JP3506690B2 - 流動層還元炉の流動層崩壊防止装置 - Google Patents

流動層還元炉の流動層崩壊防止装置

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ナグ−ジューン チョイ,
ハン−グー キム,
ヒューン−ウォン カン,
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ポハン アイアン アンド スチール カンパニー リミテッド
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶融還元装置に係わ
り、さらに詳しくは、溶融ガス化炉に還元鉄を供給する
流動層還元炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、今まで鉄鉱石を還元して溶鉄を
生産する際には高炉を用いる方法が主に利用された。し
かし、このような高炉法は装入原料を塊状の焼結鉱石又
はコークス形態に前処理しなければならないという短所
がある。
【0003】このような高炉法の問題を克服するため
に、粉鉄鉱石と一般炭の事前処理を行わずに直接用いる
流動層還元法が開発されて用いられている。このような
流動層還元法の代表的な例が米国特許第4,978,37
8号である。
【0004】米国特許第4,978,378号に示されて
いる流動層還元法は、大きくは溶融ガス化炉と流動層還
元炉とからなる。溶融ガス化炉は、石炭を装入し装入さ
れた石炭をガス化して還元ガスを製造し、流動層還元炉
から供給された還元鉱を溶融する役割を果たす。そし
て、流動層還元炉は溶融ガス化炉で発生した還元ガスを
用いて鉄鉱石を間接還元する役割を果たす。このような
流動層還元炉は、装入された鉄鉱石を予熱する予熱炉、
予熱された鉄鉱石を還元する予備還元炉及び最終還元炉
からなっている。
【0005】このように構成された流動層還元炉の操業
は、鉄鉱石を予熱炉へ装入して予備還元炉と最終還元炉
を通過させながら還元し、溶融ガス化炉で生産された還
元ガスを鉄鉱石の流れと反対方向、つまり最終還元炉、
予備還元炉そして予熱炉の順番に供給して鉄鉱石を還元
する。このように還元された鉄鉱石は石炭充填層が形成
されている溶融ガス化炉内に連続して供給され、石炭充
填層で溶融されることにより、最終的に溶鉄を製造する
ようになる。
【0006】流動層還元炉は、流動層還元炉内で鉄鉱石
と還元ガスの接触状態によって移動層式と流動層式とに
区分することができる。溶融還元炉に装入される鉄鉱石
の粒度が小さくてその粒度分布も広いので、流動層式で
粉状の鉄鉱石を還元することがより効率的である。ここ
で流動層式とは、逆流する還元ガスが各流動層還元炉の
下部の分散板に供給されるとともに、装入されて下降す
る粉状の鉄鉱石を各流動層還元炉内部に流動させながら
還元する方法をいう。
【0007】以上で説明したように、流動層還元炉は下
降する粉鉄鉱石と逆流する還元ガスとが流動層還元炉内
で混ぜ合わして流動層を形成するため、各流動層還元炉
を順次に移動する粉鉄鉱石流れの状態と逆行する還元ガ
スの供給状態とにより、溶融還元工程の操業効率は大き
な影響を受ける。
【0008】特に、溶融ガス化炉で生成された還元ガス
には多量のダスト(Dust)が含まれていて、各流動
層還元炉の下部に設けられた分散板を通過する過程で各
分散板に形成されたノズルに順次にダストが蓄積する恐
れがある。このような現象が一つの原因となって粉鉄鉱
石が流動しない非流動化現象が発生して、鉄鉱石が底部
に落ちる落鉱現象が発生し、甚だしくは分散板のノズル
が塞がるようになる。分散板のノズルが塞がると正常な
還元ガスの流れが遮断されて、結局は操業を中断する事
態を招く。
【0009】一方、溶融ガス化炉で生成する還元ガス
は、一般炭の燃焼とガス化によって生成する。このよう
な還元ガスは、原料である石炭の成分と産地及び操業状
態によってその生成量が変化する。還元ガス生成量の急
激な変動は、甚だしい場合平均ガス量の20−30%程
度に至ることがある。このように深刻なガス生成量の変
動は非常に短時間内に起こっているが、このようなガス
生成量の変動現象を通常圧力ピーク(Pressure
peak)という。
【0010】このように流動層還元工程中に圧力ピーク
が発生すると、各流動層還元炉に供給される高温還元ガ
スの量は短時間内に急激に増加した後、再び急激に減少
する。
【0011】圧力ピークが発生して高温還元ガスの量が
急激に増加する場合、流動層還元炉、つまり予熱炉、予
備還元炉、最終還元炉に連続して供給される高温還元ガ
スの量が短時間内に急激に増加することにより、各炉間
を連結するガス供給ラインでの供給量が増加する。この
ように導管を通じて上昇する高温還元ガスの量が急激に
増加して導管内でガスの流速が速くなると、上昇ガス類
と反対方向に流れる鉱石の流れを停滞させるようにな
り、甚だしくは鉱石の流れを逆流させる現象まで招くよ
うになる。このような鉱石流れの停滞現象は圧力ピーク
が消滅した後にも相当な時間持続されるため、流動層還
元炉の円滑な操業を阻害するだけでなく、深刻な設備事
故を誘発する。
【0012】また、圧力ピークが発生して高温還元ガス
の量が急激に減少する場合、各流動層還元炉内に形成さ
れる高温還元ガスの流速が急激に減少し、これによって
各流動層還元炉内に形成されていた鉱石流動層が一時的
に崩壊する現象が発生する恐れがある。このように流動
層が崩壊すると、流動層から離脱した還元粉鉱石が、流
動層還元炉の下部に設けられた分散板の上に徐々に集積
して、分散板に形成されたノズル孔を塞ぐ現象を誘発す
る。
【0013】以上で説明したように、流動層還元炉での
円滑な操業のためには、炉内に一定の水準以上の流速を
有する還元ガスを均一に供給して安定した流動層を形成
させることが必須である。
【0014】しかし、既存の流動層還元炉の場合、ダス
トによって還元ガスの流れが遮断されることを防止した
り、圧力ピークが発生する場合に導管での鉱石の流れが
遮断されることを防止または流動層が崩壊するのを防止
する装置技術的に困難である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点を
解決するためのものであって、その目的は、流動層還元
炉内で移動する粉鉄鉱石流れの状態と逆行する還元ガス
の供給状態を安定的に維持することができる改善された
流動層還元炉を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、正常な流動層を形成
し、粉鉄鉱石の流れが円滑に行われることができる流動
層還元路を提供することにある。
【0017】また、本発明は圧力ピークが発生して還元
ガスの量が急激に減少する場合、流動層還元炉内の一時
的な流動層崩壊現象を防止し、安定した流動層を形成さ
せることができる流動層崩壊防止装置を提供する。
【0018】また、本発明は圧力ピークが発生して還元
ガスの量が急激に増加する場合、導管内での鉱石流れの
停滞現象を事前に防止することができる流動層還元炉の
鉱石流れの停滞防止装置を提供する。
【0019】また、本発明は各流動層還元炉の分散板ノ
ズルが遮断されるのを防止するために、分散板ノズルが
塞がる場合には各流動層還元炉内の圧力差と温度の変化
を感知して、各流動層還元炉の下部に窒素ガスを供給す
ることができる窒素ガス供給装置を提供する。
【0020】このような本発明の目的は粉鉄鉱石を還元
し、かつ、溶融ガス化炉へ還元鉄を供給するための流動
層還元炉によって達成できる。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明による流動層還元
炉は、装入された粉鉄鉱石を溶融ガス化炉から供給され
た還元ガスによって順次に予熱し、予備還元し、最終還
元する少なくとも二つ以上の流動層還元炉よりなる。集
塵機は予熱炉から排出された排ガスを排気管を通じて供
給を受けて排ガスを冷却し、また、前記排ガス内に含ま
れた微粉を除去する。少なくとも2つ以上の鉱石排出管
は前記各流動層還元炉の間及び最後の還元炉と溶融ガス
化炉の間を連通して装入された鉄鉱石を、次の段階の還
元炉または溶融ガス化炉に排出する。少なくとも二つ以
上の還元ガス供給管は前記各流動層還元炉の間及び最後
の還元炉と溶融ガス化炉の間を連通して溶融ガス化炉で
生成された還元ガスを、各流動層還元炉に供給する。流
動層安定化手段は各流動層還元炉内部に形成される鉱石
流動層が、下部から供給される還元ガスの不安定な供給
によって流動層が崩壊する場合、崩壊する流動層を安定
化させる。
【0022】本発明における流動層安定化手段として
は、溶融ガス化炉内で圧力ピークが発生して流動層還元
炉内の還元ガスの圧力が急激に減少する時点に、溶融ガ
ス化炉と流動層還元炉とを連結する還元ガス供給管に排
ガスを供給することができる排ガス供給装置を含む。
【0023】本発明の他の流動層安定化手段としては、
溶融ガス化炉内で圧力ピークが発生して圧力が急激に増
加する時点に、各流動層還元炉の間に設けられた各鉱石
排出管からの還元ガスの一部を集塵装置側へ直ちにバイ
パスさせる鉱石流れ停滞防止装置を含んでもよい。
【0024】また他の本発明の流動層安定化手段として
は、各流動層還元炉の下部に設けた分散板のノズルが塞
がる場合、塞がった流動層還元炉の下部に窒素ガスをバ
ックアップ供給することができるバックアップガス供給
装置を含んでもよい。
【0025】このような本発明の流動層安定化手段の構
成要素は各々独立的に設置することもでき、二つ以上を
組み合わせて設置することもできる。
【0026】以上説明した本発明の流動層安定化手段が
設置された流動層還元炉は、操業初期には次のような方
法によって流動層を安定化させることができる。
【0027】まず、流動層還元炉の操業初期には前記各
流動層還元炉の間を連結している各鉱石排出管を遮断す
る。そして流動層還元炉の下部に還元ガスを吹き込み、
各流動層還元炉の上部に粉鉄鉱石を装入して各流動層還
元炉内に流動層を形成させる。このようにして各流動層
還元炉内の流動層の高さが順次に増加して各流動層還元
炉に形成された鉱石排出管の入口の面まで流動層が形成
されれば、各鉱石排出管を徐々に開放して正常に流動層
還元炉を作動させる。
【0028】このように操業初期に全ての流動層還元炉
内の流動層が安定化して正常に操業している途中で、圧
力ピークが発生したり鉱石の流れが塞がるなど流動層が
崩壊する状況が発生する場合、本発明による流動化装置
を作動させて流動層還元炉内の流動層を安定化させる。
【0029】以上のように、流動層還元炉全体の安定的
な長時間正常操業を遂行できるようにすることにより、
溶融還元炉の設備稼動率及び操業生産性を大きく向上さ
せることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明において、溶融還元炉の流
動層還元炉内で安定的に流動層を維持させる装置とし
て、流動層崩壊防止装置、鉱石流れ停滞防止装置及びバ
ックアップガス供給装置からなる。
【0031】以下、このような本発明の装置を添付した
図面を用いて順次に説明する。
【0032】本発明による溶融還元炉は図1に示したよ
うに、石炭と還元鉱を装入して溶鉄を生産する溶融ガス
化炉1、粉鉄鉱石を間接還元する流動層還元炉100及
び流動層安定化手段からなる。
【0033】流動層還元炉100は予熱炉40、予備還
元炉30、最終還元炉20及び炉20、30、40を連
通する第1及び第2還元排出管43、33とよりなる。
炉40、30及び20は連続して上から下へ配列してあ
る常温状態の粉鉄鉱石が予熱炉40に連続して装入さ
れ、装入された鉄鉱石は予備還元炉30と最終還元炉2
0を順次に通過する間、高温の還元ガスと接触して90
%以上が還元されて溶融ガス化炉1に供給される。
【0034】溶融ガス化炉1の上部から連続して装入さ
れた塊状の一般炭は炉内の所定の高さの石炭充填層を形
成し、炉の上部から吹き込められる高温の酸素ガスによ
って充填層内の石炭が燃焼して、高温の還元ガスが気流
を形成しながら最終還元炉20に供給される。
【0035】図1の構造を有する溶融還元炉を参照し
て、本発明による流動層還元炉の流動層崩壊防止装置に
ついて説明する。
【0036】流動層崩壊防止装置は、高温還元ガスを生
成する溶融ガス化炉1内で圧力ピークが発生して圧力が
急激に減少する場合に、溶融ガス化炉1と連通している
流動層還元炉100に排ガスを供給する装置である。つ
まり、流動層還元炉100の予熱炉40で排出される排
ガスを回収して、溶融ガス化炉1と最終還元炉20を連
結する還元ガス供給導管7に供給することである。
【0037】このような流動層崩壊防止装置は、水集塵
装置50の後端で排ガスの一部を分岐させることができ
る排ガス導管2aと、流入した排ガスを圧縮する圧縮機
2と、圧縮された排ガスを保存することができる圧縮ガ
ス保存槽3と、供給される圧縮ガスの圧力を調節する調
節バルブ5と、調節された圧縮ガスを最終還元炉20に
供給する供給ノズル6及びこれら各装置を連結する排ガ
ス供給導管4とからなる。
【0038】ここで、圧縮ガス保存槽3は溶融ガス化炉
1で生成する還元ガスの平均流量の20〜30%を保存
することができる容量に製作される。また、圧縮ガス保
存槽3にはその内部圧力が溶融ガス化炉1に負荷される
圧力より1.5〜2倍程度に維持することができるよう
に、複数個の圧力調節スイッチ7a、7bが設けられて
いる。
【0039】圧縮ガス保存槽3と供給ノズル6とを連通
させる排ガス供給導管4に設けられた圧力調節バルブ5
は、導管4内に流れる排ガスの流れを工程制御用コンピ
ュータ9から伝送される信号に応じて適切に制御する。
【0040】圧縮ガス供給ノズル6は図2に示したよう
に、溶融ガス化炉1と最終還元炉20とを連結する還元
ガス供給導管7に設けられる。供給導管7の内部空間8
に均一に排ガスを吹き込むため、圧縮ガス供給ノズル6
は、供給導管7の外部に環状にチューブが形成され、供
給導管7の内部空間方向に供給導管7を貫通している複
数個の支管6aが環状チューブ部分から分岐している。
環状圧縮ガス供給ノズル6に形成された支管6aは6〜
8個を設けるのが好ましい。
【0041】このように形成された圧縮ガス供給ノズル
6は、内部空間8を通じて溶融ガス化炉1で生成された
還元ガスを最終還元炉20に持続的に供給する時に、圧
縮ガス保存槽3から供給された圧縮ガスを最終還元炉2
0側に供給するようになる。
【0042】以下、流動層還元炉の流動層崩壊防止装置
の作動方法について説明する。
【0043】まず、溶融ガス化炉1で生成した高温の還
元ガスは、最終還元炉20に一次供給されて予備還元炉
30と予熱炉40を順次に通過しながら装入された粉鉄
鉱石を還元し、水集塵装置50を経て外部へ排出され
る。
【0044】水集塵装置50の後端に設けられた排ガス
導管2aを介して一部の排ガスが圧縮機2によって圧縮
されて圧縮ガス保存槽3に保存される。この時のガス保
存槽3内の圧力は、2個の圧力調節スイッチ7a、7b
と前記圧縮機2とが連動して一定に維持される。一方、
溶融ガス化炉1で生成された還元ガスの圧力は圧力計1
aによって持続的に測定される。
【0045】圧力計1aで測定された圧力は工程制御用
コンピュータ9に伝送される。コンピュータ9は各流動
層還元炉100内での圧力変動速度を演算し、演算され
た圧力変動速度の値が0.05bar/secである場
合、圧力ピークが発生したと判断する。
【0046】コンピュータ9によって操業中に圧力ピー
クが発生したと判断した場合、排ガス供給導管4上に設
けられている圧力調節バルブ5を開放して最終還元炉2
0に圧縮ガスを均一に供給する。
【0047】このような圧縮ガスの吹き込みは、圧力ピ
ークが発生して溶融ガス化炉1の内部圧力が急激に増加
した後、再び急激に減少し始める時点に行われるように
するのが好ましい。圧縮ガスの吹き込みは流動層還元炉
100内での圧力変動速度が0.05bar/sec以
下に減少する場合圧力調節バルブ5を遮断して、供給を
中断する。
【0048】このように圧力ピークが発生して還元ガス
の流量が急激に減少する時点に、減少した流量に相応す
る排ガスを正確に供給して流動層還元炉100内でのガ
ス流量の急激な減少を防止することにより、圧力ピーク
の発生によって鉱石流動層が崩壊する現象を防止するこ
とができる。
【0049】次に、図3を用いて本発明による流動層還
元炉の鉱石流れ停滞防止装置について説明する。
【0050】鉱石流れ停滞防止装置は、高温還元ガスを
生成する溶融ガス化炉1内で圧力ピークが発生して圧力
が急激に増加する場合、各流動層還元炉20、30、4
0の間に設けられた第1及び第2の鉱石排出管33、4
3内で還元ガスの一部を水集塵装置50側に直接にバイ
パスさせる装置である。
【0051】 このような鉱石流れ停滞防止装置は、
予熱炉20と予備還元炉30の間の第1鉱石排出管33
に設けられる第1バイパス管10と、予備還元炉30と
最終還元炉40の間の第2鉱石排出管43に設けられる
第2バイパス管11と、これら第1、第2バイパス管1
0、11に設けられた開閉バルブ12、13とからな
る。ここで、第1、第2バイパス管10、11は予熱炉
40から水集塵装置50に連結された排気管42に各々
連通する。
【0052】そして、開閉バルブ12、13が設けられ
る第1、第2バイパス管10、11には、開閉バルブ1
2、13の前、後両側に窒素パージング用導管14、1
5が設けられる。開閉バルブ12、13の前方に設けら
れる窒素パージング用導管14a、15aは第1、第2
バイパス管10、11側に粉鉄鉱石が流入することを防
止し、予備還元炉30または最終還元炉20側に粉鉄鉱
石を噴射する役割を果たす。そして、開閉バルブ12、
13の後方に設けられる窒素パージング用導管14b、
15b)は排気管42側に窒素ガスを噴射する役割を果
たす。一方、各窒素パージング用導管14a、14b、
15a、15b、には窒素ガスの供給を適切に制御する
ために調節バルブ16a、16b、17a、17bが設
けられる。
【0053】 一方、第1、第2鉱石排出管3343
に負荷される圧力変動を感知し測定するために、第1、
第2圧力計18、19が予備還元炉30と最終還元炉2
0に近接する前記鉱石排出管3343の末端に装着さ
れる。開閉バルブ12、13の開閉の可否は、第1、第
2圧力計18、19で検知された圧力値を基にしてコン
ピュータ9がこれを演算し、設定されたプログラムによ
って判断する。
【0054】 鉱石流れ停滞防止装置の第1、第2バイ
パス管10、11が第1、第2鉱石排出管3343
連結される位置T1、T2は、予備還元炉30または最
終還元炉20内に形成される鉱石流動層の最大高さと同
一であるかまたはさらに高い位置に設けられるのが好ま
しい。このように設置することにより、圧力ピークが発
生する場合に第1、第2バイパス管10、11内に粉鉄
鉱石が流入することを防止することができる。
【0055】 そして、第1、第2バイパス管10、1
1は高温の還元ガスに十分に耐えうる耐熱鋼で製作さ
れ、その直径は第1、第2鉱石排出管3343直径の
1/2の大きで製作するのが好ましい。
【0056】以下、流動層還元炉の鉱石流れ停滞防止装
置の作動方法について説明する。
【0057】各炉40、30、20内で鉄鉱石の還元工
程が正常に行われて圧力ピークが発生しない場合には、
開閉バルブ12、13は閉められた状態に維持する。こ
の場合の溶融ガス化炉1から供給される高温の還元ガス
は、第1、第2ガス供給ライン22、32と排気管42
を順次に流れる正常な流れを形成する。
【0058】 このように正常な流れが維持される場合
には調節バルブ16a、16b、17a、17bを各々
開放して、閉められた開閉バルブ12、13を境界とし
て適切な管に各々窒素ガスを供給する。このようにして
排気管から第1、第2バイパス管10、11内に流れる
排気ガスの流れを防止し、第1、第2鉱石排出管33
43から第1、第2バイパス管10、11内へ流れ込む
恐れのある異物及び微粉鉱石の流入を防止する。
【0059】 しかし、溶融ガス化炉1で圧力ピークが
発生して第1、第2鉱石排出管3343側に過剰な量
の高温の還元ガスが流入すると、各圧力計1a、18、
19でこれを感知して工程制御用コンピュータ9に伝送
する。工程制御用コンピュータ9は入力された圧力信号
を分析して圧力変動速度を演算し、演算された圧力変動
速度の値が0.05bar/secであれば圧力ピーク
が発生したと判断する。
【0060】 この時、圧力計18、19で測定された
圧力変動速度の値が設定された基準値以上であると判断
される場合、コンピュータ9は第1開閉バルブ12また
は第2開閉バルブ13を開放するように指示する。この
ように第1開閉バルブ12または第2開閉バルブ13が
開放されれば、排気管42、第1、第2バイパス管1
0、11及び第1、第2鉱石排出管3343が相互連
通することによって、第1、第2鉱石排出管3343
へ多量流入して昇温する高温還元ガスのかなりの量が第
1、第2パイパス管10、11を経て排気管42にバイ
パスされる。
【0061】 このように還元ガスをバイパスすること
により、第1、第2鉱石排出管3343内に形成され
た鉱石流れに逆行する還元ガスの流れを阻止することが
できる。従って、第1、第2鉱石排出管3343から
予備還元炉30または予熱炉40側へ鉱石の流れが逆流
することを防止することができる。
【0062】ここで、圧力変動速度の基準値は予備還元
炉30の後端と最終還元炉20の後端で各々異なるよう
に設定する。予備還元炉の圧力計18で測定された圧力
変動速度の値は0.05bar/sec超に設定し、最
終還元炉の圧力計19で測定された圧力変動速度の値は
0.03bar/sec超に設定するのが好ましい。
【0063】次に、本発明による流動層還元炉のバック
アップガス供給装置を図4を用いて説明する。
【0064】最終還元炉20、予備還元炉30及び予熱
炉40の下部に設けられた分散板24、34、44は、
夫々ノズルを有し、溶融ガス化炉から発生した還元ガス
を分散する、そのノズルが塞がると、塞がった流動層還
元炉20、30、40の下部に窒素ガスをバックアップ
供給する。
【0065】このようなバックアップガス供給装置は、
各鉱石排出管43、33、23に設けられた排出調節バ
ルブ41、31、21と、鉱石排出管43、33、23
の入口側と出口側間の圧力差を検出するための第1差圧
計45、35、25と、各流動層還元炉の分散板24、
34、44上下での圧力差を検出するための第2差圧計
47、37、27と、各炉40、30、20の下部にバ
ックアップガスを供給するためのバックアップガス供給
管49、39、29とからなる。
【0066】排出調節バルブ41、31、21は、予熱
炉40と予備還元炉30、予備還元炉30と最終還元炉
20、そして最終還元炉20と溶融ガス化炉1を連結す
る各鉱石排出管43、33、23に設けられて鉱石排出
管側に逆流する還元ガスを遮断し、鉄鉱石流れの方向に
鉄鉱石が流れるように適切に制御する役割を果たす。
【0067】第1差圧計45、35、25は排出調節バ
ルブ41、31、21を中において鉱石排出管43、3
3、23の上、下端の間に設けられる。そして、各排出
調節バルブ41、31、21の前方には、分散板44、
34、24に形成されたノズルが塞がる場合鉱石排出管
に逆流する還元ガスの急激な温度の変化を検出するため
の温度計46、36、26が各々装着される。
【0068】第2差圧計47、37、27は、各炉4
0、30、20に設けられた分散板の上部と下部の間に
設けられる。
【0069】 そして、バックアップガス供給管49、
39、29は各還元ガス供給管32、22、に設けら
れ、各バックアップガス供給管49、39、29には吹
き込められる窒素ガスの量を制御するための開閉バルブ
48、38、28が設けられている。
【0070】以下では、バックアップガス供給装置の作
動方法について説明する。バックアップガス供給装置の
操業条件を理解するためには溶融還元炉の最初操業工程
を理解しておく必要がある。
【0071】溶融還元炉の操業工程は、まず装入ビン6
0から排出された粉鉄鉱石が鉱石装入管63に装入さ
れ、予熱炉40、予備還元炉30、最終還元炉20を経
ながら流動還元されて溶融ガス化炉1に装入される。一
方、溶融ガス化炉1で石炭の燃焼によって生成された還
元ガスは、各還元ガス供給管7、22、32を通じて順
次に最終還元炉20と予備還元炉30、そして予熱炉4
0の下部に吹き込められる。各炉40、30、20内に
流入した還元ガスは各分散板44、34、24によって
上部に均一に分散されながら流動層を形成し、装入され
た鉄鉱石と反応して鉄鉱石を還元する。
【0072】溶融還元炉を用いて溶鉄を製造するにおい
て、製造工程初期には鉱石排出管43に設けられた排出
調節バルブ41が開いている場合、還元ガスの流れは第
3ガス供給管32を通じて前記予熱炉の下部に吹き込め
られると共に前記鉱石排出管43を通じて多量のガスが
流れるようになる。
【0073】このような状態では予熱炉40内に装入さ
れた鉱石が円滑に流動しないため、分散板44の上に鉱
石が沈着して分散板44のノズルを塞ぐようになる。こ
のようになると分散板44で差圧が増加し、予熱炉40
内部では非流動化現象が発生して、装入された鉱石が効
果的に予熱できなくなる。分散板44の差圧の増加は、
予熱炉40での鉱石密度の増加を意味する。このように
鉱石密度が増加すると鉱石装入ビン60から予熱炉40
側に鉱石を投入する鉱石装入管63の出口が塞がるよう
になり、これ以上の鉱石が装入されないため、操業を中
断させるという結果を招く。
【0074】従って、操業初期に予熱炉40に鉱石を満
たす時には還元ガスが予熱炉40の分散板44の下部で
だけ流れるように、鉱石排出管43の調節バルブ41を
かけておく必要がある。このような状態で予熱炉40に
装入された鉱石で予熱炉40内で円滑な流動層が形成さ
れた後、流動層の高さが順次に増加して鉱石排出管43
の入口まで上昇した時に調節バルブ41を順次に開放し
て、鉱石を鉱石排出管43を通じて排出させることによ
り予熱炉40の流動層を安定化させる。
【0075】このような状態で流動層の高さが鉱石排出
管43の出口より高く形成されると、調節バルブ41を
開放しても予熱炉40から鉱石排出管43への鉱石排出
が円滑に行われると同時に還元ガスが逆流しない状態に
なる。
【0076】以上のように、予熱炉40内の流動層を安
定化させる方法と同様な方法で予備還元炉30と最終還
元炉20内の流動層を安定化させる。つまり、操業初期
には排出調節バルブ41、31、21を閉じておき、各
流動層還元炉100内の流動層が安定化される程度に応
じて順次または周期的に開放して鉱石が円滑に排出され
るように調節する。
【0077】各流動層還元炉100が安定化して正常な
操業を遂行する過程で多様な原因によって流動層が不安
定になると、本発明による各感知装置にこのような信号
が感知される。
【0078】まず、還元ガス内に含まれた多量のダスト
または各炉20、30、40内に装入された鉱石の流動
現象が不安定であって落ちる落鉱石により、各分散板2
4、34、44に形成されたノズルが順次に閉鎖される
現象が発生する。このように各分散板24、34、44
が塞がるようになると分散板の上、下部間の圧力差が発
生し、このような圧力差は各第2差圧計47、37、2
7によって検出される。
【0079】この時、各差圧計47、37、27で検出
された差圧値が設定値以上に増加したと測定されれば、
各炉100内部には次のような現象が発生したと判断す
る。つまり、各分散板24、34、44の上部で鉱石流
動現象が不安定になり、還元ガスの流れが各分散板2
4、34、44を通じて流入されていないと判断する。
このような現象が現れれば、各流動層還元炉100内で
の鉱石の排出及び装入が不安定になり、流動層形成のた
めに必要な還元ガスが正常に供給されなくなる。このよ
うな状態が続くようになれば、結局は各炉40、30、
20の各分散板24、34、44の直上部でのみ流動層
を形成して分散板ノズルの塞がりを加速化させるように
なる。このような状態がさらに深刻になれば、鉱石が鉱
石排出管23、33、43を通じて上部側にある鉱石装
入ビン60または予熱炉40または予備還元炉30側に
還元ガスとともに逆流して、下方にある各炉20、3
0、40の流動層を消滅させる。
【0080】このように鉱石排出管23、33、43に
還元ガスが流れる場合、各排出調節バルブ21、31、
41を閉じて鉱石排出管23、33、43側への還元ガ
スの流れ及び鉱石の逆流を防止する方法を考えることが
できる。しかし、一般的に各鉱石排出管23、33、4
3に流れる還元ガスは高温であって突然な温度の増加を
伴い、このような理由で各排出調節バルブ21、31、
41の作動が円滑に行われない。従って、このような状
況では各排出調節バルブ21、31、41を直ちに閉じ
ることができないため、結局正常な操業が不能になり、
操業を中断させなければならない深刻な状況まで発展す
る。
【0081】以上のように、本発明では各分散板24、
34、44のノズルがダスト及び落鉱石によって塞がっ
たことを各第2差圧計47、37、27で感知した場
合、次のような方法によってこれを措置することができ
る。正常に操業が行われる場合、各分散板24、34、
44の上、下部間の圧力差は通常100乃至300mm
barである。従って、各差圧計47、37、27で測
定した圧力差が300mmbar以上に急激に増加する
場合には各分散板24、34、44が塞がっていると判
断する。
【0082】このように分散板24、34、44が塞が
っている場合、コンピュータ9はバックアップガス供給
管49、39、29に装着された各開閉バルブ28、3
8、48を開放するように指示して、窒素ガスをバック
アップガス供給管49、39、29を通じて塞がってい
る該当炉20、30、40側にバックアップ供給する。
このように供給される窒素は、塞がっている該当分散板
24、34、44をパージ(Purge)して分散板2
4、34、44の上下間の圧力差を低下させる。このよ
うに流動に必要なガスが供給されて該当分散板24、3
4、44の塞がり現象が解消され、最小限の流動状態が
維持された後には該当排出調節バルブ21、31、41
を閉じ窒素供給を中断して、正常な還元ガス流れを維持
しながら正常な操業を遂行する。
【0083】次に、ある分散板24、34、44の塞が
り現象によって該当鉱石排出管23、33、43で還元
ガスの逆流現象が発生する場合、該当鉱石排出管23、
33、43の鉱石排出入口と出口の間に圧力差が発生す
るようになる。このように該当鉱石排出管23、33、
43の鉱石排出入口と出口の間に圧力差が発生すると、
その圧力差は各第1差圧計45、35、25によって検
出される。
【0084】第1差圧計45、35、25で測定された
圧力差が100mmbar未満に急激に低下する場合、
該当鉱石排出管23、33、43に還元ガスの逆流現象
が発生したと判断する。このような現象が発生する場合
該当排出調節バルブ21、31、41を直ちに閉鎖する
ようにする。しかし、該当排出調節バルブ21、31、
41の作動が不可能である場合には、該当開閉バルブ2
8、38、48を開放して該当炉100の下部側に窒素
ガスを供給する。このように流動に必要なガスが該当炉
20、30、40の下部側に供給されて該当分散板2
4、34、44の塞がりを解消し最小限の流動状態が維
持された状態で、該当排出調節バルブ21、31、41
を閉じて窒素ガスの供給を中断する。このように窒素を
供給して正常な還元ガスの流れを維持しながら再び正常
な操業を遂行する。
【0085】最後に、ある鉱石排出管23、33、43
に還元ガスの逆流が発生する場合、特定鉱石排出管2
3、33、43内の温度は急激に増加するようになる。
このように特定鉱石排出管23、33、43内の温度が
急激に増加する場合には、該当鉱石排出管23、33、
43内に設けられた温度計26、36、46で温度上昇
が測定される。
【0086】温度計26、36、46で測定された還元
ガスの温度が設定された温度変化値より50℃を超えて
急激に増加した場合には、該当開閉バルブ28、38、
38を開放して該当炉40、30、20の下部側に窒素
ガスを供給する。
【0087】このように流動に必要なガスが該当炉2
0、30、40の下部側に供給され、分散板24、3
4、44の塞がりを解消して最小限の流動状態が維持さ
れた後には、前述したように該当排出調節バルブ21、
31、41を閉じて窒素ガスの供給を中断し、正常な還
元ガスの流れを維持しながら再び正常な操業を遂行す
る。
【0088】以上説明したような方法によって、正常な
操業中に発生した分散板の塞がりによる流動層破壊は本
発明の第2差圧計47、37、27、第1差圧計45、
35、25または温度計26、36、46のうちのある
一つまたは複数の測定計によって測定される。本発明の
測定計によって特定炉100の異常現象が発生すると直
ちに該当炉100に窒素ガスを供給して破壊された流動
層を正常化させた後、各排出調節バルブ21、31、4
1を全て開放して正常な還元工程を安定的に遂行できる
ようにする。
【0089】次に、本発明の理解を助けるために好まし
い実施例を提示する。
【0090】< 実施例 > 本発明の実施例で用いた溶融還元炉の仕様及び実験条件
は次の通りである。 1)流動層還元炉(予熱炉、予備還元炉、最終還元炉)の仕様 −縮少部(分散板)の半径:0.3m −拡大部の半径:0.7m −円錘形下部の角度:4度 −傾斜部の高さ(分散板表面で):4.0m −円筒形上部の高さ:2.5m −分散板下部の深さ:3.0m 2)粉鉄鉱石 −粉鉄鉱石の粒度:8mm以下 −粉鉄鉱石の粒度分布: 0.05mm以下:4.6%、0.05〜0.15mm:5.4%、 0.15〜0.5mm:16.8%、0.5〜4.75mm:59.4%、 4.75〜8mm:13.8% −粉鉄鉱石の化学的組成: T.Fe:62.17%、FeO:0.51%、SiO:5.5%、 TiO:0.11%、Mn:0.05%、S:0.012%、 P:0.65%、結晶数:2.32% 3)還元ガス −化学的組成: CO:65%、H:25%、CO:5%、N:5% −流動層還元炉の温度:最終還元炉(20):850℃、 予備還元炉(30):800℃、 予熱炉(40):750℃ −流速:定常状態1.7m/s(分散板) −圧力:2.5〜3.0bar、g
【0091】[実施例1] 流動層還元炉の流動層崩壊防止装置を設置する前と設置
した以後の還元ガスの流量の変動幅を比較して図5に示
した。
【0092】図5において、線Aは溶融ガス化炉内で圧
力ピークが発生する状況を示し、線Bは流動層還元炉入
口での還元ガスの流量を示し、線Cは流動層還元炉出口
での還元ガスの流量を示す。
【0093】図5に示したように、溶融ガス化炉内で圧
力ピークが発生した場合本発明による流動層崩壊防止装
置を作動すると、流量変動幅が著しく減少することが分
かる。
【0094】従って、溶融ガス化炉で圧力ピークが発生
した場合の還元ガスの流量が急激に減少する時点で圧縮
排ガスを最終還元炉に供給すれば、流動層還元炉の流動
層が崩壊することを効果的に防止することができる。
【0095】[実施例2] 流動層還元炉の鉱石流れ停滞防止装置を設置する前と設
置した以後の鉱石排出管の前後方の圧力変化を測定して
図6と図7に示した。
【0096】図6に示したように、圧力ピークが発生し
た場合鉱石流れ停滞防止装置がなければ鉱石排出管内で
鉱石の流れが停滞したり逆流するようになって、鉱石排
出管の上部と下部の間で圧力差が急激に増加することが
分かる。
【0097】しかし、本発明による鉱石流れ停滞防止装
置を作動した場合には図7のように、両側における圧力
差が最初は多少増加するが、以後減少して維持されてい
ることが分かる。これは圧力ピークが発生した場合、鉱
石排出管内に流入する多量の高温還元ガスをバイパス管
を通じて排気管42に分岐させて排出することによっ
て、鉱石排出管の上部と下部の間で圧力差を減少させる
ためである。
【0098】従って、本発明による鉱石流れ停滞防止装
置を作動する場合、各炉の間における鉱石流れの停滞及
び逆流を効果的に防止することができるということが分
かる。
【0099】[実施例3] 本実施例は流動層還元炉のバックアップガス供給装置を
設置する前と設置した後の操業時間を測定したものであ
り、その測定結果を下の表1に示した。
【0100】
【表1】
【0101】表1に示されているように、本発明による
バックアップガス供給装置を作動させながら操業した場
合、操業持続時間を大幅延長することができるだけでな
く、流動層が崩壊した場合にも迅速に操業を再開できる
ことが分かる。
【0102】また、本発明によるバックアップガス供給
装置を作動させながら操業した場合の操業状況は次の通
りである。ガスの利用率は約30〜35%であり、鉄鉱
石のトン当りガス使用量は1300〜1500Nm
ton−oreであった。そして、予熱炉40から予備
還元炉30に装入される鉄鉱石の還元率は10〜15
%、予備還元炉30から排出されて最終還元炉20に装
入される鉄鉱石の還元率は30〜40%であり、最終還
元炉20から溶融ガス化炉1に装入される還元鉄の還元
率は85〜90%であった。
【0103】
【発明の効果】従って、本発明によるバックアップガス
供給装置を作動させながら操業した場合には、一時的な
操業不安定も迅速に対処して解決することができるの
で、流動層還元炉で安定的にかつ長時間の操業が可能に
なる。
【0104】本発明の単純な変形ないし置換はこの分野
の通常の知識を有する者によって容易に実施されること
ができ、このような変形や置換は全て本発明の特許請求
の範囲に記載の領域に含まれるものであるといえる。 [図面の簡単な説明]
【図1】本発明による流動層還元炉の流動層崩壊防止装
置を示す概略図である。
【図2】本発明による流動層崩壊防止装置の排ガス供給
ノズルを示す平面図である。
【図3】本発明による流動層還元炉の鉱石流れ停滞防止
装置を示す概略図である。
【図4】本発明による流動層還元炉のバックアップガス
供給装置を示す概略図である。
【図5】本発明による流動層崩壊防止装置を作動した前
後の還元ガスの流量変動幅を測定したグラフである。
【図6】圧力ピーク発生時の鉱石排出管の前、後の圧力
差を測定したグラフである。
【図7】本発明による流動層還元炉の鉱石流れ停滞防止
装置を作動させた後の鉱石排出管の前、後の圧力差を測
定したグラフである。
【符号の説明】
1 溶融ガス化炉 1a、18、19 圧力計 2 圧縮機 2a 排ガス導管 3 圧縮ガス保存槽 4 排ガス供給導管 5 調節バルブ 6 供給ノズル 6a 支管 7 還元ガス供給管 7a、7b 圧力調節スイッチ 8 内部空間 9 工程制御用コンピュータ 10 第1バイパス管 11 第2バイパス管 12、13 開閉バルブ 14、15、14a、14b、15a、15b 窒素ガ
スパージング用導管 16a、16b、17a、17b 調節バルブ 20 最終還元炉 21、31、41 排出調節バルブ 22、32 ガス供給管 23、33、43 鉱石排出管 24、34、44 分散板 25、35、45 第1差圧計 26、36、46 温度計 27、37、47 第2差圧計 28、38、48 開閉バルブ 29、39、49 バックアップガス供給管 30 予備還元炉 40 予熱炉 50 水集塵設備 60 装入ビン 63 鉱石装入管 100 流動層還元炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 1999/60749 (32)優先日 平成11年12月23日(1999.12.23) (33)優先権主張国 韓国(KR) (72)発明者 シン, ミョン−キュン 大韓民国 790−330 ポハン−シティ, キュンサンブク−ド, ナム−ク, ヒョジャ−ドン, サン 32 (72)発明者 リー, ジュン−ヒュク 大韓民国 790−330 ポハン−シティ, キュンサンブク−ド, ナム−ク, ヒョジャ−ドン, サン 32 (72)発明者 ジョン, スン−クワン 大韓民国 790−330 ポハン−シティ, キュンサンブク−ド, ナム−ク, ヒョジャ−ドン, サン 32 (72)発明者 チョイ, ナグ−ジューン 大韓民国 790−330 ポハン−シティ, キュンサンブク−ド, ナム−ク, ヒョジャ−ドン, サン 32 (72)発明者 キム, ハン−グー 大韓民国 790−330 ポハン−シティ, キュンサンブク−ド, ナム−ク, ヒョジャ−ドン, サン 32 (72)発明者 カン, ヒューン−ウォン 大韓民国 790−330 ポハン−シティ, キュンサンブク−ド, ナム−ク, ヒョジャ−ドン, サン 32 (56)参考文献 社団法人日本鉄鋼協会,第3版 鉄鋼 便覧 第II巻 製銑・製鋼,日本,丸 善株式会,1979年10月15日,349 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21B 13/00 101 C21B 11/02 C21B 13/06

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装入された粉鉄鉱石を溶融ガス化炉から
    供給された還元ガスによって順次に予熱し、予備還元し
    て最終還元する少なくとも二つ以上の流動層還元炉と、 前記流動層還元炉の最後の還元炉から排出された排ガス
    を排気管を通じて供給を受けて冷却し、また、前記排ガ
    ス内に含まれた微粉を除去する集塵装置と、 前記各流動層還元炉の間及び最後の還元炉と溶融ガス化
    炉の間を連通し、装入された鉄鉱石を次の段階の還元炉
    または溶融ガス化炉に排出する少なくとも二つ以上の鉱
    石排出管と、 前記各流動層還元炉の間及び最後の還元炉と溶融ガス化
    炉の間を連通し、溶融ガス化炉で生成された還元ガスを
    各流動層還元炉に供給する少なくとも二つ以上の還元ガ
    ス供給管と、 各流動層還元炉内部に形成される鉱石流動層が下部から
    供給される還元ガスの不安定な供給によって崩壊する場
    合、崩壊する流動層を安定化させ、溶融ガス化炉内で圧
    力ピークが発生して流動層還元炉内の還元ガスの圧力が
    急激に減少する時点に、溶融ガス化炉と流動層還元炉と
    を連結する還元ガス供給管に排ガスを供給することがで
    きる排ガス供給装置からなる流動層安定化手段と、 を含むことを特徴とする、粉鉄鉱石を還元して還元鉄を
    溶融ガス化炉に供給する流動層還元炉。
  2. 【請求項2】 前記排ガス供給装置は、 前記集塵装置の後端にある排気管からの排ガスの一部を
    分岐させることができる排ガス導管と、 流入した排ガスを圧縮する圧縮機と、 圧縮された排ガスを保存することができる圧縮ガス保存
    槽と、 供給される圧縮ガスの圧力を調節する圧力調節バルブ
    と、 調節された圧縮ガスを、溶融ガス化炉と流動層還元炉と
    を連結する還元ガス供給管に供給する供給ノズルと、 これら各装置を連結する排ガス供給導管と、 を含むことを特徴とする、請求項に記載の粉鉄鉱石を
    還元して還元鉄を溶融ガス化炉に供給する流動層還元
    炉。
  3. 【請求項3】 前記調節バルブは、溶融ガス化炉内で発
    生した圧力ピークの圧力変化値が0.05bar/se
    c超まで増加した後、還元ガスの圧力が急激に減少する
    時点に開放され、圧力変化値が0.05bar/sec
    以下である時に閉鎖されるように作動することを特徴と
    する、請求項に記載の粉鉄鉱石を還元して還元鉄を溶
    融ガス化炉に供給する流動層還元炉。
  4. 【請求項4】 前記圧縮ガス保存槽は、溶融ガス化炉で
    生成する平均還元ガス流量の20乃至30%を保存する
    ことができる容積大きさに製作されたことを特徴とす
    る、請求項に記載の粉鉄鉱石を還元して還元鉄を溶融
    ガス化炉に供給する流動層還元炉。
  5. 【請求項5】 前記圧縮ガス保存槽には、その内部圧力
    が溶融ガス化炉に負荷される圧力に対して1.5乃至2
    倍程度に維持することができるように、複数個の圧力調
    節スイッチが設けられていることを特徴とする、請求項
    に記載の粉鉄鉱石を還元して還元鉄を溶融ガス化炉に
    供給する流動層還元炉。
  6. 【請求項6】 前記供給ノズルは、 溶融ガス化炉と流動層還元炉とを連結する還元ガス供給
    管の外部に環状に形成されたチューブと、 前記還元ガス供給管の内周方向へ還元ガス供給管を貫通
    して前記チューブと連通しており、環状チューブから分
    岐している複数個の支管と、 を備えることを特徴とする、請求項に記載の粉鉄鉱石
    を還元して還元鉄を溶融ガス化炉に供給する流動層還元
    炉。
  7. 【請求項7】 前記支管は6〜8個で形成されているこ
    とを特徴とする、請求項に記載の粉鉄鉱石を還元して
    還元鉄を溶融ガス化炉に供給する流動層還元炉。
  8. 【請求項8】 装入された粉鉄鉱石を溶融ガス化炉から
    供給された還元ガスによって順次に予熱し、予備還元し
    て最終還元する少なくとも二つ以上の流動層還元炉と、 前記流動層還元炉の最後の還元炉から排出された排ガス
    を排気管を通じて供給を受けて冷却し、また、前記排ガ
    ス内に含まれた微粉を除去する集塵装置と、 前記各流動層還元炉の間及び最後の還元炉と溶融ガス化
    炉の間を連通し、装入された鉄鉱石を次の段階の還元炉
    または溶融ガス化炉に排出する少なくとも二つ以上の鉱
    石排出管と、 前記各流動層還元炉の間及び最後の還元炉と溶融ガス化
    炉の間を連通し、溶融ガス化炉で生成された還元ガスを
    各流動層還元炉に供給する少なくとも二つ以上の還元ガ
    ス供給管と、 各流動層還元炉内部に形成される鉱石流動層が下部から
    供給される還元ガスの不安定な供給によって崩壊する場
    合、崩壊する流動層を安定化させ、 溶融ガス化炉内で圧
    力ピークが発生して圧力が急激に増加する時点に、各流
    動層還元炉の間に設けられた各鉱石排出管からの還元ガ
    スの一部を集塵装置側へ直ちにバイパスさせる鉱石流れ
    停滞防止装置を備える流動層安定化手段と、 を含むことを特徴とする、粉鉄鉱石を還元して還元鉄を
    溶融ガス化炉に供給する流動層還元炉
  9. 【請求項9】 前記鉱石流れ停滞防止装置は、 各流動層還元炉の間を連結する各鉱石排出管と集塵装置
    に連結される排気管との間に形成された少なくとも一つ
    以上のバイパス管と、 前記各バイパス管に設けられてバイパスされる還元ガス
    の量を調節する開閉バルブと、 を備えることを特徴とする、請求項に記載の粉鉄鉱石
    を還元して還元鉄を溶融ガス化炉に供給する流動層還元
    炉。
  10. 【請求項10】 前記各バイパス管が前記各鉱石排出管
    に連結される位置は、予備還元炉または最終還元炉内に
    形成される鉱石流動層の最大高さと同一であったり、こ
    れより高い位置に設けられていることを特徴とする、請
    求項に記載の粉鉄鉱石を還元して還元鉄を溶融ガス化
    炉に供給する流動層還元炉。
  11. 【請求項11】 前記各バイパス管は耐熱鋼で製作さ
    れ、その直径は前記各鉱石排出管直径の1/2の大きさ
    で形成されていることを特徴とする、請求項10に記載
    の粉鉄鉱石を還元して還元鉄を溶融ガス化炉に供給する
    流動層還元炉。
  12. 【請求項12】 前記鉱石流れ停滞防止装置は、還元鉱
    が次の段階の流動層還元炉に装入される側に近い位置の
    各鉱石排出管の前部に設けられた圧力計をさらに含むこ
    とを特徴とする、請求項10に記載の粉鉄鉱石を還元し
    て還元鉄を溶融ガス化炉に供給する流動層還元炉。
  13. 【請求項13】 前記各開閉バルブの前、後、両側に窒
    素パージング用導管がさらに形成されていることを特徴
    とする、請求項12に記載の粉鉄鉱石を還元して還元鉄
    を溶融ガス化炉に供給する流動層還元炉。
  14. 【請求項14】 前記各窒素ガスパージング用導管に
    は、供給する窒素ガスの量を制御するための調節バルブ
    が形成されていることを特徴とする、請求項13に記載
    の粉鉄鉱石を還元して還元鉄を溶融ガス化炉に供給する
    流動層還元炉。
  15. 【請求項15】 予熱炉と予備還元炉の間のバイパス管
    に設けられた開閉バルブは、予熱炉と予備還元炉の間の
    鉱石排出管に設けられた圧力計の圧力変動速度が0.0
    5bar/sec以上である時に開放され、予備還元炉
    と最終還元炉の間に設けられた開閉バルブは、予備還元
    炉と最終還元炉の間の鉱石排出管に設けられた圧力計の
    圧力変動速度が0.03bar/sec超の時に開放さ
    れることを特徴とする、請求項14に記載の粉鉄鉱石を
    還元して還元鉄を溶融ガス化炉に供給する流動層還元
    炉。
  16. 【請求項16】 装入された粉鉄鉱石を溶融ガス化炉か
    ら供給された還元ガスによって順次に予熱し、予備還元
    して最終還元する少なくとも二つ以上の流動層還元炉
    と、 前記流動層還元炉の最後の還元炉から排出された排ガス
    を排気管を通じて供給を受けて冷却し、また、前記排ガ
    ス内に含まれた微粉を除去する集塵装置と、 前記各流動層還元炉の間及び最後の還元炉と溶融ガス化
    炉の間を連通し、装入された鉄鉱石を次の段階の還元炉
    または溶融ガス化炉に排出する少なくとも二つ以上の鉱
    石排出管と、 前記各流動層還元炉の間及び最後の還元炉と溶融ガス化
    炉の間を連通し、溶融ガス化炉で生成された還元ガスを
    各流動層還元炉に供給する少なくとも二つ以上の還元ガ
    ス供給管と、 各流動層還元炉内部に形成される鉱石流動層が下部から
    供給される還元ガスの不安定な供給によって崩壊する場
    合、崩壊する流動層を安定化させ、 各流動層還元炉内の
    底部に設けられた分散板のノズルが塞がる場合、塞がっ
    た流動層還元炉の下部に窒素ガスをバックアップ供給す
    ることができるバックアップガス供給装置を備える流動
    層安定化手段と、 を含むことを特徴とする、粉鉄鉱石を還元して還元鉄を
    溶融ガス化炉に供給する流動層還元炉。
  17. 【請求項17】 前記バックアップガス供給装置は、 前記各鉱石排出管に設けられた還元鉱排出調節バルブ
    と、 各鉱石排出管の入口側と出口側の間の圧力差を検出する
    ための第1差圧計と、 各流動層還元炉の分散板の上下間の圧力差を検出するた
    めの第2差圧計と、 各流動層還元炉の下部にバックアップガスを供給するた
    めのバックアップガス供給管と、 を備えることを特徴とする、請求項16に記載の粉鉄鉱
    石を還元して還元鉄を溶融ガス化炉に供給する流動層還
    元炉。
  18. 【請求項18】 前記バックアップガス供給装置は、各
    排出調節バルブの前方位置の鉱石排出管に設けられた、
    逆流する還元ガスの温度を測定するための温度計をさら
    に含むことを特徴とする、請求項17に記載の粉鉄鉱石
    を還元して還元鉄を溶融ガス化炉に供給する流動層還元
    炉。
  19. 【請求項19】 前記バックアップガス供給装置で用い
    るバックアップガスは窒素ガスであることを特徴とす
    る、請求項18に記載の粉鉄鉱石を還元して還元鉄を溶
    融ガス化炉に供給する流動層還元炉。
  20. 【請求項20】 前記バックアップガス供給管は各還元
    ガス供給管に設けられ、各バックアップガス供給管には
    吹き込まれる窒素ガスの量を制御するための窒素ガス開
    閉バルブが設けられていることを特徴とする、請求項
    に記載の粉鉄鉱石を還元して還元鉄を溶融ガス化炉に
    供給する流動層還元炉。
  21. 【請求項21】 前記窒素ガス開閉バルブは前記差圧計
    の圧力差が300mmbar以上である場合に開放さ
    れ、前記還元鉱排出調節バルブは前記窒素ガス開閉バル
    ブが開放された後に閉鎖されることを特徴とする、請求
    20に記載の粉鉄鉱石を還元して還元鉄を溶融ガス化
    炉に供給する流動層還元炉。
  22. 【請求項22】 前記窒素ガス開閉バルブは前記排出管
    差圧計の圧力差が100mmbar以下である場合に開
    放され、前記還元鉱排出調節バルブは前記窒素ガス開閉
    バルブが開放された後に閉鎖されることを特徴とする、
    請求項20に記載の粉鉄鉱石を還元して還元鉄を溶融ガ
    ス化炉に供給する流動層還元炉。
  23. 【請求項23】 前記窒素ガス開閉バルブは、前記温度
    計で測定された温度が設定された基準温度より50℃以
    上である場合に開放され、前記還元鉱排出調節バルブは
    前記窒素ガス開閉バルブが開放された後に閉鎖されるこ
    とを特徴とする、請求項20に記載の粉鉄鉱石を還元し
    て還元鉄を溶融ガス化炉に供給する流動層還元炉。
  24. 【請求項24】 前記流動層安定化手段は、溶融ガス化
    炉内で圧力ピークが発生して圧力が急激に増加する時点
    に、各流動層還元炉の間に設けられた各鉱石排出管から
    の還元ガスの一部を集塵装置側へ直接にバイパスさせる
    鉱石流れ停滞防止装置をさらに含むことを特徴とする、
    請求項に記載の粉鉄鉱石を還元して還元鉄を溶融ガス
    化炉に供給する流動層還元炉。
  25. 【請求項25】 前記流動層安定化手段は、各流動層還
    元炉内の底部に設けられた分散板のノズルが塞がる場
    合、塞がった流動層還元炉の下部に窒素ガスをバックア
    ップ供給することができるバックアップガス供給装置を
    さらに含むことを特徴とする、請求項24に記載の粉鉄
    鉱石を還元して還元鉄を溶融ガス化炉に供給する流動層
    還元炉。
  26. 【請求項26】 装入ビンから排出された粉鉄鉱石が予
    熱炉へ装入されて、予備還元炉と最終還元炉を経ながら
    流動還元されて溶融ガス化炉に装入され、溶融ガス化炉
    で石炭の燃焼によって生成された還元ガスは、各還元ガ
    ス供給管を通じて最終還元炉と予備還元炉、そして予熱
    炉下部に吹き込まれて粉鉄鉱石を還元する流動層還元炉
    において、 流動層還元炉の操業初期には前記各流動層還元炉の間を
    連結している各鉱石排出管を遮断する段階と、 前記流動層還元炉の下部に還元ガスが吹き込まれ、各流
    動層還元炉の上部に粉鉄鉱石が装入されて各流動層還元
    炉内に流動層を形成する段階と、 前記各流動層還元炉内の流動層の高さが次第に増加し
    て、各流動層還元炉に形成された鉱石排出管の入口の高
    さまで流動層が最高に高くなる段階と、 前記各流動層還元炉内の流動層が鉱石排出管の入口の高
    さまで高くなって流動層が安定化した後、各鉱石排出管
    を徐々に開放する段階と、 を含む、流動層還元炉の流動層安定化方法。
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