JP3511246B2 - 長杆体の刃先角度調整装置 - Google Patents

長杆体の刃先角度調整装置

Info

Publication number
JP3511246B2
JP3511246B2 JP20234894A JP20234894A JP3511246B2 JP 3511246 B2 JP3511246 B2 JP 3511246B2 JP 20234894 A JP20234894 A JP 20234894A JP 20234894 A JP20234894 A JP 20234894A JP 3511246 B2 JP3511246 B2 JP 3511246B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grip
pipe
connecting member
screw
screw bush
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20234894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0856447A (ja
Inventor
地 和 信 引
Original Assignee
新ダイワ工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 新ダイワ工業株式会社 filed Critical 新ダイワ工業株式会社
Priority to JP20234894A priority Critical patent/JP3511246B2/ja
Publication of JPH0856447A publication Critical patent/JPH0856447A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3511246B2 publication Critical patent/JP3511246B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生け垣の高所等のトリ
ミングや木の枝の伐採に使用する長杆を利用した刈取機
等における長杆体の刃先角度調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、長杆を利用した刈取機等におい
て、高所等の距離のある箇所の生け垣や木の枝等を所望
する形状にトリミングを行う場合に刃部の角度調整を行
う必要が生ずるが、このような長杆体の角度調整装置に
関しては、種種のものが開示されている。これら角度調
整装置の多くは、刃部装着機構を備えるギアケースに組
み込まれた形式のものであったり、また、刈取機等の操
作用ハンドルと長杆体端部の刃部との間に設けられる角
度調整装置の調整を図るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したこれ
らの角度調整機構を備える長杆体において、トリミング
作業の途中でトリミング刃部の角度調整の必要が生じる
場合があるが、このような場合にはその都度締結部材の
嵌脱作業が必要となり、トリミングの作業を時間の掛か
るものとしていた。さらには、長杆体先端の距離のある
場所の角度調整となり、所望する刃部の角度調整には微
調整が要求される。そのため繰り返しの作業が必要とな
り、この調整作業には時間を費やすために効率の悪いも
のとなっていた。
【0004】そこで、本発明はこれらの事情を鑑みて成
されたものであり、高所等の距離のある箇所の生け垣や
木の枝のトリミングを行う場合に使用される長杆体の刈
取機において、刃部の角度調整を刈取機の操作ハンドル
近傍で可能とする長杆体の刃先角度調整装置の提供を目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の特徴は、
モーター等の駆動源を一端部に装備する中空状の筒体で
あるアウターパイプと、このアウターパイプ外周面の所
定位置に装着されたネジブッシュ凸部と、このネジブッ
シュ凸部内周面に結合し、アウターパイプ中空部の軸方
向に配備される連結部材と、前記ネジブッシュ凸部に螺
合するネジブッシュ凹部の外周にグリップラバーが巻装
されるグリップパイプと、このグリップパイプの回動に
伴う連結部材の摺動を規制する角度調整手段と、前記ア
ウターパイプの他端部に継手手段を介して回動自在に軸
支され、前記連結部材の摺動に伴い連動するギアケース
