JP3518102B2 - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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JP3518102B2
JP3518102B2 JP27014895A JP27014895A JP3518102B2 JP 3518102 B2 JP3518102 B2 JP 3518102B2 JP 27014895 A JP27014895 A JP 27014895A JP 27014895 A JP27014895 A JP 27014895A JP 3518102 B2 JP3518102 B2 JP 3518102B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用空調装置に
関するもので、特に送風機からの送風空気を下部より導
入し、その後流側に空調用熱交換器を略水平に近い角度
で設置したエアコンユニットの配置レイアウトに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より一般的に供されている自動車用
エアコンユニットは、一般に横置きタイプと称されてい
るものが多く採用されている。このタイプのものは図1
3に見られるごとく送風機ユニット1、クーラユニット
2a、ヒータユニット2bの各ユニットを車両横方向
(幅方向)に一直線に配置している。
【0003】その自動車への搭載状態は図14のごとく
であって、自動車のインストルメントパネルP内空間の
車両幅方向のほぼ半分(助手席側前方部分)にわたって
前記各ユニット1、2a、2bが配置されており、その
結果前記各ユニット1、2a、2bはインストルメント
パネルP内空間の非常に大きな部分を占有することにな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年は、車両
のエレクトロニクス化に伴う車載コンピュータの増加・
大型化、CDチェンジャーの車室内設置、助手席エアバ
ックの装着率アップ等により、インストルメントパネル
P内のエアコンユニット(1、2a、2b)搭載スペー
スが縮小されてきているので、上記横置きタイプのエア
コンユニットは車両への搭載が次第に困難となってきて
いる。
【0005】また、図15のように、クーラ用エバポレ
ータ21とヒータコア22を車両前後方向に配置して一
体化したエアコンユニット2を車両中央部に設置し、送
風機1のみを車両中央部から幅方向にオフセットして配
置したセンタ置きタイプの構造も考えられている。この
センタ置きタイプのレイアウトによれば、クーラ用エバ
ポレータ21とヒータコア22を車両中央部に集中して
設置しているので、インストルメントパネルP内でのス
ペース確保が容易となるが、その反面、車両前後方向の
狭いスペース内に空調用熱交換器(エバポレータ21、
ヒータコア22)をほぼ垂直に立てて配置しているた
め、エバポレータ21の車両前方側に送風機1からの送
風空気を導入する送風ダクト部を設置する必要が生じ
る。同様に、ヒータコア22の車両後方側にも、ヒータ
コア22を通過した送風空気が流れる送風ダクト部が必
要となる。
【0006】このように、エバポレータ21とヒータコ
ア22の前後に送風ダクト部が必要となるため、車両前
後方向の寸法が大きくなってしまうという問題がある。
また、車両前後方向の寸法が大きくなってしまうため、
ヒータコア22の車両後方側に、吹出モードを切り替え
る吹出モード切替部を設置することがスペース的に困難
となることが多い。そのため、吹出モード切替部をヒー
タコア22の上方部に設置するという配置を採用する場
合があるが、この場合には、垂直に立てたヒータコア2
2の上方部へさらに吹出モード切替部を設置しているの
で、高さ方向の寸法が大になってしまうという問題があ
る。
【0007】以上のことから、センタ置きタイプのレイ
アウトにおいても、車両への搭載が困難となり、汎用性
に欠けるという問題がある。そこで、本発明は上記点に
鑑み、スペース効率を追求した熱交換器レイアウトとす
ることにより、狭隘な車室内スペースに対しても搭載が
容易となるコンパクトな自動車用空調装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】また、本発明は、このようなコンパクトな
自動車用空調装置において、空調用熱交換器部の風速分
布を均一化することを他の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1記載
の発明では、車室内インストルメントパネル部(P)の
車両幅方向中央部から車両幅方向にオフセットして配置
された送風機ユニット(1)と、前記車室内インストル
メントパネル部(P)の車両幅方向中央部に配置された
エアコンユニット(2)とを備え、 前記送風機ユニット
(1)の上方部に、車室内空気と車室外空気を切替導入
する内外気切替箱(11)を配置し、この内外気切替箱
(11)の下方部にこの内外気切替箱(11)に導入さ
れた空気を送風する送風機(14)を配置し、この送風
機(14)は、略水平方向に配置されたスクロールケー
シング(17)と、このスクロールケーシング(17)
内に内蔵され空気を略水平方向に送風する遠心式ファン
(15)とを有し、この遠心式ファン(15)の回転軸
は略上下方向に向くように配置される。更に、前記エア
コンユニット(2)内に略水平に配置され、前記遠心式
ファン(15)により送風される送風空気が下側から導
入され、この送風空気を冷却して上方へ導出する冷却用
熱交換器(21)と、前記エアコンユニット(2)内に
て前記冷却用熱交換器(21)の上方側に略水平に配置
され、前記送風空気を加熱する加熱用熱交換器(22)
と、前記エアコンユニット(2)において前記加熱用熱
交換器(22)の空気下流側に配置され、この加熱用熱
交換器(22)で加熱されて温度調整された空気の吹出
方向を切り替える吹出モード切替部(23)とを備え、
前記スクロールケーシング(17)の巻き終わり部(1
7b)が前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路
に接続されており、前記冷却用熱交換器(21)の下側
の空気流路には、前記スクロールケーシング(17)か
らの送風空気の流れ方向に沿って延びる空気ガイド板
(30)が配置されていることを特徴としている。
【0010】
