JP3519006B2 - 粉粒体用パレット - Google Patents

粉粒体用パレット

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JP3519006B2
JP3519006B2 JP37461698A JP37461698A JP3519006B2 JP 3519006 B2 JP3519006 B2 JP 3519006B2 JP 37461698 A JP37461698 A JP 37461698A JP 37461698 A JP37461698 A JP 37461698A JP 3519006 B2 JP3519006 B2 JP 3519006B2
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秀彰 上田
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石川島プラントエンジニアリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイロパレット又
はタンクパレット等の粉粒体用パレットに係り、詳しく
は、粉粒体、粉体、顆粒、粉状物等(以下、総称して粉
粒体という)を貯留又は輸送するためのフレキシブルバ
ッグ、フレキシブルビン、IBC等の容器又はその一部
を構成する粉粒体用パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平8-104328号公報に記載の如
く、粉粒体用パレット1(図22(A)、(B))とし
て、容器筒体2を支持し、容器筒体2内の粉粒体を排出
可能とするとともに、他のパレット1を段積支持可能と
するもの(図22(C))が提案されている。この従来
の粉粒体用パレット1は、プラスチックで一体成形され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の粉粒体用パレッ
ト1を自動倉庫に格納して用いる状態を仮定し、強度、
剛性テストを行った結果、強度が弱く、剛性が低く、撓
みが大きいこと、自動倉庫等で多用されている入出庫用
のローラーコンベヤ上を搬送させるには設置面積不足で
搬送できない等の問題点がある。
【0004】これらの問題点は、パレット1がプラスチ
ックの一体成形であり、脚部3がプラスチック製である
ことに加え、パレットの輸送先からの返送時等における
搬送や保管において容積効率を向上させるための段積支
持部4をパレット1の容器接続リング5より下位の中間
高さ位置の外周に設けており、この段積支持部4に乗せ
る脚部3を互いに独立した4つの脚部3にせざるを得な
いことに起因する。即ち、パレット1の相隣る脚部3同
士を一体に連結して強度を上げたり、前後の脚部3の中
間に新たな脚部3を設けることは、これらの脚部3がパ
レット1の段積時に下側パレット1の容器接続リング5
と干渉して段積不能となるために採用できない。仮に、
パレット1の相隣る脚部3同士を一体に連結して強度を
上げたり、前後の脚部3の中間に新たな脚部3を設けた
状態で、パレット1を段積可能にするためには、パレッ
ト1の外形をその容器接続リング5の直径より大きくす
る必要があり、これでは、パレット1に粉粒体の貯蔵に
不用な部分が多くなり、段積によって容積効率を上げる
ことの意味がなくなる。
【0005】また、従来の粉粒体用パレット1では、例
えば約60kgの如くの大重量からなり、人手で洗浄するこ
とに多大な困難がある。
【0006】本発明の課題は、粉粒体用パレットにおい
て、強度、剛性を向上するとともに、洗浄性を向上する
ことにある。
【0007】また、本発明の課題は、ローラーコンベヤ
上を円滑に搬送可能としながら、複数のパレットの段積
による容積効率の向上を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、中央部に開口を備えるとともに、下端部が該開口周
辺に設けられて上端部が外側上方に向けて傾斜した複数
の底支持平面を備えた金属製枠体と、前記枠体の底支持
平面に直接又は間接に支持される逆角錐台状の外側面を
備え、該外側面に該底支持平面の上端部と係合する係合
段部と、略水平な取付段部とを備えるとともに、上端と
