JP3510491B2 - 音声多重通信装置及び音声多重通信システム - Google Patents

音声多重通信装置及び音声多重通信システム

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JP3510491B2
JP3510491B2 JP24070998A JP24070998A JP3510491B2 JP 3510491 B2 JP3510491 B2 JP 3510491B2 JP 24070998 A JP24070998 A JP 24070998A JP 24070998 A JP24070998 A JP 24070998A JP 3510491 B2 JP3510491 B2 JP 3510491B2
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signal
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正樹 山階
健人 宮奥
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送遅延が少ない
ことが重要な音声等のリアルタイム系のデータと画像や
計算機データ等とを多重して伝送する音声多重通信装置
及び音声多重通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばテレビ電話システムを実現するた
めには、音声のデータと画像のデータとを実質上同時に
伝送する必要がある。従って、この種の音声多重通信を
行う場合、通常は1つの通信回線上に音声のデータと画
像のデータとを時分割などにより多重化して伝送するこ
とになる。
【0003】実際には、送信側においては、音声エンコ
ーダから出力される符号化データと所定の画像処理回路
で符号化した画像データとに基づいて伝送用の情報フレ
ームを組み立て、この情報フレームを送信回路に転送す
る。また、通常は伝送する情報フレームに音声の領域と
画像の領域とを識別するためのフラグが付加される。ま
た、受信側においては、順次に受信される音声と画像と
が多重化された情報フレームの全体を入力した後、情報
フレームに含まれるフラグを参照して、音声データと画
像データとを分離する。そして、抽出された音声データ
については音声デコーダで復号化して再生し、画像デー
タについても画像処理回路で復号化して再生する。
【0004】このため、受信側では、受信した信号から
音声を再生するまでに、少なくとも伝送される情報フレ
ームの全体を受信するための受信遅延時間と、情報フレ
ームから音声を抽出するための抽出遅延時間と、音声を
復号化するための復号化遅延時間とが必要になり、更に
実際には各回路間でのデータ転送に伴うバッファリング
遅延時間も生じる。送信側においても、同様の遅延が発
生する。従って、受信した音声は遅延して再生される。
【0005】例えば、CS−ACELP(符号化レート8kbit/
s)で符号化された80ビット長(10msec周期)の符号
化された音声データを640ビット長の情報フレーム上
に多重化し、PHS(Personal Handy Phone System)
のような32kbit/sの通信回線を用いて伝送する場合
には、多重化フレーム(640ビット)生成時に、最大
で20msecのバッファリング遅延が送信側と受信側と
の両方で生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、音声は
リアルタイム性の高い情報であるため、上記のような遅
延は著しく通信品質を低下させる。音声だけを伝送する
電話などの場合には遅延は比較的少ないが、音声と画像
とを多重化して伝送する場合には上記のように処理が複
雑になるため、遅延時間が増大し通信品質が低下する。
【0007】本発明は、上記のような音声多重通信装置
及び音声多重通信システムにおいて、多重化に伴う音声
再生までの遅延時間の増大を抑制して通信品質を改善す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、フラグ同期
ではなく、例えば特開平9−219684号公報に示さ
れるようなタイミング同期を採用するとともに、メモリ
上でのフレームの組み立てや分解の処理を無くし、音声
コーデックと通信インタフェースとの間で直接音声符号
化データをやり取りすることによりバッファリング遅延
を低減する。
【0009】具体的には、信号を処理する処理装置側に
は一定の周期で送信および受信のタイミングを通知する
割込を発生するとともに、一定長のデータを読み書きす
る。通信回線側に網クロックに同期してデータを送受信
する通信インタフェース部に対しては、送信側では受信
側と同期を取ったタイミングで通信インタフェース部か
らの割込を契機としてメモリ上の計算機データあるいは
音声符号化データを通信インタフェース部へ書き込む。
また、受信側では通信インタフェース部からの割込を契
機としてデータを読み出すとともに送信側と同期を取っ
たタイミングでメモリ及び音声デコーダにデータを振り
分けて書き込む制御を行い、処理装置のローカルバスに
接続される各回路の間で固定長のデータを転送すること
により、遅延の少ないメディア多重伝送機能を実現す
る。
【0010】伝送する多重信号に音声が現れるタイミン
グと画像などが現れるタイミングとを把握し、それに同
期して信号処理を行うことによって、フレームの組立や
分解の必要がなくなり、各回路間でデータを直接転送す
ることによりバッファリング遅延を最小化できる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】請求項は、定期的に現れる網クロック信
号が利用可能な通信回線を介して、音声などの第1のデ
ータと画像などの第2のデータとを予め決定した並びの
複数の情報フレームを用いて多重伝送する音声多重通信
装置において、音声の信号を符号化する音声コーデック
部と、画像などのデータを出力する計算機データ出力部
と、固定長のデータの書き込み及び読み出しが可能なデ
ータレジスタと、前記データレジスタに書き込まれた固
定長のデータを前記網クロック信号に同期して回線側に
送信する通信インタフェース部と、前記通信インタフェ
ース部の送信のタイミングを通知するために割込信号を
一定の周期で生成する割込信号生成手段と、前記複数の
情報フレームのタイミングに同期して前記第1のデータ
