JP3504200B2 - マルチシ−トの同時連続溶接装置 - Google Patents

マルチシ−トの同時連続溶接装置

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JP3504200B2
JP3504200B2 JP34198899A JP34198899A JP3504200B2 JP 3504200 B2 JP3504200 B2 JP 3504200B2 JP 34198899 A JP34198899 A JP 34198899A JP 34198899 A JP34198899 A JP 34198899A JP 3504200 B2 JP3504200 B2 JP 3504200B2
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田 弘 文 園
袋 順 一 衣
山 健 二 奥
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日鐵溶接工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0005】
【発明の属する技術分野】
【0006】本発明は、隣り合う側端が連接した3以上
のシ−ト間の2以上の連接線のそれぞれを同時にレ−ザ
溶接する、マルチシ−トの同時溶接装置に関する。
【従来の技術】
【0007】例えば自動車等では、軽量化,低コスト化
を図る目的で、ストレスが強くかかる部分は厚く、スト
レスの軽い部分は薄い板材とし、これらを連続にするた
めに、板厚が異なる鋼シ−トを溶接しその後でプレス加
工を行なう、ティラ−ドブランク法による部材製造が行
なわれている。従来、この溶接には、溶接速度が速い,
熱歪が少い等の理由によりレ−ザ溶接が多く採用されて
いる。例えば図3に示すように、板厚T2の鋼シ−トの
両側端に板厚T1およびT2の鋼シ−トの側端を連接
し、各連接線をレ−ザ照射ヘッド50fおよび50sの
それぞれで、両ヘッドを同時に紙面と垂直な方向に連続
して等速度で移送しつつ、溶接する。なお、図3には各
鋼シ−トを厚く示すが、一般的に、板厚T1〜T3はい
ずれも1mm以下であり、溶接のためのレ−ザパワ−は
比較的に小さい。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】レ−ザ照射ヘッド50fおよび50sに
は、従来は別個のレ−ザ光源からレ−ザビ−ムが光ファ
ィバケ−ブルを通して送られる。レ−ザ照射ヘッド50
fには、板厚T2とT1の連接線を溶接するに適した強
度のレ−ザビ−ムが送り込まれ、レ−ザ照射ヘッド50
sには、板厚T2とT3の連接線を溶接するに適した強
度のレ−ザビ−ムが送り込まれる。1台のレ−ザ光源が
射出するレ−ザビ−ムを、ビ−ムスプリッタによって2
分割して、各レ−ザビ−ムをヘッド50fと50sに分
配することができる。しかし分割比を変えるには、部分
透過ミラ−の透過率の異なるものを使用すれば可能であ
るが、分割比を自由に設定できるものではない。従って
複数ヘッドで同時に溶接を行なう場合には、各ヘッド宛
てにそれぞれ適合する出力のレ−ザ光源を備える必要が
あった。ヘッド毎にレ−ザ光源を備える場合でも従来
は、ランダム偏向の高出力レ−ザの出力レベル調整を行
なうには、レ−ザ発振器への投入電圧の調整により行っ
ているものが主であるが、この方法では、ビ−ムモ−ド
が変化する,発振出力が不安定になる等の問題があり、
出力調整範囲が限定されている。ビ−ムスプリッタを光
路に介挿してビ−ム強度を下げる方法もあるが、多段階
あるいは連続的にビ−ム強度を変えることができない。
【0009】一方、従来は、定尺板毎の接合加工であ
り、レ−ザ照射ヘッドを走行駆動するので、連続して加
工することは出来なかった。
【0010】本発明は、3以上のシ−ト間の2以上の連
接線のそれぞれを同時に、2以上のレ−ザ照射ヘッドを
用いて溶接するマルチシ−ト同時溶接において、1つの
レ−ザ光源から、各ヘッドに所要パワ−のレ−ザビ−ム
を供給することを第1の目的とし、各ヘッドに与えるレ
−ザビ−ムの微細な強度調整を、比較的に簡単に実現す
ることを第2の目的とし、連続的に溶接する同時連続溶
接装置を提供することを第3の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】(1)隣り合う側端が連接して等速度で連
続的に移送される3以上のシ−ト間の2以上の連接線の
それぞれを溶接するための2以上のレ−ザ照射ヘッド(5
0f,50s);レ−ザ光源(10);該レ−ザ光源(10)が射出す
るレ−ザビ−ムを2以上に分割する手段(90);分割後の
各レ−ザビ−ムの出力強度を調整するための強度調整手
段(20f/20s);および、調整後の各レ−ザビ−ムを前記
レ−ザ照射ヘッド(50f,50s)のそれぞれに案内する2以
上の導光手段(41f,41s);を備える、マルチシ−トの同
時連続溶接装置において、前記強度調整手段 (20f/20s)
が、分割後のレ−ザビ−ム (LBPf/LBPs) の射出方向に対
