JP3516310B2 - 分配用バルブ - Google Patents
分配用バルブInfo
- Publication number
- JP3516310B2 JP3516310B2 JP20153094A JP20153094A JP3516310B2 JP 3516310 B2 JP3516310 B2 JP 3516310B2 JP 20153094 A JP20153094 A JP 20153094A JP 20153094 A JP20153094 A JP 20153094A JP 3516310 B2 JP3516310 B2 JP 3516310B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grommet
- cylindrical
- cylinder portion
- diameter
- inner plug
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Devices For Dispensing Beverages (AREA)
- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
- Packages (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、液体、特に粘度のある
液体を収納したバッグインボックス（以下、ＢＩＢと記
す）のグロメットに取り付けて使用される分配用バルブ
に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】一般に、美容院や理髪店などにおいては
一般家庭に比べて大量のシャンプーやリンスを消費する
ため、廃棄処分の容易なＢＩＢに収納されたシャンプー
やリンスをプラスチック製のボトルに小分けして使用す
ることが行われている。そして、このようにＢＩＢから
内容液を小分けする場合、従来はＢＩＢの取出し口であ
るグロメットに手押しポンプを取り付けて内容液を移し
替えるようにしている。或いは、ＢＩＢの側面下部にあ
るグロメットに蛇口の如きバルブを取り付けるようにし
ている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、手押し
ポンプにより内容液を移し替える場合、何度も押圧操作
を行う必要がある上に、操作中にポンプの先端がボトル
の口部から外れて溢れることもあって、移替えが面倒で
あるという問題点がある。また、ＢＩＢの側面下部に取
り付けたバルブを利用する場合には、容器の底に内容液
が残って全量を移し替えることができないという問題点
がある。 【０００４】本発明は、上記のような問題点に鑑みなさ
れたものであり、その目的とするところは、ＢＩＢから
プラスチックボトルへの液体の移替えが容易に行え、し
かもＢＩＢの内容液を残すことなく移し替えることので
きる分配用バルブを提供することにある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、バッグインボックスの底部にあるグロメ
ットに取り付けて使用する分配用バルブであって、グロ
メットに差し込まれる中栓と、中栓の外側に螺合するオ
ーバーキャップと、中栓をグロメットから螺脱防止する
セットキャップとからなり、前記中栓は、グロメットの
円筒部より若干小径で外周面に雄ネジを備えた円筒状の
内筒部と、内筒部の上端に連設され外径がグロメットの
円筒部の外径と略同じ寸法をした周状の外向きフランジ
部と、外向きフランジ部の中程に立設されグロメットの
円筒部の下部内側に隙間なく入り込む周状のフィンと、
内筒部より小径で内筒部の下端に段部を形成して連設さ
れた円筒状の中間内筒部と、中間内筒部の下端から斜め
内側方向に延びる複数本の脚部により中間内筒部の下方
に連結された円板状の閉鎖部とを備えて構成され、前記
オーバーキャップは、内筒部より短い長さで内筒部の雄
ネジに螺合する雌ネジを内周面に備えた円筒状の外筒部
と、外筒部の外周面に縦方向に設けられた１又は複数の
羽根部と、中間内筒部と同じ長さで且つ中間内筒部より
若干大径で外筒部の下端に段部を形成して連設された円
筒状の中間外筒部と、中間外筒部の下端に連設し閉鎖部
が緊密状態で嵌入するサイズの流出口を下端に備えた円
錐状の傾斜部とを備えて構成され、前記セットキャップ
は、グロメットの円筒部の下部外周面に設けられた雄ネ
ジに螺合する雌ネジを内周面に備えた円筒状の筒部と、
筒部の下端に連設され中栓の内筒部より大径で中栓の外
向きフランジ部より小径の通過用開口を有する内向きフ
ランジ部とを備えて構成され、前記中栓の外向きフラン
ジ部におけるフィンより外側の上面にギザギザが設けら
れており、前記中栓の中間内筒部にはその下端外周に前
