JP3508726B2 - 移動体通信システムおよび移動体通信装置、並びに移動体通信方法および移動体通信プログラム - Google Patents

移動体通信システムおよび移動体通信装置、並びに移動体通信方法および移動体通信プログラム

Info

Publication number
JP3508726B2
JP3508726B2 JP2001032330A JP2001032330A JP3508726B2 JP 3508726 B2 JP3508726 B2 JP 3508726B2 JP 2001032330 A JP2001032330 A JP 2001032330A JP 2001032330 A JP2001032330 A JP 2001032330A JP 3508726 B2 JP3508726 B2 JP 3508726B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zone
voice
network
mobile station
mobile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001032330A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002238077A (ja
Inventor
直輝 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2001032330A priority Critical patent/JP3508726B2/ja
Publication of JP2002238077A publication Critical patent/JP2002238077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3508726B2 publication Critical patent/JP3508726B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信システ
ムおよび移動体通信装置、並びに移動体通信方法および
移動体通信プログラムに関し、特に、非音声回線を使用
して非音声データの送受信を行う移動体通信システムお
よび移動体通信装置、並びに移動体通信方法および移動
体通信プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、非音声通信を実現するために通話
チャネルから非音声回線へ切り替える場合、非音声回線
のリソースの選択対象は、通信中のゾーン内のリソース
のみに限定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非音声
回線のリソースの選択対象が、通信中のゾーン内のリソ
ースのみに限定されると、通信中のゾーン内の非音声回
線に空きがない場合、音声呼を切断(呼損)することに
なる。このため、非音声回線の利用効率が悪いという課
題があった。
【0004】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、通信中のゾーンの周辺ゾーンの空いている
非音声回線を利用可能とすることにより、非音声通信時
の非音声回線の利用効率を向上させることができるよう
にするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の移動体
通信システムは、移動局がネットワークとの間で非音声
データの送受信を行う移動体通信システムであって、移
動局は、ネットワークを構成する所定の第1のゾーンに
収容され、ネットワークに対して非音声接続を要求する
接続要求手段と、ネットワークからの無線状態の問い合
わせに応じて、無線状態を報告する報告手段と、ネット
ワークからの通話チャネルの切り替え指令に基づいて、
第1のゾーンの周辺ゾーンのうち、非音声回線に空きが
ある第2のゾーンへ通話チャネルを切り替える切り替え
手段と、ネットワークの第2のゾーンの非音声回線を介
して非音声データの送受信を行う送受信手段とを備え、
ネットワークは、移動局の接続要求手段による非音声接
続の要求があったとき、移動局を収容する第1のゾーン
に空きの非音声回線があるか否かを判定する判定手段
と、判定手段による判定結果に応じて、移動局に対して
無線状態の問い合わせを行う問い合わせ手段と、問い合
わせ手段による無線状態の問い合わせに対する移動局の
報告手段からの無線状態の報告に基づいて、移動局を収
容する第1のゾーンの周辺ゾーンのうち、非音声回線に
空きがある第2のゾーンへの通話チャネルの切り替えを
指示する指示手段とを備え、移動局は、第2のゾーンと
の間で非音声データの送受信を行うことを特徴とする。
また、指示手段は、移動局を収容する第1のゾーンの周
辺ゾーンのうち、非音声回線に空きがあり、かつ電界レ
ベルが最も高い第2のゾーンへの通話チャネルの切り替
えを指示するようにすることができる。請求項3に記載
の移動体通信装置は、ネットワークとの間で非音声デー
タの送受信を行う移動体通信装置であって、ネットワー
クを構成する所定の第1のゾーンに収容されていると
き、ネットワークに対して非音声接続を要求する接続要
求手段と、ネットワークからの無線状態の問い合わせに
応じて、無線状態を報告する報告手段と、ネットワーク
からの通話チャネルの切り替え指令に基づいて、第1の
ゾーンの周辺ゾーンのうち、非音声回線に空きがある第
2のゾーンへ通話チャネルを切り替える切り替え手段
と、ネットワークの第2のゾーンの非音声回線を介して
非音声データの送受信を行う送受信手段とを備えること
を特徴とする。また、切り替え手段は、第1のゾーンの
周辺ゾーンのうち、非音声回線に空きがあり、かつ電界
レベルが最も高い第2のゾーンへ通話チャネルを切り替
えるようにすることができる。請求項5に記載の移動体
通信方法は、移動局がネットワークとの間で非音声デー
タの送受信を行う移動体通信方法であって、移動局は、
ネットワークを構成する所定の第1のゾーンに収容さ
れ、ネットワークに対して非音声接続を要求する接続要
求ステップと、ネットワークからの無線状態の問い合わ
せに応じて、無線状態を報告する報告ステップと、ネッ
トワークからの通話チャネルの切り替え指令に基づい
て、第1のゾーンの周辺ゾーンのうち、非音声回線に空
きがある第2のゾーンへ通話チャネルを切り替える切り
替えステップと、ネットワークの第2のゾーンの非音声
回線を介して非音声データの送受信を行う送受信ステッ
プとを備え、ネットワークは、移動局の接続要求ステッ
プにおいて非音声接続の要求があったとき、移動局を収
容する第1のゾーンに空きの非音声回線があるか否かを
判定する判定ステップと、判定ステップにおける判定結
果に応じて、移動局に対して無線状態の問い合わせを行
う問い合わせステップと、問い合わせステップにおける
無線状態の問い合わせに対する移動局の報告ステップに
おける無線状態の報告に基づいて、移動局を収容する第
1のゾーンの周辺ゾーンのうち、非音声回線に空きがあ
る第2のゾーンへの通話チャネルの切り替えを指示する
指示ステップとを備え、移動局は、第2のゾーンとの間
で非音声データの送受信を行うことを特徴とする。請求
項6に記載の移動体通信プログラムは、移動局がネット
ワークとの間で非音声データの送受信を行う移動体通信
システムにおける移動体通信プログラムであって、移動
局が、ネットワークを構成する所定の第1のゾーンに収
容されるとき、ネットワークに対して非音声接続を要求
する接続要求ステップと、ネットワークからの無線状態
の問い合わせに応じて、無線状態を報告する報告ステッ
プと、ネットワークからの通話チャネルの切り替え指令
に基づいて、第1のゾーンの周辺ゾーンのうち、非音声
回線に空きがある第2のゾーンへ通話チャネルを切り替
える切り替えステップと、ネットワークの第2のゾーン
の非音声回線を介して非音声データの送受信を行う送受
信ステップとを移動局側のコンピュータに実行させ、移
動局の接続要求ステップにおいて非音声接続の要求があ
ったとき、移動局を収容する第1のゾーンに空きの非音
声回線があるか否かを判定する判定ステップと、判定ス
テップにおける判定結果に応じて、移動局に対して無線
状態の問い合わせを行う問い合わせステップと、問い合
わせステップにおける無線状態の問い合わせに対する移
動局の報告ステップにおける無線状態の報告に基づい
て、移動局を収容する第1のゾーンの周辺ゾーンのう
ち、非音声回線に空きがある第2のゾーンへの通話チャ
ネルの切り替えを指示する指示ステップとをネットワー
ク側のコンピュータに実行させることを特徴とする。本
発明に係る移動体通信システムおよび移動体通信装置、
並びに移動体通信方法および移動体通信プログラムにお
いては、移動局は、ネットワークを構成する所定の第1
のゾーンに収容され、ネットワークに対して非音声接続
を要求し、ネットワークからの無線状態の問い合わせに
応じて、無線状態を報告し、ネットワークからの通話チ
ャネルの切り替え指令に基づいて、第1のゾーンの周辺
ゾーンのうち、非音声回線に空きがある第2のゾーンへ
通話チャネルを切り替え、ネットワークの第2のゾーン
の非音声回線を介して非音声データの送受信を行う。ま
た、ネットワークは、移動局から非音声接続の要求があ
ったとき、移動局を収容する第1のゾーンに空きの非音
声回線があるか否かを判定し、判定結果に応じて、移動
局に対して無線状態の問い合わせを行い、無線状態の問
い合わせに対する移動局の無線状態の報告に基づいて、
移動局を収容する第1のゾーンの周辺ゾーンのうち、非
音声回線に空きがある第2のゾーンへの通話チャネルの
切り替えを指示し、移動局は、第2のゾーンとの間で非
音声データの送受信を行う。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、デジタル移動通信携帯
電話システムにおける通話チャネル(音声チャネル)捕
捉後の非音声回線への切り替え時において、非音声回線
ビジー時に新たに「無線状態問い合わせ」により移動機
(移動局)で周辺ゾーンの電界測定を実施し、その周辺
ゾーンの空き非音声回線を割り当てることで呼損を防
ぎ、デジタル移動通信携帯電話システムの品質を向上さ
せること、即ち、非音声回線運用コストの低減と、非音
声通信呼損率の低減を図ることを目的としている。
【0007】図1は、本発明を応用したデジタル移動通
信携帯電話システムの一実施の形態の概略構成例を示す
図である。同図に示すように、本実施の形態は、MSC
(移動通信交換局:固定電話網や他の携帯電話網と接続
される電話交換機)1、BSC(基地局制御装置:BT
Sの無線管理を実施する装置)2、BTS(無線基地
局:移動機4と通信を実施する装置)3と、移動機4
(携帯電話機や通信機能を有するパーソナルコンピュー
タ(以下ではパソコンと略記する)、又はPDA(pe
rsonal digital assistant
s)等)により構成されている。
【0008】ここでは、MSC1、BSC2、及びBT
S3を含む携帯電話網(以下では、単に電話網、又は移
動網と記載する)を介して、移動機4−1、及び移動機
4−2が音声通信や非音声通信を実施している例を示し
ている。以下では、移動機4−1,4−2,..、を特
に区別する必要がない場合、適宜移動機4と記載する。
また、後述するBTS3−1,3−2,..、を特に区
別する必要がない場合、適宜BTS3と記載することに
する。デジタル移動通信携帯電話システムでは、音声デ
ータと共に、非音声データの送受信も行っている。
【0009】図2は、非音声データ送受信時の携帯電話
網での接続シーケンスの概要を示す図である。まず、移
動機4から電話網に対して発信(発信無線状態報告)が
行われる。次に、電話網は、移動機4に対して通話チャ
ネルを捕捉し、割り当てる。これにより、通話チャネル
同期確立がなされ、捕捉した上記通話チャネルを非音声
回線へと移行させ、非音声データの送受信を実現してい
る。即ち、まず、移動機から電話網に対して発信無線状
態報告が行われ、電話網は、移動機4に対して無線チャ
ネル(通話チャネル)を指定し、割り当てる。次に、電
話網は、通話チャネルの同期確立を行う。次に、電話網
は、非音声回線への切り替えを行い、非音声通信を開始
する。
【0010】次に、図3を参照して、非音声データ送受
信時の携帯電話網での接続シーケンスの詳細について説
明する。まず最初に、移動機4は、ゾーンAのBTS
3、BSC2経由で、MSC1に対して発信(発信無線
状態報告)を行う。次に、MSC1は、移動機4との間
の通話チャネルの捕捉を行い、BSC2、BTS3を介
して移動機4と通話チャネルの同期確立を行う。その
後、BTS3は、通話チャネル捕捉成功をBSC2を介
してMSC1に通知する。
【0011】次に、MSC1は、BSC2を介して上記
通話チャネルの非音声回線への切り替えを行う。このと
き、ゾーンAに非音声回線の空きがない場合、BSC2
が移動機4に対して「無線状態問い合わせ」を行い、移
動機4は、この「無線状態問い合わせ」に対して「無線
状態報告」を送信する。そして、ゾーンBに空きがある
場合、BSC2は、移動機4の通話チャネルの切り替え
を行い、ゾーンBにおいて通話チャネルの同期確立が行
われた後、BTS3は通話チャネル捕捉成功をBSC2
を介してMSC1に通知し、非音声回線での非音声通信
が開始される。
【0012】図4は、例えば、非音声回線が3回線と設
定されているゾーンにおいて、移動機4−2が、通話チ
ャネルを捕捉したものの、非音声回線がビジーであるた
め、非音声回線への切り替えができない状態を示してい
る。即ち、移動機4−3乃至4−5はそれぞれ非音声回
線を使用して通信中であるため、移動機4−2は、通話
チャネル捕捉後、非音声回線への切り替えができない。
そのため、従来のデジタル移動通信携帯電話システムの
場合、この状態では非音声回線が使用不可であると見な
して、この呼を解放して切断する(呼損となる)。
【0013】通常の音声通信時に通話チャネルがビジー
のときには、移動機4−2が発信時に電話網に送出する
「発信無線状態報告」のリストを用いて、周辺ゾーンの
空き通話チャネルに呼接続(他ゾーン選択)する。
【0014】本実施の形態では、図4に示したように、
非音声回線がビジーの状況にあるとき、BSC2は「発
信無線状態報告」のリストを用いず、新たに移動機4−
2に対して、「無線状態問い合わせ」を実施する。これ
により、周辺ゾーンの電界レベル(受信レベル)の再測
定を行い、電界レベルの高い周辺ゾーンにおいて空いて
いる非音声回線を用いて、呼切断(呼損)することな
く、非音声回線への切り替えを行い、非音声通信を可能
とする。即ち、空いている非音声回線のうち、最も電界
レベルの高いゾーンのものを用いて非音声通信を行う。
【0015】図5は、デジタル移動通信携帯電話システ
ムのゾーン構成例を示している。移動機4−2は、ゾー
ンAに在圏している。ゾーンB及びゾーンCは、ゾーン
Aの周辺ゾーンである。ゾーンAにはBTS3−1が、
ゾーンBにはBTS3−2が、ゾーンCにはBTS3−
3が設置されている。
【0016】以下、図6のフローチャートを参照して、
本実施の形態の動作について説明する。まず最初に、ス
テップS101において、図7に示すように、移動機4
−2は、ゾーンAにおいて非音声接続要求を実施する。
このとき、各ゾーンの受信レベルを示すデータをBTS
3−1に送信し、発信無線状態報告を行う。この発信無
線状態報告は、BSC2を介してMSC1に供給され
る。次に、ステップS102において、発信ゾーン(い
まの場合ゾーンA)内に通話チャネルの空きがあるか否
かが判定される。その結果、通話チャネルの空きがある
と判定された場合、ステップS103に進む。
【0017】ステップS103においては、MSC1に
より、通話チャネルの捕捉が行われ、移動機4−2に対
して通話チャネルが割り当てられる。次に、ステップS
104において、通話ゾーン(いまの場合、ゾーンA)
内の非音声回線に空きがあるか否かが判定される。その
結果、通話ゾーン内の非音声回線に空きがあると判定さ
れた場合、ステップS110に進む。そして、いまの場
合、ゾーンAにおいて非音声通信を開始する。一方、図
7に示すように、通話チャネルを捕捉したものの、非音
声回線がビジーである(空きがない)状態であると判定
された場合、ステップS106に進む。ゾーンAは、非
音声回線が3回線に設定されているゾーンである。ゾー
ンB、ゾーンCは、ゾーンAの周辺ゾーンである。
【0018】この状態では、ゾーンAの非音声回線リソ
ースに空きが存在しないため、従来は、ステップS10
5に進み、この時点で移動機4−2の音声呼を解放して
切断(呼損)することになる。
【0019】しかしながら、本実施の形態では、この状
態で呼を切断せずに、ステップS106において、BS
C2が移動機4−2に対して新たに「無線状態問い合わ
せ」を実施する。次に、ステップS107において、B
SC2は、移動機4−2がこの「無線状態問い合わせ」
に対して行った「無線状態報告」を取得する。
【0020】図8は、ステップS106において実施さ
れる「無線状態問い合わせ」に対して、移動機4−2が
BSC2に応答報告した「無線状態報告」のリストを示
しており、この例では、周辺ゾーンBの電界レベルは6
4dB、周辺ゾーンCの電界レベルは62dBであるこ
とが報告されている。
【0021】次に、ステップS108において、BSC
2は、この「無線状態報告」のリストに基づいて、電界
レベル(受信レベル)の高いゾーンから順に、非音声回
線に空きがあるか否かを調べ、空きがある場合、最も電
界レベルの高いゾーンの非音声回線を選択する。いまの
場合、ゾーンBが選択される。
【0022】次に、ステップS109において、BSC
2は、ステップS108において選択した、非音声回線
に空きがあり、かつ電界レベルが最も高いゾーン(いま
の場合、ゾーンB)への移動機4−2の通話チャネルの
切り替えを実施する。上述したように、いまの場合、ゾ
ーンBには、非音声回線に空きがあり、かつ受信レベル
が最も高いので、ゾーンBに通話チャネルを切り替え
る。次に、ゾーンBの空きリソースを使用して非音声回
線を移動端末4−2に割り当てる。このとき、通話チャ
ネル同期確立後、ゾーンBのBTS3−2は、BSC2
を介してMSC1に対して、通話チャネルの捕捉が成功
したことを通知する。
【0023】次に、ステップS110において、移動機
4−2は、ゾーンBのBTS3−2を介して非音声通信
を開始する。図9は、移動機4−2がゾーンBで非音声
通信を実現していることを示している。
【0024】また、ステップS102において、発信ゾ
ーン内の通話チャネルに空きがないと判定される場合が
ある。図10は、ゾーンDに移動機4−2が在圏し、ゾ
ーンD内に通話チャネルの空きがない状態を表してい
る。その場合、ステップS111に進む。
【0025】ステップS111においては、BSC2
は、あえて、移動機4−2が発信時にBSC2に送出す
る「発信無線状態報告」を用いずに、新たに移動機4−
2に対して「無線状態問い合わせ」を実施する。
【0026】図10に示したように、ゾーンDには、通
話チャネルの空きが存在していない。ゾーンE、ゾーン
Fは、ゾーンDの周辺ゾーンである。移動機4−3,4
−4,4−5は、ゾーンEにおいて非音声通信を実施し
ている。この状態になると、移動機4−2は、図11に
示した、発信時にBSC2に送出する「発信無線状態報
告」を用いて、周辺ゾーンEの空き通話チャネルに呼接
続(他ゾーン選択)し、図12に示すような状態にな
る。いまの場合、図11に示すように、ゾーンEの受信
レベルが62dB、ゾーンFの受信レベルが60dBと
なっているので、受信レベルが高い方のゾーンEが選択
されている。
【0027】図12は、移動機4−2がゾーンDに在圏
し、ゾーンDに通話チャネルの空きがないため、ゾーン
Eの空き通話チャネルに呼接続し、音声通信中の状態を
示している。ゾーンDにはBTS3−4が設置され、ゾ
ーンEにはBTS3−5が設置され、ゾーンFにはBT
S3−6が設置されている。ゾーンEでは、移動機4−
3,4−4,4−5がそれぞれ非音声通信を行ってい
る。
【0028】この状態では、移動機4−2は、ゾーンE
には非音声回線に空きがないため、他ゾーンを選択する
必要が生じる。しかし、すでにゾーンEと音声通信して
いるため、移動機4−2がゾーンDでの発信時にBSC
2に送出した「発信無線状態報告」は無意味になる。ま
して、「発信無線状態報告」の情報を用いてゾーンEか
ら他ゾーン選択を実施することはできない。
【0029】従って、このような場合、BSC2は、移
動機4−2に対して新たに「無線状態問い合わせ」を実
施し、移動機4−2の周辺ゾーンの電界測定を実施す
る。図13は、その「無線状態問い合わせ」に対して、
移動機4−2がBSC2に応答報告したゾーンEにおけ
る「無線状態報告」の内容を示しており、周辺ゾーンF
の電界レベルが高いことを報告している。
【0030】BSC2は、この「無線状態報告」のリス
トに基づいて、電界レベルの高いゾーンFへの移動機4
−2の通話チャネルの切り替えを実施する。ゾーンFに
おいては、非音声回線に空きがあるので、その空きリソ
ースを使用して非音声回線を移動機4−2に割り当て
る。図14は、移動機4−2がゾーンFで非音声通信を
実現している状態を示している。
【0031】このように、発信ゾーン内に通話チャネル
の空きがない場合、又は非音声回線の空きがない場合、
さらには発信ゾーン内に通話チャネルと非音声回線の両
方がない場合でも、周辺ゾーンの空いている非音声回線
を割り当てることができるので、呼損の発生する頻度を
減少させることができ、空きリソースを有効利用するこ
とができる。
【0032】以上説明したように、本実施の形態により
次のような効果を得ることができる。第1の効果は、特
定的な局所ゾーンで非音声回線のトラヒックの増加があ
った場合でも、周辺ゾーンでの非音声回線の空きリソー
スを使用することができるので、呼損が多く発生するこ
とを抑制することができることである。
【0033】第2の効果は、あるゾーンにおいて非音声
回線の輻輳や故障が発生したとき、その周辺ゾーンの非
音声回線の空きリソースを使用することができるので、
特定のゾーンで呼損が多く発生することを抑制すること
ができることである。
【0034】また、上述したような処理を実行するプロ
グラムは、CD−ROM(compact disc
read only memory)、DVD(dig
ital versatile disc)、フロッピ
ー(登録商標)ディスク、メモリカード等の様々な記録
媒体に記録して提供することができる。そして、そのプ
ログラムは、コンピュータの動作を制御し、プログラム
制御されたそのコンピュータが上記プログラムにより指
令される所定の処理を実行する。
【0035】なお、上記実施の形態の構成及び動作は例
であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更す
ることができることは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る移動体通信シ
ステムおよび移動体通信装置、並びに移動体通信方法お
よび移動体通信プログラムによれば、移動局は、ネット
ワークを構成する所定の第1のゾーンに収容され、ネッ
トワークに対して非音声接続を要求し、ネットワークか
らの無線状態の問い合わせに応じて、無線状態を報告
し、ネットワークからの通話チャネルの切り替え指令に
基づいて、第1のゾーンの周辺ゾーンのうち、非音声回
線に空きがある第2のゾーンへ通話チャネルを切り替
え、ネットワークの第2のゾーンの非音声回線を介して
非音声データの送受信を行う。また、ネットワークは、
移動局から非音声接続の要求があったとき、移動局を収
容する第1のゾーンに空きの非音声回線があるか否かを
判定し、判定結果に応じて、移動局に対して無線状態の
問い合わせを行い、無線状態の問い合わせに対する移動
局の無線状態の報告に基づいて、移動局を収容する第1
のゾーンの周辺ゾーンのうち、非音声回線に空きがある
第2のゾーンへの通話チャネルの切り替えを指示し、移
動局は、第2のゾーンとの間で非音声データの送受信を
行うようにしたので、通信中のゾーンに非音声回線の空
きがない場合でも、周辺ゾーンの空いている非音声回線
を利用して非音声データの送受信を行うことができ、非
音声通信時の非音声回線の利用効率を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を応用したデジタル移動通信携帯電話シ
ステムの一実施の形態の構成例を示す図である。
【図2】非音声データ送受信時の携帯電話網での接続シ
ーケンスの概要を示す図である。
【図3】非音声データ送受信時の携帯電話網での接続シ
ーケンスの詳細を示す図である。
【図4】移動機が通話チャネルを捕捉後、非音声回線が
ビジーのため、非音声回線への切り替えができない状態
を示す図である。
【図5】デジタル移動通信携帯電話システムのゾーン構
成例を示す図である。
【図6】図1の実施の形態の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図7】移動機が、ゾーンAにおいて非音声接続要求を
実施している状態を示す図である。
【図8】移動機4−2がBSC2に応答報告した「無線
状態報告」のリストの例を示す図である。
【図9】移動機がゾーンBで非音声通信を実現している
状態を示す図である。
【図10】ゾーンDに移動機が在圏し、ゾーンD内に通
話チャネルの空きがない状態を示す図である。
【図11】移動機がゾーンDにおいて発信時に送出する
「発信無線状態報告」の例を示す図である。
【図12】移動機がゾーンDに在圏し、ゾーンDに通話
チャネルの空きがないため、ゾーンEの空き通話チャネ
ルに呼接続し、音声通信中の状態を示す図である。
【図13】移動機が応答報告したゾーンEにおける「無
線状態報告」の例を示す図である。
【図14】移動機がゾーンFで非音声通信を実現してい
る状態を示す図である。
【符号の説明】
1 MSC 2 BSC 3,3−1,3−2,3−3,3−4,3−5,3−6
BTS 4,4−1,4−2,4−3,4−4,4−5 移動機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局がネットワークとの間で非音声デ
    ータの送受信を行う移動体通信システムであって、前記
    移動局は、前記ネットワークを構成する所定の第1のゾ
    ーンに収容され、前記ネットワークに対して非音声接続
    を要求する接続要求手段と、前記ネットワークからの無
    線状態の問い合わせに応じて、無線状態を報告する報告
    手段と、前記ネットワークからの通話チャネルの切り替
    え指令に基づいて、前記第1のゾーンの周辺ゾーンのう
    ち、非音声回線に空きがある第2のゾーンへ通話チャネ
    ルを切り替える切り替え手段と、前記ネットワークの前
    記第2のゾーンの非音声回線を介して非音声データの送
    受信を行う送受信手段とを備え、前記ネットワークは、
    前記移動局の前記接続要求手段による前記非音声接続の
    要求があったとき、前記移動局を収容する前記第1のゾ
    ーンに空きの非音声回線があるか否かを判定する判定手
    段と、前記判定手段による判定結果に応じて、前記移動
    局に対して無線状態の問い合わせを行う問い合わせ手段
    と、前記問い合わせ手段による前記無線状態の問い合わ
    せに対する前記移動局の前記報告手段からの無線状態の
    報告に基づいて、前記移動局を収容する前記第1のゾー
    ンの周辺ゾーンのうち、非音声回線に空きがある第2の
    ゾーンへの通話チャネルの切り替えを指示する指示手段
    とを備え、前記移動局は、前記第2のゾーンとの間で非
    音声データの送受信を行うことを特徴とする移動体通信
    システム。
  2. 【請求項2】 前記指示手段は、前記移動局を収容する
    前記第1のゾーンの周辺ゾーンのうち、非音声回線に空
    きがあり、かつ電界レベルが最も高い第2のゾーンへの
    通話チャネルの切り替えを指示することを特徴とする請
    求項1に記載の移動体通信システム。
  3. 【請求項3】 ネットワークとの間で非音声データの送
    受信を行う移動体通信装置であって、前記ネットワーク
    を構成する所定の第1のゾーンに収容されているとき、
    前記ネットワークに対して非音声接続を要求する接続要
    求手段と、前記ネットワークからの無線状態の問い合わ
    せに応じて、無線状態を報告する報告手段と、前記ネッ
    トワークからの通話チャネルの切り替え指令に基づい
    て、前記第1のゾーンの周辺ゾーンのうち、非音声回線
    に空きがある第2のゾーンへ通話チャネルを切り替える
    切り替え手段と、前記ネットワークの前記第2のゾーン
    の非音声回線を介して非音声データの送受信を行う送受
    信手段とを備えることを特徴とする移動体通信装置。
  4. 【請求項4】 前記切り替え手段は、前記第1のゾーン
    の周辺ゾーンのうち、非音声回線に空きがあり、かつ電
    界レベルが最も高い第2のゾーンへ通話チャネルを切り
    替えることを特徴とする請求項3に記載の移動体通信装
    置。
  5. 【請求項5】 移動局がネットワークとの間で非音声デ
    ータの送受信を行う移動体通信方法であって、前記移動
    局は、前記ネットワークを構成する所定の第1のゾーン
    に収容され、前記ネットワークに対して非音声接続を要
    求する接続要求ステップと、前記ネットワークからの無
    線状態の問い合わせに応じて、無線状態を報告する報告
    ステップと、前記ネットワークからの通話チャネルの切
    り替え指令に基づいて、前記第1のゾーンの周辺ゾーン
    のうち、非音声回線に空きがある第2のゾーンへ通話チ
    ャネルを切り替える切り替えステップと、前記ネットワ
    ークの前記第2のゾーンの非音声回線を介して非音声デ
    ータの送受信を行う送受信ステップとを備え、前記ネッ
    トワークは、前記移動局の前記接続要求ステップにおい
    て前記非音声接続の要求があったとき、前記移動局を収
    容する前記第1のゾーンに空きの非音声回線があるか否
    かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおけ
    る判定結果に応じて、前記移動局に対して無線状態の問
    い合わせを行う問い合わせステップと、前記問い合わせ
    ステップにおける前記無線状態の問い合わせに対する前
    記移動局の前記報告ステップにおける無線状態の報告に
    基づいて、前記移動局を収容する前記第1のゾーンの周
    辺ゾーンのうち、非音声回線に空きがある第2のゾーン
    への通話チャネルの切り替えを指示する指示ステップと
    を備え、前記移動局は、前記第2のゾーンとの間で非音
    声データの送受信を行うことを特徴とする移動体通信方
    法。
  6. 【請求項6】 移動局がネットワークとの間で非音声デ
    ータの送受信を行う移動体通信システムにおける移動体
    通信プログラムであって、前記移動局が、前記ネットワ
    ークを構成する所定の第1のゾーンに収容されるとき、
    前記ネットワークに対して非音声接続を要求する接続要
    求ステップと、前記ネットワークからの無線状態の問い
    合わせに応じて、無線状態を報告する報告ステップと、
    前記ネットワークからの通話チャネルの切り替え指令に
    基づいて、前記第1のゾーンの周辺ゾーンのうち、非音
    声回線に空きがある第2のゾーンへ通話チャネルを切り
    替える切り替えステップと、前記ネットワークの前記第
    2のゾーンの非音声回線を介して非音声データの送受信
    を行う送受信ステップとを前記移動局側のコンピュータ
    に実行させ、前記移動局の前記接続要求ステップにおい
    て前記非音声接続の要求があったとき、前記移動局を収
    容する前記第1のゾーンに空きの非音声回線があるか否
    かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおけ
    る判定結果に応じて、前記移動局に対して無線状態の問
    い合わせを行う問い合わせステップと、前記問い合わせ
    ステップにおける前記無線状態の問い合わせに対する前
    記移動局の前記報告ステップにおける無線状態の報告に
    基づいて、前記移動局を収容する前記第1のゾーンの周
    辺ゾーンのうち、非音声回線に空きがある第2のゾーン
    への通話チャネルの切り替えを指示する指示ステップと
    を前記ネットワーク側のコンピュータに実行させること
    を特徴とする移動体通信プログラム。
JP2001032330A 2001-02-08 2001-02-08 移動体通信システムおよび移動体通信装置、並びに移動体通信方法および移動体通信プログラム Expired - Fee Related JP3508726B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001032330A JP3508726B2 (ja) 2001-02-08 2001-02-08 移動体通信システムおよび移動体通信装置、並びに移動体通信方法および移動体通信プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001032330A JP3508726B2 (ja) 2001-02-08 2001-02-08 移動体通信システムおよび移動体通信装置、並びに移動体通信方法および移動体通信プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002238077A JP2002238077A (ja) 2002-08-23
JP3508726B2 true JP3508726B2 (ja) 2004-03-22

Family

ID=18896280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001032330A Expired - Fee Related JP3508726B2 (ja) 2001-02-08 2001-02-08 移動体通信システムおよび移動体通信装置、並びに移動体通信方法および移動体通信プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3508726B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002238077A (ja) 2002-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107820291B (zh) 网络切片控制方法及相关设备
KR100509407B1 (ko) 시스템간 소프트 핸드오프
AU772657B2 (en) Efficient handling of connections in a mobile communications network
JP2000505261A (ja) Gsm及びcdma無線通信システムを共存させる方法及びシステム
EP1686819B1 (en) A mobile communication system
JP3727539B2 (ja) シグナリング方法
KR100556164B1 (ko) Cdma형 통신 시스템 및 그 통신 방법
JP3508726B2 (ja) 移動体通信システムおよび移動体通信装置、並びに移動体通信方法および移動体通信プログラム
US7013159B2 (en) Power control method for a mobile station
JP2728044B2 (ja) Ss無線通信における移動管理装置
JP3570508B2 (ja) 通信システム及びその方法並びにその交換局、基地局制御局
KR100456239B1 (ko) 무선 이동 통신 시스템에서의 자원 할당 방법
JP2002064849A (ja) 移動体通信サービスシステム及びその提供方法
JP2930040B2 (ja) Phs緊急発信呼接続制御方式及び方法
JPH11275143A (ja) 無線データ通信方法及び無線データ通信装置
KR20050106639A (ko) 비동기망과 동기망간의 서비스 전환을 위한 이동통신시스템 및 방법
KR100616568B1 (ko) 호대기 부가서비스기능이 구비된 이동통신시스템 및 그제어방법
KR100589960B1 (ko) 발신 응답 대기중 비동기 이동통신망으로부터 동기이동통신망으로의 핸드오버 방법
JP2002315046A (ja) 通信装置
KR100579808B1 (ko) 비동기 이동통신망으로부터 동기 이동통신망으로의핸드오버를 위한 무선자원정보 처리방법
KR100589959B1 (ko) 착신 얼러팅 중 비동기 이동통신망으로부터 동기이동통신망으로의 핸드오버 방법
JPH11113043A (ja) 移動無線通信システムにおける伝送リソース管理のための移動局と通信ネットワークとの連携方法
KR20040028294A (ko) 이동통신 시스템에서 이웃 통신 시스템을 이용한 호 셋업방법
JP2007028350A (ja) 無線通信システム、無線制御局及びそれらに用いるサービス変更方法
JPH11275153A (ja) 無線データ通信方法及び無線データ通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031215

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees