JP3515451B2 - 樹木の活性化方法 - Google Patents
樹木の活性化方法Info
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Description
樹勢を復活させ、これを維持する樹木の活性化方法に関
するものである。
病気による樹勢の衰え又は公害等の特定化学物質による
被害等については、それぞれに殺虫剤の散布、殺菌剤等
の散若しくは公害防止策等によって対応策が採られてき
ている。しかし、樹木自体の衰えについては、肥料等の
栄養分を与えるなどの応急的な処置は採られているもの
の、樹木の健全な育成に立ち返っての恒久的な対応策は
採られていない。
土と、日当たりと、適度な水分及び栄養分とが必要であ
る。ここで、適切な用土には、腐葉土を主体とした通気
性の良いものであって、水はけが良く、pHが中性付近
のものが好ましい。このような用土に樹木が植えられる
と、根元からしっかりとした根を伸ばして地面に根付く
ことができ、はびこった毛根から適度の水分と栄養分と
を吸収して、健全に育成できるようになるのである。
いものであって、その葉において吸収した太陽光により
炭酸同化作用を喚起して、病気に対して耐性のある健全
な樹木を育成させ、我々人類や動物たちへ潤いを与えて
くれるようになるのである。
分も重要なものであって、栄養分としては、植物の三大
栄養分の窒素、燐酸、カリウムの他に、微量のビタミン
類やミネラル類等もその健全な育成に欠かせないもので
ある。
も、年月を重ねるに連れて暴風雨や豪雪などによる気象
条件による被害や、植付けられた土壌の固化や酸性化な
どに起因する樹冠の衰弱、枯れ枝の発生及び毛根の生育
不良からくる栄養不足による病虫害への感染などによっ
て、そのままにしておくと次第にその樹勢に衰えが生じ
て、ダメージを受けた部分から枯れ朽ちてしまうように
なるものである。
置として、枯れ枝や徒長枝を剪定したり、幹に孔を空け
て栄養剤を注入したり、支柱を建てて支えるようにした
り、または枝を吊り上げるようにしたりする等による対
策は講じられてきたが、いずれも樹勢を復活させるよう
な効果的な対応策とはなっていなかった。
や銘木に対して、これらを如何にして樹勢を保ちつつ後
世に残して行くか、その保存の対応策に苦慮しているよ
うである。
例の不都合を解消し、樹勢の衰えた古木や銘木に対して
はもとより、樹木の継続した健全な育成のために、樹勢
を短期間に、容易にかつ安価に復活させ、その樹勢を長
期間に渡って維持させることができる樹木の活性化方法
を提供することを解決の課題とする。
の根元周辺に、物理的土壌改良材である炭化性土壌改良
材と発根促進剤溶液とを施し、かつ、少なくとも該対象
樹木の毛根が成育する範囲内の地面に複数の小孔を掘削
し、該小孔に上記炭化性土壌改良材と上記発根促進剤溶
液とを充填または注入することとした樹木の活性化方法
であって、前記対象樹木の根元周辺に施す処理が、対象
樹木を中心とした同心円であって、対象樹木の2.5倍
直径以上となる同心円の円弧部に、網状シートを地上か
ら15〜300 mm 程度に露出するように柵状に立設し、
該柵状に配した網状シートの内部に前記炭化性土壌改良
材と前記発根促進剤溶液とを施すものである樹木の活性
化方法である。
れば、対象樹木の根回りが確実に保護されると共に、根
元周辺の地面に施された炭化性土壌改良材によって、根
元周辺に適度の保水性と通気性が付与されることとなっ
て、土壌の固化や酸性化が緩和されるようになり、水分
や栄養分を取り込み易いようになる。また発根促進剤溶
液によって、新たな根の発根を促すようになり根元がし
っかりとしてくる。また対象樹木の毛根が成育する範囲
内に掘削した複数の小孔によって、土壌の固化が緩和さ
れ、土壌の通気性が向上するようになると共に、水分や
栄養分を取り込みやすくなり、新たな毛根の発根が生じ
易い状態になる。
孔に注入した発根促進剤溶液とによって、対象樹木の毛
根が成育する範囲内の土壌に、適度の保水性と通気性と
が付与されると共に、発根促進剤溶液によって毛根の発
根を促し、該発根促進剤溶液中の栄養成分を吸収して、
毛根を成長させて樹勢を元気な状態にさせる。
に手間が掛からず安価にかつ安全に行うことができ、一
度の施工によって約10年間に渡って、その効果を継続