下端とが開口した逆円錐台状の内側面を備えたプラスチ
ック製ホッパベースと、前記枠体に設けられ、ホッパベ
ースの取付段部と係脱し、該ホッパベースを該枠体に着
脱自在に固定するベース押えと、前記ホッパベースの下
端開口に設けられたバルブと、前記枠体の下部に設けら
れた脚部とを備えたものである。
【0009】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記ホッパベースが、内側面
の裏面に近接又は接する補強段部を外側面に備えた中空
体であるようにしたものである。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の発明において更に、前記脚部が、枠体の開口
を挟む二条以上の脚部からなり、各脚部はそれらの底部
を平面帯状としてそれらの底部の方向とレベルを互いに
一致させてなり、前記枠体には、該枠体に装着したホッ
パベースの上端以上の高さの支持平面を有して、他のパ
レットを段積支持する段積用受台を備えてなるようにし
たものである。
【0011】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3
のいずれかに記載の本発明において更に、前記脚部が、
金属製の脚部本体の底部にプラスチック製プレートを備
えてなるようにしたものである。
【0012】請求項5に記載の本発明は、請求項1〜4
のいずれかに記載の本発明において更に、前記ベース押
えが、前記枠体に装着したホッパベースの取付段部側傍
の該枠体に設けられるとともに、水平押え片を有して構
成され、該水平押え片によりパッキンを介して該取付段
部を下方に押圧保持してなるようにしたものである。
【0013】請求項6に記載の本発明は、請求項1〜5
のいずれかに記載の本発明において更に、前記ホッパベ
ースの上端には容器筒体又はフレキシブルバッグ筒体が
係合する接続段部が形成され、前記バルブはホッパベー
スの内側面の下端開口に挿入された略円錐台状のコーン
バルブであるようにしたものである。
【0014】尚、前記金属としては、例えば炭素鋼、ス
テンレス鋼等の鋼材やアルミニウム、アルミニウム合金
等のアルミニウム系金属が挙げられる。また、前記プラ
スチックとしては、例えばポリエチレン、ポリカーボー
ネート、ポリプロピレン等が挙げられる。
【0015】
【作用】請求項1の本発明によれば下記(1) 〜(5) の作
用がある。 (1) パレットの枠体とホッパベースとを分離し、該枠体
を金属製としたので、該枠体の強度、剛性を向上し、自
動倉庫等で安定使用できる。
【0016】(2) ホッパベースを枠体に対し着脱自在と
し、該枠体から取外される該ホッパベースをプラスチッ
ク製として軽量化した。従って、ホッパベースだけを洗
浄することができ、洗浄のための取扱い性を向上でき
る。
【0017】(3) ホッパベースを取り替え可能な安価な
プラスチック製とすることができ、バルブ近傍部分が磨
耗しても単に安価なホッパベースを取り替えれば良く、
パレット自体を長期使用できる。
【0018】(4) ホッパベースの外側面が枠体の底支持
平面に支持される角錐台状をなし、かつ該ホッパベース
の外側面に該底支持平面の上端部と係合する係合段部が
設けられているから、枠体に対するホッパベースの座り
が良く取付け組立性を向上し、特に洗浄後の該ホッパベ
ースの該枠体に対する再組立を極めて容易にできるとと
もに、該底支持平面が該ホッパベースを補強する役目を
果たしているため大重量に耐えることができ、多量の粉
粒体を貯留できる。
【0019】(5) ホッパベースの内側面が逆円錐台状を
なすから、角錐台状のものに比し、粉粒体はこのホッパ
ベースの内側面を滑り易く、下端開口を閉塞したり、ブ
リッジを形成しない。
【0020】請求項2の本発明によれば下記(6) の作用
がある。 (6) ホッパベースが補強段部を備えた中空体としたの
で、該ホッパベースの強度を弱めることなく、より軽量
化できる。これにより、ホッパベースの洗浄時等におけ
る取扱い性を向上でき、パレットの全体的な軽量化にも
寄与できる。
【0021】請求項3の本発明によれば下記(7) の作用
がある。 (7) 脚部を枠体の開口を挟む二条以上の構成とし、それ
らの底部を平面帯状とし、それらの底部の方向とレベル
を互いに一致させたから、脚部の平らな接地面積を増
