JP3514659B2 - 放電衝撃破壊装置 - Google Patents

放電衝撃破壊装置

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JP3514659B2
JP3514659B2 JP11152699A JP11152699A JP3514659B2 JP 3514659 B2 JP3514659 B2 JP 3514659B2 JP 11152699 A JP11152699 A JP 11152699A JP 11152699 A JP11152699 A JP 11152699A JP 3514659 B2 JP3514659 B2 JP 3514659B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、岩石やコンクリー
トの破砕に使用される放電衝撃破壊装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の放電衝撃破壊装置の一例を、図9
の概略構成ブロック図により説明する。放電衝撃破壊装
置1は、破壊用物質(たとえば水などの液体、またはゲ
ル状物質)が充填された筒状容器2と、この筒状容器2
内に挿入された一対の電極3と、これら両電極3の先端
部に接続された金属細線4と、この金属細線4に放電す
るコンデンサ5と、このコンデンサ5に充電する直流高
電圧電源6を備え、コンデンサ5の一端と直流高電圧電
源6のプラス端子間に充電抵抗7を接続し、前記コンデ
ンサ5の一端を放電スイッチ8を介して一方の電極3に
接続し、さらにコンデンサ5の他端を直流高電圧電源6
のマイナス端子と他方の電極3に接続し、また商用電源
(あるいは交流発電機)を直流高電圧電源6に接続して
構成されている。
【0003】上記直流高電圧電源6は、交流電圧を昇圧
するトランス11と、この昇圧トランス11により昇圧され
た交流を直流に変換する整流器12により構成されてい
る。また、筒状容器2は被破壊物(例えば、岩盤など)
13に形成された設置用穴14内に挿入される。上記放電衝
撃破壊装置1の構成により、直流高電圧電源6によって
コンデンサ5に高電圧エネルギーを蓄積し、これを放電
スイッチ8によって電極3を介して金属細線4に瞬時的
にエネルギーを供給すると、金属細線4は溶融気化し、
この溶融気化により容器2の破壊用物質は瞬間的に蒸発
気化し、その膨張による衝撃力により、被破壊物13が破
壊される。
【0004】図10に、コンデンサ5の端子電圧Vcと放
電電流Idの波形を示す。図中、実線が、金属細線4の
溶断・爆発時の波形、破線が、コンデンサ5の短絡時の
波形である。放電回路は短絡となっており、本来図中、
破線で示す波形となるが、多大なエネルギーが供給され
ることにより、金属細線4が溶融・気化することによ
り、爆発現象が発生し、放電回路を断とする。この爆発
現象により衝撃力が発生し、また回路が断となることに
より、放電電流Idは0となり、かつコンデンサ5の端
子電流Vcは、充電エネルギーが残ることにより、残電
圧Vc’となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の放電衝
撃破壊装置1の構成によると、商用電源が必要なため
に、使用する場所が限定されるという問題があった。ま
た交流発電機を電源に使用すれば、この問題は解決する
が、交流発電機は重量が重く、持ち運ぶには不便である
という問題が発生する。
【0006】そこで、本発明は、使用する場所が限定さ
れず、使用時間を長くすることを可能とした放電衝撃破
壊装置を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の発明は、コンデン
サと、充電抵抗と、この充電抵抗を介して前記コンデン
サに充電する高電圧電源と、コンデンサに蓄積された高
電圧エネルギーを放電する放電スイッチを備え、前記コ
ンデンサに蓄積された高電圧エネルギーを、金属細線ま
たは電気良導体またはギャップを有する一対の電極間に
瞬時的に供給し、衝撃力を得る装置であって、前記高電
圧電源に給電する電源としてバッテリを備え、このバッ
テリの電池容量Itを、バッテリの充放電回数をN、バ
ッテリの電圧をVB、損失係数をk、コンデンサの充電
エネルギーをWc、コンデンサの充電電圧をVc、コン
デンサの容量をCMとするとき、
【0008】
【数2】 を満足する容量としたことを特徴とするものである。上
記構成によれば、バッテリより高電圧電源に給電され、
この高電圧電源によりコンデンサが充電され、このコン
デンサに蓄積された高電圧エネルギーが、金属細線また
は電気良導体またはギャップを有する一対の電極間に瞬
時的に供給されることにより、衝撃力が得られる。この
ように、バッテリを使用することにより、使用箇所が限
定されることが無くなり、また必要なバッテリの充放電
回数Nにより式(1)を満足するようにバッテリの電池
容量Itを選択することにより、必要な回数、充放電を
行うことができる。
【0009】また請求項2に記載の発明は、上記請求項
1記載の発明であって、放電終了後、前記コンデンサに
残されたエネルギーを前記バッテリに回収する回収回路
を付加したことを特徴とするものである。上記構成によ
れば、放電終了後、コンデンサに残るエネルギーがバッ
テリに回収(充電)され、バッテリの使用時間を長くす
ることができる。
【0010】また請求項3に記載の発明は、上記請求項
2記載の発明であって、回収回路を、充電抵抗およびコ
ンデンサの両端に接続される回収用コンデンサと、この
回収用コンデンサと前記充電抵抗およびコンデンサ間を
入切するスイッチ手段と、前記回収用コンデンサとバッ
テリ間に挿入され、バッテリから回収用コンデンサへ流
れる電流を阻止する逆止ダイオードから構成したことを
特徴とするものである。
【0011】上記構成によれば、放電終了後、コンデン
サに残ったエネルギーがスイッチ手段により回収用コン
デンサに充電され、この回収用コンデンサの端子電圧は
バッテリ電圧より高くなると、バッテリの充電が行われ
る。また請求項4に記載の発明は、上記請求項3記載の
発明であって、スイッチ手段をサイリスタ回路または自
己保持回路を有するトランジスタ回路により形成し、金
属細線または電気良導体またはギャップを有する一対の
電極間に瞬時的に供給される放電電流または衝撃力を検
出する検出手段を設け、前記検出手段の動作より所定時
間遅れて、前記サイリスタ回路またはトランジスタ回路
を動作させ、コンデンサに残されたエネルギーを回収す
る構成としたことを特徴とするものである。
【0012】上記構成によれば、検出手段により放電電
流または衝撃力が検出されると、所定時間遅れて、サイ
リスタ回路または自己保持回路を有するトランジスタ回
路が動作され、コンデンサに残されたエネルギーがバッ
テリに回収される。これにより、自動的に放電終了後、
所定時間遅れて、コンデンサに残ったエネルギーが回収
される。
【0013】また請求項5に記載の発明は、上記請求項
3記載の発明であって、スイッチ手段をサイリスタ回路
または自己保持回路を有するトランジスタ回路により形
成し、放電スイッチの動作により前記サイリスタ回路ま
たはトランジスタ回路を動作させ、放電開始と同時にコ
ンデンサに残されたエネルギーを回収する構成としたこ
とを特徴とするものである。
【0014】上記構成によれば、放電スイッチが動作さ
れると、サイリスタ回路または自己保持回路を有するト
ランジスタ回路が動作され、コンデンサに残されたエネ
ルギーがバッテリに回収される。これにより、自動的に
放電と同時に、コンデンサに残ったエネルギーが回収さ
れる。また請求項6に記載の発明は、上記請求項1〜請
求項5のいずれかに記載の発明であって、バッテリの電
圧を30v以下に設定したことを特徴とするものであ
る。
【0015】上記構成によれば、人間に対して安全な電
圧、すなわち30v以下に、バッテリの電圧が設定され
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、従来例の図9と同一の構成
には同一の符号を付して説明を省略する。 [実施の形態1]図1は、本発明の実施の形態1におけ
る放電衝撃破壊装置の回路構成図である。
【0017】図1において、21はバッテリであり、この
バッテリ21はトランジスタチョッパ回路などからなるD
C/ACコンバータ22に接続されている。このDC/A
Cコンバータ22により交流に変換されて直流高電圧電源
6へ供給され、直流高電圧電源6の昇圧トランス11によ
り、数kVに昇圧され、整流器12により再度直流(√2
倍)に変換され、コンデンサ5の充電が行われる。また
バッテリ21からDC/ACコンバータ22へ制御電源が供
給されている。
【0018】また図1において、23はコンデンサ5の残
電荷消去用抵抗であり、この抵抗23に直列に消去用スイ
ッチ24が接続され、これら直列に接続された抵抗23およ
びスイッチ24はコンデンサ5に並列に接続されている。
上記放電衝撃破壊装置1の構成により、コンデンサ5に
充電が行われた後、これを放電スイッチ8によって電極
3を介して金属細線4に瞬時的にエネルギーを供給する
と、金属細線4は溶融気化し、この溶融気化により容器
2の破壊用物質は瞬間的に蒸発気化し、その膨張による
衝撃力により、被破壊物13が破壊される。
【0019】上記バッテリ21の電池容量It(AH)に
ついて考慮する。先に図10で説明したように、金属細線
4等の爆発現象により衝撃力を発生する場合、コンデン
サ5の残電圧Vc’(V)により、 Wc’=1/2・CM(Vc−Vc’) の残エネルギーが生じる。CMはコンデンサ5の容量
(F)である。本来であれば、これを利用すればよい
が、実作業上、安全のために、残エネルギーは残電荷消
去用抵抗23により消去し、更めて充電を行っている。そ
こで、バッテリ21の電池容量It(AH)は、式(1)
により求められる。
【0020】
【数3】 式(1)において、Nは充放電回数(回)、VBはバッ
テリ21の電圧(V)、kは損失係数、Wcはコンデンサ
5の充電エネルギー(J)である。なお、損失係数k
は、充電エネルギー以外に必要な制御電源、トランジス
タによる損失を考慮したものであり、データにより1.
