JP3511062B2 - チャイルドシートの連結装備可能な折畳み式シート - Google Patents

チャイルドシートの連結装備可能な折畳み式シート

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JP3511062B2 JP2000310461A JP2000310461A JP3511062B2 JP 3511062 B2 JP3511062 B2 JP 3511062B2 JP 2000310461 A JP2000310461 A JP 2000310461A JP 2000310461 A JP2000310461 A JP 2000310461A JP 3511062 B2 JP3511062 B2 JP 3511062B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート全体を脚部
からフロアー面上に折畳み可能な折畳み式シートを主シ
ートとし、チャイルドシートの基台後部より突出するコ
ネクタを主シートバックの座面下部寄りに開口するソケ
ット部より挿置させて主シートクッションに備える止め
金と係合することにより、チャイルドシートを主シート
と一体に連結させて据付け装備可能な折畳み式シートの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、リアシートを主シートとし、チャ
イルドシートの基台後部より突出する左右対のコネクタ
を主シートバックの座面下部寄りに開口する各ソケット
部より挿置させて主シートに備える止め金と各々係合す
ることにより、主シートと一体に連結させて据付け装備
可能なチャイルドシートが提案されている(EP 0 927 6
59 A2)。
【0003】シート全体を脚部から車体フロアーに折畳
み可能な折畳み式シートを主シートとし、上述したチャ
イルドシートを装備する場合、着座時に、主シートの通
常姿勢を安定よく保てるよう組み立てるのが望ましい。
このためには、折畳み式シートを通常姿勢に保持するロ
ック機構をチャイルドシートの連結用と別に備え付けれ
ばよい。
【0004】その折畳み式シートのロック機構をチャイ
ルドシートの連結用と別に備え付ける場合、折畳み式シ
ートのロック乃至解除をチャイルドシートの着脱と別に
行わなければならないのでは作業的に面倒となるから、
チャイルドシートのコネクタを主シートバックのソケッ
ト部より挿置し乃至は取り外すのに伴って連動可能なロ
ック機構を主シートに組み付けるとよい。
【0005】但し、そのチャイルドシートのコネクタと
連動可能なロック機構を主シートに組み付けるときに
は、ソケット部回りを形成する主シートバックの構成部
が少なくともコネクタの出入れやコネクタの着脱に対す
る障害とならないよう組み立てる必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、チャイルド
シートのコネクタと連動可能なロック機構を主シートに
組み付けると共に、ソケット部回りを形成する主シート
バックの構成部が少なくともコネクタの出入れやコネク
タの着脱に対する障害とならないよう組み立てられるチ
ャイルドシートの連結装備可能な折畳み式シートを提供
することを目的とする。
【0007】併せて、本発明は堅牢な構成のコネクタに
よるチャイルドシートの連結機構を備えるチャイルドシ
ートの連結装備可能な折畳み式シートを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
チャイルドシートの連結装備可能な折畳み式シートにお
いては、シート全体を脚部からフロアー上に折畳み可能
な折畳み式シートを主シートとし、チャイルドシートの
基台後部より突出するコネクタを主シートバックの座面
下部寄りに開口するソケット部より挿置させて主シート
クッションに備える止め金と係合し、チャイルドシート
を主シートと一体に連結させて据付け装備するもので、
頭部がソケット部に挿置されるコネクタとチャイルドシ
ートの止め金より前方位置で対面し、コネクタによる頭
部の当接押圧で揺動可能な主シートクッション側の掛け
金と、コネクタによる頭部の当接押圧で揺動する掛け金
を係止可能なフロアー面側の止め金とから組み立てられ
る主シートのロック機構を備え付けると共に、主シート
バックのソケット部から延長上でコネクタの挿置間隔を
保つ囲い枠を主シートクッションに組み付けることによ
り構成されている。
【0009】本発明の請求項2に係るチャイルドシート
の連結装備可能な折畳み式シートにおいては、チャイル
ドシートのコネクタを掛け金の頭部に対する当接位置へ
スライドガイドする受け棚を前部側に有する囲い枠を組
み付けることにより構成されている。
【0010】本発明の請求項3に係るチャイルドシート
の連結装備可能な折畳み式シートにおいては、チャイル
ドシートの基台後部より左右対に突出するコネクタに対
し、各立上り軸部をチャイルドシートの止め金として同
軸上に軸曲げ形成した金属ワイヤを主シートクッション
のフレームに取付け固定すると共に、各ソケット部より
延在させてコネクタの挿置間隔を保つ囲い枠を主シート
クッションに組み付けることにより構成されている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して説明す
ると、図1はシートバック1aをシートクッション1b
の上に前倒し可能で、シートクッション1bを前脚部1
cで車体フロアーFの上に落込み載置可能な折畳み式の
複数人掛けシートを示す。この折畳み式シートは、シー
トクッション1bの後部側を車体フロア−2の一般面2
aより段上げ形成した載置台2bに据付けることにより
通常姿勢を保つよう構成されている。
【0012】その折畳み式シートを主シート1とし、チ
ャイルドシート3としては左右対のコネクタ3a(片側
のみ図示)を基台3bの後部より突出させて装備したも
のを搭載できる。このチャイルドシート3に対し、主シ
ートバック1aには座面下部寄りに開口する左右対のソ
ケット部1d,1eが設けられている。また、主シート
クッション1bには後述する如くコネクタ3aの止め金
(図示せず)がシートクッションフレーム10に取り付
けて備え付けられている。なお、コネクタ3aとしては
ボタン操作で作動する掛止め爪(図示せず)を顎内に設
けたチャック等を装備できる。
【0013】主シートクッション1bは、図2で示すよ
うにパイプフレームを主に、主要部を略四辺形の枠状に
形成したシートクッションフレーム10により組み立て
られている。その後フレーム部11をベースに、チャイ
ルドシートの止め金が後フレーム部11の軸線に沿って
位置するよう取付け固定されている。この止め金は、チ
ャイルドシート3の左右対に突出するコネクタ3aに対
し、金属ワイヤ12を折り曲げて二つの立上り軸部12
a,12bを止め金用として同軸上に軸曲げ形成した引
張り強度の高いものが組み付けられている。
【0014】その後フレーム部11をベースに、片側部
には主シート1のロック機構4が取り付けられている。
また、止め金となる立上り軸部12a,12bを取り囲
むよう二つの囲い枠5,6が取り付けられている。この
囲い枠5,6としては、後述するように主シート1のロ
ック機構4を備える側5と、備えない側6とで構造の多
少異なるものが備え付けられている。
【0015】主シート1のロック機構4は、図3並びに
図4で示すように略フック状の形状を有する掛け金40
と、掛け金40を中央に位置させて両側から一体に組み
付けられるスタンド脚部41,42と、スタンド脚部4
1,42に掛渡し固定されて止め金40を揺動可能に支
持する支軸43と、止め金40とスタンド脚部41との
間に掛け渡されて止め金40を初期位置に引張支持する
スプリング44と、掛け金40を受止め係止する止め金
45を備えて構成されている。
【0016】このうち、スタンド脚部41,42をベー
スに組み立てられる支軸43,スプリング44を含む掛
け金40はスタンド脚部41,42をシートクッション
フレーム10の後フレーム部11に取付け固定すること
によりシートクッション側に備え付けられる。一方、止
め金45は基板45aからコの字状に立ち上がるもの
で、基板45aを締付けボルト45b,45cで固定す
ることにより車体フロア2の載置台2bに備え付けられ
る。
【0017】掛け金40は、両横方に張り出す頭部40
aから前方に湾曲する基体部40bが略T字状を呈し、
その基体部40bからJ状に伸びるアーム部40cを備
えて形成されている。また、基体部40bには支軸43
の挿通穴40d、スタンド脚部41,42の上縁辺に当
接することにより掛け金40の初期姿勢を規制するスト
ッパ片40e,40f、スプリング44の片バネ端を掛
け止める止め穴40gが設けられている。
【0018】スタンド脚部41,42は、両者の各片か
ら内側に折り曲げ形成された張出しフランジ部41a,
41b,41c、42a,42b,42cにより相対間
隔を保って支軸一体に組付け固定される。このスタンド
脚部41、42には、支軸43の通し穴41d,42d
並びに止め金45の収容空間を形成する切欠部41e,