し、ローラーコンベヤ上を円滑に搬送可能とすることが
できる。そしてこのとき、ホッパベースの上端以上の高
さの支持平面を有する段積用受台を備えたことにより、
脚部を上述のように構成した他の同種のパレットをその
段積用受台に初めて段積できるものとなり、輸送先から
の返送時等の搬送や保管における容積効率の向上を図る
こともできる。
【0022】請求項4の本発明によれば下記(8) の作用
がある。 (8) 脚部が金属製の脚部本体の底部にプラスチック製プ
レートを備えたから、ローラーコンベヤ等の搬送面を傷
つけることなく、円滑に搬送できる。また、パレットを
排出ステーションにセットするに際し、脚部を排出ステ
ーションの着座部に着座せしめるとき、脚部と着座部ま
わりの金属ガイドとの摩擦を軽減し、そのセットを円滑
化できる。
【0023】請求項5の本発明によれば下記(9) の作用
がある。 (9) ベース押えの水平押え片を水平に回してホッパベー
スの取付段部に係脱でき、ホッパベースの着脱が極めて
容易になる。また、水平押え片は、パッキンを介して、
ホッパベースの取付段部を押圧保持するものであるか
ら、ホッパベースの寸法に多少の製作誤差があってもこ
れを容易に固定できる。
【0024】請求項6の本発明によれば下記(10)の作用
がある。 (10)ホッパベースの上端に容器筒体又はフレキシブルバ
ッグ筒体が係合する接続段部を形成し、ホッパベースの
下端開口にコーンバルブを挿入することにより、粉粒体
のパレットを安価に提供できる。また、コーンバルブに
より粉粒体の排出を円滑化できる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は第1実施形態の粉粒体用パ
レットを示す分解図、図2はパレット本体を示す正面
図、図3は図2の側面図、図4は図2の平面図、図5は
架台を示す正面図、図6は図5の側面図、図7は図5の
平面図、図8はホッパベースを示す正面図、図9は図8
の平面図、図10は図8の要部拡大図、図11はベース
押えを示す断面図、図12はバルブを示す模式図、図1
3はクランプ装置を示す模式図、図14はパレットの段
積状態を示す模式図、図15はパレットの使用状態を示
す模式図、図16は排出ステーションを示す斜視図、図
17は第2実施形態の粉粒体用パレットのパレット本体
を示す正面図、図18は図17の側面図、図19は図1
7の平面図、図20は図17の要部拡大図、図21はパ
レット段積状態を示す模式図で、(A)は正面図で、
(B)は(A)のB−B断面図である。
【0026】(第1実施形態)(図1〜図16) 粉粒体用パレット10は、図1に示す如く、架台11と
ホッパベース12によりパレット本体10Aを構成し、
架台11の後述する枠体21にホッパベース12をベー
ス押え13により着脱自在にするとともに、ホッパベー
ス12にバルブ14を備え、ホッパベース12の上部に
容器筒体2又はフレキシブルバッグ筒体15をクランプ
装置16で接続されて使用可能とされる。
【0027】(架台11)(図2〜図7) 架台11は、図2〜図4、図5〜図7に示す如く、鋼板
等の板金加工等により形成された方形状の外郭を備えた
金属製枠体21と、該枠体21の下部に設けられる脚部
25A、25B、26A、26Bと、該枠体21に備え
る段積用受台32と、その他必要により設けられる付属
品とからなる。
【0028】枠体21は中央部に方形状開口22を備え
るとともに、下端部が該開口22の周辺に設けられて上
端部が外側上方に傾斜した4つの底支持平面23と、そ
れら傾斜状底支持平面23の上端側で外郭にまで展開す
る4つの水平状支持平面24とを備える。
【0029】架台11は、枠体21の下部に、枠体21
の開口22を挟む左右外側に設けられる左右二条の脚部
25A、25Bと、左右内側の各前後に設けられる左右
二条の脚部26A、26Bとを備える。各脚部25A、
25B、26A、26Bは、板金加工等により形成さ
れ、それらの底部を平面帯状としてそれらの底部の延在
方向を前後方向に一致させ、各それらの底部のレベルを
互いに一致させ、結果として、ローラーコンベヤ上を円
滑に搬送可能とするに必要な平らな設置面積を確保可能
としている。そして、各脚部25A、25Bは金属製の
脚部本体27の底部に、図5(B)に示す如く、ボルト