5以上としている。
【0021】バッテリ電圧VB=24V、コンデンサ5
の端子電圧Vc=3kV、コンデンサ5の容量CM=5
00μF、充電抵抗7の抵抗Rc=10kΩの条件下に
おいて、100回の充放電を行う場合について上記式
(1)によりバッテリ21の電池容量Itを演算すると、
It=3.906AHが得られ、使用するバッテリ21と
して、24V−4AHの電池が必要となる。
【0022】また充電回路は、装置容量を減らすため
に、充電抵抗7の抵抗Rcを大きくしており、充電回路
インダクタンスLとの関係は、Rc≫Lとなっている。
したがって、インダクタンスLは無視でき、RC回路と
して扱うことができる。図2はRC回路におけるコンデ
ンサ5の端子電圧Vcと充電電流Icの関係を示したも
のであり、それぞれの時間変化は、充電時間をt,充電
電圧をVo(V)とすると、式(2)により表される。
【0023】
【数4】 上記DC/ACコンバータ22の半導体素子によるスイッ
チング回路において、瞬時的な保護のために、電流のピ
ーク値が重要であり、DC/ACコンバータの出力容量
COMも電流ピーク値を考慮した値とする必要がある。
そこで、DC/ACコンバータ22の出力容量を以下の条
件とする。電流ピーク値Ipは、充電電流Icを微分
し、dIc/t=0により求まり、電流ピーク値Ip=
Vo/Rcとなる。容量PCOM(W)は式(3)により
求められる。
【0024】
【数5】 充電電圧Vo=3kV、充電抵抗7の抵抗Rc=10k
Ωのとき、 PCOM=900W が求められる。このように、バッテリ21を使用し、充放
電が必要な回数、コンデンサ5の容量などにより、式
(1)を満足するようにバッテリ21を選択することによ
り、必要な回数、たとえば100回以上の充放電を、電
源のない場所でも行うことができる。またバッテリ21は
発電機のように重量が大きくないことから、持ち運びが
容易となる。 [実施の形態2]通常、金属細線4等による爆発現象が
発生した場合、コンデンサ5の容量CMを数100μF
のとき、コンデンサ5の端子電圧Vcは、1/2程度の
残電圧Vc’となる。これは充電エネルギーの1/4が
残ったことになる。実施の形態1では、作業員の安全の
ために消去用抵抗24により残エネルギーを消去してい
る。実施の形態2では、この残エネルギーを回収し、か
つ作業員の安全を確保することを目的とする。
【0025】図3は、本発明の実施の形態2における放
電衝撃破壊装置の回路構成図である。実施の形態1の図
1の構成と同一の構成には、同一の符号を付して説明を
省略する。実施の形態2では、実施の形態1の消去用抵
抗23およびスイッチ24を外し、コンデンサ5の残エネル
ギーを回収するために、直流高電圧電源6の出力プラス
端子に回収用第1スイッチ31の一端を接続し、出力マイ
ナス端子に回収用第2スイッチ32の一端を接続し、さら
にこれら回収用第1,第2スイッチ31,32の他端間に回
収用コンデンサ33を接続し、回収用第1スイッチ31の他
端に逆止ダイオード34のアノードを接続し、このダイオ
ード34のカソードをバッテリ21のプラス側に接続し、回
収用第2スイッチ32の他端をバッテリ21のマイナス側に
接続している。すなわち、回収用コンデンサ33は、スイ
ッチ31,32を介して充電抵抗7およびコンデンサ5の両
端に接続されている。
【0026】上記構成により、回収用第1,第2スイッ
チ31,32を開いた状態で、放電スイッチ8によって電極
3を介して金属細線4に瞬時的にエネルギーを供給し
て、被破壊物13の破壊を行う。いま、放電終了後、回収
用第1,第2スイッチ31,32を閉じると、コンデンサ5
の残エネルギーは充電抵抗7を介して、充電されていな
い回収用コンデンサ35に充電され、やがてコンデンサ
5,35ともにVc’/2の充電電圧となる。たとえば、
残電圧Vc’=2kVである。また、バッテリ21へのみ
電流が流れるように、逆止ダイオード34を設けているこ
とにより、バッテリ21から回収用コンデンサ35に充電さ
れることはない。コンデンサ5,35の充電電圧が、バッ
テリ電圧V Bを超えたとたんに、バッテリ21へ電流が流