記オーバーキャップの中間外筒部の内面に摺接する外向
き突条が周設され、前記オーバーキャップの中間外筒部
にはその上端内周に前記中栓の中間内筒部の外面に摺接
する内向き突条が周設されていることを特徴とするもの
である。 【０００６】 【作用】上述の構成からなる本発明の分配用バルブで
は、オーバーキャップを中栓に対して螺脱方向に回転す
ると、オーバーキャップの傾斜部下端にある流出口が中
栓の閉鎖部から離れ、中栓の脚部の間を通して中栓の内
部が外部と連通し、内容液が流出する状態となる。そし
て、螺脱方向への回転が進むと、中間外筒部の内向き突
条が中間内筒部の外向き突条に係止することにより、オ
ーバーキャップのストロークを規制して外れるのを防止
する。また、中栓のフィンをグロメットの円筒部に差し
込んで中栓をグロメットに取り付けてからセットキャッ
プをグロメットに螺合すると、中栓の外向きフランジ部
に設けたギザギザがグロメットの円筒部の下端面に食い
込むように圧接することにより、オーバーキャップの回
転時に中栓が共回りするのを防止する。 【０００７】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 【０００８】図１は本発明の一実施例としての分配用バ
ルブを閉状態で示す半断面図、図２は同じく開状態で示
す半断面図である。 【０００９】図中１はＢＩＢの底部に取り付けられた公
知のグロメットで、図３の半断面図にも示されるよう
に、円筒部１１の下部外周面に雄ネジａを有しており、
この雄ネジａ部分の上方に３枚のフランジ１２，１３，
１４を備えている。フランジ１２はグロメット１にフィ
ルム袋を溶着するためのもの、フランジ１３はグロメッ
ト１を段ボールに係止するためのもの、フランジ１４は
グロメット１を把持する部分である。本発明の分配用バ
ルブはシャンプーやリンスなどを収納したＢＩＢの底に
あるこのようなグロメット１に取り付けて使用されるも
ので、グロメット１に差し込まれる中栓２と、中栓２の
外側に螺合するオーバーキャップ３と、中栓２をグロメ
ット１から螺脱防止するセットキャップ４とからなる。 【００１０】中栓２は、図４の半断面図にも示されるよ
うに、グロメット１の円筒部１１より若干小径で外周面
に雄ネジｂを備えた円筒状の内筒部２１と、内筒部２１
の上端に連設され外径がグロメット１の円筒部１１の外
径と略同じ寸法をした周状の外向きフランジ部２２と、
外向きフランジ部２２の中程に立設されグロメット１の
円筒部１１の下部内側に隙間なく入り込む周状のフィン
２３と、内筒部２１より小径で内筒部２１の下端に段部
２４を形成して連設された円筒状の中間内筒部２５と、
中間内筒部２５の下端から斜め内側方向に延びる４本の
脚部２６により中間内筒部２５の下方に連結された円板
状の閉鎖部２７とを備えた構成とされ、この実施例では
軟質合成樹脂によって一体成形されている。また、外向
きフランジ部２２におけるフィン２３より外側の上面、
すなわちグロメット１の円筒部１１の下端面が当接する
部位ににギザギザ２８が設けられている。 【００１１】オーバーキャップ３は、図５の半断面図に
も示されるように、内筒部２１より短い長さで内筒部２
１の雄ネジｂに螺合する雌ネジｃを内周面に備えた円筒
状の外筒部３１と、外筒部３１の外周面に縦方向に設け
られた４つの羽根部３２と、中間内筒部２５と同じ長さ
で且つ中間内筒部２５より若干大径で外筒部３１の下端
に段部３３を形成して連設された中間外筒部３４と、中
間外筒部３４の下端に連設し閉鎖部２７が緊密状態で嵌
入するサイズの流出口３５を下端に備えた円錐状の傾斜
部３６とを備えた構成とされ、この実施例では硬質合成
樹脂によって一体成形されている。 【００１２】そして、中間内筒部２５の下端外周には中
間外筒部３４の内面に摺接する外向き突条２９が周設さ
れ、中間外筒部３４の上端内周に中間内筒部２５の外面
に摺接する内向き突条３７が周設されている。したがっ
て、中栓２とオーバーキャップ３を一体とするには、中
栓２の下方からオーバーキャップ３を螺合させつつ、前
記内向き突条３７と外向き突条２９が引っ掛かった時点
で力を入れて回すことで互いに乗り越えさせて、内筒部
２１の雄ネジｂと外筒部３１の雌ネジｃを螺合させるよ
うにする。 【００１３】セットキャップ４は、図６の半断面図にも
示されるように、グロメット１の円筒部１１の下部外周
面に設けられた雄ネジａに螺合する雌ネジｄを内周面に
備えた円筒状の筒部４１と、筒部４１の下端に連設され
中栓２の内筒部２１より大径で中栓２の外向きフランジ
部２２より小径の通過用開口４２を有する内向きフラン
ジ部４３を備えた構成とされ、この実施例では軟質合成
樹脂によって成形されている。また、本実施例では、セ
ットキャップ４の回転を容易とするため、筒部４１の外
