JP3501184B2 - デジタル信号の再生装置 - Google Patents

デジタル信号の再生装置

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JP3501184B2
JP3501184B2 JP33260894A JP33260894A JP3501184B2 JP 3501184 B2 JP3501184 B2 JP 3501184B2 JP 33260894 A JP33260894 A JP 33260894A JP 33260894 A JP33260894 A JP 33260894A JP 3501184 B2 JP3501184 B2 JP 3501184B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばデジタルVT
Rの再生系のようにバイト単位のパラレルデータが24
−25変換され、さらにシリアルデータ変換されて転送
されてきたデジタル信号の再生装置に関し、特にシリア
ルデータから元のバイト単位のデータへの変換部分に関
する。
【0002】
【従来の技術】ビデオ信号やオーディオ信号をデジタル
信号として記録し、再生する場合、所定データ数ごとに
ブロック化して記録再生する方法が、よく用いられる。
この場合に、各ブロックのデータには、ブロック同期符
号、ブロックごとの識別データ(以下、識別データをI
Dデータという)およびエラー訂正符号が付加されて、
記録再生される。
【0003】そして、再生時は、各ブロック同期符号を
検出して、ブロック毎のデータの先頭を検出し、これに
より、ブロック単位のデータを再生する。そして、各ブ
ロック単位のデータの処理、例えばIDデータをデコー
ドして、そのブロックが何番目のブロックかなどのID
処理を行なうとともに、誤り訂正処理などのデジタル信
号処理を行なう。
【0004】一般にブロック同期符号を検出する方法と
しては、通常のオーディオデータやビデオデータに現れ
ないワードパターンをブロック同期信号として採用し、
そのブロック同期符号とパターンの一致を検出すること
により、ブロック同期符号の抽出を行なう方法が一般に
用いられている。
【0005】従来、この種のデジタル信号の再生装置に
おいて、シリアルデータのブロック同期符号のパターン
検出、およびこのブロック同期符号のパターン検出に基
づくバイト単位のデータへの変換は次のようにして行っ
ている。
【0006】すなわち、再生シリアルデータはシリアル
−パラレル変換器において、8ビットのパラレルデータ
に変換される。そしてこの8ビットパラレルデータが、
予め決められている同期符号パターンとのパターンマッ
チングにより、ブロック同期符号(以下、ブロック同期
符号をシンクという)の検出が成される。そして、シン
ク検出の結果でデータを正しいバイト並びのデータに変
換する。
【0007】この場合、データはそのまま出力される
が、シンク検出出力はそのまま用いずに、シンクパター
ン検出出力の検証が通常行われる。そして、その検証結
果をもとにフライホイールカウンタと呼ばれる予測カウ
ンタにより、次のシンク位置が予測され、この予測シン
ク位置とパターンマッチングによるシンク検出出力との
関係を検査する。そして、その検査結果をもとに得られ
たシンクパルスを、正しいシンクパルスとして後段の回
路に出力する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、DCT変換
と可変長符号化を用いてデジタルビデオ信号およびオー
ディオ信号を圧縮し、回転ヘッドにより磁気テープに記
録するようにしたデジタルVTRの開発が進められてい
る。
【0009】このようなデジタルVTRでは、再生時に
記録トラック上を正しく操作するようにするトラッキン
グ制御として、パイロット信号を再生して行うATF
(オートトラッキングファインディング)が採用されて
いる。そして、ATFのパイロット信号を形成するため
に、デジタルVTRの記録データは24−25変換され
る。この24−25変換は、記録データの24ビットに
対してパイロット信号を生成するための1ビットを付加
する処理である。
【0010】このようなデジタルVTRにおいては、記
録時および再生時ともにデジタル信号処理を行う回路は
基本的にバイト(8ビット)単位のパラレルデータで処
理を行い、各回路間をパラレルデータの状態でデータ転
送する構成とされている。
【0011】デジタルVTRにおいて、上述の記録時の
24−25変換は、3バイト分のデータに対して1ビッ
トを付加する処理で実現している。つまりバイト単位の
パラレルデータを取り込み、これを3バイト分取り込む
毎に1ビット付加して24ビットから25ビットへの変
換を行う。そして記録時はこのパラレルデータをシリア
ルデータに変換して記録を行うようにする。
【0012】このように、デジタルVTRにおいては、
データは24−25変換が行われてシリアルデータとし
て記録されているため、これを再生するに当たって前述
したような単純なシリアル−パラレル変換は用いること
はできない。すなわち、3バイト毎の1ビットの存在に
より、単純な8ビット単位のデータをバイトデータとし
て扱うことはできないのである。
【0013】この発明は、以上の点にかんがみ、24−
25変換され、シリアルデータとして記録されたデジタ
ル信号の再生にあたって、バイト単位のデータを正しく
切り分けることができるようにしたものを提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明によるデジタル
信号の再生装置は、予め定められたバイト数毎にブロッ
ク化され、各ブロック毎にブロック同期符号が付加され
るとともに、3バイト毎に1ビット付加されることによ
り24−25変換されたシリアルデータで再生された信
号を、バイト単位のデータで転送するようにするもので
ある。
【0015】バイト単位でデータの転送および処理を行
なうので、ブロック同期符号は1バイトあるいは1バイ
トの整数倍のデータとされ、24−25変換はブロック
同期符号の時点に対して一定の位相関係をもって行なわ
れている。
【0016】そして、ブロック同期符号を基準にしたと
きのシリアルクロックの25クロック周期の内のいずれ
のタイミングで24−25変換の付加ビットが挿入され
ているかも定まっている。そこで、この発明において
は、このブロック同期符号の検出タイミングを基準にし
て、24−25変換の付加ビットを除去しながら、バイ
ト単位のデータの切り出しを正しく行なうようにする。
【0017】すなわち、この発明によるデジタル信号の
再生装置は、後述する実施例の参照符号と対応付ける
と、再生信号から前記シリアルデータのビット周期のシ
リアルクロックを形成するシリアルクロック形成手段3
0と、前記再生信号中のブロック同期符号を検出するブ
