JP3505516B2 - 発声消音器 - Google Patents

発声消音器

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、発声消音器、詳し
くはカラオケ、声楽等の練習、勉強、応援団の発声練習
等で発声される大音を、減音又は消音する為の発声消音
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発声練習、カラオケ練習時等の発
声による騒音の遮音手段として、種々な器具又は装置が
提案されている。即ち: 1)口の周囲、全周にあてがわれる円錐状又は椀状の口
当てと、その口当ての側面に設けられた小穴を指で押さ
え開口部の面積を調節することにより、外部への騒音の
漏洩量を調節する発声練習具。(実開平4−59897
号参照) 2)筒状の容器の内部に、通気口のある隔壁を1個以上
設け、他端に口を覆う口当てを設けた発声減衰器。(実
開平1−90099号参照) 3)口を覆う口当てを一端に有する筒状体で、口当ての
直近に小穴のあいた栓を設け、他端には小穴を設け、さ
らに必要ならばその先端に小穴つきのキャップを取り付
け減音できる消音カラオケ練習器。(実開平3−185
72号参照) 4)円錐台の頂部に口当て具を持つ所謂メガホン状の外
殻の中に、円板状と環状板状の隔壁を、ある間隔に交互
に、複数対設置した構造とし、口当て部より発声する呼
気は、隔壁と外殻、及び環状板の穴部の空間をジグザグ
に通過し、外部へ放出されるが、発声音は隔壁の効果に
より減音されるようにした消声器。(特開平6−214
501号参照) 5)太くなったり細くなったり、曲がりくねった複雑な
形状のパイプで、このパイプの中空部に、グラスウー
ル、活性炭、段ボール等を充填して消音室とし、口当て
を、導入管により前記消音室と連結し、口当てよりの発
声音を導入、消音しようとする消音式発声練習器。(実
開昭61−190572号参照) 6)漏斗状のカバーの頬に当たる部分を突出させて音の
漏洩を押さえ、前記カバー内部に吸音材を貼り、前記カ
バーの外端にはマイクロホンを取り付け、そのマイクロ
ホンの近傍に減圧用の小穴を数個設け、発声音はカラオ
ケ装置のイヤホンで聞く音声の拡散防止装置。(特開平
6−324685号参照)等が提案されており、此等の
器具又は装置は、発声時の呼気を多少とも外部に放出し
ながら、消音、減音することを特徴とするものものであ
るが、この他に呼気の排出が全くない閉鎖型の消声器も
又提案されている。(実開平1−151694号参照)
然しながら上記の如き構造の如何にかかわらず、発声音
の消音または減音を目的とする器具は、事実上市販され
ていないので、今若し大声での発声練習等を行わんとす
る場合には、防音室を造成又は借用するか、人気のない
場所を捜すか或は騒音の発生するガード下等を選択し、
騒音に紛れて練習するかする以外、好ましい手段は見当
たらないのが実状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、上記
従来技術の実用化を阻害する下記の如き諸問題を追求し
解決して、誰憚る事なく自室等でカラオケ、声楽等の発
声練習を自由に行い得る減音又は消音器具或は装置を提
供する事を課題とする。 従来技術の実用化を阻害すると思われる問題点 1)口からの発生音を捕捉するための口当て部が、口部
分のみを覆う大きさであるため、発声に伴う顎部の運動
に追従できず、音の漏洩により消音の効果が激減するこ
とになる。メガホンのように音量の増幅を目的とする場
合は問題にならないが、発声音の直近の場所での消音効
果に対しては致命的である。 2)消音装置はできるだけ小型で、軽量に構成しないと
長時間の練習に疲労が蓄積され結局使用できない状態に
成りがちである。 3)発声に伴う呼気には大量の湿分が含まれているた
め、消音室の狭い空間では瞬時に湿度100%となり、ま
た、消音室の隔壁等の材質温度は、呼気の温度より当然
低いため数秒間で結露し、消音室内部に大量の結露水が
滞留する。
【0004】
【課題を解決するための手段】此の様な問題点を解決す
るための本発明手段を前記各項目番号に対応して説明す
ると以下の如くである。 1)発声音を口元から出来るだけ逃がさないように有効
に捕捉し、且つ消音装置に無駄なく送り込むための漏斗
状の集音装置を、口部と顎部とを覆う大きさのものとす
るとともに、顎部開閉運動を妨害しないような形状のも
のとし、外殻内側の口顎部との接触部分を、弾力性と遮
音性を有する例えばゴム系スポンジ材で構成して、その
密着性と遮音効果を高めるように構成した。
【0005】2)発声の練習は長時間に及ぶ場合もあ
り、集音装置と消音室とは一体化されたハンディーな大
きさと軽量であることが必要となるので、消音室を片手
で把持できる程度の筒状形とし、丁度、マイクロホンを
握るように持って、口顎部に押しつけ易くする。小型、
軽量を実現し、消音効果を最大限に発揮させるために、
空間容量の増加による音圧レベルの減衰を2回行うよう
に、円筒内に2本の音声導入管を配設する構造とした。 3)更に、この筒状消音室を中央部で2分割可能とし、
内部に結露した呼気による水分の除去、洗浄、乾燥をし
易く構成した。
【0006】
【発明の実施の形態】斯くて本発明の大音発声時の減
音、消音装置は、遮音装置の整わない通常の家屋等での
声楽、カラオケ、又は応援団発声練習等に於ける大音、
騒音を、口顎部を覆う集音装置と直結したハンディー型
筒状消音装置内で、他に迷惑にならない程度にまで減
音、消音する。また、練習終了後には筒状消音装置を2
分割し、結露水の排出、洗浄、乾燥を行い、清潔保持と
防錆による長期間使用に考慮する。以下に本発明の好個
の実施例について図面を参照して説明する。
【0007】
【実施例1】本発明の基本的発声消音器(V)は、図1
に示す如く、漏斗型でマスク状の集音装置(A)と、そ
の音声伝達管(3)に依って着脱自在に連結された筒状
の消音装置(B)との組合せより成る。
【0008】前記集音装置(A)は又、硬質外殻部
(1)と緩衝材(2)との積層体より成り、口顎部
(M)に隙間なくしっくりと密着する様に形成される一
方、音声による振動を抑制するために、前期外殻部
(1)は、軽量で比較的大きい弾性係数及び強度を有す
る材料例えば、ステンレス鋼板、硬質プラスチック材を
選択し、口顎部の運動形状に合わせるために顎骨の回転
支点位置近傍まで覆う漏斗状に形成され、その底部は円
筒状音声伝達管(3)に形成されている。
【0009】更に又、前記緩衝材(2)は、口顎部
(M)と隙間なく密着して、口から出る音声を完全に遮
断する必要があるので、弾力性で所定質量を有するゴム
系スポンジ材が使用され、前記集音装置外殻部(1)に
密着固定される。
【0010】他方、前記音声伝達管(3)を介して集音
装置(A)に連結する消音装置(B)は、片手(H)で把持
し得る程度の大きさの筒状体に形成され、筒内で滞留す
る発声者の呼吸気による結露水を排出し清浄化するため
に、図2に示す如く、接続線(6)において上部筒体
(4)と下部筒体(5)との二部分に構成され、筒体嵌
め込みガイド(7)を後者に固定して、此等二部分が
(F)(F′)方向に着脱し得る様に形成されている。
【0011】又、上記消音装置(B)の内部には、前記
音声伝達管(3)に接続する挿入管(8)を備え、集音
装置(A)から矢印(f)方向に排出された音声は、下
部筒体(5)に放出され、上部筒体(4)に続く空間の
容量の増加に依って第一回の音圧レベルが減衰され、減
音される。更にこの音声は、(f′)方向からテール管
(9)内に導入され、下部筒体(5)の下部より外気中
に(f″)の如く放出され、更なる空間容量の増加に依
り第二回目の音圧レベルの減衰が行われ、更なる減音又
は消音が達成される。
【0012】斯の如き発声消音器に於て、その設置、非
設置の場合の減音又は消音効果は、無響室において測定
され、図表1及び2の結果を得る事が出来た。但し、発
声源とマイクロホンの距離は1mとし、その測定は、周
波数分析機能付き精密騒音計(リオンNA−27)を使
用し、男性の発声による「謡」の一節(継続時間約12
〜15秒)を5回ずつ演じ、同一個所の10秒間の等価
騒音レベルを測定した。
【0013】分析は、A特性音圧レベルdB(A)並び
に63Hzから8kHzまで1/1オクターブバンドで
行った。5回の測定結果の平均値を図表1及び2に示
す。又消音器の減衰量は、約17dB(A)で、周波数
的には、低音域125Hzで約5dB、高音域2KH
z、4KHzで25dB程度の減衰量が得られた。男性
の発声に於ける周波数スペクトルの中心帯域である50
0Hzでは、約15dBであった。女性の発声の場合
は、周波数スペクトルは男性の場合よりも高音域寄りと
なるため、A特性音圧レベルdB(A)の減衰量は増大
する。
【0014】従って本発明の消音器の発声に対する減衰
量は、中音域500Hzで15dB以上、A特性音圧レ
ベルdB(A)で17dB(A)以上得られるものと結
論される。本測定に使用した消音装置(B)の諸元は、
上部、下部筒体の合計の筒長が17cm、内径が4.5
cm、挿入管内径は1.3cm、長さは15cmで、音
声伝達管(3)との接続部の内径は1.8cm、テール
管(9)は、内径1.1cm、長さ13cmであった。
素材は、全て0.35mmのステンレス板のハンダ付け
で構成されていた。
【図表1】
【図表2】
【0015】
【発明の効果】斯くの如き構成及び作用に依って本発明
は、家庭内で子供が勉強中であるとか、テレビ視聴中又
は仕事中の人が居るとしても、其の環境に影響を与える
こと無く比較的自由に発声練習が可能となり、時間的、
空間的、精神的制約から解放される。又、遮音施設が整
わない状況下で、声楽家を志す人、応援団関係者等に於
ても、日常生活中に気がねなく大声で練習する事が可能
である。更に、本発声消音器は、片手で握り、マイクロ
ホンを持つ様な感覚で口顎部に密着させて大声で練習が
出来るので、携帯にも便利で、利用環境が相当広げられ
る効果がある。当器具の維持のために、消音装置内の結
露水を除去、洗浄、乾燥が可能な構造のため清潔保持、
器具の長期使用にも効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の発声消音器の使用状況を示す側面図
である。
【図2】 本発明の発声消音器の構造を示す縦断面図で
ある。
【図3】 図2の線(イ)−(イ)に沿って切断した断
面図である。
【符号の説明】
(V)発声消音器 (A)集音装置
(B)消音装置 (H)片手 (M)口顎部
(F)方向 (F’)方向 (f)方向
(f’)方向 (f’’)方向 (1)集音装置外殻部 (2)緩衝材
(3)音声伝達管 (4)上部筒体 (5)下部筒体
(6)接続線 (7)筒体嵌め込みガイド(8)挿入管
(9)テール管

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】咽喉、口腔より発声される音声を、口顎部
    の開閉運動に支障ないように顎骨の回転支点位置近傍ま
    で、口顎部を覆い密着する漏斗状集音装置で、漏洩音を
    最小限に押さえる如く捕捉し、次いで此に連結する挿入
    管と外気中に放出するテール管を内蔵し、前記挿入管を
    上端に貫通密閉固定し、更に前記テール管を下端に貫通
    密閉固定した消音筒により、2回の空間容量の増加によ
    る音圧レベルの減衰作用により、減音するように構成し
    たことを特徴とする発声消音器。
  2. 【請求項2】前記発声消音器の消音筒部分を中央で2分
    割し、発声練習時における呼気の結露水の除去、洗浄、
    乾燥が可能且つ容易な如く構成したことを特徴とする請
    求項1記載の発声消音器。
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