と、前記アウターパイプの中空部にあって、前記駆動源
よりの駆動力を前記ギアケースへ伝達を行う駆動軸であ
るメインシャフトと、このメインシャフトの先端に、前
記ギアケースの回動に連動して可動自在に枢着される伝
達手段とから成る構成とすることである。
【0006】第二の特徴としては、前記した角度調整手
段は、グリップロックリングと、ロックプレートと、フ
ロントブラケットと、リアブラケットと、ネジブッシュ
凹部と、ネジブッシュ凸部と、グリップパイプと、グリ
ップラバーと、連結部材とから成り、前記グリップパイ
プの中空部に固着する前記ネジブッシュ凹部が、前記ネ
ジブッシュ凸部に螺合回動することにより前記連結部材
を摺動し、前記グリップパイプ外周前縁に装着されるグ
リップロックリング及びロックプレートが前記連結部材
の摺動を規制するとともに、前記グリップパイプ前縁に
装着されるフロントブラケット及び前記グリップパイプ
後縁に装着されるリアブラケットが前記ネジブッシュ凸
部の摺動距離を規制する構造による構成とすることであ
る。
【0007】さらに、第三の特徴としては、前記した角
度調整手段は、外周に雄ネジを形成しスリットを有する
ボビン形状のフロントブラケットと、ロックリングと、
リアブラケットと、ネジブッシュ凹部と、ネジブッシュ
凸部と、グリップパイプと、グリップラバーと、連結部
材とから成り、前記グリップパイプの中空部に固着する
前記ネジブッシュ凹部が、前記ネジブッシュ凸部に螺合
回動することにより前記連結部材を摺動し、前記グリッ
プパイプ前縁にフロントブラケットが冠着され、このフ
ロントブラケットのボビン形状の雄ネジを前記ロックリ
ング内周に形成される雌ネジが螺合し、螺合によりグリ
ップパイプ外周を押圧してグリップパイプの回動を規制
するとともに、前記グリップパイプ前縁に装着されるフ
ロントブラケット及び前記グリップパイプ後縁に装着さ
れるリアブラケットが前記ネジブッシュ凸部の摺動距離
を規制する構造による構成とすることである。
【0008】第四の特徴としては、前記した角度調整手
段は、偏芯カムを有するフロントブラケットと、リアブ
ラケットと、ネジブッシュ凹部と、ネジブッシュ凸部
と、グリップパイプと、グリップラバーと、連結部材と
から成り、前記グリップパイプの中空部に固着する前記
ネジブッシュ凹部が、前記ネジブッシュ凸部に螺合回動
することにより前記連結部材を摺動し、前記グリップパ
イプ前縁に偏芯カムを有するフロントブラケットが冠着
され、この偏芯カムを回動することによりグリップパイ
プ外周を押圧してグリップパイプの回動を規制するとと
もに、前記グリップパイプ前縁に装着されるフロントブ
ラケット及び前記グリップパイプ後縁に装着されるリア
ブラケットが前記ネジブッシュ凸部の摺動距離を規制す
る構造による構成とすることである。
【0009】また、第五の特徴としては、前記継手手段
は、ギアケースを挾持する前継手部と、アウターパイプ
の前縁に冠着される後継手部と、連結軸材と、連結部材
取付部と、ロッド材と、ロッドエンド材と、締めつけナ
ットとから成り、前記ロッド材の摺動に伴って前記後継
手部に軸支される前継手部の回動を自在に行う構成とす
ることである。
【0010】そして、第六の特徴としては、前記した継
手手段は、ギアケースを挾持する前継手部と、アウター
パイプの前縁に冠着される後継手部と、連結軸材と、連
結部材取付部と、ロッド材と、ロッドエンド材と、締め
つけナットとから成り、前記ロッド材の摺動に伴って前
記後継手部に軸支される前継手部の回動を自在に行う構
造による構成とすることである。
【0011】
【作用】このように構成された本発明の長杆体の刃先角
度調整装置は,以下のように作用する。
【0012】グリップパイプのアウターパイプに対する
回動は、グリップパイプの内周面に固定されたネジブッ
シュ凹部が回動することに伴い、アウターパイプ外周面
に装着されたネジブッシュ凸部がネジブッシュ凹部に螺
合しているために、アウターパイプ外周を摺動し、ネジ
ブッシュ凸部の内周壁に固着された連結部材であるロッ
ドの摺動が行われる。この連結部材であるロッドの摺動
の規制は、グリップロックリングが前後にスライドする
ことにより行われる。スライドロックボールがスライド
ロック孔の係合位置を移動することにより、外部よりの
振動等によるグリップロックリングの移動を防止する。
さらに、前記連結部材であるロッドの摺動距離の規制
は、前記フロントブラケットおよびリアブラケットがグ
リップパイプの前縁および後縁を挾持し、ネジブッシュ