して垂直な第1軸 (22A の中心軸 ) を中心に回転可能な、
第1軸に平行な表裏面を有する第1透光板 (21A) ;第1
透光板と実質上同一板厚であって、レ−ザ出力方向で第
1軸と所定距離離れ第1軸に平行な第2軸 (22B の中心
) を中心に回転可能な、第2軸に平行な表裏面を有す
る第2透光板 (21B) ;および、第1および第2透光板の
回転角を、それらの表面がいずれもレ−ザ光源 (10) のレ
−ザ出力ラインより退避する角度(回転角基点0°)、
ならびに、それらの表面が2等辺3角形の二等辺上に位
置する関係に設定する回動機構 (23A,23B) ;を備えるこ
とを特徴とする、マルチシ−トの同時連続溶接装置。
【0012】これによれば、分割手段(90)が分割したレ
−ザビ−ムのそれぞれの出力強度を強度調整手段(20f/2
0s)で、適値に調整しうる。1つのレ−ザ光源(10)から
2以上の分割ビ−ムを得るので、それぞれが小さいパワ
−で済む用途において、レ−ザ光源(10)にかかるコスト
を低減しうる。
【0013】図6に示すように、レ−ザビ−ムLBの入
射角がθ1となる回転角に第1透光板(21A)を定め、こ
れを透過したレ−ザビ−ムの入射角が同じくθ1となる
回転角に第2透光板(21B)を定めると、すなわち、第1
および第2透光板(21A,21B)の回転角を、それらの表面
が2等辺3角形の二等辺上に位置する関係に定めること
により、第1および第2透光板(21A,21B)を透過したレ
−ザは、それらの透光板を介さずに直進する光路に戻
る。すなわち、レ−ザビ−ム出力方向(y)に直交する
x,y方向に位置ずれを生じない。第1透光板(21A)の
表裏面で図6に示すようにPR1およびPR2の反射が
あってこれが損失となり、同様に第2透光板(21B)の表
裏面でPR3およびPR4の反射があってこれが損失と
なるので、レ−ザ出力Poutは、 Pout=Pin−(PR1+PR2+PR3+PR4)・・・(1) となる。Pinはレ−ザ光源(10)の出力レ−ザの強度であ
る。Pinが一定(固定値)であると、入射角θ1が全反
射角より小さい範囲内において、PR1,PR2,PR
3およびPR4は、入射角θ1に対応した値となり、該
範囲内で入射角θ1を連続的に大きくするに従がい、
(PR1+PR2+PR3+PR4)が連続的に増大
し、Poutが連続的に低下する。したがって出力強度Po
utを微細にかつ連続的に調整しうる。
【0014】第1および第2透光板 (21A,21B) を、図5
の(a)に示すように、それらの表面がいずれもレ−ザ
光源 (10) のレ−ザ出力ラインより退避する角度に位置決
めしているときは、レ−ザビ−ムは第1および第2透光
(21A,21B) に触れることなく通過し、出力調整装置 (2
0) においてレ−ザビ−ムの減衰を生じない。
【0015】回動機構(23A,23B)は、本発明の実施態様
では、第1および第2透光板(21A,21B)を各テ−ブルで
支持し、両テ−ブルを同時に逆方向に同速度で回転する
機構に結合するか、あるいは両テ−ブルを同一直径で周
面が当接するものとして、指廻し摘子を結合してこれを
作業者が指で廻わすことによって、第1および第2透光
板(21A,21B)が逆方向に同一角度分同時に回転する、手
動機構とする。しかし、遠隔で自動駆動するように、後
述の好ましい第1および第2実施例では、第1および第
2透光板(21A,21B)を電動機構で駆動する。1つの電動
機構と連結機構を用いで両透光板を同時に逆方向に同速
度で回転駆動して同一角度分回転させる場合には、両透
光板個別の位置,姿勢あるいは回転転角の微調整が難か
しくなるので、個別の微調整を容易にするために各別の
電動機構で個別に回転駆動するようにして、制御手段(8
0)によって、第1および第2透光板(21A,21B)を別個
に、逆方向に同一角度分自動駆動する。
【発明の実施の形態】
【0016】()前記導光手段(41f/41s)の受光端を
支持し、それをレ−ザ光受光レベルが最大となる、前記
射出方向と直交する2次元方向の位置に駆動するための
整合調整機構(30f/30s);を更に備える。
【0017】第1および第2透光板(21A,21B)を透過し
たレ−ザは、光学理論上はそれらの透光板を介さずに直
進する光路(y)に戻るが、第1および第2透光板(21A,21
B)ならびにそれらの支持機構の寸法精度や加工誤差によ
り、該直進光路に対して2次元(x,z方向)の位置ずれ
を生ずる可能性がある。本実施態様では、整合調整機構
(30f,30s)にて、導光手段(41f,41s)の受光端を2次元方
向に駆動して、導光手段(41f,41s)に入射するレ−ザ強
度が最高となる2次元位置に調整することができる。こ
れにより、寸法精度や加工誤差によるレ−ザ出力調整誤
差を低減することができる。
【0018】(3)第1および第2透光板の回転角対レ
ーザ出力強度のデータを含む校正表を書込むメモリ (NVR
AM) ;および、該メモリの校正表を参照して出力強度指
定値に対応する角度 (Ao) を算出し、前記回転機構を介し
