JP3497178B2 - 細動除去方法及び装置 - Google Patents
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Description
に関し、特に最初の試みで成功と安全性の確率を最適化
するための細動除去法と装置に関する。
ドル」を利用して心臓停止状態の患者の胸に強烈な電気
ショックを加えるために使用される装置である。選択さ
れた、離散量(ディスクリート)の電気エネルギが一般
にコンデンサに蓄積され、パドル回路を経て患者に放電
される。
置とは言えない。むしろ除細動が成功する確率は患者の
状態及び除細動の放電パラメータによって左右される。
除細動を成功裏にかつ安全に実施するには、除細動の放
電強度レベルの最適な選択を迅速に行うことが重要であ
る。選択された放電強度レベルが低すぎると、除細動は
成功せず、患者の細動が除去されるまで強度を高めて繰
り返さなけさばならない。しかし、強度レベルを高めて
の反復的な除細動放電は心臓にダメージを与えやすくな
る。更に、反復的な放電によって患者は長期間にわたっ
て心室細動を残すことがある。それによって患者の容体
は新陳代謝不全や酸素欠乏により悪化し、ひいては患者
の除細動がなされることが困難となり、回復に成功する
見込みが減少する。従って、除細動はできるだけ迅速に
行うことが肝要であり、かつ、最初に低すぎる放電強度
で除細動を行ってはならない。
細動が成功する確率は増大し、最高になり、次第に低下
することが公知である(J.C.Schuder他著
「胸廓心室除細動術(Transthoracic V
entricnlar Defibrillatio
n」IEEE生医学技術会報(IEEE Transa
ction on Biomedical Engin
eering)BME−27巻37−43ぺーじ、19
80年)を参照されたい)。従って、過度に高い強度レ
ベルも避けなければならない。過度な強度レベルは除細
動が成功する確率を低下させるだけではなく、心臓を流
れる過度な放電電流によって心臓(心筋と神経系)を損
傷する危険が高まる。
のオペレータが除細動の最適な強度レベルを選択するこ
とを補助するため、除細動術の有効性と安全性に関する
種々の放電パラメータの影響を決定する試みがこれまで
数多くなされてきた。
電のレベルを表すために意図的に用いられていることに
留意されたい。強度は例えば除細動装置内に蓄積された
エネルギ、患者に加えられるエネルギ、患者の体内を流
れるピーク又は平均電流、患者の体内を流れる電荷又は
積算電子等の幾つかの放電パラメータの任意の一つで測
定できる。
た除細動法のパラメータを、それらに対応する制約及び
不的確さを含めて検討することにする。次に、従来利用
されておらず、文献に記載されていないが、最初の試み
で除細動が成功し、安全である確率を最高にするためオ
ペレータが選択できる最も基本的で正確であると考えら
れる新しいパラメータを特定する。
ンサに累積されたエネルギEs の制御と選択ができるよ
うに設計されてきた。このことは50オームの負荷に加
えられるエネルギEd (50)、すなわち患者の胸廓イ
ンピーダンス(Zp )を50オームであると想定した場
合に加えられるエネルギの選択についても同様である。
現在市販されている除細動装置は全て実際にはオペレー
タがEd (50)だけしか選択できないように設計され
ている。その理由の一部はアメリカ医学協会のアメリカ
心臓学会が刊行しているような一般に受け入れられてい
る基準(「心肺蘇生及びエネルギによる心治療のための
規格とガイドライン(Standards and G
uidelines for Cardiopulmo
naryResuscitation and Ene
rgy Cardiac Care)」JAMA 25
5巻 21号2841−3044ページ、1986年6
月刊)が最初の2度の試みでは200ジュールのEd
(50)で除細動を行い、必要ならば次の試みでは30
0又は360ジュールで除細動を行うことを推奨してい
ることである。
よっては除細動術が安全に成功する確率は最高のものに
はならない。その理由の大半は患者のZp は放電前には
一般に未知であり、かつ、Zp が患者によって大幅に異
なるというは公知の事実に因るものである(Kerbe
r)他の「人体除細動術における胸廓抵抗、体重、胸部
サイズ、連続ショック、パドルのサイズ及びパドルの接
触圧の影響(Transthoracic Resis
tance in Human Defibrilla
tion,Influence of Body We
ight,Chest Size,Serial Sh
