JP3518019B2 - スイングピストン形圧縮機 - Google Patents

スイングピストン形圧縮機

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JP3518019B2
JP3518019B2 JP02200595A JP2200595A JP3518019B2 JP 3518019 B2 JP3518019 B2 JP 3518019B2 JP 02200595 A JP02200595 A JP 02200595A JP 2200595 A JP2200595 A JP 2200595A JP 3518019 B2 JP3518019 B2 JP 3518019B2
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武和 帯谷
正典 増田
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Daikin Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として冷凍装置に使
用するスイングピストン形圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スイングピストン形圧縮機は、例
えば特開平6−323271号公報に記載され且つ図4
に示すように、シリンダ室A1内に配設するロ−ラBの
法線上に、ブレ−ドB1を一体的に突出させており、ロ
−ラBがシリンダ室A1内における下死点位置に位置し
たとき、揺動ガイドブッシュCの中心Oからブレード部
B1の突出基端側に延びるブレード中心線がロ−ラBあ
るいはこれを嵌合するクランクピンDの中心を通る関係
となるようにしている。従って、吐出口T側に通じる高
圧室Xの容積変化は図2中一点鎖線で示すように、ロ−
ラBが下死点位置にくるまでの圧縮行程の前半(回転角
で0゜〜180゜)とロ−ラBが上死点位置に戻るまで
の圧縮行程の後半(回転角で180゜〜360゜)とで
対称なカ−ブを描くことになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高圧室Xの内
圧は、圧縮が進むにつれて高まり、圧縮行程の後半でど
んどん高くなるため、クランクピンDを回転させるのに
必要なトルクは、図3に示すように、圧縮行程の後半で
著しく高くなり、激しいトルク変動が生じる問題があ
る。
【0004】また、高圧室Xの容積は、圧縮行程の後半
も前半と同じように大きく変化するため、吐出口Tが吐
出弁により一旦開けられて後、再び閉じた以降の容積変
化も大きく、残存するガスの過圧縮量が多い問題もあ
る。
【0005】本発明の目的は、トルク変動が小さく、且
つ吐出時の過圧縮の少ないスイングピストン圧縮機を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するため、図1に示すように、請求項1記載の発明は、
シリンダ室11に内装するクランクピン2に嵌合し、該
クランクピン2に対し相対回転するローラ3と、このロ
ーラ3の外方に突出状に結合され、前記シリンダ室11
の内部を吸入口12に通じる低圧室Yと吐出口13に通
じる高圧室Xとに区画するブレード5と、前記シリンダ
室5の外方に枢支し、ブレード5の突出先端部を進退自
由に受け入れる揺動ガイドブッシュ4とを備えたスイン
グピストン形圧縮機において、ローラ3がシリンダ室1
1内における下死点位置に位置したとき、揺動ガイドブ
ッシュ4の中心Oからブレード5の突出基端側に延びる
ブレード中心線が揺動ガイドブッシュ4の中心Oとクラ
ンクピン2の中心とを結ぶ線分を挟んで高圧室X側に位
置する関係に、前記ブレード5を前記ローラ3の外方に
傾斜状に設けたのである。
【0007】また、請求項2記載の発明は、ブレード5
とローラ3とを一体の材料で形成したのである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、図2中実線曲線で示
すように、ローラ3がシリンダ室11内における下死点
位置に位置したとき(回転角で180゜)、高圧室Xの
容積は、既に半分以下となっており、該高圧室Xの容積
変化は、圧縮行程前半で大きく圧縮行程後半で小さくな
る。従って、内圧が高まる圧縮行程の後半での容積変化
が小さいため、トルクは、図3に示す通り、従来のピ−
ク値よりも小さくなり、圧縮行程後半のトルクの高まり
を圧縮行程前半に分散して馴らすことができ、トルク変
動を低減することができる。
【0009】また、圧縮行程後半の容積変化が、従来に
比べて小さくなるため、吐出口閉鎖後の過圧縮も少なく
することができる。
【0010】請求項2記載の発明では、ブレード5をロ
ーラ3の外方に対し傾斜状に設ける構造の現実が容易か
つ確実にできるようにしたため、圧縮要素の組立等をよ
り簡易にできる。
【0011】
【実施例】図1はスイングピストン形圧縮機の圧縮要素
部分のみを示しており、この圧縮要素は、フロント及び
リヤヘッド(図示せず)のフェース面で閉鎖されるシリ
ンダ1のシリンダ室11内に、径方向外方に向けて突出
するブレード5を設けたローラ3を、これらローラ3及
びブレード5の上下両端面が前記各ヘッドのフェース面
に摺接されるように配設すると共に、前記ローラ3内に
クランクピン2の偏心部21を挿嵌させて、該クランク
ピン2の回転に伴い前記ローラ3を、その外周面を前記
シリンダ室11の内壁面に沿って公転駆動させるように
なす一方、前記シリンダ1に設けた吸入口12と吐出口
13との中間部位には、前記シリンダ室11の内部と連
通する円形状の支持孔14を形成し、この支持孔14に
前記各ヘッドに摺接される揺動ガイドブッシュ4を回転
可能に支持して、この揺動ガイドブッシュ4に設けた受
入溝41に前記ブレード5の先端側を揺動及び進退出可
能に支持させている。尚、前記揺動ガイドブッシュ4
は、半円柱形状とされた2つの部材で形成しており、各
部材のフラットな対向面間を前記受入溝41として、該
受入溝41に前記ブレード5の先端側を挿入させてい
る。また、15は前記吐出口13を開閉する弁板、16
は弁板の受板で、31は偏心荷重を軽減化する貫通穴で
ある。
【0012】そして、前記ローラ3の公転駆動時に、そ
の外周面が前記シリンダ室11の内壁面に最も接する点
と、前記ブレード5におけるローラ3の公転方向前方側
壁面とで囲まれる前記シリンダ室11の内部空間を前記
吸入口12に連通する低圧室Yとなし、かつ、前記ロ−
ラ3の外周面が前記シリンダ室11の内壁面に最も接す
る点と前記ブレード5における前記ローラ3の公転方向
後方側壁面とで囲まれる前記シリンダ室11の内部空間
を前記吐出口13に連通する高圧室Xとして、前記クラ
ンクピン2の駆動に伴い前記ローラ3の最近接点を前記
シリンダ室11の内壁面に沿って移動させることによ
り、前記吸入口12から前記低圧室Y内にガスを吸入
し、また、前記高圧室X内でガスを圧縮して前記吐出口
13から吐出し、これらガスの吸入と圧縮とを繰り返す
ようにしている。
【0013】しかして、図1に示した実施例は、以上の
構成において、前記ブレード5を、ローラ3がシリンダ
室11内における下死点位置に位置したとき、揺動ガイ
ドブッシュ4の中心Oからブレード5の突出基端側に延
びるブレード中心線が揺動ガイドブッシュ4の中心Oと
クランクピン2の中心とを結ぶ線分を挟んで高圧室X側
に位置する関係となるように傾斜上に設けたのである。
【0014】従って、図2中実線曲線で示すように、ロ
ーラ3がシリンダ室11内における下死点位置に位置し
たとき(回転角で180゜)、高圧室Xの容積は、既に
半分以下となっており、該高圧室Xの容積変化は、圧縮
行程前半で大きく圧縮行程後半で小さくなる。従って、
内圧が高まる圧縮行程の後半での容積変化が小さいた
め、トルクは、図3に示す通り、従来のピ−ク値よりも
小さくなり、圧縮行程後半のトルクの高まりを圧縮行程
前半に分散して馴らすことができ、トルク変動を低減す
ることができる。
【0015】また、圧縮行程後半の容積変化が、従来に
比べて小さくなるため、吐出口閉鎖後の過圧縮も少なく
することができる。
【0016】尚、ブレード5とローラ3とを一体の材料
で形成しており、かくすることにより、ブレ−ド5をロ
−ラ3の外方に対し傾斜状に設ける構造の現実が容易か
つ確実にできるようしている。もっとも、別体としたブ
レ−ド5をロ−ラ3の外面に傾斜状に結合してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、内圧が高まる圧縮行程の後半での容積変化
が小さいため、トルクは、従来のピ−ク値よりも小さく
なり、圧縮行程後半のトルクの高まりを圧縮行程前半に
分散して馴らすことができ、トルク変動を低減すること
ができる。
【0018】また、圧縮行程後半の容積変化が、従来に
比べて小さくなるため、吐出口閉鎖後の過圧縮も少なく
することができる。
【0019】また、請求項2記載の発明では、ブレード
5をローラ3の外方に傾斜状に設ける本願の構成におい
ては特に有用であって、圧縮要素の組立等を容易にでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるスイングピストン形圧縮機の圧
縮要素を示す平面図である。
【図2】ピストンの回転角と容積変化の関係を示した図
である。
【図3】ピストンの回転角とトルクの関係を示した図で
ある。
【図4】従来のスイングピストン形圧縮機の圧縮要素を
示す平面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 11 シリンダ室 12 吸入口 13 吐出口 2 クランクピン 3 ローラ 4 揺動ガイドブッシュ 5 ブレード X 高圧室 Y 低圧室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−71485(JP,A) 特開 平2−61384(JP,A) 特開 平6−323271(JP,A) 特開 平6−280767(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ室(11)に内装するクランク
    ピン(2)に嵌合し、該クランクピン(2)に対し相対
    回転するローラ(3)と、このローラ(3)の外方に突
    出状に結合され、前記シリンダ室(11)の内部を吸入
    口(12)に通じる低圧室(Y)と吐出口(13)に通
    じる高圧室(X)とに区画するブレード(5)と、前記
    シリンダ室(11)の外方に枢支し、ブレード(5)の
    突出先端部を進退自由に受け入れる揺動ガイドブッシュ
    (4)とを備えたスイングピストン形圧縮機において、
    ローラ(3)がシリンダ室(11)内における下死点位
    置に位置したとき、揺動ガイドブッシュ(4)の中心
    (O)からブレード(5)の突出基端側に延びるブレー
    ド中心線が揺動ガイドブッシュ(4)の中心(O)とク
    ランクピン(2)の中心とを結ぶ線分を挟んで高圧室
    (X)側に位置する関係に、前記ブレード(5)を前記
    ローラ(3)の外方に傾斜状に設けていることを特徴と
    するスイングピストン形圧縮機。
  2. 【請求項2】 ブレード(5)とローラ(3)とを一体
    の材料で形成している請求項1記載のスイングピストン
    形圧縮機。
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