27Aにより取着されるポリエチレン等のプラスチック
からなるフートプレート28を備える。ボルト27A
は、プレート28の下面に埋め込まれたインサートナッ
ト27Bに螺着されてプレート28を固定する。このと
き、プレート28は、脚部25A、25Bの前後に延び
る長手方向で、後述する段積のために下方に位置するこ
とになる他のパレット10の後述する段積用受台32に
対応する部分を、該受台32の構成材との干渉を回避す
るための分断部29とされている(図6)。
【0030】架台11は、枠体21の4コーナー部で吊
り金具30を水平状支持平面24に取着してある。これ
により、パレット10は、この吊金具30を用いて吊り
上げ移動せしめられる。尚、パレット10は、左側の脚
部25Aと26Aの間、右側の脚部25Bと26Bの間
をフォーク差込口31(図2、図5)とし、フォークリフ
トにより持ち上げ移動可能ともされている。
【0031】架台11は、枠体21の4コーナー部のそ
れぞれに段積用受台32を備える。段積用受台32は、
板金加工等により形成され、枠体21に装着したホッパ
ベース12の上端以上の高さの支持平面33を有して、
他のパレット10の脚部25A、25Bのプレート28
を直接、又は支持平面33にライナーを設けて間接に受
け入れ支持して段積支持可能とする(図2、図14)。
尚、段積用受台32は、支持平面33の内方2辺34
A、34Bにて立ち上がり状をなす上広がり状ガイド3
4を備え、段積されるパレット10が備える脚部25
A、25Bのプレート28をこのガイド34により支持
平面33に受け入れガイド可能とする。
【0032】(ホッパベース12)(図2〜図4、図8
〜図10) ホッパベース12は、プラスチックからなり、図2〜図
4、図8〜図10に示す如く、枠体21に設けた傾斜状
底支持平面23に直接、又はゴム等のライナーを介して
間接に支持される逆四角錐台状の傾斜状外側面41と、
枠体21に設けた水平状支持平面24に支持される水平
状外側面42とを備え、傾斜状外側面41と水平状外側
面42の交差部を、枠体21の底支持平面23の上端部
と係合する係合段部43としている。そして、ホッパベ
ース12は、水平状外側面42の外周上にて立ち上がる
鉛直状外側面44の周方向複数位置に、ベース押え13
の差込みのための略水平な凹状取付段部45を備える。
また、ホッパベース12は、上端と下端とが開口した逆
円錐台状をなすロート状内側面46を備える。
【0033】ホッパベース12は、ロート状内側面46
の裏面に近接又は接する補強段部47A〜47Cを、外
側面41、42、44に備えた中空体とされている。こ
のとき、ホッパベース12は、粉末成形法の1つである
回転成形法により成形されることができ、熱可塑性の粉
末プラスチック材料を金型内に入れ、加熱炉の中で360
度回転しながら、型の内面に材料を均等溶融し、冷却固
化して成形される。
【0034】ホッパベース12の鉛直状外側面44の上
端には、図10(C)に示す如く、容器筒体2又はフレ
キシブルバッグ筒体15が係合するリング状接続段部
(容器接続リング)48が形成され、図22に示した容
器筒体2又は図1に示したフレキシブルバッグ筒体15
の下端部がクランプ装置16のバンド51で締結可能と
されている。ここで、容器筒体2及びフレキシブルバッ
グ筒体15は、下端部が開口していてホッパベース12
の上端に上述の如くに締結され、上端部には粉粒体の充
填口を備え、この充填口は容器筒体2においては蓋等に
より、又フレキシブルバッグ筒体15においては紐等に
よりシール可能とされている。尚、クランプ装置16
は、図13に示す如く、2つ割りされたバンド51を用
い、各バンド51の一端にピン結合されたボルト52
を、他方のバンド51の他端に設けた締結部53にナッ
ト54、55で締め上げることにより、両バンド51で
容器筒体2又はフレキシブルバッグ筒体15の下端部を
ホッパベース12の接続段部48に接続可能とする。バ
ンド51は横断面を図13(C)に示す如くのU字状と
し、U字の両外縁部に丸面取りを施してある。
【0035】(ベース押え13)(図11) ベース押え13は、枠体21に設けられ、枠体21に設
けた傾斜状底支持平面23、水平状支持平面24に装着
されて支持されたホッパベース12の凹状取付段部45
