JP3515943B2 - 誘導加熱用二重容器 - Google Patents

誘導加熱用二重容器

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JP3515943B2 JP2000179832A JP2000179832A JP3515943B2 JP 3515943 B2 JP3515943 B2 JP 3515943B2 JP 2000179832 A JP2000179832 A JP 2000179832A JP 2000179832 A JP2000179832 A JP 2000179832A JP 3515943 B2 JP3515943 B2 JP 3515943B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、誘導加熱式
炊飯器に採用される誘導加熱用二重容器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、誘導加熱式炊飯器の内鍋や電磁調
理器の調理容器では保温性を高めるため、側壁に真空二
重構造を採用したものがある(実開平5−26012号
公報、特開平9−37952号公報、特開平9−187
370号公報、特許第2791246号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記内
鍋や調理容器であっても、依然、底面側への放熱が避け
られず、保温性が悪いため、余分に電力が消費されてい
る。また、底面側に電子部品等を配置しづらい上、誘導
加熱コイルから下方への磁束の漏れを防止するために、
フェライトや反射板等が必要である。さらに、底面側に
は、前記放熱及び磁束漏れのため、電子部品を配設する
ことはできない。
【0004】そこで、本発明は、簡単な構成であるにも
拘わらず、保温性に優れた誘導加熱用二重容器を提供す
ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するための手段として、有底筒状の外容器と内容器の
間に形成される空間部に誘導加熱コイルを配設し、前記
外容器を非磁性体で構成して誘導加熱コイルからの磁束
の漏れを防止する一方、前記内容器の少なくとも一部を
磁性体で構成して誘導加熱コイルにより誘導加熱可能と
したものである。
【0006】この構成により、誘導加熱コイルへの通電
により内容器の磁性体部分が発熱し、内部を適切に加熱
する。このとき、内部空間が断熱機能を発揮し、外部へ
の放熱を防止する。また、非磁性体からなる外容器が誘
導加熱コイルからの磁束の漏れを適切に阻止する。
【0007】この場合、前記空間部を真空引きすると、
保温性を格段に向上させることが可能となる点で好まし
い。
【0008】さらに、前記誘導加熱コイルを、空間部内
に形成した第2の空間部内に配設すると、誘導加熱コイ
ルからの発熱による悪影響を最小限に抑えることができ
る点で好ましい。
【0009】また、前記誘導加熱用二重容器を、前記誘
導加熱コイルを内容器の底面側に配設すると共に、該内
容器のうち、少なくとも誘導加熱コイルの配設領域を非
磁性体で構成すればよい。
【0010】そして、前記内容器の一部を構成する磁性
体は、メッキにより形成したり、溶射により形成すれば
よい。メッキによれば磁性体を薄く形成でき、溶射によ
れば安価に形成可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を添
付図面に従って説明する。図1は、本実施形態に係る誘
導加熱用二重容器を、誘導加熱式炊飯器の内鍋として採
用した例を示す。この誘導加熱用二重容器は有底筒状
で、大略、外容器1と、内容器2と、それらの間に形成
される空間部3に配設した誘導加熱コイル4とで構成さ
れている。
【0012】外容器1は、フェライト系ステンレス等の
非磁性体からなり、底面外周部の対称位置2箇所には、
誘導加熱コイル4の電極6を突出させるための貫通孔1
a,1bがそれぞれ形成されている。
【0013】内容器2は、ステンレス等の非磁性体から
なり、前記外容器1の内側に配設される。内容器2の上
方開口部には鍔部2aが形成され、この鍔部2aが外容
器1の上方開口端部に載置されて溶接により接合され、
内部に空間部3を形成可能となっている。空間部3は、
真空度10-4Torrに真空引きされ、断熱性能が高め
られている。また、内容器2の底面には、図2に示すよ
うに、メッキ、溶射等により磁性体層5が形成されてい
る。メッキにより形成する場合、50μm程度の非常に
薄い層とすることができる。また、溶射によれば安価に
形成することが可能である。
【0014】誘導加熱コイル4は、内周側と外周側とで
それぞれドーナツ状に巻回された内周側巻回部4aと外
周側巻回部4bとで構成されている。また、各巻回部4
a,4bを構成するコイルの各端部は電極6a,6bに
それぞれ接続されている。電極6a,6bは前記外容器
1の貫通孔1a,1bを介して外部に突出している。な
お、貫通孔1a,1bはハーメチック等により封止され
ている。また、誘導加熱コイル4は、磁性体層5よりも
内側に配設され、非磁性体部分までの最短距離が6〜7
mmとされている。
【0015】前記構成の誘導加熱用二重容器は次のよう
にして形成する。まず、外容器1と内容器2とを絞り加
工により有底筒状とする。そして、内容器2の底面にメ
ッキ等により磁性体層5を形成する。また、内外周二重
のドーナツ状に巻回した誘導加熱コイル4を、外容器1
の底面に配設する。このとき、電極6a,6bを貫通孔
1a,1bを介して下方に突出させておく。そして、外
容器1内に内容器2を収容する。内容器2の上方開口部
には鍔部2aが形成されているため、外容器1と内容器
2との間には隙間、すなわち空間部3が形成される。そ
こで、外容器1の上方開口部と内容器2の鍔部2aとを
溶接により一体化すると共に貫通孔1a,1bを封止
し、外容器1に形成した図示しないチップ管を介して空
間部3を真空引きする。但し、外容器1と内容器2とを
真空層内で一体化することにより空間部3の真空度を高
めるようにしてもよい。また、空間部3にはゲッターを
収容しておくことにより、発生したガス等を吸収させて
所望の真空度に維持できるようにしてもよい。
【0016】このようにして完成した誘導加熱用二重容
器では、誘導加熱式炊飯器内にセットされることによ
り、電極6a,6bを介して誘導加熱コイル4に高周波
電流が供給される。これにより、内容器2の磁性体層5
のみが誘導加熱により効率的に発熱し、内容器2の内部
を迅速に加熱することができる。このとき、発生した熱
は、真空引きによって断熱性能を高められた空間部3の
存在により外部に伝達されにくい。このため、誘導加熱
コイル4への供給電力が無駄に消費されることはない。
また、誘導加熱コイル4より発生した磁束は、非磁性体
で構成された外容器1の存在により外部に漏れ出ること
はない。したがって、従来のようなフェライトや反射板
等は不要である。
【0017】なお、前記実施形態では、誘導加熱コイル
4を真空引きした空間部3に配設するようにしたが、図
3に示すように、第2空間部8を形成し、そこに誘導加
熱コイル4を配設するようにしてもよい。
【0018】すなわち、前記第2空間部8は、内容器2
の外周側面に形成した環状の延設部7に、中間容器9の
上方開口部を溶接することにより形成される。第2空間
部には、誘導加熱コイル4を配設し、その電極6は中間
容器9及び外容器1に形成した各貫通孔1a,1bを介
して外部に突出させる。これにより、真空引きした空間
部3内に、誘導加熱コイル4が配設される第2空間部8
を別個に形成することができる。したがって、誘導加熱
コイル4からの発熱による真空度の低下や、真空中の放
電を効果的に阻止することが可能となる。
【0019】また、前記実施形態では、空間部3を真空
引きするようにしたが、真空引きしていなくても、ある
程度の断熱性能を発揮させることが可能である。
【0020】さらに、前記実施形態では、誘導加熱用二
重容器を誘導加熱式炊飯器の内鍋に使用する場合につい
て説明したが、電磁調理器の調理容器や電気ポットの貯
水容器等、他の誘導加熱可能な容器に採用することも可
能である。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、空間部に誘導加熱コイルを配設したので、内
容器を誘導加熱しつつ、外部への放熱を抑制することが
可能となる。また、外容器を非磁性体で構成したので、
誘導加熱コイルからの磁束の漏れを適切に防止すること
ができる。したがって、反射板等の別部材を必要とする
ことのない簡単な構成によって保温性を高めることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る誘導加熱用二重容器の断面
図である。
【図2】 図1の一部を示す断面図である。
【図3】 他の実施形態に係る誘導加熱用二重容器の一
部を示す断面図である。
【符号の説明】
1…外容器 2…内容器 3…空間部 4…誘導加熱コイル 5…磁性体層 6a,6b…電極 7…延設部 8…第2空間部 9…中間容器

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒状の外容器と内容器の間に形成さ
    れる空間部に誘導加熱コイルを配設し、前記外容器を非
    磁性体で構成して誘導加熱コイルからの磁束の漏れを防
    止する一方、前記内容器の少なくとも一部を磁性体で構
    成して誘導加熱コイルにより誘導加熱可能としたことを
    特徴とする誘導加熱用二重容器。
  2. 【請求項2】 前記空間部を真空引きしたことを特徴と
    する請求項1に記載の誘導加熱用二重容器。
  3. 【請求項3】 前記誘導加熱コイルは、前記空間部内に
    形成した第2の空間部内に配設したことを特徴とする請
    求項2に記載の誘導加熱用二重容器。
  4. 【請求項4】 前記誘導加熱コイルを内容器の底面側に
    配設すると共に、該内容器のうち、少なくとも誘導加熱
    コイルの配設領域を非磁性体で構成したことを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか1項に記載の誘導加熱用
    二重容器。
  5. 【請求項5】 前記内容器の一部を構成する磁性体は、
    メッキにより形成したことを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれか1項に記載の誘導加熱用二重容器。
  6. 【請求項6】 前記内容器の一部を構成する磁性体は、
    溶射により形成したことを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれか1項に記載の誘導加熱用二重容器。
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