て該角度に第1および第2透光板の回転角を設定する制
御手段 (81) ;を更に備える
【0019】(4)オペレ−タが出力強度指示情報を入
力するための入力手段(70);および、前記回動機構(23
A,23B)を介して入力があった出力強度指示情報に対応す
る回転角に第1および第2透光板(21A,21B)を設定する
制御手段(80);を更に備える。
【0020】これによれば、オペレ−タは情報入力作業
によってレ−ザ出力強度を設定又は調整できる。
【0021】(5)第1透光板(21A)および第2透光板
(21B)を透過したレ−ザの強度を計測するパワ−メ−タ6
0f/60s)を更に備える。
【0022】これによれば、レ−ザ出力のモニタが可能
である。第1および第2透光板(21A,21B)の角度設定又
は調整を行なったときに、レ−ザ出力強度を確認でき
る。またレ−ザ出力強度を確認しつつ整合調整機構(30,
30s)で導光手段(41f,41s)の受光端を最高強度位置に設
定することができる。
【0023】(6)制御手段(80)は、入力手段(70)を介
した校正指示に応答して、第1および第2透光板(21A,2
1B)の回転角を順次に変更して各角度でパワ−メ−タ(60
f,60s)の計測強度を読込んでメモリに書込む。
【0024】これによれば、オペレ−タが校正指示を入
力するだけで、透光板の回転角対レ−ザ出力強度を表わ
すデ−タ群(校正表)が自動的に生成されメモリに記憶
される。
【0025】(7)制御手段(80)は、入力手段(70)を介
した校正情報出力指示に応答して、メモリの各角度対計
測強度のデ−タを読出して出力する。
【0026】これによれば、オペレ−タは透光板の回転
角対レ−ザ出力強度を表わすデ−タ群(校正表)をメモ
リから読出して、該デ−タ群から、目的のレ−ザ強度が
得られる回転角を認識し、この回転角を制御手段(80)に
与えて、目的のレ−ザ強度に設定又は調整することがで
きる。
【0027】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【実施例】
【0028】図1に本発明の一実施例の概要を示す。鋼
シ−トコイル301から巻戻された板厚T1の鋼シ−ト
は、切断&継ぎ溶接ステ−ジ(304,305)を通っ
て昇降自在のダンサ−ロ−ラ306に掛けられ、門型架
台307を通過し、巻取りステ−ジに至り、そこでコイ
ル309に巻取られる。このような移送を行なう搬送ロ
−ラがラインの各所にあるが、その図示は省略した。上
述と同様に、鋼シ−トコイル302から巻戻された板厚
T2の鋼シ−トが別の(独立に上下可能な)ダンサ−ロ
−ラ(図示省)に掛けられ、そして水平搬送路ではその
一側端を上述の板厚T1の鋼シ−トの一側端と連接し
て、切断&継ぎ溶接ステ−ジ(304,305)からコ
イル309の経路を、同様に移送される。更に、上述と
同様に、鋼シ−トコイル303から巻戻された板厚T3
の鋼シ−トが別の(独立に上下可能な)ダンサ−ロ−ラ
(図示省)に掛けられ、そして水平搬送路ではその一側
端を上述の板厚T1の鋼シ−トのもう一方の側端と連接
して、切断&継ぎ溶接ステ−ジ(304,305)から
コイル309の経路を、同様に移送される。
【0029】図2に、図1に示す3枚のシ−トの平面を
示し、図3には、3枚のシ−トの移送方向で下流側から
レ−ザ照射ヘッド50f,50sを見た正面を示す。図
1〜図3を参照すると、上述の3枚の鋼シ−トは、切断
&継ぎ溶接ステ−ジ(304,305)を通過したとこ
ろで同一速度で連続して水平移送され、門型架台309
を通過するときに、そこに装備された第1のレ−ザ照射
ヘッド50fが板厚T1とT2のシ−トの連接線を溶接
する。溶接した痕跡に、図2ではA溶接線と付記した。
同時に、第2のレ−ザ照射ヘッド50sが板厚T1とT
3のシ−トの連接線を溶接する。溶接した痕跡に、図2
ではB溶接線と付記した。
【0030】図3の例示では、板厚T2が最も薄く、板
厚T1とT3との段差が大きいため、この段差を埋める
ために、図1に示す紙シ−トコイル308から紙シ−ト
が巻戻されて板厚T2の下面に当てるようにして、コイ
ル309に巻取られる。
【0031】コイル301の鋼シ−トが無くなって、新
たなコイルに交換するとき、切断&継ぎ溶接ステ−ジ
(304,305)の作業台304に、先行コイルから
巻戻した鋼シ−トの尾端が固定され、その上に新たなコ
イルから巻戻した鋼シ−トの先端が載せられて両端部共
に固定(クランプ)した状態で、先行シ−トの尾端と後
行シ−トの先端の重なり部が幅方向に切断される。そし
て先行シ−トの切断尾端に後行シ−トの切断先端が溶接
機305で溶接される。この溶接が終わるとクランプを
解放する。クランプしてから解放するまで先行シ−トの
尾端部が作業台304に固定されているが、下流からの
鋼シ−トの引張り張力によってダンサロ−ラ306が下
降し、そこに貯留されていたシ−トを吐き出す。他のコ
イル302,303の鋼シ−トが無くなるときのコイル
替え(コイル継ぎ)のときも同様である。これにより、
上述のコイル替え(コイル継ぎ)の間も、門型架台30
7の直下では各板厚T1〜T3が途切れることなく同一
速度で連続して移動し、各連接線のレ−ザ溶接が連続し
て行なわれる。
【0032】図4に、図2に示すレ−ザ光源10からレ
−ザ照射ヘッド50f,50sまでのレ−ザ溶接システ
ムの構成を示す。YAGレ−ザ発振器10はy方向にレ
−ザビ−ムを出力する。レ−ザ発振器10のレ−ザ出力
ラインをLBPで示す。レ−ザ発振器10が射出するレ
−ザビ−ムは、ビ−ムスプリッタ90で一部が反射され
る。この反射のレ−ザ出力ラインをLBPsで示す。残
りの透過したレ−ザ出力ラインをLBfで示す。
【0033】第1のレ−ザ出力ラインLBPfに沿っ
て、第1出力調整装置20f,第1整合調整機構30
f,第1光ファイバケ−ブル42fおよび第1レ−ザ照
射ヘッド50fがある。なお、図4にはこのように示し
ているが、光ファイバケ−ブル42fは屈曲性が高く、
通常は長く配架され、光ファイバケ−ブル42fの受光
端以外とヘッド50fは、ラインLBPfの延長上には
位置しない。
【0034】第1レ−ザ照射ヘッド50fにはパワ−メ
−タ60が装着されている。第1整合調整機構30fに
は集光レンズ31fがあり、この集光レンズ31fが、
石英光ファィバ41fの先端を支持するフェル−ル32
fの先端すなわち受光端にレ−ザを集光する。光ファィ
バ41fは第1光ファィバケ−ブル42fの中にあり、
光ファィバケ−ブル42fの先端がつながった第1レ−
ザ照射ヘッド50fの内部に導入されている。
【0035】図5に、第1出力調整装置20fを拡大し
て示す。装置20fの支持板の裏面には電動回動器23
Aおよび23Bが装着されている。電動回動器23A
は、z軸と平行な出力軸にロ−タリエンコ−ダ25Aを
結合し、z軸と平行な入力軸に電動機24Aを結合した
減速機であり、出力軸が、第1透光板21Aと一体の第
1シャフト22Aに結合されている。電動機24Aが正
回転するとシャフト22A(第1透光板21A)が時計
方向に回転する。第1透光板21Aは平行平面石英板で
あり、その平行平面(表裏面)はz軸に平行である。図
5の(a)に示すように、第1透光板21Aの平行平面
がy,z平面に平行なときの、第1透光板21Aの回転
角が、第1透光板21Aのホ−ムポジション(回転角基
点0°)であり、このとき第1透光板21Aは、レ−ザ
出力ラインLBPより退避している。
【0036】電動回動器23Bは23Aと同一構造,同
一寸法のものであるが、その出力軸には第2透光体21
Bと一体の第2シャフト22Bが結合されている。第2
透光板21Bおよび第2シャフト22Bは、それぞれ第
1透光板21Aおよび第1シャフト22Aと、同一材
質,同一構造および同一寸法である。図5の(a)に示
すように、第2透光板21Bの平行平面がy,z平面に
平行なときの、第2透光板21Bの回転角が、第2透光
板21Bのホ−ムポジション(回転角基点0°)であ
り、このとき第2透光板21Bは、レ−ザ出力ラインL
BPより退避している。
【0037】第1および第2透光板21A,21Bを図
5の(a)に示すようにそれぞれのホ−ムポジションに
位置決めしているときは、レ−ザ出力ラインLBPを通
過するレ−ザビ−ムはそれらの板体21A,21Bに触
れることなく通過し、出力調整装置20においてレ−ザ
ビ−ムの減衰を生じない。
【0038】第1透光板21Aをホ−ムポジションから
時計廻りに90°回転した回転角90°の位置が、減光
調整範囲(減光領域)の始点であり、そのときレ−ザ出
力ラインLBPに対して第1透光板21Aの平行平面が
直交し、レ−ザビ−ムは、低減衰量で第1透光板21A
を貫通する。第2透光板21Bをホ−ムポジションから
反時計廻りに90度回転した回転角−90度の位置が、
減光調整範囲(減光領域)の始点であり、そのときレ−
ザ出力ラインLBPに対して第2透光板21Bの平行平
面が直交し、レ−ザビ−ムは、低減衰量で第2透光板2
1Bを貫通する。
【0039】第1透光板21Aを減光領域の始点から反
時計廻りにある角度aだけ回転した角度(90−a)°
とし、しかも第2透光板21Bを減光領域の始点から時
計廻りに該角度aだけ回転した角度(−90+a)°と
すると、第1透光板21Aと第2透光板21Bが逆向き
傾斜となり、aを次第に大きくして行くことにより、図
5の(b)に示すように、第1透光板21Aと第2透光
板21Bが、2等辺三角形の二等辺に位置するハの字形
分布となり、レ−ザビ−ムLBは、第1透光板21Aの
表面と裏面での反射PR1,PR2が大きくなるので減
衰量が増え、同じく第2透光板21Bの表面と裏面での
反射PR3,PR4が大きくなって、減衰量が前記
(1)式の(PR1+PR2+PR3+PR4)とな
る。
【0040】図6に、この関係(1)を拡大して示す。
第1透光板21Aおよび第2透光板21Bを、同一量
(a)だけ回転させることにより、両透光板を透過した
レ−ザビ−ムは、両透光板がホ−ムポジション(図5の
(a))にあって直進するときのレ−ザ出力ラインLB
Pに戻る。しかし、微視的に見ると、加工精度,加工誤
差によって、ラインLBPからx,z方向に少々ずれ
る。
【0041】透光板に対するレ−ザビ−ムの入射角θ1
が全反射角になる回転角度aをaoとすると、第1透光
板21Aでは回転角(90−ao)°が、第2透光板2
1Bでは回転角(−90+ao)°が、減光領域の終点
である。これらの回転角を越えて透光板を回転させても
回転角の変化による減衰量の効果的な変化は得らない。
第1透光板21Aおよび第2透光板21Bの、減衰量調
整のための角度範囲は次の通りである: 角度の+は、ホ−ムポジションから、透光板の時計方向
の角度ずれを、−は反時計方向の角度ずれを意味する。
ホ−ムポジションからの回転量aは、第1透光板21A
と第2透光板21Bに関して同一値とする。
【0042】再度図4を参照する。第1整合調整機構3
0fは、集光レンズ31fとフェル−ル32fを支持す
るホルダ33f,該ホルダ33fを支持しz方向に駆動
しz位置決めをするz調整機構35f、および、該z調
整機構35fを支持しx方向に駆動しx位置決めをする
x調整機構34f、で構成されており、各機構34f,
35fは、スライダおよびスライド駆動機構(電動機お
よびロ−タリエンコ−ダを含む)で構成されている。こ
の第1整合調整機構30fは、フェル−ル32fを、レ
−ザ受光強度が最高となるx,z位置に位置決めするた
めに備えた。
【0043】パワ−メ−タ60fは、第1レ−ザ照射ヘ
ッド50f内のレ−ザ出射ラインに対して進退しうるミ
ラ−,該ミラ−を進,退駆動するソレノイド,レ−ザ出
射ラインに進出したミラ−が反射したレ−ザを受けその
強度を検出して強度信号を発生するレ−ザ強度検出回
路、および、外部(制御盤80)からレ−ザ強度計測指
令が到来すると、ミラ−をレ−ザ出射ラインに突出して
レ−ザ強度信号をデジタルデ−タ(強度デ−タ)に変換
して読込み、ミラ−を退避位置に戻し、そして強度デ−
タを外部(制御盤80)に送出する計測制御器を含む。
【0044】ビ−ムスプリッタ90が反射分割したレ−
ザビ−ムの射出ラインLBPsに沿って、第2出力調整
装置20s,第2整合調整機構30s,第2光ファイバ
ケ−ブル42sおよび第2レ−ザ照射ヘッド50sがあ
り、ヘッド50sに第2パワ−メ−タ60sがある。こ
れら第2要素のそれぞれは、本実施例では、対応する第
1要素(第1出力調整装置20f,第1整合調整機構3
0f,第2光ファイバケ−ブル42f,第1レ−ザ照射
ヘッド50fおよび第1パワ−メ−タ60f)と、同一
構造である。
【0045】レ−ザビ−ムを分割するには従来、ビ−ム
スプリッタ(部分透過ミラ−,半透明鏡)が用いられて
おり、本実施例でも同様にビ−ムスプリッタ90を装備
した。ところでビ−ムスプリッタのみでは、分割した各
レ−ザビ−ムの強度を個別に設定又は調整することはで
きない。そこでこの実施例では、分割した各レ−ザビ−
ムを、第1出力調整装置20fおよび第2出力調整装置
20sで個別に強度設定および調整ができるようにし
た。
【0046】第1,第2出力調整装置20f,20sを
同時に駆動する必要はなく、また第1,第2整合調整機
構30f,30sも同時に動作させる必要はないので、
本実施例では、切替スイッチ100を備え、上述の第1
出力調整装置20fおよび第1整合調整機構30fの電
動機およびロ−タリエンコ−ダ、ならびに、第1パワ−
メ−タ60fの計測制御器を第1組とし、第2出力調整
装置20sおよび第2整合調整機構30sの電動機およ
びロ−タリエンコ−ダ、ならびに、第2パワ−メ−タ6
0sの計測制御器を第2組として、第1組と第2組の一
方を、切替スイッチ100で選択的に、出力調整制御盤
80に接続するようにした。オペレ−タ入出力用の操作
/表示ボ−ド70は常時出力制御盤80に接続されてい
る。
【0047】図7に、出力調整制御盤80の構成を示
す。制御盤80の主体は、RAM,ROM,CPU,シ
ステムコントロ−ラ,不揮発メモリNRAM,入出力
ポ−トおよび通信コントロ−ラを含むマイクロコンピュ
−タ(MPU)81である。
【0048】ここで、切替スイッチ100が、上記第1
組を出力調整制御盤80に接続していると仮定すると、
第1減速機23Aおよび第1透光板21Aを含む第1減
光機構20Aの電動機24Aおよびロ−タリエンコ−ダ
25Aは、制御盤80のモ−タドライバ82に接続され
ている。ロ−タリエンコ−ダ25Aは、第1透光板21
Aがホ−ムポジションにあるときに低レベルLのパルス
(HPパルス)を第1透光板21Aの1回転(360
度)につき1パルス発生すると共に、第1透光板21A
の1°/4の回転につき1パルスの回転同期パルスを発
生する。これらHPパルスおよび回転同期パルスはモ−
タドライバ82を介してMPU81(の中のCPU)に
与えられる。
【0049】第2減速機23Bおよび第2透光板21B
を含む第2減光機構20Bの電動機24Bおよびロ−タ
リエンコ−ダ25Bは、制御盤80のモ−タドライバ8
3に接続されている。ロ−タリエンコ−ダ25Bは、第
2透光板21Bがホ−ムポジションにあるときに低レベ
ルLのパルス(HPパルス)を第2透光板21Bの1回
転(360度)につき1パルス発生すると共に、第2透
光板21Bの1°/4の回転につき1パルスの回転同期
パルスを発生する。これらHPパルスおよび回転同期パ
ルスはモ−タドライバ83を介してMPU81に与えら
れる。
【0050】x調整機構34の電動機およびロ−タリエ
ンコ−ダは、制御盤80のモ−タドライバ84に接続さ
れ、z調整機構35の電動機およびロ−タリエンコ−ダ
は、制御盤80のモ−タドライバ85に接続されてい
る。操作/表示ボ−ド70は入出力インタ−フェ−ス8
6を介して、パワ−メ−タ60は通信インタ−フェ−ス
87を介して、それぞれMPU81に接続されている。
【0051】電源回路Cは、電源電圧(商用交流電圧)
が加わる図示しない主電源スイッチに接続されており、
MPU81に、状態監視,デ−タ処理およびデ−タ保持
に必要な動作電圧Vbcを与える。電源回路Bはリレ−
RLbを介して主電源スイッチに接続され、信号処理,
電気制御等の電気回路動作に所要の動作電圧Vcをシス
テム各部の電気回路に与える。また、電源回路Aはリレ
−RLaを介して主電源スイッチに接続されモ−タドラ
イバ82〜85に、モ−タ通電に所要の駆動電圧Vdを
与える。リレ−RLa,RLbは、リレ−ドライバ8
8,89によってオン/オフされる。オン/オフ指示は
MPU81がリレ−ドライバ88,89に与える。
【0052】操作/表示ボ−ド70には、第1ヘッド5
0fと第2ヘッド50sを選択指定するキ−が備わって
おり、制御盤80のMPU81は、オペレ−タが第1ヘ
ッド50fを選択指定しているときには、切替スイッチ
100にて、MPU81に、上記第1組(第1出力調整
装置20f,第1整合調整機構30fおよび第1パワ−
メ−タ60f)をMPU81に接続し、しかも、NVR
AMの読み書き領域を、第1ヘッド50f用の領域(第
1校正表領域)に定める。オペレ−タが第2ヘッド50
sを選択指定しているときには、切替スイッチ100に
て、MPU81に、上記第2組(第2出力調整装置20
s,第1整合調整機構30sおよび第2パワ−メ−タ6
0s)をMPU81に接続し、しかも、NVRAMの読
み書き領域を、第2ヘッド50s用の領域(第2校正表
領域)に定める。
【0053】図8に、MPU81の制御動作の概要を示
す。主電源スイッチのオンにより、電源回路Cが動作電
圧Vbcを発生しMPU81に印加すると、MPU81
の図示しない電源オンリセット回路がリセットパルスを
発生し、これに応答してMPU81内のCPUが初期化
プログラムをROMから読出してRAMに書込み、この
初期化プログラムに従って、MPU81の初期化を行な
う(ステップ1)。以下、カッコ内には、ステップとい
う語を省略して、ステップNo.数字のみを記す。この
初期化が終わるとMPU81は、操作/表示ボ−ド70
のディスプレイに、メニュ−を表示する(2)。メニュ
−の内容は、 0.第1ヘッド/第2ヘッド, 1.校正表作成, 2.校正表表示, 3.出力強度設定、および 4.出力強度計測 である。オペレ−タが0.第1ヘッド/第2へッドの
「第1へッド」をクリックすると、MPU81は、切替
スイッチ100を上記第1組を制御盤80に接続する設
定として第1ヘッド指定を表わすヘッド指定情報を生成
し、「第2ヘッド」がクリックされると切替スイッチ1
00を上記第2組を制御盤80に接続する設定に切換え
かつヘッド指定情報も第2ヘッド指定を表わすものに更
新する(a1〜a4)。オペレ−タが1.校正表作成を
クリックすると(ステップ3,4)、MPU81は「校
正表作成」(5)に進む。
【0054】「校正表作成」(5)に進むとMPU81
は、ヘッド指定情報を参照してそれが第1ヘッド指定で
あると、切替スイッチ100にて、前記第1組を選択的
に制御盤80に接続する。そして第1出力調整装置20
fの第1および第2透光板21A,21Bを、それぞれ
ホ−ムポジションに設定し、第1パワ−メ−タ60fに
パワ−計測を指示して、第2整合調整機構30fにてホ
ルダ33fをx方向に直線駆動してその間パワ−メ−タ
60fで出力強度を計測し、直線駆動中の出力強度ピ−
ク点にホルダ33fのx位置を定め、次にホルダ33f
をz方向に直線駆動してその間パワ−メ−タ60fで出
力強度を計測し、直線駆動中の出力強度ピ−ク点にホル
ダ33fのz位置を定める。ピ−ク点のx,z位置に変
化がなくなるまで、x方向の上述のピ−ク点探索および
z方向の上述のピ−ク点探索を繰返す。ピ−ク点のx,
z位置に変化が無くなると、そのときメ−タ60fが与
える計測デ−タ(強度デ−タ)を読込む(整合調整)。
読込んだ強度デ−タを、角度基点0°宛てに、NVRA
Mに定めた、第1校正表領域に書込む。そして第1およ
び第2透光板21A,21Bを、それぞれ減衰調整範囲
の始点に設定し上記整合調整を行なって強度デ−タを調
整範囲の始点宛てに、NVRAMの、第1校正表領域に
書込む。そして、1ステップΔa(例えば2°)づつ、
第1および第2透光板21A,21Bを減衰調整範囲の
終点に向けて回転駆動し、1ステップの回転毎に上記整
合調整を行なって強度デ−タをステップ積算値a=ΣΔ
a宛てに、NVRAMの、第1校正表領域に書込む。こ
れを減衰調整範囲の終点まで行なうと、校正表作成の終
了をディスプレイに表示する。
【0055】ヘッド指定情報が第2ヘッド指定であった
ときには、切替スイッチ100にて、前記第2組を選択
的に制御盤80に接続し、第2出力調整装置20s,第
2整合調整機構30sおよび第2パワ−メ−タ60sを
用いて、上述と同様にして第2出力調整装置20fの第
1および第2透光板の、ホ−ムポジションならびに減衰
調整範囲の始点から終点までの強度デ−タ計測を行な
い、NVRAMに定めた、第2校正表領域に書込む。
【0056】オペレ−タが2.校正表表示をクリックす
ると(ステップ3,4−6)、MPU81は「校正表表
示」(7)に進む。「校正表表示」(7)に進むとMP
U81は、ヘッド指定情報を参照してそれが第1ヘッド
指定であると、上述の「校正表作成」(5)にて、NV
RAMの第1校正表領域に書込んだ、回転角対応の強度
デ−タ群すなわち校正表の、第1〜n番のものを操作/
表示ボ−ド70のディスプレイに表示し、アップ/ダウ
ンスクロ−ル指示に応答して表示デ−タを更新する。こ
のスクロ−ルによってオペレ−タは、校正表の全デ−タ
を確認することができる。ヘッド指定情報が第2ヘッド
指定であったときには、NVRAMの第2校正表領域の
強度デ−タ群すなわち校正表を、上述と同様に表示す
る。
【0057】オペレ−タが3.出力強度設定をクリック
すると(ステップ3,4−6−8)、MPU81は出力
強度指定/回転角指定をポップアップ表示し、オペレ−
タが出力強度指定をクリックすると、その後オペレ−タ
が入力する数値を、出力強度指定値として読込む。回転
角指定をクリックすると、その後オペレ−タが入力する
数値を回転角指定値として読込む。出力強度指定値の入
力があったときにはMPU81は、ヘッド指定情報を参
照してそれが第1ヘッド指定であったときには、NVR
AMの第1校正表領域の校正表から、第2ヘッド指定で
あったときには第2校正表領域の校正表から、出力強度
指定値以下で最近接の強度デ−タALおよびそれが宛て
られた回転角aLと、出力強度指定値を越える最近接の
強度デ−タAHおよびそれが宛てられた回転角aHを読
出して、補間法により、出力強度指定値対応の回転角A
oを算出する(8,9,10)。そして第1および第2
透光板21A,21Bを、(90−Ao)°,(−90
+Ao)°の回転角に設定する(11)。回転角指定値
の入力があったときには、回転角指定値をAoとする
と、第1へッド指定であるときには第1出力調整装置2
0fの、第2ヘッド指定であるときには第2出力調整装
置20sの、第1および第2透光板(21A,21B)
を、(90−Ao)°,(−90+Ao)°の回転角に
設定する(8,9,13,11)。
【0058】以下では、説明を簡易にするために、第1
へッド指定であると仮定して説明する。
【0059】第1および第2透光板21A,21Bの回
転駆動によって、それらを透過したレ−ザビ−ムが、レ
−ザ出力ラインLBPfから2次元(x,z)方向にず
れることが考えられるので、「整合調整」(12)を行
なう。この「整合調整」(12)でMPU81は、第1
整合調整機構30fにてホルダ33fをx方向に直線駆
動してその間第1パワ−メ−タ60fで出力強度を計測
し、直線駆動中の出力強度ピ−ク点にホルダ33fのx
位置を定め、次にホルダ33fをz方向に直線駆動して
その間パワ−メ−タ60fで出力強度を計測し、直線駆
動中の出力強度ピ−ク点にホルダ33fのz位置を定め
る。ピ−ク点のx,z位置に変化がなくなるまで、x方
向の上述のピ−ク点探索およびz方向の上述のピ−ク点
探索を繰返す。ピ−ク点のx,z位置に変化が無くなる
と、該ピ−ク点の強度デ−タと、整合調整終了を、ディ
スプレイに表示する。
【0060】オペレ−タが4.出力強度計測をクリック
すると(ステップ3,4−6−8−14)、MPU81
は第1パワ−メ−タ60fで出力強度を計測し(1
5)、計測した強度デ−タをディスプレイに表示する
(16)。
【0061】以上のように、オペレ−タは、1.校正表
作成,2.校正表表示,3.出力強度設定、および、
4.出力強度計測をMPU81に指示して、自動的にこ
れらを実行させることができる。オペレ−タが第1ヘッ
ドを指定した場合には、上述の1.〜4.の処理は、第
1レ−ザ照射ヘッド50fにレ−ザビ−ムを与える第1
ビ−ム系(LBPf)を対象とするものとなり、第2ヘ
ッドを指定した場合には、第2レ−ザ照射ヘッド50s
にレ−ザビ−ムを与える第1ビ−ム系(LBPs)を対
象とするものとなる。
【0062】上述のように、2つのレ−ザ出力をそれぞ
れ個別に調整でき、板厚T2とT1との連接線と、板厚
T2とT3の連接線のそれぞれの溶接に適合した出力に
個々に設定および調整することができる。レ−ザビ−ム
出力強度の調整のための構成が簡単であり、メンテナン
ス性が良好である。レ−ザ出力は調整範囲内において安
定であり、ビ−ムモ−ドの変化がなく、また原理的に光
軸のずれがない。
【0063】なお、上述の実施例では、レ−ザビ−ム分
割手段として、レ−ザビ−ムの一部が反射し残りが透過
するビ−ムスプリッタ90を用いたが、他の、定常的又
は時分割でレ−ザビ−ムを分配する手段を用いてもよ
い。例えば、ビ−ムスプリッタ90を、レ−ザ光源10
が射出するレ−ザビ−ムを直角に反射する45°傾斜の
ミラ−と、それをレ−ザ光源10が射出するレ−ザビ−
ムの行路に対して進退駆動するバイブレ−タに代えて、
レ−ザビ−ムを時分割で第1出力調整装置20fと第2
出力調整装置20sに分配してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】 本発明の一実施例の設備概要を示す側面図で
ある。
【図2】 図1に示す設備の一部の平面図である。
【図3】 図2に示す門型架台307の拡大正面図であ
る。
【図4】 図2に示すレ−ザ光源10からレ−ザ照射ヘ
ッド50f,50sに至るレ−ザ溶接システムの構成を
示すブロック図である。
【図5】 図4に示す第1出力調整装置20fの拡大平
面図であり、(a)は透光板21A,21Bをホ−ムポ
ジションに置いた状態を、(b)は減衰調整範囲内に回
転させた状態を示す。
【図6】 図4に示す第1出力調整装置20fの透光板
21A,21Bを更に拡大してレ−ザビ−ムLBの行路
を大きく示す拡大平面図である。
【図7】 図4に示す出力調整制御盤80の構成概要を
示すブロック図である。
【図8】 図7に示すMPU81の出力調整制御の概要
を示すフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
【0065】 20f,20s:第1,第2出力調整装置 21A:第1透光板 22A:シャフト 23A:第1減速機 24A:電動機 25A:ロ−タリエンコ−ダ 21B:第2透光板 22B:シャフト 23B:第2減速機 24B:電動機 25B:ロ−タリエンコ−ダ θ1:入射角 30f,30s:第1,第2整合調整機構 31f,31s:集光レンズ 32f,32s:フェル−ル 33f,33s:ホルダ 41f,41s:光ファィバ 42f,42s:光ファィバケ−ブル 50f,50s:第1,第2レ−ザ照射ヘッド 88,89:リレ−ドライバ RLa,RLb:リレ−
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−218292(JP,A) 特開 平11−58044(JP,A) 特開 平8−10971(JP,A) 特開 平11−90668(JP,A) 特開 昭57−54903(JP,A) 実開 昭48−106741(JP,U) 実開 平4−129110(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 - 26/42 G02B 26/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】 【0001】
  1. 【請求項1】 【0002】隣り合う側端が連接して等速度で連続的に
    移送される3以上のシ−ト間の2以上の連接線のそれぞ
    れを溶接するための2以上のレ−ザ照射ヘッド;レ−ザ
    光源;該レ−ザ光源が射出するレ−ザビ−ムを2以上に
    分割する手段;分割後の各レ−ザビ−ムの出力強度を調
    整するための強度調整手段;および、調整後の各レ−ザ
    ビ−ムを前記レ−ザ照射ヘッドのそれぞれに案内する2
    以上の導光手段;を備える、マルチシ−トの同時連続溶
    接装置において、 前記強度調整手段が、分割後のレ−ザビ−ムの射出方向
    に対して垂直な第1軸を中心に回転可能な、第1軸に平
    行な表裏面を有する第1透光板;第1透光板と実質上同
    一板厚であって、レ−ザ出力方向で第1軸と所定距離離
    れ第1軸に平行な第2軸を中心に回転可能な、第2軸に
    平行な表裏面を有する第2透光板;および、第1および
    第2透光板の回転角を、それらの表面がいずれもレ−ザ
    光源のレ−ザ出力ラインより退避する角度、ならびに、
    それらの表面が2等辺3角形の二等辺上に位置する関係
    に設定する回動機構;を備えることを特徴とする 、マル
    チシ−トの同時連続溶接装置。
  2. 【請求項2】 【0003】前記導光手段の受光端を支持し、それをレ
    −ザ光受光レベルが最大となる、前記射出方向と直交す
    る2次元方向の位置に駆動するための整合調整機構; を更に備える、請求項1記載の、マルチシ−トの同時連
    続溶接装置。
  3. 【請求項3】 【0004】第1および第2透光板の回転角対レーザ出
    力強度のデータを含む校正表を書込むメモリ;および、
    該メモリの校正表を参照して出力強度指定値に対応する
    角度を算出し、前記回転機構を介して該角度に第1およ
    び第2透光板の回転角を設定する制御手段;を更に備え
    る、請求項2記載の、マルチシ−トの同時連続溶接装
    置。
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