に係脱し、即ち係合可能、かつその係合を解除可能と
し、ホッパベース12を枠体21に着脱自在に固定す
る。ベース押え13は、具体的には、図11に示す如
く、枠体21に装着したホッパベース12の取付段部4
5の側傍の枠体21の水平状支持平面24上に角パイプ
61を載置し、この角パイプ61の上面にL型鋼等から
なる水平押え片62を回動自在に設けてある。このと
き、水平押え片62は、ボルト63により角パイプ61
とともに枠体21に締結され、該水平押え片62の下面
に接着されたゴム等からなるパッキン64を介して取付
段部45を下方に押圧保持可能とする(図11)。
【0036】(バルブ14)(図12) バルブ14は、図2〜図4、図12に示す如く、ホッパ
ベース12の下端開口46Aに設けられる。パレット1
0の脚部25A、25Bが粉粒体排出ステーション70
(図15、図16)の4コーナー部の着座部71にセッ
トされたとき、バルブ14は排出ステーション70のプ
ローブ72に合体し、このプローブ72の上昇によりホ
ッパベース12の開口46Aから離隔されて開弁し、容
器筒体2又はフレキシブルバッグ筒体15内の粉粒体を
ホッパベース12のロート状内側面46からスムースに
排出可能とする。このとき、バルブ14は、具体的に
は、ホッパベース12の下端開口46Aに挿入された略
円錐台状のコーンバルブからなり、図12に示す如く、
円錐台の底部外周部に環状ゴム製コーンシール14Aを
備えて、このシール14Aをホッパベース12の開口4
6Aに密着可能とするとともに、円錐台の上面の周方向
複数位置にレーキ14Bを備える。レーキ14Bは、粉
粒体のブリッジを破壊し、排出を促進可能とする。
【0037】従って、パレット10は下記(1)〜
(5)の如くに使用される。 (1)架台11の枠体21にホッパベース12を装着し
てベース押え13により固定したパレット本体10Aを
構成し、粉粒体を収納する容器筒体2又はフレキシブル
バッグ筒体15をホッパベース12の上部にセットし、
クランプ装置16で接続する。そして、容器筒体2又は
フレキシブルバッグ筒体15の上部に形成された充填口
から粉粒体を充填する。
【0038】(2)上記(1)により粉粒体を充填され
たパレット10は、枠体21に設けてある吊金具30を
用いてホイストで吊上げ、或いは脚部25A、25Bと
脚部26A、26Bの間のフォーク差込口31を用いて
フォークリフトで移動する等により荷扱いされる。ま
た、パレット10は、脚部25A、25B、26A、2
6Bを自動倉庫等のローラーコンベヤに乗せて搬送し、
或いは自動倉庫等のラックビームに乗せて保管される。
【0039】(3)パレット10からの粉粒体の排出に
際しては、図15に示す如く、パレット10を排出ステ
ーション70に輸送し、脚部25A、25Bを排出ステ
ーション70の4コーナー部の着座部71にセットし、
バルブ14を排出ステーション70のプローブ72に合
体せしめる。このとき、脚部25A、25Bのフートプ
レート28を着座部71の上広がり状ガイド71Aに受
け入れガイドさせてそれら脚部25A、25Bを着座部
71にセットする。次に、排出ステーション70のプロ
ーブ72を圧縮エア駆動等により上昇させることによ
り、バルブ14をホッパベース12の開口46Aから離
隔させて開弁し、容器筒体2又はフレキシブルバッグ筒
体15内の粉粒体をホッパベース12のロート状内側面
46から滑落させて排出する。その際に、バルブ14を
上下に微小作動(振動)させ、粉粒体の排出をスムーズ
に行なわせることもできる。所望量の粉粒体を排出させ
た後、プローブ72を下降させることにより、バルブ1
4をホッパベース12の開口46Aに再び密着させて閉
弁し、粉粒体の排出を停止せしめる。
【0040】(4)パレット10を排出ステーション7
0から返送する空輸送時等には、フレキシブルバッグ筒
体15を使用している場合は、フレキシブルバッグ筒体
15を折り畳んでホッパベース12の内部に収納する
か、フレキシブルバッグ筒体15をホッパベース12か
らクランプ解除して廃棄処理することにより容積を低減
し、輸送、保管時の容積効率を高めることができる。こ
のとき、図14に示す如く、複数のパレット14を上下
に段積するものとすれば、輸送、保管時の容積効率を更
に高めることができる。
【0041】複数のパレット10の段積は、下位のパレ
ット10の枠体21の4コーナー部に設けた段積用受台
32に、上位のパレット10の枠体21の脚部25A、
25Bのフートプレート28を支持させることによりな
される。
【0042】容器筒体2を使用している場合にも、容器
筒体2をホッパベース12からクランプ解除して取り外
し、該容器筒体2どうしと、パレット10どうしをそれ
ぞれ上下に積み重ねて容積を低減し、輸送、保管時の容
積効率を高めることができる。
【0043】(5)パレット10の繰り返し使用のため
の洗浄に際しては、粉粒体に接して汚損されたホッパベ
ース12を枠体21から取外すことにより、このホッパ
ベース12を容易に洗浄できる。
【0044】従って、本実施形態によれば以下の作用が
ある。 (1) パレット10の枠体21とホッパベース12とを分
離し、枠体21を金属製としたので、枠体21の強度、
剛性を向上し、自動倉庫等で安定使用できる。
【0045】(2) ホッパベース12を枠体21に対し着
脱自在とし、枠体21から取外されるホッパベース12
をプラスチック製として軽量化した。従って、ホッパベ
ース12だけを洗浄することができ、洗浄のための取扱
い性を向上できる。
【0046】(3) ホッパベース12を取り替え可能な安
価なプラスチック製とすることができ、バルブ14近傍
部分が磨耗しての安価なホッパベース12を取り替えれ
ば良く、パレット10自体を長期使用できる。
【0047】(4) ホッパベース12の外側面が枠体21
の底支持平面23に支持される角錐台状をなし、各ホッ
パベース12の外側面41に該底支持平面23の上端部
と係合する係合段部43が設けられているから、枠体2
1に対するホッパベース12の座りが良く取付け組立性
を向上し、特に洗浄後のホッパベース12の枠体21に
対する再組立を極めて容易にできるとともに、大重量に
耐えることができ、多量の粉粒体を貯留できる。
【0048】(5) ホッパベース12の内側面46が逆円
錐台状をなすから、角錐台状のものに比し、粉粒体はこ
のホッパベース12の内側面46を滑り易く、下端開口
46Aを閉塞したり、ブリッジを形成しない。
【0049】(6) ホッパベース12が補強段部47A〜
47Cを備えた中空体としたので、ホッパベース12の
強度を弱めることなく、より軽量化できる。これによ
り、ホッパベース12の洗浄時等における取扱性を向上
でき、パレット10の全体的な軽量化にも寄与できる。
【0050】(7) 脚部25A、25Bが枠体21の開口
22を挟む二条以上の構成とし、それらの底部を平面帯
状とし、それらの底部の方向とレベルを互いに一致させ
たから、脚部25A、25Bの平らな接地面積を増し、
ローラーコンベヤ上を円滑に搬送可能とすることができ
る。そしてこのとき、ホッパベース12の上端以上の高
さの支持平面33を有する段積用受台32を備えたこと
により、脚部25A、25Bを上述のように構成した他
の同種のパレット10をその段積用受台32に初めて段
積できるものとなり、輸送先からの返送時等の搬送や保
管における容積効率の向上を図ることもできる。
【0051】(8) 脚部25A、25Bが金属製の脚部本
体27の底部にプラスチック製プレート28を備えたか
ら、ローラーコンベヤ等の搬送面を傷つけることなく、
円滑に搬送できる。また、パレット10を排出ステーシ
ョン70にセットするに際し、脚部25A、25Bを排
出ステーション70の着座部71に着座せしめるとき、
脚部25A、25Bと着座部71まわりのガイド71A
との摩擦を軽減し、そのセットを円滑化できる。
【0052】(9) ベース押え13の水平押え片62を水
平に回してホッパベース12の取付段部に係脱でき、ホ
ッパベース12の着脱が極めて容易になる。また、水平
押え片62は、パッキン64を介して、ホッパベース1
2の取付段部45を押圧保持するものであるから、ホッ
パベース12の寸法に多少の製作誤差があってもこれを
容易に固定できる。
【0053】(10)ホッパベース12の上端に容器筒体2
又はフレキシブルバッグ筒体15が係合する接続段部4
8を形成し、ホッパベース12の下端開口46Aにコー
ンバルブ14を挿入することにより、粉粒体のパレット
10を安価に提供できる。また、コーンバルブ14によ
り粉粒体の排出を円滑化できる。
