JP3515655B2 - 記録媒体の移送駆動装置 - Google Patents

記録媒体の移送駆動装置

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JP3515655B2
JP3515655B2 JP32111395A JP32111395A JP3515655B2 JP 3515655 B2 JP3515655 B2 JP 3515655B2 JP 32111395 A JP32111395 A JP 32111395A JP 32111395 A JP32111395 A JP 32111395A JP 3515655 B2 JP3515655 B2 JP 3515655B2
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康裕 山元
太平 森沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体への画像
の記録時および記録された画像を記録媒体から読み出す
時に、記録媒体を移送する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平5−2280号公報
において、記録媒体自体が直接電子的に現像され、かつ
その現像された可視像が即時に得られる写真材料が提案
されている。このような電子的に現像される記録媒体
を、この明細書では電子現像型記録媒体と呼ぶ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような記録媒体を
用いるカメラにおいて、撮影光学系により得られた画像
を記録媒体に記録する時、例えばR(レッド)、G(グ
リーン)およびB(ブルー)の3画面の画像を得るため
に第1の駆動モータによって記録媒体を1画面分ずつ移
送し、また、現像された画像を記録媒体から読み出すた
めに第2の駆動モータによって記録媒体を1水平走査線
分ずつ移送するように構成することが可能である。とこ
ろがこの構成において、記録媒体の駆動機構と第1およ
び第2の駆動モータとの間にそれぞれクラッチを設ける
と、構成が複雑かつ大形化するという問題が発生する。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するも
のであり、小形かつ簡単な構成により、記録媒体を1画
面分ずつ、あるいは所定の水平走査線分ずつ移送するこ
とができる記録媒体の移送駆動装置を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録媒体の
移送駆動装置は、記録媒体を移送するための記録媒体駆
動機構と、この記録媒体駆動機構に直接接続され、1回
の駆動において記録媒体を1画面分だけ移送する第1の
駆動モータと、記録媒体駆動機構にクラッチを介して接
続され、1回の駆動において記録媒体を所定の水平走査
線分だけ移送する第2の駆動モータと、クラッチを断続
させるクラッチ制御手段と、第1および第2の駆動モー
タの回転を制御するモータ制御手段とを備えたことを特
徴としている。
【0006】好ましくは、クラッチ制御手段がクラッチ
を接続させた時、モータ制御手段は第1の駆動モータ
を、第2の駆動モータが記録媒体を移送するのと略同じ
速さで記録媒体を移送するように回転駆動する。あるい
は、クラッチ制御手段がクラッチを接続させた時、モー
タ制御手段は第1の駆動モータを、第2の駆動モータの
負荷が軽減されるように回転駆動する。
【0007】第1の駆動モータは例えばDCモータであ
り、第2の駆動モータは例えばステッピングモータであ
る。
【0008】クラッチ制御手段は例えば、第2の駆動モ
ータの出力軸に接続された減速ギア機構であり、この減
速ギア機構は、第1の駆動モータが記録媒体を移送すべ
く回転する時クラッチを遮断させ、第1の駆動モータが
記録媒体を移送すべく回転しない時クラッチを接続させ
る。
【0009】クラッチは例えば、減速ギア機構の最終段
のギアの回転軸に固定されたアームと、このアームに設
けられ、第1の駆動モータの出力軸に設けられたギアに
噛合可能なクラッチギアとを有する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態を
適用したスチルビデオカメラの外観図である。
【0011】カメラ本体11を前方から見ると、前面の
略中央には撮影レンズ等を備えた撮影光学系12が設け
られ、撮影光学系12の右上方にはストロボ13が配設
されている。またストロボ13とは反対側にはレリーズ
ボタン14が設けられている。ファインダ15はカメラ
本体11の上面の中央部に設けられ、カメラ本体11の