れ、電圧VBにて、コンデンサ5,35の残エネルギーが
バッテリ21にチャージされ、回収される。図4に回収用
コンデンサ33の充電時の端子電圧の特性を示す。
【0027】このとき、コンデンサ5,35ともにバッテ
リ電圧VBなる電圧がチャージされた状態となることか
ら、バッテリ電圧VBは、人間に対して安全な電圧以下
のものを使用する。この安全電圧は一般的に30Vであ
り、電気設備基準の捕捉に示されている。したがって、
バッテリ電圧VBの条件を、VB≦30Vとする。なお、
本実施の形態2では、バッテリ21は安全性を考慮して2
4V以下としている。
【0028】このように、放電終了後にコンデンサ5に
残る残エネルギーを回収することができ、バッテリ21を
長時間使用することが可能となり、またバッテリ21の電
圧を30V以下に設定することにより、この残エネルギ
ー回収時の作業員の安全を確保することができる。 [実施の形態3]実施の形態2では、残エネルギーを回
収を作業員がスイッチ31,32を操作することにより行っ
ているが、実施の形態3では、残エネルギーの回収を自
動化して回収時の作業員の介在を無くし、負担を解消す
ることを目的とする。
【0029】図5は、本発明の実施の形態3における放
電衝撃破壊装置の回路構成図である。実施の形態2の図
3の構成と同一の構成には、同一の符号を付して説明を
省略する。実施の形態3では、実施の形態2の回収用第
1,第2スイッチ31,32を外し、直流高電圧電源6の出
力プラス端子に第1サイリスタ41のアノードを接続し、
カソードを回収用コンデンサ33の一端に接続し、直流高
電圧電源6の出力マイナス端子を回収用コンデンサ33の
他端に接続している。
【0030】またコンデンサ5と電極3間の線路に変流
器(CT)42を取り付けている。また第1直流電源(た
とえば、出力電圧5V)43を設け、第1直流電源43の出
力プラス端子にアノードが接続された第2サイリスタ44
を設け、このサイリスタ44のカソードと第1直流電源43
の出力マイナス端子間に、励磁コイルが接続された第1
のオンディレイタイマー(以下、第1タイマーと略す)
45と、励磁コイルが接続された第2のオンディレイタイ
マー(以下、第2タイマーと略す)46を設けている。第
2サイリスタ44のゲートはCT42に接続され、第2サイ
リスタ44はCT電流によりトリガされる。第1タイマー
45は残エネルギーの回収を開始するまでの時間が設定さ
れ、第2タイマー46には充電(回収)終了までの時間が
設定される。
【0031】また第2直流電源(たとえば、出力電圧5
V)47を設け、この第2直流電源47の出力プラス端子と
第1サイリスタ41のゲート間に、前記第1タイマー45の
接点45Aが接続され、第1サイリスタ41はタイマー45が
励磁されると、タイマー45に設定された時間遅れてトリ
ガされる。また第2直流電源46の出力マイナス端子と第
1サイリスタ41のカソードを接続している。
【0032】また充電(回収)終了を報知するランプ
(赤)48が設けられ、このランプ48の一端と第2直流電
源47の出力プラス端子間に第2タイマー46の接点46Aが
接続され、ランプ48の他端が第2直流電源47の出力マイ
ナス端子に接続されている。この構成により、図6に示
すように、放電電流が流れると、CT電流により第2サ
イリスタ44がトリガされて導通し、第1タイマー45と第
2タイマー46が励磁される。第1タイマー45が励磁され
ると、設定時間(たとえば1秒)経過の後、このタイマ
ー45の接点45がオンとなることにより、第1サイリスタ
41がトリガされて導通し、回収用コンデンサ33の充電が
開始される。以下の作用は、実施の形態2で説明した通
りである。また第2タイマー46が励磁されると、設定時
間(たとえば10秒)経過の後、このタイマー46の接点
46Aがオンとなることにより、ランプ48が点灯し、充電
終了、すなわち放電終了が報知される。また、サイリス
タ41,44の導通は直流電源43,47の電源を落とすことに
より遮断され、これによりランプ48は消灯される。
【0033】このように、サイリスタ41,44を設け、放
電電流をCT42により検出することにより放電を検出
し、サイリスタ41,44を導通することにより、自動的に
コンデンサ5の残エネルギーを回収することができ、作
業員の負担を軽減することができる。また充電(回収)
終了をランプ48により報知でき、次の破壊のための準備
を開始することができる。
【0034】なお、本実施の形態3では、放電電流をC
T42により検出して残エネルギーの回収を開始している
が、直接破壊が発生したことを検出して、たとえば衝撃
力を加速度計、圧電素子などにより検出してその電気信
号を増幅して第1サイリスタ41をトリガするようにして
もよい。また充電終了時の報知手段としてランプ48を使
用しているが、このランプ48に代えてブザーを設け、放
電終了により鳴動させるようにしてもよい。[実施の形
態4]実施の形態3では、放電終了後、第1タイマー45
により時間を遅らせて回収を開始しているが、実施の形
態4では、放電開始と同時に残エネルギーの回収を開始
する。
【0035】図7は、本発明の実施の形態4における放
電衝撃破壊装置の回路構成図である。実施の形態3の図
5の構成と同一の構成には、同一の符号を付して説明を
省略する。図7に示すように、放電スイッチ8に代えて
第3サイリスタ51を設け、2つの接点(スイッチ接点)
を同時に開閉できる機械的スイッチ52を設け、このスイ
ッチ52の接点のオンにより、第1直流電源43より第3サ
イリスタ51をトリガして導通させ、放電を行うと同時
に、第2直流電源47より第1サイリスタ41をトリガして
導通させ、残エネルギーの回収を開始するように構成さ
れている。第3サイリスタ51のアノードは、充電抵抗7
とコンデンサ5の接続点に接続され、カソードが一方の
電極3に接続されている。
【0036】放電回路(溶融・気化物質)側のインピー
ダンスは通常数mΩのオーダーであるのに対し、充電抵
抗7の抵抗Rcは数kΩのオーダーであることから、図
8に示すように、放電電流のピーク値Idpは非常に大
きく、放電回路以外の回路が構成されることに伴う影響
はない。また時間的に見ても、金属細線4への放電は、
コンデンサ5に蓄積された電荷のバッテリ21への供給
(充電)と比較して一瞬であることから、影響がない。
たとえば、充電抵抗7の抵抗Rc=30kΩ、コンデン
サ5の容量CM=500μFとしたときの充電時定数τ
=Rc・CM=15secに対して放電時間は1sec
以下である。
【0037】このように、何ら影響なく、放電開始と同
時に残エネルギーの回収を行うこともできる。なお、こ
の実施の形態4では、第3サイリスタ51を設けている
が、放電スイッチ8のままとし、この放電スイッチ8が
オンの際に同時に第1サイリスタ41の回路ができる構成
として、第1サイリスタ41をトリガするようにしてもよ
い。
【0038】また、実施の形態3および4では、スイッ
チ手段としてサイリスタ回路を使用しているが、このサ
イリスタ回路に代えて、自己保持回路を有するトランジ
スタ回路を使用してもよい。また、実施の形態1〜4で
はいずれも、金属細線4に高電圧エネルギーを瞬時的に
供給しているが、金属細線4の代わりに電気良導体を使
用してもよく、または金属細線4を無くして電極3間の
ギャップに高電圧エネルギーを瞬時的に供給して放電を
起こし衝撃力を得るようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、バッ
テリを使用し、充放電が必要な回数、コンデンサの容量
などにより、式(1)を満足するようにバッテリ21を選
択することにより、必要な回数、たとえば100回以上
の充放電を、電源のない場所でも行うことができる。ま
たバッテリは発電機のように重量が大きくないことか
ら、持ち運びが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における放電衝撃破壊装
置の回路構成図である。
【図2】同放電衝撃破壊装置における充電電流とコンデ
ンサ電圧の特性図である。
【図3】本発明の実施の形態2における放電衝撃破壊装
置の回路構成図である。
【図4】同放電衝撃破壊装置の回収用コンデンサの電圧
の特性図である。
【図5】本発明の実施の形態3における放電衝撃破壊装
置の回路構成図である。
【図6】同放電衝撃破壊装置の放電時のタイムチャート
である。
【図7】本発明の実施の形態4における放電衝撃破壊装
置の回路構成図である。
【図8】同放電衝撃破壊装置の放電時のタイムチャート
である。
【図9】従来の放電衝撃破壊装置の回路構成図である。
【図10】従来の放電衝撃破壊装置における放電電流と
コンデンサ電圧の特性図である。
【符号の説明】
1 放電衝撃破壊装置 2 筒状容器 3 電極 4 金属細線 5 コンデンサ 6 直流高電圧電源 7 抵抗 8 放電スイッチ 11 昇圧トランス 12 整流器 13 被破壊物 14 設置用穴 21 バッテリ 22 DC/ACコンバータ 23 残電荷消去用抵抗 24 消去スイッチ 31,32,52 スイッチ 33 回収用コンデンサ 34 逆止ダイオード 41,44,51 サイリスタ 42 変流器 43,47 直流電源 45,46 タイマー 48 ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 37/18 F42D 3/04 F42B 3/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサと、充電抵抗と、この充電抵
    抗を介して前記コンデンサに充電する高電圧電源と、コ
    ンデンサに蓄積された高電圧エネルギーを放電する放電
    スイッチを備え、前記コンデンサに蓄積された高電圧エ
    ネルギーを、金属細線または電気良導体またはギャップ
    を有する一対の電極間に瞬時的に供給し、衝撃力を得る
    装置であって、 前記高電圧電源に給電する電源としてバッテリを備え、
    このバッテリの電池容量Itを、バッテリの充放電回数
    をN、バッテリの電圧をVB、損失係数をk、コンデン
    サの充電エネルギーをWc、コンデンサの充電電圧をV
    c、コンデンサの容量をCMとするとき、 【数1】 を満足する容量としたことを特徴とする放電衝撃破壊装
    置。
  2. 【請求項2】 放電終了後、前記コンデンサに残された
    エネルギーを前記バッテリに回収する回収回路を付加し
    たことを特徴とする請求項1記載の放電衝撃破壊装置。
  3. 【請求項3】 回収回路を、充電抵抗およびコンデンサ
    の両端に接続される回収用コンデンサと、この回収用コ
    ンデンサと前記充電抵抗およびコンデンサ間を入切する
    スイッチ手段と、前記回収用コンデンサとバッテリ間に
    挿入され、バッテリから回収用コンデンサへ流れる電流
    を阻止する逆止ダイオードから構成したことを特徴とす
    る請求項2記載の放電衝撃破壊装置。
  4. 【請求項4】 スイッチ手段をサイリスタ回路または自
    己保持回路を有するトランジスタ回路により形成し、 金属細線または電気良導体またはギャップを有する一対
    の電極間に瞬時的に供給される放電電流または衝撃力を
    検出する検出手段を設け、 前記検出手段の動作より所定時間遅れて、前記サイリス
    タ回路またはトランジスタ回路を動作させ、コンデンサ
    に残されたエネルギーを回収する構成としたことを特徴
    とする請求項3記載の放電衝撃破壊装置。
  5. 【請求項5】 スイッチ手段をサイリスタ回路または自
    己保持回路を有するトランジスタ回路により形成し、 放電スイッチの動作により前記サイリスタ回路またはト
    ランジスタ回路を動作させ、放電開始と同時にコンデン
    サに残されたエネルギーを回収する構成としたことを特
    徴とする請求項3記載の放電衝撃破壊装置。
  6. 【請求項6】 バッテリの電圧を30v以下に設定した
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載
    の放電衝撃破壊装置。
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