周面に滑り防止用のローレット部４４を形成している。 【００１４】分配用バルブをグロメット１に取り付ける
には、まず、中栓２のフィン２３をグロメット１の円筒
部１１内に差し込んで中栓２をグロメット１に取り付け
る。次いで、セットキャップ４をその通過用開口４２に
中栓２が通るようにして挿入し、セットキャップ４の筒
部４１内周面の雌ネジｄをグロメット１の円筒部１１の
下部外周面に設けられた雄ネジａに螺合する。この場
合、最後まで力を入れて螺合することにより、中栓２の
外向きフランジ部２２に設けたギザギザ２８がグロメッ
ト１の円筒部１１の下端面に圧接されて食い込んだ状態
となり、中栓２はグロメット１にしっかりと固定され
る。その後、オーバーキャップ３を中栓２に対し前記し
たように螺合一体化して取り付ける。 【００１５】分配用バルブは図１に示す閉状態でＢＩＢ
の底にあるグロメット１に取り付けられる。そして、内
容液を取り出す場合には、オーバーキャップ３の流出口
３５の下にボトルの口部をあてがい、指で外筒部３１の
羽根部３２を押すようにしてオーバーキャップ３を中栓
２に対して螺脱方向に回転させる。このようにしてオー
バーキャップ３を回転させると、図２に示すように、オ
ーバーキャップ３の下端にある流出口３５が中栓２の閉
鎖部２７から離れ、内容液が中栓２の脚部２６の間を通
って流出口２５から流出するので、ＢＩＢ内の内容液を
ボトル内に移し替えることができる。この場合、中栓２
はセットキャップ４によりその回転が阻止されているの
で、オーバーキャップ３の回転時に共周りすることがな
い。また、オーバーキャップ３の回転が進んでも、中間
外筒部３４の内向き突条３７が中間内筒部２５の外向き
突条２９に係止するので、力を入れすぎない限りオーバ
ーキャップ３が中栓２から外れることがない。そして、
所望量の内容液を移し替えた時点でオーバーキャップ３
を逆方向に回転させることにより分配用バルブを閉じて
内容液の流出を止めることができる。また、この分配用
バルブはＢＩＢの底にあるグロメット１に取り付けてい
るので、内容液がＢＩＢ内に残ることなくその全量を流
出させることができる。 【００１６】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の分配用バ
ルブは、ＢＩＢの底にあるグロメットに取り付けた状態
でオーバーキャップを螺脱方向に回転するだけで、オー
バーキャップの流出口からＢＩＢ内の内容液を流出させ
ることができるので、ＢＩＢからボトルへの液体の移替
えを容易に行え、しかもＢＩＢの内容液を残すことなく
流出させてボトルに移し替えることができる。
液体を収納したバッグインボックス（以下、ＢＩＢと記
す）のグロメットに取り付けて使用される分配用バルブ
に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】一般に、美容院や理髪店などにおいては
一般家庭に比べて大量のシャンプーやリンスを消費する
ため、廃棄処分の容易なＢＩＢに収納されたシャンプー
やリンスをプラスチック製のボトルに小分けして使用す
ることが行われている。そして、このようにＢＩＢから
内容液を小分けする場合、従来はＢＩＢの取出し口であ
るグロメットに手押しポンプを取り付けて内容液を移し
替えるようにしている。或いは、ＢＩＢの側面下部にあ
るグロメットに蛇口の如きバルブを取り付けるようにし
ている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、手押し
ポンプにより内容液を移し替える場合、何度も押圧操作
を行う必要がある上に、操作中にポンプの先端がボトル
の口部から外れて溢れることもあって、移替えが面倒で
あるという問題点がある。また、ＢＩＢの側面下部に取
り付けたバルブを利用する場合には、容器の底に内容液
が残って全量を移し替えることができないという問題点
がある。 【０００４】本発明は、上記のような問題点に鑑みなさ
れたものであり、その目的とするところは、ＢＩＢから
プラスチックボトルへの液体の移替えが容易に行え、し
かもＢＩＢの内容液を残すことなく移し替えることので
きる分配用バルブを提供することにある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、バッグインボックスの底部にあるグロメ
ットに取り付けて使用する分配用バルブであって、グロ
メットに差し込まれる中栓と、中栓の外側に螺合するオ
ーバーキャップと、中栓をグロメットから螺脱防止する
セットキャップとからなり、前記中栓は、グロメットの
円筒部より若干小径で外周面に雄ネジを備えた円筒状の
内筒部と、内筒部の上端に連設され外径がグロメットの
円筒部の外径と略同じ寸法をした周状の外向きフランジ
部と、外向きフランジ部の中程に立設されグロメットの