前面から後面まで延びている。ファインダ15の側方で
あってカメラ本体11の上面には、電源を投入するため
のメインスイッチ10が設けられている。カメラ本体1
1の上面であって、ファインダ15を挟んでメインスイ
ッチ10とは反対側には、電子現像型記録媒体30上の
画像の読取を開始するためのスキャンスタートスイッチ
16が設けられている。このカメラにより得られた画像
信号を外部の記録装置等に出力するため、カメラ本体1
1の側面の下部には出力端子17が配設されている。ま
たカメラ本体11の側面には、電子現像型記録媒体30
を装着するためのスロット18が形成され、スロット1
8の近傍には電子現像型記録媒体30をスロット18か
ら抜き取るときに押される排出スイッチ19が設けられ
ている。
【0012】図2はスチルビデオカメラのブロック図で
ある。システムコントロール回路20はマイクロコンピ
ュータであり、本スチルビデオカメラの全体の制御を行
う。
【0013】撮影光学系12には複数のレンズ群の他、
絞り12aが設けられている。撮影光学系12の後方に
は、電子現像型記録媒体30が配設され、電子現像型記
録媒体30の前方にはカラーフィルタ70が設けられて
いる。撮影光学系12とカラーフィルタ70の間にはク
イックリターンミラー21が設けられ、クイックリター
ンミラー21とカラーフィルタ70の間にはシャッタ2
2が設けられている。クイックリターンミラー21の上
方にはファインダ光学系23のピント板23aが配設さ
れている。
【0014】電子現像型記録媒体30は第1〜第3の記
録領域30R、30G、30Bを備え、各記録領域30
R、30G、30Bはそれぞれ1画面分の大きさを有し
ている。カラーフィルタ70はR(レッド)フィルタ要
素70RとG(グリーン)フィルタ要素70GとB(ブ
ルー)フィルタ要素70Bとを備え、各フィルタ要素7
0R、70G、70Bは各記録領域30R、30G、3
0Bと同じ大きさ、すなわち1画面分の大きさを有して
いる。
【0015】絞り12a、クイックリターンミラー21
およびシャッタ22は、それぞれアイリス駆動回路2
4、ミラー駆動回路25およびシャッタ駆動回路26に
よって駆動され、これらの回路24、25、26は露出
制御回路27により制御される。露出制御回路27はシ
ステムコントロール回路20から出力される指令信号に
従って動作する。すなわち、露出制御時、測光センサ2
8からの出力信号に基づく露出制御回路27の制御に従
って、絞り12aはアイリス駆動回路24により開度を
調整される。クイックリターンミラー21は通常、被写
体を観察するための位置であるダウン位置(実線により
示される傾斜状態)に定められ、撮影光学系12を通過
した光をファインダ光学系23に導いているが、撮影動
作時、露出制御回路27の制御に従い、ミラー駆動回路
25によって上方に回動せしめられアップ位置(破線に
より示される水平状態)に定められる。シャッタ22は
通常閉塞しているが、撮影動作時、露出制御回路27の
制御に従って、シャッタ駆動回路26によって所定時間
開放され、これにより撮影光学系12を通過した光が電
子現像型記録媒体30の受光面に照射される。
【0016】電子現像型記録媒体30は記録媒体駆動回
路41の制御に基づいて電圧(すなわち記録媒体活性化
信号)を印加され、この電圧印加の間に露光されること
によって電子現像型記録媒体30には、撮影光学系12
によって結像された画像が可視像として現像される。な
お記録媒体駆動回路41は、システムコントロール回路
20から出力される指令信号に従って動作する。
【0017】シャッター22の近傍には支持部材50が
設けられている。支持部材50は図示しない固定枠に固
定されており、支持部材50には、例えば発光素子(L
ED)から成る光源42とスキャナ光学系43とライン
センサ44がそれぞれ支持されている。ラインセンサ4
4は、例えば2000画素のCCD1次元センサ等を用
いることができる。光源42とスキャナ光学系43とラ
インセンサ44は、撮影光学系12の光軸に略平行な方
向に配列されている。
【0018】カラーフィルタ70と電子現像型記録媒体
30は撮影光学系12の光軸に垂直な方向に移動可能で
あり、カラーフィルタ70はフィルタ駆動機構71によ
って、また電子現像型記録媒体30は記録媒体駆動機構
80によって移送される。撮影動作時、カラーフィルタ
70と電子現像型記録媒体30は一体的に移送され、撮
影光学系12の光軸上に、Rフィルタ要素70Rと第1
の記録領域30Rの中心、Gフィルタ要素70Gと第2
の記録領域30Gの中心、あるいはBフィルタ要素70
Bと第3の記録領域30Bの中心が、配置される。電子
