JP3501174B2 - ポリアリーレンスルフィドの共重合体の製造方法およびその製造方法によって得られた共重合体を含有する組成物 - Google Patents
ポリアリーレンスルフィドの共重合体の製造方法およびその製造方法によって得られた共重合体を含有する組成物Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリアリーレンスルフィ
ド(PAS)共重合体の製造方法およびその製造方法に
よって得られた共重合体を含有する組成物に関する。さ
らに詳しくは、各種電気、電子機器部品や自動車機器部
品に好適に用いられるポリアリーレンスルフィド共重合
体の製造方法およびその製造方法によって得られた共重
合体を含有する組成物に関する。
ド(PAS)共重合体の製造方法およびその製造方法に
よって得られた共重合体を含有する組成物に関する。さ
らに詳しくは、各種電気、電子機器部品や自動車機器部
品に好適に用いられるポリアリーレンスルフィド共重合
体の製造方法およびその製造方法によって得られた共重
合体を含有する組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ポリアリーレンスルフィドは、耐
熱性、機械的物性、耐化学薬品性等に優れているため、
上述のように各種電気、電子機器部品や自動車機器部品
等に多く用いられてきた。しかしポリアリーレンスルフ
ィドは成形時に結晶化速度が遅いため低温の金型では充
分な結晶化が起きず製品の変形、耐熱性の低下、表面外
観不良を起こすという問題があった。このような不都合
を解消するため、カルボン酸エステルを添加したもの
(特開昭62−230848号公報)、燐酸エステルを
添加したもの(特開昭62−230850号公報、特開
平1−225660号公報、特開平3−91563号公
報)、アルキルメルカプタンおよび無機充填材を添加し
たもの(特開平5−140451号公報)、モノエポキ
シ化合物を添加したもの(特開昭64−65171号公
報)、およびメルカプトシランを添加したもの(特開昭
52−52958号公報)などが開示されている。
熱性、機械的物性、耐化学薬品性等に優れているため、
上述のように各種電気、電子機器部品や自動車機器部品
等に多く用いられてきた。しかしポリアリーレンスルフ
ィドは成形時に結晶化速度が遅いため低温の金型では充
分な結晶化が起きず製品の変形、耐熱性の低下、表面外
観不良を起こすという問題があった。このような不都合
を解消するため、カルボン酸エステルを添加したもの
(特開昭62−230848号公報)、燐酸エステルを
添加したもの(特開昭62−230850号公報、特開
平1−225660号公報、特開平3−91563号公
報)、アルキルメルカプタンおよび無機充填材を添加し
たもの(特開平5−140451号公報)、モノエポキ
シ化合物を添加したもの(特開昭64−65171号公
報)、およびメルカプトシランを添加したもの(特開昭
52−52958号公報)などが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれも比較
的低分子量の耐熱性に乏しいものを可塑剤等の添加物と
して押出機によって混合するため、混練時に未反応物が
蒸発ガスとして揮発して効果が充分でなかったり、製品
の成形時に分解ガスとして発散し、成形表面や金型の汚
染により、物性の低下を招いていた。またPAS用グラ
スファイバー(GF)等の表面処理材としてエポキシ化
合物が最も効果が高いが、このエポキシ化合物と、アル
キルメルカプタンおよび無機充填材の未反応物とが反応
を起こすためにGF等の樹脂濡れを阻害し、物性の低下
を招く要因となっていた。また、アミノ化PASと酸無
水物とを反応させるもの(特開平4−372624号公
報)が開示されているが、アルキル鎖を持たない酸無水
物であり、結晶化を促進する効果はなかった。また、水
酸基含有PASとハロゲン化脂肪族炭化水素とを反応さ
せるもの(特開平4−85332号公報)が開示されて
いるが、水酸基とハロゲン化合物の官能基を利用した反
応であり、その製造は水酸基含有PASを出発物質とし
たものであり、その製造工程は2工程とならざるを得な
かった。さらにPAS環状化合物とアミノ基含有開環重
合触媒とを反応させる方法も提案されているが、低分子
量のPAS環状化合物にアミノ基を導入する方法であ
り、高分子量のPASを用いたり、結晶化速度のコント
ロールを目的とするものではなかった。本発明は上述の
問題に鑑みなされたものであり、PASにアルキル基
(鎖)を導入するに際し、分子量およびアルキル導入量
の制御が可能であるとともに、オリゴマー成分が少な
く、成形時に結晶化速度の速いポリアリーレンスルフィ
ド共重合体(アルキル変性PAS)を得ることができる
PAS共重合体の製造方法、およびその共重合体を含有
する組成物を提供することを目的とする。
的低分子量の耐熱性に乏しいものを可塑剤等の添加物と
して押出機によって混合するため、混練時に未反応物が
蒸発ガスとして揮発して効果が充分でなかったり、製品
の成形時に分解ガスとして発散し、成形表面や金型の汚
染により、物性の低下を招いていた。またPAS用グラ
スファイバー(GF)等の表面処理材としてエポキシ化
合物が最も効果が高いが、このエポキシ化合物と、アル
キルメルカプタンおよび無機充填材の未反応物とが反応
を起こすためにGF等の樹脂濡れを阻害し、物性の低下
を招く要因となっていた。また、アミノ化PASと酸無
水物とを反応させるもの(特開平4−372624号公
報)が開示されているが、アルキル鎖を持たない酸無水
物であり、結晶化を促進する効果はなかった。また、水
酸基含有PASとハロゲン化脂肪族炭化水素とを反応さ
せるもの(特開平4−85332号公報)が開示されて
いるが、水酸基とハロゲン化合物の官能基を利用した反
応であり、その製造は水酸基含有PASを出発物質とし
たものであり、その製造工程は2工程とならざるを得な
かった。さらにPAS環状化合物とアミノ基含有開環重
合触媒とを反応させる方法も提案されているが、低分子
量のPAS環状化合物にアミノ基を導入する方法であ
り、高分子量のPASを用いたり、結晶化速度のコント
ロールを目的とするものではなかった。本発明は上述の
問題に鑑みなされたものであり、PASにアルキル基
(鎖)を導入するに際し、分子量およびアルキル導入量
の制御が可能であるとともに、オリゴマー成分が少な
く、成形時に結晶化速度の速いポリアリーレンスルフィ
ド共重合体(アルキル変性PAS)を得ることができる
PAS共重合体の製造方法、およびその共重合体を含有
する組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明によればポリアリーレンスルフィド(A)と、官
能基を有する反応性化合物(B)とを反応させるポリア
リーレンスルフィド共重合体の製造方法において、ポリ
アリーレンスルフィド(A)と、官能基を有する反応性