【0011】請求項1記載の発明によれば、上記技術的
手段を有しているため、冷却用熱交換器(21)および
加熱用熱交換器(22)をともに略水平方向に配置し
て、上下方向に重ねるレイアウトにしているため、上下
方向の熱交換器部スペースを非常に小さくでき、その結
果従来のセンタ置きユニットよりも高さ寸法を充分小さ
くすることができる。
【0012】しかも、上記のごとく上下方向の熱交換器
部スペースを非常に小さくできるため、加熱用熱交換器
(22)の上方に、この加熱用熱交換器(22)で加熱
されて温度調整された空気の吹出方向を切り替える吹出
モード切替部(23)を配置しても、空調装置全体とし
ての上下方向寸法を小さく抑えることができる。さら
に、略水平方向に配置した上記両熱交換器(21、2
2)の下方から送風空気を導入し、上方側へ送風空気を
導出しているから、従来のセンタ置きユニットのよう
に、熱交換器部の前後に送風ダクト部を設ける必要がな
く、車両前後方向の寸法も著しく短縮できる。
【0013】以上のことから、本発明装置は、車両への
搭載が容易となり、その実用上の効果は大である。さら
に、冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路に空気ガ
イド板(30)を配置して、この空気ガイド板(30)
により送風機(14)のスクロールケーシング(17)
からの送風空気を案内して、車両前後方向の風速分布を
均一化できる。従って、冷却用熱交換器(21)各部で
均一な熱交換を行って、熱交換効率を向上できるととも
に、加熱用熱交換器(22)への流入空気の風速分布の
均一化にも貢献できる。請求項2記載の発明では、請求
項1に記載の自動車用空調装置において、スクロールケ
ーシング(17)の巻き終わり部(17b)から吹き出
す空気の流れ方向(D)が車室側領域(R)に向くよう
になっている。
【0014】請求項3記載の発明では、空調空気を送風
する送風機(14)と、車室内インストルメントパネル
部(P)に略水平に配置され、前記送風機(14)によ
り送風される送風空気が下側から導入され、この送風空
気を冷却して上方へ導出する冷却用熱交換器(21)
と、この冷却用熱交換器(21)の上方において、略水
平に配置され、前記送風空気を加熱する加熱用熱交換器
(22)と、この加熱用熱交換器(22)の空気下流側
に配置され、この加熱用熱交換器(22)で加熱されて
温度調整された空気の吹出方向を切り替える吹出モード
切替部(23)とを備え、前記送風機(14)は、略水
平方向に配置されたスクロールケーシング(17)と、
このスクロールケーシング(17)内に内蔵され空気を
略水平方向に送風する遠心式ファン(15)とを有し、
前記スクロールケーシング(17)の巻き終わり部(1
7b)が前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路
に接続されており、前記冷却用熱交換器(21)の下側
の空気流路には、前記スクロールケーシング(17)か
らの送風空気の流れ方向に沿って延びる空気ガイド板
(30)が配置されており、前記空気ガイド板(30)
の上面が前記冷却用熱交換器(21)の下面部に当接し
て、前記空気ガイド板(30)により前記冷却用熱交換
器(21)を支持することを特徴としている。 請求項1
上記作用効果に加えて、請求項記載の発明では、空
気ガイド板(30)の上面が冷却用熱交換器(21)の
下面部に当接して、空気ガイド板(30)により冷却用
熱交換器(21)を支持しているから、形状の大きい冷
却用熱交換器(21)を安定に支持できる。請求項4記
載の発明では、空調空気を送風する送風機(14)と、
車室内インストルメントパネル部(P)に略水平に配置
され、前記送風機(14)により送風される送風空気が
下側から導入され、この送風空気を冷却して上 方へ導出
する冷却用熱交換器(21)と、この冷却用熱交換器
(21)の上方において、略水平に配置され、前記送風
空気を加熱する加熱用熱交換器(22)と、この加熱用
熱交換器(22)の空気下流側に配置され、この加熱用
熱交換器(22)で加熱されて温度調整された空気の吹
出方向を切り替える吹出モード切替部(23)とを備
え、前記送風機(14)は、略水平方向に配置されたス
クロールケーシング(17)と、このスクロールケーシ
ング(17)内に内蔵され空気を略水平方向に送風する
遠心式ファン(15)とを有し、前記スクロールケーシ
ング(17)の巻き終わり部(17b)が前記冷却用熱
交換器(21)の下側の空気流路に接続されており、前
記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路には、前記
スクロールケーシング(17)からの送風空気の流れ方
向に沿って延びる空気ガイド板(30)が配置されてお
り、 前記空気ガイド板(30)により前記冷却用熱交換
器(21)の下側の空気流路を独立した複数の流路に仕
切ることを特徴としている。 請求項5記載の発明では、
空調空気を送風する送風機(14)と、車室内インスト
ルメントパネル部(P)に略水平に配置され、前記送風
機(14)により送風される送風空気が下側から導入さ
れ、この送風空気を冷却して上方へ導出する冷却用熱交
換器(21)と、この冷却用熱交換器(21)の上方に
おいて、略水平に配置され、前記送風空気を加熱する加
熱用熱交換器(22)と、この加熱用熱交換器(22)
の空気下流側に配置され、この加熱用熱交換器(22)
で加熱されて温度調整された空気の吹出方向を切り替え
る吹出モード切替部(23)とを備え、前記送風機(1
4)は、略水平方向に配置されたスクロールケーシング
(17)と、このスクロールケーシング(17)内に内
蔵され空気を略水平方向に送風する 遠心式ファン(1
5)とを有し、前記スクロールケーシング(17)の巻
き終わり部(17b)が前記冷却用熱交換器(21)の
下側の空気流路に接続されており、前記冷却用熱交換器
(21)の下側の空気流路には、前記スクロールケーシ
ング(17)からの送風空気の流れ方向に沿って延びる
空気ガイド板(30)が配置されており、 前記空気ガイ
ド板(30)のうち、前記遠心式ファン(15)側の端
部に、前記遠心式ファン(15)からの空気流れに沿っ
た滑らかな曲げ部(30a)が形成されていることを特
徴としている。このように請求項5記載の発明では、空
気ガイド板(30)の端部に遠心式ファン(15)から
の空気流れに沿った滑らかな曲げ部(30a)を形成し
ているから、遠心式ファン(15)からの空気を空気ガ
イド板(30)によりスムーズにガイドできる。そのた
め、空気ガイド板(30)の設置による空気流れの乱れ
等の発生を抑制できる。請求項6記載の発明では、空調
空気を送風する送風機(14)と、車室内インストルメ
ントパネル部(P)に略水平に配置され、前記送風機
(14)により送風される送風空気が下側から導入さ
れ、この送風空気を冷却して上方へ導出する冷却用熱交
換器(21)と、この冷却用熱交換器(21)の上方に
おいて、略水平に配置され、前記送風空気を加熱する加
熱用熱交換器(22)と、この加熱用熱交換器(22)
の空気下流側に配置され、この加熱用熱交換器(22)
で加熱されて温度調整された空気の吹出方向を切り替え
る吹出モード切替部(23)とを備え、前記送風機(1
4)は、略水平方向に配置されたスクロールケーシング
(17)と、このスクロールケーシング(17)内に内
蔵され空気を略水平方向に送風する遠心式ファン(1
5)とを有し、前記スクロールケーシング(17)の巻
き終わり部(17b)が前記冷却用熱交換器(21)の
下側の空気流路に接続されており、 前記冷却用熱交換器
(21)の下側の空気流路には、前記スクロールケーシ
ング(17)からの送風空気の流れ方向に沿って延びる
空気ガイド板(30)が配置されており、 前記冷却用熱
交換器(21)を収容するユニットケース(29a)を
備え、前記スクロールケーシング(17)の巻き終わり
部(17b)が前記ユニットケース(29a)のうち前
記冷却用熱交換器(21)の下側部位に接続されてお
り、前記スクロールケーシング(17)の巻き終わり部
(17b)から前記ユニットケース(29a)に至る部
分が車両幅方向と略平行に延びており、前記空気ガイド
板(30)が車両幅方向と略平行に延びるように配置さ
れていることを特徴としている。
【0015】請求項7記載の発明では、空調空気を送風
する送風機(14)と、車室内インストルメントパネル
部(P)に略水平に配置され、前記送風機(14)によ
り送風される送風空気が下側から導入され、この送風空
気を冷却して上方へ導出する冷却用熱交換器(21)
と、この冷却用熱交換器(21)の上方において、略水
平に配置され、前記送風空気を加熱する加熱用熱交換器
(22)と、この加熱用熱交換器(22)の空気下流側
に配置され、この加熱用熱交換器(22)で加熱されて
温度調整された空気の吹出方向を切り替える吹出モード
切替部(23)とを備え、前記送風機(14)は、略水
平方向に配置されたスクロールケーシング(17)と、
このスクロールケーシング(17)内に内蔵され空気を
略水平方向に送風する遠心式ファン(15)とを有し、
前記スクロールケーシング(17)の巻き終わり部(1
7b)が前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路
に接続されており、前記冷却用熱交換器(21)の下側
の空気流路には、前記スクロールケーシング(17)か
らの送風空気の流れ方向に沿って延びる空気ガイド板
(30)が配置されており、 前記冷却用熱交換器(2
1)と前記加熱用熱交換器(22)との間の空気流路
に、前記加熱用熱交換器(22)における車両幅方向の
風速分布を均一化する複数の配風板(31)が配設され
ていることを特徴としている。 このように請求項7記載
の発明では、冷却用熱交換器(21)と加熱用熱交換器
(22)との間に配設した複数の配風板(31)によっ
、加熱用熱交換器(22)における車両幅方向の風速
分布を均一化しているから、車室内への吹出空気の風速
分布、温度分布を均一化でき、空調フィーリングを改善
できる。請求項8記載の発明では、空調空気を送風する
送風機(14)と、車室内インストルメントパネル部
(P)に略水平に配置され、前記送風機(14)により
送風される送風空気が下側から導入され、この送風空気
を冷却して上 方へ導出する冷却用熱交換器(21)と、
この冷却用熱交換器(21)の上方において、略水平に
配置され、前記送風空気を加熱する加熱用熱交換器(2
2)と、この加熱用熱交換器(22)の空気下流側に配
置され、この加熱用熱交換器(22)で加熱されて温度
調整された空気の吹出方向を切り替える吹出モード切替
部(23)とを備え、前記送風機(14)は、略水平方
向に配置されたスクロールケーシング(17)と、この
スクロールケーシング(17)内に内蔵され空気を略水
平方向に送風する遠心式ファン(15)とを有し、前記
スクロールケーシング(17)の巻き終わり部(17
b)が前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路に
接続されており、前記冷却用熱交換器(21)の下側の
空気流路には、前記スクロールケーシング(17)から
の送風空気の流れ方向に沿って延びる空気ガイド板(3
0)が配置されており、記冷却用熱交換器(21)を
収容するユニットケース(29a)のうち、前記冷却用
熱交換器(21)の下方部に位置する部位に、前記冷却
用熱交換器(21)に流入する空気の車両幅方向の風速
分布を均一化する階段状の凹凸面(32)が形成されて
いることを特徴としている。 このように請求項8記載の
発明では、冷却用熱交換器(21)を収容するユニット
ケース(29a)に形成した階段状の凹凸面(32)に
より、冷却用熱交換器(21)に流入する空気の車両幅
方向の風速分布を均一化しているから、冷却用熱交換器
(21)各部における熱交換をより一層均一化でき、熱
交換効率を向上できる。
【0016】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。 (第1実施形態)図1〜図5は第1実施形態を示すもの
で、図1において、自動車のエンジンルームAと車室B
は、仕切り板C(一般にファイヤウォールと称され、鉄
板製である)にて区画されている。そして、空調装置の
送風機ユニット1は車室B内のインストルメントパネル
Pの車両幅方向中央部から車両幅方向にオフセット(右
ハンドル車では車両幅方向の左側にオフセット)して配
置されている。
【0018】上記送風機ユニット1は、図2に示すよう
に、その上方部に車室内空気と車室外空気とを切替導入
する内外気切替箱11を有し、この内外気切替箱11に
は外気導入口12と内気導入口13が開口しており、そ
の内部にはこれら両導入口12、13を開閉する内外気
切替ドア(図示せず)が設置されている。内外気切替箱
11の下方には、送風機14が配置されており、この送
風機14は遠心式多翼ファン(シロッコファン)15、
ファン駆動用モータ16、およびスクロールケーシング
17から構成されている。
【0019】ファン15の回転軸は略上下方向に向くよ
うに配置され、このファン15の回転により内外気切替
箱11からスクロールケーシング17上部のベルマウス
状吸入口18(図5参照)を通して吸入された空気はス
クロールケーシング17の出口に向かって略水平方向に
(図1から理解されるように車室Bの左側から右側へ向
かって)送風されるようになっている。
【0020】一方、後述の空調用熱交換器を内蔵するエ
アコンユニット2は図1に示すように車室B内のインス
トルメントパネルPの車両幅方向中央部に配置されてい
る。このエアコンユニット2において、冷凍サイクルの
エバポレータ(冷却用熱交換器)21は略水平状態に設
置して、その下側より前記送風機ユニット1からの送風
空気が流入するようにしてある。
【0021】そして、図2、3に示すように、エバポレ
ータ21の空気下流側(車室内上側)へ略水平状態にし
てヒータコア(加熱用熱交換器)22が設置してあり、
このヒータコア22は、エンジン冷却水(温水)を熱源
とするもので、ヒータコア22の車室内上方部(空気下
流側)に吹出モード切替部23(図3参照)が配置して
ある。
【0022】ここで、本例では、空調の温度制御手段と
して、ヒータコア22への温水流量を制御する周知の温
水制御弁24(図5参照)を有しており、この温水制御
弁24によりヒータコア22への温水流量を制御して、
ヒータコア22による空気加熱量を調整して車室内への
吹出空気温度を制御するようにしてある。前記吹出モー
ド切替部23は車室内への吹出モードを切り替えるため
のもので、車室内の乗員頭部に向けて空気を吹き出すセ
ンターフェイス(上方)吹出口(図示せず)に連通する
センターフェイス吹出空気通路25およびサイドフェイ
ス吹出口(図示せず)に連通するサイドフェイス吹出空
気通路26と、車室内の乗員足元に向けて空気を吹き出
すフット(足元)吹出口(図示せず)に連通するフット
吹出空気通路27と、窓ガラスに向けて空気を吹き出す
デフロスタ吹出口(図示せず)に連通するデフロスタ吹
出空気通路28とを有し、これらの複数の吹出空気通路
25、26、27、28をドア手段(板状ドア、円弧状
外周面を持つロータリドア、フィルム状ドア)により切
替開閉するものである。
【0023】この吹出モード切替部23は公知の構成で
よいので、詳細な説明は省略するが、本例では、吹出モ
ード切替部23を図3の左右方向に延びる円筒状に形成
して、その内部に、円筒状外周面に空気通路開口を開け
たロータリドア(図示せず)を回転可能に設置し、この
ロータリドアの回転位置の選択により前記複数の吹出空
気通路25、26、27、28を切替開閉して、周知の
フェイス吹出モード、バイレベル吹出モード、フット吹
出モード、デフロスタ吹出モード、フット・デフロスタ
併用吹出モード等の複数の吹出モードを選択できるよう
にしてある。なお、図2では、図示形状の簡略化のた
め、円筒状の吹出モード切替部23の図示を省略してい
る。
【0024】また、エバポレータ21は、その冷却作用
により発生する凝縮水の排出性を良好にするため、水平
面より若干傾斜して配置してある。すなわち、図2、3
に示すように、エバポレータ21の下側に前記送風機1
4により送風される送風空気の送風前方側(図3の右方
向)に向かって、エバポレータ21が下方へ傾斜するよ
うに配置されている。
【0025】ここで、エバポレータ21の傾斜角度θ
は、10〜30°の範囲としてエバポレータ21自身の
保水量が少なくなるようにするのが好ましい。また、エ
バポレータ21は例えば、アルミニュウム等の熱伝導
性、耐食性に優れた金属の薄板を図5の紙面垂直方向に
多数段、積層して、多数のチューブ21aを構成すると
ともに、このチューブ21aの間にコルゲートフィン
(図示せず)を介在して、コア部を構成する周知の積層
型のものである。このエバポレータ21の一端部には図
5に示すように、チューブ21aへの冷媒の分配、集合
を行うタンク部21bが設けられ、このタンク部21b
に隣接して、エバポレータ21に流入する冷媒を減圧し
膨張させる温度式膨張弁21cが設けられている。
【0026】そして、エバポレータ21の上記チューブ
21aは、上記した送風空気の送風方向(図3の左側か
ら右側に向かう方向)と同一方向に延びるように配置さ
れ、これにより凝縮水がチューブ21aの表面上を送風
空気に押圧されてスムーズに傾斜前進端(図3の右側端
部)へ移行するようにしてある。ここで、エバポレータ
21で発生した凝縮水はエバポレータ21の下側(空気
上流側)において、エバポレータ21の傾斜前進端の下
方部位に設けた凝縮水排出パイプ21cから排出するよ
うにしてあり、このパイプ21cは樹脂製の下ケース2
9a(図5参照)の最底部に一体成形されている。
【0027】一方、エバポレータ21の下方側の部位、
換言すれば、エバポレータ21の空気上流側の部位に
は、送風機14からの送風空気の流れに沿った方向に延
びるようにして、空気ガイド板30が設置されている。
本例では、この空気ガイド板30は樹脂製の下ケース2
9aに一体成形されている。この空気ガイド板30は、
後で詳述するようにエバポレータ21を通過する空気の
車両前後方向の風速分布を均一化するためのものであ
る。
【0028】また、上記空気ガイド板30の上面は、図
3に示すように、エバポレータ21の傾斜に沿った傾斜
面30aとなっており、この空気ガイド板30の上面部
の傾斜面30aはエバポレータ21の下面部に当接して
エバポレータ21を支持するようになっている。そし
て、空気ガイド板30によりエバポレータ21の下側の
空気流路を独立した2個の流路に仕切っている。
【0029】図5は本実施形態の装置の組付構造を示す
もので、送風機14のファン15はモータ16の回転軸
16aに一体に結合された後、樹脂製の下ケース29a
に一体成形されたスクロールケーシング17内に配置さ
れ、そしてモータ16はそのフランジ部16bにてスク
ロールケーシング17に取り付けられ固定される。エバ
ポレータ21は下ケース29aの取付面の上に載置さ
れ、その上方から樹脂製の中ケース29bで挟み込むこ
とによりこの両ケース29a、29bの間に固定される
ようになっている。
【0030】中ケース29bに一体成形されたスクロー
ルケーシング17の上蓋部17aには前述したベルマウ
ス状吸入口18が開口しており、そしてこのベルマウス
状吸入口18の上方に内外気切替箱11が配置され、一
体に取り付けられる。ヒータコア22と温水制御弁24
は、中ケース29bの取付面の上に載置され、その上方
から樹脂製の上ケース29cで挟み込むことによりこの
両ケース29b、29cの間に固定されるようになって
いる。
【0031】上ケース29cには、前述した吹出モード
切替部23、センターフェイス吹出空気通路25および
サイドフェイス吹出空気通路26と、フット吹出空気通
路27と、デフロスタ吹出空気通路28が設けられ、さ
らに前記した図示しないロータリドアが内蔵されてい
る。前記各ケース29a、29b、29c、および内外
気切替箱11の結合は、周知の弾力性を持った金属クリ
ップ、あるいはねじ等を使用して、脱着可能になってい
る。
【0032】次に、上記構成において第1実施形態の作
動を説明する。図2、3において内外気切替箱11から
流入した空気は送風機ファン15によってスクロールケ
ーシング17内を略水平方向に流れ、エバポレータ21
の下部へ流入する。そして、送風空気はエバポレータ2
1で除湿・冷却された後、さらに上方へ流れ、ヒータコ
ア22へ導入され、ここで加熱される。
【0033】本例の場合には、空調温度制御手段とし
て、ヒータコア22への温水量を制御する温水制御弁2
4を用いており、この温水制御弁24にて温水流量を調
節することによって所望の吹出空気温度を得るいわゆる
流調リヒート方式を採用している。そして、ヒータコア
22で所望温度まで再加熱された空調空気は上ケース2
9cの吹出モード切替部23のロータリドアによって所
定の吹出空気通路へ分配される。
【0034】本実施形態では、前述した構成とすること
により、次のような効果が得られる。 エバポレータ
21およびヒータコア22をともに略水平方向に配置し
て、上下方向に重ねるレイアウトにしているため、上下
方向の熱交換器部スペースを非常に小さくでき、その結
果従来のセンタ置きユニットよりも高さ寸法を充分小さ
くすることができる。また、車両前後方向においても、
熱交換器部の前後に送風ダクト部を設ける必要がないた
め、車両前後方向の寸法も小さくでき、従って、空調装
置の大幅な小型化が可能となり、車室内への設置が容易
となる。
【0035】図5に示すように、空調装置のほとんど
の部品が上下方向組付けの形状となっているので、量産
時には下から上へ積み上げる、一方向組付によって空調
装置の組付けが可能となり、組付けの工数が低減でき
る。 エバポレータ21をその下方へ送風されてくる送風空
気の送風方向の前方側へ向かって下方に傾斜しており、
またエバポレータ21のチューブ21aも前記送風方向
(図2、3の左右方向)に配列してあるので、このチュ
ーブ21aの表面上を凝縮水が送風空気に押圧されて、
スムーズにエバポレータ21の傾斜前進端(図2、3の
右側端)に集まり、落下する。
【0036】そして、エバポレータ21の傾斜前進端の
下方に位置する凝縮水排出パイプ21cから外部へ凝縮
水が排出される。そのため、凝縮水をエバポレータ21
からスムーズに排出できる。 エバポレータ21の凝縮水が下方の空気上流側へ流れ
落ちるので、その落下凝縮水は冷却前の温度の高い送風
空気で温められる。従って、下ケース29aの外表面温
度はさほど低下しないので、この下ケース29aへの露
付きが大幅に減少するか、あるいは露付きがなくなるの
で、通常はケース内側へ装着されるべきインシュレータ
(断熱材)を廃止することができ、一層のコストダウン
を図ることができる。
【0037】空気ガイド板30の設置によって、エバ
ポレータ21を通過する空気の車両前後方向の風速分布
を均一化できる。この空気ガイド板30は本発明の要部
をなすものであるから、以下この空気ガイド板30の作
用について詳述する。図4は図3のC−C断面図あっ
て、送風機14のスクロールケーシング17の巻き終わ
り部17bは下ケース29aのうちエバポレータ21の
下側部位に接続されており、そして巻き終わり部17b
から下ケース29aに至る部分が車両幅方向と略平行に
延びている(図1参照)。
【0038】空気ガイド板30は図1に示すように車両
幅方向と略平行に延びるように配置されている。スクロ
ールケーシング17の巻き終わり部17bから吹き出す
空気の流れ方向Dは、巻き終わり部17bの接線方向で
あり、この流れ方向Dは下ケース29aにおいて車室側
領域Rに向いている。そのため、エバポレータ21を通
過する空気の車両前後方向の風速分布が、空気ガイド板
30を設けていない場合には、車室側領域Rが大で、エ
ンジンルーム側領域Eが小となり、不均一になるという
不具合が生じる。この風速分布の不均一はエバポレータ
21での熱交換効率の低下等の問題を引き起こす。
【0039】本発明者らは、図6、7に示す実験装置に
て、空気ガイド板30のない比較例と、空気ガイド板3
0のある本発明品の両方について上記風速分布を測定し
たところ、次のような結果が得られた。すなわち、図
6、7に示す実験装置は、図3に示す空調装置から、エ
バポレータ21の空気下流側のヒータコア22等を除去
して、その代わりに、8分割した風速測定ダクトFを設
置している。図6において、E1 〜E4 は風速測定ダク
トFのエンジンルーム側開口部を示し、R1 〜R4 は車
室側開口部を示している。
【0040】図8はこの実験装置を用いて測定した風速
分布の結果を示すもので、図8(a)は空気ガイド板3
0のない比較例の風速分布であり、図8における部位の
数字1〜4は、図6における各開口部に付した数字に対
応している。なお、送風機14はその駆動用モータ16
への印加電圧を12Vとして、作動させている。空気ガ
イド板30のない比較例の場合には、前述した理由か
ら、エンジンルーム側開口部E1 〜E4 より車室側開口
部R1 〜R4 の方が風速が高くなり、図8(a)に示す
ように、エンジンルーム側の平均風速は7.5m/sと
なり、一方車室側の平均風速は8.1m/sとなる。従
って、エンジンルーム側の平均風速と車室側の平均風速
との比は、 7.5/8.1=0.92となる。
【0041】これに対して、空気ガイド板30を設けた
本発明品によれば、スクロールケーシング17の巻き終
わり部17bから、車室側領域Rに向いて吹き出す空気
の流れ方向Dを空気ガイド板30によりエンジンルーム
側領域Eに変更できるので、図8(b)に示すように、
エンジンルーム側の平均風速と車室側の平均風速とを互
いに接近させることができるため、エンジンルーム側の
平均風速は7.9m/sまで高くなり、一方車室側の平
均風速は7.7m/sまで下がる。従って、車室側の平
均風速とエンジンルーム側の平均風速との比は、 7.
7/7、9=0.97となり、両平均風速の差は誤差程
度の僅少値まで縮小される。
【0042】なお、スクロールケーシング17の巻き終
わり部17bからの空気吹き出し方向Dをエンジンルー
ム側領域Eにも向くように変更することは、送風機性能
の低下、車室内への設置スペース拡大等の不具合が発生
し、好ましくないので、実施できない。 (第2実施形態)図9は第2実施形態を示すもので、本
例では、2枚の空気ガイド板30を設けて、エバポレー
タ21の下側の空気通路を3つの独立した領域(流路)
E、M、Rに仕切っている。他の点は第1実施形態と同
じである。 (第3実施形態)図10は第3実施形態を示すもので、
本例では、空気ガイド板30のうち、遠心式ファン15
側の端部に、遠心式ファン15からの空気流れに沿った
円弧状の滑らかな曲げ部30aが形成されている。この
曲げ部30aの形成により遠心式ファン15からの空気
をよりスムーズにエンジンルーム側領域Eにガイドでき
る。そのため、空気ガイド板30の設置による空気流れ
の乱れ等の発生を抑制できる。 (第4実施形態)上述した第1〜第3実施形態では、エ
バポレータ21をその下方へ送風されてくる送風空気の
送風方向の前方側へ向かって下方に傾斜するように配置
しているから、エバポレータ21からヒータコア22へ
送風空気が斜めに流入するので、ヒータコア22におけ
る左右(車両幅方向)の風速分布にバラツキが発生す
る。すなわち、エバポレータ21の送風方向の前方側
(図11の右側)になるほど、ヒータコア22通過空気
の風速が大きくなるという風速分布が発生する。
【0043】しかも、この風速分布のバラツキによりヒ
ータコア22における左右各部位での熱交換量にバラツ
キが発生するので、吹出温度のバラツキも発生する。こ
の風速分布および吹出温度のバラツキにより自動車用空
調装置の空調フィーリングが車室の左右で異なったもの
となり、空調フィーリング悪化の原因となる。そこで、
第4実施形態では図11に示すように、エバポレータ2
1とヒータコア22との間の空気流路に、複数の配風板
31を配設して、ヒータコア22における車両幅方向で
の風速分布も均一化するようにしている。
【0044】この配風板31の配置構造について具体的
に説明すると、この配風板31はヒータコア22の空気
流入面に対して垂直となるよう配列してあり、かつ複数
(本例では3枚)の配風板31相互の間隔は等間隔に設
定してある。この配風板31は、エアコンユニット2の
樹脂製のケース、具体的には中ケース29bに一体成形
で形成されている。従って、配風板31は簡単に低コス
トで形成できる。
【0045】第4実施形態では、エバポレータ21を通
過した送風空気がエバポレータ21出口直後に位置する
配風板31により強制的に案内されて、ヒータコア22
の空気流入面に対して垂直に流入する。これにより、ヒ
ータコア22の吹出風速分布のバラツキを著しく改善で
き、ヒータコア吹出風速分布を均一化できる。 (第5実施形態)第5実施形態は、エバポレータ21に
流入する空気の車両前後方向の風速分布を前記空気ガイ
ド板30で均一化すると同時に、車両幅方向での風速分
布をも均一化するようにしたものである。
【0046】送風機ユニット1の送風機14から送風さ
れてくる空気はエバポレータ21の下方部において略直
角方向に方向転換して上方へと流れるので、エバポレー
タ21のうち、送風方向前方側(図12の右側)の風速
分布が高くなる。そこで、エバポレータ21の下方部に
位置する樹脂製のケース、具体的には下ケース29aに
前記空気ガイド板30を一体成形するとともに、階段状
の凹凸面32を一体成形して、エバポレータ21の車両
前後方向および車両幅方向での風速分布の均一化を図る
ようにしている。
【0047】この階段状の凹凸面32は、送風機14か
らの送風空気の流れ方向(図12の左右方向)に対して
直角方向(車両前後方向)に延びるように形成されてい
る。この階段状の凹凸面32は、図12の例では、階段
の頂部が2段に形成されており、凹凸面32の階段状の
頂部と底部との段差は、本発明者の実験検討によれば、
15〜20mm程度の大きさに設定することが風速分布
の均一化のために好ましいことが分かった。 (他の実施形態)なお、エバポレータ21は前述した積
層型のものに限らず、多穴偏平チューブを蛇行状に曲げ
形成し、この蛇行状チューブにコルゲートフィンを組み
合わせた、いわゆるサーペインタイプのものなど、他の
形式であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の装置を車両に搭載した
状態を示す概略平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態の正面図である。
【図4】図3のC−C断面図である。
【図5】第1実施形態の装置の組付方法を示す分解図で
ある。
【図6】第1実施形態の装置と比較例における風速分布
を測定する実験装置を示す平面図である。
【図7】図6の実験装置の正面図である。
【図8】図6、7の実験装置による実験結果を示す表で
ある。
【図9】第2実施形態を示す要部断面図である。
【図10】第3実施形態を示す要部断面図である。
【図11】第4実施形態を示す斜視図である。
【図12】第5実施形態を示す斜視図である。
【図13】従来の横置きタイプの自動車用空調装置の概
略斜視図である。
【図14】従来の横置きタイプの自動車用空調装置を車
両に搭載した状態を示す概略斜視図である。
【図15】従来のセンター置きタイプの自動車用空調装
置を車両に搭載した状態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
11…内外気切替箱、14…送風機、15…ファン、1
7…スクロールケーシング、18…空気吸入口、21…
エバポレータ、22…ヒータコア、23…吹出モード切
替部、30…空気ガイド板、31…配風板、32…凹凸
面。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 功治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 亀岡 輝彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−156049(JP,A) 実開 昭60−182213(JP,U) 実公 平5−3365(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 3/06

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内インストルメントパネル部(P)
    の車両幅方向中央部から車両幅方向にオフセットして配
    置された送風機ユニット(1)と、 前記車室内インストルメントパネル部(P)の車両幅方
    向中央部に配置されたエアコンユニット(2)とを備
    え、 前記送風機ユニット(1)の上方部に、車室内空気と車
    室外空気を切替導入する内外気切替箱(11)を配置
    し、この内外気切替箱(11)の下方部にこの内外気切
    替箱(11)に導入された 空気を送風する送風機(1
    4)を配置し、この 送風機(14)は、略水平方向に配置されたスクロ
    ールケーシング(17)と、このスクロールケーシング
    (17)内に内蔵され空気を略水平方向に送風する遠心
    式ファン(15)とを有し、この遠心式ファン(15)
    の回転軸は略上下方向に向くように配置され、 更に、前記エアコンユニット(2)内に略水平に配置さ
    れ、前記遠心式ファン(15)により送風される送風空
    気が下側から導入され、この送風空気を冷却して上方へ
    導出する冷却用熱交換器(21)と、前記エアコンユニット(2)内にて前記 冷却用熱交換器
    (21)の上方側に略水平に配置され、前記送風空気を
    加熱する加熱用熱交換器(22)と、前記エアコンユニット(2)において前記 加熱用熱交換
    器(22)の空気下流側に配置され、この加熱用熱交換
    器(22)で加熱されて温度調整された空気の吹出方向
    を切り替える吹出モード切替部(23)とを備え、 前記スクロールケーシング(17)の巻き終わり部(1
    7b)が前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路
    に接続されており、 前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路には、前
    記スクロールケーシング(17)からの送風空気の流れ
    方向に沿って延びる空気ガイド板(30)が配置されて
    いることを特徴とする自動車用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記スクロールケーシング(17)の巻
    き終わり部(17b)から吹き出す空気の流れ方向
    (D)が車室側領域(R)に向くようになっていること
    を特徴とする請求項1に記載の自動車用空調装置。
  3. 【請求項3】 空調空気を送風する送風機(14)と、 車室内インストルメントパネル部(P)に略水平に配置
    され、前記送風機(14)により送風される送風空気が
    下側から導入され、この送風空気を冷却して上方へ導出
    する冷却用熱交換器(21)と、 この冷却用熱交換器(21)の上方において、略水平に
    配置され、前記送風空気を加熱する加熱用熱交換器(2
    2)と、 この加熱用熱交換器(22)の空気下流側に配置され、
    この加熱用熱交換器(22)で加熱されて温度調整され
    た空気の吹出方向を切り替える吹出モード切替部(2
    3)とを備え、 前記送風機(14)は、略水平方向に配置されたスクロ
    ールケーシング(17)と、 このスクロールケーシング(17)内に内蔵され空気を
    略水平方向に送風する遠心式ファン(15)とを有し、 前記スクロールケーシング(17)の巻き終わり部(1
    7b)が前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路
    に接続されており、 前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路には、前
    記スクロールケーシング(17)からの送風空気の流れ
    方向に沿って延びる空気ガイド板(30)が配置されて
    おり、 前記空気ガイド板(30)の上面が前記冷却用熱交換器
    (21)の下面部に当接して、前記空気ガイド板(3
    0)により前記冷却用熱交換器(21)を支持すること
    を特徴とする自動車用空調装置。
  4. 【請求項4】 空調空気を送風する送風機(14)と、 車室内インストルメントパネル部(P)に略水平に配置
    され、前記送風機(14)により送風される送風空気が
    下側から導入され、この送風空気を冷却して上方へ導出
    する冷却用熱交換器(21)と、 この冷却用熱交換器(21)の上方において、略水平に
    配置され、前記送風空気を加熱する加熱用熱交換器(2
    2)と、 この加熱用熱交換器(22)の空気下流側に配置され、
    この加熱用熱交換器(22)で加熱されて温度調整され
    た空気の吹出方向を切り替える吹出モード切替部(2
    3)とを備え、 前記送風機(14)は、略水平方向に配置されたスクロ
    ールケーシング(17)と、 このスクロールケーシング(17)内に内蔵され空気を
    略水平方向に送風する遠心式ファン(15)とを有し、 前記スクロールケーシング(17)の巻き終わり部(1
    7b)が前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路
    に接続されており、 前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路には、前
    記スクロールケーシング(17)からの送風空気の流れ
    方向に沿って延びる空気ガイド板(30)が配置されて
    おり、 前記空気ガイド板(30)により前記冷却用熱交換器
    (21)の下側の空気流路を独立した複数の流路に仕切
    ることを特徴とする自動車用空調装置。
  5. 【請求項5】 空調空気を送風する送風機(14)と、 車室内インストルメントパネル部(P)に略水平に配置
    され、前記送風機(14)により送風される送風空気が
    下側から導入され、この送風空気を冷却して上方へ導出
    する冷却用熱交換器(21)と、 この冷却用熱交換器(21)の上方において、略水平に
    配置され、前記送風空気を加熱する加熱用熱交換器(2
    2)と、 この加熱用熱交換器(22)の空気下流側に配置され、
    この加熱用熱交換器(22)で加熱されて温度調整され
    た空気の吹出方向を切り替える吹出モード切替部(2
    3)とを備え、 前記送風機(14)は、略水平方向に配置されたスクロ
    ールケーシング(17)と、 このスクロールケーシング(17)内に内蔵され空気を
    略水平方向に送風する遠心式ファン(15)とを有し、 前記スクロールケーシング(17)の巻き終わり部(1
    7b)が前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路
    に接続されており、 前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路には、前
    記スクロールケーシング(17)からの送風空気の流れ
    方向に沿って延びる空気ガイド板(30)が配置されて
    おり、 前記空気ガイド板(30)のうち、前記遠心式ファン
    (15)側の端部に、前記遠心式ファン(15)からの
    空気流れに沿った滑らかな曲げ部(30a)が形成され
    ている ことを特徴とする自動車用空調装置。
  6. 【請求項6】 空調空気を送風する送風機(14)と、 車室内インストルメントパネル部(P)に略水平に配置
    され、前記送風機(14)により送風される送風空気が
    下側から導入され、この送風空気を冷却して上方へ導出
    する冷却用熱交換器(21)と、 この冷却用熱交換器(21)の上方において、略水平に
    配置され、前記送風空気を加熱する加熱用熱交換器(2
    2)と、 この加熱用熱交換器(22)の空気下流側に配置され、
    この加熱用熱交換器(22)で加熱されて温度調整され
    た空気の吹出方向を切り替える吹出モード切替部(2
    3)とを備え、 前記送風機(14)は、略水平方向に配置されたスクロ
    ールケーシング(17)と、 このスクロールケーシング(17)内に内蔵され空気を
    略水平方向に送風する遠心式ファン(15)とを有し、 前記スクロールケーシング(17)の巻き終わり部(1
    7b)が前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路
    に接続されており、 前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路には、前
    記スクロールケーシング(17)からの送風空気の流れ
    方向に沿って延びる空気ガイド板(30)が配置されて
    おり、 前記冷却用熱交換器(21)を収容するユニットケース
    (29a)を備え、 前記スクロールケーシング(17)の巻き終わり部(1
    7b)が前記ユニットケース(29a)のうち前記冷却
    用熱交換器(21)の下側部位に接続されており、前記
    スクロールケーシング(17)の巻き終わり部(17
    b)から前記ユニットケース(29a)に至る部分が車
    両幅方向と略平行に延びており、 前記空気ガイド板(30)が車両幅方向と略平行に延び
    るように配置されていることを特徴とする自動車用空調
    装置。
  7. 【請求項7】 空調空気を送風する送風機(14)と、 車室内インストルメントパネル部(P)に略水平に配置
    され、前記送風機(14)により送風される送風空気が
    下側から導入され、この送風空気を冷却して上方へ導出
    する冷却用熱交換器(21)と、 この冷却用熱交換器(21)の上方において、略水平に
    配置され、前記送風空気を加熱する加熱用熱交換器(2
    2)と、 この加熱用熱交換器(22)の空気下流側に配置され、
    この加熱用熱交換器(22)で加熱されて温度調整され
    た空気の吹出方向を切り替える吹出モード切替部(2
    3)とを備え、 前記送風機(14)は、略水平方向に配置されたスクロ
    ールケーシング(17)と、 このスクロールケーシング(17)内に内蔵され空気を
    略水平方向に送風する遠心式ファン(15)とを有し、 前記スクロールケーシング(17)の巻き終わり部(1
    7b)が前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路
    に接続されており、 前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路には、前
    記スクロールケーシング(17)からの送風空気の流れ
    方向に沿って延びる空気ガイド板(30)が配置されて
    おり、 前記冷却用熱交換器(21)と前記加熱用熱交換器(2
    2)との間の空気流路に、前記加熱用熱交換器(22)
    における車両幅方向の風速分布を均一化する複数の配風
    板(31)が配設されていることを特徴とする自動車用
    空調装置。
  8. 【請求項8】 空調空気を送風する送風機(14)と、 車室内インストルメントパネル部(P)に略水平に配置
    され、前記送風機(14)により送風される送風空気が
    下側から導入され、この送風空気を冷却して上方へ導出
    する冷却用熱交換器(21)と、 この冷却用熱交換器(21)の上方において、略水平に
    配置され、前記送風空気を加熱する加熱用熱交換器(2
    2)と、 この加熱用熱交換器(22)の空気下流側に配置され、
    この加熱用熱交換器(22)で加熱されて温度調整され
    た空気の吹出方向を切り替える吹出モード切替部(2
    3)とを備え、 前記送風機(14)は、略水平方向に配置されたスクロ
    ールケーシング(17)と、 このスクロールケーシング(17)内に内蔵され空気を
    略水平方向に送風する遠心式ファン(15)とを有し、 前記スクロールケーシング(17)の巻き終わり部(1
    7b)が前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路
    に接続されており、 前記冷却用熱交換器(21)の下側の空気流路には、前
    記スクロールケーシング(17)からの送風空気の流れ
    方向に沿って延びる空気ガイド板(30)が配置されて
    おり、記冷却用熱交換器(21)を収容するユニットケース
    (29a)のうち、前記冷却用熱交換器(21)の下方
    部に位置する部位に、前記冷却用熱交換器(21)に流
    入する空気の車両幅方向の風速分布を均一化する階段状
    の凹凸面(32)が形成されていることを特徴とする自
    動車用空調装置。
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