JP3497647B2 - 洗浄組成物および洗浄方法 - Google Patents
洗浄組成物および洗浄方法Info
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- JP3497647B2 JP3497647B2 JP02373396A JP2373396A JP3497647B2 JP 3497647 B2 JP3497647 B2 JP 3497647B2 JP 02373396 A JP02373396 A JP 02373396A JP 2373396 A JP2373396 A JP 2373396A JP 3497647 B2 JP3497647 B2 JP 3497647B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学ガラスやプラ
スチック成形品等を被洗浄物として洗浄する際に、優れ
た脱脂性、乾燥性を示す洗浄組成物及びこの洗浄組成物
を使用した洗浄方法に関する。
スチック成形品等を被洗浄物として洗浄する際に、優れ
た脱脂性、乾燥性を示す洗浄組成物及びこの洗浄組成物
を使用した洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】工業洗浄においては、刊行物「精密洗浄
マニアル」(辻鷹著、1986年発行)第33ページに
記載されるように、不燃性で毒性が少なく、化学的、熱
的に非常に安定なクロロフルオロカーボン、特に1,
1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロカーボ
ン(CFC−113)が広く用いられており、この化合
物を蒸気洗浄や手拭き洗浄等の方法で使用している。一
方、手拭き洗浄においては優れた乾燥性の他に汚れの除
去性が要求される場合があり、これに対しては、上述し
たCFC−113とエタノールとの共沸混合溶剤や特開
平1−318094号公報に記載されるように、CFC
−113、イソプロピルアルコール及びメチルエチルケ
トン等の有機溶剤との混合溶剤が適用されている。これ
よりもさらに、より高い汚れ除去性や乾燥性が要求され
る場合には、アセトン、低級アルコール、エタノール・
ジエチルエーテル混合溶剤等の乾燥性の良い有機溶剤に
よる手拭き洗浄が行われている。このような洗浄に加え
て、従来ではさらに特開平2−289693号公報に記
載されるような代替フロンや代替フロンと各種有機溶剤
との共沸混合溶剤も使用されている。
マニアル」(辻鷹著、1986年発行)第33ページに
記載されるように、不燃性で毒性が少なく、化学的、熱
的に非常に安定なクロロフルオロカーボン、特に1,
1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロカーボ
ン(CFC−113)が広く用いられており、この化合
物を蒸気洗浄や手拭き洗浄等の方法で使用している。一
方、手拭き洗浄においては優れた乾燥性の他に汚れの除
去性が要求される場合があり、これに対しては、上述し
たCFC−113とエタノールとの共沸混合溶剤や特開
平1−318094号公報に記載されるように、CFC
−113、イソプロピルアルコール及びメチルエチルケ
トン等の有機溶剤との混合溶剤が適用されている。これ
よりもさらに、より高い汚れ除去性や乾燥性が要求され
る場合には、アセトン、低級アルコール、エタノール・
ジエチルエーテル混合溶剤等の乾燥性の良い有機溶剤に
よる手拭き洗浄が行われている。このような洗浄に加え
て、従来ではさらに特開平2−289693号公報に記
載されるような代替フロンや代替フロンと各種有機溶剤
との共沸混合溶剤も使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CFC
−113をはじめとする特定フロンは、オゾン層を破壊
し、環境汚染を引き起こすものとして使用量を低減する
方向であり、今後洗浄に使用することは好ましくない状
態となっている。また、代替フロン及び代替フロンと有
機溶剤との混合溶剤もオゾン層への影響が全く皆無であ
るわけではなく、将来的に使用の停止が定められてい
る。
−113をはじめとする特定フロンは、オゾン層を破壊
し、環境汚染を引き起こすものとして使用量を低減する
方向であり、今後洗浄に使用することは好ましくない状
態となっている。また、代替フロン及び代替フロンと有
機溶剤との混合溶剤もオゾン層への影響が全く皆無であ
るわけではなく、将来的に使用の停止が定められてい
る。
【0004】一方、アセトン、アルコール、メタノー
ル、イソプロパノールなどの低級アルコール類、エタノ
ール・ジエチルエーテル混合溶剤等は、その中に労働安
全法や有機溶剤中毒予防規則等で法的規制を受けるもの
があると共に、人体に対して有害性を有していることが
示唆されている。このため洗浄への適用、特に手拭き洗
浄においては、人体に直接接して使用される機会が多い
ところから、洗浄工程での安全衛生管理に細心の注意が
必要となる。また、エタノールやイソプロプルアルコー
ル等の低級アルコール類では、蒸発潜熱が高く、沸点の
低い割には、乾燥性が悪く迅速に乾燥表面を得ることが
困難となっている。さらにアセトンの場合は、蒸発潜熱
が非常に高く迅速に乾燥するが、被洗浄物が過剰に冷え
て結露するという問題が生じる。以上に加えて、多種類
の広い範囲の汚れの場合には、上述した洗浄剤で簡単に
除去するのは難しく、このため洗浄剤を交換したり、手
拭き洗浄を何回も行う必要がある。
ル、イソプロパノールなどの低級アルコール類、エタノ
ール・ジエチルエーテル混合溶剤等は、その中に労働安
全法や有機溶剤中毒予防規則等で法的規制を受けるもの
があると共に、人体に対して有害性を有していることが
示唆されている。このため洗浄への適用、特に手拭き洗
浄においては、人体に直接接して使用される機会が多い
ところから、洗浄工程での安全衛生管理に細心の注意が
必要となる。また、エタノールやイソプロプルアルコー
ル等の低級アルコール類では、蒸発潜熱が高く、沸点の
低い割には、乾燥性が悪く迅速に乾燥表面を得ることが
困難となっている。さらにアセトンの場合は、蒸発潜熱
が非常に高く迅速に乾燥するが、被洗浄物が過剰に冷え
て結露するという問題が生じる。以上に加えて、多種類
の広い範囲の汚れの場合には、上述した洗浄剤で簡単に
除去するのは難しく、このため洗浄剤を交換したり、手
拭き洗浄を何回も行う必要がある。
【0005】上述したエタノール・ジエチルエーテル混
合溶剤は、光学分野において手拭き液として多く使用さ
れているが、この混合溶剤は引火点が約−45℃と非常
に低く、引火しやすいため作業上の危険性を伴う問題を
有している。さらに、この混合溶剤は共沸組成となって
いないところから、組成の経時的変化があり(すなわ
ち、エタノールよりもジエチルエーテルが先に蒸発して
しまう。)、これにより洗浄力および乾燥性が経時的に
不安定となっている。なお、エチルアルコールは純品の
状態では酒税の課税対象となり、比較的高価となるた
め、洗浄がコストアップする付随的な問題点を有してい
る。
合溶剤は、光学分野において手拭き液として多く使用さ
れているが、この混合溶剤は引火点が約−45℃と非常
に低く、引火しやすいため作業上の危険性を伴う問題を
有している。さらに、この混合溶剤は共沸組成となって
いないところから、組成の経時的変化があり(すなわ
ち、エタノールよりもジエチルエーテルが先に蒸発して
しまう。)、これにより洗浄力および乾燥性が経時的に
不安定となっている。なお、エチルアルコールは純品の
状態では酒税の課税対象となり、比較的高価となるた
め、洗浄がコストアップする付随的な問題点を有してい
る。
【0006】本発明はこのような問題点を考慮してなさ
れたものであり、請求項1の発明は、n−ヘプタンとエ
チルアルコールを主成分としたアルコール溶剤を使用す
ることで、人体に対して低毒性であり、地球環境に影響
がなく、さらには原料の状態よりも高い乾燥性を発揮す
ることができる洗浄組成物を提供することを目的とす
る。
れたものであり、請求項1の発明は、n−ヘプタンとエ
チルアルコールを主成分としたアルコール溶剤を使用す
ることで、人体に対して低毒性であり、地球環境に影響
がなく、さらには原料の状態よりも高い乾燥性を発揮す
ることができる洗浄組成物を提供することを目的とす
る。
【0007】 また、エチルアルコールを主成分とし、
その他の成分がイソプロピルアルコールとノルマルプロ
ピルアルコールであるアルコール溶剤を用いることによ
り、工業的に入手しやすく、低コスト化を得ることが可
能な洗浄組成物を提供することを目的とする。
その他の成分がイソプロピルアルコールとノルマルプロ
ピルアルコールであるアルコール溶剤を用いることによ
り、工業的に入手しやすく、低コスト化を得ることが可
能な洗浄組成物を提供することを目的とする。
【0008】 請求項2の発明は、乾燥性及び汚れ除去
性に優れ、高い洗浄品質を得ることが可能であると共
に、組成の安定化により洗浄力、乾燥性の経時的変化が
なく、さらには引火点を抑制することによって作業上の
危険性を回避することが可能な洗浄組成物を提供するこ
とを目的とする。
性に優れ、高い洗浄品質を得ることが可能であると共
に、組成の安定化により洗浄力、乾燥性の経時的変化が
なく、さらには引火点を抑制することによって作業上の
危険性を回避することが可能な洗浄組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0009】 請求項3の発明は、以上の洗浄組成物を
用いることにより、強固な汚れを除去することが可能な
洗浄方法を提供することを目的とする。
用いることにより、強固な汚れを除去することが可能な
洗浄方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の洗浄組成物は、
n−ヘプタン50〜90重量%と、エチルアルコールを
主成分としたアルコール溶剤10〜50重量%とからな
ることを特徴とする。この組成比の洗浄組成物は、その
沸点が各単一組成の沸点より低下する共沸様の状態とな
るものである。この場合、アルコール溶剤としては、エ
チルアルコールが85重量%以上含有されており、その
他の成分がイソプロピルアルコールとノルマルプロピル
アルコールであるものを使用できる。
n−ヘプタン50〜90重量%と、エチルアルコールを
主成分としたアルコール溶剤10〜50重量%とからな
ることを特徴とする。この組成比の洗浄組成物は、その
沸点が各単一組成の沸点より低下する共沸様の状態とな
るものである。この場合、アルコール溶剤としては、エ
チルアルコールが85重量%以上含有されており、その
他の成分がイソプロピルアルコールとノルマルプロピル
アルコールであるものを使用できる。
【0011】上述したn−ヘプタン及びアルコール溶剤
は、オゾン層破壊の原因となるハロゲン元素を含んでい
ないため、洗浄・乾燥に伴って、大気中に揮散してもオ
ゾン層を破壊することなく、地球環境に対して安全性が
高い。
は、オゾン層破壊の原因となるハロゲン元素を含んでい
ないため、洗浄・乾燥に伴って、大気中に揮散してもオ
ゾン層を破壊することなく、地球環境に対して安全性が
高い。
【0012】この洗浄組成物における構成成分の1つで
あるn−ヘプタンは炭素数7の飽和炭化水素であり、そ
の許容濃度は500ppmで、毒性も比較的弱い。一
方、もう1つの構成成分であるアルコール溶剤は、エチ
ルアルコールが85重量%以上となっているため、アル
コール溶剤としての特性はエチルアルコールとほとんど
同じになる。このエチルアルコールなどのアルコール類
は一般的に良く知られているように、毒性が比較的低
く、経口毒性がLD50(ラット)で13.7ml/kg
であり、許容濃度は1000ppmとなっている。この
値からもアルコール溶剤が低毒性であることが明らかで
ある。
あるn−ヘプタンは炭素数7の飽和炭化水素であり、そ
の許容濃度は500ppmで、毒性も比較的弱い。一
方、もう1つの構成成分であるアルコール溶剤は、エチ
ルアルコールが85重量%以上となっているため、アル
コール溶剤としての特性はエチルアルコールとほとんど
同じになる。このエチルアルコールなどのアルコール類
は一般的に良く知られているように、毒性が比較的低
く、経口毒性がLD50(ラット)で13.7ml/kg
であり、許容濃度は1000ppmとなっている。この
値からもアルコール溶剤が低毒性であることが明らかで
ある。
【0013】又、n−ヘプタンとエチルアルコールとの
洗浄組成物からなり、その共沸および共沸様における引
火点は、各構成成分の引火点より約−4℃であり、この
値からも比較的引火性を抑制できている。以上のことか
ら、これら2成分から構成される本発明の洗浄組成物
は、人体に対して安全性が高いものとなっている。
洗浄組成物からなり、その共沸および共沸様における引
火点は、各構成成分の引火点より約−4℃であり、この
値からも比較的引火性を抑制できている。以上のことか
ら、これら2成分から構成される本発明の洗浄組成物
は、人体に対して安全性が高いものとなっている。
【0014】また、エチルアルコールやイソプロピルア
ルコール、ノルマルプロピルアルコールは、極性系の汚
れに対して溶解性が向上し、n−ヘプタンでは非極性系
の汚れに対して溶解性が向上するため、これらを混合し
た洗浄組成物は広範囲な汚れに対して洗浄力を発揮する
ことができる。
ルコール、ノルマルプロピルアルコールは、極性系の汚
れに対して溶解性が向上し、n−ヘプタンでは非極性系
の汚れに対して溶解性が向上するため、これらを混合し
た洗浄組成物は広範囲な汚れに対して洗浄力を発揮する
ことができる。
【0015】本発明において、発明者らが検討を行った
結果、n−ヘプタンとアルコール溶剤は、同一の温度で
はそれぞれ単一の場合よりも混合したほうが高い蒸気圧
を示すようになることが見い出だされている。これによ
り、2つの構成成分を後述した組成比で混合することに
より、共沸化合物を形成することが判明した。
結果、n−ヘプタンとアルコール溶剤は、同一の温度で
はそれぞれ単一の場合よりも混合したほうが高い蒸気圧
を示すようになることが見い出だされている。これによ
り、2つの構成成分を後述した組成比で混合することに
より、共沸化合物を形成することが判明した。
【0016】一方、n−ヘプタンが50〜90重量%、
アルコール溶剤が10〜50重量%の混合範囲では、通
常の大気圧(約740〜760mmHg)下における沸
点が70〜76℃と、単一成分の場合より低下してい
る。これにより、この混合比の洗浄組成物は共沸様の状
態になっており、単一成分の場合よりも十分な有意差を
有した乾燥性を備えている。
アルコール溶剤が10〜50重量%の混合範囲では、通
常の大気圧(約740〜760mmHg)下における沸
点が70〜76℃と、単一成分の場合より低下してい
る。これにより、この混合比の洗浄組成物は共沸様の状
態になっており、単一成分の場合よりも十分な有意差を
有した乾燥性を備えている。
【0017】共沸状態の混合組成比は、n−ヘプタンが
55.7±2重量%、アルコール溶剤が44.3±2重
量%である。この共沸状態では、沸点が最も低下するた
め、乾燥性も最も良好となる。一般的に、沸点が低くな
るほどその組成物の揮発性(乾燥性)が向上するため、
n−ヘプタン単体や低級アルコールを含んでいるアルコ
ール溶剤単体の場合よりも乾燥性が優れたものとなる。
このため、この洗浄組成物を洗浄用途などに使用した場
合は、良好な乾燥状態を得ることができる。また、共沸
状態の組成比では、気液平衡での組成比が全く同一とな
るため、経時的に揮発が生じても組成変化がない。これ
により一定の組成比を保持し、常に安定した洗浄性能及
び乾燥性能を維持することが可能となり、安定した洗浄
品質を確保することができる。
55.7±2重量%、アルコール溶剤が44.3±2重
量%である。この共沸状態では、沸点が最も低下するた
め、乾燥性も最も良好となる。一般的に、沸点が低くな
るほどその組成物の揮発性(乾燥性)が向上するため、
n−ヘプタン単体や低級アルコールを含んでいるアルコ
ール溶剤単体の場合よりも乾燥性が優れたものとなる。
このため、この洗浄組成物を洗浄用途などに使用した場
合は、良好な乾燥状態を得ることができる。また、共沸
状態の組成比では、気液平衡での組成比が全く同一とな
るため、経時的に揮発が生じても組成変化がない。これ
により一定の組成比を保持し、常に安定した洗浄性能及
び乾燥性能を維持することが可能となり、安定した洗浄
品質を確保することができる。
【0018】なお、エチルアルコール単体からなる洗浄
剤の場合には酒税の課税対象となるのに対し、エチルア
ルコールにイソプロピルアルコールやノルマルプロピル
アルコールを加えて洗浄剤とした場合には課税対象とな
らないため、比較的安価となり、工業的に容易に入手す
ることが可能となる。
剤の場合には酒税の課税対象となるのに対し、エチルア
ルコールにイソプロピルアルコールやノルマルプロピル
アルコールを加えて洗浄剤とした場合には課税対象とな
らないため、比較的安価となり、工業的に容易に入手す
ることが可能となる。
【0019】本発明の洗浄方法は、以上の洗浄組成物を
繊維状物に染み込ませ、この繊維状物を用いて被洗浄物
の表面を擦ることで、汚れを掻き取るものであり、これ
により強固な汚れにも対応することが可能である。この
繊維状物としては、ワイパーや綿布、不織布など適宜の
材料を選択することができる。
繊維状物に染み込ませ、この繊維状物を用いて被洗浄物
の表面を擦ることで、汚れを掻き取るものであり、これ
により強固な汚れにも対応することが可能である。この
繊維状物としては、ワイパーや綿布、不織布など適宜の
材料を選択することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)n−ヘプタン(丸善石油化学(社)
製)と、エチルアルコールを主成分としたアルコール溶
剤として商品名「ソルミックスAP−7(日本化成品株
式会社製)」とを用いて、混合組成比を変化させて混合
組成物をそれぞれ200g調整した。この場合、ソルミ
ックスAP−7はエチルアルコール85.5重量%、イ
ソプロピルアルコール4.9重量%、ノルマルプロピル
アルコール9.6重量%の組成比からなるアルコール溶
剤である。調整した混合組成物の組成比は、n−ヘプタ
ン:ソルミックスAP−7の重量比が9:1〜5:5で
ある。
製)と、エチルアルコールを主成分としたアルコール溶
剤として商品名「ソルミックスAP−7(日本化成品株
式会社製)」とを用いて、混合組成比を変化させて混合
組成物をそれぞれ200g調整した。この場合、ソルミ
ックスAP−7はエチルアルコール85.5重量%、イ
ソプロピルアルコール4.9重量%、ノルマルプロピル
アルコール9.6重量%の組成比からなるアルコール溶
剤である。調整した混合組成物の組成比は、n−ヘプタ
ン:ソルミックスAP−7の重量比が9:1〜5:5で
ある。
【0021】調整したそれぞれの混合組成物について単
蒸留を行い、その混合状態での初期蒸留における沸点、
初期蒸留組成物組成比(以下気相組成比)、初期蒸留物
を得たときの蒸留容器内の混合組成物組成比(以下液相
組成比)を求めた。ここで初期蒸留組成物は、蒸留組成
物が流出し始めてから沸点が一定値を示した時点で採取
した蒸留組成物である。結果を表1に示す。
蒸留を行い、その混合状態での初期蒸留における沸点、
初期蒸留組成物組成比(以下気相組成比)、初期蒸留物
を得たときの蒸留容器内の混合組成物組成比(以下液相
組成比)を求めた。ここで初期蒸留組成物は、蒸留組成
物が流出し始めてから沸点が一定値を示した時点で採取
した蒸留組成物である。結果を表1に示す。
【0022】表1に示すように、ソルミックスAP−7
の液相組成比が7.01〜50.31重量%の範囲で
は、ソルミックスAP−7単体の沸点約80℃およびn
−ヘプタンの沸点98.4℃よりも沸点が低下してお
り、共沸様の状態となっていることが確認された。な
お、表1における沸点は通常の大気圧(740〜760
mmHg)における温度である。
の液相組成比が7.01〜50.31重量%の範囲で
は、ソルミックスAP−7単体の沸点約80℃およびn
−ヘプタンの沸点98.4℃よりも沸点が低下してお
り、共沸様の状態となっていることが確認された。な
お、表1における沸点は通常の大気圧(740〜760
mmHg)における温度である。
【0023】さらに、調整した混合組成物をあらかじめ
GC(ガスクロノトグラフィー)で求めておいた検量線
により混合組成比(液相、気相)での気液平衡について
のX−Y線特性図を作製した。用いたGCの条件は、機
種が「島津GC−14B」、カラムがJ&W DB−
1、直径φ0.53で長さ30m、注入温度は210
℃、検出器のFID温度が230℃、カラム温度条件が
恒温分析40℃で5分、スプリット比が10:1、サン
プル量は1μリットル、レンジが103 のオーダであ
る。
GC(ガスクロノトグラフィー)で求めておいた検量線
により混合組成比(液相、気相)での気液平衡について
のX−Y線特性図を作製した。用いたGCの条件は、機
種が「島津GC−14B」、カラムがJ&W DB−
1、直径φ0.53で長さ30m、注入温度は210
℃、検出器のFID温度が230℃、カラム温度条件が
恒温分析40℃で5分、スプリット比が10:1、サン
プル量は1μリットル、レンジが103 のオーダであ
る。
【0024】図1はこのX−Y線特性図を示し、ソルミ
ックスAP−7の液相組成比をX軸(横軸)に、ソルミ
ックスAP−7の気相組成比をY軸(縦軸)にプロット
してある。この図1から、n−ヘプタンとソルミックス
AP−7の混合系における共沸組成比を算出した。
ックスAP−7の液相組成比をX軸(横軸)に、ソルミ
ックスAP−7の気相組成比をY軸(縦軸)にプロット
してある。この図1から、n−ヘプタンとソルミックス
AP−7の混合系における共沸組成比を算出した。
【0025】共沸状態では、液相と気相の組成状態が等
しくなるので、このX−Y線特性図と関数Y=Xとの交
点(液相と気相の組成が等しくなる点)を求めたとこ
ろ、ソルミックスAP−7の液相組成比が44.3重量
%であった。さらに、求めたソルミックスAP−7の組
成比44.3重量%とn−ヘプタンが55.7重量%の
混合組成物を100g調整し、単蒸留を行って、経時的
に蒸留組成物を採取し、その組成変化を求めた。その結
果、蒸留初期のソルミックスAP−7の重量%が44.
3重量%であることからn−ヘプタンとソルミックスA
P−7の共沸組成比はn−ヘプタンが55.7重量%、
ソルミックスAP−7が44.3重量%であった。な
お、この組成比においては、洗浄組成物の上記単蒸留で
の物性が変化しない範囲で幅を持たせることができる。
この幅を検討した結果、n−ヘプタン、ソルミックスA
P−7のいずれもが±2重量%であった。
しくなるので、このX−Y線特性図と関数Y=Xとの交
点(液相と気相の組成が等しくなる点)を求めたとこ
ろ、ソルミックスAP−7の液相組成比が44.3重量
%であった。さらに、求めたソルミックスAP−7の組
成比44.3重量%とn−ヘプタンが55.7重量%の
混合組成物を100g調整し、単蒸留を行って、経時的
に蒸留組成物を採取し、その組成変化を求めた。その結
果、蒸留初期のソルミックスAP−7の重量%が44.
3重量%であることからn−ヘプタンとソルミックスA
P−7の共沸組成比はn−ヘプタンが55.7重量%、
ソルミックスAP−7が44.3重量%であった。な
お、この組成比においては、洗浄組成物の上記単蒸留で
の物性が変化しない範囲で幅を持たせることができる。
この幅を検討した結果、n−ヘプタン、ソルミックスA
P−7のいずれもが±2重量%であった。
【0026】以上により得た共沸組成物を使用し、スラ
イドガラス上に0.5g塗布したインク(商品名「ma
jic INK」、油性)を時間をおいて、複数回手拭
き洗浄を行っても、経時的に汚れ除去性や乾燥状態は変
化せず安定化した状態となっていた。
イドガラス上に0.5g塗布したインク(商品名「ma
jic INK」、油性)を時間をおいて、複数回手拭
き洗浄を行っても、経時的に汚れ除去性や乾燥状態は変
化せず安定化した状態となっていた。
【0027】このようにn−ヘプタンが55.7重量
%、ソルミックスAP−7が44.3重量%で共沸組成
比となっており、この共沸組成物では一定の組成比を保
持し、常に安定した洗浄性能及び乾燥性能を保持でき、
結露等が生じない良好な洗浄品質を安定して得ることが
できる。
%、ソルミックスAP−7が44.3重量%で共沸組成
比となっており、この共沸組成物では一定の組成比を保
持し、常に安定した洗浄性能及び乾燥性能を保持でき、
結露等が生じない良好な洗浄品質を安定して得ることが
できる。
【0028】
【表1】
【0029】(実施の形態2)実施の形態1のn−ヘプ
タンを55.7重量%、ソルミックスAP−7を44.
3重量%として調合し、1時間攪拌させて共沸状態の洗
浄剤を作製した。一方、インク(商品名「majic
INK」、油性)、ピッチ(九重電気(株)製、商品名
「K3」)、松ヤニを10×26mmの面積でスライド
ガラス上に0.5g塗布して被洗浄物とした。そして上
述した洗浄剤をワイパー紙(商品名「ピュアリーフ M
210」 OZU CORPORATION製)に染み
込ませて、被洗浄物に対し手拭き洗浄を行った。
タンを55.7重量%、ソルミックスAP−7を44.
3重量%として調合し、1時間攪拌させて共沸状態の洗
浄剤を作製した。一方、インク(商品名「majic
INK」、油性)、ピッチ(九重電気(株)製、商品名
「K3」)、松ヤニを10×26mmの面積でスライド
ガラス上に0.5g塗布して被洗浄物とした。そして上
述した洗浄剤をワイパー紙(商品名「ピュアリーフ M
210」 OZU CORPORATION製)に染み
込ませて、被洗浄物に対し手拭き洗浄を行った。
【0030】同様に、n−ヘプタンが50、70、90
重量%、ソルミックスAP−7が50、30、10重量
%の混合比からなる混合物を調合し、1時間攪拌させて
共沸様の洗浄剤を作製し、これを上述と同様に、手拭き
洗浄を行った。
重量%、ソルミックスAP−7が50、30、10重量
%の混合比からなる混合物を調合し、1時間攪拌させて
共沸様の洗浄剤を作製し、これを上述と同様に、手拭き
洗浄を行った。
【0031】この手拭き洗浄による結果を表2及び表3
に示す。表2は共沸組成物の洗浄結果、表3は共沸様組
成物の洗浄結果である。手拭き洗浄を行い、洗浄結果の
評価は目視で行った。「○」は完全に除去されたレベ
ル、「△」は汚れが若干残留しているがほとんど除去さ
れているレベル、「×」は汚れは除去されないレベルで
ある。これらの表から、共沸および共沸様組成物のいず
れもほとんどの汚れを除去できている。
に示す。表2は共沸組成物の洗浄結果、表3は共沸様組
成物の洗浄結果である。手拭き洗浄を行い、洗浄結果の
評価は目視で行った。「○」は完全に除去されたレベ
ル、「△」は汚れが若干残留しているがほとんど除去さ
れているレベル、「×」は汚れは除去されないレベルで
ある。これらの表から、共沸および共沸様組成物のいず
れもほとんどの汚れを除去できている。
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】さらに、上述した共沸及び共沸様の組成物
をワイパー紙に染み込ませて、100mm×15mm×
4mmのサイズからなるポリスチレン、ポリメチルメタ
クリレート、ABS(アクリルニトリル−ブタジエン−
スチレン樹脂)、ポリカーボネートの各テストピースに
対し、連続10回擦り、それぞれの材料に対するアタッ
ク性を目視で観察した。結果を表4に示す。同表におい
て、「○」は変化なしのレベルである。
をワイパー紙に染み込ませて、100mm×15mm×
4mmのサイズからなるポリスチレン、ポリメチルメタ
クリレート、ABS(アクリルニトリル−ブタジエン−
スチレン樹脂)、ポリカーボネートの各テストピースに
対し、連続10回擦り、それぞれの材料に対するアタッ
ク性を目視で観察した。結果を表4に示す。同表におい
て、「○」は変化なしのレベルである。
【0035】
【表4】
【0036】以上のように、n−ヘプタンが55.7重
量%、ソルミックスAP−7が44.3重量%の共沸組
成物を洗浄に用いた場合、各成分単位で使用した場合よ
りも、適用できる汚れの範囲か広くなり、洗浄剤を変え
ることなく同一の洗浄剤で種々の汚れに対して適用する
ことが可能となっている。また、アタック性も全ての材
料に対して見られず、アタック性が少ないことから材料
にとらわれず洗浄を行うことが可能となっている。
量%、ソルミックスAP−7が44.3重量%の共沸組
成物を洗浄に用いた場合、各成分単位で使用した場合よ
りも、適用できる汚れの範囲か広くなり、洗浄剤を変え
ることなく同一の洗浄剤で種々の汚れに対して適用する
ことが可能となっている。また、アタック性も全ての材
料に対して見られず、アタック性が少ないことから材料
にとらわれず洗浄を行うことが可能となっている。
【0037】(実施の形態3)実施の形態1のn−ヘプ
タンが55.7重量%、ソルミックスAP−7が44.
3重量%の混合比で調合し、十分に攪拌させて共沸状態
の混合溶剤を作製し、この混合溶剤とn−ヘプタン、ソ
ルミックスAP−7の各成分について揮発性能試験を行
った。
タンが55.7重量%、ソルミックスAP−7が44.
3重量%の混合比で調合し、十分に攪拌させて共沸状態
の混合溶剤を作製し、この混合溶剤とn−ヘプタン、ソ
ルミックスAP−7の各成分について揮発性能試験を行
った。
【0038】揮発性試験は共沸状態の混合溶剤、AP−
7、n−ヘプタンのそれぞれをシャーレに2ml入れ、
25℃/60%の雰囲気中で行い、0分から20分まで
の経過時間での各溶剤の残留体積率%の変化を確認し
た。結果を図2に示す。
7、n−ヘプタンのそれぞれをシャーレに2ml入れ、
25℃/60%の雰囲気中で行い、0分から20分まで
の経過時間での各溶剤の残留体積率%の変化を確認し
た。結果を図2に示す。
【0039】図2からn−ヘプタンが55.7重量%、
ソルミックスAP−7が44.3重量%の共沸組成物を
揮発させた場合、n−ヘプタンおよび低級アルコールを
含むソルミックスAP−7の各成分単体よりも揮発性が
向上している。
ソルミックスAP−7が44.3重量%の共沸組成物を
揮発させた場合、n−ヘプタンおよび低級アルコールを
含むソルミックスAP−7の各成分単体よりも揮発性が
向上している。
【0040】
【発明の効果】請求項1の洗浄組成物は、人体に対して
低毒性であり、地球環境に対して影響がない。さらには
引火点を抑制することによって作業上の危険性を回避す
ることが可能である。
低毒性であり、地球環境に対して影響がない。さらには
引火点を抑制することによって作業上の危険性を回避す
ることが可能である。
【0041】 また、この効果に加えて、さらに 工業
的に入手しやすく、低コスト化を図ることが可能であ
る。
的に入手しやすく、低コスト化を図ることが可能であ
る。
【0042】 請求項2の洗浄組成物は、良好な乾燥性
(揮発性)及び汚れ除去性に優れ、単一成分で洗浄を行
うより洗浄性が向上し、高い洗浄品質を得ることができ
る。
(揮発性)及び汚れ除去性に優れ、単一成分で洗浄を行
うより洗浄性が向上し、高い洗浄品質を得ることができ
る。
【0043】 請求項3の洗浄方法は、以上の洗浄組成
物をワイパー、綿布、不織布等の繊維状物に染み込ま
せ、擦って洗浄を行うことで、強固な汚れを除去するこ
とができる。
物をワイパー、綿布、不織布等の繊維状物に染み込ま
せ、擦って洗浄を行うことで、強固な汚れを除去するこ
とができる。
【図1】ソルミックスAP−7の気液平衡のX−Y線特
性図である。
性図である。
【図2】揮発性試験の特性図である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
C11D 7:26 C11D 7:26
7:50) 7:50
(56)参考文献 特開 平7−278029(JP,A)
特開 平5−25499(JP,A)
特開 平5−320693(JP,A)
特開 平4−63290(JP,A)
特開 平5−117691(JP,A)
特開 平7−179890(JP,A)
社団法人有機合成化学協会編,「新版
溶剤ポケットブック」,日本,株式会社
オーム社,1994年 6月10日,第1版,
第240−242,346頁
浅原照三他編,「溶剤ハンドブッ
ク」,日本,株式会社講談社,1976年
3月10日,第1版,第156−158頁
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C11D 1/00 - 19/00
Claims (3)
- 【請求項1】 n−ヘプタン50〜90重量%と、エチ
ルアルコールが85重量%以上含有されており、その他
の成分がイソプロピルアルコールとノルマルプロピルア
ルコールであるアルコール溶剤10〜50重量%とから
なることを特徴とする洗浄組成物。 - 【請求項2】 n−ヘプタン55.7±2重量%と、エ
チルアルコールが85重量%以上含有されており、その
他の成分がイソプロピルアルコールとノルマルプロピル
アルコールであるアルコール溶剤44.3±2重量%と
からなることを特徴とする洗浄組成物。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の洗浄組成物を繊維
状物に含浸させ、この繊維状物により被洗浄物表面を拭
くことを特徴とする洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02373396A JP3497647B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 洗浄組成物および洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02373396A JP3497647B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 洗浄組成物および洗浄方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09217098A JPH09217098A (ja) | 1997-08-19 |
JP3497647B2 true JP3497647B2 (ja) | 2004-02-16 |
Family
ID=12118521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02373396A Expired - Fee Related JP3497647B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 洗浄組成物および洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3497647B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111892999A (zh) * | 2020-06-09 | 2020-11-06 | 湖南皓志科技股份有限公司 | 一种免洗防尘光学玻璃清洗液 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0463290A (ja) * | 1990-07-02 | 1992-02-28 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 脱脂用洗浄剤 |
JP2946834B2 (ja) * | 1991-05-15 | 1999-09-06 | 株式会社スリーボンド | ブレーキ装置用洗浄剤組成物 |
JPH05117691A (ja) * | 1991-06-13 | 1993-05-14 | Nippon Baazu Kk | 洗浄剤組成物 |
JPH05320693A (ja) * | 1992-05-15 | 1993-12-03 | Olympus Optical Co Ltd | 混合溶剤組成物 |
JPH07179890A (ja) * | 1993-12-24 | 1995-07-18 | Olympus Optical Co Ltd | 光学部品用手拭き仕上げ液 |
JPH07278029A (ja) * | 1994-04-13 | 1995-10-24 | Daikin Ind Ltd | 共沸組成物 |
-
1996
- 1996-02-09 JP JP02373396A patent/JP3497647B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
浅原照三他編,「溶剤ハンドブック」,日本,株式会社講談社,1976年 3月10日,第1版,第156−158頁 |
社団法人有機合成化学協会編,「新版溶剤ポケットブック」,日本,株式会社オーム社,1994年 6月10日,第1版,第240−242,346頁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09217098A (ja) | 1997-08-19 |
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