化合物(B)として下記式(I)に示すアルキルメルカ
プタン(B1)と、アルカリ(C)と、水(D)とを、
非プロトン性有機溶媒(E)中で反応させ、ポリアリー
レンスルフィド(A)にアルキル基を導入することを特
徴とするポリアリーレンスルフィド共重合体の製造方法
が提供される。 (HS−R1)n−R2 …(I) (式中、R1はアルキレン基,アルキレンオキシ基,ア
ルキレンカルボニルオキシ基、R2はn価の炭化水素基
(n=1〜4))
本発明によればポリアリーレンスルフィド(A)と、官
能基を有する反応性化合物(B)とを反応させるポリア
リーレンスルフィド共重合体の製造方法において、ポリ
アリーレンスルフィド(A)と、官能基を有する反応性
化合物(B)として下記式(I)に示すアルキルメルカ
プタン(B1)と、アルカリ(C)と、水(D)とを、
非プロトン性有機溶媒(E)中で反応させ、ポリアリー
レンスルフィド(A)にアルキル基を導入することを特
徴とするポリアリーレンスルフィド共重合体の製造方法
が提供される。 (HS−R1)n−R2 …(I) (式中、R1はアルキレン基,アルキレンオキシ基,ア
ルキレンカルボニルオキシ基、R2はn価の炭化水素基
(n=1〜4))
【0005】また、その好ましい態様として、前記ポリ
アリーレンスルフィド(A)の反応時の配合割合が、前
記非プロトン性有機溶媒(E)1リットルに対し、10
〜500gであり、前記アルキルメルカプタン(B1)
およびアルカリ(C)の合計の反応時の配合割合が、ポ
リアリーレンスルフィド(A)100重量部に対し、
0.1〜20重量部であり、水(D)の反応時の配合割
合が、前記非プロトン性有機溶媒(E)に対して1〜5
0重量%であり、かつ、前記アルカリ(C)の反応時の
配合割合が、前記アルキルメルカプタン(B1)に対し
て、等モル以上であることを特徴とするポリアリーレン
スルフィドの共重合体の製造方法が提供される。
アリーレンスルフィド(A)の反応時の配合割合が、前
記非プロトン性有機溶媒(E)1リットルに対し、10
〜500gであり、前記アルキルメルカプタン(B1)
およびアルカリ(C)の合計の反応時の配合割合が、ポ
リアリーレンスルフィド(A)100重量部に対し、
0.1〜20重量部であり、水(D)の反応時の配合割
合が、前記非プロトン性有機溶媒(E)に対して1〜5
0重量%であり、かつ、前記アルカリ(C)の反応時の
配合割合が、前記アルキルメルカプタン(B1)に対し
て、等モル以上であることを特徴とするポリアリーレン
スルフィドの共重合体の製造方法が提供される。
【0006】また、前記アルカリ(C)が、アルカリ金
属の水酸化化合物またはアルカリ土類金属の水酸化化合
物であることを特徴とするポリアリーレンスルフィドの
共重合体の製造方法が提供される。
属の水酸化化合物またはアルカリ土類金属の水酸化化合
物であることを特徴とするポリアリーレンスルフィドの
共重合体の製造方法が提供される。
【0007】また、前記非プロトン性有機溶媒(E)
が、N−メチル−2−ピロリドンであることを特徴とす
るポリアリーレンスルフィド共重合体の製造方法が提供
される。
が、N−メチル−2−ピロリドンであることを特徴とす
るポリアリーレンスルフィド共重合体の製造方法が提供
される。
【0008】さらに、前記製造方法によって得られたポ
リアリーレンスルフィド共重合体100重量部と、無機
または有機充填材(F)0〜400重量部とからなるこ
とを特徴とするポリアリーレンスルフィド共重合体を含
有する組成物が提供される。
リアリーレンスルフィド共重合体100重量部と、無機
または有機充填材(F)0〜400重量部とからなるこ
とを特徴とするポリアリーレンスルフィド共重合体を含
有する組成物が提供される。
【0009】 以下、本発明のポリアリーレンスルフィ
ドの共重合体の製造方法およびその製造方法によって得
られた共重合体を具体的に説明する。 1.ポリアリーレンスルフィドの共重合体の製造方法 (1)反応成分 本発明においては、ポリアリーレンスルフィド(A)と
メルカプタン(B1)とアルカリ(C)と水(D)とを
非プロトン性有機溶媒(E)中で反応させ、PAS
(A)にアルキル基を導入する。(i) ポリアリーレンスルフィド(A) 本発明に用いられるポリアリーレンスルフィド(PA
S)(A)は、構造式−Ar−S−(ただしArはアリ
ーレン基)で示される繰り返し単位を70モル%以上含
有する重合体で、その代表的物質は、下記構造式(II)
ドの共重合体の製造方法およびその製造方法によって得
られた共重合体を具体的に説明する。 1.ポリアリーレンスルフィドの共重合体の製造方法 (1)反応成分 本発明においては、ポリアリーレンスルフィド(A)と
メルカプタン(B1)とアルカリ(C)と水(D)とを
非プロトン性有機溶媒(E)中で反応させ、PAS
(A)にアルキル基を導入する。(i) ポリアリーレンスルフィド(A) 本発明に用いられるポリアリーレンスルフィド(PA
S)(A)は、構造式−Ar−S−(ただしArはアリ
ーレン基)で示される繰り返し単位を70モル%以上含
有する重合体で、その代表的物質は、下記構造式(II)
【0010】
【化1】
【0011】(式中、R3は炭素数6以下のアルキル
基、アルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、シア
ノ基、アミノ基、ハロゲン原子から選ばれる置換基であ
り、mは0〜4の整数である。また、nは平均重合度を
示し1.3〜30の範囲である)で示される繰り返し単
位を70モル%以上有するポリフェニレンスルフィドで
ある。中でもα−クロロナフタレン溶液(濃度0.4g
/dl)、206℃における対数粘度が0.1〜0.5
(dl/g)、好ましくは0.13〜0.4(dl/
g)、さらに好ましくは0.15〜0.35(dl/
g)の範囲にあるものが適当である。PASは一般にそ
の製造法により実質上線状で分岐、架橋構造を有しない
分子構造のものと、分岐や架橋構造を有する構造のもの
が知られているが本発明においてはその何れのタイプの
ものについても有効である。本発明に用いるのに好まし
いPASは繰り返し単位としてパラフェニレンスルフィ
ド単位を70モル%以上、さらに好ましくは80モル%
以上含有するホモポリマー又はコポリマーである(以下
PPSと略称)。この繰り返し単位が70モル%未満だ
と結晶性ポリマーとしての特徴である本来の結晶性が低
くなり充分な機械的物性が得られなくなる傾向があり好
ましくない。共重合構成単位としては、例えばメタフェ
ニレンスルフィド単位、オルソフェニレンスルフィド単
位、p,p’−ジフェニレンケトンスルフィド単位、
p,p’−ジフェニレンスルホンスルフィド単位、p,
p’−ビフェニレンスルフィド単位、p,p’−ジフェ
ニレンエーテルスルフィド単位、2,6−ナフタレンス
ルフィド単位などが挙げられる。又、本発明のポリアリ
ーレンスルフィドとしては、前記の実質上線状ポリマー
の他に、モノマーの一部分として3個以上の官能基を有
するモノマーを少量混合使用して重合した分岐又は架橋
ポリアリーレンスルフィドも用いることができ、又、こ
れを前記の線状ポリマーにブレンドした配合ポリマーも
用いることがで好適である。さらに又、本発明に使用す
る(A)成分としてのPASは、比較的低分子量の線状
ポリマーを酸化架橋又は熱架橋により溶融粘度を上昇さ
せ、成形加工性を改良したポリマーも使用できる。
基、アルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、シア
ノ基、アミノ基、ハロゲン原子から選ばれる置換基であ
り、mは0〜4の整数である。また、nは平均重合度を
示し1.3〜30の範囲である)で示される繰り返し単
位を70モル%以上有するポリフェニレンスルフィドで
ある。中でもα−クロロナフタレン溶液(濃度0.4g
/dl)、206℃における対数粘度が0.1〜0.5
(dl/g)、好ましくは0.13〜0.4(dl/
g)、さらに好ましくは0.15〜0.35(dl/
g)の範囲にあるものが適当である。PASは一般にそ
の製造法により実質上線状で分岐、架橋構造を有しない
分子構造のものと、分岐や架橋構造を有する構造のもの
が知られているが本発明においてはその何れのタイプの
ものについても有効である。本発明に用いるのに好まし
いPASは繰り返し単位としてパラフェニレンスルフィ
ド単位を70モル%以上、さらに好ましくは80モル%
以上含有するホモポリマー又はコポリマーである(以下
PPSと略称)。この繰り返し単位が70モル%未満だ
と結晶性ポリマーとしての特徴である本来の結晶性が低
くなり充分な機械的物性が得られなくなる傾向があり好
ましくない。共重合構成単位としては、例えばメタフェ
ニレンスルフィド単位、オルソフェニレンスルフィド単
位、p,p’−ジフェニレンケトンスルフィド単位、
p,p’−ジフェニレンスルホンスルフィド単位、p,
p’−ビフェニレンスルフィド単位、p,p’−ジフェ
ニレンエーテルスルフィド単位、2,6−ナフタレンス
ルフィド単位などが挙げられる。又、本発明のポリアリ
ーレンスルフィドとしては、前記の実質上線状ポリマー
の他に、モノマーの一部分として3個以上の官能基を有
するモノマーを少量混合使用して重合した分岐又は架橋
ポリアリーレンスルフィドも用いることができ、又、こ
れを前記の線状ポリマーにブレンドした配合ポリマーも
用いることがで好適である。さらに又、本発明に使用す
る(A)成分としてのPASは、比較的低分子量の線状
ポリマーを酸化架橋又は熱架橋により溶融粘度を上昇さ
せ、成形加工性を改良したポリマーも使用できる。
【0012】( ii )アルキルメルカプタン(B1)
本発明の(B)成分に用いられるアルキルメルカプタン
(B1)は、その分子内にアルキルメルカプト基を有す
る化合物で、結晶化促進効果の観点から特に前記式
(I)で表わされる化合物が有効である。すなわち、 (HS−R1)n−R2 …(I) (式中、R1はアルキレン基、アルキレンオキシ基又は
アルキレンカルボニルオキシ基、R2はn価の炭化水素
基、nは1〜4の整数である。)
(B1)は、その分子内にアルキルメルカプト基を有す
る化合物で、結晶化促進効果の観点から特に前記式
(I)で表わされる化合物が有効である。すなわち、 (HS−R1)n−R2 …(I) (式中、R1はアルキレン基、アルキレンオキシ基又は
アルキレンカルボニルオキシ基、R2はn価の炭化水素
基、nは1〜4の整数である。)
【0013】基本的に炭素数の多いアルキルメルカプタ
ンの方が結晶化促進効果が高いので少量で高い効果が生
じる。また、アルキルメルカプタンのPASへの導入は
分子鎖の切断をともなうため添加量をあまり大きくする
と物性が低下する。従って本発明に好適に用いられるア
ルキルメルカプタンは少なくとも炭素数6以上、好まし
くは8以上、さらに好ましくは10以上のものである。
具体例としては、n−オクチルメルカプタン、n−デシ
ルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、n−ヘキ
サデシルメルカプタン、n−オクタデシルメルカプタ
ン、n−ラウリルメルカプタン、n−ステアリルメルカ
プタン、オクチルγ−メルカプトプロピオネート、ステ
アリルγ−メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリ
チルテトラキス(γ−メルカプトプロピオネート)など
を挙げることができる。
ンの方が結晶化促進効果が高いので少量で高い効果が生
じる。また、アルキルメルカプタンのPASへの導入は
分子鎖の切断をともなうため添加量をあまり大きくする
と物性が低下する。従って本発明に好適に用いられるア
ルキルメルカプタンは少なくとも炭素数6以上、好まし
くは8以上、さらに好ましくは10以上のものである。
具体例としては、n−オクチルメルカプタン、n−デシ
ルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、n−ヘキ
サデシルメルカプタン、n−オクタデシルメルカプタ
ン、n−ラウリルメルカプタン、n−ステアリルメルカ
プタン、オクチルγ−メルカプトプロピオネート、ステ
アリルγ−メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリ
チルテトラキス(γ−メルカプトプロピオネート)など
を挙げることができる。
【0014】アルカリ(C)
本発明に用いられるアルカリ(C)としては特に制限は
ないが、たとえばアルカリ金属の水酸化物やアルカリ土
類金属の水酸化物を挙げることができる。具体的には、
水酸化リチウム,水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,
水酸化カルシウム,水酸化ストロンチウム,水酸化バリ
ウムを挙げることができる。このアルカリ(C)は、非
プロトン性有機溶媒(E)中でアルキルメルカプタン
(B1)と反応し、アルキルメルカプタンのアルカリ金
属塩、またはアルカリ土類金属塩を生成する作用をす
る。
ないが、たとえばアルカリ金属の水酸化物やアルカリ土
類金属の水酸化物を挙げることができる。具体的には、
水酸化リチウム,水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,
水酸化カルシウム,水酸化ストロンチウム,水酸化バリ
ウムを挙げることができる。このアルカリ(C)は、非
プロトン性有機溶媒(E)中でアルキルメルカプタン
(B1)と反応し、アルキルメルカプタンのアルカリ金
属塩、またはアルカリ土類金属塩を生成する作用をす
る。
【0015】水(D)
本発明に用いられる水(D)は、特に制限はないが純水
であることが好ましい。この水(D)は、アルキルメル
カプタンのアルカリ金属塩、またはアルカリ土類金属塩
の生成を促進することと、PASへのアルキル鎖導入に
伴う副反応を抑制し、反応性を制御することの役割をす