凸部の前端または後端が両ブラケットによって摺動を規
制することにより行われる。アウターパイプにボルトに
より取付けられた後継手の後方側には、アウターパイプ
の内周中空部内を摺動する連結部材であるロッドが、ア
ウターパイプ外周側への立ち上がり溝となる穿孔部が穿
設されている。この穿孔部より立ち上がった連結部材で
あるロッドの先端は、ロッドエンドに係止されることに
より、連結部材であるロッドの摺動を連結軸材を軸とす
る回動に変換する。
【0013】
【実施例】本発明の長杆体の刃先角度調整装置の実施例
を、図面に基づいて以下説明を行う。図1は、刃部を装
着するギアケースがアウターパイプに継手手段を介して
軸支され、連結軸材を軸としてギアケースが上方また
は、下方に回動する状態を図示する連結部における側面
の断面図であり、図2は本発明の第一実施例に係るグリ
ップロックリングタイプの角度調整手段を図示する一部
破断斜視図である。図3は、図2に係るアウターパイプ
軸芯における一部断面を図示する一部破断側面図であ
る。図4は、本発明の第一実施例に係る角度調整手段で
あるグリップロックリング及びグリップパイプの取付を
説明する斜視図である。図5は、第二実施例に係るスリ
ットボビンタイプの角度調整手段を図示する斜視図であ
り、図6は、図5に係る軸芯における断面を図示する断
面図である。図7は、第三実施例に係る偏芯カムタイプ
の角度調整手段を図示する斜視図であり、図8は、図7
に係る軸芯における断面を図示する断面図である。また
図9は、本発明に係る連結部材に索材を備える継手手段
部分を図示する断面図である。
【0014】図1、図2、図3および図4は、本発明の
第一実施例であるグリップロックタイプの角度調整手段
を備える長杆体の角度調整装置であって、この角度調整
手段は、アウターパイプ(5) と、グリップロックリング
(32)と、ロックプレート(32b) と、フロントブラケット
(30)と、リアブラケット(33)と、ネジブッシュ凹部(35)
と、ネジブッシュ凸部(34)と、グリップパイプ(31)と、
グリップラバー(31a)と、連結部材であるロッド(3a)に
より構成されている。
【0015】前記中空状に形成されるアウターパイプ
(5) の一端部にはモーター等の駆動源が装備されいて、
その駆動力を駆動軸であるメインシャフト(2) によって
前記アウターパイプ(5) 他端部に装備されるギアケース
(7) 内部のピニオンギア(6) への伝達が行われている。
【0016】前記アウターパイプ(5) の外周壁にはネジ
ブッシュ凸部(34)が摺動自在に着装されていて、このネ
ジブッシュ凸部(34)に螺合する形態でネジブッシュ凹部
(35)が前記グリップパイプ(31)の内周壁に固定着装され
ている。そして、前記ネジブッシュ凸部(34)内周壁に
は、前記ギアケース(7) 先端部に向かって連結部材であ
るロッド(3a)が固着されていて、前記アウターパイプ
(5)の軸芯に平行な外周壁に穿孔部(5b) が溝状穿設さ
れ、前記ロッド(3a)がアウターパイプ(5) の中空部で摺
動自在と成るようになっている。
【0017】前記グリップパイプ(31)の前縁部には穿孔
部(31b) および複数のスライドロック孔(32e) が穿設さ
れていて、グリップロックリング(32)にロックプレート
ボルト(32a) により螺着されるロックプレート(32b) お
よびスライドロックボール(32c) が、前記穿孔部(31b)
およびスライドロック孔(32e) に係合することによって
グリップロックリング(32)をグリップパイプ(31)に係止
している。
【0018】また、前記グリップパイプ(31)の前縁部及
び後縁部には、前記アウターパイプ(5) の外周を挾持す
る形態でフロントブラケット(30)およびリアブラケット
(33)が装着されていて、各々のロックスクリュー(30a)
(33a)によって固定されている。なお、フロントブラケ
ット(30)の後縁部には切欠部(30b) が設けられていて前
記グリップロックリング(32)に螺合固定されたロックプ
レート(32b) の端部と係合するようになっている。
【0019】第一実施例の角度調整手段は、グリップパ
イプ(31)をアウターパイプ(5) に対して回動することに
より成されるものであり、具体的にはグリップパイプ(3
1)の内周面に固定されたネジブッシュ凹部(35)がアウタ
ーパイプ(5) 外周面に装着されたネジブッシュ凸部(34)
と螺合し、グリップパイプ(31)の回動に伴いネジブッシ
ュ凸部(34)がアウターパイプ(5) 外周面を摺動しネジブ
ッシュ凸部(34)の内周壁に固着された連結部材であるロ
ッド(3a)が共に移動する。なお、前記連結部材であるロ
ッド(3a)の摺動の規制は、グリップロックリング(32)が
前後にスライドすることによって、フロントブラケット
(30)の切欠部(30b) にロックプレート(32b) が係合する
ことにより成され、前記スライドロックボール(32c) が
前記スライドロック孔(32e) の係合位置を移動すること
によりグリップロックリング(32)の位置が保持されてい
る。さらに、前記連結部材であるロッド(3a)の摺動距離
の規制は、前記フロントブラケット(30)およびリアブラ
ケット(33)がグリップパイプ(31)の前縁および後縁を挾
持し、両ブラケット間でネジブッシュ凸部(34)が摺動規
制されることによって成されている。
【0020】図5および図6は、第二実施例のスリット
ボビンタイプの角度調整手段を図示しており、前述した
第一実施例のグリップロックリング(32)およびフロント
ブラケット(30)によるグリップパイプ(31)の回動規制
を、フロントブラケット(10)およびロックリング(12)に
よってグリップパイプ(31)の回動規制を行っている。な
お、この回動規制に伴う機構以外の他の構造、例えば、
連結部材であるロッド(3a)の摺動等の構成は、前述した
第一実施例と同様の構成となっている。
【0021】第二実施例の角度調整手段における回動規
制の具体的な構成を、以下に説明を行うと、前記フロン
トブラケット(10)には前記アウターパイプ(5) が挿入可
能な挿入孔が形成されていて、さらに、前記グリップパ
イプ(31)の前縁を包合するようなフランジ形状の包合部
(10d) を有していて、この包合部(10d) の外周面には雄
ネジが螺刻されている。一方、このフランジ形状の包合
部(10d) の外周面にはフロントブラケット本体よりグリ
ップパイプ(31)方向へ傾斜するテーパーが形成されてい
て、さらに、アウターパイプ(5) の軸芯に平行に複数の
スリット(10c) が形成されている。なお、前記ロックリ
ング(12)の内周には、前記包合部(10d) の外周に形成さ
れた雄ネジに螺合する雌ネジが螺刻されている。
【0022】以上のように構成される角度調整手段にお
ける回動規制は,以下のように成される。まず、フロン
トブラケット(10)のフランジ形状の挿入孔に前記アウタ
ーパイプ(5) が挿入され、フロントブラケット(10)に形
成された螺合穴(10b) に固定ネジ(10a) を螺入する。従
って、前記固定ネジ(10a) の先端がアウターパイプ(5)
の外周面を押圧し、前記フロントブラケット(10)のアウ
ターパイプ(5) への固定を可能としている。また、前記
グリップパイプ(31)の前縁には、前記ロックリング(12)
が回動自在に挿入されるとともに、フロントブラケット
(10)の包合部(10d) が前記グリップパイプ(31)の前縁を
包合する。このような状況下により、前記ロックリング
(12)のフロントブラケット(10)に対する回動が、包合部
(10d) を締めつけ、この締めつけが前記グリップパイプ
(31)の外周面を押圧することとなり、グリップパイプ(3
1)の回動を規制することとなる。
【0023】なお、前記連結部材であるロッド(3c)の摺
動距離の規制は、第一実施例同様フロントブラケット(1
0)およびリアブラケット(33)がグリップパイプ(31)の前
縁および後縁を挾持し、両ブラケット間でネジブッシュ
凸部(34)が摺動を規制されることによって成されてい
る。
【0024】図7および図8は、第三実施例の偏芯カム
タイプの角度調整手段を図示しており、前述した第一実
施例のグリップロックリング(32)およびフロントブラケ
ット(30)によるグリップパイプ(31)の回動規制を、偏芯
カムフロントブラケット(20)によってグリップパイプ(3
1)の回動規制を行うものである。なお、この回動規制に
伴う機構以外の他の構造、例えば、連結部材であるロッ
ド(3a)の摺動等の構成は、前述した第一実施例と同様の
構成となっている。
【0025】第三実施例の角度調整手段における回動規
制の構成を、以下具体的に説明を行うと、前記偏芯カム
フロントブラケット(20)には、本体の中央部に前記アウ
ターパイプ(5) が挿入可能な挿入孔が形成されていて、
さらに、前記グリップパイプ(31)の前縁が挿入される係
合孔が形成されている。一方、この偏芯カムフロントブ
ラケット(20)におけるカムレバー(21)は、そのカムレバ
ーの根元が円柱状であって、その円柱の軸芯から外周に
向かう箇所に、前記円柱の回動軸を設け偏芯カムを構成
している。このカムレバー(21)を回動することにより、
前記円柱の偏芯カムは、回動軸に対し偏芯した回動とな
り、グリップパイプの外周面への押圧を行うこととな
る。
【0026】以上のように構成される角度調整手段にお
ける回動規制は、以下のように成されている。前記偏芯
カムフロントブラケット(20)の本体の中央部に、前記ア
ウターパイプ(5) を挿入し、偏芯カムフロントブラケッ
ト(20)に形成された螺合穴(10b) より固定ネジ(10a) を
螺入する。従って、固定ネジ(10a) の先端がアウターパ
イプ(5) の外周壁を押圧し、前記偏芯カムフロントブラ
ケット(20)のアウターパイプ(5) への固定を可能として
いる。
【0027】一方、偏芯カムフロントブラケット(20)の
前記グリップパイプ(31)係合孔には、その係合孔上層部
にカムレバー(21)が配置されており、前記係合孔に挿入
され回動自在なグリップパイプ(31)の回動を、前述の偏
芯カムの回動に伴って規制することとなる。前記連結部
材であるロッド(3a)の摺動距離の規制は、第一実施例同
様フロントブラケット(10)およびリアブラケット(33)が
グリップパイプ(31)の前縁および後縁を挾持し、両ブラ
ケット間でネジブッシュ凸部(34)が摺動を規制されるこ
とによって成されている。
【0028】以上説明を行った実施例の角度調整手段に
おける回動規制により、連結部材であるロッド(3a)の摺
動に伴い継手手段を介して回動自在に軸支されたギアケ
ース(4) の回動状態を、以下図1を用いて具体的に説明
を行う。
【0029】前記継手手段は、アウターパイプ(5) の先
端にボルト(9Rb) により取付けられた後継手(9R)と、こ
の後継手(9R)に連結軸材(9a)により軸支され前記ギアケ
ース(4) を取付ボルト(9b)により挾持する前継手(9F)
と、この前継手(9F)にあって前記連結部材であるロッド
(3a)と連結を行うための連結部材取付部(9Fa) 、ロッド
エンド(3c)およびロッドピン(3d)と、メインシャフト
(2) 先端に前記ギアケース(4) の回動に連動して可動自
在に枢着された伝達手段およびスプリング(8b)とから構
成されている。
【0030】前記アウターパイプ(5) にボルト(9Rb) に
より取付けられた後継手(9R)後方側には、アウターパイ
プ(5) の内周中空部内を摺動する連結部材であるロッド
(3a)が、アウターパイプ(5) 外周側への立ち上がり溝と
なる穿孔部(5a)が穿設されている。この穿孔部(5a)より
立ち上がった連結部材であるロッド(3a)の先端は、前記
ロッドエンド(3c)に係止されることにより、連結部材で
あるロッド(3a)の摺動を連結軸材(9a)を軸とする回動に
変換することとなる。
【0031】なお、前記連結部材は、鋼材等によって成
形されるロッド材を前提として説明を行ってきたが、高
い張力を有しかつ復元力の高い鋼等から成り、その外皮
を外部からの力より保護するための皮膜材の被覆を施し
た図9に図示するように、索材を利用した連結部材であ
っても、前記のロッド材と同様な連結操作ができるもの
である。
【0032】さらに、前記アウターパイプ(5) の内周中
空部内には、モーター等の駆動源からの駆動力をギアケ
ース(4) へ伝達を行うメインシャフト(2) が配備されて
いるが、このメインシャフト(2) の先端にはメインシャ
フト(2) とギアケース(4) の駆動力の受動部となるピニ
オンギア軸(6a)が伝達手段によって連結されている。
【0033】この伝達手段は、前記連結軸材(9a)を軸と
するギアケース(4) の回動に応動するようにフレキシブ
ルシャフトまたはユニバーサルジョイントから成るもの
である。これら伝達手段であるフレキシブルシャフトま
たはユニバーサルジョイントの端部が摺動自在に嵌挿さ
れるよう、前記メインシャフト(2) の先端に係合部(2a)
が成形されている。つまり、前記フレキシブルシャフト
またはユニバーサルジョイントの係合部(2a)に嵌挿され
る端部にはキー溝が形成されていて、このキー溝に相対
するキー溝が係合部(2a)に形成されている。
【0034】また、前記キー溝が形成されたフレキシブ
ルシャフトまたはユニバーサルジョイントの他端部に形
成されるシャフトジョイント部(8a) は、ギアケース
(4) の駆動力の受動部となるピニオンギア軸(6a)に取付
けボルト(6d)によって固定されている。従って、ギアケ
ース(4) が連結軸材(9a)を軸として回動をしたとして
も、この回動に影響を受けずに駆動源よりの駆動力をギ
アケース(4) に内蔵された受動部となるピニオンギア軸
(6a)へ伝達が成される。
【0035】
【発明の効果】以上の説明のように本発明である長杆体
の刃先角度調整装置は、以下のような効果を奏する。本
発明を装着した長杆体の刈取機等は、刈取機の刃部を高
所等の距離のある箇所の刈取対象物に対して所望する形
状に刈取を行う場合や、生け垣の側面部の刈取りを行う
場合に、駆動源よりの駆動力を一時停止する事なく刃先
の角度調整が可能であると共に、刈取作業と同様の立っ
たままの姿勢で刃先角度調整が可能になる。
【0036】そのため、刃部装着機構をギアケースに組
み込まれた形式のものや、刈取機等の操作用ハンドルと
長杆体端部の刃部との間に角度調整装置が設けられた従
来のものと比較すると、刈取作業を一時中断する事無く
作業をすることが可能になり、作業時間を短縮できると
ともに、作業員に対する無理な作業姿勢を強要すること
の無い操作性を持ち得るために、作業効率の向上を図る
ことが可能となる。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である長杆体の角度調整装置の実施例に
係る、刃部を装着するギアケースがアウターパイプに継
手手段を介して軸支され、連結軸材を軸としてギアケー
スが上方または、下方に回動する状態を図示する連結部
における側面の断面図である。
【図2】本発明の第一実施例に係るグリップロックタイ
プの角度調整手段を図示する一部破断斜視図である。
【図3】図2に係るアウターパイプの軸芯における断面
を図示する一部破断側面図である。
【図4】本発明の第一実施例に係る角度調整手段である
グリップロックリング及びグリップパイプの取付を説明
する斜視図である。
【図5】本発明の第二実施例に係るスリットボビンタイ
プの角度調整手段を図示する斜視図である。
【図6】図5に係るアウターパイプの軸芯における断面
を図示する断面図である。
【図7】本発明の第三実施例に係る偏芯カムタイプの角
度調整手段を図示する斜視図である。
【図8】図7に係るアウターパイプの軸芯のおける断面
を図示する断面図である。
【図9】本発明に係る連結部材に索材を用いた継手手段
部分を図示する断面図である。
【符号の説明】
1 ブレード 2 メインシャフト 3a ロッド 3b 索材 3c ロッドエンド 3d ロッドピン 4 ギアケース 5 アウターパイプ 6 ピニオンギア 6a ピニオンギア軸 9F 前継手 9R 後継手 9a 連結軸材 12 ロックリング 20 偏芯カムフロントブラケット 21 カムレバー 30 フロントブラケット 31 グリップパイプ 31a グリップラバー 34 ネジブッシュ凸部 35 ネジブッシュ凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/02 - 34/408

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モーター等の駆動源を一端部に装備する中
    空状の筒体であるアウターパイプと、このアウターパイ
    プ外周面の所定位置に装着されたネジブッシュ凸部と、
    このネジブッシュ凸部内周面に結合し、アウターパイプ
    中空部の軸方向に配備される連結部材と、前記ネジブッ
    シュ凸部に螺合するネジブッシュ凹部の外周にグリップ
    ラバーが巻装されるグリップパイプと、このグリップパ
    イプの回動に伴う連結部材の摺動を規制する角度調整手
    段と、前記アウターパイプの他端部に継手手段を介して
    回動自在に軸支され、前記連結部材の摺動に伴い連動す
    るギアケースと、前記アウターパイプの中空部にあっ
    て、前記駆動源よりの駆動力を前記ギアケースへ伝達を
    行う駆動軸であるメインシャフトと、このメインシャフ
    トの先端に、前記ギアケースの回動に連動して可動自在
    に枢着される伝達手段とから成ることを特徴とする、長
    杆体の刃先角度調整装置。
  2. 【請求項2】前記角度調整手段は、グリップロックリン
    グと、ロックプレートと、フロントブラケットと、リア
    ブラケットと、ネジブッシュ凹部と、ネジブッシュ凸部
    と、グリップパイプと、グリップラバーと、連結部材と