ロック同期符号検出手段41と、前記ブロック同期符号
検出手段41の検出信号に基づいて前記シリアルクロッ
クの25クロック周期の信号を形成する手段42と、前
記25クロック周期の信号から、この25クロック周期
を、8クロック、8クロック、9クロックの周期に分割
した状態のタイミング信号を形成するデコード手段43
と、このデコード手段43からのタイミング信号により
前記再生シリアルデータからバイト単位のデータを取り
出すバイトデータ取出手段44とを備えることを特徴と
する。
【0018】
【作用】前述したように、ブロック同期符号を基準にし
たときのシリアルクロックの25クロック周期の内のい
ずれのタイミングで24−25変換の付加ビットが挿入
されているかは定まっている。
【0019】この発明においては、ブロック同期符号検
出手段41の検出信号からシリアルクロックの25クロ
ック周期の信号が形成され、デコード手段43では、こ
の25クロック周期の信号から、24−25変換による
付加ビットが付加されたバイトのデータのタイミングに
対しては、9クロック、その他のバイトのデータについ
ては、8クロックを割り付けたタイミング信号が得られ
る。
【0020】したがって、取出手段44においては、こ
のタイミング信号により再生シリアルデータから、前記
付加ビットが除去されつつ、正しいバイト単位のデータ
が得られる。
【0021】
【実施例】以下、この発明によるデジタル信号の再生装
置を、前述したデジタルVTRの再生系に適用した場合
について、図を参照しながら説明する。
【0022】まず、この例のデジタルVTRについて説
明する。
【0023】この例のデジタルVTRは、アジマス角が
異なり、互いに180°の角間隔を隔てて配置された2
個の回転ヘッドを有する回転ヘッドドラムを使用する。
そして、この回転ヘッドドラムに対して、磁気テープを
斜めに、その180°弱の回転角分、巻き付け、前記2
個の回転ヘッドが、交互に磁気テープ上に斜めのトラッ
クを形成するように走査することにより、ビデオ信号お
よびオーディオ信号を記録し、再生する。
【0024】この場合、2つの回転ヘッドによって記録
される2本のトラックを一つのペアとし、5ペアで1フ
レーム分のビデオ信号およびオーディオ信号を、順次デ
ジタルデータとして記録するようにする。
【0025】図2は、この例の場合のデジタルVTRの
記録トラックフォーマットを示すものである。図2にお
いて、10は磁気テープであり、TAは一方の回転ヘッ
ドで形成されるトラック、TBはアジマス角が異なる他
方の回転ヘッドによって記録されるトラックである。前
述したように、トラックTAおよびTBは、一つのペア
とされ、5ペアのトラック、つまり10本のトラック
で、1フレーム分の信号の記録が行なわれる。
【0026】そして、オーディオデータとビデオデータ
とは、1本のトラック上において、記録エリアを異にし
て記録されている。すなわち、AR1はオーディオデー
タの記録エリア、AR2はビデオデータの記録エリアで
ある。さらに、このデジタルVTRにおいては、ビデオ
データおよびオーディオデータのほかに、サブコードデ
ータが記録されるようにされており、これもビデオデー
タおよびオーディオデータとは異なる記録エリアAR3
において、各トラック上に記録される。
【0027】なお、図2において、ビデオデータ、オー
ディオデータおよびサブコードデータとは異なる記録エ
リアITIには、再生時の回転ヘッドのトラッキングの
引き込み用のパイロット信号が記録されている。
【0028】この例のVTRでは、回転ヘッドドラムに
は、回転ヘッドドラムの一回転当たり、1ないし複数個
の基準位相パルスPGを発生するパルス発生器が設けら
れており、このパルス発生器から得られるパルスPG
は、回転ヘッドの基準位相を示すパルスとなる。記録時
および再生時には、このパルスPGを基準にして、回転
ヘッドの磁気テープに対するトラッキング位相が制御さ
れており、記録時と再生時とで、同一トラッキング条件
で、ヘッドがテープ上を走査するように制御されてい
る。
【0029】ITI、オーディオデータ記録エリアAR
1、ビデオデータ記録エリアAR2およびサブコードデ
ータ記録エリアAR3は、パルスPGに対して一定の位
相関係を有している。このため、記録時と再生時とで
は、このパルス発生器からのパルス信号PGと、例え
ば、ビデオ信号の垂直同期信号との位相同期がとられる
とともに、位相サーボ回路が働くようにされて、記録時
と再生時とで、同一トラッキング条件で、ヘッドがテー
プ上を走査するように制御されている。
【0030】そして、この例の場合、オーディオデー
タ、ビデオデータおよびサブコードデータは、外観的に
は全く同じブロック化構造を有するようになっている。
【0031】図3は、このブロック化データの構造を示
すものである。すなわち、各ブロックの先頭の2バイト
は、ブロック同期符号パターンが挿入されている。この
同期符号のパターンは、ビデオデータとオーディオデー
タとでは共通の符号パターンが用いられているか、サブ
コードデータは異なるパターンの符号が用いられてい
る。
【0032】同期符号パターンの後の3バイトは、ID
データである。この3バイトのIDデータのうち、初め
の1バイトのデータID0と、2バイト目のデータID
1とが本来のIDデータそのものである。そして、最後
の1バイトIDPは、これら各1バイトのIDデータI
D0,ID1に対するエラー訂正用のパリティである。
【0033】IDデータの次は、各種のデジタルデー
タ、つまり、オーディオデータ、ビデオデータあるいは
サブコードデータのうちのいずれかと、そのエラー検出
訂正用のパリティとからなる。この部分は、オーディオ
データブロック、ビデオデータブロック、サブコードデ
ータブロックの、それぞれにおいて大きさが異なる。
【0034】そして、IDデータは、オーディオデータ
ブロックとビデオデータブロックとでは同一のデータ構
造を有しているとともに、そのデータ内容も、ほぼ同一
である。しかし、サブコードデータブロックについての
IDデータは、そのデータ内容が異なる。
【0035】記録データは、前述したように24−25
変換されたのち、シリアルデータに変換されて記録され
るものである。図4〜図6は、デジタルビデオデータの
ブロックについての24−25変換を説明するためのも
ので、この場合、図4に示すように、1ブロックは90
バイトのバイト長となっている。そして、図5に示すよ
うに、1ビットの付加ビットbが3バイト毎のバイトデ
ータに付加されて、24−25変換され、その後、バイ
ト単位のパラレルデータがシリアルデータに変換されて
記録されるものである。
【0036】図6は記録時のクロックタイミングを説明
するための図である。すなわち、図6Aに示すクロック
DCKは、シリアルクロックであって、記録シリアルデ
ータの1ビット周期のクロックである。図6Bは、この
