JP3513676B2 - インバータ制御装置 - Google Patents

インバータ制御装置

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JP3513676B2
JP3513676B2 JP02325695A JP2325695A JP3513676B2 JP 3513676 B2 JP3513676 B2 JP 3513676B2 JP 02325695 A JP02325695 A JP 02325695A JP 2325695 A JP2325695 A JP 2325695A JP 3513676 B2 JP3513676 B2 JP 3513676B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機の圧縮機用
モータなどを駆動するインバータの過電流保護制御に関
する。 【0002】 【従来の技術】近年、空気調和機などにはインバータが
用いられるが、過電流保護動作が課題である。 【0003】以下、従来のインバータ制御装置について
空気調和機を例に図面を参照しながら説明する。図6は
空気調和機の圧縮機を駆動するインバータの構成を示す
ブロック図である。図において、1は圧縮機を回転させ
る三相モータ、2はマイクロコンピュータ(以下、マイ
コンと称す)3の制御により三相モータ1を疑似三相電
流で駆動するモジュール、4はマイコン3からモジュー
ル2にPWM信号などの信号を伝送するフォトカップ
ラ、5は電源回路、6はモジュール2の熱を放散させる
ヒートシンク、8はモジュール2からマイコン3にアラ
ーム信号などを伝送するフォトカップラである。このよ
うなインバータは、一般的に、プリント基板7上に構成
され、空気調和機の室外機の制御装置に組み込まれて使
用される。 【0004】図1は上記モジュール2の一般的な構成を
示すブロック図である。図において、9a〜9fはそれ
ぞれモータに供給する電流を開閉する絶縁ゲートバイポ
ーラトランジスタ素子(以下、IGBT素子と称す)、
10a〜10fはそれぞれIGBT9a〜9fに並列に
接続されてモータからの回生電流をバイパスする逆接続
ダイオード素子(以下、FRD素子と称す)、11a〜
11fはそれぞれIGBT9a〜9fの電流値を検出す
る電流検出抵抗、12a〜12fはそれぞれIGBT
9a〜9fを駆動するドライブ回路、13はIGBTの
過電流、過温度およびドライブ電圧不足などに対する保
護動作を行うとともに、保護動作後に保護信号17を端
子F0 からマイコン3に出力する保護手段である。 【0005】IGBT9aとIGBT9dとは一対とな
り、それぞれドライブ回路12aとドライブ回路12d
で駆動され、端子Uoに接続された三相モータ1のコイ
ルを端子Pの+電源、または端子Nの−電源に断続して
駆動するインバータアームを構成する。IGBTF9b
と9e、IGBT9cと9fについても同様である。以
降、カレントソース側のIGBT9a〜9cを上アーム
IGBT、カレントシンク側のIGBT9d〜9fを下
アームIGBTと称す。ドライブ回路12aは、マイコ
ン3からPWM信号を端子Uiから入力してIGBT9
aを駆動するとともに、電流検出抵抗11aで検出し
た電圧によりIGBT9aが過電流である場合に遮断す
る。ドライブ回路12b、12cについても同様であ
る。また、ドライブ回路12d〜12fもそれぞれIG
BT9d〜9fを駆動および電流遮断するとともに、電
流遮断したときにはアラーム信号15を保護手段13に
出力し、また保護手段13から入力したアラーム信号1
6によっても電流を遮断する。 【0006】保護手段13は下アームIGBT9d〜9
fのいれかからアラーム信号15を入力すると所定時
間経過後にアラーム信号16を各下アームIGBT9d
〜9fに出力して、下アームIGBT9d〜9fのすべ
てを一斉に遮断するとともに、端子Fo からマイコン3
にも出力してPWM信号をオフとして上アームIGBT
も遮断する。したがって、上アームIGBT9a〜9c
の電流遮断はそれぞれ個別の遮断であるが、下アームI
GBT9d〜fは個別遮断するとともにアラーム信号
により一斉遮断する。このような、下アームIGBT
のアラーム信号16で下アームのみ一斉遮断する構成
は、アラーム信号16の生成と一斉遮断とが比較的容易
であるので、システム制御構成を簡略化するために一般
的に用いられる手段である。なお、保護手段13はアラ
ーム信号16を出力したとき、保護信号17を端子Fo
からフォトカップラ8を介してマイコン3に出力し、異
常表示などに供している。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】このような従来のイン
バータ制御装置では、図1に示したように、IGBTご
とに電流値検出を行うと、IGBT素子間で検出精度に
ばらつきが発生し、過電流保護の遮断電流値が素子間で
均一に設定できていない(設定したつもりでも)状態が
発生し、さらに、検出電流値に負の温度特性があるため
に、過電流保護遮断の動作点が温度により変動する。 【0008】上記のように電流検出設定が期待通りにで
きていない場合、永久磁石同期電動機(DCモータ)を
PWM信号で120度通電駆動して、上アームIGBT
または下アームIGBTのいずれか1素子ずつオンとし
たとき、上アームIGBTの電流検出設定が下アームI
GBTの電流検出設定よりも低くなっていると、必ず
上アーム保護制御するが、下アームを含む残り5個
のIGBTは保護制御されないので、圧縮機は保護停止
せず、欠相運転(相間電流のアンバランス)を継続する
と言う問題があった。 【0009】また、電流検出のIGBT間の不揃いを少
なくしようとすると、IGBTごとに細かく調整設定す
る作業が必要となり、組立工数および部品点数が増加
し、コスト、歩留まり、および生産性にも問題があっ
た。 【0010】また、電流検出の温度依存性は、過電流遮
断の動作点を温度変動させ、温度上昇でモータを早停止
させるという問題があった。 【0011】本発明は上記の課題を解決するもので、過
電流保護動作を確実にして欠相運転をなくするととも
に、過電流保護動作の温度特性を改善して保護動作の早
作動をなくし、さらに展開としてモータの永久磁石の減
磁劣化を改善し、システムを簡素化できるインバータ制
御装置を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】発明は、2個のIGB
Tを順方向に直列接続し、その相互接続点をインバータ
出力端とするインバータアームを少なくとも3組と、前
記各IGBTを個別に駆動する駆動手段と、前記各IG
BTの電流を個別に検出する電流検出手段と、前記IG
BTの過電流を保護する保護手段とを備え、前記各イン
バータアームの両端を直流電源に接続し、前記各IGB
Tを前記駆動手段により断続駆動して前記インバータ出
力端に接続した負荷に疑似多相電流を供給するとき、前
記インバータアームのカレントソース側のIGBTであ
る上アームIGBTとカレントシンク側のIGBTであ
る下アームIGBTにおいて、前記電流検出手段で検出
したIGBTの電流値を過電流と判断して遮断する基準
である電流保護設定値を、(特定1個の下アームIGB
T以外の各IGBTの電流保護設定値≧(前記特定下ア
ームIGBTの電流保護設定値)となるように設定する
とともに、前記特定下アームIGBTの電流検出値を温
度補償して過電流が同期電動機の永久磁石の減磁電流値
以下となるようにし、かつ前記特定下アームIGBTの
アラーム信号のみで一斉遮断するようにしたインバータ
制御装置である。 【0013】 【作用】発明において、下アームIGBTのうちの特
定1個のIGBTの電流保護設定値を他のいずれのIG
BTの電流保護設定値よりも小さくすることにより、前
記特定下アームIGBTが必ず過電流を検出し、そのア
ラーム信号により一斉遮断する。また、その電流保護設
定値の温度補償は、同期電動機の永久磁石の減磁電流値
を越えないよう過電流を設定したとき、減磁電流値の温
度特性を含めた保護を可能にする。また、この構成は回
路の簡素化、設定作業の簡素化ももたらす。 【0014】 【実施例】(参考例1) 以下、本発明のインバータ制御装置に係わる一参考例に
ついて図面を参照しながら説明する。なお、本参考例の
構成を図示すれば図1と同じになり、詳細な説明を省略
する。また、本参考例は空気調和機のインバータを例に
説明するが空気調和機に限定されないことは言うまでも
ない。本参考例が従来例と異なる点は、過電流保護のた
めの条件設定を、(上アームIGBTの電流保護設定値
≧下アームIGBTの電流保護設定値)とすることにあ
る。この設定により、必ず下アームIGBTが上アーム
IGBTのどれよりも優先して過電流検出し、保護手段
13を介したアラーム信号16による下アームIGBT
の一斉遮断動作を有効活用できる。なお、電流保護設定
値は、電流検出抵抗11a〜11fの両端電圧とドラ
イブ回路12a〜12fの電圧判定値とにより設定でき
ることは従来例と同様である。具体的には、本参考例で
はドライブ回路12a〜12fは同一のものとし、電流
検出抵抗11の抵抗値定数を(上アーム用の抵抗値<
下アーム用の抵抗値)とする。 【0015】図2は本参考例における電流検出値と電流
保護設定値とを示す関係図である。図において、縦軸を
IGBTの電流検出端子で検出した電流検出値とすると
き、各破線はIGBT電流保護設定値の範囲を示す。
参考例では、前述のように、IGBTの過電流を遮断
する基準である電流保護設定値について、(上アームI
GBTの電流保護設定値≧下アームIGBTの電流保護
設定値)とするが、IGBTごとに設定がばらつく(電
流検出抵抗11の抵抗値のばらつき、IGBT9の検
出特性のばらつきなど電流検出手段の構成要因のばらつ
きに起因する)ので、図に破線で示したように、(各上
アームIGBTの電流保護設定値のばらつきを含めた上
限と下限の範囲≧各下アームIGBTの電流保護設定値
のばらつきを含めた上限と下限の範囲)となるようにし
ている。したがって、図に「上アーム」と示した範囲
で、上アームIGBT9a〜9cのどれもが各自の電流
検出値により過電流と判断されて遮断され、「下アー
ム」についても同様であって、その結果、上アームIG
BTのいずれかが遮断されるときは、下アームIGBT
のすべてが遮断されていることになる。 【0016】上記構成においてその動作を説明すると、
上アームIGBT9a〜9cに備えた電流検出抵抗
1a〜11cの両端の電圧が所定値(すなわち、電流保
護設定値×電流検出抵抗値)を越えると、ドライブ回路
12a〜12cは過電流状態と判断してそれぞれのIG
BT9を遮断し、また、下アームIGBT9d〜9fに
おいては、電流検出抵抗11d〜11fの両端の電圧
が所定値を越えると、ドライブ回路12d〜12fは過
電流状態と判断してそれぞれのIGBT9を遮断すると
ともに、自己以外の他の2個のIGBTを保護出力回路
13を介してアラーム信号により遮断する。 【0017】このとき、図2に示したように、各上アー
ムIGBTにおける電流保護設定値は、各下アームIG
BTの電流保護設定値以上に大きくなるように、ばらつ
きも含めて設定してあるので、圧縮機の永久磁石同期電
動機(DCモータ)を120度通電駆動する場合、必ず
下アームが保護制御されて圧縮機の欠相運転(相間電流
のアンバランス)を回避することができる。 【0018】以上のように、本参考例のインバータ制御
装置によれば、(上アームIGBTの電流保護設定値≧
下アームIGBTの電流保護設定値)とする設定によ
り、過電流時には必ず下アームのアラーム信号により全
てのIGBTを遮断してモータを停止するようにしたこ
とにより、圧縮機の欠相運転(相間電流のアンバラン
ス)を回避することができる。 【0019】なお、上アーム側を一斉遮断として、(上
アームIGBTの電流保護設定値≦下アームIGBTの
電流保護設定値)とする設定も、本参考例の主旨であっ
て、上アームIGBTと下アームIGBTの過電流制御
における役割が反対になるだけであり、本参考例と同様
の動作を行い、かつ同じ効果を有することは言うまでも
ない。 【0020】(参考例2) 以下、本発明のインバータ制御装置に係わる参考例2
ついて図面を参照しながら説明する。なお、インバータ
全体の構成は参考例1の場合と同じであり、詳細な説明
を省略する。本参考例が参考例1と異なる点は、下アー
ムのIGBT電流検出の温度特性を改善し、温度に依存
しないようにしたことにある。 【0021】図3は図1に示した6個のIGBT9、F
RD素子10、ドライブ回路12の中の1素子分を示す
回路図である。なお、図1と同じ構成要素には同一符号
を付与している。図において、18は温度に対して抵抗
値を変えるサーミスタであり、電流検出抵抗11と並
列に接続される。この構成において、サーミスタ18の
抵抗値温度変化により電流検出抵抗11との合成抵抗
値が変化する。一般に、種々の温度特性を備えたサーミ
スタが市販されており、ほぼ任意の温度補償が可能であ
る。 【0022】図4は本参考例における検出電流値の温度
特性を示す特性図である。図において、縦軸はIGBT
の電流検出端子で検出した電流検出値、横軸は温度であ
る。図に示したように、温度補しない上アームの電流
検出値の温度特性は負の特性を示しているのに対し、下
アームの電流検出値は温度補償することにより温度に対
して無変化特性となる。なお、温度補のサーミスタ1
8の選定についてはとくに説明しないが容易である。 【0023】このように、温度補償回路を付加して下ア
ームの電流値の温度特性を平坦にすることにより、過電
流保護動作点の温度変動がなくなり、高温時に電流遮断
の早作動が起こる現象をなくすることができる。 【0024】なお、参考例1と同様に、上アームの電流
保護設定値を下アームの電流保護設定値以上に設定する
ことは言うまでもない。 【0025】以上のように、本参考例のインバータ制御
装置によれば、(上アームIGBTの電流保護設定値≧
下アームIGBTの電流保護設定値)とするとともに、
下アームの電流検出値の温度特性を補正して平坦にする
ことにより、温度変化にも対応して確実に過電流保護を
実行することができる。 【0026】(参考例3) 以下、本発明のインバータ制御装置に係わる参考例3
ついて図面を参照しながら説明する。なお、インバータ
全体の構成は参考例1と同じであり、また、図3に示し
た回路も参考例1と同じであり、詳細な説明を省略す
る。本参考例が参考例1と異なる点は、電流保護設定値
の温度補償に空気調和機特有の制御を加味したことにあ
る。 【0027】図5は本参考例における電流保護設定値の
温度特性を示す特性図である。図5において、縦軸は電
流検出値、横軸は温度であり、一点鎖線は圧縮機用モー
タのロータに設けた永久磁石の減磁特性により制限され
る電流の上限値を検出電流値に換算して示す。また、二
点鎖線は空気調和機の運転性能により制限される運転電
流の下限値を検出電流値に換算して示す。一方、電流検
出抵抗によるIGBTの検出電流値は、前述のよう
に、通常、負の温度特性を示す。図に示したように、永
久磁石の減磁電流上限値は正の温度特性を要求するが、
この電流範囲に過電流を制限するには、IGBTの電流
検出値の負の温度特性を正に変える必要がある。本参考
例においては、図3に示した回路構成によりサーミスタ
18で、図5に示したように、実使用温度域の中間温度
において平坦で、低温域では負、高温域では正の温度特
性に補正して減磁電流上限値以内に過電流を抑制し、か
つ、運転電流下限値以上として運転電流を確保してい
る。なお、上アームの電流保護設定値を下アームの電流
保護設定値以上に設定することは言うまでもない。 【0028】このように、上アームの電流保護設定値を
下アームの電流保護設定値以上に設定し、かつ永久磁石
同期電動機の永久磁石が減磁劣化しない範囲に過電流を
抑制するように電流検出値の温度特性を補償することに
より、参考例1〜2と同様に過電流制御を確実にして欠
相運転を防止できるとともに、モータの永久磁石を劣化
させないように過電流を抑制でき、モータを用いる機
器、たとえば空気調和機などの信頼性を高めることがで
きる。 【0029】なお、本参考例では中間温度域で平坦な特
性としたが、実用温度域すべてにおいて平坦になるよう
に設定してもよいことは言うまでもない。 【0030】(実施例) 以下、本発明のインバータ制御装置の一実施例について
図面を参照しながら説明する。なお、インバータ全体の
構成は参考例1と同じであり、また、図1に示した回路
もアラーム信号15以外については参考例1と同じであ
る。本実施例の主旨は参考例3と同じであるが、参考
3と異なる点は、下アームの特定の1個のIGBT、た
とえばIGBT9fの電流保護設定値を他のIGBT9
a〜9eの電流保護設定値のいずれよりも小さく設定す
るとともに、電流検出抵抗11fのみ温度補償を施し
て、過電流が同期電動機の永久磁石の減磁電流を越え
ないようにしながら、システムの簡素化を実現している
ことにある。また、アラーム信号15もこの下アームI
GBT9fのドライブ回路12fからのみ出力し、下ア
ームIGBT9fの過電流検出のみで下アームの一斉遮
断するようにしている。 【0031】上記構成において、その動作を説明する。
インバータの負荷が同期電動機である場合には、各アー
ムの負荷は同じと考えてよく、したがって、インバータ
の運転電流は、出力3相において、基本的にバランスが
とれており、任意の1相の電流値はつぎのタイミングで
隣の相に同じ電流値で現れる。また、同期電動機の12
0度通電駆動方式においては、上下アーム1素子ごとに
通電するため、下アームでの電流値と上アームでの電流
値は同一電流が流れている。このことから、前記下アー
ムIGBT9fの電流保護設定値を他のIGBTのいず
れの電流保護設定値よりも小さく設定すれば、他のIG
BTの過電流は別のタイミングで必ずIGBT9fで検
出される。また、下アームIGBT9fのみについて温
度補償を行うことにより、参考例3と同様に、過電流が
同期電動機の永久磁石の減磁電流を越えないようにで
きる。なお、この過電流検出だけを有効にして一斉遮断
とするために、アラーム信号15はドライブ回路12f
からのみ出力させる。このように設定することにより、
他のIGBTの電流保護設定は自己遮断のみを対象とす
るので大まかな設定であってもよく、温度補償の必要も
ない。したがって、回路の簡素化と、設定作業の簡素化
とを可能にしながら所定の目的を達成することができ
る。 【0032】なお、この場合には、アラーム信号を出力
しなくなった下アームIGBTの電流保護設定値は、必
ずしも上アームIGBTの電流保護設定値より小さい必
要はないが、小さくてもよく、また、この手段は同期電
動機以外に適用できることは言うまでもない。 【0033】 【発明の効果】発明は、2個のIGBTを順方向に直
列接続し、その相互接続点をインバータ出力端とするイ
ンバータアームを少なくとも3組と、前記各IGBTを
個別に駆動する駆動手段と、前記各IGBTの電流を個
別に検出する電流検出手段と、前記IGBTの過電流を
保護する保護手段とを備え、前記各インバータアームの
両端を直流電源に接続し、前記各IGBTを前記駆動手
段により断続駆動して前記インバータ出力端に接続した
負荷に疑似多相電流を供給するとき、前記インバータア
ームのカレントソース側のIGBTである上アームIG
BTとカレントシンク側のIGBTである下アームIG
BTにおいて、前記電流検出手段で検出したIGBTの
電流値を過電流と判断して遮断する基準である電流保護
設定値を、(特定1個の下アームIGBT以外の各IG
BTの電流保護設定値≧(前記特定下アームIGBTの
電流保護設定値)となるように設定するとともに、前記
特定下アームIGBTの電流検出値を温度補償して過電
流が同期電動機の永久磁石の減磁電流値以下となるよう
にし、かつ前記特定下アームIGBTのアラーム信号の
みで一斉遮断するようにしたことにより、回路を簡素化
し、電流保護設定の作業も簡素化しながら、欠相運転を
防止し、かつ同期電動機を過電流から保護できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】ンバータ制御装置の要部であるモジュールの
構成を示す回路図 【図2】発明のインバータ制御装置に係わる参考例1
における電流検出値と電流保護設定値とを示す関係図 【図3】同参考例1における電流検出手段の構成を示す
回路図 【図4】発明のインバータ制御装置に係わる参考例2
における電流検出値の温度特性を示す特性図 【図5】発明のインバータ制御装置に係わる参考例3
および実施例1における電流検出値の温度特性を示す特
性図 【図6】本発明および従来のインバータ制御装置の構成
を示す模式図 【符号の説明】1 三相モータ 2 モジュール 3 マイコン(マイクロコンピュータ) 4 フォトカップラ 5 電源回路 6 ヒートシンク 7 プリント基板 8 フォトカップラ 9a〜9c 上アームIGBT(上アーム絶縁ゲートバ
イポーラトランジスタ) 9d〜9f 下アームIGBT(下アーム絶縁ゲートバ
イポーラトランジスタ) 10a〜10f 逆接続ダイオード素子(FRD素子) 11a〜11f 電流検出抵抗器(電流検出手段) 12a〜12f ドライブ回路(ドライブ手段) 13 保護出力回路および温度検出回路(保護手段)15、16 アラーム信号 17 保護信号 18 サーミスタ(温度補償手段) P +電源端子 −電源端子 Uo、Vo、Wo インバータ出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H02M 7/537 H02M 7/5387 H02H 3/253 H02P 7/63 302

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 2個の絶縁ゲートバイポーラトランジス
    タを順方向に直列接続し、その相互接続点をインバータ
    出力端とするインバータアームを少なくとも3組と、前
    記各絶縁ゲートバイポーラトランジスタを個別に駆動す
    る駆動手段と、前記各絶縁ゲートバイポーラトランジス
    タの電流を個別に検出する電流検出手段と、前記絶縁ゲ
    ートバイポーラトランジスタの過電流を保護する保護手
    段とを備え、前記各インバータアームの両端を直流電源
    に接続し、前記各絶縁ゲートバイポーラトランジスタを
    前記駆動手段により断続駆動して前記インバータ出力端
    に接続した負荷に疑似多相電流を供給するとき、前記イ
    ンバータアームのカレントソース側の絶縁ゲートバイポ
    ーラトランジスタである上アーム絶縁ゲートバイポーラ
    トランジスタとカレントシンク側の絶縁ゲートバイポー
    ラトランジスタである下アーム絶縁ゲートバイポーラト
    ランジスタにおいて、前記電流検出手段で検出した絶縁
    ゲートバイポーラトランジスタの電流値を過電流と判断
    して遮断する基準である電流保護設定値を、(特定1個
    の下アーム絶縁ゲートバイポーラトランジスタ以外の各
    絶縁ゲートバイポーラトランジスタの電流保護設定値≧
    (前記特定下アーム絶縁ゲートバイポーラトランジスタ
    の電流保護設定値)となるように設定するとともに、前
    記特定下アーム絶縁ゲートバイポーラトランジスタの電
    流検出値を温度補償して過電流が同期電動機の永久磁石
    の減磁電流値以下となるようにし、かつ前記特定下アー
    ム絶縁ゲートバイポーラトランジスタのアラーム信号の
    みで一斉遮断するようにしたインバータ制御装置。
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