ocks Paddle Size and Padd
lecontact Pressure)」(循環器
(Circulation)63巻 3号 1981年
3月刊)の報告では、15乃至140オーム、平均約6
5オームである)。患者に実際に加えられるエネルギは
Zpの値に左右され、患者のZp が大幅に50オーム以
上、又は以下である場合は意図したエネルギEd (5
0)と著しく異なることになる。
にかつ安全に制御するに充分なパラメタではない。何故
ならば、除細動が成功するのに必要なエネルギと心臓に
ダメージを与えるエネルギの臨界値は患者のZp によっ
て大きく左右されるからである。すなわち、Zp が極め
て低い患者(例えば25オーム)の場合はわずか50ジ
ュールのエネルギで除細動が成功し、200ジュール程
度の低いエネルギでも心臓にダメージを受けることがあ
り、一方、Zp が高い患者(例えば100オーム)では
除細動が成功するには300ジュールのエネルギが必要
であり、例えば500ジュール又はそれ以上のずっと高
いエネルギによってはじめてダメージを受ける。
されてきたため、より優れた制御パラメータが研究され
てきた。
動と心筋損傷の基本プロセスは放電エネルギよりも心臓
を流れる電子の方がより密接に関連すると報告されてい
る。例えば、Kerber博士は1984年に患者母集
団をZpに従って2グループに分けて、除細動が成功す
る臨界値を調査した(Kerber他、「人体の除細動
及び電気除細動における胸廓インピーダンスの予測:低
エネルギ・ショックの成功を決定づけるインピーダンス
の重要性」循環器(Circulation)、70巻
2号 1984年8月刊)。Zp値が低レベルから平
均レベルまでのグループの平均除細動臨界値は135ジ
ュール(印加エネルギ)、及び29アンペア(ピーク電
流)であり、一方Zp値が高いグループの平均臨界値は
211ジュール及び28アンペアであった。このように
ピーク電流で測定された除細動法の臨界値はZp値にか
かわりなく全ての患者とも同一であったが、印加エネル
ギによって測定された除細動法の臨界値はZp値と共に
増大した。このような発見は後の2つの研究によって確
認されている。(Kerber他「除細動術及び電気除
細動におけるエネルギ、電流及び成功:インピーダンス
準拠の自動エネルギ調整法を使用した臨床的研究」循環
器(Circulation)、77巻 5号 198
8年5月)及びLerman他「電流準拠とエネルギ準
拠の心筋除細動術:その概観的研究」アメリカ心臓学大
学(American College of Car
diology)12巻 5号 1259−64ページ
1988年刊)これらの研究によって除細動法において
選択される制御パラメータとしてエネルギEdではなく
ピーク電流Imを採用することが提唱されるに至った。
た選択ではあるが、除細動術の成功確率が高いIm の適
切な値(同時に心臓へのダメージの危険が最小限になる
値)は除細動装置の放電波形に大きく左右されるため、
それでも尚重大な制約が残る。
いた除細動法の研究においてBourland他は、所
定のパルス持続時間dの場合、除細動法が成功するため
には高斜度の波形の方が低斜度の波形よりも大幅に高い
ピーク電流Imを必要とし、一方、平均電流Iaは0な
いし90%までの全ての傾斜値について基本的に同一で
あったことを指摘した(Bourland他「動物の胸
廓除細動術における種々の斜度の台形波形の強度一持続
時間曲線」医療機器(Medical Instrum
entation)12巻 1号 38−41ページ、
1978年)。その後ボーランドは別の種類の除細動放
電波形、すなわち現在市販されている除細動装置の殆ど
全てで使用されている減衰正弦波形(DSW)に研究を
拡大した。彼はこの場合もピーク電流は著しく変化した
が、放電の所定の持続時間では、除細動術が成功するた
めに必要な平均電流Iaは対象となった全ての波形、す
なわち、斜度が異なるDSWと台形波形において基本的
に同一であることを発見した(Bourland他「動
物での胸廓心筋除細動法における減衰正弦波と方形波電
流の効果の比較研究」医療機器(Medical In
strumentation)12巻 1号 42−4
5ヘージ、1978年)。所定のパルス持続時間dの場
合、除細動法が成功するのに必要なピーク電流は波形に
応じて大幅に変化するが、平均電流Ia、もしくはより
正確には積算電子の流れ、すなわち電荷は除細動法の成
功をコントロールする、より基本的なパラメータである
と考えられる。
すなわちパルス持続時間とは真に独立したパラメータを
