JP3497484B2 - フレーム同期装置およびフレーム同期方法 - Google Patents

フレーム同期装置およびフレーム同期方法

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体装置に関
し、特に、相関法を用いて同期捕捉および同期追跡を行
う同期装置および同期方法に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信では、送信側装置および受信
側装置のいずれか一方または両者が移動することが多い
ため、送信側装置により送信信号が送信された時点から
この送信信号が受信側装置に受信されるまでの時間(す
なわち伝播遅延時間)は、常に変化する。そこで、受信
側装置は、受信信号を用いて送信側装置における送信タ
イミングを検出し、検出した送信タイミングに基づい
て、同期をとる必要がある。具体的には、受信側装置
は、受信信号を用いて検出した送信タイミングに基づい
て、受信タイミングの捕捉(すなわち同期捕捉)を行う
とともに、受信タイミングの修正(すなわち同期追跡)
を行う必要がある。
【0003】従来の移動体通信における同期方法とし
て、特開平11−88455号公報に開示されている方
法がある。この従来の同期方法について、図11および
図12を参照して説明する。図11は、従来の同期方法
を示すフロー図である。図12は、従来の同期方法にお
ける相互相関値の様子を示す模式図である。
【0004】受信側装置において、まず工程(以下「S
T」という。)11では、送信側装置により送信された
送信信号についての受信信号と、ユニークワード信号と
を用いて、相互相関値が算出される。なお、送信側装置
は、このユニークワード信号を含む送信信号を送信して
いる。ここでは図12に示すような相互相関値が算出さ
れる。ST12では、算出された相互相関値における最
大値F1が記憶される。ST13では、最大値F1に係
数THが乗算されることにより、しきい値F0が算出さ
れる。
【0005】ST14〜ST17では、各サンプル点
(i)における相互相関値としきい値F0とが比較され
ることにより、しきい値F0を越える相互相関値の位置
が検出される。図12に示す相互相関値においては、最
初にしきい値を越える相互相関値の位置としてa点が検
出される。最終的に、位置iとしてa点の位置が記憶さ
れるとともに、位置iにおける相互相関値Aが記憶され
る。
【0006】ST18では、位置iから1サンプル後方
の位置、すなわち、位置(i+1)における相互相関値
Bが求められる。ST19では、記憶された相互相関値
Aと相互相関値Bとの比較がなされる。位置(i+1)
における相互相関値Bが相互相関値Aよりも大きい場合
には、ST20において、位置iが位置(i+1)に更
新されるとともに、更新された位置iにおける相互相関
値Aが、相互相関値Bに更新される。逆に、位置(i+
1)における相互相関値Bが相互相関値A以下である場
合には、ST21において、相互相関値における最初の
ピークの位置を検出したとして、現時点における位置i
が次フレームにおける同期点(同期時刻)とされる。図
12に示す相互相関値においては、位置P2が相互相関
値における最初のピーク位置として検出される。この位
置P2が次フレームにおける同期点となるように、受信
タイミングが修正される。
【0007】このような同期方法により、受信側装置
は、送信側装置により送信された送信信号に対して、同
期捕捉および同期追跡を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の同期方法においては、算出された相互相関値としき
い値との比較結果を用いて同期点(同期時刻)を検出し
ているので、回線品質によっては同期点を正確に検出す
ることが困難となる問題がある。
【0009】すなわち、まず第1に、回線品質によって
は、受信側装置において、送信側装置により送信された
送信信号についての先行波(主波)のレベルが、この送
信信号についての遅延波のレベルに比べて急激に落ち込
むことがある。具体的には、図13に示すように、回線
品質によっては、先行波に対応する相互相関値21のレ
ベルが、第1遅延波に対応する相互相関値22〜第3遅
延波に対応する相互相関値24のレベルよりも、急激に
落ち込むことがある。この場合には、正確な同期位置に
対応するa1点における相互相関値は、しきい値を下回
ることになる。この結果、上述した従来の同期方法を用
いると、同期時刻としてa1点ではなくa2点が誤って検
出される。
【0010】第2に、回線品質によっては、受信側装置
において、送信側装置により送信された送信信号につい
ての先行波のレベルが、この送信信号についての遅延波
のレベルに比べて急激に落ち込むだけでなく、この先行
波と遅延波とが時間的に密接して受信されることがあ
る。具体的には、図14に示すように、回線品質によっ
ては、先行波に対応する相互相関値31のレベルが、第
1遅延波に対応する相互相関値32〜第4遅延波に対応
する相互相関値35のレベルよりも、急激に落ち込むと
ともに、先行波に対応する相互相関値31と第1遅延波
に対応する相互相関値32とが時間的に密接することが
ある。
【0011】上述したように、従来の同期方法によれ
ば、しきい値を越えたb1点における相互相関値を記憶
しておき、この相互相関値とb1点から1サンプル後方
のb2点における相互相関値とを比較し、b2点における
相互相関値が小さいときにのみ、b1点が同期時刻とし
て検出される。ところが、図14においては、正確な同
期時刻に対応するb1点における相互相関値は、b2点に
おける相互相関値よりも小さくなっている。この結果、
上述した従来の同期方法を用いると、同期時刻としてb
1点ではなくb3点が誤って検出される。
【0012】第3に、回線品質によっては、より詳細に
はマルチパス等の影響によっては、受信側装置により算
出された相互相関値において、先行波に対応する相互相
関値が現れる位置にずれが生ずることがある。具体例に
ついて図15を参照して説明する。マルチパスが存在し
ない場合に、先行波に対応する相互相関値は例えばc 1
点において最大となるとする(すなわち、c1点が同期
点となるように受信タイミングを修正すれば、先行波を
確実に受信できるとする)。マルチパスが存在する場合
には、先行波に対応する相互相関値は、c1点において
最大とならずに、c1点よりも後方のc2点において最大
となることがある。このように先行波に対応する相互相
関値が最大となる位置がずれることは、遅延波の影響に
起因する。図15に示す場合には、従来の同期方法によ
れば、同期時刻としてc1点ではなくc2点が検出され
る。
【0013】以上のように、上記従来の同期方法におい
ては、回線品質の影響により同期点を正確に検出するこ
とができないこと、すなわち、同期ずれが生ずることが
ある。この結果、正確に同期捕捉および同期追跡を行う
ことが困難となる。
【0014】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、正確に同期捕捉および同期追跡を行うフレーム
同期装置およびフレーム同期方法を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のフレーム同期装
置は、受信信号に対して既知信号を用いて相関値を算出
する相関値算出手段と、所定のずらし時間だけ時間軸上
でずらされた理想相関値と所定の倍率が乗算された前記
相関値との間における二乗誤差を算出する二乗誤差算出
手段と、算出された二乗誤差が最小である際の理想相関
値に対応するずらし時間を同期時刻として検出する検出
手段と、を具備する構成を採る。
【0016】この構成によれば、正確に同期捕捉および
同期追跡を行うことが可能なフレーム同期装置を提供す
ることができる。
【0017】本発明のフレーム同期装置は、相関値算出
手段が、各ブランチについての受信信号を用いて各ブラ
ンチについての相関値を算出し、二乗誤差算出手段は、
前記各ブランチについての相関値のうち、最大相関値に
対応する時刻が最も先頭に位置している相関値のみを用
いて、二乗誤差を算出する構成を採る。
【0018】この構成によれば、フェージング等の影響
により先行波が落ち込んだブランチについての相関値を
用いることなく、同期時刻を検出することができる。こ
れにより、同期捕捉および同期追跡の精度をさらに向上
させることができる。
【0019】本発明のフレーム同期装置は、相関値算出
手段が、各ブランチについての受信信号を用いて各ブラ
ンチについての相関値を算出し、二乗誤差算出手段は、
前記各ブランチについての相関値を加算した結果を用い
て、二乗誤差を算出する構成を採る。
【0020】この構成によれば、相関値に対する平均化
に必要な時間を削減することができるので、より高速な
同期捕捉および同期追跡を行うことが可能となる。
【0021】本発明の通信端末装置は、上記いずれかの
フレーム同期装置を備えた構成を採る。本発明の基地局
装置は、上記いずれかのフレーム同期装置を備えた構成
を採る。
【0022】これらの構成によれば、正確に同期捕捉お
よび同期追跡を行うことが可能となるので、良好な通信
を行う通信端末装置および基地局装置を提供することが
できる。
【0023】本発明のフレーム同期方法は、受信信号に
対して既知信号を用いて相関値を算出する相関値算出工
程と、所定のずらし時間だけ時間軸上でずらされた理想
相関値と所定の倍率が乗算された前記相関値との間にお
ける二乗誤差を算出する二乗誤差算出工程と、算出され
た二乗誤差が最小である際の理想相関値に対応するずら
し時間を同期時刻として検出する検出工程と、を具備す
る。
【0024】この方法によれば、正確に同期捕捉および
同期追跡を行うことが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、所定のずらし時
間だけ時間軸上でずらされた理想相関値と所定の倍率が
乗算された前記相関値との間における二乗誤差を算出
し、算出された二乗誤差が最小である際の理想相関値に
対応するずらし時間を同期時刻として検出することであ
る。
【0026】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1にかか
るフレーム同期装置の構成を示すブロック図である。図
1において、平均化部101には相関値が入力されてい
る。この相関値は、送信側装置により送信された送信信
号についての受信信号と、この受信信号に送信側装置に
より挿入された既知信号(既知の同期ワード)と、を用
いて算出される。
【0027】この平均化部101は、算出された相関値
に対して移動平均を行う。この移動平均は、相関値のレ
ベルがフェージングにより急激に変動することを吸収す
る目的で行われる。移動平均は、例えば、算出された相
関値の各時間における相関値に忘却係数λを乗算した値
と、前回までの平均値に(1−λ)を乗算した値とを加
算することにより、実現可能である。なお、忘却係数λ
を大きくとれば、移動平均がなされた相関値を長区間変
動に対応させることができ、逆に、忘却係数λを小さく
とれば、移動平均がなされた相関値を短区間変動に対応
させることができる。倍率乗算部102は、移動平均が
なされた相関値に対して、所定の倍率を乗算する。所定
の倍率が乗算された相関値は、二乗誤差検出部105に
出力される。
【0028】理想相関値生成部103は、フェージング
変動によるレベル変動、雑音や遅延波がない回線状態に
おける受信信号に対して既知信号を用いて相関値を算出
し、算出した相関値を理想相関値として時間移動部10
4に出力する。時間移動部104は、理想相関値を時間
軸上において移動させ、時間軸上において移動させた理
想相関値を二乗誤差検出部105に出力する。
【0029】二乗誤差検出部105は、倍率乗算部10
2からの相関値と、時間移動部104からの理想相関値
との間における二乗誤差を検出する。検出された二乗誤
差は最小誤差検出部106に出力される。最小誤差検出
部106は、二乗誤差検出部105に検出された二乗誤
差における最小値すなわち最小二乗誤差を検出する。移
動時間検出部107は、最小誤差検出部106により検
出された最小二乗誤差を用いて同期時刻を検出する。
【0030】次に、上記構成を有するフレーム同期装置
によりなされる動作の概要について、図2を参照して説
明する。図2は、本発明の実施の形態1にかかるフレー
ム同期装置によりなされるフレーム同期の様子を概念的
に示す模式図である。
【0031】まず、フェージング変動によるレベル変
動、雑音や遅延波がない回線状態における受信信号に対
して、既知信号を用いて理想相関値201が算出され
る。次に、送信側装置により送信された送信信号につい
ての受信信号と、この受信信号に含まれた既知信号と同
一の既知信号とを用いて、相関値が算出される。この
後、算出された相関値に対して移動平均がなされる。こ
れにより、移動平均がなされた相関値203が得られ
る。
【0032】算出された理想相関値201および移動平
均がなされた相関値203を用い、次に示す手順に従っ
て、相関値203における先行波に対応する位置が検出
され、同期時刻が検出される。すなわち、まず、理想相
関値201における立ち上がり部分の範囲が設定され
る。具体的には、理想相関値201の大きさが略零とな
る部分201−1から理想相関値201の大きさが最大
となる部分201−2までが、理想相関値201におけ
る立ち上がり部分として設定される。この時点では、理
想相関値201における部分201−1に対応する時間
はt1であり、理想相関値201における部分201−
2に対応する時間はt2である。すなわち、理想相関値
201の立ち上がり部分に対応する時間的な範囲はt1
からt2となる。
【0033】第1ステップでは、理想相関値201にお
ける立ち上がり部分に対応する時間的な範囲について、
理想相関値201と移動平均がなされた相関値(以下単
に「相関値」という。)203との間における二乗誤差
が算出される。具体的には、理想相関値201における
時間t1から時間t2までの相関値と、相関値203に
おける時間t1から時間t2までの相関値との間におけ
る二乗誤差が算出される。算出された二乗誤差が予め設
定された最小値よりも小さい場合には、算出された二乗
誤差が新たな最小値として設定される。この設定時に
は、現時点において時間軸上で理想相関値201がずら
されている時間(ずらし時間)が、現時点における同期
時刻として設定される。なお、理想相関値201を時間
軸上でずらすことについては後述する。
【0034】第2ステップでは、相関値203に倍率
(ここでは倍率N)が乗算される。これにより、相関値
204が得られる。さらに、理想相関値201の立ち上
がり部分に対応する時間的な範囲について、理想相関値
201と相関値204との間における二乗誤差が算出さ
れる。この後、算出された二乗誤差が設定されている最
小値よりも小さい場合には、算出された二乗誤差が新た
な最小値として設定される。この設定時には、第1ステ
ップと同様に、現時点において時間軸上で理想相関値2
01がずらされている時間(ずらし時間)が、現時点に
おける同期時刻として設定される。
【0035】第3ステップでは、相関値203に乗算さ
れる倍率が増加され、相関値203にこの倍率(ここで
は倍率N2)が乗算される。さらに、第2ステップと同
様に、理想相関値201の立ち上がり部分に対応する時
間的な範囲について、理想相関値201と倍率N2が乗
算された相関値203(図示せず)との間における二乗
誤差が算出される。この後、第2ステップと同様の動作
がなされる。第2ステップと同様の動作がなされた後、
相関値203に乗算される倍率が最大倍率Mとなるまで
順次増加されて、上述したものと同様の動作がなされ
る。
【0036】第4ステップでは、理想相関値201が時
間軸上において微小時間T1(すなわち微小時間T1に
対応する間隔)だけ図中右方向にずらされる。この時点
では、理想相関値201をずらした時間(すなわちずら
し時間)はT1となる。この後、上述した第1ステップ
〜第3ステップにおける動作が同様になされる。
【0037】第5ステップでは、ずらし時間がTとなる
まで、理想相関値201が時間軸上において上記微小時
間だけ順次図中右方向にずらされ(すなわち、ずらし時
間はT1×2、T1×3というように増加していく)、
上述した第1ステップ〜第3ステップにおける動作が同
様になされる。
【0038】なお、図2には、時間軸上においてずらさ
れた理想相関値の一例として、理想相関値202が示さ
れている。ここで、理想相関値202の大きさが略零と
なる部分202−1から理想相関値202の大きさが最
大となる部分202−2までが、理想相関値202にお
ける立ち上がり部分として設定される。この時点では、
理想相関値202における部分202−1に対応する時
間はt3であり、理想相関値202における部分202
−2に対応する時間はt4である。すなわち、理想相関
値202の立ち上がり部分に対応する時間的な範囲はt
3からt4となる。
【0039】この理想相関値202を例にとれば、第1
ステップでは、理想相関値202における時間t3から
時間t4までの相関値と、相関値203における時間t
3から時間t4までの相関値との間における二乗誤差が
算出される。上述したように、算出された二乗誤差が設
定されている最小値よりも小さい場合には、算出された
二乗誤差が新たな最小値として設定される。この設定時
には、現時点において時間軸上で理想相関値202がず
らされている時間(ずらし時間)が、現時点における同
期時刻として設定される。同様に、第2ステップでは、
相関値203に倍率(ここでは倍率N)が乗算される。
これにより、相関値204が得られる。さらに、理想相
関値202の立ち上がり部分に対応する時間的な範囲に
ついて、理想相関値202と相関値204との間におけ
る二乗誤差が算出される。この後、算出された二乗誤差
が設定されている最小値よりも小さい場合には、算出さ
れた二乗誤差が新たな最小値として設定される。この設
定時には、第1ステップと同様に、現時点において時間
軸上で理想相関値201がずらされている時間が、現時
点における同期時刻として設定される。
【0040】同様に、第3ステップでは、相関値203
に乗算される倍率が増加され、相関値203にこの倍率
(ここでは倍率N2)が乗算される。さらに、第2ステ
ップと同様に、理想相関値202の立ち上がり部分に対
応する時間的な範囲について、理想相関値202と倍率
N2が乗算された相関値203(図示せず)との間にお
ける二乗誤差が算出される。この後、第2ステップと同
様の動作がなされる。第2ステップと同様の動作がなさ
れた後、相関値203に乗算される倍率が最大倍率Mと
なるまで順次増加されて、上述したものと同様の動作が
なされる。
【0041】以上のような第1ステップ〜第5ステップ
における動作が完了した際に設定されている同期時刻
が、最終的な同期時刻として検出される。具体的には、
例えば、第5ステップにおける動作が完了した際に、仮
に、理想相関値202と倍率X(N≦X≦M)が乗算さ
れた相関値203との間における二乗誤差が最小値とし
て設定されていた場合には、t4が同期時刻として検出
される。この場合、倍率Xが乗算された相関値203に
おける時間t3〜時間t4対応する部分が、理想相関値
202の立ち上がり部分に最も合致していることから、
相関値203において、時間t4に対応する部分に先行
波が位置していることが明らかとなる。以上、本実施の
形態にかかるフレーム同期装置によりなされる動作の概
要について説明した。
【0042】次に、上記構成を有するフレーム同期装置
によりなされる動作について、図3を参照して説明す
る。図3は、本発明の実施の形態1にかかるフレーム同
期装置によりなされるフレーム同期の動作を示すフロー
図である。
【0043】まず、ST301では、送信側装置により
送信された送信信号についての受信信号に対して既知信
号を用いて相関値が算出される。ST302では、ST
301で算出された相関値に対して移動平均が行われ
る。ST303では、最小二乗誤差を検出するために、
MINの初期値(例えば、1.0e+20等)が設定さ
れる。
【0044】ST304では、理想相関値が時間軸上に
おいて所定時間だけずらされる。この所定時間を、例え
ば、第1回目のループでは0とし、第2回目以降のルー
プでは微小時間T1としてもよい。ST305では、相
関値に乗算される倍率Nの初期値が設定される。ST3
06では、相関値に倍率Nが乗算される。ST307で
は、理想相関値と倍率Nが乗算された相関値との間にお
ける二乗誤差が算出される。
【0045】ST308では、ST307で算出された
二乗誤差とMINとの比較がなされる。二乗誤差の大き
さがMINよりも小さい場合には、MINの値がこの二
乗誤差に更新され(ST309)、理想相関値が時間軸
上でずらされている時間(すなわちずらし時間)が現時
点での同期時刻として格納され(ST310)、以後の
処理はST311に移行する。逆に、ST308で二乗
誤差の大きさがMIN以上である場合には、以後の処理
はST311に移行する。
【0046】ST311では、倍率Nと最大倍率Mとの
比較がなされる。倍率Nの大きさが最大倍率M以下であ
る場合には、現時点の倍率Nの大きさが相関値における
先行波の落ち込みレベルを満たす倍率の範囲内にあると
の認識のもと、倍率Nが増加され(ST312)、以後
の処理は上述したST306に移行する。逆に倍率Nの
大きさが最大倍率Mより大きい場合には、現時点の倍率
Nの大きさが相関値における先行波の落ち込みレベルを
満たす倍率の範囲外にあるとの認識のもと、以後の処理
はST313に移行する。
【0047】ST313では、現時点におけるずらし時
間とTとの比較がなされる。現時点でのずらし時間の大
きさがT以下である場合には、現時点でのずらし時間が
検出ウィンドウの範囲内にあるとの認識のもと、以後の
処理は上述したST304に移行する。逆に、現時点で
のずらし時間の大きさがTより大きい場合には、現時点
でのずらし時間が検出ウィンドウの範囲外にあるとの認
識のもと、以後の処理はST314に移行する。ST3
14では、現時点で格納されているずらし時間が最終的
な同期時刻として検出される。以上、本実施の形態にか
かるフレーム同期装置によりなされる動作について説明
した。
【0048】以上のように、本実施の形態では、所定時
間だけ時間軸上でずらした理想相関値と、所定の倍率を
乗算した相関値との間における二乗誤差が、上記理想相
関値の立ち上がり部分に対応する時間的な範囲について
算出される。さらに、所定の倍率を乗算した相関値との
間の二乗誤差が最小である理想相関値に対応するずらし
時間が、最終的な同期時刻として検出される。
【0049】したがって、まず第1に、回線品質によっ
て、送信側装置により送信された送信信号についての先
行波(主波)のレベルが、この送信信号についての遅延
波のレベルに比べて急激に落ち込むことがあったとして
も、相関値における先行波の正確な位置を検出すること
ができる。第2に、回線品質によって、送信側装置によ
り送信された送信信号についての先行波のレベルが、こ
の送信信号についての遅延波のレベルに比べて急激に落
ち込むだけでなく、この先行波と遅延波とが時間的に密
接して受信されることがあったとしても、相関値におけ
る先行波の正確な位置を検出することができる。第3
に、回線品質によって、より詳細にはマルチパス等の影
響によって、先行波に対応する相互相関値が現れる位置
にずれが生ずることがあったとしても、相関値における
先行波の正確な位置を検出することができる。この結
果、本実施の形態によれば、正確に同期捕捉および同期
追跡を行うことが可能となる。
【0050】なお、本発明者らは、上述したフレーム同
期方法以外に、上述した問題点を解決する別の方法も発
明している。すなわち、別の方法では、まず、上述した
同期方法と同様に、所定時間だけ時間軸上でずらした理
想相関値と、所定の倍率を乗算した相関値との間におけ
る二乗誤差が、上記理想相関値の立ち上がり部分に対応
する時間的な範囲について算出される。さらに、理想相
関値との間における二乗誤差が最小となる相関値に乗算
されている倍率が検出される。この後、この検出された
倍率が乗算された相関値において、最初に所定のしきい
値を超えた時刻が最終的な同期時刻として検出される。
この別の方法によっても、従来方式に比べて正確な同期
捕捉および同期追跡を行うことができる。
【0051】ところが、この別の方法を採用した場合に
は、しきい値の設け方によって、検出される同期時刻に
多少のずれが生ずることがある。具体例について図4
(a)および図4(b)を参照して説明する。図4
(a)および図4(b)は、しきい値の設け方により検
出される同期時刻にずれが生ずる様子を示す模式図であ
る。相関値は、図4(a)および図4(b)に示すよう
に、1/XMHzにより表現される各点が集まって形成
されている。したがって、しきい値をどのように設ける
かによって、検出される同期時刻にずれが生ずることに
なる。具体的には、図4(a)に示すように、しきい値
Aを用いた場合には、最初にしきい値Aを超えた7番目
の点に対応する時刻が最終的な同期時刻として検出され
る。これに対して、図4(b)に示すように、しきい値
Bを用いた場合には、最初にしきい値を超えた8番目の
点に対応する時刻が最終的な同期時刻として検出され
る。
【0052】一方、本実施の形態によれば、上述したよ
うにしきい値を用いることなく同期時刻を検出してい
る。すなわち、しきい値に依存することなく正確に同期
時刻を検出することができる。加えて、本実施の形態に
よれば、検出した倍率を再度相関値に乗算するというよ
うな処理を行う必要がないので、必要となる演算量を削
減することもできる。
【0053】(実施の形態2)本実施の形態では、実施
の形態1において、複数ブランチについての相関値を用
いて同期時刻を検出する場合について、図5を参照して
説明する。図5は、本発明の実施の形態2にかかるフレ
ーム同期装置により得られる各ブランチについての相関
値の様子を示す模式図である。なお、図5には、複数ブ
ランチとして3ブランチを用いた場合の様子が示されて
いる。
【0054】図5において、相関値501は、ブランチ
1についての受信信号と、この受信信号に挿入された既
知信号と、を用いて算出された相関値である。同様に、
相関値502(相関値503)は、ブランチ2(ブラン
チ3)についての受信信号と、この受信信号に挿入され
た既知信号と、を用いて算出された相関値である。
【0055】まず、ブランチ1についての相関値501
〜ブランチ3についての相関値503のそれぞれにおい
て大きさが最大となる相関値(最大相関値)が検出され
た後、最大相関値に対応する時刻が検出される。具体的
には、ブランチ1についての相関値501では、最大相
関値501−1が検出されるとともに、この最大相関値
501−1に対応する時刻Aが検出される。同様に、ブ
ランチ2(ブランチ3)についての相関値502(相関
値503)では、最大相関値502−1(最大相関値5
03−1)が検出されるとともに、この最大相関値50
2−1(最大相関値503−1)に対応する時刻B(時
刻C)が検出される。
【0056】次に、検出された各ブランチについての最
大相関値のうち、最も時間的に先頭に位置している最大
相関値が検出される。ここでは、最大相関値502−1
が検出される。この後、検出された最大相関値に対応す
るブランチについての相関値を用いて、実施の形態1で
説明したフレーム同期がなされる。ここでは、最大相関
値502−1に対応するブランチについての相関値、す
なわち、ブランチ2についての相関値502を用いて、
上述したフレーム同期がなされる。
【0057】次いで、本実施の形態にかかるフレーム同
期を実現するためのフレーム同期装置の構成について、
さらに図6を参照して説明する。図6は、本発明の実施
の形態2にかかるフレーム同期装置の構成を示すブロッ
ク図である。なお、図6におおける実施の形態1(図
1)と同様の構成については、図1におけるものと同一
の符号を付して、詳しい説明を省略する。
【0058】相関値算出部602−1は、アンテナ60
1−1により受信された信号(ブランチ1についての受
信信号)に対して既知信号を用いて、ブランチ1につい
ての相関値を算出する。相関値算出部602−2は、ア
ンテナ601−2により受信された信号(ブランチ2に
ついての受信信号)に対して既知信号を用いて、ブラン
チ2についての相関値を算出する。同様に、相関値算出
部602−3は、アンテナ601−3により受信された
信号(ブランチ3についての受信信号)に対して既知信
号を用いて、ブランチ3についての相関値を算出する。
【0059】最大値検出部603−1は、ブランチ1に
ついての相関値における最大相関値を検出するととも
に、検出した最大相関値に対応する時刻を検出する。こ
の最大値検出部603−1は、ブランチ1についての相
関値および検出した時刻を選択部604に出力する。同
様に、最大値検出部603−2(603−3)は、ブラ
ンチ2(ブランチ3)についての相関値における最大相
関値を検出するとともに、検出した最大相関値に対応す
る時刻を検出する。この最大値検出部603−2(60
3−3)は、ブランチ2(ブランチ3)についての相関
値および検出した時刻を選択部604に出力する。
【0060】選択部604は、まず、最大値検出部60
3−1〜603−3からの各時刻のうち、大きさが最も
小さい時刻を検出する。さらに、選択部604は、最大
値検出部603−1〜603−3からの各相関値のう
ち、検出された時刻に対応する相関値を平均化部101
に出力する。
【0061】別言すれば、選択部604は、各ブランチ
についての最大相関値のうち、最も時間的に先頭に位置
している最大相関値を検出し、検出した最大相関値に対
応するブランチについての相関値を平均化部101に出
力する。平均化部101〜移動時間検出部107の構成
については、実施の形態1で説明したものと同様である
ので、詳しい説明を省略する。
【0062】以上のように、本実施の形態では、複数ブ
ランチについての相関値のうち、最大相関値が最も時間
的に先頭に位置している相関値を検出し、検出した相関
値のみを用いて同期時刻を検出している。この結果、フ
ェージング等の影響により先行波が落ち込んだブランチ
についての相関値を用いることなく、同期時刻を検出す
ることができる。これにより、実施の形態1に比べて、
同期捕捉および同期追跡の精度を向上させることができ
る。
【0063】(実施の形態3)本実施の形態では、実施
の形態1において、複数ブランチについての相関値を加
算した結果を用いて同期時刻を検出する場合について、
先に用いた図5を参照して説明する。なお、ここでは、
複数ブランチとして3ブランチを用いた場合を例にとり
説明する。
【0064】本実施の形態では、ブランチ1についての
相関値501〜ブランチ3についての相関値503を加
算した結果を用いて、実施の形態1で説明したフレーム
同期がなされる。これにより、相関値に対する平均化に
必要な時間を削減することができるので、実施の形態1
および実施の形態2に比べて、より高速な同期捕捉およ
び同期追跡を行うことが可能となる。
【0065】次いで、本実施の形態にかかるフレーム同
期を実現するためのフレーム同期装置の構成について、
さらに図7を参照して説明する。図7は、本発明の実施
の形態3にかかるフレーム同期装置の構成を示すブロッ
ク図である。なお、図7における実施の形態1(図1)
および実施の形態2(図6)と同様の構成については、
それぞれ図1および図6におけるものと同一の符号を付
して、詳しい説明を省略する。加算部701は、ブラン
チ1についての相関値〜ブランチ3についての相関値を
加算した結果を、新たな相関値として平均化部101に
出力する。
【0066】以上のように、本実施の形態では、複数ブ
ランチについての相関値を加算した結果を用いて、同期
時刻を検出している。この結果、相関値に対する平均化
に必要な時間を削減することができるので、実施の形態
1および実施の形態2に比べて、より高速な同期捕捉お
よび同期追跡を行うことが可能となる。
【0067】(実施の形態4)本実施の形態では、実施
の形態1〜実施の形態3において、高速にかつ正確に同
期時刻を検出する場合について説明する。本実施の形態
では、実施の形態1〜実施の形態3により検出された先
行波の位置を用いて、推定同期時刻をずらす。ここで、
推定同期時刻とは、従来方式を用いて初期同期により事
前に推定された同期時刻である。具体例について、図8
および図9を参照して説明する。
【0068】図8は、本発明の実施の形態4にかかるフ
レーム同期装置によりフレーム同期の様子(第1例)を
示す模式図である。図9は、本発明の実施の形態4にか
かるフレーム同期装置によりフレーム同期の様子(第2
例)を示す模式図である。
【0069】図8(b)を参照するに、検出された先行
波の位置が推定同期時刻に対して大幅(例えば、1シン
ボルに対応する時刻以上)にずれていた場合には、推定
同期時刻はずれている方向(図中X方向)にずらされ
る。
【0070】一方、図8(a)を参照するに、検出され
た先行波の位置が推定同期時刻(図9(b))に対して
わずかに(例えば、1シンボルに対応する時刻以内)に
ずれていた場合には、推定同期時刻のずれている方向が
検出される。具体的には、図9(a)に示すような場合
には、推定同期時刻が先行波の位置に対してY2方向に
ずれていることが検出され、図9(c)に示すような場
合には、推定同期時刻が先行波の位置に対してY1方向
にずれていることが検出される。
【0071】さらに、推定同期時刻がずれていることが
検出される度に、この推定同期時刻がずれている方向に
対応するカウンタが増加される。すなわち、図9(a)
の場合には、Y2方向に対応するカウンタが増加され、
図9(c)の場合には、Y1方向に対応するカウンタが
増加される。
【0072】この後、上記カウンタが一定の値を超えた
場合には、推定同期時刻は、上記カウンタに対応する方
向と逆の方向に微小時間(例えば1サンプルに対応する
時間)だけずらされる。例えば、Y2(Y1)方向に対
応するカウンタが一定の値を超えた場合には、推定同期
時刻はY1(Y2)方向に微小時間だけずらされる。
【0073】以後、推定同期時刻と先行波の位置との間
のずれが零になるまで、上述した処理が継続して行われ
る。これにより、同期ずれが大幅に生じていても高速に
同期追跡を行うことができるとともに、同期ずれがわず
かに生じていても高精度に同期追跡を行うことができ
る。
【0074】次いで、本実施の形態にかかるフレーム同
期を実現するためのフレーム同期装置の構成について、
さらに図10を参照して説明する。図10は、本発明の
実施の形態4にかかるフレーム同期装置の構成を示すブ
ロック図である。図10には、実施の形態1を用いて先
行波の位置を検出する場合の例が示されているが、実際
には実施の形態2または実施の形態3を用いて先行波の
位置を検出することも可能である。なお、図10におけ
る実施の形態1(図1)と同様の構成については、図1
におけるものと同一の符号を付して、詳しい説明を省略
する。
【0075】推定同期時刻検出部1001は、初期同期
により同期時刻を検出し、この同期時刻を推定同期時刻
として比較部1002およびずらし部1005に出力す
る。比較部1002は、移動時間検出部107により検
出された同期時刻(すなわち先行波の位置)と、推定同
期時刻検出部1001からの推定同期時刻とを比較す
る。この比較部1002は、先行波の位置と推定同期時
刻との間にずれが生じている場合には、ずれが生じてい
る旨を示すずれ情報をずれ方向検出部1003に出力す
る。先行波の位置と推定同期時刻との間にずれが生じて
いない場合には、この推定同期時刻が最終的な同期時刻
として検出される。
【0076】ずれ方向検出部1003は、比較部100
2からずれ情報を受け取った場合には、推定同期時刻が
先行波の位置に対してどの方向にずれているかを検出
し、検出の結果をカウント部1004に出力する。カウ
ント部1004は、推定同期時刻がずれている方向に対
応するカウンタ(例えば、図9ではY1方向に対応する
カウンタおよびY2方向に対応するカウンタ)を増加さ
せ、このカウンタの値をずらし部1005に出力する。
【0077】ずらし部1005は、カウンタの値が一定
の値を超えた場合には、このカウンタに対応する方向と
逆の方向に、推定同期時刻を微小時間だけずらす。この
ように微小時間だけずらされた推定同期時刻が最終的な
同期時刻として検出される。
【0078】本発明にかかるフレーム同期装置は、ディ
ジタル移動体通信システムにおける通信端末装置(移動
局装置)や基地局装置に搭載することが可能なものであ
る。これにより、正確に同期捕捉および同期追跡を行う
ことが可能となるので、良好な通信を行う通信端末装置
および基地局装置を提供することができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所定のずらし時間だけ時間軸上でずらされた理想相関値
と所定の倍率が乗算された前記相関値との間における二
乗誤差を算出し、算出された二乗誤差が最小である際の
理想相関値に対応するずらし時間を同期時刻として検出
するので、正確に同期捕捉および同期追跡を行うフレー
ム同期装置およびフレーム同期方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるフレーム同期装
置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1にかかるフレーム同期装
置によりなされるフレーム同期の様子を概念的に示す模
式図
【図3】本発明の実施の形態1にかかるフレーム同期装
置によりなされるフレーム同期の動作を示すフロー図
【図4】しきい値の設け方により検出される同期時刻に
ずれが生ずる様子を示す模式図
【図5】本発明の実施の形態2にかかるフレーム同期装
置により得られる各ブランチについての相関値の様子を
示す模式図
【図6】本発明の実施の形態2にかかるフレーム同期装
置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態3にかかるフレーム同期装
置の構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態4にかかるフレーム同期装
置によりフレーム同期の様子(第1例)を示す模式図
【図9】本発明の実施の形態4にかかるフレーム同期装
置によりフレーム同期の様子(第2例)を示す模式図
【図10】本発明の実施の形態4にかかるフレーム同期
装置の構成を示すブロック図
【図11】従来の同期方法を示すフロー図
【図12】従来の同期方法における相互相関値の様子を
示す模式図
【図13】従来の同期方法における第1の問題の様子を
示す模式図
【図14】従来の同期方法における第2の問題の様子を
示す模式図
【図15】従来の同期方法における第3の問題の様子を
示す模式図
【符号の説明】
101 平均化部 102 倍率乗算部 103 理想相関値生成部 104 時間移動部 105 二乗誤差検出部 106 最小誤差検出部 107 移動時間検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2001−267966(JP,A) 特開 平7−87075(JP,A) 特開 平11−112489(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/08 H04B 7/26 H04Q 7/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号に対して既知信号を用いて相関
    値を算出する相関値算出手段と、所定のずらし時間だけ
    時間軸上でずらされた理想相関値と所定の倍率が乗算さ
    れた前記相関値との間における二乗誤差を算出する二乗
    誤差算出手段と、算出された二乗誤差が最小である際の
    理想相関値に対応するずらし時間を同期時刻として検出
    する検出手段と、を具備することを特徴とするフレーム
    同期装置。
  2. 【請求項2】 相関値算出手段は、各ブランチについて
    の受信信号を用いて各ブランチについての相関値を算出
    し、二乗誤差算出手段は、前記各ブランチについての相
    関値のうち、最大相関値に対応する時刻が最も先頭に位
    置している相関値のみを用いて、二乗誤差を算出するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のフレーム同期装置。
  3. 【請求項3】 相関値算出手段は、各ブランチについて
    の受信信号を用いて各ブランチについての相関値を算出
    し、二乗誤差算出手段は、前記各ブランチについての相
    関値を加算した結果を用いて、二乗誤差を算出すること
    を特徴とする請求項1に記載のフレーム同期装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    のフレーム同期装置を備えたことを特徴とする通信端末
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    のフレーム同期装置を備えたことを特徴とする基地局装
    置。
  6. 【請求項6】 受信信号に対して既知信号を用いて相関
    値を算出する相関値算出工程と、所定のずらし時間だけ
    時間軸上でずらされた理想相関値と所定の倍率が乗算さ
    れた前記相関値との間における二乗誤差を算出する二乗
    誤差算出工程と、算出された二乗誤差が最小である際の
    理想相関値に対応するずらし時間を同期時刻として検出
    する検出工程と、を具備することを特徴とするフレーム
    同期方法。
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