JP3520434B2 - バラ釘用釘打機の釘送り機構 - Google Patents
バラ釘用釘打機の釘送り機構Info
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- JP3520434B2 JP3520434B2 JP25235296A JP25235296A JP3520434B2 JP 3520434 B2 JP3520434 B2 JP 3520434B2 JP 25235296 A JP25235296 A JP 25235296A JP 25235296 A JP25235296 A JP 25235296A JP 3520434 B2 JP3520434 B2 JP 3520434B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバラ釘用釘打機にお
いてバラ釘のフィーダーから送られた釘を1本ずつ釘打
ち込み用ドライバの摺動溝に送る釘送り機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、住宅用のパネル等を製作する自動
機に用いられるバラ釘用釘打機の釘送り機構として、図
4(a)に示すように、釘打機のノーズ部31にドライ
バガイド溝32を開穿し、ノーズ部31の背面には釘N
を導入できるように前傾姿勢でマガジン34を結合し
(図4(b)参照)、ノーズ部31の釘導入孔33の開
穿部位にはドライバガイド溝32に直交して左右方向に
ガイド溝35を形成し、該ガイド溝35の左側には釘導
入孔33を開閉するスライドシャッタ36を遊嵌し、右
側にはスライドシャッタ36とともに釘Nを保持するス
ライダ37を遊嵌させ、マガジン34から供給される釘
Nをスライドシャッタ36を開閉することにより釘導入
孔33に1本づつ導入し、スライダ37とスライドシャ
ッタ36とで一旦釘Nを保持した後、スライダ37を退
避させてドライバガイド溝32内に釘Nを落とし込み、
釘ストッパ38によってドライバガイド溝32内に停止
させ、釘打機を被打ち込み材に押し付けた時、コンタク
トプレート41が上昇し、コンタクトプレート41に連
係してクランクレバー40が釘ストッパ38をドライバ
ガイド溝32から退避させた後、ドライバが打ち下ろさ
れ、釘を打ち込む釘打機が特願平6ー9994号公報に
開示されている。 【0003】上記釘打機は昇降可能に設置され、降下し
て被打ち込み材にコンタクトプレートを押し付けたとき
の一定のタイミングで釘打機が駆動され、釘打ち込み作
動終了後にフィーダーからノーズ部に釘を送り込むこと
により、次段の釘打ち込み時にはノーズ部には既に釘が
セットされて釘打ち込みの準備が完了するようにし、こ
れによって速射性を上げている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンタ
クトプレート41の被打ち込み材に対する押し付けの確
認ができない場合(コンタクトプレート41が上昇作動
しない)でも、一定のタイミングで釘打機は駆動され
る。この場合、釘ストッパ38が解除されないので、釘
ストッパ38がドライバガイド溝32内に突出した状態
でドライバが打ち下ろされることになるため、釘ストッ
パ38がドライバによって破損されたり、釘が詰まった
りするおそれがあった。 【0005】このような不都合を回避するためには釘打
機を被打ち込み材に押しつけてから釘を供給するように
すればよいが、これでは釘打ち作業の時間が長くなって
しまい、速射できないという問題がある。 【0006】本発明は上記問題点を解消し、誤動作でド
ライバが打ち下ろされることがあっても釘打機の部品が
破壊されることがなく、また速射性も損なわれることの
ないバラ釘用釘打機の釘送り機構を提供することをその
課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係るバラ釘用釘打機の釘送り機構は、フィ
ーダーより送出されたバラ釘を釘打機に送り込む釘送り
機構であって、釘打機の釘打ち込みドライバ用ガイド溝
に対し、上記フィーダーから送り出された釘を導入案内
する案内通路を分岐形成するとともに、上記案内通路の
近傍には、この案内通路内に出没してフィーダーからの
釘を保持するストッパと、回転板に形成された円弧部に
段状の係合部を設けた釘送り手段とを設け、該釘送り手
段が上記案内通路内に突出したとき上記係合部で上記ス
トッパに保持された釘を解放すると同時に、上記釘の上
流側に供給された別の釘が下流側に移動するのを防止す
ることを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】図1は本発明に係るバラ釘用釘打
機を示す。この釘打機は、フィーダー1から送出された
バラ釘(拡径頭部を有するもので、以下単に釘という)
Nを、チューブ2を経由して釘送り機構Aに送り込み、
釘送り機構Aに送り込まれた釘Nをノーズ部3に形成さ
れたドライバ用ガイド溝( 釘射出孔 )4内に落とし込み、
この釘Nを圧縮エアによって駆動されたドライバ5によ
り被打ち込み材6に打ち込むものである。なお、釘打機
は住宅用のパネル等を製作する自動機に用いられるもの
で、昇降可能に設置され、被打込み材上に降下したとき
に駆動されるように、またフィーダー1は釘打込み終了
後に釘送り作動するように構成されている。 【0009】ところで、上記釘送り機構Aは図2(a)
に示すように、ドライバ用ガイド溝4に対して分岐形成
されてフィーダー1からチューブ2を介して送り出され
た釘をドライバ用ガイド溝4に導入案内する案内通路7
と、案内通路7内に出没してフィーダー1からの釘Nを
保持するストッパ8と、ストッパ8に保持された釘Nを
解放すると同時に上記釘の上流側に供給された別の釘が
下流側に移動するのを防止する釘送り手段(回転板9
等)とから構成されている。 【0010】案内通路7は釘Nが一本通過できる程度の
太さで、上端はチューブ2を介してフィーダー1に接続
され、下端はドライバ用ガイド溝4に開口している。こ
の案内通路7の下部には図2(b)に示すように、左右
に貫通孔10が対向形成され、貫通孔10には釘Nを保
持する1対のストッパ8が案内通路7を挟むように配置
されている。ストッパ8は貫通孔10内に上下方向に回
動可能に軸11で軸支されるとともに、先端8aがドラ
イバ用ガイド溝4内に突出するように形成されている。
そして、先端8aは斜め下方に斜面が形成され、且つ先
端8a間の間隔は釘Nの軸部の径より広く、釘Nの頭部
より狭く形成されている。そして、ストッパ8の後端に
はスプリング12の一端が取着され、先端8aが常に上
動し、上面8bが貫通孔10の上壁に当接し、常に案内
通路7に対し直交状態になるように付勢されている。 【0011】そして、上記貫通孔10に連設してドライ
バ用ガイド溝4の長手方向上部に縦に開口部12が形成
され、該開口部13に対向する位置に釘送り手段が配置
されている。 【0012】この釘送り手段は回転板9とこれを作動さ
せるエアシリンダ装置17とからなり、回転板9は前端
から上端にかけて半径の異なる2つの円弧部9a、9b
が形成され、且つ開口部13から所定距離離れた適宜位
置に上下方向に回動可能に支軸15で軸支され、支軸1
5と円弧部9aとの略中間に形成されたピン16にはエ
アシリンダ装置17のロッド18が連結され、エアシリ
ンダ装置17が作動するとロッド18が伸縮して、回転
板9が支軸15を中心に上下方向に回動するように形成
されている。 【0013】回転板9の円弧部9aと円弧部9bの接続
部には係合部20が形成されている。この係合部20は
半径の異なる円弧の接合部に形成された段で構成され、
半径の小さな円弧部9aの周面は案内通路7内に突出す
ることはなく、半径の大きな円弧部9bの周面が案内通
路7内に突出するように形成され、エアシリンダ装置1
7が作動してロッド18を押し出し、回転板9を下方に
回動させた時に係合部20がストッパ8に保持された釘
Nの頭部を押込み、ストッパ8の先端8aをスプリング
12に抗して押し下げ、先端8aの斜面が互いに対向す
るまで回動すると斜面間の距離は釘Nの頭部より広くな
り、釘Nをストッパ8から解放してドライバ用ガイド溝
4内に落とし込むように形成されている。なお、回転板
9が下方に回動して円弧部9bが案内通路7内に突出し
た時は、この円弧部9bの周面と案内通路7の壁面とで
形成された間隙は、頭部によって傾いた軸部の通過間隙
よりも狭くなって上記釘の上流側に供給された別の釘が
下流側に移動するのを防止するように形成されている。 【0014】なお、エアシリンダ装置17は釘打機が被
打込み材上に下降したときに作動し、その直後に釘打機
が駆動されるように構成されている。 【0015】上記構成のバラ釘用釘打機の釘送り機構に
よれば、初期状態では図3(a)に示すように、エアシ
リンダ装置17のロッド18が引き込まれているので、
回転板9は上方に回動して半径の小さな円弧部9aが開
口部13に位置し、このためフィーダー1から送られた
釘Nは回転板9に阻止されることなく案内通路7内を落
下する。ストッパ8はスプリング12に付勢されて案内
通路7内に突出したストッパ8の先端8aは上方に回動
しているので、釘Nは頭部がストッパ8の先端8aに引
っかかって落下が阻止され、ストッパ8に保持される
(図2(b)参照)。 【0016】この状態で、釘打機が被打込み材上に下降
するとエアシリンダ装置17が作動してロッド18が押
し出され、回転板9が下方に回動する。回転板9が回動
すると半径の大きな円弧部9bの周面が開口部13から
案内通路7内に突出し、円弧部9aと円弧部9bとが形
成する段(係合部)20が釘Nの頭部に係合する。更に
ロッド18が押し出され回転板9が更に回動すると、係
合部20は釘Nを押し下げて釘Nの頭部でストッパ8の
先端8aを下方に回動し、これを押し広げながら釘Nを
ストッパ8から下方に解放する。解放された釘Nは自重
又はエアブロア等により案内通路7の下端からドライバ
用ガイド溝4に落とし込まれる。この時、ストッパ8の
上方にフィーダー1から送り込まれた複数の釘Nが待機
していても、回転板9の半径の大きな円弧部9bが案内
通路7内に突出し周面で次の釘N’が下流側に落下する
のを阻止しているので、ストッパ8が開いていても、釘
N’はドライバ用ガイド溝4に落下することはなく、複
数の釘がドライバ用ガイド溝4に入って釘詰まりを起こ
すようなことはない。 【0017】ドライバ用ガイド溝4内に落下した釘N
は、所定のタイミングで図示しない圧縮エアによって駆
動されたドライバ5により被打ち込み材6に打ち込まれ
る。打ち込み終了後、再びフィーダー1から釘が案内通
路7に送り出される。 【0018】上述したように、上記釘送り機構によれ
ば、ドライバ用ガイド溝4から分岐した案内通路7に供
給された先頭の釘Nはストッパ8に保持されるが、この
釘Nは釘送り手段によりストッパ8から解放されてドラ
イバ用ガイド溝4に送り込まれる。解放された釘の上流
側の釘N’は釘送り手段により下流側に移動するのを防
止される。釘送り手段が復帰移動すると、新たに先頭に
たった釘N’はストッパ8に保持される。このようにし
て、案内通路7内に送り込まれた釘を1本ずつドライバ
用ガイド溝4に供給することができる。 【0019】また、ドライバ用ガイド溝4内には釘のみ
が存在し、釘送り機構を構成する部品が存在しないの
で、誤ってドライバが打ち下ろされるようなことがあっ
ても、ストッパ8や回転板9がドライバ5によって破壊
されるようなトラブルが発生することはない。 【0020】したがってまた、釘打ち込み終了後に直ち
にフィーダー1から釘を案内通路7に送り込むことがで
きるから、速射性が行なわれることがない。 【0021】さらに、案内通路7内に常に複数の釘Nを
蓄えておいても、ストッパに保持された釘のみがドライ
バ用ガイド溝4内に落とし込まれ、回転板9が復帰回動
すると次段の釘が、瞬時にストッパ8に保持されるの
で、連続して釘打ちを実施することができ釘打ちの効率
の向上を図ることができる。 【0022】なお、釘のストッパは1対に限定されな
い。1個でも3個以上でもよい。また、ストッパは回動
させる方式に限定されない。例えば、先端に斜面を有す
るものを向き合いにして案内通路の軸に直交する方向に
移動して出没自在とするとともに、案内通路を閉じて釘
を保持する方向にバネ付勢しておき、釘送り手段により
釘の頭部がストッパの先端斜面を押してストッパを外側
に押し出して後退させる構成であってもよい。
いてバラ釘のフィーダーから送られた釘を1本ずつ釘打
ち込み用ドライバの摺動溝に送る釘送り機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、住宅用のパネル等を製作する自動
機に用いられるバラ釘用釘打機の釘送り機構として、図
4(a)に示すように、釘打機のノーズ部31にドライ
バガイド溝32を開穿し、ノーズ部31の背面には釘N
を導入できるように前傾姿勢でマガジン34を結合し
(図4(b)参照)、ノーズ部31の釘導入孔33の開
穿部位にはドライバガイド溝32に直交して左右方向に
ガイド溝35を形成し、該ガイド溝35の左側には釘導
入孔33を開閉するスライドシャッタ36を遊嵌し、右
側にはスライドシャッタ36とともに釘Nを保持するス
ライダ37を遊嵌させ、マガジン34から供給される釘
Nをスライドシャッタ36を開閉することにより釘導入
孔33に1本づつ導入し、スライダ37とスライドシャ
ッタ36とで一旦釘Nを保持した後、スライダ37を退
避させてドライバガイド溝32内に釘Nを落とし込み、
釘ストッパ38によってドライバガイド溝32内に停止
させ、釘打機を被打ち込み材に押し付けた時、コンタク
トプレート41が上昇し、コンタクトプレート41に連
係してクランクレバー40が釘ストッパ38をドライバ
ガイド溝32から退避させた後、ドライバが打ち下ろさ
れ、釘を打ち込む釘打機が特願平6ー9994号公報に
開示されている。 【0003】上記釘打機は昇降可能に設置され、降下し
て被打ち込み材にコンタクトプレートを押し付けたとき
の一定のタイミングで釘打機が駆動され、釘打ち込み作
動終了後にフィーダーからノーズ部に釘を送り込むこと
により、次段の釘打ち込み時にはノーズ部には既に釘が
セットされて釘打ち込みの準備が完了するようにし、こ
れによって速射性を上げている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンタ
クトプレート41の被打ち込み材に対する押し付けの確
認ができない場合(コンタクトプレート41が上昇作動
しない)でも、一定のタイミングで釘打機は駆動され
る。この場合、釘ストッパ38が解除されないので、釘
ストッパ38がドライバガイド溝32内に突出した状態
でドライバが打ち下ろされることになるため、釘ストッ
パ38がドライバによって破損されたり、釘が詰まった
りするおそれがあった。 【0005】このような不都合を回避するためには釘打
機を被打ち込み材に押しつけてから釘を供給するように
すればよいが、これでは釘打ち作業の時間が長くなって
しまい、速射できないという問題がある。 【0006】本発明は上記問題点を解消し、誤動作でド
ライバが打ち下ろされることがあっても釘打機の部品が
破壊されることがなく、また速射性も損なわれることの
ないバラ釘用釘打機の釘送り機構を提供することをその
課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係るバラ釘用釘打機の釘送り機構は、フィ
ーダーより送出されたバラ釘を釘打機に送り込む釘送り
機構であって、釘打機の釘打ち込みドライバ用ガイド溝
に対し、上記フィーダーから送り出された釘を導入案内
する案内通路を分岐形成するとともに、上記案内通路の
近傍には、この案内通路内に出没してフィーダーからの
釘を保持するストッパと、回転板に形成された円弧部に
段状の係合部を設けた釘送り手段とを設け、該釘送り手
段が上記案内通路内に突出したとき上記係合部で上記ス
トッパに保持された釘を解放すると同時に、上記釘の上
流側に供給された別の釘が下流側に移動するのを防止す
ることを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】図1は本発明に係るバラ釘用釘打
機を示す。この釘打機は、フィーダー1から送出された
バラ釘(拡径頭部を有するもので、以下単に釘という)
Nを、チューブ2を経由して釘送り機構Aに送り込み、
釘送り機構Aに送り込まれた釘Nをノーズ部3に形成さ
れたドライバ用ガイド溝( 釘射出孔 )4内に落とし込み、
この釘Nを圧縮エアによって駆動されたドライバ5によ
り被打ち込み材6に打ち込むものである。なお、釘打機
は住宅用のパネル等を製作する自動機に用いられるもの
で、昇降可能に設置され、被打込み材上に降下したとき
に駆動されるように、またフィーダー1は釘打込み終了
後に釘送り作動するように構成されている。 【0009】ところで、上記釘送り機構Aは図2(a)
に示すように、ドライバ用ガイド溝4に対して分岐形成
されてフィーダー1からチューブ2を介して送り出され
た釘をドライバ用ガイド溝4に導入案内する案内通路7
と、案内通路7内に出没してフィーダー1からの釘Nを
保持するストッパ8と、ストッパ8に保持された釘Nを
解放すると同時に上記釘の上流側に供給された別の釘が
下流側に移動するのを防止する釘送り手段(回転板9
等)とから構成されている。 【0010】案内通路7は釘Nが一本通過できる程度の
太さで、上端はチューブ2を介してフィーダー1に接続
され、下端はドライバ用ガイド溝4に開口している。こ
の案内通路7の下部には図2(b)に示すように、左右
に貫通孔10が対向形成され、貫通孔10には釘Nを保
持する1対のストッパ8が案内通路7を挟むように配置
されている。ストッパ8は貫通孔10内に上下方向に回
動可能に軸11で軸支されるとともに、先端8aがドラ
イバ用ガイド溝4内に突出するように形成されている。
そして、先端8aは斜め下方に斜面が形成され、且つ先
端8a間の間隔は釘Nの軸部の径より広く、釘Nの頭部
より狭く形成されている。そして、ストッパ8の後端に
はスプリング12の一端が取着され、先端8aが常に上
動し、上面8bが貫通孔10の上壁に当接し、常に案内
通路7に対し直交状態になるように付勢されている。 【0011】そして、上記貫通孔10に連設してドライ
バ用ガイド溝4の長手方向上部に縦に開口部12が形成
され、該開口部13に対向する位置に釘送り手段が配置
されている。 【0012】この釘送り手段は回転板9とこれを作動さ
せるエアシリンダ装置17とからなり、回転板9は前端
から上端にかけて半径の異なる2つの円弧部9a、9b
が形成され、且つ開口部13から所定距離離れた適宜位
置に上下方向に回動可能に支軸15で軸支され、支軸1
5と円弧部9aとの略中間に形成されたピン16にはエ
アシリンダ装置17のロッド18が連結され、エアシリ
ンダ装置17が作動するとロッド18が伸縮して、回転
板9が支軸15を中心に上下方向に回動するように形成
されている。 【0013】回転板9の円弧部9aと円弧部9bの接続
部には係合部20が形成されている。この係合部20は
半径の異なる円弧の接合部に形成された段で構成され、
半径の小さな円弧部9aの周面は案内通路7内に突出す
ることはなく、半径の大きな円弧部9bの周面が案内通
路7内に突出するように形成され、エアシリンダ装置1
7が作動してロッド18を押し出し、回転板9を下方に
回動させた時に係合部20がストッパ8に保持された釘
Nの頭部を押込み、ストッパ8の先端8aをスプリング
12に抗して押し下げ、先端8aの斜面が互いに対向す
るまで回動すると斜面間の距離は釘Nの頭部より広くな
り、釘Nをストッパ8から解放してドライバ用ガイド溝
4内に落とし込むように形成されている。なお、回転板
9が下方に回動して円弧部9bが案内通路7内に突出し
た時は、この円弧部9bの周面と案内通路7の壁面とで
形成された間隙は、頭部によって傾いた軸部の通過間隙
よりも狭くなって上記釘の上流側に供給された別の釘が
下流側に移動するのを防止するように形成されている。 【0014】なお、エアシリンダ装置17は釘打機が被
打込み材上に下降したときに作動し、その直後に釘打機
が駆動されるように構成されている。 【0015】上記構成のバラ釘用釘打機の釘送り機構に
よれば、初期状態では図3(a)に示すように、エアシ
リンダ装置17のロッド18が引き込まれているので、
回転板9は上方に回動して半径の小さな円弧部9aが開
口部13に位置し、このためフィーダー1から送られた
釘Nは回転板9に阻止されることなく案内通路7内を落
下する。ストッパ8はスプリング12に付勢されて案内
通路7内に突出したストッパ8の先端8aは上方に回動
しているので、釘Nは頭部がストッパ8の先端8aに引
っかかって落下が阻止され、ストッパ8に保持される
(図2(b)参照)。 【0016】この状態で、釘打機が被打込み材上に下降
するとエアシリンダ装置17が作動してロッド18が押
し出され、回転板9が下方に回動する。回転板9が回動
すると半径の大きな円弧部9bの周面が開口部13から
案内通路7内に突出し、円弧部9aと円弧部9bとが形
成する段(係合部)20が釘Nの頭部に係合する。更に
ロッド18が押し出され回転板9が更に回動すると、係
合部20は釘Nを押し下げて釘Nの頭部でストッパ8の
先端8aを下方に回動し、これを押し広げながら釘Nを
ストッパ8から下方に解放する。解放された釘Nは自重
又はエアブロア等により案内通路7の下端からドライバ
用ガイド溝4に落とし込まれる。この時、ストッパ8の
上方にフィーダー1から送り込まれた複数の釘Nが待機
していても、回転板9の半径の大きな円弧部9bが案内
通路7内に突出し周面で次の釘N’が下流側に落下する
のを阻止しているので、ストッパ8が開いていても、釘
N’はドライバ用ガイド溝4に落下することはなく、複
数の釘がドライバ用ガイド溝4に入って釘詰まりを起こ
すようなことはない。 【0017】ドライバ用ガイド溝4内に落下した釘N
は、所定のタイミングで図示しない圧縮エアによって駆
動されたドライバ5により被打ち込み材6に打ち込まれ
る。打ち込み終了後、再びフィーダー1から釘が案内通
路7に送り出される。 【0018】上述したように、上記釘送り機構によれ
ば、ドライバ用ガイド溝4から分岐した案内通路7に供
給された先頭の釘Nはストッパ8に保持されるが、この
釘Nは釘送り手段によりストッパ8から解放されてドラ
イバ用ガイド溝4に送り込まれる。解放された釘の上流
側の釘N’は釘送り手段により下流側に移動するのを防
止される。釘送り手段が復帰移動すると、新たに先頭に
たった釘N’はストッパ8に保持される。このようにし
て、案内通路7内に送り込まれた釘を1本ずつドライバ
用ガイド溝4に供給することができる。 【0019】また、ドライバ用ガイド溝4内には釘のみ
が存在し、釘送り機構を構成する部品が存在しないの
で、誤ってドライバが打ち下ろされるようなことがあっ
ても、ストッパ8や回転板9がドライバ5によって破壊
されるようなトラブルが発生することはない。 【0020】したがってまた、釘打ち込み終了後に直ち
にフィーダー1から釘を案内通路7に送り込むことがで
きるから、速射性が行なわれることがない。 【0021】さらに、案内通路7内に常に複数の釘Nを
蓄えておいても、ストッパに保持された釘のみがドライ
バ用ガイド溝4内に落とし込まれ、回転板9が復帰回動
すると次段の釘が、瞬時にストッパ8に保持されるの
で、連続して釘打ちを実施することができ釘打ちの効率
の向上を図ることができる。 【0022】なお、釘のストッパは1対に限定されな
い。1個でも3個以上でもよい。また、ストッパは回動
させる方式に限定されない。例えば、先端に斜面を有す
るものを向き合いにして案内通路の軸に直交する方向に
移動して出没自在とするとともに、案内通路を閉じて釘
を保持する方向にバネ付勢しておき、釘送り手段により
釘の頭部がストッパの先端斜面を押してストッパを外側
に押し出して後退させる構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る釘打機の側面図
【図2】(a)(b)はノーズ部の要部断面図及びX−
X線断面図 【図3】(a)(b)は釘送り機構の作動態様を説明す
る要部断面図 【図4】(a)(b)は従来の釘打機のノーズ部の正面
図及びY−Y線断面図 【符号の説明】 1 フィーダー 2 チューブ 3 ノーズ部 4 ドライバ用ガイド溝 5 ドライバ 6 被打ち込み材 7 通路 8 ストッパ 9 回転板 20 係合部
X線断面図 【図3】(a)(b)は釘送り機構の作動態様を説明す
る要部断面図 【図4】(a)(b)は従来の釘打機のノーズ部の正面
図及びY−Y線断面図 【符号の説明】 1 フィーダー 2 チューブ 3 ノーズ部 4 ドライバ用ガイド溝 5 ドライバ 6 被打ち込み材 7 通路 8 ストッパ 9 回転板 20 係合部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 フィーダーより送出されたバラ釘を釘打
機に送り込む釘送り機構であって、 釘打機の釘打ち込みドライバ用ガイド溝に対し、上記フ
ィーダーから送り出された釘を導入案内する案内通路を
分岐形成するとともに、 上記案内通路の近傍には、この案内通路内に出没してフ
ィーダーからの釘を保持するストッパと、回転板に形成
された円弧部に段状の係合部を設けた釘送り手段とを設
け、該釘送り手段が上記案内通路内に突出したとき上記
係合部で上記ストッパに保持された釘を解放すると同時
に、上記釘の上流側に供給された別の釘が下流側に移動
するのを防止することを特徴とするバラ釘用釘打機の釘
送り機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25235296A JP3520434B2 (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | バラ釘用釘打機の釘送り機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25235296A JP3520434B2 (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | バラ釘用釘打機の釘送り機構 |
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-
1996
- 1996-09-03 JP JP25235296A patent/JP3520434B2/ja not_active Expired - Fee Related
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