JP3520240B2 - 糠漬け機 - Google Patents

糠漬け機

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JP3520240B2
JP3520240B2 JP2000114118A JP2000114118A JP3520240B2 JP 3520240 B2 JP3520240 B2 JP 3520240B2 JP 2000114118 A JP2000114118 A JP 2000114118A JP 2000114118 A JP2000114118 A JP 2000114118A JP 3520240 B2 JP3520240 B2 JP 3520240B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄米を精米した時
に出る糠を用いた漬け物を製造する装置、いわゆる、糠
漬けを行う糠漬け機に関し、特に冬場等の気温が低い時
でも糠漬けができ、かつ使用者が長時間留守にしても糠
床の維持・メインテナンスが可能で、年間を通して常時
安定して糠漬けを製造することができる糠漬け機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、糠漬けを行う際には、その漬け物
床、所謂、糠床に使用者が手を入れてかき混ぜたりしな
ければならず、そのため、糠床特有の臭いが敬遠されが
ちで、特に最近の若い主婦らは糠漬けを自宅で作るとい
う事は殆ど無くなっている。しかしながら、この糠漬け
に用いる糠は、元々玄米を精米した時に出る胚芽や種子
の粉であり、この糠にはビタミンB群であるビタミンB
1、B2、ナイアシンなどが豊富に含まれている。特に
最近の健康食ブームに乗じて日本古来の伝統的漬け物で
ある糠漬けの価値が見直され、現にその栄養価は非常に
高いことが判ってきている。
【0003】糠漬けは例えば米糠と湯ざまし水と好みに
応じた適量のだし汁(例えば、昆布だし、シイタケだし
等)、及び適量の塩とを混合し、適度の温度下に於いて
発酵させて糠床を製造し、この糠床に生野菜等の漬け物
材料を投入することにより製造される。漬け上がる時間
は一般的に例えば、なすで12時間、きゃべつで24時
間、きゅうりで8時間、ウリで3〜4時間位である。む
ろんこの時間は、好みに応じた塩分の量や外気温、ある
いは野菜等の投入量により異なる。
【0004】このような糠漬けは、微生物が関与した所
謂、発酵漬け物の一種であり、元となる糠床はいわば寸
時も休むことのない生き物である。糠床は、低温(例え
ば20℃以下)で発酵させると、アルコール発酵(酵母
菌による発酵)が盛んになりアルコール臭が強くなる。
又、中温(例えば、25℃以上〜50℃以下)で発酵さ
せると、乳酸菌発酵が盛んになり乳酸菌が異常に繁殖し
て酸味が強くなる。元々乳酸菌は嫌気性の菌であり、異
常に繁殖して酸味が強くなると、所謂腐ったような臭い
となる。また、糠床は半固体状の物質であり、腐敗菌は
表面付近で、乳酸菌や酵母菌は底の方で繁殖するという
ように住み分けができている。腐敗菌は糠床をアルカリ
性にして酵母菌の繁殖を抑え、酵母菌はアルコールなど
を生成して乳酸菌の繁殖を抑え、乳酸菌は酸を出して腐
敗菌の繁殖を抑える。このような各種微生物の微妙なバ
ランスを保つことにより、糠床の異様な臭いの防止と適
正な糠床の維持が可能となり、そのため時々微生物の餌
となる野菜等を投入し、適正な温度下に於いてこれらを
良くかき混ぜて空気を糠床に均一に送り込み、乳酸菌、
酵母菌、腐敗菌等のいずれもが異常に繁殖しないように
する必要がある。このような複雑な生き物である糠床を
維持、メインテナンスすること、即ち温度を調節しよく
かき混ぜることが糠漬けを作る上で最も重要な点であ
り、最も厄介な点でもある。
【0005】糠床の維持、メインテナンスが適切に行わ
れれば、糠床特有の異臭を抑えることができ、しかもそ
れを人手ではなく装置により自動的に行えば、前述のよ
うに主婦等が糠漬けを敬遠することは無くなる。それに
より使用者が、栄養の宝庫である糠漬けを食する機会も
増え健康に寄与できる。しかもこのように適切に維持、
メインテナンスされた糠床は適宜足し増したり、塩度を
調整したりして、半永久的に使用することが可能とな
る。
【0006】従来の糠漬け機としては、例えば特公平1
−15253号、特開平4−148644号、特開平1
0−313779号、特開平5−199833号、実用
新案登録第3025289号公報等に提案されている。
【0007】特公平1−15253号に示す糠漬け機
は、回転ドラム内に糠床と野菜を収容し、撹拌用駆動手
段を用いて前記ドラムを回転させて糠漬けを作る技術が
提案されている。しかしながら、この方式ではドラムを
回転させて糠床を攪拌するため空気を糠床に均一に送り
込むことが困難であった。また、糠床の温度制御につい
ては一切考慮されておらず、糠床の温度は外気温に依存
して変化してしまい低温時にはアルコール発酵が盛んに
なり、糠床の維持・メインテナンスの点で問題があっ
た。しかもドラム状の容器は容量に比して出し入れ口が
小さく野菜、漬け物の出し入れに不便であり、また不使
用時には機械を止める必要があり、また糠床の維持の為
に常時撹拌しなければならないという問題がある。従っ
て、外出等で留守にする時は機械を止めなければなら
ず、糠床の維持は困難である。
【0008】特開平4−148644号にはセラミック
ヒーターを使用し水を熱媒体として漬け物容器を温め、
寒い季節でも糠漬けを可能とする技術が示されている。
しかしながら、この方法では撹拌は人の手で行う必要が
あり、使用しない時あるいは不在時等の糠床の維持は不
可能である。また水を熱媒体とするため装置自体も精巧
さを要し、高価なものとなる。
【0009】特開平10−313779号にはリニアモ
ーター式自動糠漬け機なるものが示されている。しかし
ながら、この方式は、糠床の温度制御については一切考
慮されておらず、糠床の維持、メインテナンスの点で考
慮されておらず、更に電磁石を使用した横軸で駆動する
方式の為、装置が複雑かつ高価なものとなる。
【0010】特開平5−199833号には容器内をま
んべんなく撹拌するために、撹拌軸から出る桟部をそれ
ぞれ軸方向にずらして形成した漬け物製造器が示されて
いる。しかしながら、この方法は手で撹拌するものであ
り、また前述の技術と同じように糠床の温度制御につい
ては一切考慮されておらず、糠床の維持、メインテナン
スについては考慮されていない。実用新案登録第302
5289号には手を汚さず撹拌する手段として、動力を
利用した技術が提供されているが、同様に糠床の温度制
御については一切考慮されておらず、糠床の維持、メイ
ンテナンスについては全く考慮されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述の特開平10−3
13779号や実用新案登録第3025289号等は何
れも動力を使って撹拌軸や翼を回転させる技術を示唆し
たものであるが、野菜も同時に撹拌するものとしてお
り、漬け込み時間を短縮させる作用効果を示唆してい
る。しかしながら、実際問題として撹拌時の半固体状で
ある糠床の負荷は大きなものであり、これに野菜を入れ
た状態、即ち漬物を漬け込んだ状態において攪拌動作を
行うため、撹拌軸や撹拌翼に掛かる負荷は更に増す。結
果として、攪拌モータへの負荷が大きく、大型のモータ
を必要とし装置自体も大型化すると共に消費電力も大き
いものとなる。また、撹拌軸や翼と野菜との干渉、ある
いは野菜同士の干渉により野菜に外傷を与えたりあるい
は切断してしまう可能性があり、野菜から糠床への水分
流出による塩度の変化や食味の低下を招く恐れがあっ
た。
【0012】また、不使用時には機械を止める必要があ
り、また糠床の維持の為に常時撹拌しなければならない
という問題がある。従って、外出等で留守にする時は機
械を止めなければならず、糠床の維持は困難である。ま
た、冬場等、例えば雰囲気温度が20℃以下の低い環境
が続くと(例えば長期間糠床を使用せず冷蔵庫への保管
等を続けた後に使い始めるとき)、糠床は酵母菌による
発酵が旺盛になり、アルコール臭が強くなる。アルコー
ル臭が強くなると糠の風味と酸味が薄くなり塩の味だけ
が強調された糠漬けになり食味が低下する。このような
問題点について、従来技術は何ら対処していない。
【0013】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みて為
されたものであり、本発明の目的は上記問題点を解消す
るようにした糠漬け機を提供することである。本発明の
別の目的は、糠床を適正温度に維持すると共に、糠床を
定期的に自動撹拌して手を汚さずに糠床を常に糠漬けに
最適な状態に長期間に渡って維持することが可能な糠漬
け機を提供することである。本発明の更に別の目的は、
糠床を適正温度に維持し、かつ、手を汚さずに糠床を定
期的に自動撹拌して常に糠漬けに最適な状態に長期間に
渡って維持すると共に、漬け込み材料の撹拌羽根による
裁断を防ぎモータを小型化し消費電力を軽減可能な糠漬
け機を提供することである。本発明の更に別の目的は、
気温が低い例えば冬場でも糠床を最適な状態に維持し、
糠床のアルコール発酵を防ぎあるいは解消し、常に食味
の良い糠漬けが可能な糠漬け機を提供することである。
本発明の更に別の目的は、例えば夏場でも糠床を最適な
状態に維持し、常に食味の良い糠漬けが可能な糠漬け機
を提供することである。本発明の更に別の目的は、使用
者が長時間不在の時でも、糠床を最適な状態に維持、メ
インテナンスすることが可能な糠漬け機を提供すること
である。本発明の更に別の目的は、雰囲気温度が例えば
20℃以下の低い環境が続いた場合に糠床において酵母
菌による発酵が旺盛になりアルコール臭が強くなった場
合に、アルコール臭を除去することが可能な糠漬け機を
提供することである。本発明の更に別の目的は、使用者
が自ら食味にあった糠床を簡単に製造可能な糠漬け機を
提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明においては、この
ような目的を達成するために、家庭でも手軽に糠漬けを
食することができるよう、温度制御、攪拌制御を自動化
し、かつ小型で消費電力の少ない簡単な構成となるよう
に糠漬け機を構成するものである。
【0015】そのために、本発明の一面によれば、本発
明の糠漬け機は、モータと該モータの回転に従って回転
する駆動軸に嵌合されて該駆動軸と共に回転する撹拌羽
根と、上記撹拌羽根を収容する糠床容器と、上記撹拌羽
根の駆動を制御すると共に上記糠床の温度を制御する制
御部とを備え、使用時には、糠床が上記糠床容器に収容
された後、上記制御部により、漬け込み材料の上記糠床
への投入前、漬け込み中及び取り出し後に渡り上記糠床
容器内の糠床の温度を所定の範囲に維持すると共に、漬
け込み材料の上記糠床への投入前または漬け込み材料の
取り出し後に、上記撹拌羽根を一定時間駆動して糠床を
撹拌するように構成されている。この場合、好ましく
は、糠床の温度は乳酸菌、酵母菌、腐敗菌等のいずれも
が異常に繁殖しないような適正な温度、例えば約18±
5℃の範囲に調整され維持されるものとする。
【0016】このように構成した本発明の糠漬け機にお
いては、制御部の制御により、糠床が常に適正温度に維
持されると共に、糠床が定期的に一定時間自動撹拌され
るため、手を汚さずに糠床を常に糠漬けに最適な状態に
長期間に渡って維持することができる。また、漬け込み
材料の糠床への投入前または漬け込み材料の取り出し後
に、撹拌羽根を一定時間駆動して糠床を撹拌することが
可能になったため、漬け込み材料の糠床への漬け込み中
は、攪拌は行われないため、漬け込み材料の撹拌羽根に
よる裁断が防止される。
【0017】本発明の一例においては、スタートボタン
を押すことにより制御部による糠床容器内の糠床の温度
制御が開始され、この状態で糠床容器の上蓋が閉じられ
ると糠床の一定時間の自動撹拌動作が開始されるもので
あり、またこの状態で上蓋が開かれると攪拌動作は中断
され再び閉じられると攪拌動作が再度開始され、一定時
間の攪拌動作が終了すると攪拌が停止され、その旨の報
知がされるよう構成されている。従って、一定時間の攪
拌動作が終了した糠床は空気が全体に良好に送り込まれ
適温に調整された良好な糠床であり、その後も温度制御
により良好な状態に維持される。そこで、使用者はスタ
ートボタンを押した後、一定時間の攪拌動作が終了した
段階で、報知に応答して漬け込み材料の糠床への投入を
行うようにすれば、空気が全体に良好に送り込まれ常に
適温に調整された糠床に漬け込みを行うことができ、常
に良好な糠漬けを得ることができる。更に、漬け込み材
料の糠床への漬け込み中は、攪拌は行われないため漬け
込み材料の撹拌羽根による裁断が防止される。
【0018】本発明の別の一面によれば、本発明の糠漬
け機は、モータと該モータの回転に従って回転する駆動
軸に嵌合されて該駆動軸と共に回転する撹拌羽根と、上
記撹拌羽根を収容する糠床容器と、上記撹拌羽根の駆動
を制御すると共に上記糠床の温度を制御する制御部と、
雰囲気温度の状態に応じて運転モードを選択的に切り換
えるモード切り換え部とを備え、使用時には、糠床が上
記糠床容器に収容された後、選択された運転モードに従
い、上記制御部により、漬け込み材料の上記糠床への投
入前、漬け込み中及び取り出し後に渡り上記糠床容器内
の糠床の温度を所定の範囲に維持すると共に、漬け込み
材料の上記糠床への投入前または漬け込み材料の取り出
し後に、上記撹拌羽根を一定時間駆動して糠床を撹拌す
るように構成されている。本発明の一例においては、従
って、雰囲気温度が所定温度、例えば約20℃を超える
場合には運転モードとして標準モードを選択すること
で、制御部により、糠床の温度は例えば約18±5℃の
範囲に調整され維持され、糠床は最適な状態に維持され
るように構成されている。従って、糠床は最適な状態に
維持され、常に食味の良い糠漬けが可能となる。同様
に、夏場においても糠床が最適な状態に維持される。本
発明の別の一例においては、また、雰囲気温度が所定温
度以下の気温が低い、例えば、冬場においては運転モー
ドとして冬モードを選択することで、制御部により、糠
床の温度を例えば約25±5℃の範囲に調整して最適な
状態に維持するように構成されている。従って冬場にお
いて糠床のアルコール発酵を防止あるいは解消し、常に
食味の良い糠漬けが可能となる。
【0019】本発明の一例においては、運転モードとし
て留守モードを備え、使用者が外出等で留守にする等の
理由で長時間糠漬け機を使用しない場合には、留守モー
ドを選択することで、制御部により、糠床容器内の糠床
の温度を所定の範囲に維持すると共に、撹拌羽根を定期
的(周期的)に一定時間駆動して糠床を撹拌するように
構成されている。従って、使用者が外出等で留守にする
等の理由で長時間糠漬け機を使用しない場合において
も、糠床を最適な状態に維持、メインテナンスすること
が可能となる。この場合、雰囲気温度が所定温度、例え
ば約20℃を超える場合には運転モードとして標準モー
ドを更に選択することで、制御部により、糠床の温度は
例えば約18±5℃の範囲に調整され維持される。ま
た、雰囲気温度が所定温度以下の気温が低い、例えば、
冬場においては運転モードとして冬モードを更に選択す
ることで、制御部により、糠床の温度を例えば約25±
5℃の範囲に調整して最適な状態に維持される。
【0020】本発明の一例においては、運転モードとし
て湯せんモードを備え、例えば糠床を雰囲気温度が約2
0℃以下の低い環境に長時間置いたために酵母菌による
発酵が旺盛になり、アルコール臭が強くなった場合に
は、湯せんモードを選択することで、制御部により、糠
床容器内の糠床の温度を所定の範囲に維持すると共に、
撹拌羽根を定期的(周期的)に一定時間駆動して糠床を
撹拌するように構成されている。この場合、糠床の温度
は例えば約50℃+0/−5℃(約45℃−50℃)の
範囲に調整され維持される。また、この場合、糠床容器
の上部には糠床容器を覆う蓋(上蓋)を設け、蓋には外
気と連通する連通孔(通気孔)を開閉自在に設け、湯せ
んモード運転において糠床より蒸発したアルコールを通
気孔を介して糠漬け機の外部に放出させ、糠床のアルコ
ール臭を解消するように構成されている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明による糠漬け機の
実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1及び図2
は本発明の実施例による糠漬け機の全体の外観を示す斜
視図であり図1は上蓋が閉じられた状態を示し、図2は
上蓋が開けられた状態を示す。図3は糠漬け機の上面図
を示す。図4は本実施例による糠漬け機の要部断面図、
図5は本実施例による糠漬け機の要部分解図である。図
6は本実施例による糠漬け機の制御部であるコントロー
ル基板の構成例を示すブロック図、図7は本実施例によ
る糠漬け機の全体の運転動作及び標準モードにおける運
転動作を示すフローチャート、図8は本実施例による糠
漬け機の冬モードにおける運転動作を示すフローチャー
ト、図9は本実施例による糠漬け機の標準留守モードに
おける運転動作を示すフローチャート、図10は本実施
例による糠漬け機の冬留守モードにおける運転動作を示
すフローチャート、図11は本実施例による糠漬け機の
湯せんモードにおける運転動作を示すフローチャートを
示す。また、図12は本実施例による糠漬け機の異常発
生時の機能説明図である。
【0022】図1−図4に於いて、符号1は本実施例に
よる糠漬け機を示し、2は例えばABSやPP樹脂から
なる本体ケース、4は同様に例えばABSやPP樹脂か
らなる底蓋である。底蓋の底部にはゴム足を取り付ける
ようにして良く、またゴム足を使わずに底蓋より一体で
成形した台座6を設けても良い。8は上蓋(外蓋)であ
り、例えばABSやPP樹脂よりなり、空気孔(通気
孔)10が開閉自在に設けられており、上蓋8は本体ケ
ース2にヒンジ部で固定されている。12は糠床容器2
0の上に備えられ、例えば、中心付近に空気孔(通気
孔)14を有した中蓋で、糠床容器の上部開口部を覆う
ように着脱自在に備えられている。
【0023】なお、本実施例における上蓋8はヒンジ部
により本体ケースに対して開閉可能な構成となっている
が、本体ケースに着脱自在となるように構成しても良
い。また、上蓋、中蓋は透明色の材料で構成するか、ま
たは透明な窓を有するよう構成して、上蓋、中蓋を閉じ
た状態でも糠床が見えるように構成しても良い。また、
本実施例においては本体ケース2は糠床容器20全体を
囲むように構成されているが、糠床容器の一部を覆うよ
うに構成しても良い。これは後述するように、糠床容器
の周囲を覆うヒーターの装着位置あるいは糠床の容量等
に応じ、ヒータの加熱効率及び糠床容器の保温効率等を
考慮して適宜設計すれば良い。なお、16は電源コー
ド、18は電源プラグである。
【0024】30は本発明による糠漬け機の動作を制御
する指令を与えるための操作パネルである。図1、図3
に示すように、31は電源スイッチ、32は運転開始を
指示するスタートボタン(スタートスイッチ)、33は
標準モード及び冬モードの間で運転モードを切り替え選
択するモード切換ボタン(モード切換スイッチ)、34
は留守モード及び湯せんモードの間で運転モードを切り
替え選択するモード切換ボタン(モード切換スイッチ)
である。35は標準モードを選択したときに点灯する例
えばLED等のランプ、36は冬モードを選択したとき
に点灯するLED等のランプ、37は湯せんモードを選
択したときに点灯するLED等のランプ、38は留守モ
ードを選択したときに点灯するLED等のランプであ
る。なお、留守モード運転時には同時に標準モード又は
冬モードを選択可能であるため、標準モード又は冬モー
ドのランプも点灯するように構成している。また、ヒー
ターによる温度制御、撹拌動作等、糠漬け機の運転状態
に異常が生じた場合は前記4つのランプ35−38が点
滅し異常を報知する。なお、異常ランプを別途設けて、
これが点滅するようにしても良い。また、ランプ点滅に
加えて又はランプ点滅に代えて音や音声を出し異常を報
知するようにしても良い。
【0025】操作パネル30からの操作指令はコントロ
ール基板40へ送信され、指令に従って運転が実行され
る。コントロール基板40の構成及び操作パネル30を
用いた糠漬け機の動作については後述する。
【0026】図5は本発明の実施例による糠漬け機の要
部分解図である。図4及び図5において、20は糠床を
収容する、例えばほうろう材製(例えば、ほうろう用脱
炭鋼板の表面をほうろう仕上げしたもの)の、底部を有
する筒状の糠床容器、50は回転することにより糠床容
器内の糠床を撹拌する撹拌羽根組立体、60は糠床容器
を収納すると共に図示しないヒーター62をその内周面
又は外周面に装着した例えばABSやPP樹脂から形成
される糠床容器収納ケースである。図示しない温度セン
サー64が糠床容器収納ケース60の内周面又は外周面
上でヒータとの間に設置され、糠床の温度を計測する。
【0027】撹拌羽根組立体50は、例えば複数枚(こ
の実施例では3枚)の羽根51(51a,51b,51
c)と、例えばステンレス製あるいはPP等の樹脂より
なる羽根取付台52で構成される。羽根はステンレス製
板、または鉄板にチタン、テフロン等のコーティングを
施したもの、または樹脂板で形成して良い。これら羽根
はねじ54等で例えばPP樹脂等で形成された羽根取付
台52に取り付けられる。羽根取付台52の内部は中空
でその中に例えばPP樹脂等で形成された撹拌軸53が
着脱自在に嵌合される。図5に示すように、各羽根51
a,51b,51cは水平部分(撹拌軸53の軸方向に
垂直な部分)51a1,51b1,51c1及び垂直部
分(撹拌軸53の軸方向に平行な部分)51a2,51
b2,51c2を有し、各羽根51a,51b,51c
の水平部分51a1,51b1,51c1はそれぞれ異
なる長さを有し、羽根51cが最も長く糠床容器20の
内周面付近まで延び、羽根51a1が最も短く撹拌軸5
3付近に位置し、羽根51b1が撹拌軸53と糠床容器
20の内周面の中間付近に位置するよう構成される。更
に、水平部分の先端部、即ち、水平部分と垂直部分との
境界線は水平部分の外方への延在方向に垂直ではなく傾
斜するように構成されている。これにより、糠床容器の
中心側から内周面側にわたり糠床容器内をまんべんなく
撹拌できる。
【0028】また、本実施例においては、使用者が糠床
容器20内の羽根の存在に容易に気づくよう、羽根が収
容した糠床の上面より露出するように各羽根の垂直部分
の攪拌軸53の軸方向長さを十分な長さに設定してい
る。こうすることにより使用者が漬け込みを行う為に撹
拌羽根組立体50を取り出す時に、不用意に羽根に触り
外傷を受けないようにしている。尚、羽根の形状は上記
に限定されるものではなく、例えば網状に格子を付けた
板状の羽根としても良く、あるいは本実施例のような羽
根に軸方向及び又は軸と垂直方向に複数本の桟を出すよ
うに構成しても良く、あるいはチューリップ状に羽根先
端が上を向いているものでも良く、いずれにしても容器
内を満遍なく撹拌できるものであれば良く、糠床の量や
モータパワー、回転数に応じて適宜その形状を設計すれ
ば良い。
【0029】糠床容器20は底面部を有する筒状に形成
されており、内面側周部には収容又は製造する糠床の量
を明示する目盛りを記しておくと共に、底面部の中心部
には例えば、ほうろう用脱炭鋼板等からなる中空状の軸
受けケース20aが、溶接等で固着されている。該軸受
けケース20aには、先端が例えばPOM等の六角柱状
で支軸部がSUS等でチタン、テフロン(登録商標)等
のコーティングを施して形成された円形状の駆動軸(撹
拌軸)53が挿通され、軸受けケース20a内に嵌着さ
れたスリーブ状の長さが異なる二つの軸受け(例えばP
OM等の樹脂製)23,24に回動自在に軸承されてい
る。この二つの軸受け間にはオイルシール25が挿通さ
れ、糠床容器20からの水分の漏出を防いでいる。駆動
軸53の後端には、例えばSUS等で形成されたカップ
リング26(上部ジョイント26a)が図示しないC型
止め輪等で連結され、後述する駆動プーリー側の駆動軸
(従動軸)に連結されたカップリング26(下部ジョイ
ント26b)を介して、着脱自在に嵌合されるように構
成してある。糠床容器上部のフランジ部には、その上部
に円状の上部フランジ部21を載置し、その下部に円状
の下部フランジ部22を載置し、糠床容器上部のフラン
ジ部をサンドイッチ状にして、貫通ねじ等で固定してお
り、下部フランジ部22を糠床容器収納ケース60の上
部フランジ部に回り止めを施すと共に、着脱自在に支持
させている。また、上部フランジ部21には、図示しな
い取手が備えられている。これら上部フランジ部21、
下部フランジ部22、糠床容器収納ケース60は例え
ば、ABSやPP樹脂等で形成される。糠床容器20は
例えば、ABSやPP樹脂等で形成される容器台27に
載置され、糠床容器20の底面部と容器台27とはねじ
穴29に通されたねじにより固定される。容器台27の
内部には補強リブ28が設けられている。このように撹
拌軸、容器台が装着された糠床容器20は本体ケース2
に着脱自在に収容されている。
【0030】このように糠床容器20は本体ケース2と
着脱自在に嵌合され、また撹拌羽根組立体50は糠床容
器20と着脱自在に嵌合されるので、糠床容器及び撹拌
羽根組立体の洗浄等も容易にでき得る。尚、本実施例の
糠床容器20は底部がほぼ平坦になっているが、必ずし
も平坦である必要はなく段差を有していても良い。この
場合撹拌羽根の垂直部の長さも底部の形状に合わせて糠
床をまんべんなく攪拌しうるように適宜設計して良い。
【0031】次に図4、図5を用いて撹拌羽根組立体5
0の駆動系について説明する。70はモータでコントロ
ール基板40に接続されたモータ駆動回路により駆動制
御される。71はモータ軸、72はモータの駆動プーリ
ー、73は従動プーリー、74は駆動プーリー72から
従動プーリー73へモータの駆動力を伝達する駆動ベル
トである。駆動プーリー72、従動プーリー73は例え
ばPOM等で形成され、これらは例えばSUS等で形成
された取付板75に取り付けられる。77は従動プーリ
ー73に嵌着され撹拌羽根組立体50に駆動力を伝達す
る、例えばSUS等で形成された駆動軸(従動軸)であ
る。76は従動軸77を軸承する例えばPOM等の樹脂
等からなる軸受けであり、79は同様に従動軸77を軸
承する焼結合金等からなる軸受けである。78は駆動プ
ーリー側のオイルシールで糠床容器20の駆動軸(攪拌
軸)部に設けられたオイルシール25と共に糠床容器2
0からの水分の漏出を防止している。80は取付板75
に固定される、例えばSUSから形成されるブラケット
である。このような構成により、モータ70が駆動回転
されると、その回転力は駆動プーリー72、駆動ベルト
74、従動プーリー73、従動軸77等を介して攪拌軸
53に伝達され撹拌羽根組立体50を回転する。
【0032】次に、操作パネル30からの運転指示によ
り各運転モードに応じた運転を制御するコントロール基
板40の構成について図6を参照して説明する。コント
ロール基板40はマイコン42、各運転モードに応じた
運転を制御するためのソフトウエア等をストアしたRA
M,ROM等のメモリ43、入出力(I/O)回路4
5、これらを接続するバス44、I/O回路45からの
モータ駆動指令に従ってモータ70に駆動電流を与える
モータ駆動回路46、I/O回路45からのヒータ駆動
指令に従ってヒータ62に駆動電流を与えるヒータ駆動
回路47を有する。
【0033】I/O回路45は操作パネル30に接続さ
れ、操作パネル30からの運転指示を入力すると共に、
操作パネル30の各ランプの点灯を制御する。例えばサ
ーミスタからなる温度センサ64は、上記のように糠床
容器収納ケース60の内周面又は外周面上でヒータとの
間に設置され、糠床容器収納ケース60の内面側周部又
は外面側周部に設けられたヒーターにより加熱された糠
床の温度を検出し、検出温度を示す信号をI/O回路4
5に送る。63は、例えばリミットスイッチで構成され
た上蓋センサ(安全スイッチ)であり、上蓋(外蓋)8
が開けられるとそのヒンジ部に設けた操作棒67(図
4)が作動し、上蓋センサ63をオンまたはオフする。
上蓋センサ63のオン、オフ状態を示す信号はI/O回
路45に送られる。これにより、故意又は不用意に上蓋
8が開けられた時、モータの通電を遮断し撹拌羽根組立
体50の回転を停止することができる。69はモータ7
0や駆動プーリー72,73の回転数を検知する回転セ
ンサで、モータの回転軸や駆動プーリーの近傍に設けら
れ、マグネット及びリードスイッチ等の公知のもので構
成する。回転センサ69からの回転数を示す信号はI/
O回路45に送られる。回転数を検出することで、回転
数が所定値より低い場合には過負荷又は撹拌軸ロック等
の異常状態であることが検出できる。
【0034】次に図7〜図11を用いて本実施例におけ
る糠漬け機の動作を説明する。図7は本実施例による糠
漬け機の全体の運転動作及び標準モードにおける運転動
作を示すフローチャートである。本実施例においては、
糠漬けを行う際には標準モードまたは冬モード運転を行
う。使用者が外出等で留守にする等の理由で長時間糠漬
け機を使用しない場合には、留守モード運転を行う。ま
た、酵母菌による発酵が旺盛になり、アルコール臭が強
くなった場合には、湯せんモード運転を行う。
【0035】まず、図7を用いて糠漬け機の全体の運転
動作の概要及び標準モードにおける運転動作について説
明する。操作者は、電源プラグ18をコンセントに差し
込み、操作パネル30の電源スイッチ31をオンすると
(ステップ100)、初期状態、即ち、標準モードの待
機状態となり標準モードの表示ランプ35が点滅する
(ステップ102)。
【0036】このような初期状態で、標準/冬モード切
り換えボタン33を切り替えることで冬モード運転を選
択することができ(ステップ104)、冬モードを選択
した場合には冬モードの表示ランプ36が点滅し(ステ
ップ106)、冬モード運転を実行できる(ステップ1
08)。一方、初期状態で、留守/湯せんモード切替ボ
タン34を切り替えることで留守モードまたは湯せんモ
ード運転を選択することができ(ステップ110)、留
守モードを選択した場合には留守モードの表示ランプ3
8が点滅する(ステップ112)。更にこの状態で標準
/冬モード切り換えボタン33を切り替えることで標準
モードまたは冬モード運転を選択することができ(ステ
ップ114)、標準モードを選択した場合には留守モー
ドの表示ランプ38と共に標準モードの表示ランプ35
が点滅し(ステップ115)、標準留守モード運転を実
行できる(ステップ116)。一方、冬モードを選択し
た場合には冬モードの表示ランプ36が点滅し(ステッ
プ117)、冬留守モード運転を実行できる(ステップ
118)。また、留守/湯せんモード切替ボタン34を
切り替えることで湯せんモード運転を選択した場合には
湯せんモードの表示ランプ37が点滅し(ステップ11
9)、湯せんモード運転を実行できる(ステップ12
0)。
【0037】先ず、標準モード運転の場合について以下
に説明する。電源スイッチ31をオンする前またはオン
後の初期状態において、操作者は、上蓋8、中蓋12の
順に開け撹拌羽根組立体50を攪拌軸53に嵌合させて
取り付け、糠床容器20内に糠床を入れた後、各蓋を閉
じる。なお、この状態においては、電源スイッチ31が
オンされていても、上蓋を何回開閉しても撹拌羽根組立
体50は回転せず撹拌は行われず、またヒーター62も
通電されない。次に、雰囲気温度に応じた運転モードを
選定する。雰囲気温度が、例えば、20℃を超える場合
には、標準モードを選定する。なお、初期状態において
は標準モードに設定されているため、雰囲気温度が所定
温度、例えば約20℃を超える場合には標準/冬モード
切り換えボタン33の操作は不要である。一方、雰囲気
温度が所定温度、例えば、約20℃以下の場合には、標
準/冬モード切り換えボタン33で冬モードを選定する
(ステップ104)。以下の説明は標準モード運転の場
合であるので、初期状態のままとして、または初期状態
において標準/冬モード切り換えボタン33を操作して
標準モードを選択する。
【0038】次に、スタートボタン32をオンすると標
準モードの表示ランプ35が、例えば、点滅状態から常
時点灯状態に変わり、標準モード運転が開始されたこと
が示される(ステップ124)。スタートボタン32を
オン後、上蓋8が閉じられていることが上蓋センサ63
により検出されると(ステップ126)、標準モードの
温度制御及び撹拌制御が開始される(ステップ12
8)。上蓋8が開かれたままであるとこれら制御は開始
されない。即ち、温度センサ64からの検出温度が常
に、例えば、約18±5℃の範囲内となるようヒーター
62への通電を連続的に自動制御する。なお、温度制御
はスタートボタン32をオン後、上蓋8の開閉状態に無
関係に開始するようにしても良い。
【0039】スタートボタン32をオン後、上蓋8が閉
じられると、撹拌羽根組立体50による撹拌制御も開始
される(ステップ130)。即ち、撹拌羽根組立体50
による撹拌が例えば約3分間行われ、撹拌が終了すると
ブザー65またはランプ等で撹拌の終了(または漬け込
み可能)を報知する。なお、このような報知用のブザー
65等はI/O回路45からの駆動信号により駆動され
る。報知の方法としては、“撹拌の終了”または“漬け
込み可能”のメッセージの表示、音声による案内等でも
良い。なお、撹拌動作中に上蓋8を開けると撹拌動作は
リセットされて停止し(ステップ132)、上蓋を閉じ
るとステップ130に戻り、再び撹拌動作を開始し、攪
拌時間が所定時間(約3分)となるまで撹拌動作を継続
する。なお、ステップ130に戻り、再び撹拌動作を開
始した場合には、このような複数回のステップ130で
の合計の攪拌時間が所定時間(約3分)となるまで撹拌
動作を継続するようにしても良い。撹拌終了後、ブザー
等の報知がされている状態で、使用者が上蓋8を開ける
とブザー等の報知手段は停止する(ステップ134)。
そこで、使用者は撹拌羽根組立体50を糠床容器20か
ら取り出し野菜等の材料を投入し漬け込みに入る。な
お、ステップ134で使用者が上蓋8を開けて報知手段
を停止させた後に、材料を投入せず、もう一度攪拌制御
を行わせたい場合にはスタートボタン32を再びオンす
れば良く、その場合にはステップ126又はステップ1
28に戻る。
【0040】材料の漬け込み中は発酵モードとなり撹拌
は停止し、温度制御だけが継続して行われる(ステップ
138)。材料を投入して上蓋8を閉めた後、材料に応
じた所定のあるいは好みの漬け込み時間が経過した後、
使用者は上蓋8及び中蓋12を開け、撹拌羽根組立体5
0をはずし、手又は箸等で漬け物を取り出す(ステップ
140)。この時蓋を何回開閉しても攪拌動作は停止を
維持し、温度制御は継続している。次の漬け込みを行う
場合には、撹拌羽根組立体50を取り付けそのままスタ
ートボタン32を押せば、ステップ126又はステップ
128以降の動作が繰り返される。
【0041】なお、漬け込みを行った以後、所定時間
(例えば約24時間)以上、上蓋8の開閉がない場合に
は、漬け物取り出し忘れの警告を報知するようにしても
良い。即ち、ステップ130の攪拌制御終了後、ステッ
プ134での上蓋8の閉状態→開状態(材料投入)→閉
状態を検知後の経過時間をコントロール基板40のマイ
コン42は計測し、その後、所定時間(例えば約24時
間)以上、上蓋8の開閉がないか否かを判断し(ステッ
プ140、144)、無い場合には警告を報知するよう
にして良い(ステップ146)。報知の方法としては、
例えば4つのランプ35−38の全てを点滅させたり、
音や“材料取り出し”のメッセージの表示、音声による
案内等でも良い。警告にも拘らず、上蓋8の開閉がその
後、例えば約1時間ない場合は、全ての機能(温度制御
等)を停止させるようにしても良い。機能停止後、制御
を再開する為には、電源プラグのコンセントへの抜き差
しあるいは電源スイッチ31のOFF−ONを行うこと
でリセットできる。
【0042】従って、本実施例において、使用者はスタ
ートボタンを押した後、一定時間の攪拌動作が終了した
段階で、報知に応答して漬け込み材料の糠床への投入を
行うようにすれば、空気が全体に良好に送り込まれ常に
適温に調整された糠床に漬け込みを行うことができ、常
に良好な糠漬けを得ることができる。更に、漬け込み材
料の糠床への漬け込み中は、攪拌は行われないため漬け
込み材料の撹拌羽根による裁断が防止される。
【0043】次に、冬モード運転の場合について図7、
図8を参照して以下に説明する。雰囲気温度が低い、例
えば約20℃以下の場合には糠床のアルコール発酵が旺
盛となり食味が低下するので、冬モード運転を行う。冬
モードの運転は標準モードの運転と比べて、ヒーターの
設定温度が高いという点を除いて標準モードと同じであ
る。先ず、使用者は、初期状態(図7のステップ10
2)において標準/冬モードモード切り換えボタン33
で冬モードの運転を選択し(図7のステップ104)冬
モードの表示ランプ36を点滅させる(図7のステップ
106)。次に、スタートボタン32をオンすると冬モ
ードの表示ランプ36が、例えば、点滅状態から常時点
灯状態に変わり、冬モード運転が開始されたことが示さ
れる(図8のステップ224)。スタートボタン32を
オン後、上蓋8が閉じられていることが上蓋センサ63
により検出されると(ステップ226)、冬モードの温
度制御及び撹拌制御が開始される(ステップ228)。
上蓋8が開かれたままであるとこれら制御は開始されな
い。即ち、温度センサ64からの検出温度が常に、例え
ば、25±5℃の範囲内となるようヒーター62への通
電を連続的に自動制御する。
【0044】以下、標準モードにおけるステップ130
−148と同様に撹拌制御、発酵モード等が図8のステ
ップ230−248において行われる。攪拌時間は標準
モードと同様の時間、例えば約3分で良い。ステップ2
30−248における動作は標準モードにおけるステッ
プ130−148とそれぞれ同様で良いため、その説明
を省略する。従って、冬モードにおいても、標準モード
と同様に、使用者はスタートボタンを押した後、一定時
間の攪拌動作が終了した段階で、報知に応答して漬け込
み材料の糠床への投入を行うようにすれば、空気が全体
に良好に送り込まれ、雰囲気温度が低温であるにも拘ら
ず常に適温に調整された糠床に漬け込みを行うことがで
き、常に良好な糠漬けを得ることができる。更に、漬け
込み材料の糠床への漬け込み中は、攪拌は行われないた
め漬け込み材料の撹拌羽根による裁断が防止される。
【0045】次に、留守モード運転の場合について図
7、図9、図10を参照して以下に説明する。使用者が
留守等で長時間糠漬けをしない場合には、従来糠床を風
通しの良い冷暗所か冷蔵庫等に収納しておく必要があっ
たが、本発明による糠漬け機を使用して留守モード運転
を行えばその手間はなくなる。先ず、使用者は、初期状
態(図7のステップ102)において留守/湯せんモー
ド切替ボタン34により留守モードを選択し(図7、図
9のステップ110)、留守モードの表示ランプ38を
点滅させる(図7、図9のステップ112)。次に標準
/冬モード切替ボタン33により、雰囲気温度に応じた
運転モードを選定する(図7、図9のステップ11
4)。ここでは、先ず、雰囲気温度が、例えば、約20
℃を超える場合で標準モードを選択した場合について説
明する。
【0046】ステップ114で標準モードを選択すると
標準モードの表示ランプ35が点灯する(図7、図9の
ステップ115)。なお、直前に標準モードの運転をし
ていた場合、既に標準モードのランプ35が点灯してい
る状態になる。次にスタートボタン31をオンすると留
守モードのランプ38が点滅から点灯に変わり(ステッ
プ300)、標準留守モード運転における温度制御及び
攪拌制御が開始される(ステップ302、304)。温
度制御は、温度センサ64からの検出温度が常に、例え
ば、18±5℃の範囲内となるようヒーター62への通
電を連続的に自動制御する。攪拌制御は、糠床を定期的
に一定時間自動撹拌するもので、例えば、約3分間攪拌
し、その後約12時間攪拌を停止する動作を繰り返すよ
うにして良い。もちろん、攪拌する時間、攪拌を停止す
る時間はこれに限定されず、また、攪拌する時間、攪拌
を停止する時間を同一とせずに可変とするようにしても
良い。標準留守モード運転は、モード切替ボタン33,
34により他の運転モード(例えば標準モード、湯せん
モード等)に切り替えられ(ステップ306)、スター
トボタンが押されるまで継続して運転される。但し糠床
の長期に渡る維持の為には時々微生物の餌となる野菜等
を投入してやる必要があり、本留守モードの効果は最長
1週間程度であり、それ以上使用しない場合は冷蔵庫等
への保管が良い。そこで、スタートボタンのオンからの
経過日数を計測して、例えば1週間経過したら警告を報
知するようにしても良い。
【0047】留守モードにおいて、雰囲気温度が例えば
約20℃以下の低温状態の場合は冬留守モード運転を行
う。冬留守モード運転について図7、図10を参照して
説明する。使用者は、初期状態(図7のステップ10
2)において留守/湯せんモード切替ボタン34により
留守モードを選択し(図7、図10のステップ11
0)、留守モードの表示ランプ38を点滅させる(図
7、図10のステップ112)。次に標準/冬モード切
替ボタン33により、雰囲気温度に応じた運転モード、
ここでは、雰囲気温度が例えば、約20℃以下であり冬
モードを選択する(図7、図10のステップ114)。
【0048】ステップ114で冬モードを選択すると冬
モードの表示ランプ36が点灯する(図7、図10のス
テップ117)。なお、直前に冬モードの運転をしてい
た場合、既に冬モードのランプ36が点灯している状態
になる。次にスタートボタン31をオンすると留守モー
ドのランプ38が点滅から点灯に変わり(ステップ40
0)、冬留守モード運転における温度制御及び攪拌制御
が開始される(ステップ402、404)。温度制御
は、温度センサ64からの検出温度が常に、例えば、2
5±5℃の範囲内となるようヒーター62への通電を連
続的に自動制御する。攪拌制御は標準留守モード運転に
おける制御と同様で良い。冬留守モード運転は、モード
切替ボタン33,34により他の運転モード(例えば標
準モード、湯せんモード等)に切り替えられ(ステップ
406)、スタートボタンが押されるまで継続して運転
される。但し前述のように長時間例えば約1週間以上留
守にする場合は冷蔵庫等への保管が良い。そこで、上記
のようにスタートボタンのオンからの経過日数を計測し
て、例えば1週間経過したら警告を報知するようにして
も良い。
【0049】このように、本実施例においては、使用者
が外出等で留守にする等の理由で長時間糠漬け機を使用
しない場合においても、糠床を最適な状態に維持、メイ
ンテナンスすることが可能となる。この場合、例えば雰
囲気温度が約20℃を超える場合には運転モードとして
標準モードを更に選択することで、糠床の温度は例えば
約18±5℃の範囲に調整され維持される。また、気温
が低い例えば冬場においては運転モードとして冬モード
を更に選択することで、糠床の温度を例えば約25±5
℃の範囲に調整して最適な状態に維持される。
【0050】次に湯せんモード運転について図7、図1
1を参照して説明する。冬場等、例えば雰囲気温度が約
20℃以下の低い環境が続くと糠床は酵母菌による発酵
が旺盛になり、アルコール臭が強くなる。アルコール臭
が強くなると糠の風味と酸味が薄くなり塩の味だけが強
調された糠漬けになり食味が低下する。そこで、例えば
長期間糠床を使用せず冷蔵庫への保管等を続けた後使い
始めるときは、湯せんモード運転を行ってアルコール臭
を解消させる。先ず所定の糠床を投入して中蓋12、上
蓋8を閉じ、例えば上蓋8に設けられている開閉自在の
シャッターを開にして空気孔(通気孔)10を開く。次
に、使用者は、初期状態(図7のステップ102)にお
いて留守/湯せんモード切替ボタン34により湯せんモ
ードを選択し(図7のステップ110)、湯せんモード
の表示ランプ37を点滅させる(図7のステップ11
9)。
【0051】次にスタートボタン31をオンすると湯せ
んモードの表示ンプ37が点滅から点灯に変わり(ステ
ップ500)、湯せんモード運転における温度制御及び
攪拌制御が開始される(ステップ502、504)。温
度制御は、温度センサ64からの検出温度が常に、例え
ば、約50℃+0/−5℃(約45℃−50℃)の範囲
内となるようヒーター62への通電を連続的に自動制御
する。攪拌制御は、糠床を定期的に一定時間自動撹拌す
るもので、例えば、約3分間攪拌し、その後約1時間攪
拌を停止する動作を繰り返すようにして良い。もちろ
ん、攪拌する時間、攪拌を停止する時間はこれに限定さ
れず、また、攪拌する時間、攪拌を停止する時間を同一
とせずに可変とするようにしても良い。
【0052】このような攪拌動作のオン、オフを所定の
Nサイクル(Nは整数、例えば10)繰り返して湯せん
モードを終了する。湯せんモードを終了した際には、そ
の旨の音声や表示を行うようにしても良い。湯せんモー
ド終了後においては、任意の運転モードを選択しスター
トボタンを押して糠漬けを行う。湯せんモード運転中は
約50℃前後に温められた糠床よりアルコール分が蒸発
し、蒸発したアルコール分は中蓋12の通気孔より出て
上蓋8の通気孔(開閉自在の通気孔部)10より機外へ
放出される。なお、時々上蓋8の通気孔よりアルコール
臭等揮発性の臭いを嗅ぎ、臭いがなくなれば他の運転モ
ードへ移行するようにして良い。また、アルコール濃度
計等を容器20内に設置し、検出濃度が所定値以下にな
った際に湯せんモードの終了を報知するようにしても良
い。
【0053】次に、本実施例における異常検出動作につ
いて図12を参照して説明する。先ず、上蓋(外蓋)8
が開かれると(600)、それが上蓋(外蓋)センサ6
3で検知され(602)、モータ駆動回路46からのモ
ータへの駆動電流が遮断されてモータが停止され、攪拌
が停止される(602)。また、ヒータがオンされた
後、温度センサ64による検出温度が変化しない場合に
は(702)、ヒータ駆動回路47からのヒータへの駆
動電流が遮断され(704)、更に異常を報知(例え
ば、4つのランプ35−38を点滅)する(706)。
また、温度センサ64の抵抗値を計測し、それが所定範
囲外の値である場合に(802)、温度センサ64の異
常と判定し、ヒータへの駆動電流を遮断し(804)、
更に異常を報知(例えば、4つのランプ35−38を点
滅)する(806)。また、回転数センサ69によりモ
ータの回転数を検知し(902)、回転数が所定値以下
の場合に、撹拌羽根組立体50のロック状態と判定し、
モータへの駆動電流を遮断してモータを停止し(90
4)、更に異常を報知(例えば、4つのランプ35−3
8を点滅)する(906)。
【0054】上記実施例において標準モードにおいて
は、温度センサ64からの検出温度が常に、例えば、約
18±5℃の範囲内となるようヒーター62への通電を
連続的に自動制御するが、雰囲気温度が23度を超える
場合には、ヒータはオフされる。なお、通常は、雰囲気
温度が23度を超える環境では糠付は行わないようにす
る。勿論、雰囲気温度が23度を超える場合において、
糠床を約18±5℃の範囲内となるよう温度制御するよ
うエアコンディショニング機能を設けるようにしても良
い。また、上記実施例に示した各運転モードの動作中
は、モード選択ボタンにより他のモードが選択されて
も、スタートボタンが押されない限りモードは移行しな
いように構成されている。また、上記した各運転モード
に於ける運転サイクル及び設定温度は予めマイコン等に
記憶させ、操作パネル上からの操作に応じてコントロー
ル基板を制御することによって達成されるが、これに限
定されるものではなく、例えば本機が雰囲気温度を検出
して本機自身が、外気温に応じて自動的に適切なモード
(標準、冬モード)を選択し、温度制御するように構成
しても良い。また、上記実施例においては、雰囲気温度
に応じたモードとして標準、冬モードの2つを設定した
が、雰囲気温度に応じて3つ以上のモードを設定し、選
択可能または自動選択するようにしても良い。
【0055】また、中蓋や上蓋は閉じても必ずしも密閉
された状態ではないため、湯せんモード以外における上
蓋の通気孔を閉じた状態でも、撹拌により糠床に空気を
入れることは可能であり、即ち糠床を良好に維持、メイ
ンテナンスできる。また、漬け込み中に野菜等より出る
水分により水が糠床の上部に貯まった場合、布等を用い
て除去するようにすれば良い。このように構成の簡単か
つコンパクトな糠漬け機により糠床を常に最適な状態に
維持でき、糠床をたびたび交換したり廃棄したりする必
要がなく、使用者は長期間に渡って糠床を良好に維持、
メインテナンスすることが可能になる。
【0056】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ことなく、本発明における思想の範囲内で適宜変更する
ことが可能である。例えば本実施例においては野菜等の
漬け込み時は撹拌羽根組立体を取り出すようにしている
が、撹拌羽根組立体を取り出さずに漬け込み材料を投入
しても良い。この場合羽根の形状は漬け込みスペースを
確保できるように構成すれば良く、例えば糠床容器の底
部や側周部に沿った形状とし、糠床容器内部の空洞スペ
ースを大きくすれば良い。また、撹拌羽根組立体は必ず
しも糠床容器と着脱自在に構成しなくても良い。更に、
上記実施例では既製の糠床を投入するようにしている
が、糠床の製造から始めても良い。即ち、玄米を精米し
た後に出る糠と水あるいは冷まし湯、塩、その他好みに
応じただし汁を投入し、標準モードや冬モード運転をス
タートさせれば後は本機が糠床を熟成してくれる。ま
た、各運転モードに合わせた漬け込み(捨て漬け)によ
り微生物を活性化させ水分、塩分を調整して数日ほどで
好みに合った糠床を製造できる。また、完成後でも更に
好みのだし汁や添加物を加えてひたすら食味を追求でき
る。また、本実施例では中蓋を用いているが中蓋は必ず
しも必要ではなく、上蓋だけでも良い。即ち、中蓋を設
けるのは保温性向上や臭い防止、虫除け等であるが、本
機を置く場所が環境的に良い場所で臭いも気にする必要
がなければ中蓋は付けなくても良い。
【0057】
【発明の効果】このように本発明の糠漬け機によれば、
簡単かつコンパクトな装置により糠床を常に糠漬けに最
適な状態に維持することができ、かつ気温が低い季節で
も糠漬けができ食味を落とすことがなく、四季を通して
常時家庭で手軽に糠漬けを食することができ健康に寄与
することができる。また、使用者が長時間留守にしても
糠床を冷蔵庫等に収納する手間が省け、長時間に渡って
糠床を維持、メインテナンスすることができ、一度使用
したあるいは製造した糠床を半永久的に使用することも
可能となる。その結果廃棄したり新たに糠床を作ったり
する手間が省ける。更に、冷蔵庫等に収納しておいた糠
床でも本機にかけて簡単に湯せん処理をすることがで
き、使うのをあきらめて廃棄したり新たに作ったりする
手間が省ける。更に、使用者が自ら食味にあった糠床を
簡単にかつ手軽に作ることが可能となり、その利用価値
は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による糠漬け機の全体の外観を
示す斜視図であり、上蓋が閉じられた状態を示す。
【図2】本発明の実施例による糠漬け機の全体の外観を
示す斜視図であり、上蓋が開けられた状態を示す。
【図3】本発明の実施例による糠漬け機の上面図を示
す。
【図4】本発明の実施例による糠漬け機の要部断面図を
示す。
【図5】本発明の実施例による糠漬け機の要部分解図を
示す。
【図6】本発明の実施例による糠漬け機の制御部である
コントロール基板の構成例を示すブロック図を示す。
【図7】本発明の実施例による糠漬け機の全体の運転動
作及び標準モードにおける運転動作を示すフローチャー
トである。
【図8】本発明の実施例による糠漬け機の冬モードにお
ける運転動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施例による糠漬け機の標準留守モー
ドにおける運転動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施例による糠漬け機の冬留守モー
ドにおける運転動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施例による糠漬け機の湯せんモー
ドにおける運転動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施例による糠漬け機の異常発生時
の機能説明図を示す。
【符号の説明】
1 糠漬け機 2 本体ケース 4 底蓋 8 上蓋(外蓋) 10 空気孔(通気孔) 12 中蓋 14 空気孔 20 糠床容器 30 操作パネル 31 電源スイッチ 32 スタートボタン(スタートスイッチ) 33 標準/冬モード切換ボタン 34 留守/湯せんモード切換ボタン 35 標準モード表示ランプ 36 冬モード表示ランプ 37 湯せんモード表示ランプ 38 留守モード表示ランプ 40 コントロール基板 42 マイコン 43 メモリ 45 I/O回路 46 モータ駆動回路 47 ヒータ駆動回路 50 撹拌羽根組立体 53 駆動軸(攪拌軸) 60 糠床容器収納ケース 62 ヒータ 63 上蓋センサ 64 温度センサ 65 ブザー 69 回転数センサ 70 モータ 72 駆動プーリー 73 従動プーリー 74 ベルト 77 従動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−87883(JP,A) 特開 昭62−158449(JP,A) 特開 平6−14703(JP,A) 特開 昭63−219335(JP,A) 特開 平6−165635(JP,A) 実開 昭63−163184(JP,U) 実開 平6−23477(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23B 7/00 - 9/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと該モータの回転に従って回転す
    る駆動軸に嵌合されて該駆動軸と共に回転する撹拌羽根
    と、上記撹拌羽根を収容する糠床容器と、上記撹拌羽根
    の駆動を制御すると共に上記糠床の温度を制御する制御
    部と、留守モードと湯せんモードの少なくとも一方と標
    準モードとの間で運転モードを選択的に切り換え可能で
    あると共に、上記標準モードと留守モードの各々におい
    て雰囲気温度が所定温度以下の場合には冬モードを選択
    可能であるモード切り換え部とを備え 糠床が上記糠床容器に収容された後、上記標準モードが
    選択された場合には、上記制御部により、少なくとも
    け込み材料の上記糠床への投入前及び漬け込み中に渡り
    上記糠床容器内の糠床の温度を所定の範囲に制御すると
    共に、漬け込み材料の上記糠床への投入前または漬け込
    み材料の取り出し後に、上記撹拌羽根を一定時間駆動し
    て糠床を撹拌し、 長時間糠漬け機を使用しない場合には、上記モード切り
    換え部により上記留守モードを選択することで、上記制
    御部により、上記糠床容器内の糠床の温度を所定の範囲
    制御すると共に、撹拌羽根を定期的に一定時間駆動し
    て糠床を撹拌し、上記標準モードと留守モードの各々に
    おいて、雰囲気温度が所定温度を越える場合には上記制
    御部により、糠床の温度を第1の温度範囲に制御し、雰
    囲気温度が上記所定温度以下の場合には上記モード切り
    換え部により上記冬モードを選択することで、上記制御
    部により、糠床の温度を上記第1の温度範囲より高い第
    2の温度範囲に制御し、 上記モード切り換え部により上記運転モードとして湯せ
    んモードを選択することで、上記制御部により、上記糠
    床容器内の糠床の温度を所定の範囲に制御すると共に、
    上記撹拌羽根を定期的に一定時間駆動して糠床を撹拌し
    糠床よりアルコール分を蒸発させるようにする 、上記糠
    漬け機。
  2. 【請求項2】 請求項において、上記所定温度は約2
    0℃であり、上記第1の温度範囲は約18±5℃であ
    り、上記第2の温度範囲は約25±5℃である上記糠漬
    け機。
  3. 【請求項3】 請求項において、上記湯せんモードを
    選択した場合、上記制御部により、上記糠床容器内の糠
    床の温度を約50℃+0/−5℃(約45℃−50℃)
    の範囲に制御する上記糠漬け機。
  4. 【請求項4】 請求項において、上記糠床容器の上部
    には該糠床容器を覆う蓋を設け、該蓋には外気と連通す
    る通気孔を開閉自在に設け、上記湯せんモード運転にお
    いて糠床より蒸発したアルコールを該通気孔を介して上
    記糠漬け機の外部に放出させ、糠床のアルコール臭を解
    消する上記糠漬け機。
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