シリアルクロックDCKのカウント値を表している。
【0037】この例の場合、記録時のパラレルデータの
転送のためのクロックは、図6Cのような変則パラレル
クロックVCKとされている。この変則パラレルクロッ
クVCKは、図6Cに示すように、その3クロック分の
周期をシリアルクロックDCKの25クロック分とし、
かつ、このクロックVCKの3クロックのそれぞれの周
期を、それぞれシリアルクロックDCKの9クロック
分、8クロック分、8クロック分となるようにしたもの
である。
【0038】シリアルクロックDCKおよびこの変則パ
ラレルクロックVCKは、再生時においては、再生シリ
アルデータからクロック再生されて、後述のようにして
使用されるものである。
【0039】図7は、この例のデジタルVTRの再生系
のブロック図である。図7において、磁気テープ11上
を回転ヘッド12が記録トラック上を、正しく走査する
ことにより、記録データがシリアルで再生され、これが
アンプ13を介してA/Dでコンバータ14に供給され
る。A/Dコンバータ14では、この再生信号がデジタ
ル化される。そして、このA/Dコンバータ14の出力
信号が、データ再生回路15に供給されビタビ復号が成
される。データ再生回路15からのビタビ復号化された
データは、復調回路16に供給される。
【0040】アンプ13を通じたシリアルデータは、ま
た、クロック形成回路30に供給される。クロック形成
回路30は、PLLにより構成されており、再生シリア
ル信号に基づいてビット周期に同期したシリアルクロッ
クDCKを形成する。このシリアルクロックDCKは、
記録時のシリアルクロックと対応しており、A/Dコン
バータ14、データ再生回路15および復調回路16に
供給される。
【0041】復調回路16では、再生シリアルデータ中
からシンクパターンが検出されて、ブロック毎の先頭の
ブロック同期符号が検出される。そして、この復調回路
16において、このシンクパターン検出に基づいて、後
述するように、パイロット信号用に付加されていた付加
ビットを除くとともに、シリアルデータがバイト単位の
パラレルデータに変換される。このシンク検出処理およ
びバイト単位のパラレルデータへの変換処理については
後で詳述する。
【0042】復調回路16からのパラレルデータを転送
するためのクロックは、前述した変則クロックVCKで
あり、このクロックVCKは、次のように形成される。
【0043】すなわち、クロック形成回路30からのシ
リアルクロックDCKは、カウンタ31に供給される。
カウンタ31はシリアルクロックDCKを計数し、その
計数値をデコーダ32に供給する。デコーダ32は、カ
ウンタ31で、任意の時点からシリアルクロックDCK
が5クロック分計数されるとローレベルとなり、9クロ
ック分計数されるとハイレベルとなり、13クロック分
計数されると再びローレベルとなり、17クロック分計
数されるとハイレベルとなり、21クロック分計数され
るとローレベルとなり、25クロック分計数されるとハ
イレベルとなる出力を出す。
【0044】そして、25クロック分計数した後は、カ
ウンタ31の値は、リセットされ、そのリセット時点か
ら上述と同様にして、ハイレベルと、ローレベルとを順
次に繰り返す信号を出力する。こうして、デコーダ32
からは、図6で示した記録時のパラレルデータ転送用の
変則クロックVCKに対応する変則クロックVCKが得
られる。すなわち、シリアルクロックDCKの9クロッ
ク分、8クロック分、8クロック分を一つの周期として
繰り返す変則クロックVCKが得られる。ただし、この
変則クロックVCKは、再生信号中のシンクとは非同期
である。この変則クロックVCKは、パラレルデータに
変換された後のデータ転送用として、復調回路16に供
給される。
【0045】復調回路16から得られたバイト単位のデ
ータは、デ・ランダマイズ回路17に供給され、記録時
にM系列の乱数に従って、バラバラにされたバイト単位
のデータが元の並びのデータに戻される。
【0046】このデ・ランダマイズ回路17からのバイ
ト単位のデータは、ID再生回路18に供給され、ID
データについてのエラー訂正処理およびデコード処理が
行われる。そして、このID再生回路18からのバイト
単位のデータは、TBC回路19に供給されて時間軸誤
差が除去される。
【0047】時間軸誤差が除去されたバイト単位のデー
タはエラー訂正回路20に供給され、図3に示したよう
に、ブロック毎に備えられているパリティを用いたエラ
ー訂正処理が行われる。さらに、エラー訂正回路20か
らの出力信号はデジタル信号訂正回路21に供給され、
逆DCT処理により圧縮デジタルビデオ信号が伸張され
る。そして、再生デジタル信号が出力端子22から出力
される。
【0048】復調回路16〜TBC回路19のそれぞれ
に対しては、変則クロックVCKが、そのバイト単位の
データの転送のクロックとされる。
【0049】また、TBC回路19、エラー訂正回路2
0およびデジタル信号処理回路21のそれぞれの間で
は、クロック発生回路34からの基準クロックTCKに
より、バイト単位のデータがパラレル転送される。クロ
ック発生回路34には、入力端子33から同期信号が供
給され、この同期信号に基づいて、クロック発生回路3
4ではクロックTCKが形成される。
【0050】次に、シンク検出および再生シリアルデー
タからバイト単位のデータの切り出しを行なう図7の復
調回路16のいくつかの実施例を以下に説明する。図1
は、復調回路16の第1の実施例である。この例の場
合、復調回路16は、再生シンク検出部161と、この
再生シンク検出部161から得られる再生シンク検出パ
ルスaSYNPの正確性を検査するためのシンク検査部
162と、シリアルクロックDCKから変則クロックV
CKへのクロック乗り換え回路163および164とか
らなっている。
【0051】クロック乗り換え回路163は、バイトデ
ータについてのクロック乗り換え回路であり、また、ク
ロック乗り換え回路164は、シンク検出パルスについ
てのクロック乗り換え回路である。なお、この例の場
合、シリアルクロックDCKは、40MHzであり、変
則クロックVCKは、その8分の1の5MHzとされて
いる。
【0052】データ再生回路15からこの復調回路16
の再生シンク検出部161に供給されるシリアルデータ
DTinは、この例においては、直列接続された18個
の1ビット分の遅延回路Z1、Z2...Z18に、ク
ロックDCKにより順次に転送される。これら遅延回路
Z1〜Z18の各出力信号は、シンクパターンマッチン
グ回路41に供給される。このシンクパターンマッチン
グ回路41では、再生シリアルデータの所定ビット数の
ビットパターンと、比較用シンクパターンとのパターン
マッチングにより、シンク検出を行なう。
【0053】オーディオデータおよびビデオデータにつ
いては、前述したように共通の比較用シンクパターンに
よりマッチング処理が行われ、また、サブコードの時に
は異なる比較用シンクパターンが選択される。
【0054】このパターンマッチングの比較用シンクパ
ターンの切り替えは、図示しないがこの例では回転ヘッ
ドの回転位相の基準となるパルスPGに基づいて形成さ
れる記録エリア信号に基づいて行なわれ、ビデオデータ
の記録エリアおよびオーディオデータ記録エリアのとき
と、サブコードデータの記録エリアのときとで、比較用
シンクパターンの切り替えが行われる。
【0055】この例の場合、再生時のシンクパターンは
15ビットのパターンであり、オーディオデータおよび
ビデオデータに対する比較用シンクパターンは、 011000000001101 サブコードデータに対する比較用シンクパターンは、 000110000000010 とされている。
【0056】シンクパターンマッチング回路41では、
上記の15ビットのパターンについて、予め用意された
比較用パターンと、遅延回路Z1〜Z18からのデータ
のうちの15ビットのパターンとの論理積を取り、両者
の一致を判定する。そして両者の一致が検出されたと
き、再生シリアルデータ中のシンクパターンを検出した
として、その検出出力aSYNPがこの回路41から得
られる。
【0057】そして、この検出パルスaSYNPは、カ
ウンタ42にそのリセットパルスとして供給される。カ
ウンタ42は、シリアルクロックDCKを25個カウン
トするとキャリーパルスを発生する25進カウンタであ
る。前記リセットにより、このカウンタ42のカウント
値は、シンク検出パルスaSYNPの時点を基準にした
ものとなる。
【0058】このカウンタ42のカウント値出力は、デ
コーダ43に供給される。デコーダ43は、カウンタ4
2のシリアルクロックDCKの25クロックで1巡する
カウント値を参照し、前記シリアルクロックDCKの2
5クロックの内の8クロック、8クロック、9クロック
毎に発生するパルスENABLEをこれより出力する。
【0059】そして、遅延回路Z1〜Z18の各出力デ
ータが、シリアル−パラレル変換回路44に供給される
と共に、パルスENABLEがこのシリアル−パラレル
変換回路44に供給されて、パルスENABLEのタイ
ミングで、シリアルデータからバイト単位のパラレルデ
ータが切り出され、このシリアルパラレル変換回路44
から出力される。つまりバイト単位のデータに変換され
る。
【0060】図8は、この時の再生シンク検出部161
のタイミングチャートである。
【0061】この例の場合、データ再生回路からのデー
タDTinは、図8Aのようなものとする。ここで、図
8中で、*は不定のデータを示している。また、図8に
おいて、EBで示すのは付加ビットであり、これは3バ
イト毎に付加されたものである。そして、図8B〜J
は、遅延回路Z1〜Z18によって入力データDTin
をそれぞれ遅延した後のデータ示している。
【0062】今、図8Aに示すように、入力データDT
inの先頭から番号「0」から「14」までを付したビ
ットがシンクパターンであって、これがシンクパターン
マッチング回路41で検出されると、このシンクパター
ンマッチング回路41からは図8Kに示すようなタイミ
ングで、シンクパターン検出パルスaSYNPが得られ
る。この結果、カウンタ42は、このパルスaSYNP
によりリセットされ、その計数値は図8Lに示すように
変化することになる。
【0063】そして、この例の場合においては、カウン
タ42は、カウント値「0」からカウント値「24」ま
で繰り返し計数を行い、そのうちのカウント値「0」、
「8」、「16」において、パルスENABLEが図8
Mに示すように得られる。そして、このパルスENAB
LEによって、シリアル−パラレル変換回路46で8ビ
ットパラレルデータがラッチされ、その出力とされる。
すなわち、図8C〜Jにおいて、一点鎖線で囲った8ビ
ットが、それぞれバイト単位のデータとして出力され、
図8Nに示すバイトデータDTAとしてシリアル−パラ
レル変換回路46から出力される。
【0064】この図8から明らかなように、シンク検出
パルスaSYNPから、シリアルクロックの8クロッ
ク、8クロック、9クロックの周期で順次得られるパル
スENABLEにより、データがラッチされてバイト単
位のパラレルデータに変換されることにより、付加ビッ
トが除去されて元の正しいバイト単位のパラレルデータ
DTAが得られるものである。
【0065】そして、このバイト単位のパラレルデータ
DTAは、クロック乗り換え回路163を介してデ・ラ
ンダマイズ回路17に供給される。また、この例の場合
には、シンクパターンマッチング回路41から得られる
シンク検出パルスaSYNPが、再生シンク検出部16
1からそのまま得られ、これがクロック乗り換え回路1
64を介してシンク検査部162に供給される。
【0066】次に、データDTAについてのクロック乗
り換え回路163の一例について、図9、図10、図1
1を参照しながら説明する。図9は、この例のクロック
乗り換え回路163の一実施例のブロック図である。ま
た、図10および図11は、この例の場合のクロック乗
り換え回路163でのデータDTAについてのクロック
乗り換えのタイミングチャートを示すものである。
【0067】前述したように、シンク検出パルスaSY
NPは、変則クロックVCKの位相とは無関係に発生す
るために、シリアルパラレル変換回路44から得られる
バイト単位のデータDTAと変則クロックVCKとの間
には25通りの位相の状態が生じる。そのため、このク
ロック乗り換えには注意が必要となる。
【0068】そして、変則クロックVCKは、前述した
ように、図10Aおよび図11Aに示すような矩形波信
号であり、その3クロックのそれぞれの周期が、シリア
ルクロックDCKの9クロック、8クロック、8クロッ
ク周期とされ、それが繰り返すものである。
【0069】この変則クロックVCKは、図9の実施例
のクロック乗り換え回路163の制御信号発生回路54
に供給される。この制御信号発生回路54は、変則クロ
ックVCKをもとに、この変則クロックVCKより少し
早く立ち上がるクロックパルスOEN(図10Dおよび
図11D参照)を生成するとともに、変則クロックVC
Kの、シリアルクロックDCKの9クロック分のレート
の期間の立ち下がりを示すパルスVFL(図10Bおよ
び図11B参照)を発生する。後述するようにパルスO
ENを用いて出力するデータを保持することで、変則ク
ロックVCKでの出力データのラッチが可能となり、ク
ロックが乗り換えられる。
【0070】そして、変則クロックVCKの3周期を1
周期とするパルスVFLは、カウンタ55に、そのリセ
ットパルスとして供給される。カウンタ55は、シリア
ルクロックDCKをカウントする25進のカウンタであ
る。そして、このカウンタ55のカウント値出力CNT
V(図10Cおよび図11C参照)は、位相検査回路5
6に供給される。位相検査回路56には、例えばDフリ
ップフロップにより構成されるビット遅延回路57にお
いて、クロックDCKによりシンク検出パルスaSYN
Pを1ビット分遅らせたbSYNPが、検査タイミング
信号として供給される。
【0071】また、シリアル−パラレル変換回路44か
らのデータDTAは、Dフリップフロップにより構成さ
れるビット遅延回路51に供給されるとともに、選択回
路52の一方の入力端に供給される。一方、ビット遅延
回路51によって、1ビット分遅れたデータDTBは、
選択回路52の他方の入力端に供給される。位相検査回
路56の出力は、この選択回路52の選択制御信号とし
て供給される。
【0072】この選択回路52の出力は、ラッチ回路5
3に供給され、制御信号発生回路54からのパルスOE
Nがハイレベルであるときに、クロックDCKのタイミ
ングでラッチされ、その時のデータが保持される。すな
わち、ラッチ回路53では、制御信号発生回路54から
のパルスOENによって、選択回路52からのデータが
ラッチされ、そのラッチされたデータが保持されること
になる。
【0073】今、ここで、シンク検出パルスaSYNP
が発生したとき、これをシリアルクロックDCKの1ク
ロック分遅らせたbSYNPでの、カウンタ55のカウ
ント値CNTBの値を位相PHと呼ぶこととする。
【0074】この位相PH=9のとき、制御信号発生回
路54で形成したパルスOENによって、データDTA
をラッチしようとするとミスが生じる。この状態を図1
0E〜Hに示す。すなわち、パルスOENの立上がりに
よりデータをラッチするものとすると、図10Dのパル
スOENの4番目のパルスは、本来、「s7〜s14」
のデータをラッチしなければならないところ、「d0〜
d7」をラッチしてしまい、エラーとなる。
【0075】一方、データDTAを1クロック分遅延し
たデータDTBを、パルスOENでラッチすると図10
I、Jに示すようにエラーは発生しない。
【0076】逆に、PH=8のときには、図11Iおよ
びJに示すように、データDTBをパルスOENのタイ
ミングでラッチしようとするとエラーが生じる。一方、
データDTAをパルスOENでラッチすれば、図11
G,Hに示すように、エラーは生じない。
【0077】位相検査回路56は、このように位相PH
の値によってパルスOENのタイミングでラッチ回路5
3で保持するデータを選択するようにするものである。
この例では、位相PHがカウント値CNTVの「9」以
上で「17」以下(9≦PH<17)の時には、データ
DTBを選択回路52から出力するように制御し、その
他の時にはデータDTAを選択回路52から出力するよ
うに制御するようにする。
【0078】これによりバイト単位のデータがエラーな
く連続的に正しく再現されることになり、正しいクロッ
ク乗り換えが行われることになる。そしてラッチ回路5
3からのデータが、ラッチ回路58で変則クロックVC
Kによりラッチされて、この変則クロックVCKに同期
したパラレルデータDToutが得られ、これが変則ク
ロックVCKに基づいて順次転送が行われることにな
る。なお、ラッチ回路58は、後続の回路の初段に設け
られるようにされていてもよい。
【0079】シンク検出パルスaSYNPについてのク
ロック乗り換え回路164についても、ほぼ同様にして
クロック乗り換えが行われる。すなわち、制御信号発生
回路65、カウンタ66、位相検査回路67および遅延
回路68は、クロック乗り換え回路163における制御
信号発生回路54、カウンタ55、位相検査回路56、
遅延回路57にそれぞれ対応している。
【0080】そして、このクロック乗り換え回路164
の場合においては、遅延回路68にはシンク検出パルス
aSYNPが供給され、1クロック分遅れたパルスbS
YNPが得られることになる。そして、シンク検出パル
スSYNP自体は、シリアルクロックの1周期分のパル
スであるので、長シンク発生回路61に供給されてパル
ス幅が8倍の長さに変形される。
【0081】そして、この8倍の長さに変形されたパル
スが、ラッチ回路62に供給されて1クロック分遅らさ
れ、これが選択回路63の一方の入力端に、また、長シ
ンク発生回路61からのパルスが選択回路63の他方の
入力端に供給される。そして位相検査回路67の位相検
査結果に応じて、前述と同様にして選択回路63が切り
替え制御され、出力するパルスが選択され、ラッチ回路
64においてパルスOENによってラッチされる。そし
て、ラッチ回路69で変則クロックVCKにより、さら
にラッチされ、変則クロックVCKに同期したシンク検
出パルスpbSYNPとして出力される。
【0082】クロック乗り換え回路163から得られた
出力データDToutは、デ・ランダマイズ回路17に
そのまま供給される。一方、クロック乗り換え回路16
4で得られたクロック乗り換え後のシンク検出パルスp
bSYNPは、シンク検査部162に供給される。この
シンク検査部162のクロックは変則クロックVCKで
ある。
【0083】このシンク検査部162においては、シン
ク検出パルスpbSYNPはステートマシーン45に供
給されるとともに、フライホイールカウンタ46に供給
される。フライホイールカウンタ46は、パルスpbS
YNPによりリセットされ、次のシンクパターンの検出
出力が得られると予想されるときに、予測パルスFWS
YNPを出力するように構成されたものであり、シンク
位置予測回路を構成する。
【0084】すなわち、このフライホイールカウンタ4
6は、オーディオブロックデータおよびビデオデータの
ブロックデータの再生時には、90バイト周期で予測パ
ルスFWSYNPを発生し、サブコードブロックの再生
時には、12バイト周期で予測パルスFWSYNPを発
生する。このため、図示しないが、このフライホイール
カウンタ46は、前述した基準パルスPGから生成され
た記録エリア信号により、そのプリセットカウント値
が、それぞれ変更され、前述したような周期の予測パル
スFWSYNPが発生するように切り換えられる。
【0085】ステートマシーン45は、検出パルスpb
SYNPと、フライホイールカウンタ46からの予測パ
ルスFWSYNPとを参照して、正しくシンクパルスが
検出されている状態か、あるいはその他の状態かを検知
し、その検知の結果に応じた状態データSTATEを出
力する。そして、パルスFWSYNPが、シンク検出パ
ルスとしてデ・ランダマイズ回路17に供給されるとと
もに、状態データSTATEもデ・ランダマイズ回路1
7に供給される。
【0086】このステートマシーン45の構成および動
作について、次に説明する。このステートマシーン45
は、フライホイールカウンタ46からの予測パルスFW
SYNPを用いて、シンク検出パルスaSYNPの信頼
性を検査する機能を有する。フライホイールカウンタ4
6からの予測パルスFWSYNPは、一つ前のシンク検
出パルスaSYNPから予測されたものであり、両者が
一致するということは、そのシンク検出パルスaSYN
Pおよび一つ前のシンク検出パルスaSYNPの信頼性
が高いことを示している。
【0087】こうして、フライホイールカウンタ46か
らのパルスFWSYNPと、再生シンク検出部161か
らのシンク検出パルスaSYNPとの関係を調べること
で、シンク検出パルスaSYNPの信頼性を検査するこ
とができる。
【0088】この実施例では、ステートマシーン45の
2つの入力パルスaSYNP、FWSYNPの関係を表
わす指標として、次に示すような4つのモードを持つス
テートマシーンを利用する。
【0089】「モード」 サーチモード(以下、Sモードという);再生シンク
検出部161でシンクが検出されていない待ち状態 ベリファイモード(Vモードと、以下称する);再生
シンク検出部161で一つのシンクが検出された不確定
状態 ホールドモード(Hモードと、以下称する);再生シ
ンク検出部161からのシンク検出パルスaSYNCと
フライホイールカウンタ46からのパルスFWSYNP
とが一致した安定状態 コーションモード(以下、Cモードという);再生シ
ンク検出部16で1個のシンクが抜けた場合の警告状
態。
【0090】「モード遷移条件」マッチ;再生シンク検
出部161からのシンク検出パルスSYNPとフライホ
イールカウンタ46からのパルスFWSYNPが一致し
た場合 ミスマッチ;再生シンク検出部161からのシンク検出
パルスSYNPとフライホイールカウンタ46からのパ
ルスFWSYNPが不一致の場合。
【0091】図13および図14は、ステートマシーン
45の各モードおよびその遷移を説明するための図であ
る。ステートマシーン45は、各モードを表すため状態
信号STATEを出力する。
【0092】ステートマシーン45では、初期状態で
は、Sモードに設定しておき、再生シンク検出部161
からのシンク検出パルスSYNPの発生を待つ。再生シ
ンク検出部161で同期符号パターンが検出され、シン
ク検出パルスaSYNPが発生すると、ステートマシー
ン45はVモードに遷移する。
【0093】そして、ステートマシーン45では、Vモ
ードのときに再生シンク検出部161でシンク検出パル
スaSYNPが得られると、フライホイールカウンタ4
6からの予測パルスFWSYNPとの検査が行なわれ
る。この検査の結果、ミスマッチの場合、再生シンク検
出部161からのシンク検出パルスaSYNPの信頼性
が薄いので、Sモードに戻り、再生シンク検出部161
での新たなシンク検出パルスaSYNPを待つ。検査の
結果、マッチする場合には、VモードからHモードに遷
移する。これは、再生シンク検出部161で2回連続し
てシンクが正しく検出されると、安定状態Hモードに遷
移することを意味する。
【0094】ステートマシーン45は、Hモードのとき
には、フライホイールカウンタ46からのパルスFWS
YNPと再生シンク検出部161からのパルスaSYN
Pとの検査の結果、マッチする限り、Hモードを保持す
る。しかし、データの終わりや、何らかのエラーでシン
クが抜けたとき、ミスマッチ状態になるため、Cモード
に移行する。CモードではパルスFWSYNPをそのま
ま出力する。
【0095】このCモードで、さらにミスマッチになる
と、Sモードに移る。つまり、1個のシンクが抜けただ
けでは、Cモードに移るが、2個続けてシンクが抜ける
と、初期状態であるSモードに戻ることになる。もちろ
ん、Cモードのときマッチすれば、Hモードに復帰でき
る。これにより、エラー等により、単に1個のシンクが
抜けた場合に、次のシンクが正しく得られれば、Hモー
ドに即座に復帰できることを示している。
【0096】ステートマシーン45では、疑似同期パル
スを除去する機能も有する。すなわち、再生シンク検出
部161での検出パルスaSYNPの中には、疑似同期
符号が含まれている可能性がある。これは、フライホイ
ールカウンタ46からのパルスFWSYNPと再生シン
ク検出部161からのパルスaSYNPとを比較して、
予定されていないときに再生シンク検出部161からパ
ルスaSYNPが発生したとき、疑似パルスとして検出
し、それを排除する。この場合にも、フライホイールカ
ウンタ46からのパルスFWSYNPがシンク検出パル
スとして出力される。
【0097】すなわち、フライホイールカウンタ46か
らのパルスFWSYNPの信頼性が高くなっているHモ
ードおよびCモードでは、フライホイールカウンタ46
からのパルスFWSYNPと一致しない再生シンク検出
部161からのパルスaSYNPを無視することによ
り、前述の機能を実行することができる。
【0098】以上のことを実現するため、フライホイー
ルカウンタ46には、ステートマシーン46からの状態
信号STATEが供給される。
【0099】また、ステートマシーン45は、オーディ
オデータの記録エリアAR1が終了して、次のビデオデ
ータの記録エリアAR2の再生に移る際、さらには、ビ
デオデータの処理が終了してサブコードデータの記録エ
リアAR3の再生に移る際、それぞれポストシンクブロ
ックの検出を行なったタイミングでリセットされ、速や
かに、次の同期符号の検出動作に備えるような構成をと
っている。
【0100】ステートマシーン45においては、上述し
た4種のモードの中で、HモードとHモードになる前の
Vモードが、シンクを正しく検出できた状態を表わすモ
ードである。そこで、このHモードおよびVモードにお
いて、再生シンク検出部161からの検出パルスaSY
NPと、フライホイールカウンタ46からのパルスFW
SSYNPとの論理積をとったものが、最も正しいシン
ク検出パルスとなる。
【0101】次に、図15は復調回路16の第2の実施
例である。
【0102】この例は再生シンク検出部161のカウン
タ42におけるリセット動作を制御することで疑似シン
クの影響を除去して、安定にバイト単位のパラレルデー
タを切り出せるようにする場合の例である。
【0103】このため、この例においては、シンクパタ
ーンマッチング回路41の後段に制御回路47が設けら
れる。そして、この制御回路47からカウンタ42にリ
セットパルスを供給するとともに、この制御回路47か
ら再生シンク検出パルスpbSYNPを出力するように
する。
【0104】そして、この例においては、シンク検査部
162のステートマシーン45からの状態データSTA
TEが、制御回路47に供給される。そして、ステート
マシーン45からの状態データSTATEが、Hモード
(ホールドモード)を表しているシンクを安定に検出し
ている状態のときには、制御回路47は、シンク検出パ
ルスaSYNPによるカウンタ42のリセットは行わな
いようにする。
【0105】したがって、ステートマシーン45でHモ
ードであるとされる安定状態では、カウンタ42は、最
初に正しいシンク検出パルスaSYNPによりリセット
された後には、自己のキャリーパルスによりカウント値
