなった後、補修治具の交換をす
ることは、手間や費用を要するという課題があった。
【0008】また、断面修復工法とは異なる、外部に電
極を設け強制的に鋼材へ電流を流し鋼材腐食を長年防止
する工法でも、手間、費用、及び工期を多大に要すると
いう課題があった。
【0009】本発明者は、前記課題を解決すべく種々検
討した結果、特定の鋼材腐食防止材料を使用することに
より、前記課題が解決できるという知見を得て本発明を
完成するに至った。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、モルタ
ル又はコンクリート躯体1を開口し、その開口部2に、
モルタル又はコンクリート躯体中の鋼材3よりイオン化
傾向の高い金属4と、pH値の高い溶液を保持する被覆
材料5とを含有する鋼材腐食防止材料を充填し、該鋼材
3と該金属4とを電気的に接続するモルタル又はコンク
リート部材の鋼材腐食防止方法であり、モルタル又はコ
ンクリート躯体中の鋼材腐食部の鋼材3と金属4とを電
気的に接続する該モルタル又はコンクリート部材の鋼材
腐食防止方法であり、開口部2が、モルタル又はコンク
リート躯体1の鋼材露出部の周辺部に位置し、鋼材3と
金属4とを電気的に接続し、鋼材露出部に修復材料を充
填して修復する該モルタル又はコンクリート部材の鋼材
腐食防止方法であり、それらに用いる鋼材腐食防止材料
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳細
に説明する。
【0012】図1は、本発明のモルタル又はコンクリー
ト部材の鋼材腐食防止方法の概略図であり、図2は鋼材
腐食部の周辺部に開口し、本発明の鋼材腐食防止材料を
充填し、腐食部の鋼材と金属とを接続した本発明の実施
例を示す概略図である。本発明では、まず、モルタル又
はコンクリート躯体1を開口する。この開口部2は鋼材
腐食部、非鋼材腐食部のいずれの場所でも開口すること
が可能である。開口方法は特に限定されるものではない
が、通常、コアリングやはつりが行われる。開口するこ
とにより、その部分に鋼材腐食防止材料を充填する容器
の代わりとなることが可能である。また、開口部2に鋼
材腐食防止材料を含有する治具を充填する場合は、開口
方法としてモルタル又はコンクリートをはつるより、コ
アリングを行う方が手間、費用、及び施工時間を短縮す
る面から好ましい。
【0013】開口部2に、モルタル又はコンクリート躯
体中の鋼材3よりイオン化傾向の大きな金属4を充填す
る。ここで、金属4とは、モルタル又はコンクリート躯
体中の鋼材3、即ち、鉄筋や鉄骨等の鉄よりイオン化傾
向の大きな金属である。具体的には、亜鉛、亜鉛合金、
アルミニウム、アルミニウム合金、カドミウム、カドミ
ウム合金、マグネシウム、及びマグネシウム合金等が挙
げられ、そのうち、亜鉛又は亜鉛合金が好ましい。
【0014】金属4は、その不動態化が起こる限界値以
上であれば、どのようなpH値でも短期間での防食効果
は問題ないが、長期間での不動態化を避けるためには、
金属4の周辺部で適当なpH値を維持する必要がある。
例えば、金属4として、亜鉛を使用する場合のpH値は
13.3以上が好ましい。特に、長期間防食を行う場合は、
金属4の周辺部のpH値が、低くなる場合があるため、
初期のpH値をさらに高くして置くことが好ましく、不
動態化が起こる限界値より、0.2以上高いpH値にする
ことにより、金属4が活性状態を維持することができ、
いっそう長期間にわたり効果の持続が可能である。本発
明では、金属4の周辺部を不動態化が起こる限界値よ
り、0.2以上高いpH値にするために、例えば、金属4
として亜鉛を使用した場合、金属4の周辺部は、1mol
/リットル以上のNaOH、LiOH、又はKOH溶液等のpH値
が高いものを保持する、金属4を被覆するモルタル又は
コンクリートなどの被覆材料5を使用することが好まし
い。
【0015】本発明で使用する被覆材料5としては、ス
ポンジ、粘土、粘土を含む繊維、モルタル、又はコンク
リートなど、金属4の周辺部で適当なpH値を維持する
ことが可能な溶液等を保持することができるものであれ
ば特に限定されるものではないが、モルタル又はコンク
リート躯体1と同等以上の強度を必要とする場合は、モ
ルタル又はコンクリートが好ましい。
【0016】本発明では、モルタル又はコンクリート躯
体中の鋼材3よりイオン化傾向の大きな金属4と、該金
属4の不動態化が起こる限界値より、例えば、0.2以上
高いpH値の溶液を保持する被覆材料5とを含有する鋼
材腐食防止材料を開口部2に充填する。特に、この鋼材
腐食防止材料をモルタル又はコンクリート躯体1の未補
修部に開口した開口部2に充填し、鋼材腐食防止材料中
の金属4と補修部7の鋼材3とをリード線等6で電気的
に接続することが好ましい。また、補修部7の鋼材3と
リード線等6を電気的に接続することにより、鋼材腐食
防止の効果を得ることができなくなった際に、リード線
等6を伝うことなどにより、鋼材腐食防止材料が完全に
修復材料などに埋まった場合でも、容易に鋼材腐食防止