し得るものとなる。
理的土壌改良材である炭化性土壌改良材と発根促進剤溶
液とを施し、かつ、少なくとも該対象樹木の毛根が成育
する範囲内の地面に複数の小孔を掘削し、該小孔に上記
炭化性土壌改良材と上記発根促進剤溶液とを充填または
注入することとした樹木の活性化方法であって、前記対
象樹木の根元周辺に施す処理が、対象樹木を中心とした
同心円であって、対象樹木の2.5倍直径以上となる同
心円の内側の地面の土を、太根が露出する程度の、深さ
50〜60 mm の窪みとなるように高圧水によって洗い流
し、該窪みに前記炭化性土壌改良材と前記発根促進剤溶
液とを施すものである樹木の活性化方法である。
よれば、より一層、根元周辺に適度の保水性と通気性が
付与されることとなって、土壌の固化や酸性化が緩和さ
れるようになり、水分や栄養分を取り込み易いようにな
る。また発根促進剤溶液によって、新たな根の発根を促
すようになり根元がしっかりとしてくる。
図面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜図3は、本発
明の樹木の活性化方法の実施の形態を示したもので、図
1は対象樹木の根元周辺への処理と毛根が成育する範囲
内への処理とを示した平面説明図、図2は対象樹木の根
元周辺に網状シートを柵状に構成した処理と毛根が成育
する範囲内への処理とを示した対象樹木の中心部に於け
る縦断側面説明図、図3は対象樹木の根元周辺に窪みを
形成した処理と毛根が成育する範囲内への処理とを示し
た対象樹木の中心部に於ける縦断側面説明図である。
に示すように、対象となる樹木1の根元周辺に、後述す
る態様で物理的土壌改良材である炭化性土壌改良材2と
発根促進剤溶液3とを施し、かつ、少なくとも該樹木1
の毛根が成育する範囲内の地面に、複数の小孔4を掘削
し、該小孔4に上記炭化性土壌改良材2と上記発根促進
剤溶液3とを充填または注入することとしたものであ
る。以上の基本的な発明の実施形態の活性化処理に加え
て、対象となる樹木1の根元周辺及び上記小孔には骨粉
5を施すこととすることもできる。
エンジュ、リンゴ、モモ等が適用できる。もちろん、こ
れらに限定されるものではない。また樹齢に対しても、
古木にも若木にも適用できるものであるが、特に樹勢が
衰えてきた古木に対して処理することが効果的である。
樹木1の根元から樹木1の樹径のおよそ2.5倍直径以
上3.5倍直径以下程度の円形域を指すものであって、
樹種や樹齢によっても変わってくるものであり、具体的
なそれに応じて適切に決定するべきである。該円形域
は、樹木1にとって大切な根回りとなるものであって、
適度の保水性と通気性とを保持することが好ましいもの
である。
は、概ね樹木1の枝葉が傘状に繁った時に地面上を覆う
範囲を指すものであって、これも樹種や樹齢によっても
変わってくるが、凡そ、前記樹木1が成育している地面
上の、樹木1を中心とするドーナツ状域である。
ば、30〜50mmに、深さを200〜300mm程度にし
た筒状あるいは漏斗状に形成するものである。また前記
小孔4は、ほぼ等間隔の位置に形成することが、平均し
た位置に新たな毛根の発根を促すことから好ましいもの
である。
ースラッジを不完全に焼却させたペーパースラッジアッ
シュを採用するものである。ペーパースラッジは製紙工
場の排水処理工程から排出されるものであって、これを
焼却炉によって不完全に焼却させて有機物を若干残した
ものである。その組成分は一定ではないが、一例を示す
と、無機物を主成分とし、有機物が5重量%程度に残留
している。また常温に於ける1%重量濃度の抽出水溶液
のpHは、6.9程度のほぼ中性を示すもので、適度の
通気性と保水性を保持し土壌改良材として好適なもので
ある。
椎茸菌糸体培養抽出物を採用することができる。これは
植物質を主原料とする固体培地で椎茸菌を人口培養し
て、椎茸菌糸体培養物を作り、その代謝生産物及び菌糸
体細胞を自己消化させて温水で抽出したもので、天然ゼ
アチン系サイトカイニン、糖蛋白質、アミノ酸、酵素、
ビタミン類、核酸誘導体物質及び各種ミネラルを成分と
したものである。ここで天然ゼアチン系サイトカイニン
は、植物ホルモンの一種であって、糖蛋白質と共に樹木
の光合成の促進や生理機能を向上させ、樹木の根を活性
化して発根を促すものである。通常は、これを水によっ
て適度に希釈して、適量を毛根の発生する範囲内の地面
に注入するものである。
製骨粉、若しくはこれらの混合物を用いるものである。
上記粗骨粉は、家畜、例えば、牛、豚、羊などの骨をそ
のまま粉砕したものであり、蒸製骨粉は、上記家畜の骨
を蒸煮して脂肪分や膠分を除去した後に粉砕したもので
あって、いずれも肥料分としてリン酸分を多量に含むの
で、根を丈夫にしたり、毛根を成長させたり、開花や結
実を促進させたりするのに好適なものである。
持している網目の目開きが、1.5〜2.5mm角程度
で、網幅が300mm程度の巻物状とした金網やプラスチ
ック網が好適であり、使用する時にこれを適度の寸法に
断裁すればよい。
説明する。先ず、樹木1の根元周辺への処理を施す。そ
の方法には次の2つの類型があって、対象樹木1の成育
状況に応じて適宜に選択するものである。
に、樹木1の成育している地面の、樹木1を中心とした
同心円であって、樹木1の2.5倍直径以上となる同心
円の円弧に沿って、スコップを用いて、幅50mm、深さ
180〜250mm程度の溝を掘削する。この時できるだ
け樹木1の根を傷つけないように注意して行う。そして
掘削した前記溝の中に、幅が300mm程度の前記網状シ
ート6を、地上部に15〜300mm程度に露出するよう
に柵状に埋設し、掘り起こした土によって前記網状シー
ト6を固定する。そして柵の中に、前記炭化性土壌改良
材2と前記発根促進剤溶液3とを施すものである。ここ
で前記発根促進剤溶液は水で適度に希釈して適量を注入
処理する。この方法は、根回りが保護されることとなっ
て好ましいものとなる。
に、樹木1の成育している地面の、樹木1を中心とした
同心円であって、樹木1の2.5倍直径以上となる同心
円の内部を、高水圧ノズルを用いて、深さ50〜60mm
程度に土を洗い流して窪み7を形成する。この時できる
だけ樹木1の根を傷つけないように注意して行う。そし
て上記窪み7の中に、前記炭化性土壌改良材2を地面の
レベルまで充填し、これに前記発根促進剤溶液3を施す
ものである。ここで前記発根促進剤溶液は水で適度に希
釈して適量を注入処理する。この方法は、根回りの通気
性や土壌の固化が改善されて好ましいものとなる。
いても、傾斜地や道路際などにあって、樹木1を中心と
した同心円であって、樹木1の2.5倍直径以上の同心
円の地面が確保できないところでは、地面が確保できる
方向へ変形した形としてもよい。更に根元周辺が急な傾
斜となっている場合には、前述の第1の類型を採用し、
網状シート6を用いて複数段に地上部の高さを少し高め
に柵状に構成し、それぞれの柵の中に前記炭化性土壌改
良材2と前記発根促進剤溶液3とを施すようにするとよ
い。
いても、前記炭化性土壌改良材2と前記発根促進剤溶液
3とを施すことに加えて、前記骨粉5を施すことは、対
象とする樹木1の根元付近の根に栄養分を付与し、毛根
の発根に好ましいものとなる。ここで前記骨粉5の施す
割合は、前記炭化性土壌改良材2が100重量部に対し
て、前記骨粉5が1〜7重量部程度が適量であって、両
者を混合して施してもサンドイッチ状に交互に積層して
施してもよい。また前記骨粉5は、肥料分であり幹の回
りから100mm以上離して施すようにすることが好まし
い。
毛根が成育する地面上の範囲に処理を施す。即ち、前記
したように、樹木1を中心とする前記同心円の外側のド
ーナッツ状域の範囲内に、スコップや高水圧ノズルなど
を用いて、地面上の開口径が30〜50mm、深さ200
〜300mm程度の前記小孔4を、ほぼ等間隔に複数個掘
削する。この時できるだけ樹木1の根を傷つけないよう
に注意して行うべきである。
樹木1を中心として適切な半径寸法のドーナッツ状域の
地面を確保できないところでは、地面が確保できる方向
へドーナッツ状域を変形した形として、前記小孔4を掘
削すればよい。
炭化性土壌改良材2と発根促進剤溶液3とを施す。ここ
で前記発根促進剤溶液3は水で適度に希釈して適量を前
記小孔4の中に注入する。
の範囲への処理に於いても、前記炭化性土壌改良材2と
前記発根促進剤溶液3とを施すことに加えて、前記骨粉
5を施すことは、対象とする樹木1の毛根の成長を促進
することとなって好ましい。ここで前記骨粉5の施す割
合は、前記炭化性土壌改良材2が100重量部に対し
て、前記骨粉5が1〜7重量部程度が適量であって、両
者を混合して施してもサンドイッチ状に交互に積層して
施してもよい。また前記骨粉5は、毎年、定期的に適量
を施すことによって、より好ましい結果が得られるもの
となる。
より、活性化処理を施した表面及びその周辺に、山砂又
は川砂、若しくはこれらの混合物を、適度の厚み(15
〜20mm程度)に被覆すれば、処理部が養生されると共
に、施工した表面が化粧されて、見た目の美的感覚も違
和感がなく美しいものとなる。
は、一度の処理によって、約10年間に渡って継続して
その効果を発揮するものである。
るが、これは本発明の効果を説明すためのものであっ
て、これによって本発明が限定されるものではない。
松の木に対して、4月の上旬に処理を行った。これは、
図1及び図2に示す態様と同一なので、これを参照しつ
つ説明する。先ず、根元周辺への処理として、松の木を
中心とした同心円であって該松の木の3倍直径となる円
周位置に、スコップを用いて幅50mm、深さ220mm程
度の溝を掘削した。そして掘削した前記溝の中に、幅が
300mmの網状シート6を用いて、地上に80mm露出す
るように柵状に埋設し、掘り起こした土によって上記網
状シート6を固定した。そして柵の中にライフライト
(ライフライト社製、炭化性土壌改良材)を70mmの厚
さに敷詰めた。更にライフライトを敷詰めた上から、エ
ドレンス(野田食菌工業社製、発根促進剤溶液)を水で
150倍に希釈して、その20リットルを均一に散布し
た。
処理として、前記松の木を中心として、半径550〜1
000mmのドーナッツ状の帯状域の中に、スコップによ
って口径70mm、深さ250mmの筒状の小孔4を、ほぼ
等間隔に12個形成し、上記各小孔4の中に、前記ライ
フライトを充填した。更に上記各小孔4の中には、前記
エドレンスを水で150倍に希釈して4リットルづつ注
入した。最後に、各小孔4の充填表面及びその周辺部分
に、山砂を15mmの厚さに被覆して養生及び化粧を施し
て処理を完了した。
して、4月の上旬に処理を行った。これも図1及び図2
を参照しつつ説明する。先ず、根元周辺への処理とし
て、松の木を中心とした同心円であって、該松の木の3
倍直径となる円周部をスコップによって幅50mm、深さ
220mmに掘削して、掘削した中に幅が300mmの網状
シート6を、地上に80mm露出するように柵状に埋設
し、掘り起こした土によって上記網状シート6を固定し
た。そして柵の内側に、実施例1で用いたライフライト
とキクチライト(ザ・キクチ社製)とを重量部比率で1
00:1.5の割合で用いて、混合した状態で70mmの
厚さに敷詰めた。なお、上記キクチライトは、幹の回り
から100mm以上離して敷詰めるようにした。更に上記
ライフライト及び上記キクチライトを敷詰めた上から、
実施例1で用いた前記エドレンスを水で150倍に希釈
して、その20リットルを均一に散布した。
処理として、前記実施例1と同様にして小孔4を12個
形成し、各小孔2の中に前記ライフライトと前記キクチ
ライトとを重量部比率で100:1.5の割合で混合し
たものを充填した。更に上記各小孔4の中には、実施例
1で用いたエドレンスを水で150倍に希釈して4リッ
トルづつ注入した。最後に、各小孔4の充填表面及びそ
の周辺部分に、実施例1と同様に養生及び化粧を施して
処理を完了した。
木に対して、4月の上旬に処理を行った。これも図1及
び図2を参照しつつ説明する。先ず、根元周辺への処理
として、リンゴの木を中心とした同心円であって、該リ
ンゴの木のおよそ3倍直径となる円周部を、スコップに
よって幅50mm、深さ170mmに掘削して、掘削した中
に幅が300mmの網状シート6を、地上に130mm露出
するように柵状に埋設し、掘り起こした土によって上記
網状シート6を固定した。そして上記柵の中に、前記ラ
イフライトと前記キクチライトとを重量部比率で10
0:1.5の割合で用いて、ライフライトを30mmの厚
さで4層に積層しておよそ120mmの厚さに敷詰め、キ
クチライトをライフライトの各層間に均一に振りまくよ
うにして敷詰めた。なお、キクチライトは、幹の回りか
ら100mm以上離して敷詰めるようにした。
処理として、前記実施例2と同様に、前記ライフライト