る。
であることが好ましい。この水(D)は、アルキルメル
カプタンのアルカリ金属塩、またはアルカリ土類金属塩
の生成を促進することと、PASへのアルキル鎖導入に
伴う副反応を抑制し、反応性を制御することの役割をす
る。
【0016】非プロトン性有機溶媒(E)
本発明に用いられる非プロトン性有機溶媒(E)として
は、一般に、非プロトン性の極性有機化合物(たとえ
ば、アミド化合物,ラクタム化合物,尿素化合物,有機
イオウ化合物,環式有機リン化合物等)を、単独溶媒と
して、または、混合溶媒として、好適に使用することが
できる。
は、一般に、非プロトン性の極性有機化合物(たとえ
ば、アミド化合物,ラクタム化合物,尿素化合物,有機
イオウ化合物,環式有機リン化合物等)を、単独溶媒と
して、または、混合溶媒として、好適に使用することが
できる。
【0017】これらの非プロトン性の極性有機化合物の
うち、前記アミド化合物としては、たとえば、N,N−
ジメチルホルムアミド,N,N−ジエチルホルムアミ
ド,N,N−ジメチルアセトアミド,N,N−ジエチル
アセトアミド,N,N−ジプロピルアセトアミド,N,
N−ジメチル安息香酸アミドなとを挙げることができ
る。
うち、前記アミド化合物としては、たとえば、N,N−
ジメチルホルムアミド,N,N−ジエチルホルムアミ
ド,N,N−ジメチルアセトアミド,N,N−ジエチル
アセトアミド,N,N−ジプロピルアセトアミド,N,
N−ジメチル安息香酸アミドなとを挙げることができ
る。
【0018】また、前記ラクタム化合物としては、たと
えば、カプロラクタム,N−メチルカプロラクタム,N
−エチルカプロラクタム,N−イソプロピルカプロラク
タム,N−イソブチルカプロラクタム,N−ノルマルプ
ロピルカプロラクタム,N−ノルマルブチルカプロラク
タム,N−シクロヘキシルカプロラクタム等のN−アル
キルカプロラクタム類,N−メチル−2−ピロリドン
(NMP),N−エチル−2−ピロリドン,N−イソプ
ロピル−2−ピロリドン,N−イソブチル−2−ピロリ
ドン,N−ノルマルプロピル−2−ピロリドン,N−ノ
ルマルブチル−2−ピロリドン,N−シクロヘキシル−
2−ピロリドン,N−メチル−3−メチル−2−ピロリ
ドン,N−エチル−3−メチル−2−ピロリドン,N−
メチル−3,4,5−トリメチル−2−ピロリドン,N
−メチル−2−ピペリドン,N−エチル−2−ピペリド
ン,N−イソプロピル−2−ピペリドン,N−メチル−
6−メチル−2−ピペリドン,N−メチル−3−エチル
−2−ピペリドンなどを挙げることができる。
えば、カプロラクタム,N−メチルカプロラクタム,N
−エチルカプロラクタム,N−イソプロピルカプロラク
タム,N−イソブチルカプロラクタム,N−ノルマルプ
ロピルカプロラクタム,N−ノルマルブチルカプロラク
タム,N−シクロヘキシルカプロラクタム等のN−アル
キルカプロラクタム類,N−メチル−2−ピロリドン
(NMP),N−エチル−2−ピロリドン,N−イソプ
ロピル−2−ピロリドン,N−イソブチル−2−ピロリ
ドン,N−ノルマルプロピル−2−ピロリドン,N−ノ
ルマルブチル−2−ピロリドン,N−シクロヘキシル−
2−ピロリドン,N−メチル−3−メチル−2−ピロリ
ドン,N−エチル−3−メチル−2−ピロリドン,N−
メチル−3,4,5−トリメチル−2−ピロリドン,N
−メチル−2−ピペリドン,N−エチル−2−ピペリド
ン,N−イソプロピル−2−ピペリドン,N−メチル−
6−メチル−2−ピペリドン,N−メチル−3−エチル
−2−ピペリドンなどを挙げることができる。
【0019】また、前記尿素化合物としては、たとえ
ば、テトラメチル尿素,N,N’−ジメチルエチレン尿
素,N,N’−ジメチルプロピレン尿素などを挙げるこ
とができる。
ば、テトラメチル尿素,N,N’−ジメチルエチレン尿
素,N,N’−ジメチルプロピレン尿素などを挙げるこ
とができる。
【0020】さらに、前記有機イオウ化合物としては、
たとえば、ジメチルスルホキシド,ジエチルスルホキシ
ド,ジフェニルスルホン,1−メチル−1−オキソスル
ホラン,1−エチル−1−オキソスルホラン,1−フェ
ニル−1−オキソスルホランなどを、また、前記環式有
機リン化合物としては、たとえば、1−メチル−1−オ
キソホスホラン,1−ノルマルプロピル−1−オキソホ
スホラン,1−フェニル−1−オキソホスホランなどを
挙げることができる。
たとえば、ジメチルスルホキシド,ジエチルスルホキシ
ド,ジフェニルスルホン,1−メチル−1−オキソスル
ホラン,1−エチル−1−オキソスルホラン,1−フェ
ニル−1−オキソスルホランなどを、また、前記環式有
機リン化合物としては、たとえば、1−メチル−1−オ
キソホスホラン,1−ノルマルプロピル−1−オキソホ
スホラン,1−フェニル−1−オキソホスホランなどを
挙げることができる。
【0021】これら各種の非プロトン性極性有機化合物
は、それぞれ一種単独で、または二種以上を混合して、
さらには、本発明の目的に支障のない他の溶媒成分と混
合して、前記非プロトン性有機溶媒として使用すること
ができる。
は、それぞれ一種単独で、または二種以上を混合して、
さらには、本発明の目的に支障のない他の溶媒成分と混
合して、前記非プロトン性有機溶媒として使用すること
ができる。
【0022】前記各種の非プロトン性有機溶媒の中で
も、好ましいのはN−アルキルカプロラクタム及びN−
アルキルピロリドンであり、特に好ましいのはN−メチ
ル−2−ピロリドンである。
も、好ましいのはN−アルキルカプロラクタム及びN−
アルキルピロリドンであり、特に好ましいのはN−メチ
ル−2−ピロリドンである。
【0023】(2)PAS(A)へのアルキル基の導入
反応 配合割合 以下、本発明におけるPAS(A)へのアルキル基の導
入反応時の配合割合について説明する。
反応 配合割合 以下、本発明におけるPAS(A)へのアルキル基の導
入反応時の配合割合について説明する。
【0024】(i)PAS(A)
前記非プロトン性有機溶媒(E)1リットルに対し、1
0〜500gとすることが好ましい。10g未満である
と本発明の目的を達成するには不十分であり、500g
を超えると圧力の上昇が伴い、作業上危険である。
0〜500gとすることが好ましい。10g未満である
と本発明の目的を達成するには不十分であり、500g
を超えると圧力の上昇が伴い、作業上危険である。
【0025】(ii)アルキルメルカプタンおよびアルカ
リ((B1)+(C)) PAS100重量部に対し、0.1〜20重量部とする
ことが好ましく、さらに好ましくは0.2〜15重量
部、最も好ましいのは0.5〜10重量部である。0.
1重量部未満であると本来目的とする効果が得られず、
20重量部を超えると結晶化度の低下により耐熱性が低
下し、分子量が低下する。
リ((B1)+(C)) PAS100重量部に対し、0.1〜20重量部とする
ことが好ましく、さらに好ましくは0.2〜15重量
部、最も好ましいのは0.5〜10重量部である。0.
1重量部未満であると本来目的とする効果が得られず、
20重量部を超えると結晶化度の低下により耐熱性が低
下し、分子量が低下する。
【0026】なお、アルカリ(C)のアルキルメルカプ
タン(B1)に対する反応時の配合割合は等モル以上と
することが好ましい。等モル未満であると反応が不十分
である。
タン(B1)に対する反応時の配合割合は等モル以上と
することが好ましい。等モル未満であると反応が不十分
である。
【0027】(iii)水(D)
前記非プロトン性有機溶媒(E)に対して、1〜50重
量%とすることが好ましい。1重量%未満であると本発
明の目的を達成するには不十分であり、50重量%を超
えると圧力の上昇が伴い、作業上危険である。
量%とすることが好ましい。1重量%未満であると本発
明の目的を達成するには不十分であり、50重量%を超
えると圧力の上昇が伴い、作業上危険である。
【0028】反応条件
(i)反応温度
30〜300℃が好ましく、200〜300℃がさらに
好ましい。30℃未満であると反応が不十分となり、3
00℃を超えると副反応が起きる。
好ましい。30℃未満であると反応が不十分となり、3
00℃を超えると副反応が起きる。
【0029】(ii)反応時間
10分〜25時間が好ましく、30分〜3時間がさらに
好ましい。10分未満であると反応が不十分となり、2
5時間を超えると生産性が低下し、副反応が発生する。
好ましい。10分未満であると反応が不十分となり、2
5時間を超えると生産性が低下し、副反応が発生する。
【0030】(iii)反応圧力
特に制限はなく、常圧であってもよい。
【0031】後処理
本発明における後処理としては特に制限はなく、通常の
ろ別、水,有機溶剤(アセトン,アルコール等)による
洗浄、および乾燥を行うことによってアルキル基(鎖)
が導入されたPAS(A)を得ることができる。
ろ別、水,有機溶剤(アセトン,アルコール等)による
洗浄、および乾燥を行うことによってアルキル基(鎖)
が導入されたPAS(A)を得ることができる。
【0032】2.PAS共重合体を含有する組成物
充填材(F)
本発明のPAS共重合体組成物に用いられる無機または
有機充填材(F)としては、機械的物性、耐熱性、寸法
安定性(耐変形、そり)、電気的性質等の性能に優れた
成形品を得るため等の目的に応じて、繊維状、粉粒状、
板状の充填材が用いられる。繊維状充填材としては、ガ
ラス繊維,アスベスト繊維,カーボン繊維,シリカ繊
維,シリカ・アルミナ繊維,ジルコニア繊維,窒化硼素
繊維,窒化珪素繊維,硼素繊維,チタン酸カリ繊維,さ
らにステンレス,アルミニウム,チタン,銅,真鍮等の
金属の繊維状物などの無機質繊維状物質を挙げることが
できる。特に代表的な繊維状充填材はガラス繊維,又は
カーボン繊維である。なお、芳香族ポリアミド,フッ素
樹脂,アクリル樹脂などの高融点有機質繊維状物質も使
用することができる。一方、粉粒状充填物としてはカー
ボンブラック,溶融または結晶シリカ,石英粉末,カラ
スビーズ,ガラス粉,硅酸カルシウム,硅酸アルミニウ
ム,カオリン,タルク,クレー,硅藻土,ウォラストナ
イトのような硅酸塩、酸化鉄,酸化チタン,酸化亜鉛,
アルミナのような金属の酸化物、炭酸カルシウム,炭酸
マグネシウムのような金属の炭酸塩、硫酸カルシウム,
硫酸バリウムのような金属の硫酸塩、その他炭化珪素,
窒化硼素,各種金属粉末を挙げることができる。又、板
状充填材としてはマイカ,ガラスフレーク,各種の金属
箔等を挙げることができる。これらの無機充填材は一種
または二種以上併用することができる。繊維状充填材、
特にガラス繊維又は炭素繊維と粒状及び/又は板状充填
材の併用は特に機械的強度と寸法精度、電気的性質等を
兼備する上で好ましい組み合わせである。これらの充填
材の使用にあたっては必要ならば収束剤又は表面処理剤
を使用することが望ましい。この例を示せば、エポキシ
系化合物,イソシアネート系化合物,シラン系化合物,
チタネート系化合物等の官能性化合物である。これらの
化合物はあらかじめ充填材に表面処理又は収束処理を施
して用いるか、又は材料調製の際同時に添加してもよ
い。充填材の使用量は、前記PAS(A)100重量部
あたり400重量部以下とし、好ましくは10〜300
重量部である。下限値には特に制限はないが、成形品の
用途によっては、10重量部未満であると機械的強度や
剛性が劣ることがある。また、400重量部を超える
と、成形作業が困難になるとともに、成形品の機械的物
性が劣化する。
有機充填材(F)としては、機械的物性、耐熱性、寸法
安定性(耐変形、そり)、電気的性質等の性能に優れた
成形品を得るため等の目的に応じて、繊維状、粉粒状、
板状の充填材が用いられる。繊維状充填材としては、ガ
ラス繊維,アスベスト繊維,カーボン繊維,シリカ繊
維,シリカ・アルミナ繊維,ジルコニア繊維,窒化硼素
繊維,窒化珪素繊維,硼素繊維,チタン酸カリ繊維,さ
らにステンレス,アルミニウム,チタン,銅,真鍮等の
金属の繊維状物などの無機質繊維状物質を挙げることが
できる。特に代表的な繊維状充填材はガラス繊維,又は
カーボン繊維である。なお、芳香族ポリアミド,フッ素
樹脂,アクリル樹脂などの高融点有機質繊維状物質も使
用することができる。一方、粉粒状充填物としてはカー
ボンブラック,溶融または結晶シリカ,石英粉末,カラ
スビーズ,ガラス粉,硅酸カルシウム,硅酸アルミニウ
ム,カオリン,タルク,クレー,硅藻土,ウォラストナ
イトのような硅酸塩、酸化鉄,酸化チタン,酸化亜鉛,
アルミナのような金属の酸化物、炭酸カルシウム,炭酸
マグネシウムのような金属の炭酸塩、硫酸カルシウム,
硫酸バリウムのような金属の硫酸塩、その他炭化珪素,
窒化硼素,各種金属粉末を挙げることができる。又、板
状充填材としてはマイカ,ガラスフレーク,各種の金属
箔等を挙げることができる。これらの無機充填材は一種
または二種以上併用することができる。繊維状充填材、
特にガラス繊維又は炭素繊維と粒状及び/又は板状充填
材の併用は特に機械的強度と寸法精度、電気的性質等を
兼備する上で好ましい組み合わせである。これらの充填
材の使用にあたっては必要ならば収束剤又は表面処理剤
を使用することが望ましい。この例を示せば、エポキシ
系化合物,イソシアネート系化合物,シラン系化合物,
チタネート系化合物等の官能性化合物である。これらの
化合物はあらかじめ充填材に表面処理又は収束処理を施
して用いるか、又は材料調製の際同時に添加してもよ
い。充填材の使用量は、前記PAS(A)100重量部
あたり400重量部以下とし、好ましくは10〜300
重量部である。下限値には特に制限はないが、成形品の
用途によっては、10重量部未満であると機械的強度や
剛性が劣ることがある。また、400重量部を超える
と、成形作業が困難になるとともに、成形品の機械的物
性が劣化する。
【0033】他の熱可塑性樹脂
本発明の組成物においては、基体ポリマーとして、その
目的に支障のない範囲でPAS(A)以外に、他の熱可
塑性樹脂を補助的に少量併用することも可能である。こ
こで用いられる他の熱可塑性樹脂としては、高温におい
て安定な熱可塑性樹脂であればいずれのものでもよい。
例えば、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテ
レフタレート等の芳香族ジカルボン酸と、ジオールまた
はオキシカルボン酸などからなる芳香族ポリエステル樹
脂、ナイロン6,ナイロン6−6,ナイロン6−10,
ナイロン12,ナイロン46等のポリアミド系樹脂、エ
チレン,プロピレン,ブテン等を主成分とするオレフィ
ン系樹脂、ポリスチレン,ポリスチレン−アクリロニト
リル,ABS等のスチレン系樹脂、ポリカーボネート,
ポリフェニレノキシド,ポリアルキルアクリレート,ポ
リアセタール,ポリサルホン,ポリエーテルサルホン,
ポリエーテルイミド,ポリエーテルケトン,フッ素樹脂
などを挙げることができる。またこれらの熱可塑性樹脂
は二種以上混合して使用することもできる。
目的に支障のない範囲でPAS(A)以外に、他の熱可
塑性樹脂を補助的に少量併用することも可能である。こ
こで用いられる他の熱可塑性樹脂としては、高温におい
て安定な熱可塑性樹脂であればいずれのものでもよい。
例えば、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテ
レフタレート等の芳香族ジカルボン酸と、ジオールまた
はオキシカルボン酸などからなる芳香族ポリエステル樹
脂、ナイロン6,ナイロン6−6,ナイロン6−10,
ナイロン12,ナイロン46等のポリアミド系樹脂、エ
チレン,プロピレン,ブテン等を主成分とするオレフィ
ン系樹脂、ポリスチレン,ポリスチレン−アクリロニト
リル,ABS等のスチレン系樹脂、ポリカーボネート,
ポリフェニレノキシド,ポリアルキルアクリレート,ポ
リアセタール,ポリサルホン,ポリエーテルサルホン,
ポリエーテルイミド,ポリエーテルケトン,フッ素樹脂
などを挙げることができる。またこれらの熱可塑性樹脂
は二種以上混合して使用することもできる。
【0034】添加剤
本発明の組成物には、一般に熱可塑性樹脂に添加される
公知の添加剤、すなわち酸化防止剤や紫外線吸収剤等の
安定剤,帯電防止剤,難燃剤,染料や顔料等の着色剤,
潤滑剤,離型剤等も要求性能に応じ適宜添加することが
できる。
公知の添加剤、すなわち酸化防止剤や紫外線吸収剤等の
安定剤,帯電防止剤,難燃剤,染料や顔料等の着色剤,
潤滑剤,離型剤等も要求性能に応じ適宜添加することが
できる。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに具体的
に説明する。以下の実施例1〜4、および比較例1〜5
においては、PASや、アルキルメルカプタン等の調
製、並びに、サンプルの製造および評価方法は下記のよ
うに行った。 <PASの調製> PAS1 攪拌機を備えた重合槽に含水硫化ナトリウム(Na2 S
・5H2 O) 883モル、LiCl 830モル、N
MP 510リットルをいれて減圧下で145℃に保ち
ながら1時間脱水処理した。ついで反応系を45℃に冷
却後DCB(p−ジクロロベンゼン)857モルを入れ
て260℃で3時間重合した。内容物を熱水で5回、1
70℃のNMPで1回、水で3回洗い、185℃で乾燥
してリニヤーPAS(PAS1)を得た。得られたPA
S1の対数粘度(IV)は0.23であった。
に説明する。以下の実施例1〜4、および比較例1〜5
においては、PASや、アルキルメルカプタン等の調
製、並びに、サンプルの製造および評価方法は下記のよ
うに行った。 <PASの調製> PAS1 攪拌機を備えた重合槽に含水硫化ナトリウム(Na2 S
・5H2 O) 883モル、LiCl 830モル、N
MP 510リットルをいれて減圧下で145℃に保ち
ながら1時間脱水処理した。ついで反応系を45℃に冷
却後DCB(p−ジクロロベンゼン)857モルを入れ
て260℃で3時間重合した。内容物を熱水で5回、1
70℃のNMPで1回、水で3回洗い、185℃で乾燥
してリニヤーPAS(PAS1)を得た。得られたPA
S1の対数粘度(IV)は0.23であった。
【0036】アルキルメルカプタンとしては、ODM
(n−オクタデシメルカプタン C18H37SH)または
DDM(n−ドデシルメルカプタン C12H25SH)を
用いた。なお、組成物の調製に際し、可塑剤としては、
PL1(トリメリット酸イソデシエステル:商品名C1
0旭電化工業社製)を、また無機充填材としては、GF
(旭ファイバーグラス社製、JAFT591)または炭
酸カルシウム(白石カルシウム社製P−30)を用い
た。
(n−オクタデシメルカプタン C18H37SH)または
DDM(n−ドデシルメルカプタン C12H25SH)を
用いた。なお、組成物の調製に際し、可塑剤としては、
PL1(トリメリット酸イソデシエステル:商品名C1
0旭電化工業社製)を、また無機充填材としては、GF
(旭ファイバーグラス社製、JAFT591)または炭
酸カルシウム(白石カルシウム社製P−30)を用い
た。
【0037】<サンプルの製造、評価方法>
(混練)2軸押出機(東芝社製TEM−35)を用い、
後述する配合比でドライブレンド後、共重合体の樹脂温
度320℃でGFをサイドフィードから40%になるよ
うに投入し、溶融混合してペレットを製造した。 (結晶化速度)得られたPAS共重合体及びそれを含有
する組成物のペレットを320℃でプレス後氷水で急冷
して得られた非晶フィルムをDSCにて50℃、1分間
保持の後320℃まで20℃/分で昇温、320℃で5
分間保持の後50℃まで20℃/分で降温という温度パ
ターンの条件で測定して得られた低温結晶化温度、溶融
結晶化温度にて評価した。低温結晶化温度とは昇温時に
ガラス転移温度の後に現れる結晶化温度のことをいい、
溶融結晶化温度とは320℃で一度融解させた後降温時
に現れる結晶化温度のことをいう。結晶化速度が速くな
ると低温結晶化温度が低く溶融結晶化温度が高くなる。 (金型の汚れ)GF40%品を射出成形機にて、金型温
度135℃、樹脂温度320℃で100ショット成形
し、ガスベント部の汚れを目視した。その結果、汚れな
しを○、くもりを△、白粉有りを×で評価した。
後述する配合比でドライブレンド後、共重合体の樹脂温
度320℃でGFをサイドフィードから40%になるよ
うに投入し、溶融混合してペレットを製造した。 (結晶化速度)得られたPAS共重合体及びそれを含有
する組成物のペレットを320℃でプレス後氷水で急冷
して得られた非晶フィルムをDSCにて50℃、1分間
保持の後320℃まで20℃/分で昇温、320℃で5
分間保持の後50℃まで20℃/分で降温という温度パ
ターンの条件で測定して得られた低温結晶化温度、溶融
結晶化温度にて評価した。低温結晶化温度とは昇温時に
ガラス転移温度の後に現れる結晶化温度のことをいい、
溶融結晶化温度とは320℃で一度融解させた後降温時
に現れる結晶化温度のことをいう。結晶化速度が速くな
ると低温結晶化温度が低く溶融結晶化温度が高くなる。 (金型の汚れ)GF40%品を射出成形機にて、金型温
度135℃、樹脂温度320℃で100ショット成形
し、ガスベント部の汚れを目視した。その結果、汚れな
しを○、くもりを△、白粉有りを×で評価した。
【0038】<参考例>n−ドデシルメルカプタン30
g,NaOH6.9g、メタノール500ccをガラス
製三口フラスコに入れ攪拌しながら2時間室温で反応さ
せたのちメタノールを留去しn−ドデシルメルカプタン
Na塩(Na−DM)を得た。次に、n−オクタデシル
メルカプタン30g,NaOH4.2g、メタノール5
00ccをガラス製三口フラスコに入れ攪拌しながら2
時間室温で反応させたのちメタノールを留去しn−オク
タデシルメルカプタンNa塩(Na−ODM)を得た。
2.1gのCa金属をメタノール500ミリリットルと
反応させたものに、n−オクタデシルメルカプタン30
gをメタノール100ミリリットルに溶解させたものを
室温で徐々に滴下して加えた後、12時間反応させたも
のをメタノール留去し、n−オクタデシルメルカプタン
Ca塩(Ca−ODM)を得た。
g,NaOH6.9g、メタノール500ccをガラス
製三口フラスコに入れ攪拌しながら2時間室温で反応さ
せたのちメタノールを留去しn−ドデシルメルカプタン
Na塩(Na−DM)を得た。次に、n−オクタデシル
メルカプタン30g,NaOH4.2g、メタノール5
00ccをガラス製三口フラスコに入れ攪拌しながら2
時間室温で反応させたのちメタノールを留去しn−オク
タデシルメルカプタンNa塩(Na−ODM)を得た。
2.1gのCa金属をメタノール500ミリリットルと
反応させたものに、n−オクタデシルメルカプタン30
gをメタノール100ミリリットルに溶解させたものを
室温で徐々に滴下して加えた後、12時間反応させたも
のをメタノール留去し、n−オクタデシルメルカプタン
Ca塩(Ca−ODM)を得た。
【0039】[実施例1]前記PAS1 50g、NM
P250ミリリットル、ドデシルメルカプタン1.74
(0.01モル)、水酸化カルシウム0.74g(0.
01モル)および水20ミリリットルを1リットルのS
US製重合槽に入れ、250℃、1時間攪拌した後、ろ
別し、アセトンで2回、水で2回洗浄し、120℃、減
圧下で乾燥した。その結果、49.7gのPAS共重合
体を得た。その溶液粘度ηinhは0.178であった。
さらに、GFを40%配合した組成物を調製し、その金
型汚れを評価した。
P250ミリリットル、ドデシルメルカプタン1.74
(0.01モル)、水酸化カルシウム0.74g(0.
01モル)および水20ミリリットルを1リットルのS
US製重合槽に入れ、250℃、1時間攪拌した後、ろ
別し、アセトンで2回、水で2回洗浄し、120℃、減
圧下で乾燥した。その結果、49.7gのPAS共重合
体を得た。その溶液粘度ηinhは0.178であった。
さらに、GFを40%配合した組成物を調製し、その金
型汚れを評価した。
【0040】[実施例2]実施例1において、水20ミ
リリットルの代わりに水10ミリリットルを加えたこと
以外は実施例1と同じ操作を行った。その結果、49.
3gのPAS共重合体を得た。その溶液粘度ηinhは
0.138であった。
リリットルの代わりに水10ミリリットルを加えたこと
以外は実施例1と同じ操作を行った。その結果、49.
3gのPAS共重合体を得た。その溶液粘度ηinhは
0.138であった。
【0041】[比較例1]実施例1において、ドデシル
メルカプタン,水酸化カルシウム,水の代わりにドデシ
ルメルカプタンのナトリウム金属塩2.24g(0.0
1モル)を加えた以外は実施例1と同じ操作を行った。
その結果、48.9gのPAS共重合体を得た。その溶
液粘度ηinhは、0.127であった。
メルカプタン,水酸化カルシウム,水の代わりにドデシ
ルメルカプタンのナトリウム金属塩2.24g(0.0
1モル)を加えた以外は実施例1と同じ操作を行った。
その結果、48.9gのPAS共重合体を得た。その溶
液粘度ηinhは、0.127であった。
【0042】[比較例2]実施例1において、ドデシル
メルカプタン,水酸化カルシウムの代わりに、ドデシル
メルカプタンナトリウム金属塩2.24g(0.01モ
ル)を加えたこと以外は実施例1と同じ操作を行った。
その結果、49.1gのPAS共重合体を得た。その溶
液粘度ηinhは、0.147であった。
メルカプタン,水酸化カルシウムの代わりに、ドデシル
メルカプタンナトリウム金属塩2.24g(0.01モ
ル)を加えたこと以外は実施例1と同じ操作を行った。
その結果、49.1gのPAS共重合体を得た。その溶
液粘度ηinhは、0.147であった。
【0043】[比較例3]実施例1において、ドデシル
メルカプタンを加えなかったこと以外は実施例1と同じ
操作を行った。その結果49.5gのPAS共重合体を
得た。その溶液粘度ηinhは、0.234であった。
メルカプタンを加えなかったこと以外は実施例1と同じ
操作を行った。その結果49.5gのPAS共重合体を
得た。その溶液粘度ηinhは、0.234であった。
【0044】[比較例4]実施例1において、ドデシル
メルカプタンを加えず、かつ水酸化カルシウムの代わり
に水酸化ナトリウム0.4g(0.01モル)を加えた
以外は実施例1と同じ操作を行った。その結果、49.
7gのPAS共重合体を得た。その溶液粘度ηinhは、
0.231であった。
メルカプタンを加えず、かつ水酸化カルシウムの代わり
に水酸化ナトリウム0.4g(0.01モル)を加えた
以外は実施例1と同じ操作を行った。その結果、49.
7gのPAS共重合体を得た。その溶液粘度ηinhは、
0.231であった。
【0045】[実施例3]実施例1において、ドデシル
メルカプタン、水酸化カルシウム、および水20ミリリ
ットルの代わりにオクタデシルメルカプタン2.86g
(0.01モル)、水酸化ナトリウム0.4g(0.0
1モル)、水25ミリリットルを加えた以外は実施例1
と同じ操作を行った。その結果、48.7gのPAS共
重合体を得た。その溶液粘度ηinhは、0.185であ
った。
メルカプタン、水酸化カルシウム、および水20ミリリ
ットルの代わりにオクタデシルメルカプタン2.86g
(0.01モル)、水酸化ナトリウム0.4g(0.0
1モル)、水25ミリリットルを加えた以外は実施例1
と同じ操作を行った。その結果、48.7gのPAS共
重合体を得た。その溶液粘度ηinhは、0.185であ
った。
【0046】[実施例4]実施例3において、水25ミ
リリットルの代わりに水50ミリリットルを加えた以外
は実施例3と同じ操作を行った。その結果、49.5g
のPAS共重合体を得た。その溶液粘度ηinhは、0.
208であった。
リリットルの代わりに水50ミリリットルを加えた以外
は実施例3と同じ操作を行った。その結果、49.5g
のPAS共重合体を得た。その溶液粘度ηinhは、0.
208であった。
【0047】[実施例5]
実施例1において、水酸化カルシウム0.74g(0.
01モル)を0.37g(0.005モル)に代えた以
外は実施例1と同じ操作を行った。その結果、49.3
gのPAS共重合体を得た。その溶液粘度ηinhは、
0.198であった。
01モル)を0.37g(0.005モル)に代えた以
外は実施例1と同じ操作を行った。その結果、49.3
gのPAS共重合体を得た。その溶液粘度ηinhは、
0.198であった。
【0048】低温結晶化温度(Tcc)、高温結晶化温
度(Tmc)、溶液粘度(ηinh)、および金型汚れに
ついての測定結果を表1にまとめて示す。
度(Tmc)、溶液粘度(ηinh)、および金型汚れに
ついての測定結果を表1にまとめて示す。
【0049】
【表1】
【0050】実施例1〜5、比較例1,2については、
PASの中にアルキル鎖が導入されたことにより、低温
結晶化温度の低下、高温結晶化温度の上昇がみられ、結
晶化速度が早くなっていることがわかる。また、実施例
1〜4については、水の配合割合を増大させることによ
り、溶液粘度の低下度合いを制御することができること
がわかる。また、比較例1と比べることにより、金型の
汚れを抑えることができることがわかる。実施例5につ
いては、アルキルメルカプタンの0.5当量のアルカリ
を加えたものであるが、そのアルキル鎖導入量は当量の
ものと比較して低く、反応が不十分であることがわか
る。
PASの中にアルキル鎖が導入されたことにより、低温
結晶化温度の低下、高温結晶化温度の上昇がみられ、結
晶化速度が早くなっていることがわかる。また、実施例
1〜4については、水の配合割合を増大させることによ
り、溶液粘度の低下度合いを制御することができること
がわかる。また、比較例1と比べることにより、金型の
汚れを抑えることができることがわかる。実施例5につ
いては、アルキルメルカプタンの0.5当量のアルカリ
を加えたものであるが、そのアルキル鎖導入量は当量の
ものと比較して低く、反応が不十分であることがわか
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリアリ
ーレンスルフィドの共重合体の製造方法によれば、PA
Sにアルキル鎖を導入するに際し、共重合体の分子量お
よびアルキル導入量を制御することができる。また、本
発明によって得られるポリアリーレンスルフィド共重合
体は、オリゴマー成分が少ない。さらに、この共重合
体、およびこの共重合体を含有する本発明の組成物は、
成形時に結晶化速度が速くガスの発生や物性の低下を招
くことがない。従って、PASの低温金型における製品
の変形、耐熱性の低下、表面外観不良等の問題を解決す
ることができる。
ーレンスルフィドの共重合体の製造方法によれば、PA
Sにアルキル鎖を導入するに際し、共重合体の分子量お
よびアルキル導入量を制御することができる。また、本
発明によって得られるポリアリーレンスルフィド共重合
体は、オリゴマー成分が少ない。さらに、この共重合
体、およびこの共重合体を含有する本発明の組成物は、
成形時に結晶化速度が速くガスの発生や物性の低下を招
くことがない。従って、PASの低温金型における製品
の変形、耐熱性の低下、表面外観不良等の問題を解決す
ることができる。
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C08G 75/02
C08L 81/02
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリアリーレンスルフィド(A)と、官
能基を有する反応性化合物(B)とを反応させるポリア
リーレンスルフィド共重合体の製造方法において、 ポリアリーレンスルフィド(A)と、官能基を有する反
応性化合物(B)として下記式(I)に示すアルキルメ
ルカプタン(B1)と、アルカリ(C)と、水(D)と
を、非プロトン性有機溶媒(E)中で反応させ、ポリア
リーレンスルフィド(A)にアルキル基を導入すること
を特徴とするポリアリーレンスルフィド共重合体の製造
方法。 (HS−R1)n−R2 …(I) (式中、R1はアルキレン基,アルキレンオキシ基,ア
ルキレンカルボニルオキシ基、R2はn価の炭化水素基
(n=1〜4)) - 【請求項2】 前記ポリアリーレンスルフィド(A)の
反応時の配合割合が、前記非プロトン性有機溶媒(E)
1リットルに対し、10〜500gであり、 前記アルキルメルカプタン(B1)およびアルカリ
(C)の合計の反応時の配合割合が、ポリアリーレンス
ルフィド(A)100重量部に対し、0.1〜20重量
部であり、水(D)の反応時の配合割合が、前記非プロ
トン性有機溶媒(E)に対して1〜50重量%であり、
かつ、前記アルカリ(C)の反応時の配合割合が、前記
アルキルメルカプタン(B1)に対して、等モル以上で
あることを特徴とする請求項1記載のポリアリーレンス
ルフィドの共重合体の製造方法。 - 【請求項3】 前記アルカリ(C)が、アルカリ金属の
水酸化化合物またはアルカリ土類金属の水酸化化合物で
あることを特徴とする請求項1または2記載のポリアリ
ーレンスルフィドの共重合体の製造方法。 - 【請求項4】 前記非プロトン性有機溶媒(E)が、N
−メチル−2−ピロリドンであることを特徴とする請求
項1〜3のいずれか1項記載のポリアリーレンスルフィ
ド共重合体の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の製造
方法によって得られたポリアリーレンスルフィド共重合
体100重量部と、無機または有機充填材(F)0〜4
00重量部とからなることを特徴とするポリアリーレン
スルフィド共重合体を含有する組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24471094A JP3501174B2 (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | ポリアリーレンスルフィドの共重合体の製造方法およびその製造方法によって得られた共重合体を含有する組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24471094A JP3501174B2 (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | ポリアリーレンスルフィドの共重合体の製造方法およびその製造方法によって得られた共重合体を含有する組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0881559A JPH0881559A (ja) | 1996-03-26 |
JP3501174B2 true JP3501174B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=17122775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24471094A Expired - Fee Related JP3501174B2 (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | ポリアリーレンスルフィドの共重合体の製造方法およびその製造方法によって得られた共重合体を含有する組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3501174B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020080407A1 (ja) | 2018-10-18 | 2020-04-23 | Jfeスチール株式会社 | 鋼板およびその製造方法 |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP24471094A patent/JP3501174B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0881559A (ja) | 1996-03-26 |
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