特定するにはもう一つ帰納の作業が必要である。何故な
らば、現在市販されている種々の除細動装置は異なる放
電期間(一般に減衰正弦波形の場合は2ないし8ミリ秒
であるが、ある種の台形波形の除細動法では15または
20ミリ秒にも及ぶ)を伴う回路部品(コンデンサ及び
誘導子)を使用していることが分かっているからであ
る。
メータ(ピーク又は平均電流、電荷、エネルギ)がパル
ス持続時間と共に変化することは公知である。組織刺激
の法則が今世紀中庸に発見され、次の方程式で表すこと
ができる。 I a =b+(k/d) Q=I a ×d=bd+k Ed≒RI a 2 d=RI a Q =R(k 2 /d+2bk+b 2 d) ここにdはパルス持続時間、bとkは組織の定数特性で
ある。これらの関係は周知の強度一持続時間曲線によっ
て図形的に表すことができる(Geddes他「除細動
の電流波形の効果と安全性の基本的判断基準」医学・生
物学技術と計算(Medical and Biolo
gical Engineering and Com
puting)、23巻 122−130ページ・19
85年)。
法の多くの研究によって、除細動法の臨界パラメータは
dとkに関する前述の関係と正確に関連し、最小エネル
ギの除細動法はパルス持続期間が3ないし5ミリ秒の場
合に発生することが判明している。臨床的な除細動術に
最も広く(かつ正当であると認知されて)使用されるパ
ルス持続期間、すなわち2ないし8ミリ秒の範囲にわた
って、平均電流I a はdが増大すると減少し、Qはdと
共に増大するが、積I a ×Q、すなわち患者の胸廓イン
ピーダンスに対する放電エネルギの比率は基本的に一定
である。
測要因として利用できるパラメータがあり、このパラメ
ータの特定の選択値を、除細動法が成功する所定の所望
の確率と関連付けることができるという結論のための前
置きである。このパラメータ値は患者の胸廓インピーダ
ンス及び放電パルスの形態及び持続時間とは基本的に無
関係であるという点で普遍的なものである(これに対し
て、Ia又はQの最適値はパルスの持続時間に左右さ
れ、Imの最適値は波形の形態とパス持続時間の両方に
左右され、供給されるエネルギの最適値は患者のZpに
左右される)。この普遍的パラメータとはインピーダン
ス修正された供給エネルギEd/Zp(単位はオーム当
たりのジュール)である。
rber他「循環器(Circnlation)77巻
5号 1988年5月)及びKerberによってコ
ーディネートされ、その後に続けられている末刊行の多
面的研究で集められたデータを利用して、除細動法が成
功する確率はいずれも除細動法又は同期化された電気除
細動によって処置される種々の悪性不整脈(心室細動、
心房細動、心房粗動、単形態又は多形態心室性頻脈)に
おいてEd /Zp と密接に相関することを確信すること
ができる。最も重要なケース、すなわち心室細動の場合
には、現在の多面的研究から図5にEd /Zp の関数と
して観察された除細動法の155試行における成功率を
示したものである。除細動法の高い成功確率(70%)
を達成するためにはオーム当たり約3ジュールのEd /
Zp の最低値が必要である。最高の成功確率(87%)
はEd /Zp 値が3.75ないし4.50の範囲の場合
に達成される。
より刊行されている標準的(エネルギ準拠の)除細動法
基準は次の手順を推奨している。第1回目の試みを20
0ジュールで行う。第2回め試みを200ジュールで行
う。それで成功しない場合はそれ以降の試みではエネル
ギを300又は360ジュールに増加する。
は極めて変動的であり、推奨された200ジュールの初
期レベルはZp が高い(例えば100オーム)患者の場
合は低すぎ、Zp が低い(例えば25オーム)患者の場
合は高すぎるので(すなわち不必要に心臓にダメージを
与える危険があるので)、この基準の有効性は限定され
たものである。
来技術の欠点を解消するためになされたもので、成功率
が高くかつ心臓へのダメージの少ない除細動を実現する
ものである。
タEd /Zp に基づく除細動法の基準が提案される。方
法論の一例は次のとおりである。除細動法の第1回目の
試みはオーム当たり3ジュールで行う。除細動法の第2
回目の試みはオーム当たり3ジュールで行う。それで成
功しない場合はそれ以降の試みでは除細動装置の出力を
オーム当たり4.5ジュールに増加する。別の、より積
極的な基準は最初の除細動法の試みでEd /Zp の値を
4に選択することであろう。
方法を与える。本発明を実施するために使用される装置
はインピーダンス準拠の電流による除細動法のような従
来の除細動技術で使用される装置と同類である。このよ
うな装置は特に、本明細書に引例として引用されている
米国特許明細書第4,840,177号、4,771,
781号及び4,574,810号に開示されている。
説明の便宜上、本発明は以下の説明で指摘する幾つかの
相違点を除いて米国特許明細書第4,771,781号
に開示されているものと同類の装置を使用して説明す
る。
デンサなどのエネルギ蓄積装置12と、コンデンサから
患者16に電気ショックを加えるためのパドル14と、
コンデンサを充電するための電源18とを備えている。
検出器20がコンデンサにより蓄積された電荷を検出
し、このデータを比較器/電荷制御回路22へと伝送
し、それに従って前記回路22がコンデンサの充電を制
御する。コンデンサの充電はコンデンサでの電圧が後述
の目標値に達するまでつづけられる。
患者16を低電流の交流励振信号で刺激し、患者の胸廓
インピーダンスと反比例する、対応するアナログ出力信
号を発生するインピーダンス計測システム24を備えて
いる。好ましい実施例では、励振信号の周波数は、その
周波数で患者の胸廓インピーダンスが患者の除細動パル
スと近似していることが発見されている31KHzであ
る。しかし別の実施例では他の励振周波数を用いてもよ
い。
力信号は米国National Semiconduc
tor社製ADCO844型などのアナログ信号を周期
的に標本抽出し、各標本をディジタル形式に変換する8
ビット・アナログ/ディジタル変換器26に送られる。
A/D変換器26が標本抽出する周波数は連結された単
一ボード・コンピュータ28によって指定され、図示し
た実施例では約240ヘルツである(コンピュータ28
はROMを連結したインテル8052型マイクロプロセ
ッサを中心に組み上げることができ、図1に示した後続
の処理機能の多くを実行するために使用される)。A/
D標本抽出はここでは患者接触期間(PCI)と言われ
る所定の測定期間だけ継続され、その長さはコンピュー
タ28内のソフトウェアで実行される逆算タイマー30
によってセットされる。この期間は約1秒であり、これ
は約240のインピーダンス標本を生成するのに充分な
期間である。
理されるために単一ボード・コンピュータ28へと送ら
れる。最初の処理段階はソフトウェアで実行されるフィ
ルタ32を用いてディジタル化された電圧を低域フィル
タにかけ、この信号のノイズを除去する段階である。フ
ィルタをかけられたディジタル化された電圧信号は次に
A/D変換器26からの出力を患者の胸廓インピーダン
スの値と相関させる第1早見表34を探索するために利
用される。第1早見表34は図1に示した第2早見表4
0と共に単一ボード・コンピュータ28と連結されたR
OM記憶装置を用いてインプリメントされる。
インピーダンスは最低インピーダンス検出器36によっ
てマイクロプロセッサ内のレジスタ38に記憶された最
低インピーダンス値Zmin と比較される。このレジスタ
には最初に255オーム(FF hex)の値が装填さ
れる。その後、各インピーダンス値が早見表34から検
索されると、それらの値がレジスタの値と比較される。
標本抽出されたインピーダンス値が以前に記憶された最
低値よりも小さい場合は、レジスタには新たな最低値が
装填される。1秒間のPCI期間の終わりには、このZ
min レジスタはこの期間中に標本抽出された最低インピ
ーダンス値を含んでいる。ここではZpと言われるこの
値が患者の胸廓インピーダンスである。
は第2早見表記憶装置への最初の指標として利用され
る。所望のインピーダンス正規化による供給エネルギ
(Ed /Zp )はテーブルへの第2の指標として利用さ
れる。この後者の数値は一般に予め規定された規約に従
ってコンピュータ28によって付与される(図示した実
施例ではこの規約は第1と第2の連続する除細動の試み
には3ジュール/オームの数値を指定し、第3回以降の
連続する試みでは5ジュール/オームの数値を指定す
る)。或いは、インピーダンス正規化による供給エネル
ギは除細動装置の正面パネルのスイッチ39を用いてオ
ペレータが選択することもできる。これらの2つの入力
に応答する第2早見表40からの出力は所望のEd /Z
p 値を供給するためにコンデンサが充電されるべき電圧
Vである。この目標電圧値Vはコンピュータ28と連結
されたレジスタ44内に記憶される。
理解できる簡略化された患者/除細動装置の等価回路で
ある。除細動装置のコンデンサ12は患者の胸廓インピ
ーダンスZpと除細動装置の内部抵抗Rj(この抵抗は
直列誘導子(図示せず)と連結されている)とから構成
された直列回路へと放電することが理解されよう。放電
されると、コンデンサに蓄積されたエネルギEcはこれ
らの抵抗素子の間で抵抗素子の相対値に比例して配分さ
れる。患者に加えられるエネルギは従って次のように表
される。 Ed=Es Zp/(Zp+Rj) (1) 3ジュールのインピーダンス正規化による供給エネルギ
(Ed/Zp)が所望である場合は、全供給エネルギE
dは単に3Zpジュールである。このエネルギを供給す
るのに必要なコンデンサ電荷のために方程式(1)を解
くと次のようになる。 Es=3Zp (Zp+Rj)Zp=3(Zp+Rj) (2) コンデンサ電荷Esは次の公式に基づきコンデンサ電圧
Vと相関している。 Es=1/2CV 2 (3) 所望のインピーダンス正規化による供給エネルギを患者
のために必要なコンデンサ12の電圧のために方程式
(3)を解くと次になる。 V=(2*3(Zp+Rj)/C) 1/2 (4) この方程式で値RjとCは不変量であり、除細動装置の
特定の設計に左右される。Rjは一般にほとんどの除細
動装置の場合9ないし13オームの範囲内にある。Cは
一般に30ないし60マイクロファラッドの範囲であ
る。2つの変数は患者のインピーダンスZpと所望のイ
ンピーダンス正規化による供給エネルギ(この例では3
ジュール/オーム)である。第2早見表40はこれらの
2つの変数を指標とする二次元配列として構成され、図
1のVcircuitで表される方程式(4)の対応す
る結果を含んでいる。
によって第2早見表40から得られた電圧Vcircuit
(ここでは“制限”または“目標”電圧とも呼ばれる)
に充電される。電源18には従来型のフライバック充電
器を用いることができ、この充電器では14ボルトの直
流バッテリが変圧器巻線の一端に供給され、この巻線の
他端はアースとオン・オフ開始する。適切な充電器の例
は米国特許明細書第4,233,659号及び4,11
9,903号に開示されている。
器回路網20を介して標本抽出され、第2のアナログ/
ディジタル変換器42によってディジタル形式に変換さ
れる(第2のA/D変換器42は実際には第1のA/D
変換器26として用いられるADCO844型であ
る)。第2のA/D変換器42からの出力はコンピュー
タによってレジスタ44に記憶された目標電圧Vlim
itと比較される。コンピュータ28によって電源18
はこの目標電圧に達するまでコンデンサを充電し続ける
ことができる。所望のレベルまで充電されると、除細動
装置の充電器は公知の技術によって患者に放電される。
め、患者の胸廓インピーダンス及びひいては最終制限電
圧を決定する前に充電動作を開始することが望ましい。
これを達成するため、患者は任意の胸廓インピーダンス
Zo を有するものと想定され、充電は方程式(4)に従
って選択されたEd /Zo に対応する初期電圧制限値V
I へと初期値設定される。この値V1 は早見表40から
送られ、比較器22へと入力するためにレジスタ44内
に記憶される。この目的のため任意の適宜のZo値とし
て、例えば50又は70オームが想定できる。実際の患
者インピーダンスZp が決定されている場合は、所望の
電圧Vf を達成するため対応するコンデンサ電圧が上昇
又は低下される。
するか、ほぼ完了するまで患者にパドルを固定すること
を遅らせ、その後極めて迅速に放電することを期待する
場合が多い除細動装置のオペレータの一般的な実施条件
に適応するように修正することができる。患者インピー
ダンスはパドルが患者と接触している場合だけ測定可能
であるので、所望のコンデンサ電圧はパドルを患者に取
り付けた後で始めて判明し、パドルを患者に取り付けた
後はできるだけ迅速に(1秒以内に)この電圧に達する
ことが望ましい。電源には固有の制限があるので、コン
デンサ電圧はゆっくりとしか上昇させることができず、
これに対して内部抵抗負荷に部分的に放電することによ
って極めて迅速に低下させることがてきる。従って、充
電を開始する際に患者インピーダンスを極めて高いもの
と想定することによって(ひいては初期電圧制限値を高
く想定することによって)しか所望のコンデンサ電圧へ
の迅速な調整は達成できないので、所望電圧への迅速な
調整は常にコンデンサ電圧の低下を意味する。好ましい
実施例では特定のZo値を150オームと想定すること
が提案され、この値がレジスタ45に記憶される。従っ
て、選択されたEd/Zo値と150オームのインピー
ダンスに対応する電圧Voと、最大供給エネルギEma
x=360ジュールを生成する電圧V1のうちの小さい
方の初期電圧制限値V1へと充電が開始される。この方
法が採用される場合、除細動手順は次のように要約する
ことができる。 1)コンデンサを360ジュールと、Zp=150オー
ムとして所望のEd/Zoに対応する値のうちの小さい
方の値に充電する。 2)パドルを患者に固定する。 3)放電の直前に、実際の患者インピーダンスZp(1
50オーム未満)を測定し、部分的内部放電によってコ
ンデンサの電荷を正しい値まで引き下げる。 4)患者に放電する。この特徴は所望の放電レベルを設
定するためにZpを決定することが必要な全ての除細動
手順に利用できる。このような手順の例には(例えば米
国特許明細書第4,840,177号及び第4,77
1,181号に開示されているような)電流準拠の除細
動法及び本明細書で開示しているインピーダンス準拠の
除細動法がある。
正規化による供給エネルギのパラメータによって従来の
技術によるアプローチと比較して大きな利点が得られ
る。これらの利点は選択されたエネルギと、選択された
電流と、選択されたインピーダンス正規化による供給エ
ネルギのそれぞれの関数としての、除細動が成功する確
率と心筋へのダメージとの曲線を作図した図3A−3C
に示されている。エネルギの選択に関する曲線(図3
A)は多くの公開されたデータによって確証され、広範
に知られており、基本的な曲線として認知されている。
電流の選択に関する曲線(図3B)はそれよりも少ない
数の公開されたデータによってしか確認されていない
が、公知であり、除細動法の医療実践の専門化によって
認知されている。インピーダンス正規化による供給エネ
ルギに関する曲線(図3C)はこのパラメータがこれま
で論議されず、又は採用されてこなかったため一般には
知られておらず、正に本発明の目的の一つである。これ
らの3つのケースの全てにおいて精密な曲線は正確には
知られておらず、実際に種々の研究によって多少は異な
っている。しかし、曲線の基本形は認知されており、イ
ンピーダンス正規化による供給エネルギの選択モードの
利点を示すのに充分である。
るアプローチを示している。この技術はアメリカ心臓学
会により推奨されている記述であり、先ず200ジュー
ルのエネルギで除細動を試み、次に200ジュールで第
2回目の試みを行い、更に、300−360ジュールで
試みることを規定している。こさらのエネルギ値の概略
位置は図3Aに示されている。曲線1の広がりの大き
さ、及びそれに対応した最大値での成功確率の低さの大
部分は患者によって胸廓インピーダンスが変動すること
に起因するものである。この変化は選択エネルギのアプ
ローチでは考慮に入れておらず、所定の任意の患者に対
するこのアプローチの効果が危うくなる。更に、図3A
の2つの曲線の前記の広がりの大きさ(成功とダメー
ジ)によって両者に重複が生ずる。従って、除細動の高
い成功率(A点)に必要なエネルギ値はダメージの開始
(C点)又は明らかなダメージの危険(B点)を招くエ
ネルギ値よりも高い。従って、成功率が高く、かつ全て
の患者に完全に安全であるエネルギ値を選択することは
不可能であると考えられる。
プローチを示している。これは米国特許明細書第4,8
40,177号に従ったシステムで採用され、患者の胸
廓インピーダンスの測定及び放電中に患者に所望の電流
が流れるために必要なレベルに除細動装置のコンデンサ
を充電する手順を含んでいる。この曲線1の広がりの大
きさ、及びそれに対応した最大値での成功確率の低さは
除細動装置の設計によって除細動のパルスの波形及び持
続時間が異なることに起因する。例えば、両方が患者に
30アンペアの電流を供給したとしても、持続時間が2
ミリ秒の除細動パルスは持続時間が8ミリ秒の除細動パ
ルスと比較して著しく異なる効果を示すと思われる。こ
の変動は電流選択によるアプローチでは考慮されておら
ず、全ての除細動値打ちの設計に適用できる普遍的基準
にするには適さない。この変動による不都合な結果は、
この場合も相当の重複が存在する2つの曲線(成功とダ
メージ)の広がりが大きくなることである。(すなわち
A点はB点及びC点よりも大きい電流に対応する。)従
って、選択された電流の単一の値で使用する全ての除細
動装置において成功率が高く、しかも完全に安全である
という値はない。特定の除細動装置にはその除細動装置
特有の選択された電流の適宜の値の成功率が高く、しか
も完全に安全である場合がある。しかし、その値は除細
動装置の形式が異なると変わってくる。
アプローチを示したものである。すなわちインピーダン
ス正規化により供給されるエネルギのアプローチであ
る。後述するように、除細動法の成功率曲線は図3A及
び図3Bの場合よりも急上昇であり、最大値が高い。こ
の最適なレスポンス曲線の理由は胸廓インピーダンスと
放電波形が変数として残されていないからである。患者
の胸廓インピーダンスが測定され、それに従ってコンデ
ンサの電荷が設定される。エネルギは電流の代わりに適
切なパラメータとして利用されるので、同様に波形及び
持続時間も因数とはならない。すなわち、所定の患者に
とって供給されるエネルギは同一であるので、除細動装
置が2ミリ秒の放電パルスを有しているか、8ミリ秒で
あるかは問題ではない。(この同一の供給エネルギは放
電の持続時間とほぼ反比例する異なる大きさの電流とし
て表明される。)図3Cから更に、ダメージ曲線が前述
と同様の理由から図3A及び図3Bの場合よりも急上昇
していることが明らかである。そのことの最も重要な結
果は成功率曲線とダメージ曲線との重複が図3Cでは最
小限であることである。すなわち、除細動の成功確率が
高い(A点の)最低Ed/Zoはダメージ開始(C点)
及びダメージの最大な危険(B点)に対応する値よりも
小さい。従って、この場合は成功率が高く、しかも完全
に安全なインピーダンス正規化によるエネルギの普遍的
な値を選択することが可能である。
よって実行される種々の手順の詳細を示した1つの流れ
図である。装置を起動させると、コンデンサ充電制御2
2と電圧制限レジスタ44がリセットされ、電圧制限レ
ジスタ44内に記憶されたコンデンサ制限電圧が0にリ
セットされる。選択スイッチ39を操作して回路動作を
開始すると、255オームの初期Zpmin値が最低イ
ンピーダンス・レジスタ38に装填され、PCI接触期
間タイマー30が1秒の期間に初期値設定される。スイ
ッチ39で選択された所望のEd/Zo値がディスプレ
ーのためにストリップ・チャート・レコーダ46に送ら
れる。選択されたEd/Zo(Zo=150オーム)に
対応する初期電圧制限値V 1 が第2早見表40から検索
され、電圧制限レジスタ44に記憶される。コンデンサ
電圧Vcapがこの制限V 1 よりも小さい場合は(判定
ブロックA)、段階はブロックBに進行し、最終電圧制
限値が既に決定されたかどうかが判定される。未だ決定
されていない場合は、段階はブロックCに進行して、1
秒間のPCI期間が終了したかどうかが吟味される。未
だ終了していない場合は、PCI期間タイマー30が減
分され、新たな胸廓インピーダンス標本が抽出される。
第1早見表34によって提供されるインピーダンスの結
果値はブロックDで以前に記憶されている最低インーピ
ダンス値Zpminと比較される。その値が以前に記憶
されている最低インビーダンス値より小さい場合は、古
い最低値は新りな値に入れ換えられ、比較段階のループ
が反復されてコンデンサの電圧が制限電圧と比較され
る。前記のループは1秒のPCIタイマ30がタイムア
ウトになるまで約240ヘルツの速度で反復される。1
秒間の期間中に抽出された最低インピーダンス値Zpm
inはブロックEにてZo=150オームと比較され、
そこで基本的な分岐が生ずる。Zpmin<150オー
ムである場合は、患者の最低インピーダンスZpが適正
に測定されたものとみなされる。Zpminは第2早見
表40に入力され、それによって最終制限電圧Vfが決
定される。この最終制限電圧は以前に初期制限電圧を記
憶しいる電圧制限レジスタ44内で入れ換えられる。
電圧が決定されたばかりの最終制限電圧よりも大きいか
どうかを吟味する。大きい場合は、コンデンサは継電器
接点48を介して放電負荷50に接続され、迅速に過剰
電荷が放電される。電荷が所望の最終電圧まで放電され
ると、段階はブロックAに戻る。ブロックAでコンデン
サの電圧が再度吟味される。今度はループを通して最終
電圧制限値が決定され、そこでブロックBによって段階
は無限に循環さ、制限電圧値に達するまでコンデンサの
電圧が最終限界電圧と比較される。この時点で、コンデ
ンサ12の充電は中断される。
レジスタ44に最初に記憶されている電圧制限値に達す
ることがあり得る。この場合は、充電が停止され、最終
電圧制限値が決定されるまで、段階はブロックGを経由
してループする。最終電圧制限値が決定された後に、そ
の値がブロックAで既に到達している初期の電圧制限値
よりも大きいことが判明すると、新たな最終電圧制限値
に達するまで充電が再開される。ブロックEでZpminが
150オームよりも大きい場合は、恐らくパドルが患者
に取り付けられていないことにより、患者インピーダン
スが適正に測定されていないもと見なされる。PCI期
間タイマーは再度初期値設定され、ブロックAからGま
での動作手順が再開される。
た後は、段階はブロックGでの充電を抜ける。そこで除
細動装置は動作準備完了表示器をセットし、放電要求を
待機する。放電要求を待機中にコンデンサの内部漏れ抵
抗によりコンデンサから電荷が損失されると、トリクル