と前記キクチライトとを用いて充填処理を行った上に、
前記エドレンスの注入処理を行った。そして最後に、各
小孔4の充填表面及びその周辺部分に、実施例1と同様
に養生及び化粧を施して処理を完了した。
院の枯死寸前のしだれ桜の木に対して、8月の下旬に実
施例2と同様にして処理を行った。
邸宅の樹齢150年以上の枯死寸前のいちいの木に対し
て、10月の下旬に実施例2と同様にして処理を行っ
た。
衰えてきた国指定天然記念樹の馬場桜の木に対して、9
月の下旬に実施例3と同様にして処理を行った。
於いても処理を施して2ケ月後から葉の色が濃くなり葉
の艶も出てきた。 (2)翌年春からの新芽の芽吹きの勢いも良くなって、新
芽の数も多数を認めることができた。 (3)いずれの場合に於いても木の樹勢の勢いを感じ取る
ことができ、実施例2では処理後8年を経過している
が、全く樹勢の衰えは認められないものとなっている。 (4)実施例3では、花付きや実のなりが多くなり、実の
落ちが極めて少ないものとなった。 (5)実施例4では、翌年の新芽の吹きが顕著に認めら
れ、処理後ほぼ2年経過で元の状態にまで戻った。 これらの処理の概要と処理結果とをまとめたものを表1
に示す。
対象樹木の根回りが確実に保護されると共に、根元周辺
の地面に施された炭化性土壌改良材によって、根元周辺
に適度の保水性と通気性が付与されることとなって、土
壌の固化や酸性化が緩和されるようになり、水分や栄養
分を取り込み易いようになる。また発根促進剤溶液によ
って、新たな根の発根を促すようになり根元がしっかり
としてくる。また対象樹木の毛根が成育する範囲内に掘
削した複数の小孔によって、土壌の固化が緩和され、土
壌の通気性が向上するようになると共に、水分や栄養分
を取り込みやすくなり、新たな毛根の発根が生じ易い状
態になる。
孔に注入した発根促進剤溶液とによって、対象樹木の毛
根が成育する範囲内の土壌に、適度の保水性と通気性と
が付与されると共に、発根促進剤溶液によって毛根の発
根を促し、該発根促進剤溶液中の栄養成分を吸収して、
毛根を成長させて樹勢を元気な状態にさせる。
に手間が掛からず安価に安全に行うことができ、一度の
施工によって約10年間に渡って、その効果を継続し得
るものとなる。
より一層、根元周辺に適度の保水性と通気性とが付与さ
れることとなって、土壌の固化や酸性化が緩和されるよ
うになり、水分や栄養分を取り込み易いようになる。ま
た発根促進剤溶液によって、新たな根の発根を促すよう
になり根元がしっかりとしてくる。
範囲内への処理とを示した平面説明図。
した処理と毛根が成育する範囲内への処理とを示した対
象樹木の中心部に於ける縦断側面説明図。
根が成育する範囲内への処理とを示した対象樹木の中心
部に於ける縦断側面説明図。
Claims (2)
- 【請求項1】 対象樹木の根元周辺に、物理的土壌改良
材である炭化性土壌改良材と発根促進剤溶液とを施し、
かつ、少なくとも該対象樹木の毛根が成育する範囲内の
地面に複数の小孔を掘削し、該小孔に上記炭化性土壌改
良材と上記発根促進剤溶液とを充填または注入すること
とした樹木の活性化方法であって、 前記対象樹木の根元周辺に施す処理が、対象樹木を中心
とした同心円であって、対象樹木の2.5倍直径以上と
なる同心円の円弧部に、網状シートを地上から15〜3
00 mm 程度に露出するように柵状に立設し、該柵状に配
した網状シートの内部に前記炭化性土壌改良材と前記発
根促進剤溶液とを施すものである樹木の活性化方法 。 - 【請求項2】 対象樹木の根元周辺に、物理的土壌改良
材である炭化性土壌改良材と発根促進剤溶液とを施し、
かつ、少なくとも該対象樹木の毛根が成育する範囲内の
地面に複数の小孔を掘削し、該小孔に上記炭化性土壌改
良材と上記発根促進剤溶液とを充填または注入すること
とした樹木の活性化方法であって、 前記対象樹木の根元周辺に施す処理が、対象樹木を中心
とした同心円であって、対象樹木の2.5倍直径以上と
なる同心円の内側の地面の土を、太根が露出する程度
の、深さ50〜60 mm の窪みとなるように高圧水によっ
て洗い流し、該窪みに前記炭化性土壌改良材と前記発根
促進剤溶液とを施すものである樹木の活性化方法。
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