が「0」に戻る25進カウンタとして常に働き、疑似シ
ンクがシンクパターンマッチング回路41で検出された
としても、それが無視され、安定なバイト単位のデータ
の切り出しをつつけることができる。
【0106】図16は、復調回路16の第3の実施例
で、これも疑似シンクの影響を除去する場合の例であ
る。
【0107】この例においては、シンク検査部162の
ステートマシーン45からの状態データSTATEが制
御回路47に供給されると共に、カウンタ42からのカ
ウント値出力が、この制御回路47に供給される。
【0108】この例は、カウンタ42のカウント値によ
って、シンクパターンマッチング回路41からのシンク
検出パルスaSYNPが、疑似シンクか否かを検出する
ようにしている。すなわち、状態データSTATEがホ
ールドモードを示している安定状態では、検出パルスa
SYNPはカウンタ42のカウント値が24の時にのみ
発生するはずなので、それ以外は疑似シンクなどと考
え、これを無視するようにするものである。これは、カ
ウンタ42が、24−25変換方式のデータの場合に
は、シンクパターンはシフトクロックの25の倍数ビッ
トで発生することを利用しているものである。
【0109】すなわち、制御回路47は、シンクパター
ンマッチング回路41からのシンク検出パルスaSYN
Pの発生時点で、カウンタ42のカウント値を参照し、
それが「24」の時には、カウンタ42のリセットを行
なうが、カウンタ42のカウント値が「24」以外であ
り、かつ、ステートマシーン45からの状態データST
ATEがホールドモードを示しているときには、カウン
タ42のリセットを行なわない。
【0110】このようにすることによって、この例にお
いても、疑似シンクの影響を除去して、バイト単位のデ
ータの安定した切り出しが行えるものである。
【0111】なお、この復調回路16の第3の実施例に
おいては、次のようにして、データに対して何等かの原
因で発生する1〜2ビット程度の、いわゆるビットスリ
ップに対応することができる。
【0112】すなわち、上述の説明では、シンクパター
ンマッチング回路41のシンク検出パルスaSYNP
を、状態データSTATEがホールドモードのときに
は、カウンタ42のカウント値が「24」のときにの
み、正しいシンク検出パルスと判定するようにしたが、
ビットスリップを考慮して、シンク検出パルスaSYN
Pの発生時点が、カウンタ42のカウント値が、「24
±2」の範囲であれば、それを正しいシンク検出パルス
と判定するようにするものである。
【0113】図17は、復調回路16の第4の実施例の
ブロック図である。この例は再生シンク検出処理と、シ
ンク検査処理を同じ動作レートで行えるように工夫した
場合である。
【0114】すなわち、この例においては、シンクパタ
ーンマッチング回路41からのシンク検出パルスaSY
NPは、制御回路71に供給される。そして、この制御
回路71からのパルスpbSYNPがステートマシーン
73に供給される。さらに、この制御回路71からのパ
ルスRSTによって、フライホイールカウンタ72をリ
セットするようにする。つまり、この例では、フライホ
イールカウンタ72をパルスENABLEを形成する基
礎となるカウンタとして兼用しているものである。そし
て、フライホイールカウンタ72のカウント値出力を、
デコーダ74に供給しデコーダ74でパルスENABL
Eを形成する。
【0115】フライホイールカウンタ72は、シンク検
出パルスaSYNPの1周期でまわるカウンタである。
このカウンタ72からの予測検出パルスFWSYNP
は、この例のクロック乗り換え回路75に供給されると
ともに、ステートマシーン73に供給される。さらに、
ステートマシーン73からの状態データSTATEは、
制御回路71に供給されるとともに、クロック乗り換え
回路75を介して出力される。
【0116】制御回路71の動作は、図16の実施例と
ほぼ同様である。しかし、この例の場合には、ビットス
リップがシンク検出パルスに発生した場合でも、安定に
シンク検出パルスを得ることができるように考慮してい
る。このため、フライホイールカウンタ72のカウント
値出力が制御回路71に供給される。
【0117】すなわち、制御回路71にフィードバック
されるフライホイールカウンタ72のカウント値の値
は、ビットスリップが1ビット分の幅で発生したとき、
予定よりシンク検出パルスの発生時点が1ビット分ずれ
ることになる。このため制御回路71では、1ビット分
のビットスリップが発生したと認識できる。
【0118】つまり、制御回路71は、ステートマシー
ン73からの状態データSTATEがホールドモードで
あって、安定状態であるときに、フライホイールカウン
タ72のカウント値が適切な範囲内、例えば本来のシン
ク検出パルスの発生時点に対して±2ビット程度の範囲
内の値であれば、シンクパターン検出回路41で検出さ
れた検出パルスaSYNPは、これを正しいシンクとし
て処理するようにするものである。このようにして、±
2ビットの範囲のビットスリップ時のシフト検出が可能
になるものである。
【0119】以上説明したようにして、この発明によれ
ば、24−25変換によって付加されたビットを除去し
ながら、シリアルデータを正しいバイト並びに切り分け
ることができる。
【0120】そして、復調回路16の第2の実施例およ
び第3の実施例においては、疑似シンクの影響を無視し
た安定は切り出しが行える。さらに、復調回路16の第
3の実施例および第4の実施例においては、ビットスリ
ップ時においても、シンクパターンを検出することが可
能となるものである。
【0121】また、上述した実施例のクロック乗り換え
回路によれば、メモリ等を使用せずに、安定したクロッ
ク乗り換えが行なえるものである。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、予め定められたバイト数毎にブロック化され、各ブ
ロック毎にブロック同期符号が付加されるとともに、3
バイト毎に1ビット付加されることにより24−25変
換されたシリアルデータで再生された信号を、バイト単
位のデータで転送するようにするデジタル信号の再生装
置において、ブロック同期符号を検出し、その検出出力
に基づいてシリアルクロックの25ビット周期の信号を
生成し、その25クロック周期の信号から、この25ク
ロック周期を、8クロック、8クロック、9クロックの
周期に分割した状態のタイミング信号を形成し、このタ
イミング信号に基づいて、付加ビットを除去しながら正
しいバイト単位のデータの切り分けを行うことができ
る。
【0123】また、この発明によれば、疑似シンクやビ
ットスリップが発生しても安定にバイト単位のデータの
切り分けを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるデジタル信号の再生装置の要部
の第1の実施例のブロック図である。
【図2】この発明によるデジタル信号の再生装置が適用
されるデジタルVTRによる記録パターンを説明するた
めの図である。
【図3】この発明が適用されるデジタルVTRにおける
データの構造を説明するための図である。
【図4】この発明が適用されるデジタルVTRにおける
データの構造を説明するための図である。
【図5】この発明の対象である24−25変換のための
付加ビットを説明するための図である。
【図6】この発明によるデジタル信号の再生装置におけ
るクロックを説明するための図である。
【図7】この発明が適用されるデジタルVTRの再生系
の一例を示すブロック図である。
【図8】図1の説明のためのタイミングチャートであ
る。
【図9】図1の実施例の一部の回路の具体例のブロック
図である。
【図10】図9の例の説明のためのタイミングチャート
である。
【図11】図9の例の説明のためのタイミングチャート
である。
【図12】図1の実施例の一部の回路の具体例のブロッ
ク図である。
【図13】図1の実施例の一部回路の説明のための図で
ある。
【図14】図1の実施例の一部回路の説明のための図で
ある。
【図15】この発明によるデジタル信号の再生装置の要
部の第2の実施例のブロック図である。
【図16】この発明によるデジタル信号の再生装置の要
部の第3の実施例のブロック図である。
【図17】この発明によるデジタル信号の再生装置の要
部の第4の実施例のブロック図である。
【符号の説明】
16 復調回路 41 シンクパターンマッチング回路 42 カウンタ(25進カウンタ) 43 デコーダ 44 シリアル−パラレル変換回路 45 ステートマシーン 46 フライホイールカウンタ 47 制御回路 161 再生シンク検出部 162 シンク検査部 163、164 クロック乗り換え回路

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め定められたバイト数毎にブロック化さ
    れ、各ブロック毎にブロック同期符号が付加されるとと
    もに、3バイト毎に1ビット付加されることにより24
    −25変換されたシリアルデータで再生された信号を、
    バイト単位のデータで転送するようにするデジタル信号
    の再生装置において、 再生信号から前記シリアルデータのビット周期のシリア
    ルクロックを形成するシリアルクロック形成手段と、 前記再生信号中のブロック同期符号を検出するブロック
    同期符号検出手段と、 前記ブロック同期符号検出手段の検出信号に基づいて前
    記シリアルクロックの25クロック周期の信号を形成す
    る手段と、 前記25クロック周期の信号から、この25クロック周
    期を、8クロック、8クロック、9クロックの周期に分
    割した状態のタイミング信号を形成するデコード手段
    と、 このデコード手段からのタイミング信号により前記再生
    シリアルデータからバイト単位のデータを取り出すバイ
    トデータ取出手段とを備えるデジタル信号の再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のデジタル信号の再生装置
    において、 前記シリアルクロックの25クロック周期の信号を形成
    する手段は、前記シリアルクロックを計数するカウンタ
    で構成され、このカウンタが前記ブロック同期符号検出
    手段からの検出信号でリセットされるとともに、 前記ブロック同期符号検出手段で安定にブロック同期符
    号が検出されているときには、前記ブロック同期符号検
    出手段からの検出信号による前記カウンタのリセットは
    禁止されるようになされたデジタル信号の再生装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のデジタル信号の再生装置
    において、 前記カウンタは前記25クロック周期の信号を出力する
    とともに、前記ブロック同期符号の周期として予測され
    る周期の信号を出力し、 前記ブロック同期符号の周期として予測される周期の信
    号と前記ブロック同期符号検出回路からの検出信号とを
    参照して、ブロック同期符号が安定に検出されているか
    どうかを判定する判定手段を設けたことを特徴とするデ
    ジタル信号の再生装置。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3に記載のデジタル
    信号の再生装置において、 前記ブロック同期符号が安定に検出されている場合にお
    いて、前記カウンタからのカウント値が前記ブロック同
    期符号の周期として予測される周期について所定の範囲
    内にあるときには、前記カウンタを前記ブロック同期符
    号の検出信号でリセットする制御回路を設けたことを特
    徴とするデジタル信号の再生装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のデジタル信号の再生装置
    において、 前記シリアルクロックの25クロック周期毎に、この2
    5クロック周期内で8クロック、8クロック、9クロッ
    ク毎にパルスを発生する変則クロックによりリセットさ
    れる25進カウンタと、 この25進カウンタのカウント値を前記ブロック同期符
    号の検出信号に同期した時点で検査する位相検査手段
    と、 前記バイトデータ取出手段からのバイト単位のデータ
    と、このバイト単位のデータを遅延したデータとのいず
    れかを、前記位相検査手段での検査結果に基づいて選択
    する選択手段と、 前記選択手段で選択されたバイト単位のデータを前記変
    則クロックによりラッチするラッチ手段とを設けたこと
    を特徴とするデジタル信号の再生装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載のデジタル信号の再生装置
    において、 前記シリアルクロックの25クロック周期毎に、この2
    5クロック周期内で8クロック、8クロック、9クロッ
    ク毎にパルスを発生する変則クロックによりリセットさ
    れる25進カウンタと、 この25進カウンタのカウント値を前記ブロック同期符
    号の検出信号に同期した時点で検査する位相検査手段
    と、 前記ブロック同期符号検出手段からの検出信号と、この
    検出信号を遅延した信号とのいずれかを、前記位相検査
    手段での検査結果に基づいて選択する選択手段と、 前記選択手段で選択された信号を前記変則クロックによ
    りラッチするラッチ手段とを設けたことを特徴とするデ
    ジタル信号の再生装置。
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