【0054】(第2実施形態)(図17〜図21) 第2実施形態の粉粒体用パレット10が第1実施形態の
パレット10と実質的に異なる点は、下記(A)、(B)であ
る。
【0055】(A) 架台11の脚部25A、25B、26
A、26BをC形鋼にて構成したこと。
【0056】即ち、架台11の枠体21の下面に左右一
対のC形鋼81、82のウエブを溶接した。C形鋼8
1、82の外側フランジを脚部25A、25Bの脚部本
体27とし、C形鋼81、82の内側フランジを脚部2
6A、26Bとし、脚部25A、25Bの脚部本体27
の前後両端部にボルト84により固定されるポリエチレ
ン等のプラスチックからなるフートプレート83を備え
た。ボルト84は、図20に示す如く、フートプレート
83の側面に埋め込まれたインサートナット84Aに螺
着してプレート83を脚部本体27に固定する。
【0057】架台11にあっては、C形鋼81、82の
内外のフランジに挟まれる部分をフォーク差込口85と
して用いられる。
【0058】(B) 架台11の段積用受台32の支持平面
33上の側傍にガイドピン86を設けたこと。
【0059】即ち、前記ガイドピン86を、段積される
上位のパレット10における脚部25A、25Bのそれ
ぞれに設けられている前記フートプレート83の側壁
と、その脚部25A、25Bの該プレート83が取着さ
れていない部分のC形鋼81、82の外側フランジ内側
壁とで区画される角部87に位置するように、枠体21
に設けた各段積用受台32の支持平面33上の内側部分
(つまり、それぞれの脚部25A、25Bの両端に位置
するプレート83、83どうしが相対向する側の内側部
分)に設け、それぞれのガイドピン86が段積される上
位のパレット10のフートプレート83やC形鋼81、
82の外側フランジ内側壁に当接することによって、上
位のパレット10を拘束するようにしたもので、これに
よって上位のパレット10の脚部25A、25Bを下位
のパレット10の段積用受台32の支持平面33に受け
入れガイド可能とするものである(図21(A)のB−
B線に沿う断面である図21(B))。
【0060】第2実施形態のパレット10によれば、上
述(A)、(B)により、架台11の構成を簡易とし、製作を
容易にできる。
【0061】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、架
台の枠体がその開口周辺に備える底支持平面は、開口ま
わりにそれらの底支持平面が互いに接続されて角錐台状
をなすことを必須としない。
【0062】また、ホッパベースは、逆角錐台状の外側
面と逆円錐台状の内側面を備えるものであれば、中空体
であることを必須としない。また、ベース押えは単なる
ボルト、ナットからなるものであっても良い。また、バ
ルブは、コーンバルブに限らず、バタフライバルブ等の
他のバルブからなるものであっても良い。
【0063】更に、枠体の外側の脚部本体のみにフート
プレートを設けた例を示したが、内側の脚部本体にもフ
ートプレートを設け、全部の脚部にフートプレートを設
けても良い。また当然、全部の脚部にフートプレートを
設けなかったり、内側の脚部のみにフートプレートを設
けても良い。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、粉粒体用
パレットにおいて、強度、剛性を向上するとともに、洗
浄性を向上することができる。
【0065】また、本発明によれば、ローラーコンベヤ
上を円滑に搬送可能としながら、複数のパレットの段積
による容積効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態の粉粒体用パレットを示す
分解図である。
【図2】図2はパレット本体を示す正面図である。
【図3】図3は図2の側面図である。
【図4】図4は図2の平面図である。
【図5】図5は架台を示す正面図である。
【図6】図6は図5の側面図である。
【図7】図7は図5の平面図である。
【図8】図8はホッパベースを示す正面図である。
【図9】図9は図8の平面図である。
【図10】図10は図8の要部拡大図である。
【図11】図11はベース押えを示す断面図である。
【図12】図12はバルブを示す模式図である。
【図13】図13はクランプ装置を示す模式図である。
【図14】図14はパレットの段積状態を示す模式図で