現像型記録媒体30に記録された画像を読み出す副走査
時、カラーフィルタ70は支持部材50から退避した位
置、例えばシャッタ22側に位置決めされる。この状態
で、電子現像型記録媒体30の各記録領域30R、30
G、30Bが光源42とスキャナ光学系43の間を、ス
キャナ光学系43の光軸に垂直な方向に移送される。す
なわち電子現像型記録媒体30上の画像は、光源42に
よって照明され、スキャナ光学系43の作用によってラ
インセンサ44の受光面に結像される。
【0019】光源42のオンオフ制御は照明光源駆動回
路45により行われ、ラインセンサ44に発生した画素
信号の読出し動作等の制御はラインセンサ駆動回路47
により行われる。これらの回路45、47はシステムコ
ントロール回路20により制御される。
【0020】ラインセンサ44から読み出された画素信
号は、アンプ61により増幅され、A/D変換器62に
よってデジタル信号に変換される。デジタルの画素信号
は、システムコントロール回路20の制御に従って、画
像処理回路63においてシェーディング補正、ドロップ
アウト補正およびガンマ補正等の処理を施された後、メ
モリ64に一時的に格納される。なおメモリ64は、ラ
インセンサ44から出力される1水平走査線分だけの記
憶容量を有していてもよいが、1フレーム分の記憶容量
を有するメモリであってもよい。またメモリ64はE2
PROMを備えており、このE2 PROMにはシェーデ
ィング補正等の補正値が格納される。
【0021】メモリ64から読み出された画素信号は、
画像処理回路63からインターフェイス回路65に入力
されてフォーマットの変換等の所定の処理を施され、出
力端子17を介して外部のコンピュータ(図示せず)等
に出力可能である。また画像処理回路63から出力され
た画素信号は、画像記録装置67において例えばICメ
モリカード等の記録媒体に記録可能である。インターフ
ェイス回路65と画像記録装置67はシステムコントロ
ール回路20からの指令信号に従って動作する。
【0022】システムコントロール回路20には、メイ
ンスイッチ10、レリーズボタン14、スキャンスター
トスイッチ16等を含む操作部72が接続されている。
この操作部72の操作に従って、撮像動作および画像信
号の読出し動作等が行われる。またシステムコントロー
ル回路20には、このスチルビデオカメラの種々の設定
状態等を表示するための表示素子68と、ストロボ13
の発光制御を行うためのストロボ駆動回路69が接続さ
れている。
【0023】図3は電子現像型記録媒体30の構成を示
す図であり、これは特開平5−2280号公報に開示さ
れたものと同じである。すなわち電子現像型記録媒体3
0は静電情報記録媒体31と電荷保持媒体32を備えて
おり、静電情報記録媒体31と電荷保持媒体32は電源
33によって電圧を印加される。静電情報記録媒体31
は、基板34、電極層35、無機酸化物層36および光
導電層37を積層して成り、光導電層37は電荷発生層
37aと電荷輸送層37bを重合させて構成される。電
荷保持媒体32は、液晶支持体38と液晶電極層39の
間に液晶40を封入して構成される。静電情報記録媒体
31の電荷輸送層37bと電荷保持媒体32の液晶支持
体38とは微小間隙をもって対向している。
【0024】電源33は記録媒体駆動回路41によりオ
ンオフ制御され、電源33がオン状態のとき、電極層3
5と液晶電極層39の間、すなわち静電情報記録媒体3
1と電荷保持媒体32に電圧が印加される。この電圧印
加状態で静電情報記録媒体31が露光されると、静電情
報記録媒体31には、画像に応じた電荷が発生する。こ
の電荷に応じて、液晶40に作用する電界の強さが変化
するため、液晶40には、その画像が可視像として表示
され、被写体像が現像される。この電荷保持媒体32は
分散型液晶表示素子であり、現像された可視像は電界を
除去しても保持される。分散型液晶表示素子は、加熱装
置(図示せず)を用いて所定の温度に加熱することによ
り、現像された可視像を消去させることもでき、その場
合は繰り返し同一記録媒体を用いることもできる。
【0025】図4および図5は電子現像型記録媒体30
を移送するための構成を示している。なお、これらの図
においてカラーフィルタ70は省略されている。
【0026】電子現像型記録媒体30は記録媒体保持部
材75に取り付けられている。記録媒体保持部材75は
一対のシャフト76、77に移動自在に支持され、記録
媒体保持部材75の側面には係合ピン78が固定されて
いる。記録媒体駆動機構80は、記録媒体保持部材75
の側部に平行に延びる移送スクリュー81を有する。移
送スクリュー81は一対の軸受82、83によって軸心
回りに回転自在に支持され、また移送スクリュー81の
両端には第1および第2の移送ギア84、85が嵌着さ
れている。移送スクリュー81には係合ピン78が係合
しており、したがって移送スクリュー81が回転する
と、係合ピン78を介して電子現像型記録媒体30が移
送スクリュー81の軸方向に沿って変位する。
【0027】DCモータ(第1の駆動モータ)91は、
1回の駆動において電子現像型記録媒体30を1画面
分、すなわち図5において各記録領域30R、30G、
30Bの縦方向の長さ(符号A)分だけ移送するために
設けられる。DCモータ91は減速ギア機構92に接続
され、減速ギア機構92の出力軸に設けられたギア93
は第1の移送ギア84に噛合している。
【0028】ステッピングモータ(第2の駆動モータ)
94は1回の駆動において電子現像型記録媒体30を1
水平走査線分だけ移送するために設けられる。ステッピ
ングモータ94は減速ギア機構95に接続され、減速ギ
ア機構95の出力軸に設けられたギア96はクラッチ1
00の伝達ギア101を介して第2の移送ギア85に接
続可能である。伝達ギア101はシャフト102に固着
され、シャフト102は軸受103、104に、回転自
在かつ軸方向に変位自在に支持されている。一方の軸受
103と伝達ギア101の間にはバネ105が設けら
れ、このバネ105は伝達ギア101とシャフト102
を他方の軸受104側に付勢している。シャフト102
の他方の軸受104からの突出部分には、ソレノイド1
06のプランジャ107が常時当接している。ソレノイ
ド106がオフ状態の時、伝達ギア101はバネ105
のばね力により他方の軸受104側に変位して第2の移
送ギア85とギア96に噛合する。一方ソレノイド10
6がオン状態の時、プランジャ107が突出し、伝達ギ
ア101はバネ105のばね力に抗して第2の移送ギア
85とギア96から解放される。
【0029】このように、ステッピングモータ94がク
ラッチ100を介して記録媒体駆動機構80に接続され
ているのに対し、DCモータ91は記録媒体駆動機構8
0に直接、すなわちクラッチを介することなく接続され
ている。モータ91、94のオンオフ制御および回転数
制御はモータ制御回路108により行われ、クラッチ1
00の断続制御はクラッチ制御回路109により行われ
る。モータ制御回路108とクラッチ制御回路109
は、システムコントロール回路20内に設けられてい
る。
【0030】図6は撮像動作と画像の読み出し動作のタ
イミングチャートである。この図を参照して本実施形態
の作用を説明する。
【0031】レリーズボタン14が押下されたことが検
知されると(符号S11)、測光センサ28からの出力
信号すなわち測光値が検出され、この測光値に基づいて
測光演算が行われる(符号S12)。この測光演算の結
果に基づいて、絞り12aの開度が全開状態から所定開
度まで変化する(符号S13)。次いでクイックリター
ンミラー21がダウン状態からアップ状態に変化する
(符号S14)。またクラッチ100のソレノイド10
6がオン状態に定められ(符号S15)、クラッチ10
0は遮断状態となる。
【0032】ミラー21のアップ状態への変化と絞り1
2aの開度調整が完了したことが確認されると、電子現
像型記録媒体30の第1の記録領域30Rの記録媒体活
性化信号がオン状態に定められ(符号S16)、第1の
記録領域30Rに電圧が印加される。これとともに、シ
ャッタ22が測光演算(符号S12)により得られた露
光時間だけ開放する(符号S17)。このシャッタ22
の開放動作等に先立ち、カラーフィルタ70のRフィル
タ要素70Rがシャッタ22に対向し(符号S18)、
また電子現像型記録媒体30の第1の記録領域30Rが
Rフィルタ要素70Rに対向している(符号S19)。
すなわち、Rフィルタ要素70Rと第1の記録領域30
Rが撮影光学系12の光路上に位置している。したがっ
て第1の記録領域30RにRの画像が形成される。
【0033】なお電子現像型記録媒体30の位置は、原
点検出器(図示せず)から出力される信号と、モータ制
御回路108から出力されるDCモータ91への回転指
令信号とに基づいて得られ、カラーフィルタ70の位置
も同様な構成により得られる。
【0034】シャッタ22が閉じると、カラーフィルタ
70はフィルタ駆動機構71によって、また電子現像型
記録媒体30はDCモータ91によって、それぞれ1画
面分だけ移送される(符号51)。これによりGフィル
タ要素70Gと電子現像型記録媒体30の第2の記録領
域30Gが撮影光学系12の光路上に定められる。すな
わちGフィルタ要素70Gがシャッタ22に対向し(符