のタイミングと第2のデータのタイミングとを識別する
と共に、前記割込信号に応答して、前記音声コーデック
部に出力される第1のデータ又は前記計算機データ出力
部に出力される第2のデータを前記データレジスタに書
き込む制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0020】請求項においては、音声コーデック部が
音声の信号を符号化する。計算機データ出力部は画像な
どのデータを出力する。データレジスタは、固定長のデ
ータの書き込み及び読み出しが可能に構成される。ま
た、通信インタフェース部は、前記データレジスタに書
き込まれた固定長のデータを前記網クロック信号に同期
して回線側に送信する。
【0021】割込信号生成手段は、前記通信インタフェ
ース部の送信のタイミングを通知するために割込信号を
一定の周期で生成する。制御手段は、前記複数の情報フ
レームのタイミングに同期して前記第1のデータのタイ
ミングと第2のデータのタイミングとを識別すると共
に、前記割込信号に応答して、前記音声コーデック部に
出力される第1のデータ又は前記計算機データ出力部に
出力される第2のデータを前記データレジスタに書き込
む。
【0022】請求項によれば、音声などの第1のデー
タと画像などの第2のデータとを予め決定した並びの複
数の情報フレームを用いて多重伝送することを想定して
いるので、第1のデータと第2のデータとを固定長のデ
ータとして扱う場合には、第1のデータのタイミングと
第2のデータのタイミングとを区別し、前記割込信号に
応答して一定の周期で同じ転送動作を繰り返すだけで、
送信対象の多重化信号を生成することができる。
【0023】従って、情報フレームの組み立てのために
特別な処理を行う必要がなく、情報フレームの組み立て
のためにバッファを用いる必要もないので、送信側のバ
ッファリング遅延が低減される。請求項は、定期的に
現れる網クロック信号が利用可能な通信回線を介して、
音声などの第1のデータと画像などの第2のデータとを
予め決定した並びの複数の情報フレームを用いて多重伝
送する音声多重通信装置において、音声の信号を復号化
する音声コーデック部と、画像などのデータを処理する
計算機データ処理部と、固定長のデータの書き込み及び
読み出しが可能なデータレジスタと、回線側から入力さ
れる固定長のデータを、前記網クロック信号に同期して
受信し前記データレジスタに書き込む通信インタフェー
ス部と、前記通信インタフェース部の受信のタイミング
を通知するために割込信号を一定の周期で生成する割込
信号生成手段と、前記複数の情報フレームのタイミング
に同期して前記第1のデータのタイミングと第2のデー
タのタイミングとを識別すると共に、前記割込信号に応
答して、前記データレジスタから読み出した第1のデー
タ又は第2のデータを前記音声コーデック部又は前記計
算機データ処理部に与える制御手段とを設けたことを特
徴とする。
【0024】請求項では、音声コーデック部が音声の
信号を復号化する。計算機データ処理部は入力される画
像などのデータを処理する。データレジスタは、固定長
のデータの書き込み及び読み出しが可能に構成される。
通信インタフェース部は、回線側から入力される固定長
のデータを前記網クロック信号に同期して受信し前記デ
ータレジスタに書き込む。
【0025】また、割込信号生成手段は、前記通信イン
タフェース部の受信のタイミングを通知するために割込
信号を一定の周期で生成する。制御手段は、前記複数の
情報フレームのタイミングに同期して前記第1のデータ
のタイミングと第2のデータのタイミングとを識別する
と共に、前記割込信号に応答して、前記データレジスタ
から読み出した第1のデータ又は第2のデータを前記音
声コーデック部又は前記計算機データ処理部に与える。
【0026】請求項によれば、音声などの第1のデー
タと画像などの第2のデータとを予め決定した並びの複
数の情報フレームを用いて多重伝送することを想定して
いるので、第1のデータと第2のデータとを固定長のデ
ータとして扱う場合には、第1のデータのタイミングと
第2のデータのタイミングとを区別し、前記割込信号に
応答して一定の周期で同じ転送動作を繰り返すだけで、
受信した多重化信号から第1のデータと第2のデータと
を分離できる。
【0027】従って、情報フレームの分解のために特別
な処理を行う必要がなく、情報フレームの分解のために
バッファを用いる必要もないので、受信側のバッファリ
ング遅延が低減される。請求項は、定期的に現れる網
クロック信号が利用可能な通信回線を介して、音声など
の第1のデータと画像などの第2のデータとを予め決定
した並びの複数の情報フレームを用いて多重伝送する音
声多重通信装置において、音声の信号を符号化及び復号
化する音声コーデック部と、画像などのデータを処理す
る計算機データ処理部と、固定長のデータの書き込み及
び読み出しが可能なデータレジスタと、前記データレジ
スタに書き込まれた固定長のデータを前記網クロック信
号に同期して回線側に送信するとともに、回線側から入
力されるデータを前記網クロック信号に同期して受信し
前記データレジスタに書き込む通信インタフェース部
と、前記通信インタフェース部の送信及び受信のタイミ
ングを通知するために割込信号を一定の周期で生成する
割込信号生成手段と、前記複数の情報フレームのタイミ
ングに同期して前記第1のデータのタイミングと第2の
データのタイミングとを識別すると共に、送信用の前記
割込信号に応答して、前記音声コーデック部に出力され
る第1のデータ又は前記計算機データ処理部に出力され
る第2のデータを前記データレジスタに書き込み、受信
用の前記割込信号に応答して、前記データレジスタから
読み出した固定長のデータを前記音声コーデック部又は
前記計算機データ処理部に与える制御手段とを設けたこ
とを特徴とする。
【0028】請求項では、音声コーデック部が音声の
信号を符号化及び復号化する。計算機データ処理部は、
入力される画像などのデータを処理する。データレジス
タは、固定長のデータの書き込み及び読み出しが可能に
構成される。通信インタフェース部は、前記データレジ
スタに書き込まれた固定長のデータを前記網クロック信
号に同期して回線側に送信するとともに、回線側から入
力されるデータを前記網クロック信号に同期して受信し
前記データレジスタに書き込む。
【0029】また、割込信号生成手段は、前記通信イン
タフェース部の送信及び受信のタイミングを通知するた
めに割込信号を一定の周期で生成する。制御手段は、前
記複数の情報フレームのタイミングに同期して前記第1
のデータのタイミングと第2のデータのタイミングとを
識別すると共に、送信用の前記割込信号に応答して、前
記音声コーデック部に出力される第1のデータ又は前記
計算機データ処理部に出力される第2のデータを前記デ
ータレジスタに書き込み、受信用の前記割込信号に応答
して、前記データレジスタから読み出した固定長のデー
タを前記音声コーデック部又は前記計算機データ処理部
に与える。
【0030】請求項によれば、音声などの第1のデー
タと画像などの第2のデータとを予め決定した並びの複
数の情報フレームを用いて多重伝送することを想定して
いるので、第1のデータと第2のデータとを固定長のデ
ータとして扱う場合には、第1のデータのタイミングと
第2のデータのタイミングとを区別し、前記割込信号に
応答して一定の周期で同じ転送動作を繰り返すだけで、
送信対象の多重化信号を生成するとともに、受信した多
重化信号から第1のデータ及び第2のデータを分離する
ことができる。
【0031】従って、情報フレームの組み立て及び分解
のために特別な処理を行う必要がなく、情報フレームの
組み立て及び分解のためにバッファを用いる必要もない
ので、送信側及び受信側のバッファリング遅延が低減さ
れる。請求項は、請求項又は請求項の音声多重通
信装置において、前記音声コーデック部が、固定長単位
毎に符号化の終了を示す音声割込信号を前記制御手段に
与えるとともに、前記制御手段が前記第1のデータを前
記データレジスタに書き込むタイミングの直前のタイミ
ングで前記音声割込信号を通知するように信号のタイミ
ングを定めることを特徴とする。
【0032】固定長の音声データを符号化するには所定
の処理時間を必要とする。符号化が終了してからそのデ
ータを送信のために転送するまでの待ち時間が長いと、
送信側における音声の遅延時間が増大する。請求項
おいては、前記制御手段が前記第1のデータを前記デー
タレジスタに書き込むタイミングの直前のタイミングで
前記音声割込信号を通知するように信号のタイミングを
定めるので、音声の符号化が終了した直後にそのデータ
を送信のために転送することになり、音声の遅延時間が
短縮される。
【0033】請求項は、定期的に現れる網クロック信
号が利用可能な通信回線を介して、音声などの第1のデ
ータと画像などの第2のデータとを予め決定した並びの
複数の情報フレームを用いて多重伝送する送信端末と受
信端末とを備える音声多重通信システムにおいて、音声
の信号を符号化する音声符号化部と、画像などのデータ
を出力する計算機データ出力部と、固定長のデータの書
き込み及び読み出しが可能な送信用データレジスタと、
前記送信用データレジスタに書き込まれた固定長のデー
タを前記網クロック信号に同期して回線側に送信する送
信用通信インタフェース部と、前記送信用通信インタフ
ェース部の送信のタイミングを通知するために割込信号
を一定の周期で生成する送信用割込信号生成手段と、前
記複数の情報フレームのタイミングに同期して前記第1
のデータのタイミングと第2のデータのタイミングとを
識別すると共に、前記割込信号に応答して、前記音声符
号化部に出力される第1のデータ又は前記計算機データ
出力部に出力される第2のデータを前記送信用データレ
ジスタに書き込む送信用制御手段とを前記送信端末に設
け、音声の信号を復号化する音声復号化部と、画像など
のデータを処理する計算機データ処理部と、固定長のデ
ータの書き込み及び読み出しが可能な受信用データレジ
スタと、回線側から入力される固定長のデータを、前記
網クロック信号に同期して受信し前記受信用データレジ
スタに書き込む受信用通信インタフェース部と、前記受
信用通信インタフェース部の受信のタイミングを通知す
るために割込信号を一定の周期で生成する受信用割込信
号生成手段と、前記複数の情報フレームのタイミングに
同期して前記第1のデータのタイミングと第2のデータ
のタイミングとを識別すると共に、前記割込信号に応答
して、前記受信用データレジスタから読み出した第1の
データ又は第2のデータを前記音声復号化部又は前記計
算機データ処理部に与える受信用制御手段とを前記受信
端末に設けたことを特徴とする。
【0034】請求項の送信端末においては、音声符号
化部が、音声の信号を符号化する。計算機データ出力部
は、画像などのデータを出力する。送信用データレジス
タは、固定長のデータの書き込み及び読み出しが可能に
構成される。送信用通信インタフェース部は、前記送信
用データレジスタに書き込まれた固定長のデータを前記
網クロック信号に同期して回線側に送信する。
【0035】また、送信用割込信号生成手段は、前記送
信用通信インタフェース部の送信のタイミングを通知す
るために割込信号を一定の周期で生成する。送信用制御
手段は、前記複数の情報フレームのタイミングに同期し
て前記第1のデータのタイミングと第2のデータのタイ
ミングとを識別すると共に、前記割込信号に応答して、
前記音声符号化部に出力される第1のデータ又は前記計
算機データ出力部に出力される第2のデータを前記送信
用データレジスタに書き込む。
【0036】また、請求項の受信端末においては、音
声復号化部が、音声の信号を復号化する。計算機データ
処理部は、画像などの入力されたデータを処理する。受
信用データレジスタは、固定長のデータの書き込み及び
読み出しが可能に構成される。受信用通信インタフェー
ス部は、回線側から入力される固定長のデータを、前記
網クロック信号に同期して受信し前記受信用データレジ
スタに書き込む。
【0037】また、受信用割込信号生成手段は、前記受
信用通信インタフェース部の受信のタイミングを通知す
るために割込信号を一定の周期で生成する。受信用制御
手段は、前記複数の情報フレームのタイミングに同期し
て前記第1のデータのタイミングと第2のデータのタイ
ミングとを識別すると共に、前記割込信号に応答して、
前記受信用データレジスタから読み出した第1のデータ
又は第2のデータを前記音声復号化部又は前記計算機デ
ータ処理部に与える。
【0038】請求項によれば、音声などの第1のデー
タと画像などの第2のデータとを予め決定した並びの複
数の情報フレームを用いて多重伝送することを想定して
いるので、第1のデータと第2のデータとを固定長のデ
ータとして扱う場合には、第1のデータのタイミングと
第2のデータのタイミングとを区別し、前記割込信号に
応答して一定の周期で同じ転送動作を繰り返すだけで、
送信対象の多重化信号を生成するとともに、受信した多
重化信号から第1のデータ及び第2のデータを分離する
ことができる。
【0039】従って、情報フレームの組み立て及び分解
のために特別な処理を行う必要がなく、情報フレームの
組み立て及び分解のためにバッファを用いる必要もない
ので、送信端末及び受信端末のバッファリング遅延が低
減される。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の音声多重通信装置及び音
声多重通信システムの1つの実施の形態を図1〜図6に
示す。この形態は、全ての請求項に対応する。
【0041】図1は通信インタフェースユニット130
の構成を示すブロック図である。図2はCPU134の
割込処理を示すフローチャートである。図3は伝送する
信号のタイミングの例を示すタイムチャートである。図
4は音声コーデックからの割込のタイミングを示すタイ
ムチャートである。図5は通信システムの構成例を示す
ブロック図である。図6は移動端末装置上のプロトコル
構成を示すプロトコルスタック図である。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】この形態では、請求項の音声多重通信装
置,音声コーデック部,計算機データ出力部,データレ
ジスタ,通信インタフェース部,割込信号生成手段及び
制御手段は、それぞれ移動端末装置100,音声コーデ
ック132,送信バッファ62,データレジスタ55,
32kbps回線インタフェース135,割込ハンドラ53及
びCPU134に対応する。
【0047】請求項の音声多重通信装置,音声コーデ
ック部,計算機データ処理部,データレジスタ,通信イ
ンタフェース部,割込信号生成手段及び制御手段は、そ
れぞれ移動端末装置100,音声コーデック132,受
信バッファ63,データレジスタ55,32kbps回線イン
タフェース135,割込ハンドラ53及びCPU134
に対応する。
【0048】請求項の音声多重通信装置,音声コーデ
ック部,計算機データ処理部,データレジスタ,通信イ
ンタフェース部,割込信号生成手段及び制御手段は、そ
れぞれ移動端末装置100,音声コーデック132,メ
モリ133,データレジスタ55,32kbps回線インタフ
ェース135,割込ハンドラ53及びCPU134に対
応する。
【0049】請求項の送信端末及び受信端末は移動端
末装置100,センタ端末装置200に対応し、請求項
の音声符号化部,計算機データ出力部,送信用データ
レジスタ,送信用通信インタフェース部,送信用割込信
号生成手段,送信用制御手段,音声復号化部,計算機デ
ータ処理部,受信用データレジスタ,受信用通信インタ
フェース部,受信用割込信号生成手段及び受信用制御手
段は、それぞれ音声コーデック132,送信バッファ6
2,データレジスタ55,32kbps回線インタフェース1
35,割込ハンドラ53,CPU134,音声コーデッ
ク132,受信バッファ63,データレジスタ55,32
kbps回線インタフェース135,割込ハンドラ53及び
CPU134に対応する。
【0050】この形態では、図5に示すように、移動端
末装置100とセンタ端末装置200を用いて通信シス
テムを構成している。勿論、同一構成の移動端末装置1
00を複数用いて、複数の移動端末装置100同士の間
で通信を行うことも可能である。図5に示す移動端末装
置100は、携帯型パーソナルコンピュータ110,キ
ャプチャ機能付きカメラ120,通信インタフェースユ
ニット130,PHS端末140,PCカードインタフ
ェース150及び160で構成されている。
【0051】携帯型パーソナルコンピュータ110は、
市販されている標準的な構成の小型のコンピュータであ
る。キャプチャ機能付きカメラ120は、CCDなどの
2次元撮像素子を用いたカメラであり、所定のタイミン
グで繰り返し撮像を行い、取り込んだ画像データを順次
出力する。キャプチャ機能付きカメラ120は、市販の
PCカードインタフェース150を用いて携帯型パーソ
ナルコンピュータ110と接続されている。
【0052】一方、通信インタフェースユニット130
には、通話回路131,音声コーデック132,メモリ
133,CPU134及び32kbps回線インタフェース1
35が備わっている。通信インタフェースユニット13
0の内部バスは、市販のPCカードインタフェース16
0を介して携帯型パーソナルコンピュータ110と接続
されている。また、32kbps回線インタフェース135に
PHS端末140が接続されている。
【0053】従って、移動端末装置100は、PHS端
末140を介して無線信号の送受信を行うことができ
る。この例ではPHS端末140を用いているので、デ
ータ伝送速度は32kbpsである。PHS端末140と無線
通信を行うPHS基地局310は、ISDN網320と
有線で接続されている。そして、このISDN網320
にセンタ端末装置200が接続されている。
【0054】センタ端末装置200のコンピュータ21
0には、通信インタフェースユニット220がPCIバ
スインタフェース230を介して接続されている。通信
インタフェースユニット220には、CPU221,メ
モリ222,音声コーデック223,通信回路224,
32kbps回線インタフェース225,速度変換回路226
及びISDN用インタフェース227が備わっている。
【0055】CPU221,メモリ222,音声コーデ
ック223,通信回路224,32kbps回線インタフェー
ス225及びPCIバスインタフェース230は、通信
インタフェースユニット220の内部バスを介して互い
に接続されている。32kbps回線インタフェース225
は、速度変換回路226を介してISDN用インタフェ
ース227と接続されている。
【0056】速度変換回路226は、32kbps回線インタ
フェース225とISDN用インタフェース227との
データ伝送速度を整合させるためにデータ伝送速度の変
換を実施する。ISDN用インタフェース227はIS
DN網320と接続されている。移動端末装置100に
おいては、キャプチャ機能付きカメラ120の撮影によ
り得られたディジタル画像と通話回路131から入力さ
れる音声とをPHS端末140を介して無線信号の形で
送信できる。実際には、ディジタル画像及び音声はいず
れも符号化され、ディジタル画像と音声とを多重化した
信号として送信される。
【0057】また、ディジタル画像と音声とを多重化し
た信号をPHS端末140が受信した場合には、ディジ
タル画像と音声とを分離してそれぞれ復号化し、通話回
路131から音声を出力し、携帯型パーソナルコンピュ
ータ110に内蔵された表示器に画像を表示する。セン
タ端末装置200は、移動端末装置100とほぼ同じ機
能を備えている。但し実際には、センタ端末装置200
は同時に4つの移動端末装置100と通信できるように
構成してある。
【0058】移動端末装置100における制御系のプロ
トコルは、図6のように構成されている。図6に示すよ
うに、携帯型パーソナルコンピュータ110上の制御系
は伝送フレーム生成510,画像符号化/復号化52
0,通信制御530,画像キャプチャリング540及び
画像表示550の各々を実現するプロトコルで構成され
ている。これらのプロトコルは、携帯型パーソナルコン
ピュータ110のソフトウェアの実行により実現され
る。
【0059】一方、通信インタフェースユニット130
における制御系のプロトコルは、32kbpsディジタルベア
ラ410,メディア多重420,音声符号化/復号化4
30及び伝送フレームのARQ(Automatic Request fo
r Repetition)制御440の各々を実現するプロトコル
で構成されている。
【0060】通信インタフェースユニット130上のプ
ロトコルは、専用のハードウェアによる処理及び内蔵さ
れたCPU134が実行するソフトウェアによって実現
される。例えば、音声符号化/復号化430のプロトコ
ルは、音声コーデック132のハードウェアにより実現
される。PHS通信においては、時分割多重により時系
列で形成されるタイムスロットのそれぞれの空き領域を
利用してデータを伝送することができる。また、PHS
通信においては、1つの情報フレーム(T−CHフレー
ム)と3つの通信チャネルとが多重されているが、移動
端末装置100及びセンタ端末装置200は情報伝送用
に割り当てられたT−CHフレームだけを使用する。
【0061】すなわち、この例ではPHS32kbpsディジ
タルベアラ端末が5msec 単位で送受信する160ビッ
ト長のT−CHフレーム単位で、音声などのリアルタイ
ム情報と計算機データや画像データなどの非リアルタイ
ム情報とを時分割多重して伝送する。実際に移動端末装
置100とセンタ端末装置200との間で伝送される信
号は、例えば、図3のように構成される。すなわち、送
信データには一定の時間周期tで繰り返し現れる各フレ
ームのタイミングに、画像送信フレームと音声送信フレ
ームとが情報フレームとして割り当てられている。
【0062】また、受信データには一定の時間周期tで
繰り返し現れる各フレームのタイミングに、音声受信フ
レームと画像受信フレームとが情報フレームとして割り
当てられている。この例では、画像送信フレーム,音声
送信フレーム,音声受信フレーム及び画像受信フレーム
のフレーム長は全て同一である。図3の送信データにお
いては、1つの音声送信フレームと3つの画像送信フレ
ームとで1つの出現パターンが構成され、同じ順序の出
現パターンで、4フレーム毎に1つの音声送信フレーム
と3つの画像送信フレームとが繰り返し現れる。同様
に、図3の受信データにおいては、1つの音声受信フレ
ームと3つの画像受信フレームとで1つの出現パターン
が構成され、同じ順序の出現パターンで、4フレーム毎
に1つの音声受信フレームと3つの画像受信フレームと
が繰り返し現れる。
【0063】つまり、図3の例では、画像伝送用のフレ
ームに、音声伝送用フレームの3倍の伝送帯域を割り当
ててある。この出現パターンは、互いに通信を行う送信
側の端末と受信側の端末との間で同期のための通信によ
り予め決定される。同じ出現パターンが繰り返すので、
受信側では、出現パターンに対して同期を確立した後
は、各々のフレームの内容を参照しなくても、タイミン
グだけで音声受信フレームと画像受信フレームとを識別
できる。
【0064】この例では、音声などのリアルタイム情報
を含む音声送信フレーム及び音声受信フレームについて
は、再送制御の対象外とする。また、これらのフレーム
にはCRCコードは付けず、フレーム誤りのチェックも
省略する。一方、計算機データや画像データなどの非リ
アルタイム情報を含む画像送信フレーム及び画像受信フ
レームについては、再送制御を実施する。これらのフレ
ームには伝送誤りを検出するためにCRCコードが付加
される。伝送誤りが検出されるとその情報フレームの再
送が実施される。
【0065】通信インタフェースユニット130は、詳
細には図1のように構成されている。なお、センタ端末
装置200の通信インタフェースユニット220につい
ても構成は図1とほぼ同一である。図1を参照すると、
32kbps回線インタフェース135は、回線インターフェ
ース部50に含まれている。回線インターフェース部5
0には、32kbps回線インタフェース135の他に、5
1,データバッファ52,割込ハンドラ53,制御レジ
スタ54及びデータレジスタ55が備わっている。
【0066】回線インターフェース部50は内部バス6
0と接続されている。音声コーデック132は音声イン
ターフェース61を介して内部バス60と接続され、メ
モリ133及びCPU134は直接、内部バス60と接
続されている。メモリ133上には、送信バッファ62
及び受信バッファ63が備わっている。32kbps回線イン
タフェース135は、ビットシリアルで伝送される送信
データ及び受信データをPHS端末140との間で転送
する。フレーム同期部51は、送信側の端末と受信側の
端末との間でビットシリアルで伝送されるデータについ
てフレーム毎に同期を確立する。
【0067】データバッファ52は、回線からのデータ
受信時にはビットシリアルで受信されたデータを32kbps
回線インタフェース135から受け取ってデータレジス
タ55のデータ長(固定長)分バッファリングする。ま
た、データ送信時にはデータレジスタ55からから渡さ
れるデータをビットシリアルで32kbps回線インタフェー
ス135に渡す。
【0068】データレジスタ55は、固定長のデータの
書き込み及び読み出しが可能なレジスタであり、回線イ
ンターフェース部50とCPU134との間でデータの
やりとりを行う際に利用される。割込ハンドラ53は、
回線インターフェース部50におけるフレーム単位のデ
ータの送信及び受信の度に、それらのタイミングを検出
して割込信号をCPU134に与える。実際には、図3
に示すように送信データの各フレームが終了する毎に送
信割込が発生し、受信データの各フレームが修理要する
毎に受信割込が発生する。送信割込及び受信割込を示す
信号がCPU134に印加される。
【0069】制御レジスタ54は、回線インターフェー
ス部50とCPU134との間で制御情報をやりとりす
る際に利用される。内部バス60と音声コーデック13
2との間に配置された音声インターフェース61は、F
IFO(ファーストイン・ファーストアウト)メモリ及
び制御レジスタを内蔵している。送信バッファ62及び
受信バッファ63は、メモリ133上にデータ保持用の
領域を持っている。
【0070】送信対象の画像などのデータは送信バッフ
ァ62上に配置されから送信され、受信した信号に含ま
れる画像などのデータは受信バッファ63上に現れる。
図1に示す回路の動作について以下に説明する。通信を
開始するときには、32kbps回線インタフェース135を
介して受信したビットシリアルのデータに含まれる同期
用フラグ(相手装置のフレーム同期部51によって書き
込まれる)を自装置のフレーム同期部51で引き込ん
で、送信側と受信側との間で固定長のフレーム同期を確
立する。
【0071】その後、この確立したフレーム同期タイミ
ングに同期して、32kbps回線インタフェース135から
受け取ったビットシリアルのデータをデータバッファ5
2にバッファリングする。そして、フレーム長分の固定
長データがデータバッファ52にたまると、制御レジス
タ54に受信ビットを立てるとともに、割込ハンドラ5
3が発生する受信割込の信号により、CPU134にフ
レーム単位でのデータの受信を通知する。
【0072】また、データ送信時には、固定長の(伝送
フレームサイズ/回線速度)で決まるタイミングで制御
レジスタ54に送信ビットを立てるとともに、割込ハン
ドラ53が発生する送信割込の信号により、CPU13
4にフレーム単位でのデータの送信が可能なことを通知
する。割込ハンドラ53が受信割込の信号及び送信割込
の信号をCPU134に与えるのは、互いに通信を行う
端末(100,200)の間で固定長フレームの同期が
確立した後である。
【0073】また、音声などのリアルタイムデータと画
像データや計算機データなどの非リアルタイムデータと
を多重化して伝送するのは、図3に示すような音声送信
フレームと画像送信フレームとの出現順序及びタイミン
グ、並びに音声受信フレームと画像受信フレームとの出
現順序及びタイミングを互いに通信する端末の間で同期
させ、かつこの同期状態を維持している間である。
【0074】CPU134は、多重化された各フレーム
に同期したタイミングと、割込ハンドラ53から与えら
れる送信割込及び受信割込の信号に従って、情報の送信
及び受信のための制御を実施する。また、音声コーデッ
ク132において音声の固定長の符号化が終了する度
に、データが揃ったことを通知する割込の信号が音声イ
ンターフェース61からCPU134に印加される。
【0075】割込ハンドラ53からの受信割込,送信割
込及び音声インターフェース61からの割込の各々の信
号に応答してCPU134が実行する処理の内容を図2
に示す。図2のステップS11,S15,S18では、
それぞれ割込の原因を調べる。送信割込の信号によって
図2の処理を実行した場合には、ステップS11からS
12に進み、受信割込の信号によって図2の処理を実行
した場合には、ステップS15からS16に進み、音声
符号化の終了を示す割込の信号によって図2の処理を実
行した場合には、ステップS18からS19に進む。
【0076】ステップS12では、そのときのタイミン
グが音声と画像のいずれを送信するタイミングかを識別
する。すなわち、図3に示すように予め出現順序が決め
られた音声送信フレームと画像送信フレームとのいずれ
のタイミングに適合するかをフレームの順序関係とタイ
ミングに基づいて識別する。例えば、図3に示す時間
(T1+t)に相当するタイミングでは、次のフレーム
に音声送信フレームが割り当てられているので、図2の
ステップS12からS14に進む。また、図3に示す時
間(T1+2t)に相当するタイミングでは、次のフレ
ームに画像送信フレームが割り当てられているので、図
2のステップS12からS13に進む。
【0077】ステップS13では、送信バッファ62に
予めセットされた固定長の画像データ(あるいは計算機
データ)を、CPU134がデータレジスタ55に転送
する。また、ステップS14では、音声コーデック13
2によって予め符号化された固定長の音声データを、C
PU134が音声インターフェース61を介して読み出
し、データレジスタ55に転送する。ここでCPU13
4が扱う固定長の画像データの長さと固定長の音声デー
タの長さとは同一である。
【0078】ステップS16では、そのときのタイミン
グが音声と画像のいずれを受信するタイミングかを識別
する。すなわち、図3に示すように予め出現順序が決め
られた音声受信フレームと画像受信フレームとのいずれ
のタイミングに適合するかをフレームの順序関係とタイ
ミングに基づいて識別する。例えば、図3に示す時間
(T2)に相当するタイミングでは、次のフレームに音
声受信フレームが割り当てられているので、図2のステ
ップS16からS20に進む。また、図3に示す時間
(T2+t)に相当するタイミングでは、次のフレーム
に画像受信フレームが割り当てられているので、図2の
ステップS16からS17に進む。
【0079】ステップS17では、データレジスタ55
に保持されている固定長のデータを、画像データ(ある
いは計算機データ)とみなして、CPU134が受信バ
ッファ63に転送する。また、ステップS20では、デ
ータレジスタ55に保持されている固定長のデータを、
音声データとみなして、CPU134が音声インターフ
ェース61を介して音声コーデック132に転送する。
ここでCPU134が扱う固定長の画像データの長さと
固定長の音声データの長さとは同一である。
【0080】なお、ステップS14において音声データ
を音声インターフェース61からデータレジスタ55に
転送するのは、符号化された音声データが音声インター
フェース61に揃っているときである。CPU134
は、音声インターフェース61からの割込の信号を受け
ると、ステップS18からS19に進み、符号化された
音声データが音声インターフェース61に揃ったことを
認識する。この後で、送信割込の信号に応答してCPU
134がステップS14を実行すると、符号化された音
声データを音声インターフェース61からデータレジス
タ55に転送する。
【0081】このように、多重化される送信データの組
み立てのためにCPU134が行う処理は、単に音声と
画像とのタイミングを識別した結果に応じて、送信割込
に同期して音声インターフェース61及び送信バッファ
62のいずれかの固定長データをデータレジスタ55に
転送することだけである。また、多重化された受信デー
タの分解のためにCPU134が行う処理は、単に単に
音声と画像とのタイミングを識別した結果に応じて、送
信割込に同期してデータレジスタ55の固定長データを
音声インターフェース61及び受信バッファ63のいず
れかに振り分けて転送することだけである。
【0082】例えば、図4に示すように音声と画像デー
タとを等しい速度比で多重化する場合には、次が音声を
送信するタイミングであれば、CPU134は送信割込
を受けると音声インターフェース61から固定長フレー
ムと等しいサイズの音声符号化データを回線インターフ
ェース部50のデータレジスタ55に転送し、次の送信
割込みに対しては、送信バッファ62のデータ領域のデ
ータを固定長フレーム分、データレジスタ55に書き込
む。
【0083】音声インターフェース61は内蔵されたF
IFOメモリを介して内部バス60から受信された音声
データを受け取り、パラレル・シリアル変換して音声コ
ーデック132にデータを渡す。このように、受信側で
バッファリング処理が必要なのは、回線インターフェー
ス部50のデータバッファ52のみであり、データバッ
ファ52からのデータ読みだしと、音声インターフェー
ス61へのデータ転送の遅延時間は無視できるほど小さ
い。
【0084】ところで、音声コーデック132における
符号化処理にはある程度の時間が必要である。従って、
音声を送信する場合には、音声コーデック132で符号
化が終了してから、符号化された音声データがデータレ
ジスタ55に転送されるまでの待ち時間に対応する遅延
が生じる。
【0085】この遅延を最小化するために、この例で
は、図4に示す時間T0において、音声コーデック13
2の初期化を実行する。時間T0は、次のようにして決
定する。予め予想される最初の送信割込が発生するタイ
ミングの直前の時間Ti(1)を決定する。そして、時間
Ti(1)で最初の音声符号化が終了して音声インターフ
ェース61から割込が発生するように、時間Ti(1)よ
りも時間TAだけ前の時間T0を決定する。時間TA
は、音声コーデック132の1周期の符号化処理に必要
な所要時間TCと音声コーデック132の初期化処理の
所要時間との和である。
【0086】例えば、伝送帯域が32kbit/sec、フレ
ーム長が160ビット、フレーム周期が5msec、音声
符号化速度が16kbit/secの場合、音声送信用のフレ
ームとして、10msec(=TC)に1回の割合で、1
60ビット(=LC)の符号化データが周期的に音声コ
ーデック132から出力される。つまり、音声コーデッ
ク132の符号化終了のタイミングが一定の周期TCで
現れるので、この周期TCと多重化信号に音声送信フレ
ームが現れる繰り返し周期とを等しく定めたうえで、最
初の音声符号化が終了するタイミングTi(1)が最初の
音声送信フレームの送信割込のタイミングの直前になる
ように、音声コーデック132を初期化するタイミング
T0を定めれば、一定の周期TC毎に現れる音声符号化
終了の割込のタイミングTi(1),Ti(2),Ti(3),
・・・は、常に音声送信フレームの送信割込の直前のタ
イミングと一致する。従って、音声コーデック132の
符号化が終了してからそのデータがデータレジスタ55
に転送されるまでの遅延時間が最小限に抑制される。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多重化される信号の組み立て及び分解が単純な処理で行
われるので、それに伴うバッファリングの遅延がほとん
ど生じない。従って、伝送される音声の品質が大幅に改
善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信インタフェースユニット130の構成を示
すブロック図である。
【図2】CPU134の割込処理を示すフローチャート
である。
【図3】伝送する信号のタイミングの例を示すタイムチ
ャートである。
【図4】音声コーデックからの割込のタイミングを示す
タイムチャートである。
【図5】通信システムの構成例を示すブロック図であ
る。
【図6】移動端末装置上のプロトコル構成を示すプロト
コルスタック図である。
【符号の説明】
50 回線インターフェース部 51 フレーム同期部 52 データバッファ 53 割込ハンドラ 54 制御レジスタ 55 データレジスタ 60 内部バス 61 音声インターフェース 62 送信バッファ 63 受信バッファ 100 移動端末装置 110 携帯型パーソナルコンピュータ 120 キャプチャ機能付きカメラ 130 通信インタフェースユニット 131 通話回路 132 音声コーデック 133 メモリ 134 CPU 135 32kbps回線インタフェース 140 PHS端末 150,160 PCカードインタフェース 200 センタ端末装置 210 コンピュータ 220 通信インタフェースユニット 221 CPU 222 メモリ 223 音声コーデック 224 通信回路 225 32kbps回線インタフェース 226 速度変換回路 227 ISDN用インタフェース 230 PCIバスインタフェース 310 PHS基地局 320 ISDN網 410 32kbpsディジタルベアラ 420 メディア多重 430 音声符号化/復号化 440 伝送フレームのARQ制御 510 伝送フレーム生成 520 画像符号化/復号化 530 通信制御 540 画像キャプチャリング 550 画像表示
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−35661(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定期的に現れる網クロック信号が利用可
    能な通信回線を介して、音声などの第1のデータと画像
    などの第2のデータとを予め決定した並びの複数の情報
    フレームを用いて多重伝送する音声多重通信装置におい
    て、 音声の信号を符号化する音声コーデック部と、 画像などのデータを出力する計算機データ出力部と、 固定長のデータの書き込み及び読み出しが可能なデータ
    レジスタと、 前記データレジスタに書き込まれた固定長のデータを前
    記網クロック信号に同期して回線側に送信する通信イン
    タフェース部と、 前記通信インタフェース部の送信のタイミングを通知す
    るために割込信号を一定の周期で生成する割込信号生成
    手段と、 前記複数の情報フレームのタイミングに同期して前記第
    1のデータのタイミングと第2のデータのタイミングと
    を識別すると共に、前記割込信号に応答して、前記音声
    コーデック部に出力される第1のデータ又は前記計算機
    データ出力部に出力される第2のデータを前記データレ
    ジスタに書き込む制御手段とを設けたことを特徴とする
    音声多重通信装置。
  2. 【請求項2】 定期的に現れる網クロック信号が利用可
    能な通信回線を介して、音声などの第1のデータと画像
    などの第2のデータとを予め決定した並びの複数の情報
    フレームを用いて多重伝送する音声多重通信装置におい
    て、 音声の信号を復号化する音声コーデック部と、 画像などのデータを処理する計算機データ処理部と、 固定長のデータの書き込み及び読み出しが可能なデータ
    レジスタと、 回線側から入力される固定長のデータを、前記網クロッ
    ク信号に同期して受信し前記データレジスタに書き込む
    通信インタフェース部と、 前記通信インタフェース部の受信のタイミングを通知す
    るために割込信号を一定の周期で生成する割込信号生成
    手段と、 前記複数の情報フレームのタイミングに同期して前記第
    1のデータのタイミングと第2のデータのタイミングと
    を識別すると共に、前記割込信号に応答して、前記デー
    タレジスタから読み出した第1のデータ又は第2のデー
    タを前記音声コーデック部又は前記計算機データ処理部
    に与える制御手段とを設けたことを特徴とする音声多重
    通信装置。
  3. 【請求項3】 定期的に現れる網クロック信号が利用可
    能な通信回線を介して、音声などの第1のデータと画像
    などの第2のデータとを予め決定した並びの複数の情報
    フレームを用いて多重伝送する音声多重通信装置におい
    て、 音声の信号を符号化及び復号化する音声コーデック部
    と、 画像などのデータを処理する計算機データ処理部と、 固定長のデータの書き込み及び読み出しが可能なデータ
    レジスタと、 前記データレジスタに書き込まれた固定長のデータを前
    記網クロック信号に同期して回線側に送信するととも
    に、回線側から入力されるデータを前記網クロック信号
    に同期して受信し前記データレジスタに書き込む通信イ
    ンタフェース部と、 前記通信インタフェース部の送信及び受信のタイミング
    を通知するために割込信号を一定の周期で生成する割込
    信号生成手段と、 前記複数の情報フレームのタイミングに同期して前記第
    1のデータのタイミングと第2のデータのタイミングと
    を識別すると共に、送信用の前記割込信号に応答して、
    前記音声コーデック部に出力される第1のデータ又は前
    記計算機データ処理部に出力される第2のデータを前記
    データレジスタに書き込み、受信用の前記割込信号に応
    答して、前記データレジスタから読み出した固定長のデ
    ータを前記音声コーデック部又は前記計算機データ処理
    部に与える制御手段とを設けたことを特徴とする音声多
    重通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項3の音声多重通信装
    置において、前記音声コーデ ック部が、固定長単位毎に
    符号化の終了を示す音声割込信号を前記制御手段に与え
    るとともに、前記制御手段が前記第1のデータを前記デ
    ータレジスタに書き込むタイミングの直前のタイミング
    で前記音声割込信号を通知するように信号のタイミング
    を定めることを特徴とする音声多重通信装置。
  5. 【請求項5】 定期的に現れる網クロック信号が利用可
    能な通信回線を介して、音声などの第1のデータと画像
    などの第2のデータとを予め決定した並びの複数の情報
    フレームを用いて多重伝送する送信端末と受信端末とを
    備える音声多重通信システムにおいて、 音声の信号を符号化する音声符号化部と、 画像などのデータを出力する計算機データ出力部と、 固定長のデータの書き込み及び読み出しが可能な送信用
    データレジスタと、 前記送信用データレジスタに書き込まれた固定長のデー
    タを前記網クロック信号に同期して回線側に送信する送
    信用通信インタフェース部と、 前記送信用通信インタフェース部の送信のタイミングを
    通知するために割込信号を一定の周期で生成する送信用
    割込信号生成手段と、 前記複数の情報フレームのタイミングに同期して前記第
    1のデータのタイミングと第2のデータのタイミングと
    を識別すると共に、前記割込信号に応答して、前記音声
    符号化部に出力される第1のデータ又は前記計算機デー
    タ出力部に出力される第2のデータを前記送信用データ
    レジスタに書き込む送信用制御手段とを前記送信端末に
    設け、 音声の信号を復号化する音声復号化部と、 画像などのデータを処理する計算機データ処理部と、 固定長のデータの書き込み及び読み出しが可能な受信用
    データレジスタと、 回線側から入力される固定長のデータを、前記網クロッ
    ク信号に同期して受信し前記受信用データレジスタに書
    き込む受信用通信インタフェース部と、 前記受信用通信インタフェース部の受信のタイミングを
    通知するために割込信号を一定の周期で生成する受信用
    割込信号生成手段と、 前記複数の情報フレームのタイミングに同期して前記第
    1のデータのタイミングと第2のデータのタイミングと
    を識別すると共に、前記割込信号に応答して、前記受信
    用データレジスタから読み出した第1のデータ又は第2
    のデータを前記音声復号化部又は前記計算機データ処理
    部に与える受信用制御手段とを前記受信端末に設けたこ
    とを特徴とする音声多重通信システム。
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