ある。
【図15】図15はパレットの使用状態を示す模式図で
ある。
【図16】図16は排出ステーションを示す斜視図であ
る。
【図17】図17は第2実施形態の粉粒体用パレットの
パレット本体を示す正面図である。
【図18】図18は図17の側面図である。
【図19】図19は図17の平面図である。
【図20】図20は図17の要部拡大図である。
【図21】図21はパレット段積状態を示す模式図で、
(A)は正面図で、(B)は(A)のB−B断面図であ
る。
【図22】図22は従来の粉粒体用パレットとそのパレ
ット段積状態を示す模式図である。
【符号の説明】
2 容器筒体 10 粉粒体用パレット 12 ホッパベース 13 ベース押え 14 バルブ 15 フレキシブルバッグ筒体 21 枠体 22 開口 23 底支持平面 25A、25B 脚部 27 脚部本体 28、83 フートプレート 32 段積用受台 33 支持平面 41、42、44 外側面 43 係合段部 45 取付段部 46 内側面 46A 下端開口 47A〜47C 補強段部 48 接続段部 62 水平押え片 64 パッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 秀彰 東京都大田区蒲田本町1丁目9番3号 株式会社新潟鐵工所 エンジニアリング センター内 (72)発明者 森谷 順一 東京都大田区蒲田本町1丁目9番3号 株式会社新潟鐵工所 エンジニアリング センター内 (56)参考文献 特開 昭63−12491(JP,A) 実公 昭46−1051(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 19/00 - 19/44 B65D 21/02 301 B65D 90/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に開口を備えるとともに、下端部
    が該開口周辺に設けられて上端部が外側上方に向けて傾
    斜した複数の底支持平面を備えた金属製枠体と、 前記枠体の底支持平面に直接又は間接に支持される逆角
    錐台状の外側面を備え、該外側面に該底支持平面の上端
    部と係合する係合段部と、略水平な取付段部とを備える
    とともに、上端と下端とが開口した逆円錐台状の内側面
    を備えたプラスチック製ホッパベースと、 前記枠体に設けられ、ホッパベースの取付段部と係脱
    し、該ホッパベースを該枠体に着脱自在に固定するベー
    ス押えと、 前記ホッパベースの下端開口に設けられたバルブと、 前記枠体の下部に設けられた脚部とを備えたことを特徴
    とする粉粒体用パレット。
  2. 【請求項2】 前記ホッパベースが、内側面の裏面に近
    接又は接する補強段部を外側面に備えた中空体である請
    求項1記載の粉粒体用パレット。
  3. 【請求項3】 前記脚部が、枠体の開口を挟む二条以上
    の脚部からなり、各脚部はそれらの底部を平面帯状とし
    てそれらの底部の方向とレベルを互いに一致させてな
    り、 前記枠体には、該枠体に装着したホッパベースの上端以
    上の高さの支持平面を有して、他のパレットを段積支持
    する段積用受台を備えてなる請求項1又は2に記載の粉
    粒体用パレット。
  4. 【請求項4】 前記脚部が、金属製の脚部本体の底部に
    プラスチック製プレートを備えてなる請求項1〜3のい
    ずれかに記載の粉粒体用パレット。
  5. 【請求項5】 前記ベース押えが、前記枠体に装着した
    ホッパベースの取付段部側傍の該枠体に設けられるとと
    もに、水平押え片を有して構成され、該水平押え片によ
    りパッキンを介して該取付段部を下方に押圧保持してな
    る請求項1〜4のいずれかに記載の粉粒体用パレット。
  6. 【請求項6】 前記ホッパベースの上端には容器筒体又
    はフレキシブルバッグ筒体が係合する接続段部が形成さ
    れ、前記バルブはホッパベースの内側面の下端開口に挿
    入された略円錐台状のコーンバルブである請求項1〜5
    のいずれかに記載の粉粒体用パレット。
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