号S20)、第2の記録領域30GがGフィルタ要素7
0Gに対向する(符号S21)。この状態で、第2の記
録領域30Gの記録媒体活性化信号がオン状態に定めら
れて(符号S22)、第2の記録領域30Gに電圧が印
加され、またシャッタ22が測光演算により得られた露
光時間だけ開放する(符号S23)。これによりGの画
像が第2の記録領域30Gに形成される。
【0035】シャッタ22が閉じると、再びカラーフィ
ルタ70と電子現像型記録媒体30がそれぞれ1画面分
だけ移送される(符号S52)。これによりBフィルタ
要素70Bがシャッタ22に対向し(符号S24)、第
3の記録領域30BがBフィルタ要素70Bに対向する
(符号S25)。そして第3の記録領域30Bの記録媒
体活性化信号がオン状態に定められて(符号S26)、
第3の記録領域30Bに電圧が印加され、またシャッタ
22が測光演算により得られた露光時間だけ開放する
(符号S27)。これによりBの画像が第3の記録領域
30Bに形成される。
【0036】このようにして電子現像型記録媒体30の
記録領域30R、30G、30BにそれぞれR、G、B
の画像が現像されると、ミラー21がダウン状態に変化
するとともに(符号S28)、絞り12aが全開状態ま
で開放する(符号S29)。一方、DCモータ91が駆
動されて逆転し(符号S53)、電子現像型記録媒体3
0は、全ての記録領域30R、30G、30Bが撮影光
学系12の光路から外れた位置まで後退する(符号S5
4)。またクラッチ100のソレノイド106がオフ状
態に定められ(符号S55)、これによりステッピング
モータ94はクラッチ100を介して記録媒体駆動機構
80に接続される。
【0037】スキャンスタートスイッチ16が操作さ
れ、スキャナ駆動指令信号が出力されると(符号S3
1)、照明用の光源42が点灯されるとともに(符号S
32)、シャッタ22が全開される(符号S30)。一
方、カラーフィルタ70はフィルタ駆動機構71によっ
て退避位置、すなわち全てのフィルタ要素70R、70
G、70Bが撮影光学系12の光路から外れた位置まで
後退する(符号S33)。またステッピングモータ94
とDCモータ91が、それぞれ移送スクリュー81が同
じ速さで回転するように駆動され(符号S56、符号S
57)、電子現像型記録媒体30は第1の記録領域30
Rの端部がラインセンサ44に対応する位置に定められ
る。すなわち、この位置決め動作において電子現像型記
録媒体30は、ステッピングモータ94とDCモータ9
1により移送され、DCモータ91はステッピングモー
タ94の負荷が軽減されるように回転駆動される。
【0038】次いでステッピングモータ94とDCモー
タ91が、それぞれ移送スクリュー81が同じ速さで回
転するように駆動され(符号S58、S59)、電子現
像型記録媒体30の第1の記録領域30Rに記録された
画像の副走査が行われる。すなわち、電子現像型記録媒
体30の第1の記録領域30Rが1水平走査線分だけ移
送されて停止し、停止している間にこの記録領域30R
の画像がラインセンサ44によって検出される。このよ
うに1水平走査線分の移送においても、上述した位置決
め動作と同様に、DCモータ91はステッピングモータ
94の負荷が軽減されるように回転駆動される。
【0039】そして、次に電子現像型記録媒体30が1
水平走査線分だけ移送される間に、ラインセンサ44か
ら1水平走査線分の画像信号が出力される。このような
電子現像型記録媒体30の移送とラインセンサ44から
の画像信号の出力とが繰り返され、第1の記録媒体30
Rの画像信号がラインセンサ44を介して読み出される
(符号S34、符号S35)。
【0040】第1の記録媒体30Rの画像信号の読み出
しが完了すると、ステッピングモータ94とDCモータ
91は一旦停止した後、所定量だけ回転し(符号S6
0、S61)、電子現像型記録媒体30は第2の記録領
域30Gの端部がラインセンサ44に対応する位置に定
められる。そして、第1の記録領域30Rの画像信号の
読み出し動作と同様にして、第2の記録領域30Gに記
録された画像の副走査が行われる(符号S36、符号S
37)。
【0041】第2の記録媒体30Gの画像信号の読み出
しが完了すると、ステッピングモータ94とDCモータ
91は一旦停止した後、所定量だけ回転し(符号S6
2、S63)、電子現像型記録媒体30は第3の記録領
域30Bの端部がラインセンサ44に対応する位置に定
められる。そして、第3の記録領域30Gに記録された
画像の副走査が行われる(符号S38、符号S39)。
【0042】Bの画像信号の出力が終了すると、クラッ
チ100のソレノイド106がオン状態に定められ(符
号S71)、ギア96と第2の移送ギア85の間が遮断
される。また、光源42が消灯され(符号S41)、カ
ラーフィルタ70が所定の初期位置に定められるととも
に(符号S42)、シャッタ22が閉塞される(符号S
43)。DCモータ91は逆転され(符号S44)、こ
れにより電子現像型記録媒体30は読み出し動作が開始
される前の位置に定められる。
【0043】以上のように本実施形態では、ステッピン
グモータ94により電子現像型記録媒体30が移送され
る副走査時、すなわちクラッチ100が接続する時、D
Cモータ91は、モータ制御回路108の制御により、
ステッピングモータ94が電子現像型記録媒体30を移
送するのと略同じ速さで電子現像型記録媒体30を移送
するように、回転駆動される。換言すれば、クラッチ1
00が接続する時、DCモータ91はモータ制御回路1
08の制御により、ステッピングモータ94の負荷が軽
減されるように回転駆動される。
【0044】したがって本実施形態によれば、DCモー
タ91によって電子現像型記録媒体30を1画面分ずつ
移送し、電子現像型記録媒体30から画像を読み出すた
めにステッピングモータ94によって記録媒体を1水平
走査線分ずつ移送する構成において、クラッチがひとつ
だけでよいため、構成が簡単かつ小形になる。
【0045】図7〜図10は、第2の実施形態における
電子現像型記録媒体30を移送するための構成を示して
いる。
【0046】電子現像型記録媒体30が取り付けられた
記録媒体保持部材75は一対のシャフト76、77に移
動自在に支持され、記録媒体保持部材75には固定ピン
111により係合バネ112の一端が固定されている。
係合バネ112の自由端には係合突起113が形成さ
れ、この係合突起113は記録媒体保持部材75と平行
に設けられた移送スクリュー81の溝部に係合してい
る。移送スクリュー81は一対の軸受82、83によっ
て軸心回りに回転自在に支持され、また移送スクリュー
81の一端にはギア117が嵌着されている。
【0047】DCモータ91は図示しない固定枠に設け
られた支持板114に取り付けられ、ステッピングモー
タ94は、支持板114に平行に設けられた支持板11
5に取り付けられている。これらの支持板114、11
5の間にはクラッチ100が設けられている。
【0048】図9および図10を参照してクラッチ10
0およびその周辺の構成を説明する。クラッチ100は
支持板115(図7参照)に回転軸131を介して揺動
自在に支持されたアーム132と、アーム132に枢支
された伝達ギア133とを有し、伝達ギア133はDC
モータ91の出力軸に固定されたギア116に噛合可能
である。DCモータ91のギア116は、記録媒体駆動
機構の移送スクリュー81の端部に固定されたギア11
7に噛合している。すなわちDCモータ91は記録媒体
駆動機構に直接接続されている。一方ステッピングモー
タ94の出力軸に固定されたギア118は、複数のギア
から成る減速ギア機構95のひとつのギア121に噛合
し、この減速ギア機構95の最終段のギア122は、ク
ラッチ100の回転軸131に嵌着されている。すなわ
ちステッピングモータ94はクラッチ100を介して記
録媒体駆動機構(すなわち移送スクリュー81)に接続
されている。
【0049】したがって、ステッピングモータ94の出
力軸118が反時計方向(図9の矢印B方向)に回転す
るとアーム132も反時計方向(図9の矢印C方向)に
回転し、伝達ギア133がDCモータ91のギア116
に噛合する。すなわち、ステッピングモータ94の回転
は減速ギア機構95とクラッチ100を介して、移送ス
クリュー81とDCモータ91に伝達される。これに対
し、図10に示すように、ステッピングモータ94の出
力軸118が時計方向に回転するとアーム132も時計
方向(矢印Cの反対方向)に回転し、伝達ギア133は
DCモータ91のギア116から解放され、クラッチ1
00は遮断状態となる。
【0050】このように第2の実施形態では、減速ギア
機構95の回転方向によってクラッチ100が断接し、
DCモータ91が電子現像型記録媒体30を移送移送す
べく回転する時、クラッチ100は遮断し(図10の状
態)、DCモータ91が電子現像型記録媒体30を移送
すべく回転しない時、すなわち電子現像型記録媒体30
を1水平走査線分ずつ移送させる時、クラッチ100は
接続する。
【0051】第2の実施形態によれば、電子現像型記録
媒体30を1水平走査線ずつ移送する副走査時に、DC
モータ91を駆動させるように構成されていないので、
第1の実施形態と比較し、ステッピングモータ94の負
荷が大きくなるが、クラッチ100はひとつだけである