充電回路(図示せず)が損失電荷を復元する。放電要求
を受けると、ZpminはZo =150オームと比較され
る。(ブロックH)Zpmin<150オームである場合
は、継電器接点52が開き、継電器接点54が閉じて患
者を通してコンデンサ12を放電する。患者に実際に供
給されたピーク瞬間電圧が電流抽出ループ(図示せず)
によって検出され、関連するエネルギが供給され、患者
のインピーダンス及びEd/Zpが公知の技術を用いて
計算される。次にこれらのパラメータがディスプレーの
ためにストリップ・チャート・レコーダに送られる。
場合も恐らく充電サイクル中にパドルが患者に取り付け
られていないことにより、患者インピーダンスが適正に
測定されなかったものと見なされる。PCI回路が再起
動され、Zpmin値の瞬間的な(例えば10ミリ秒)測定
が行われ、対応するVf が決定され、Vcap が内部放電
によって迅速にVf に低下され、患者への放電が以前の
ように進行する。
による供給エネルギ(オーム当たりのジュール単位)を
除細動法が成功する予測要因として有利に利用できるこ
とが理解されよう。このパラメータ値は基本的に患者の
胸廓インピーダンス及び放電パルス波形とは無関係であ
る。(すなわち、全ての患者及び全ての除細動装置で同
じ値である。)この特性は従来利用され、提案された他
のどの制御パラメタにもないものである。このようにイ
ンピーダンス正規化による供給エネルギは汎用の除細動
規約が準拠できる基準として適している。本発明の原理
をこれまで好ましい方法論と関連装置とを参考に説明
し、図示してきたが、本発明はこのような原理から離れ
ることなく構成と細部を修正できることは明白であろ
う。例えば、本発明はエネルギがコンデンサに蓄積され
た除細動装置を参照してきたが、別の実施例では誘導子
のような他のエネルギ蓄積装置を使用できることが理解
されよう。このような場合は、説明してきた容量性の蓄
積装置に関連して説明した電荷及び電圧パラメタの代わ
りに誘導子に敵するパラメタ(電束と電流)が利用され
る。
ロック図である。
回路図である。
する除細動成功確率と心筋損傷(ダメージ)確率を示す
グラフである。
動成功確率と心筋損傷確率を示すグラフである。
ける印加インピーダンス正規化エネルギに対する除細動
成功確率と心筋損傷確率を示すグラフである。
わすフローチャートである。
わすフスーチャートである。
成功確率のグラフである。
Claims (6)
- 【請求項1】 正常心拍を再起するように前記患者に除
細動パルスを印加する細動除去装置であって、 コンデンサと、 患者の胸郭を交差する方向のインピーダンスZpを測定
する手段と、 前記測定したインピーダンスに対応する、前記コンデン
サに供給するエネルギーの目標値Edを決定する手段
と、 前記エネルギーの目標値Edを前記患者に供給する充電
手段と、 前記コンデンサに充電されたエネルギーを前記患者に移
送する放電手段と、 前記インピーダンスを測定する前に、所望のインピーダ
ンス補正した供給エネルギーEd/Zpを確定するイン
ピーダンス補正手段と、を具備し、 前記エネルギーの目標値Edは、前記所望のインピーダ
ンス補正した供給エネルギーEd/Zp及び前記測定し
たインピーダンスZpから得られることを特徴とする細
動除去装置。 - 【請求項2】 前記エネルギーの目標値Edに相当する
所望の電圧Vfは、V={2・(Ed/Zp)・(Zp
+Rj)/C}(Rj:細動除去装置の内部抵抗、C:
静電容量)により求められることを特徴とする請求項1
記載の細動除去装置。 - 【請求項3】 前記充電手段は、初期値電圧で前記コン
デンサを充電した後に、測定されたインピーダンスZp
を用いて決定された前記所望の電圧Vfを用いて前記初
期値電圧を修正して充電することを特徴とする請求項1
又は請求項2記載の細動除去装置。 - 【請求項4】 前記所望のインピーダンス補正した供給
エネルギーEd/Zpは、ダメージの重大な危険度に対
応する値よりも小さい所定の範囲から選択されることを
特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項記載の
細動除去装置。 - 【請求項5】 前記所望のインピーダンス補正した供給
エネルギーEd/Zpは、細動除去操作途中で小さな値
からより大きな値に変更され得ることを特徴とする請求
項1から請求項4のいずれか一項記載の細動除去装置。 - 【請求項6】 前記小さな値が約3ジュール/オームで
あることを特徴とする請求項5記載の細動除去装置。
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