円筒部の下部内側に隙間なく入り込む周状のフィンと、
内筒部より小径で内筒部の下端に段部を形成して連設さ
れた円筒状の中間内筒部と、中間内筒部の下端から斜め
内側方向に延びる複数本の脚部により中間内筒部の下方
に連結された円板状の閉鎖部とを備えて構成され、前記
オーバーキャップは、内筒部より短い長さで内筒部の雄
ネジに螺合する雌ネジを内周面に備えた円筒状の外筒部
と、外筒部の外周面に縦方向に設けられた１又は複数の
羽根部と、中間内筒部と同じ長さで且つ中間内筒部より
若干大径で外筒部の下端に段部を形成して連設された円
筒状の中間外筒部と、中間外筒部の下端に連設し閉鎖部
が緊密状態で嵌入するサイズの流出口を下端に備えた円
錐状の傾斜部とを備えて構成され、前記セットキャップ
は、グロメットの円筒部の下部外周面に設けられた雄ネ
ジに螺合する雌ネジを内周面に備えた円筒状の筒部と、
筒部の下端に連設され中栓の内筒部より大径で中栓の外
向きフランジ部より小径の通過用開口を有する内向きフ
ランジ部とを備えて構成され、前記中栓の外向きフラン
ジ部におけるフィンより外側の上面にギザギザが設けら
れており、前記中栓の中間内筒部にはその下端外周に前
記オーバーキャップの中間外筒部の内面に摺接する外向
き突条が周設され、前記オーバーキャップの中間外筒部
にはその上端内周に前記中栓の中間内筒部の外面に摺接
する内向き突条が周設されていることを特徴とするもの
である。 【０００６】 【作用】上述の構成からなる本発明の分配用バルブで
は、オーバーキャップを中栓に対して螺脱方向に回転す
ると、オーバーキャップの傾斜部下端にある流出口が中
栓の閉鎖部から離れ、中栓の脚部の間を通して中栓の内
部が外部と連通し、内容液が流出する状態となる。そし
て、螺脱方向への回転が進むと、中間外筒部の内向き突
条が中間内筒部の外向き突条に係止することにより、オ
ーバーキャップのストロークを規制して外れるのを防止
する。また、中栓のフィンをグロメットの円筒部に差し
込んで中栓をグロメットに取り付けてからセットキャッ
プをグロメットに螺合すると、中栓の外向きフランジ部
に設けたギザギザがグロメットの円筒部の下端面に食い
込むように圧接することにより、オーバーキャップの回
転時に中栓が共回りするのを防止する。 【０００７】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 【０００８】図１は本発明の一実施例としての分配用バ
ルブを閉状態で示す半断面図、図２は同じく開状態で示
す半断面図である。 【０００９】図中１はＢＩＢの底部に取り付けられた公
知のグロメットで、図３の半断面図にも示されるよう
に、円筒部１１の下部外周面に雄ネジａを有しており、
この雄ネジａ部分の上方に３枚のフランジ１２，１３，
１４を備えている。フランジ１２はグロメット１にフィ
ルム袋を溶着するためのもの、フランジ１３はグロメッ
ト１を段ボールに係止するためのもの、フランジ１４は
グロメット１を把持する部分である。本発明の分配用バ
ルブはシャンプーやリンスなどを収納したＢＩＢの底に
あるこのようなグロメット１に取り付けて使用されるも
ので、グロメット１に差し込まれる中栓２と、中栓２の
外側に螺合するオーバーキャップ３と、中栓２をグロメ
ット１から螺脱防止するセットキャップ４とからなる。 【００１０】中栓２は、図４の半断面図にも示されるよ
うに、グロメット１の円筒部１１より若干小径で外周面
に雄ネジｂを備えた円筒状の内筒部２１と、内筒部２１
の上端に連設され外径がグロメット１の円筒部１１の外
径と略同じ寸法をした周状の外向きフランジ部２２と、
外向きフランジ部２２の中程に立設されグロメット１の
円筒部１１の下部内側に隙間なく入り込む周状のフィン
２３と、内筒部２１より小径で内筒部２１の下端に段部
２４を形成して連設された円筒状の中間内筒部２５と、
中間内筒部２５の下端から斜め内側方向に延びる４本の
脚部２６により中間内筒部２５の下方に連結された円板
状の閉鎖部２７とを備えた構成とされ、この実施例では
軟質合成樹脂によって一体成形されている。また、外向
きフランジ部２２におけるフィン２３より外側の上面、
すなわちグロメット１の円筒部１１の下端面が当接する
部位ににギザギザ２８が設けられている。 【００１１】オーバーキャップ３は、図５の半断面図に
も示されるように、内筒部２１より短い長さで内筒部２
１の雄ネジｂに螺合する雌ネジｃを内周面に備えた円筒
状の外筒部３１と、外筒部３１の外周面に縦方向に設け
られた４つの羽根部３２と、中間内筒部２５と同じ長さ
で且つ中間内筒部２５より若干大径で外筒部３１の下端
に段部３３を形成して連設された中間外筒部３４と、中
間外筒部３４の下端に連設し閉鎖部２７が緊密状態で嵌
入するサイズの流出口３５を下端に備えた円錐状の傾斜
部３６とを備えた構成とされ、この実施例では硬質合成
樹脂によって一体成形されている。 【００１２】そして、中間内筒部２５の下端外周には中
間外筒部３４の内面に摺接する外向き突条２９が周設さ
れ、中間外筒部３４の上端内周に中間内筒部２５の外面
に摺接する内向き突条３７が周設されている。したがっ
て、中栓２とオーバーキャップ３を一体とするには、中
栓２の下方からオーバーキャップ３を螺合させつつ、前
記内向き突条３７と外向き突条２９が引っ掛かった時点
で力を入れて回すことで互いに乗り越えさせて、内筒部
２１の雄ネジｂと外筒部３１の雌ネジｃを螺合させるよ
うにする。 【００１３】セットキャップ４は、図６の半断面図にも
示されるように、グロメット１の円筒部１１の下部外周
面に設けられた雄ネジａに螺合する雌ネジｄを内周面に
備えた円筒状の筒部４１と、筒部４１の下端に連設され
中栓２の内筒部２１より大径で中栓２の外向きフランジ
部２２より小径の通過用開口４２を有する内向きフラン
ジ部４３を備えた構成とされ、この実施例では軟質合成
樹脂によって成形されている。また、本実施例では、セ
ットキャップ４の回転を容易とするため、筒部４１の外
周面に滑り防止用のローレット部４４を形成している。 【００１４】分配用バルブをグロメット１に取り付ける
には、まず、中栓２のフィン２３をグロメット１の円筒
部１１内に差し込んで中栓２をグロメット１に取り付け
る。次いで、セットキャップ４をその通過用開口４２に
中栓２が通るようにして挿入し、セットキャップ４の筒
部４１内周面の雌ネジｄをグロメット１の円筒部１１の
下部外周面に設けられた雄ネジａに螺合する。この場
合、最後まで力を入れて螺合することにより、中栓２の
外向きフランジ部２２に設けたギザギザ２８がグロメッ
ト１の円筒部１１の下端面に圧接されて食い込んだ状態
となり、中栓２はグロメット１にしっかりと固定され
る。その後、オーバーキャップ３を中栓２に対し前記し
たように螺合一体化して取り付ける。 【００１５】分配用バルブは図１に示す閉状態でＢＩＢ
の底にあるグロメット１に取り付けられる。そして、内
容液を取り出す場合には、オーバーキャップ３の流出口
３５の下にボトルの口部をあてがい、指で外筒部３１の
羽根部３２を押すようにしてオーバーキャップ３を中栓
２に対して螺脱方向に回転させる。このようにしてオー
バーキャップ３を回転させると、図２に示すように、オ
ーバーキャップ３の下端にある流出口３５が中栓２の閉
鎖部２７から離れ、内容液が中栓２の脚部２６の間を通
って流出口２５から流出するので、ＢＩＢ内の内容液を
ボトル内に移し替えることができる。この場合、中栓２
はセットキャップ４によりその回転が阻止されているの
で、オーバーキャップ３の回転時に共周りすることがな
い。また、オーバーキャップ３の回転が進んでも、中間
外筒部３４の内向き突条３７が中間内筒部２５の外向き
突条２９に係止するので、力を入れすぎない限りオーバ
ーキャップ３が中栓２から外れることがない。そして、
所望量の内容液を移し替えた時点でオーバーキャップ３
を逆方向に回転させることにより分配用バルブを閉じて
内容液の流出を止めることができる。また、この分配用
バルブはＢＩＢの底にあるグロメット１に取り付けてい
るので、内容液がＢＩＢ内に残ることなくその全量を流
出させることができる。 【００１６】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の分配用バ
ルブは、ＢＩＢの底にあるグロメットに取り付けた状態
でオーバーキャップを螺脱方向に回転するだけで、オー
バーキャップの流出口からＢＩＢ内の内容液を流出させ
ることができるので、ＢＩＢからボトルへの液体の移替
えを容易に行え、しかもＢＩＢの内容液を残すことなく
流出させてボトルに移し替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例としての分配用バルブを閉状
態で示す断面図である。 【図２】図１に示す分配用バルブを開状態で示す断面図
である。 【図３】グロメットの半断面図である。 【図４】中栓の半断面図である。 【図５】オーバーキャップの半断面図である。 【図６】セットキャップの半断面図である。 【符号の説明】 １ グロメット １１ 円筒部 ２ 中栓 ２１ 内筒部 ２２ 外向きフランジ部 ２３ フィン ２４ 段部 ２５ 中間内筒部 ２６ 脚部 ２７ 閉鎖部 ２８ ギザギザ ２９ 外向き突条 ３ オーバーキャップ ３１ 外筒部 ３２ 羽根部 ３３ 段部 ３４ 中間外筒部 ３５ 流出口 ３６ 傾斜部 ３７ 内向き突条 ４ セットキャップ ４１ 筒部 ４２ 通過用開口 ４３ 内向きフランジ部
態で示す断面図である。 【図２】図１に示す分配用バルブを開状態で示す断面図
である。 【図３】グロメットの半断面図である。 【図４】中栓の半断面図である。 【図５】オーバーキャップの半断面図である。 【図６】セットキャップの半断面図である。 【符号の説明】 １ グロメット １１ 円筒部 ２ 中栓 ２１ 内筒部 ２２ 外向きフランジ部 ２３ フィン ２４ 段部 ２５ 中間内筒部 ２６ 脚部 ２７ 閉鎖部 ２８ ギザギザ ２９ 外向き突条 ３ オーバーキャップ ３１ 外筒部 ３２ 羽根部 ３３ 段部 ３４ 中間外筒部 ３５ 流出口 ３６ 傾斜部 ３７ 内向き突条 ４ セットキャップ ４１ 筒部 ４２ 通過用開口 ４３ 内向きフランジ部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B65D 77/06
B65D 83/00
B67D 3/04
B67D 3/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 バッグインボックスの底部にあるグロメ
ットに取り付けて使用する分配用バルブであって、グロ
メットに差し込まれる中栓と、中栓の外側に螺合するオ
ーバーキャップと、中栓をグロメットから螺脱防止する
セットキャップとからなり、 前記中栓は、グロメットの円筒部より若干小径で外周面
に雄ネジを備えた円筒状の内筒部と、内筒部の上端に連
設され外径がグロメットの円筒部の外径と略同じ寸法を
した周状の外向きフランジ部と、外向きフランジ部の中
程に立設されグロメットの円筒部の下部内側に隙間なく
入り込む周状のフィンと、内筒部より小径で内筒部の下
端に段部を形成して連設された円筒状の中間内筒部と、
中間内筒部の下端から斜め内側方向に延びる複数本の脚
部により中間内筒部の下方に連結された円板状の閉鎖部
とを備えて構成され、 前記オーバーキャップは、内筒部より短い長さで内筒部
の雄ネジに螺合する雌ネジを内周面に備えた円筒状の外
筒部と、外筒部の外周面に縦方向に設けられた１又は複
数の羽根部と、中間内筒部と同じ長さで且つ中間内筒部
より若干大径で外筒部の下端に段部を形成して連設され
た円筒状の中間外筒部と、中間外筒部の下端に連設し閉
鎖部が緊密状態で嵌入するサイズの流出口を下端に備え
た円錐状の傾斜部とを備えて構成され、 前記セットキャップは、グロメットの円筒部の下部外周
面に設けられた雄ネジに螺合する雌ネジを内周面に備え
た円筒状の筒部と、筒部の下端に連設され中栓の内筒部
より大径で中栓の外向きフランジ部より小径の通過用開
口を有する内向きフランジ部とを備えて構成され、 前記中栓の外向きフランジ部におけるフィンより外側の
上面にギザギザが設けられており、前記中栓の中間内筒
部にはその下端外周に前記オーバーキャップの中間外筒
部の内面に摺接する外向き突条が周設され、前記オーバ
ーキャップの中間外筒部にはその上端内周に前記中栓の
中間内筒部の外面に摺接する内向き突条が周設されてい
ることを特徴とする分配用バルブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20153094A JP3516310B2 (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | 分配用バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20153094A JP3516310B2 (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | 分配用バルブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0848376A JPH0848376A (ja) | 1996-02-20 |
| JP3516310B2 true JP3516310B2 (ja) | 2004-04-05 |
Family
ID=16442578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20153094A Expired - Fee Related JP3516310B2 (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | 分配用バルブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3516310B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB0314815D0 (en) | 2003-06-25 | 2003-07-30 | Stephenson John | Bag in box |
| JP2016055879A (ja) * | 2014-09-05 | 2016-04-21 | 花王株式会社 | 肩カバー付き容器 |
-
1994
- 1994-08-04 JP JP20153094A patent/JP3516310B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0848376A (ja) | 1996-02-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5547091A (en) | Dispensing container snap hinge closure | |
| US6315165B1 (en) | Device for expressing substances from a deformable tube | |
| US5941404A (en) | Tabbed threaded container cap | |
| US5386918A (en) | Closure with tamper evidence structure | |
| US2930063A (en) | Dispensing cap for containers | |
| USRE39727E1 (en) | Double shell dispenser | |
| US4021125A (en) | Ball roll-on dispenser | |
| US6923347B2 (en) | Assembly for packaging a product, especially a cosmetic product | |
| EP0544381B1 (en) | Dispensing container snap hinge closure | |
| JP3516310B2 (ja) | 分配用バルブ | |
| US3007614A (en) | Dispenser closure | |
| JP4454202B2 (ja) | 紙製容器用の注出具 | |
| US3465925A (en) | Combined plastic closure and pouring spout | |
| US3151777A (en) | Containers and closure means therefor | |
| US2056005A (en) | Collapsible tube | |
| US3777948A (en) | Plastic container with lockable dispensing closure | |
| JP2598488Y2 (ja) | ビン体用中栓 | |
| US1977623A (en) | Nonremovable receptacle cap | |
| US6840409B2 (en) | Packaging for fluid product with hinge closure | |
| US4301950A (en) | Rotatable closure for collapsible tubes | |
| US2821324A (en) | Closure devices | |
| JPH07101499A (ja) | 分配用バルブ | |
| JPS641250Y2 (ja) | ||
| JP2001192051A (ja) | 飲料容器 | |
| JPH0322141Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040107 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040114 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040115 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090130 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090130 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100130 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100130 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110130 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110130 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130 Year of fee payment: 8 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |