JP3499648B2 - 薬液散布機の洗浄方法、それに用いる洗浄容器、及び薬液散布機 - Google Patents
薬液散布機の洗浄方法、それに用いる洗浄容器、及び薬液散布機Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば殺虫剤、殺菌
剤、除草剤、生育調整剤、葉面散布剤等の薬液の散布に
用いられる薬液散布機の洗浄方法、それに用いる洗浄容
器、及び薬液散布機に関する。
剤、除草剤、生育調整剤、葉面散布剤等の薬液の散布に
用いられる薬液散布機の洗浄方法、それに用いる洗浄容
器、及び薬液散布機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬液散布機の薬液容器は、薬液散
布機本体と一体に連結して設けられており、薬液が無く
なる都度、薬剤と水を注入口より直接注ぎ込み、希釈調
合して繰り返し使用するものであった。この様な薬液容
器の場合、薬剤と水を注入口から注ぎ込む時にこぼしや
すく、周囲の環境を汚染し易いばかりか、こぼした薬剤
が人体や衣服に付着するなどし、安全性を損ない易い。
また、薬剤と水を注入口から直接注ぎ込むことによる希
釈調合では、希釈量を間違えやすく、有用植物に思わぬ
ダメージを与えてしまうことや、期待された効果が得ら
れないことも生じる。
布機本体と一体に連結して設けられており、薬液が無く
なる都度、薬剤と水を注入口より直接注ぎ込み、希釈調
合して繰り返し使用するものであった。この様な薬液容
器の場合、薬剤と水を注入口から注ぎ込む時にこぼしや
すく、周囲の環境を汚染し易いばかりか、こぼした薬剤
が人体や衣服に付着するなどし、安全性を損ない易い。
また、薬剤と水を注入口から直接注ぎ込むことによる希
釈調合では、希釈量を間違えやすく、有用植物に思わぬ
ダメージを与えてしまうことや、期待された効果が得ら
れないことも生じる。
【0003】このような状況から、近年、図6に示す様
なカートリッジ式の薬液容器を用いる薬液散布機が開発
されている。
なカートリッジ式の薬液容器を用いる薬液散布機が開発
されている。
【0004】図6において、201は薬液散布機の本
体、202は薬液散布機101に設けられたソケット、
203は噴射ノズル、204は薬液容器の本体、205
は薬液容器204に設けられ、ソケット202に装着さ
れるスパウト、206はスパウト205の流出口の開閉
を行うためのハンドルレバーである。
体、202は薬液散布機101に設けられたソケット、
203は噴射ノズル、204は薬液容器の本体、205
は薬液容器204に設けられ、ソケット202に装着さ
れるスパウト、206はスパウト205の流出口の開閉
を行うためのハンドルレバーである。
【0005】散布機本体201には、図上隠れてはいる
が、噴霧ポンプ及びバッテリーが設けられており、装着
された薬液容器本体204内の薬液を、噴霧ポンプを作
動させることで噴霧ノズル203から噴射するものとな
っている。
が、噴霧ポンプ及びバッテリーが設けられており、装着
された薬液容器本体204内の薬液を、噴霧ポンプを作
動させることで噴霧ノズル203から噴射するものとな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した様なカー
トリッジ式の薬液容器を用いることにより、先述した様
な散布機と一体化された薬液容器を用いる場合の諸問題
を解決することができるようになった。
トリッジ式の薬液容器を用いることにより、先述した様
な散布機と一体化された薬液容器を用いる場合の諸問題
を解決することができるようになった。
【0007】しかしながら、種類の異なる薬液を使用す
るために薬液散布機内(ソケット202から噴霧ノズル
203までの流路内)を洗浄する際、カートリッジ式の
薬液容器内に薬液が残っている場合には、薬液を廃棄又
は使い切ってから薬液容器内に水を供給するか、或は薬
液容器を取り外し、ホース等から直接散布機に水を供給
し、この水を噴霧ノズルから噴霧して行う必要があり、
非常に手間がかかると共に、薬液の無駄な消費を生む場
合もあった。
るために薬液散布機内(ソケット202から噴霧ノズル
203までの流路内)を洗浄する際、カートリッジ式の
薬液容器内に薬液が残っている場合には、薬液を廃棄又
は使い切ってから薬液容器内に水を供給するか、或は薬
液容器を取り外し、ホース等から直接散布機に水を供給
し、この水を噴霧ノズルから噴霧して行う必要があり、
非常に手間がかかると共に、薬液の無駄な消費を生む場
合もあった。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、カートリッジ式の薬液容器を用いて薬液の散布を行
う薬液散布機の洗浄を簡便かつ確実に行えるようにする
と共に、過剰散布や不用意な廃棄による弊害を防止する
ことを目的とする。
で、カートリッジ式の薬液容器を用いて薬液の散布を行
う薬液散布機の洗浄を簡便かつ確実に行えるようにする
と共に、過剰散布や不用意な廃棄による弊害を防止する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく成
された本発明の構成は以下の通りである。
された本発明の構成は以下の通りである。
【0010】即ち、本発明の第一は、噴霧ポンプ、バッ
テリー及び噴霧ノズルを有し、カートリッジ式の薬液容
器を用いる薬液散布機を洗浄する方法であってカートリ
ッジ式の洗浄容器を薬液散布機本体に装着し、該洗浄容
器内の洗浄液を噴霧して行うことを特徴をする薬液散布
機の洗浄方法にある。
テリー及び噴霧ノズルを有し、カートリッジ式の薬液容
器を用いる薬液散布機を洗浄する方法であってカートリ
ッジ式の洗浄容器を薬液散布機本体に装着し、該洗浄容
器内の洗浄液を噴霧して行うことを特徴をする薬液散布
機の洗浄方法にある。
【0011】また、本発明の第二は、上記本発明第一の
薬液散布機の洗浄方法に用いる洗浄容器であって、洗浄
容器本体に、薬液散布機本体のソケットに対して着脱可
能でかつ洗浄液の流出路となるスパウトが取り付けられ
ており、このスパウトが、洗浄容器本体内に通じ、しか
もソケットへ装着された状態で開放される流出口を有し
ていることを特徴とするカートリッジ式の洗浄容器にあ
る。
薬液散布機の洗浄方法に用いる洗浄容器であって、洗浄
容器本体に、薬液散布機本体のソケットに対して着脱可
能でかつ洗浄液の流出路となるスパウトが取り付けられ
ており、このスパウトが、洗浄容器本体内に通じ、しか
もソケットへ装着された状態で開放される流出口を有し
ていることを特徴とするカートリッジ式の洗浄容器にあ
る。
【0012】上記本発明第二は、さらにその特徴とし
て、「前記スパウトが、洗浄容器本体に取り付けられ、
上部に洗浄容器本体内に通じる前記流出口を有する筒体
と、薬液散布機本体のソケットに装着することで前記筒
体内でスライドして、前記流出口の開放を行う弁機構体
とを備えている」こと、「前記スパウトが取り付けられ
ている側とは反対側に、洗浄液の逆流防止部材を有する
空気導入手段を備えている」こと、「前記空気導入手段
が、空気の導入路となる溝を有する空気導入用凸部に、
空気導入用キャップを取り付けてなる」こと、をも含む
ものである。
て、「前記スパウトが、洗浄容器本体に取り付けられ、
上部に洗浄容器本体内に通じる前記流出口を有する筒体
と、薬液散布機本体のソケットに装着することで前記筒
体内でスライドして、前記流出口の開放を行う弁機構体
とを備えている」こと、「前記スパウトが取り付けられ
ている側とは反対側に、洗浄液の逆流防止部材を有する
空気導入手段を備えている」こと、「前記空気導入手段
が、空気の導入路となる溝を有する空気導入用凸部に、
空気導入用キャップを取り付けてなる」こと、をも含む
ものである。
【0013】更に、本発明の第三は、噴霧ポンプ、バッ
テリー及び噴霧ノズルを有し、カートリッジ式の薬液容
器を用いる薬液散布機において、薬液散布機本体は薬液
容器を装着するためのソケットを有し、該ソケットが、
洗浄液の入ったカートリッジ式の洗浄容器本体に取り付
けられ、洗浄液の流出路となるスパウトの装着を許容す
るものであることを特徴とする薬液散布機にある。
テリー及び噴霧ノズルを有し、カートリッジ式の薬液容
器を用いる薬液散布機において、薬液散布機本体は薬液
容器を装着するためのソケットを有し、該ソケットが、
洗浄液の入ったカートリッジ式の洗浄容器本体に取り付
けられ、洗浄液の流出路となるスパウトの装着を許容す
るものであることを特徴とする薬液散布機にある。
【0014】上記本発明第三は、さらにその特徴とし
て、「前記ソケットが、前記洗浄容器本体に取り付けら
れたスパウトを装着した時に、スパウトの流出路を開放
するものである」こと、「前記ソケットに装着されるス
パウトが、洗浄容器本体に取り付けられ、上部に洗浄容
器本体内に通じる前記流出口を有する筒体と、該筒体内
でスライドして前記流出口の開閉を行う弁機構体とを備
え、前記ソケットが、前記洗浄容器本体に取り付けられ
たスパウトを装着した時に、前記弁機構体を押し上げ、
前記流出口を開放するものである」こと、をも含むもの
である。
て、「前記ソケットが、前記洗浄容器本体に取り付けら
れたスパウトを装着した時に、スパウトの流出路を開放
するものである」こと、「前記ソケットに装着されるス
パウトが、洗浄容器本体に取り付けられ、上部に洗浄容
器本体内に通じる前記流出口を有する筒体と、該筒体内
でスライドして前記流出口の開閉を行う弁機構体とを備
え、前記ソケットが、前記洗浄容器本体に取り付けられ
たスパウトを装着した時に、前記弁機構体を押し上げ、
前記流出口を開放するものである」こと、をも含むもの
である。
【0015】
【実施例及び作用】図1〜図5に基づいて本発明の一実
施例を説明する。
施例を説明する。
【0016】図1は、カートリッジ式の洗浄容器の全体
図であり、101は洗浄容器本体、102は洗浄液の流
出路となるスパウト、103は洗浄容器本体101内に
通じる空気導入孔を有する空気導入手段である。
図であり、101は洗浄容器本体、102は洗浄液の流
出路となるスパウト、103は洗浄容器本体101内に
通じる空気導入孔を有する空気導入手段である。
【0017】上記洗浄容器は、図6に示した様な薬液散
布機201に設けられたソケット202に、スパウト1
02を装着して用いることができるもので、以下詳細に
説明する。
布機201に設けられたソケット202に、スパウト1
02を装着して用いることができるもので、以下詳細に
説明する。
【0018】図2は、上記スパウト102の構成部材
を、図3は、非使用時のスパウト102の断面を示すも
ので、1は筒体、2は弁機構体である。
を、図3は、非使用時のスパウト102の断面を示すも
ので、1は筒体、2は弁機構体である。
【0019】筒体1は、上部にフランジ11を有し、上
下端に開口を有する筒状をなすもので、上部に設けられ
た開口12が流出口として機能する。
下端に開口を有する筒状をなすもので、上部に設けられ
た開口12が流出口として機能する。
【0020】弁機構体2は、主に開閉部材21、開口2
6を有するスライド部材22、開閉部材21とスライド
部材22を連結する連結ピン23、スプリング24によ
って構成されている。
6を有するスライド部材22、開閉部材21とスライド
部材22を連結する連結ピン23、スプリング24によ
って構成されている。
【0021】図3に示されるように、洗浄容器本体10
1と筒体1はフランジ11部分で一体化されており、筒
体1の流出口12は、洗浄容器本体101内の洗浄液
(通常は水)と直接接触する洗浄容器本体101の底部
(使用時における底部)に開口している。尚、洗浄容器
本体101の底部に、一般的な容器の注出口と同様のネ
ジ部を形成し、該ネジ部に螺合できるように筒体1のフ
ランジ11を形成してもよい。また、図示の如く非使用
時には、スプリング24の反発力によって開閉部材21
が流出口12を覆い、開閉部材21の内側に嵌め込まれ
ているゴムパッキン25によって確実にシールすること
で、流出口12を閉鎖し液漏れを防止している。
1と筒体1はフランジ11部分で一体化されており、筒
体1の流出口12は、洗浄容器本体101内の洗浄液
(通常は水)と直接接触する洗浄容器本体101の底部
(使用時における底部)に開口している。尚、洗浄容器
本体101の底部に、一般的な容器の注出口と同様のネ
ジ部を形成し、該ネジ部に螺合できるように筒体1のフ
ランジ11を形成してもよい。また、図示の如く非使用
時には、スプリング24の反発力によって開閉部材21
が流出口12を覆い、開閉部材21の内側に嵌め込まれ
ているゴムパッキン25によって確実にシールすること
で、流出口12を閉鎖し液漏れを防止している。
【0022】上記のように流出口12が閉鎖された状態
では洗浄液漏れの心配はないが、使用前における筒体1
内への異物の侵入や確実な洗浄液漏れ防止を図る上でキ
ャップ(不図示)を取り付けておくのが好ましい。
では洗浄液漏れの心配はないが、使用前における筒体1
内への異物の侵入や確実な洗浄液漏れ防止を図る上でキ
ャップ(不図示)を取り付けておくのが好ましい。
【0023】図4に、上記構成のスパウト102を有す
る洗浄容器を、図6に示した様な薬液散布機201のソ
ケット202に装着した状態の断面を示す。
る洗浄容器を、図6に示した様な薬液散布機201のソ
ケット202に装着した状態の断面を示す。
【0024】図4に示されるように、本実施例の洗浄容
器の散布機本体への装着は、散布機本体のソケット20
2の一構成部材であるロッド4を、スパウト102の筒
体1内に挿入することで行うことができる。このロッド
4は、内部に流路を有する筒状をなすもので、その中間
部に設けられているロッドフランジ41の上面が、スパ
ウト102の筒体1の下端に当接するまで筒体1内に挿
入される。
器の散布機本体への装着は、散布機本体のソケット20
2の一構成部材であるロッド4を、スパウト102の筒
体1内に挿入することで行うことができる。このロッド
4は、内部に流路を有する筒状をなすもので、その中間
部に設けられているロッドフランジ41の上面が、スパ
ウト102の筒体1の下端に当接するまで筒体1内に挿
入される。
【0025】上記のようにスパウト102がソケット2
02に装着された状態では、ロッド4がスライド部材2
2を押し上げ、このスライド部材22に連結ピン23を
介して連結されている開閉部材21を押し上げることに
より、筒体1の流出口12が開放される。これにより、
洗浄容器本体101内の洗浄液が、スパウト102及び
ソケット202からなる流出路を通って薬液散布機本体
201に流れる。
02に装着された状態では、ロッド4がスライド部材2
2を押し上げ、このスライド部材22に連結ピン23を
介して連結されている開閉部材21を押し上げることに
より、筒体1の流出口12が開放される。これにより、
洗浄容器本体101内の洗浄液が、スパウト102及び
ソケット202からなる流出路を通って薬液散布機本体
201に流れる。
【0026】本実施例の洗浄容器には、上記のように薬
液散布機に装着された時に洗浄液が流出口12から流出
し易いように、スパウト102が取り付けられている側
の反対側に空気導入手段103(図1参照)が設けられ
ている。この空気導入手段103の詳細断面を図5に示
す。
液散布機に装着された時に洗浄液が流出口12から流出
し易いように、スパウト102が取り付けられている側
の反対側に空気導入手段103(図1参照)が設けられ
ている。この空気導入手段103の詳細断面を図5に示
す。
【0027】空気導入手段103は、空気導入用凸部5
1、逆流防止弁52、空気導入用キャップ53からな
る。
1、逆流防止弁52、空気導入用キャップ53からな
る。
【0028】空気導入用凸部51には、周縁にネジ切り
が施されており、その一部には空気の導入路となるカッ
ト溝54が切られている。逆流防止弁52は、軟質の合
成樹脂等によりパイプの吸い口状に形成されたもので、
空気導入用凸部51内に挿入されている。空気導入用キ
ャップ53は、逆流防止弁52を保護するもので、空気
導入用凸部51にねじ込んで取り付けられている。この
際、キャップ53の内側上面が、空気導入用凸部51や
逆流防止弁52と密着しないように適当な空気導入路の
隙間を保持するようにキャップ53が取り付けられる。
が施されており、その一部には空気の導入路となるカッ
ト溝54が切られている。逆流防止弁52は、軟質の合
成樹脂等によりパイプの吸い口状に形成されたもので、
空気導入用凸部51内に挿入されている。空気導入用キ
ャップ53は、逆流防止弁52を保護するもので、空気
導入用凸部51にねじ込んで取り付けられている。この
際、キャップ53の内側上面が、空気導入用凸部51や
逆流防止弁52と密着しないように適当な空気導入路の
隙間を保持するようにキャップ53が取り付けられる。
【0029】薬液散布機に本実施例の洗浄容器を取り付
け使用すると、カット溝54及び吸い口55を介して洗
浄容器本体101内に空気が導入される。一方、非使用
時に例えば洗浄容器を逆さにしても、逆流防止弁52に
より洗浄液が漏れることはない。
け使用すると、カット溝54及び吸い口55を介して洗
浄容器本体101内に空気が導入される。一方、非使用
時に例えば洗浄容器を逆さにしても、逆流防止弁52に
より洗浄液が漏れることはない。
【0030】本実施例の洗浄容器は、逆さにして保管す
る際などにおける空気導入手段51の保護の為に、洗浄
容器本体101を空気導入手段51よりも高く空気導入
手段51側に突出した形状としている(図1参照)。
る際などにおける空気導入手段51の保護の為に、洗浄
容器本体101を空気導入手段51よりも高く空気導入
手段51側に突出した形状としている(図1参照)。
【0031】洗浄容器本体101としては、ブロー成形
された合成樹脂製のタンク状の容器の他、PETボトル
状の薄肉の延伸ブロー成形容器や、合成樹脂シート製の
袋を紙(例えば段ボール)製等の箱に収容した、所謂B
IB(バックインボックス)を用いることも可能であ
る。
された合成樹脂製のタンク状の容器の他、PETボトル
状の薄肉の延伸ブロー成形容器や、合成樹脂シート製の
袋を紙(例えば段ボール)製等の箱に収容した、所謂B
IB(バックインボックス)を用いることも可能であ
る。
【0032】この様な洗浄専用のカートリッジ式の洗浄
容器を用いることにより、一定量の洗浄液による洗浄を
行うことができ、より確実に洗浄を行うことができる。
特に、洗浄容器本体101を例えば透明な合成樹脂製と
することによって、外部から洗浄液の残量が見えるよう
にし、残量を示す目盛りを付設しておくと更に便利であ
る。また、BIBの場合には、内袋の洗浄液残量が確認
しずらいので、外箱の前面に残量確認のための窓を設け
ておくことが好ましい。
容器を用いることにより、一定量の洗浄液による洗浄を
行うことができ、より確実に洗浄を行うことができる。
特に、洗浄容器本体101を例えば透明な合成樹脂製と
することによって、外部から洗浄液の残量が見えるよう
にし、残量を示す目盛りを付設しておくと更に便利であ
る。また、BIBの場合には、内袋の洗浄液残量が確認
しずらいので、外箱の前面に残量確認のための窓を設け
ておくことが好ましい。
【0033】また、適当な位置に取っ手を設けておく
と、薬液散布機本体との着脱がしやすくなるので好まし
い。
と、薬液散布機本体との着脱がしやすくなるので好まし
い。
【0034】洗浄容器としてBIBとした場合には、洗
浄液の消費とともに合成樹脂シート製の袋が萎んで袋内
の圧力調整がされるので、硬質の容器を用いた上記実施
例のように、洗浄液の消費と共に容器内への空気の侵入
を許容する逆流逆止弁52付の空気導入手段103が不
要となる利点がある。BIBとする場合、薬液散布機の
ソケットへの装着を容易にするため、スパウト102が
動きにくい状態で箱から突出した構造としておくことが
好ましい。
浄液の消費とともに合成樹脂シート製の袋が萎んで袋内
の圧力調整がされるので、硬質の容器を用いた上記実施
例のように、洗浄液の消費と共に容器内への空気の侵入
を許容する逆流逆止弁52付の空気導入手段103が不
要となる利点がある。BIBとする場合、薬液散布機の
ソケットへの装着を容易にするため、スパウト102が
動きにくい状態で箱から突出した構造としておくことが
好ましい。
【0035】本発明の薬液散布機の洗浄方法は、上記の
ようなカートリッジ式の洗浄容器を薬液散布機本体に装
着した状態で、噴霧ポンプを駆動させ、洗浄容器内の洗
浄液を噴霧することによって、薬液散布機内部の流路の
洗浄を行うものである。このため、種類の異なる薬液を
使用する際、従来のようにカートリッジ式の薬液容器内
の薬液を使い切ることなく洗浄を行うことができると共
に、一定量の洗浄液による洗浄が可能となり、確実且つ
信頼性が高い。また、洗浄後の空の洗浄容器をそのまま
に装着しておけば、塵や埃が薬液散布機のソケット20
2内に侵入することもない。
ようなカートリッジ式の洗浄容器を薬液散布機本体に装
着した状態で、噴霧ポンプを駆動させ、洗浄容器内の洗
浄液を噴霧することによって、薬液散布機内部の流路の
洗浄を行うものである。このため、種類の異なる薬液を
使用する際、従来のようにカートリッジ式の薬液容器内
の薬液を使い切ることなく洗浄を行うことができると共
に、一定量の洗浄液による洗浄が可能となり、確実且つ
信頼性が高い。また、洗浄後の空の洗浄容器をそのまま
に装着しておけば、塵や埃が薬液散布機のソケット20
2内に侵入することもない。
【0036】本発明の薬液散布機は、例えば、図6と同
様の構成とすることができ、上述したような本発明の洗
浄容器のスパウト102の装着を許容するソケット20
2を備えたものである。尚、図示される散布機本体20
1は、背負い式のものとなっているが、ショルダー式や
手提げ式、更には据置式のものとすることもできる。
様の構成とすることができ、上述したような本発明の洗
浄容器のスパウト102の装着を許容するソケット20
2を備えたものである。尚、図示される散布機本体20
1は、背負い式のものとなっているが、ショルダー式や
手提げ式、更には据置式のものとすることもできる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カートリッジ式の薬液容器を用いる薬液散布機で種類の
異なる薬液を使用する際の散布機本体の洗浄を、専用の
カートリッジ式の洗浄容器を用いて行うことが可能とな