材料を見つけて交換することができ、また、リード線等
を切断することによって他の場所の鋼材腐食防止材料の
金属4と接続することも可能であり、補修部と未補修部
の境界だけではなく、広範囲の未補修部まで同時に鋼材
腐食を防止することが可能となる。
【0017】金属4を被覆材料5でその周囲を被覆した
ものを鋼材腐食防止材料治具として使用する場合には、
修復材料との付着強度を高くするために、被覆材料5の
表面を荒くすることが好ましい。
【0018】金属4と鋼材3との接続方法は、鋼材腐食
部の鋼材3と鋼材腐食防止材料中の金属4が、電気的に
接続していれば特に限定されるものではない。例えば、
クリップなどで鋼材腐食防止材料中の金属4からでてい
るリード線等6を鋼材腐食部の鋼材3に固定し、電気的
に接続することも可能である。鋼材腐食防止材料中の金
属4をリード線等6で鋼材3と接続させるためには、鋼
材腐食防止材料と接続箇所の鋼材3の導通を確保するこ
とが好ましい。必要に応じ、鋼材3を導通がとれるまで
磨くことが必要である。導通確認後、鋼材腐食防止材料
から出ているリード線等6を、導通が確認された鋼材3
に接続する。接続部は、確実に固定してあることを確認
することが好ましい。固定箇所が、緩んでしまうと、電
気的な回路が形成されない恐れがあり十分な防食効果が
得られない場合がある。また、リード線等6は、モルタ
ル又はコンクリート躯体中に埋め込むことも可能であ
り、モルタル又はコンクリート躯体表面にはわせること
も可能である。治具を使用した場合は、鋼材3とリード
線等6で接続し、導通確認を行った後、例えば、モルタ
ル又はコンクリートなどの修復材料を用いて、現状復旧
を行うことが好ましい。なお、鋼材3とリード線等6と
を接続した後、修復材料で現状復旧を行い、金属4と該
リード線等6を接続することも可能である。
【0019】開口部2に鋼材腐食防止材料を充填した
後、また、モルタル又はコンクリートをはつった後、必
要に応じ、表面を平滑にするために修復材料を充填す
る。また、鋼材露出部は鋼材3とリード線等6と接続後
に、修復材料を充填することが必要である。修復材料と
しては特に限定されるものではないが、モルタル又はコ
ンクリート躯体1との付着力等から、モルタル又はコン
クリートが好ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実験例や比較例で説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0021】実験例1 水/セメント比を68%、s/aを46.8%、スランプを18±
2.5cmとし、各材料の単位量を、セメント259kg/m3、細
骨材842kg/m3、粗骨材1,006kg/m3、及び水176kg/m3
し、セメント100部に対して1部の減水剤を配合し、さ
らに、塩化物イオン量が10kg/m3となるように、食塩を
配合し、鋼材3として磨き鋼棒の鉄筋がその中央に位置
するようにして、15cm×15cm×90cmの供試体を作製し
た。作製した供試体の一部分を劣化したと仮定し、その
部分のコンクリートをはつり、鋼材3を露出させ、その
鋼材露出部にリード線6を接続した。鋼材3にリード線
6を接続したあと、ポリマーセメントモルタルを充填し
て補修した。補修終了後、補修部7の周辺部をコアリン
グし、開口部2に金属4が亜鉛で、被覆材料5が2mol
/リットルのLiOH溶液を保持する粘土と繊維質の混合物
である鋼材腐食防止材料を充填した。鋼材腐食防止材料
中の金属4とリード線6を接続し銅硫酸銅電極での鉄筋
の電位や鉄筋への流入電流の測定、目視による鋼材腐食
の確認を行った。なお、比較として、被覆材料にLiOH溶
液を含まない鋼材腐食防止材料を使用した例(比較例1)
と鋼材腐食防止材料を充填していない例(比較例2)とを
同様に行った。
【0022】 <使用材料> セメント :普通ポルトランドセメント、市販品、比重3.16 細骨材 :茨城県肥土地先産洗砂、表乾比重2.58 粗骨材 :埼玉県両神村産硬質砂岩砕石、表乾比重2.71 減水剤 :リグニン系AE減水剤、市販品 鉄筋 :D9、長さ85cm 補修材 :PAE系ポリマーセメントモルタル
【0023】本発明例では、接続直後-701mvと非常に卑
な電位であり、接続後365日の時点でも、-660mvと非常
に卑な電位であった。また、接続後365日の時点で、金
属と鉄筋をリード線で電気的に接続した回路を24時間開
放した時の電位を測定したところ、-215mvであった。こ
れに対して、比較例1では、接続直後、約-710mvと非常
に卑な電位であったが、時間の経過と共に電位が貴な値
に移動し、約-380mv前後の電位で安定し、接続後365日
経過した時点でも、約-380mv前後の電位であった。鋼材
腐食防止材料と鉄筋を、電気的に接続している時の電位
に比べ、電気的に接続した回路を開放した時の電位が貴
な値に移動していれば、鋼材防止材料を接続したことに
より、鋼材が腐食から守られていることが確認される。