ので、構成が簡単である。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、小形かつ
簡単な構成により、記録媒体を1画面分ずつ、あるいは
所定の水平走査線分ずつ移送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を適用したスチルビデ
オカメラの外観図である。
【図2】図1のスチルビデオカメラの回路構成を示すブ
ロック図である。
【図3】電子現像型記録媒体の構成を示す図である。
【図4】記録媒体駆動機構の構成を示す断面図である。
【図5】記録媒体駆動機構の構成を示す斜視図である。
【図6】撮像動作と画像の読み出し動作を示すタイミン
グチャートである。
【図7】第2の実施形態における記録媒体駆動機構の構
成を示す正面図である。
【図8】図7の記録媒体駆動機構の構成を示す側面図で
ある。
【図9】接続状態にあるクラッチを示す平面図である。
【図10】遮断状態にあるクラッチを示す平面図であ
る。
【符号の説明】
30 電子現像型記録媒体 80 記録媒体駆動機構 91 DCモータ(第1の駆動モータ) 94 ステッピングモータ(第2の駆動モータ) 100 クラッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 108 H04N 5/225

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を移送するための記録媒体駆動
    機構と、この記録媒体駆動機構に直接接続され、1回の
    駆動において前記記録媒体を1画面分だけ移送する第1
    の駆動モータと、前記記録媒体駆動機構にクラッチを介
    して接続され、1回の駆動において前記記録媒体を所定
    の水平走査線分だけ移送する第2の駆動モータと、前記
    クラッチを断続させるクラッチ制御手段と、前記第1お
    よび第2の駆動モータの回転を制御するモータ制御手段
    とを備えたことを特徴とする記録媒体の移送駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記クラッチ制御手段がクラッチを接続
    させた時、前記モータ制御手段は前記第1の駆動モータ
    を、前記第2の駆動モータが記録媒体を移送するのと略
    同じ速さで前記記録媒体を移送するように、回転駆動す
    ることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体の移送駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 前記クラッチ制御手段がクラッチを接続
    させた時、前記モータ制御手段は前記第1の駆動モータ
    を、前記第2の駆動モータの負荷が軽減されるように回
    転駆動することを特徴とする請求項1に記載の記録媒体
    の移送駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の駆動モータがDCモータであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体の移送駆
    動装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の駆動モータがステッピングモ
    ータであることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体
    の移送駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記クラッチ制御手段が前記第2の駆動
    モータの出力軸に接続された減速ギア機構であり、この
    減速ギア機構は、前記第1の駆動モータが記録媒体を移
    送すべく回転する時前記クラッチを遮断させ、前記第1
    の駆動モータが記録媒体を移送すべく回転しない時前記
    クラッチを接続させることを特徴とする請求項1に記載
    の記録媒体の移送駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記クラッチが、前記減速ギア機構の最
    終段のギアの回転軸に固定されたアームと、このアーム
    に設けられ、前記第1の駆動モータの出力軸に設けられ
    たギアに噛合可能なクラッチギアとを有することを特徴
    とする請求項5に記載の記録媒体の移送駆動装置。
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