42eが設けられている。また、片方のスタンド脚部4
1にはスプリング44の他バネ端を掛け止める突片41
f並びに止め穴41gが設けられている。
【0019】囲い枠5,6としては、樹脂成形品が備え
付けられる。各囲い枠5,6は、図2で示すように天板
部50,60と、左右の側壁部51,52、61,62
とを主体に形成されている。このうち、主シート1ロッ
ク機構4を備える側の囲い枠5は、図5で示すように左
右の側壁部51,52、61,62に亘る受け棚53を
前部側に備えて形成されている。その囲い枠5の受け棚
53に代えて、他方の囲い枠6には前壁部63(図2参
照)が形成されている。
【0020】この構成中、掛け金40は、図6で示すよ
うに頭部40aが主シートバック1aのソケット部(図
示せず)に挿置されるコネクタ3aとチャイルドシート
の止め金12aより前方位置で対面し、コネクタ3aに
よる頭部40aの当接押圧で揺動可能に取り付けられて
いる。また、車体フロアー2に備える止め金45はコネ
クタ3aによる頭部40aの当接押圧で揺動する掛け金
40のアーム部40cを係止可能に取り付けられてい
る。
【0021】各囲い枠5,6は、各部で仕切る内部空間
が主シートバック1aのソケット部(図示せず)から延
在することによりコネクタ3aの挿置間隔を保つよう形
成されている。特に、天板部50,60は主シートバッ
ク1aが座者の荷重で撓み変形しても、これを受け止め
てコネクタ3aの挿置間隔を確保するよう機能する。ま
た、囲い枠5の受け棚53はコネクタ3aを掛け金40
の頭部40aに対する当接位置にスライドガイドするよ
う機能する。
【0022】このように構成するチャイルドシートの連
結装備可能な折畳式シートでは、図7で示すようにチャ
イルドシートのコネクタ3aを主シートバック1aのソ
ケット部(図示せず)から内部に入れ込むと、そのコネ
クタ3aが掛け金40の頭部40aに当接することによ
りスプリング44に抗して掛け金40を揺動させる。こ
れにより、主シートのロック機構4はチャイルドシート
のコネクタと連動し、また、コネクタ3aは囲い枠5の
受け棚53でスライドガイドされることにより掛け金4
0の頭部40aに確実に当接する。
【0023】そのチャイルドシートのコネクタ3aが止
め金12aをくわえ込んでチャイルドシート(図示せ
ず)が主シートに連結装備されると、コネクタ3aが掛
け金40を押え込んで支持するため、掛け金40のアー
ム部40cが止め金45で受止め係止される。これによ
り、主シートは通常姿勢を安定よく保てるよう施錠され
る。また、チャイルドシートも金属ワイヤ12を折り曲
げて二つの立上り軸部12a,12bを同軸上に軸曲げ
形成した引張り強度の高いものが止め金用として組み付
けられているから安定よく連結装備できる。
【0024】一方、チャイルドシートのコネクタ3aが
止め金12aから外されて主シートバックのソケット部
より抜き出されると、掛け金40がスプリング44によ
り初期位置に復帰動するため、主シートのロック機構4
を解除できる。そのコネクタ3aの出し入れに伴って
は、各囲い枠5,6がコネクタ3aの挿置間隔を保つよ
う備え付けられているため、主シートバック1aが座者
の荷重で撓み変形しても、コネクタ3aの挿置間隔を確
実に確保できる。
【0025】上述した実施の形態では、主シートのロッ
ク機構4を主シートクッションの片側部に備える場合で
説明したが、これを両側部に備え付けるようにもでき
る。その場合には、チャイルドシートのコネクタをスラ
イドガイドする受け棚を有する囲い枠5を主シートの各
ロック機構に組み付ければよい。
【0026】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1に係るチ
ャイルドシートの連結装備可能な折畳み式シートに依れ
ば、頭部がソケット部に挿置されるコネクタとチャイル
ドシートの止め金より前方位置で対面し、コネクタによ
る頭部の当接押圧で揺動可能な主シートクッション側の
掛け金と、コネクタによる頭部の当接押圧で揺動する掛
け金を係止可能なフロアー面側の止め金とから組み立て
られる主シートのロック機構を備え付けると共に、主シ
ートバックのソケット部から延長上でコネクタの挿置間
隔を保つ囲い枠を主シートクッションに組み付けること
により、チャイルドシートのコネクタと連動可能なロッ
ク機構を主シートに組み付けても、ソケット部回りを形
成する主シートバックの構成部が少なくともコネクタの
出入れやコネクタの着脱に対する障害とならないよう構
成できる。
【0027】本発明の請求項2に係るチャイルドシート
の連結装備可能な折畳み式シートに依れば、チャイルド
シートのコネクタを掛け金の頭部に対する当接位置へス
ライドガイドする受け棚を前部側に有する囲い枠を組み
付けることにより、チャイルドシートのコネクタを掛け
金の頭部に確実に当接可能に構成できる。
【0028】本発明の請求項3に係るチャイルドシート
の連結装備可能な折畳み式シートに依れば、チャイルド
シートの基台後部より左右対に突出するコネクタに対
し、各立上り軸部をチャイルドシートの止め金として同
軸上に軸曲げ形成した金属ワイヤを主シートクッション
のフレームに取付け固定すると共に、各ソケット部より
延在させてコネクタの挿置間隔を保つ囲い枠を主シート
クッションに組み付けることにより、引張り強度の高い
止め金によりチャイルドシートを安定よく連結装備可能
に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチャイルドシートの連結装備可能
な折畳み式シートの概要を示す説明図である。
【図2】図1の主シートクッションを構成するシートク
ッションフレームを示す斜視図である。
【図3】図1の主シートのロック機構を示す展開斜視図
である。
【図4】図3のロック機構を部分的に省略させて組立状
態で示す斜視図である。
【図5】図3のロック機構に対する囲い枠を示す斜視図
である。
【図6】図3のロック機構の構成を作動前で示す説明図
である。
【図7】図3のロック機構の構成を作動後で示す説明図
である。
【符号の説明】
1 折畳み式シート(主シート) 1a 主シートバック 1b 主シートクッション 1c 折畳み式シートの脚部 1d,1e ソケット部 13a,13b チャイルドシートの止め金 2 車体フロアー 3 チャイルドシート 3a チャイルドシートのコネクタ 4 主シートのロック機構 40 ロック機構の掛け金 45 ロック機構の止め金 5,6 囲い枠 53 受け棚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和久 成治 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平7−205698(JP,A) 特開2000−95002(JP,A) 実開 平4−35931(JP,U) 欧州特許出願公開927659(EP,A 2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/36 B60N 2/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート全体を脚部からフロアー上に折畳
    み可能な折畳み式シートを主シートとし、チャイルドシ
    ートの基台後部より突出するコネクタを主シートバック
    の座面下部寄りに開口するソケット部より挿置させて主
    シートクッションに備える止め金と係合し、チャイルド
    シートを主シートと一体に連結させて据付け装備可能な
    折畳み式シートおいて、 頭部がソケット部に挿置されるコネクタとチャイルドシ
    ートの止め金より前方位置で対面し、コネクタによる頭
    部の当接押圧で揺動可能な主シートクッション側の掛け
    金と、コネクタによる頭部の当接押圧で揺動する掛け金
    を係止可能なフロアー側の止め金とから組み立てられる
    主シートのロック機構を備え付けると共に、主シートバ
    ックのソケット部から延長上でコネクタの挿置間隔を保
    つ囲い枠を主シートクッションに組み付けたことを特徴
    とするチャイルドシートの連結装備可能な折畳み式シー
    ト。
  2. 【請求項2】 チャイルドシートのコネクタを掛け金の
    頭部に対する当接位置へスライドガイドする受け棚を前
    部側に有する囲い枠を組み付けたことを特徴とする請求
    項1に記載のチャイルドシートの連結装備可能な折畳み
    式シート。
  3. 【請求項3】 チャイルドシートの基台後部より左右対
    に突出するコネクタに対し、立上り軸部をチャイルドシ
    ートの止め金として同軸上に軸曲げ形成した金属ワイヤ
    を主シートクッションのフレームに取付け固定すると共
    に、各ソケット部より延在させてコネクタの挿置間隔を
    保つ囲い枠を主シートクッションに組み付けたことを特
    徴とする請求項1または2に記載のチャイルドシートの
    連結装備可能な折畳み式シート。
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