LiOH溶液が含まれている本発明例では、電位が貴な値に
移動していることにより、鋼材腐食防止材料により効果
があったことが確認された。また、接続後365日の時点
で、金属と鉄筋をリード線で電気的に接続した回路を24
時間開放した時の電位は、本発明例では-380mvであった
が、LiOH溶液が含まれていない比較例1では、電位の移
動が確認されなかったため、接続直後は効果があったが
時間の経過と共に効果がなくなったと考えられる。さら
に、接続直後と、接続後365日の時点での、鋼材腐食防
止材料による鉄筋への流入電流量は、被覆材料にLiOH溶
液が含まれている本発明例は、鋼材腐食防止材料から鉄
筋へ接続直後から365日経過した時点においても、鉄筋
表面積あたり6mA/m2の電流が流入されていることが確
認され、365日経過した時点でも鉄筋への流入電流が確
認され、鋼材腐食を防止されていることが確認された
が、被覆材料にLiOH溶液が含まれていない比較例1で
は、鋼材腐食防止材料から鉄筋へ接続直後、鉄筋表面積
あたり6mA/m2確認されたが、電位が貴な値に移動する
に従い鉄筋への流入電流量は小さくなり、365日経過し
た時点では、鉄筋への流入電流量は確認されなくなっ
た。LiOH溶液が含まれていない比較例1では、接続直後
は流入電流が確認され効果があったと考えられるが、時
間の経過と共に効果がなくなっていったと考えられる。
【0024】被覆材料にLiOH溶液が含まれている鋼材腐
食防止材料を充填している本発明例の供試体と、被覆材
料にLiOH溶液が含まれていない鋼材腐食防止材料を充填
している比較例1の供試体と、鋼材腐食防止材料を充填
していない比較例2の供試体を解体して、鋼材腐食状況
を確認した。本発明例の供試体には鋼材の腐食が確認さ
れなかったが、比較例1の供試体には、補修部と未補修
部の界面に鋼材の腐食が確認され、比較例2の供試体に
は、補修部と未補修部の界面に鋼材の腐食が確認され
た。以上のことより、金属が亜鉛で、被覆材料が2mol
/リットルのLiOH溶液が含まれている粘土と繊維質の混
合物である鋼材腐食防止材料を充填している例のみが、
鋼材腐食を防止することが、電気的な測定又は目視によ
り確認された。
【0025】
【発明の効果】本発明の鋼材腐食防止方法によりモルタ
ル又はコンクリート部材の鋼材腐食防止を長期間行うこ
とが可能である。本発明の鋼材腐食防止材料は、鋼材腐
食防止の効果を得ることができなくなった際には、容易
に鋼材腐食防止材料を交換することが可能である。鋼材
腐食防止材料を、モルタル又はコンクリート躯体の未補
修部の開口部に充填し、補修部の露出した鉄筋とリード
線等で電気的に接続した際には、補修部と未補修部の境
界だけではなく広範囲の未補修部まで同時に鋼材腐食を
防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のモルタル又はコンクリート部
材の鋼材腐食防止方法の概略図である。
【図2】図2は、本発明の実施例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 モルタル又はコンクリート躯体 2 開口部 3 鋼材 4 金属 5 被覆材料 6 リード線等 7 補修部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モルタル又はコンクリート躯体1を開口
    し、その開口部2に、モルタル又はコンクリート躯体中
    の鋼材3よりイオン化傾向の高い金属4と、pH値の高
    い溶液を保持する被覆材料5とを含有する鋼材腐食防止
    材料を充填し、該鋼材3と該金属4とを電気的に接続す
    ることを特徴とするモルタル又はコンクリート部材の鋼
    材腐食防止方法。
  2. 【請求項2】 モルタル又はコンクリート躯体1を開口
    し、その開口部2に、モルタル又はコンクリート躯体中
    の鋼材3よりイオン化傾向の高い金属4と、pH値の高
    い溶液を保持する被覆材料5とを含有する鋼材腐食防止
    材料を充填し、モルタル又はコンクリート躯体中の鋼材
    腐食部の鋼材3と該金属4とを電気的に接続することを
    特徴とするモルタル又はコンクリート部材の鋼材腐食防
    止方法。
  3. 【請求項3】 開口部2が、モルタル又はコンクリート
    躯体1の鋼材露出部の周辺部に位置し、該鋼材3と該金
    属4とを電気的に接続し、鋼材露出部に修復材料を充填
    して修復することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    モルタル又はコンクリート部材の鋼材腐食防止方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちの一項に記載のモル
    タル又はコンクリート部材の鋼材腐食防止方法で用いる
    ことを特徴とする鋼材腐食防止材料。
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