った。これにより、異なる薬液の使用の都度、薬液容器
内の薬液を廃棄或は使い切る必要がなく、また、ホース
等から直接散布機本体に水を供給して洗浄を行うことも
ないので、薬液を使い切るための過剰散布や、残った薬
液を薬液交換のために洗い流してしまうことによる環境
汚染や薬液の無駄を防止することができると共に、簡便
且つ確実な洗浄が可能となった。
カートリッジ式の薬液容器を用いる薬液散布機で種類の
異なる薬液を使用する際の散布機本体の洗浄を、専用の
カートリッジ式の洗浄容器を用いて行うことが可能とな
った。これにより、異なる薬液の使用の都度、薬液容器
内の薬液を廃棄或は使い切る必要がなく、また、ホース
等から直接散布機本体に水を供給して洗浄を行うことも
ないので、薬液を使い切るための過剰散布や、残った薬
液を薬液交換のために洗い流してしまうことによる環境
汚染や薬液の無駄を防止することができると共に、簡便
且つ確実な洗浄が可能となった。
【図1】本発明の洗浄容器の一実施例を示す全体図であ
る。
る。
【図2】図1の洗浄容器のスパウトの構成部材を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】図1の洗浄容器のスパウト部分の詳細を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図4】図1の洗浄容器のスパウトと、薬液散布機本体
のソケットとの連結状態を示す縦断面図である。
のソケットとの連結状態を示す縦断面図である。
【図5】図1の洗浄容器の空気導入手段の詳細を示す図
である。
である。
【図6】本発明の薬液散布機の一実施例を示す斜視図で
ある。
ある。
1 筒体
2 弁機構体
4 ロッド
11 フランジ
12 流出口
21 開閉部材
22 スライド部材
23 連結ピン
24 スプリング
25 ゴムパッキン
26 開口
31 キャップ係止突起
32 パッキング
41 ロッドフランジ
51 空気導入用凸部
52 逆流防止弁
53 空気導入用キャップ
54 カット溝
55 吸い口
101 洗浄容器本体
102 スパウト
103 空気導入手段
201 薬液散布機本体
202 ソケット
203 噴射ノズル
204 薬液容器本体
205 薬液容器のスパウト
206 ハンドルレバー
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 濱本 悟
神奈川県小田原市蓮正寺133番地の1の
304号
(72)発明者 藤井 浩
東京都文京区小石川4丁目14番12号 共
同印刷株式会社内
(72)発明者 武田 康雄
東京都文京区小石川4丁目14番12号 共
同印刷株式会社内
(72)発明者 長谷部 公男
東京都文京区小石川4丁目14番12号 共
同印刷株式会社内
(72)発明者 深谷 聡
東京都文京区小石川4丁目14番12号 共
同印刷株式会社内
(56)参考文献 特開 平7−23685(JP,A)
特開 昭63−177829(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B05B 15/00
B05D 1/02
Claims (8)
- 【請求項1】 噴霧ポンプ、バッテリー及び噴霧ノズル
を有し、カートリッジ式の薬液容器を用いる薬液散布機
を洗浄する方法であって、 カートリッジ式の洗浄容器を薬液散布機本体に装着し、
該洗浄容器内の洗浄液を噴霧して行うことを特徴とする
薬液散布機の洗浄方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の薬液散布機の洗浄方法
に用いる洗浄容器であって、 洗浄容器本体に、薬液散布機本体のソケットに対して着
脱可能でかつ洗浄液の流出路となるスパウトが取り付け
られており、このスパウトが、洗浄容器本体内に通じ、
しかもソケットへ装着された状態で開放される流出口を
有していることを特徴とするカートリッジ式の洗浄容
器。 - 【請求項3】 前記スパウトが、 洗浄容器本体に取り付けられ、上部に洗浄容器本体内に
通じる前記流出口を有する筒体と、 薬液散布機本体のソケットに装着することで前記筒体内
でスライドして、前記流出口の開放を行う弁機構体とを
備えていることを特徴とする請求項2に記載の洗浄容
器。 - 【請求項4】 前記スパウトが取り付けられている側と
は反対側に、洗浄液の逆流防止部材を有する空気導入手
段を備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載
の洗浄容器。 - 【請求項5】 前記空気導入手段が、空気の導入路とな
る溝を有する空気導入用凸部に、空気導入用キャップを
取り付けてなることを特徴とする請求項4に記載の洗浄
容器。 - 【請求項6】 噴霧ポンプ、バッテリー及び噴霧ノズル
を有し、カートリッジ式の薬液容器を用いる薬液散布機
において、 薬液散布機本体は薬液容器を装着するためのソケットを
有し、 該ソケットが、洗浄液の入ったカートリッジ式の洗浄容
器本体に取り付けられ、洗浄液の流出路となるスパウト
の装着を許容するものであることを特徴とする薬液散布
機。 - 【請求項7】 前記ソケットが、 前記洗浄容器本体に取り付けられたスパウトを装着した
時に、スパウトの流出路を開放するものであることを特
徴とする請求項6に記載の薬液散布機。 - 【請求項8】 請求項7に記載の薬液散布機において、 前記ソケットに装着されるスパウトが、 洗浄容器本体に取り付けられ、上部に洗浄容器本体内に
通じる前記流出口を有する筒体と、 該筒体内でスライドして前記流出口の開閉を行う弁機構
体とを備え、 前記ソケットが、 前記洗浄容器本体に取り付けられたスパウトを装着した
時に、前記弁機構体を押し上げ、前記流出口を開放する
ものであることを特徴とする薬液散布機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11267395A JP3499648B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | 薬液散布機の洗浄方法、それに用いる洗浄容器、及び薬液散布機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11267395A JP3499648B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | 薬液散布機の洗浄方法、それに用いる洗浄容器、及び薬液散布機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08281164A JPH08281164A (ja) | 1996-10-29 |
JP3499648B2 true JP3499648B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=14592624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11267395A Expired - Fee Related JP3499648B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | 薬液散布機の洗浄方法、それに用いる洗浄容器、及び薬液散布機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3499648B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021020897A1 (ko) * | 2019-07-31 | 2021-02-04 | 서울대학교병원 | 자가 통증 조절장치용 메인바디유닛 및 리저버유닛, 그리고 이를 포함하는 자가 통증 조절장치 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4951259B2 (ja) * | 2006-03-29 | 2012-06-13 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 内視鏡管路洗滌ブラシカセット |
-
1995
- 1995-04-14 JP JP11267395A patent/JP3499648B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021020897A1 (ko) * | 2019-07-31 | 2021-02-04 | 서울대학교병원 | 자가 통증 조절장치용 메인바디유닛 및 리저버유닛, 그리고 이를 포함하는 자가 통증 조절장치 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08281164A (ja) | 1996-10-29 |
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