    から成り、前記グリップパイプの中空部に固着する前記
    ネジブッシュ凹部が、前記ネジブッシュ凸部に螺合回動
    することにより前記連結部材を摺動し、前記グリップパ
    イプ外周前縁に装着されるグリップロックリング及びロ
    ックプレートが前記連結部材の摺動を規制するととも
    に、前記グリップパイプ前縁に装着されるフロントブラ
    ケット及び前記グリップパイプ後縁に装着されるリアブ
    ラケットが前記ネジブッシュ凸部の摺動距離を規制する
    ことを特徴とする、請求項1記載の長杆体の刃先角度調
    整装置。
  3. 【請求項3】前記角度調整手段は、外周に雄ネジを形成
    しスリットを有するボビン形状のフロントブラケット
    と、ロックリングと、リアブラケットと、ネジブッシュ
    凹部と、ネジブッシュ凸部と、グリップパイプと、グリ
    ップラバーと、連結部材とから成り、前記グリップパイ
    プの中空部に固着する前記ネジブッシュ凹部が、前記ネ
    ジブッシュ凸部に螺合回動することにより前記連結部材
    を摺動し、前記グリップパイプ前縁にフロントブラケッ
    トが冠着され、このフロントブラケットのボビン形状の
    雄ネジを前記ロックリング内周に形成される雌ネジが螺
    合し、螺合によりグリップパイプ外周を押圧してグリッ
    プパイプの回動を規制するとともに、前記グリップパイ
    プ前縁に装着されるフロントブラケット及び前記グリッ
    プパイプ後縁に装着されるリアブラケットが前記ネジブ
    ッシュ凸部の摺動距離を規制することを特徴とする、請
    求項1記載の長杆体の刃先角度調整装置。
  4. 【請求項4】前記角度調整手段は、偏芯カムを有するフ
    ロントブラケットと、リアブラケットと、ネジブッシュ
    凹部と、ネジブッシュ凸部と、グリップパイプと、グリ
    ップラバーと、連結部材とから成り、前記グリップパイ
    プの中空部に固着する前記ネジブッシュ凹部が、前記ネ
    ジブッシュ凸部に螺合回動することにより前記連結部材
    を摺動し、前記グリップパイプ前縁に偏芯カムを有する
    フロントブラケットが冠着され、この偏芯カムを回動す
    ることによりグリップパイプ外周を押圧してグリップパ
    イプの回動を規制するとともに、前記グリップパイプ前
    縁に装着されるフロントブラケット及び前記グリップパ
    イプ後縁に装着されるリアブラケットが前記ネジブッシ
    ュ凸部の摺動距離を規制することを特徴とする、請求項
    1記載の長杆体の刃先角度調整装置。
  5. 【請求項5】前記継手手段は、ギアケースを挾持する前
    継手部と、アウターパイプの前縁に冠着される後継手部
    と、連結軸材と、連結部材取付部と、ロッド材と、ロッ
    ドエンド材と、締めつけナットとから成り、前記ロッド
    材の摺動に伴って前記後継手部に軸支される前継手部の
    回動を自在に行うことを特徴とする、請求項1記載の長
    杆体の刃先角度調整装置。
  6. 【請求項6】前記継手手段は、ギアケースを挾持する前
    継手部と、アウターパイプの前縁に冠着される後継手部
    と、連結軸材と、連結部材取付部と、索材と、前記索材
    に常に張力を持たせるための付勢力を前記ギアケースに
    付与を行うねじりコイル材から成り、前記後継手部に軸
    支される前継手部の回動を、前記索材の摺動によって自
    在に行うことを特徴とする、請求項1記載の長杆体の刃
    先角度調整装置。
JP20234894A 1994-08-26 1994-08-26 長杆体の刃先角度調整装置 Expired - Fee Related JP3511246B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20234894A JP3511246B2 (ja) 1994-08-26 1994-08-26 長杆体の刃先角度調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20234894A JP3511246B2 (ja) 1994-08-26 1994-08-26 長杆体の刃先角度調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0856447A JPH0856447A (ja) 1996-03-05
JP3511246B2 true JP3511246B2 (ja) 2004-03-29

Family

ID=16456050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20234894A Expired - Fee Related JP3511246B2 (ja) 1994-08-26 1994-08-26 長杆体の刃先角度調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3511246B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0856447A (ja) 1996-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE60225716T2 (de) Riemenspanner mit reibungsgesteuerter stopposition
EP2573423A1 (de) Riemenspannvorrichtung für einen Riementrieb und Aggregatanordnung mit Riemenspannvorrichtung
US4650429A (en) Throttle friction device for outboard motor
JPH11514593A (ja) ケーブルタイ設置工具
US7101295B2 (en) Power transmission device and portable power working machine provided with the same
CH695211A5 (de) Handwerkzeugmaschine mit einem Zusatzhandgriff.
US5623765A (en) Feed-out mechanism for rotary mower cutting head
US10807225B2 (en) Handheld work apparatus and method for mounting an anti-vibration unit thereof
AU599547B2 (en) Override speed control having governed idle
US6918451B2 (en) Brake band and portable trimmer
DE60203743T2 (de) Steuervorrichtung für Buschschneider
JP3511246B2 (ja) 長杆体の刃先角度調整装置
JPH01264763A (ja) チエーンソーのソー刃の張り調節装置
EP1623615A1 (en) Garden tool adjustment
US6666187B2 (en) Device for adjustably limiting the engine speed of a hand tool
JPS6394913A (ja) 切断装置
US5339783A (en) Throttle breakover apparatus
DE10141530B4 (de) Drosselgriffeinstellungs-Aufrechterhaltungsvorrichtung in einem Außenbordmotorsystem
US5680748A (en) Lawnmower cable control apparatus
US20180023680A1 (en) Work apparatus with housing parts connected via a pivot joint
US9291096B2 (en) Throttle cable locking assembly
US5244166A (en) Handle fixing structure for spinning reel
EP1444453B1 (de) Spannvorrichtung
JPH0420175Y2 (ja)
EP0429063B1 (en) Handle fixing structure for spinning reel

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031219

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees