JP3497016B2 - 自動変速機のリテーナ配設構造 - Google Patents

自動変速機のリテーナ配設構造

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JP3497016B2
JP3497016B2 JP15573695A JP15573695A JP3497016B2 JP 3497016 B2 JP3497016 B2 JP 3497016B2 JP 15573695 A JP15573695 A JP 15573695A JP 15573695 A JP15573695 A JP 15573695A JP 3497016 B2 JP3497016 B2 JP 3497016B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D25/00Fluid-actuated clutches
    • F16D25/06Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch
    • F16D25/062Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces
    • F16D25/063Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces with clutch members exclusively moving axially
    • F16D25/0635Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces with clutch members exclusively moving axially with flat friction surfaces, e.g. discs
    • F16D25/0638Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces with clutch members exclusively moving axially with flat friction surfaces, e.g. discs with more than two discs, e.g. multiple lamellae

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主に車両の駆動力の
伝達に用いられる自動変速機のリテーナ配設構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動変速機のリテーナ配
設構造としては、例えば、図4及び図5に示す特開昭6
2−288753号公報等に記載されている様なものが
知られている。
【0003】このような自動変速機では、自動変速機1
のトランスミッションケース2内に、フォワードクラッ
チ3及びオーバーランクラッチ4が設けられている。こ
のフォワードクラッチ3のフォワードクラッチピストン
5内側には、前記オーバーランクラッチ4のオーバーラ
ンクラッチピストン6が設けられている。
【0004】このオーバーランクラッチピストン6は、
クラッチドラム7の内部に摺動自在に配設されている。
このクラッチドラム7には、前記フォワードクラッチピ
ストン5を外筒部8として、前記オーバーランクラッチ
ピストン6に押圧される多板クラッチプレート9が設け
られると共に、内筒部10には、復帰手段としてのリタ
ーンスプリング11の圧力を受けるリテーナ12が設け
られている。
【0005】このリテーナ12は、前記内筒部10に形
成されるリング溝13に装着されるスナップリング14
によって、この内筒部10に係止されている。
【0006】また、オーバーランクラッチハブ15は、
ニードルベアリング16によって回転自在となるように
支持されている。
【0007】そして、油圧の作用によってオーバーラン
クラッチピストン6が、図5中左方向へ前進して、前記
多板クラッチプレート9を押圧して接続し、前記オーバ
ーランクラッチハブ15が、同期して回転する。油圧の
作用が無くなると、前記リターンスプリング11によっ
て、前記オーバーランクラッチピストン6が、図5中右
方向へ後退して、前記多板クラッチプレート9の押圧を
解除してクラッチを切断すると共に、このオーバーラン
クラッチピストン6は、再び基の位置まで復帰する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動変速機のリテーナ配設構造では、リター
ンスプリング11の押圧力を受けるリテーナ12が、ス
ナップリング14によって係止されている。このため、
スナップリング14を装着するリング溝13が必要とな
り、加工工程を増大させると共に、前記オーバーランク
ラッチピストン6組み付け時に、オーバーランクラッチ
ピストン6のOリング6aをこのリング溝13で損傷さ
せないように注意しながら組み付け作業を行なわなけれ
ばならず、作業効率が良好ではなかった。
【0009】また、スナップリング14を採用している
ので、部品点数が増大してしまうという問題もあった。
【0010】更に、ニードルベアリング16は、ワセリ
ンを用いて、前記オーバーランクラッチハブ15の端面
15aに粘着させてから組み付けるようにしているの
で、この点においても、作業効率が良好であるとは言い
難かった。
【0011】そして、このニードルベアリング16は、
前記オーバーランクラッチハブ15の端面15aに当接
するように位置しているので、ニードルベアリング16
の厚みの分、全長を増大させてしまう。
【0012】更に、このニードルベアリング16は、摩
耗を考慮して所定の硬度を有する部材に当接させて使用
される。しかしながら、リテーナ12は、ニードルベア
リング16のレースを代用するまで硬度を有していな
い。従って、全長を短縮すべく、少なくとも一方のレー
スを省略すると、図5に示す様に前記リテーナ12と半
径方向で異なる位置である中心軸寄りに配設するレイア
ウトを採用することとなる。このため、半径方向の大き
さも増大してしまうといった問題があった。
【0013】そこで、この発明は、組み付け等の作業効
率が良好で、部品点数の増大を抑制することが出来ると
共に、全長及び半径方向の大きさを短縮することが出来
る自動変速機のリテーナ配設構造を提供することを課題
としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、内筒部と外
筒部とを有するクラッチドラムの該外筒部に多板クラッ
チプレートを設けると共に、該クラッチドラムの内部に
該多板クラッチプレートを押圧するピストンが摺動自在
に配設され、油圧の作用によって該ピストンが前進し
て、前記多板クラッチプレートを押圧して接続し、復帰
手段によって該ピストンを後退させて復帰すると共に、
前記内筒部には、該復帰手段の圧力を受けるリテーナを
設け、しかも、前記内筒部にベアリングのレースを圧入
して、該リテーナの前記復帰手段からの圧力による移動
を規制した自動変速機のリテーナ配設構造を特徴として
いる。
【0015】また、請求項2に記載されたものでは、前
記リテーナには、前記レースを収納する凹部が形成され
ている請求項1記載の自動変速機のリテーナ配設構造を
特徴としている。
【0016】
【作 用】かかる構成の請求項1記載のものによれば、
復帰手段の圧力は、ベアリングのレースを圧入すること
により、内筒部に移動を規制されて設けられるリテーナ
に受け止められる。
【0017】このため、従来、リテーナの係止に必要と
されていたスナップリングを省略出来、部品点数を減少
させることが出来る。
【0018】また、リング溝も不要となるので、加工工
程を減少させることが出来ると共に、レースの圧入で、
取付が完了するので、組み付け作業性が良好である。
【0019】請求項2に記載されたものでは、前記リテ
ーナに、凹部が形成され、前記レースを収納するように
しているので、全長が短縮できると共に、レースが所定
の硬度を有しているので、従来、直接当接させることが
出来なかったベアリングをリテーナと半径方向でオーバ
ーラップさせてレイアウトすることが出来る。
【0020】このため、半径方向の大きさも短縮するこ
とが出来る。
【0021】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について、図
面を参照しつつ説明する。
【0022】図1は、この発明の第1実施例を示すもの
である。なお、従来の自動変速機のリテーナ配設構造と
同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明
する。
【0023】まず構成を説明すると、この第1実施例の
自動変速機のリテーナ配設構造では、自動変速機のケー
ス101内に、フォワードクラッチ17が設けられてい
る。このフォワードクラッチ17には、内筒部19と外
筒部20とを有するフォワードクラッチドラム18が設
けられている。
【0024】このフォワードクラッチドラム18の外筒
部20には、多板クラッチプレート9が設けられてい
る。
【0025】そして、このフォワードクラッチドラム1
8の内部には、この多板クラッチプレート9を押圧する
フォワードクラッチピストン21が摺動自在に配設され
ている。このフォワードクラッチピストン21の内側端
面及び外側端面には、Oリング6a,6bを各々装着す
るOリング溝21a,21bが、環状に形成されてい
る。
【0026】また、このフォワードクラッチドラム18
の係止段部18aの基底部近傍には、油孔22が形成さ
れている。
【0027】このフォワードクラッチピストン21は、
図示省略の連通孔から流入する油圧の作用によって図1
中左方向へ前進して、前記多板クラッチプレート9を押
圧して接続すると共に、復帰手段としてのリターンスプ
リング11によって、このフォワードクラッチピストン
21を図1中右方向へ後退させて復帰する様に構成され
ている。
【0028】前記内筒部19には、リターンスプリング
11の圧力を受けるリテーナ23が設けられている。
【0029】このリテーナ23の外側端面には、Oリン
グ6cを装着するOリング溝23aが形成されて、環状
のOリング6cが装着されている。
【0030】このリテーナ23の内側部近傍の前記リタ
ーンスプリング11が当接されている面の反対側側面に
は、凹部23bが周状に形成されている。
【0031】この凹部23bは、前記内筒部19に圧入
されるニードルベアリング24が収納される程度の深さ
を有している。このニードルベアリング24は、レース
25と、複数のニードル26…と、これらのニードル2
6…を回転自在に支持するニードル受けレース27とか
ら主に構成されている。
【0032】そして、このうちのレース25が、内筒部
23bに圧入されて、前記係止段部18aと、このレー
ス25との間に、前記リテーナ23を挟持して、前記リ
ターンスプリング11からの圧力による移動を規制する
ように構成されている。
【0033】このレース25は、前記ニードル受けレー
ス27に比して厚みを大きくとるように設定され、圧入
や、前記リテーナ23による押圧力により変形しない強
度を有している。
【0034】前記ニードル受けレース27は、遊星歯車
ギヤ28のインターナルギヤ部材29に当接している。
このインターナルギヤ部材29には、前記多板クラッチ
プレート9の一方が配設され、このフォワードクラッチ
17締結により、前記フォワードクラッチドラム18
と、インターナルギヤ部材29とが同期して回転するよ
うに構成されている。
【0035】次に、この第1実施例の作用について説明
する。
【0036】油圧の作用によってフォワードクラッチピ
ストン21が、図1中左方向へ前進して、前記多板クラ
ッチプレート9を押圧して接続し、前記インターナルギ
ヤ部材29が、同期して回転する。油圧の作用が無くな
ると、前記リターンスプリング11によって、前記フォ
ワードクラッチピストン21が、図1中右方向へ後退し
て、前記多板クラッチプレート9の押圧を解除してフォ
ワードクラッチ17を切断すると共に、このフォワード
クラッチピストン21は、再び基の位置まで復帰する。
【0037】前記リターンスプリング11の押圧力は、
リテーナ23によって受け止められる。
【0038】このリテーナ23は、ニードルベアリング
24のレース25を圧入することにより、前記内筒部1
9に移動を規制されて設けられている。
【0039】このため、従来、リテーナ23の係止に必
要とされていたスナップリングを省略出来、部品点数を
減少させることが出来る。
【0040】また、スナップリングを装着するリング溝
も不要となるので、加工工程を減少させることが出来る
と共に、レースの圧入で、取付が完了するので、組み付
け作業性が良好である。
【0041】更に、前記リテーナ23には、凹部23b
が形成され、前記レース25を収納するようにしている
ので、前記リターンスプリング11のストロークを確保
した上で、全長が短縮できる。
【0042】また、レース25が所定の硬度を有してい
るので、従来、直接、リテーナ23に当接させることが
出来なかったニードルベアリング24をリテーナ23と
半径方向でオーバーラップさせてレイアウトすることが
出来る。このため、他にニードルベアリング24を配設
する面を設定する必要が無い。
【0043】したがって、このため、半径方向の大きさ
も短縮することが出来、全長、及び径の短縮化により、
小型軽量化を図ることが出来る。
【0044】しかも、ニードルベアリング24が、前記
フォワードクラッチ17の内部に組み込まれているの
で、これらのフォワードクラッチ17を予め仮組みする
ことにより、更に、自動変速機101の組み付け作業性
を良好なものとすることが出来る。
【0045】図2は、この発明の第2実施例を示してい
る。なお、前記第1実施例と同一乃至均等な部分につい
ては同一符号を付して説明する。まず、構成から説明す
ると、この第2実施例の自動変速機のリテーナ配設構造
では、自動変速機のケース101内に、ハイクラッチ3
0が設けられている。このハイクラッチ30には、内筒
部32と外筒部33とを有するハイクラッチドラム31
が設けられている。
【0046】このハイクラッチドラム31の外筒部33
には、多板クラッチプレート9が設けられている。
【0047】そして、このハイクラッチドラム31の内
部には、この多板クラッチプレート9を押圧するハイク
ラッチピストン34が摺動自在に配設されている。この
ハイクラッチピストン34の内側端面及び外側端面に
は、Oリング6a,6bを各々装着するOリング溝34
a,34bが、環状に形成されている。
【0048】また、このハイクラッチドラム31の内筒
部32に形成される係止段部31aの近傍には、油孔2
2が形成されている。
【0049】このハイクラッチピストン34は、図示省
略の連通孔から流入する油圧の作用によって図2中右方
向へ前進して、前記多板クラッチプレート9を押圧して
接続すると共に、復帰手段としてのリターンスプリング
11によって、このハイクラッチピストン34を図2中
左方向へ後退させて復帰する様に構成されている。
【0050】前記内筒部32には、リターンスプリング
11の圧力を受けるリテーナ35が設けられている。
【0051】このリテーナ35の外側端面には、環状の
Oリング6cを装着するOリング溝35aが、環状に形
成されている。
【0052】また、このリテーナ35には、前記リター
ンスプリング11の一端11aを当接させて係止する凹
状のスプリング受け部35cが形成されている。
【0053】このリテーナ35の内側部近傍の前記リタ
ーンスプリング11が当接されている面の反対側側面に
は、凹部35dが周状に形成されている。
【0054】この凹部35dは、前記内筒部32に圧入
されるニードルベアリング36が収納される程度の深さ
を有している。このニードルベアリング36は、レース
37と、複数のニードル38…と、これらのニードル3
8…を回転自在に支持するニードル受けレース39とか
ら主に構成されている。
【0055】そして、このうちのニードル受けレース3
9が、前記内筒部32に圧入されて、前記係止段部31
aに当接して、固着され、前記リテーナ35が、前記凹
部35dの底面をこのニードル受けレース39の端面に
当接させて、前記リターンスプリング11からの圧力に
よる移動を規制するように構成されている。
【0056】このニードル受けレース39は、前記レー
ス37に比して厚みを大きくとるように設定され、圧入
や、前記リテーナ35に加わる押圧力によって、変形し
ない強度を有している。
【0057】前記レース37は、ハイクラッチハブ40
の端面40aに当接している。このハイクラッチハブ4
0には、前記多板クラッチプレート9の一方が配設さ
れ、このハイクラッチ30締結により、前記ハイクラッ
チドラム31と、ハイクラッチハブ40とが同期して回
転するように構成されている。
【0058】次に、この第2実施例の作用について説明
する。
【0059】この第2実施例の自動変速機のリテーナ配
設構造では、前記第1実施例の作用に加えて、更に、前
記ニードル38…が、予めニードル受けレース39に支
持されて、前記係止段部31aに圧入される。このた
め、従来のようにベアリングをハイクラッチハブ40の
端面40aに、ワセリン等を用いて粘着させてから組み
付ける必要がなくなり、この点においても、作業効率が
良好である。
【0060】他の構成及び作用については、前記第1実
施例と略同一であるので、記載を省略する。
【0061】図3は、この発明の第3実施例を示してい
る。なお、前記第1実施例と同一乃至均等な部分につい
ては同一符号を付して説明する。まず、構成から説明す
ると、この第3実施例の自動変速機のリテーナ配設構造
では、自動変速機のケース101内に、2−4速ディス
クブレーキ41及びリバースクラッチ42が設けられて
いる。
【0062】このうち、リバースクラッチ42には、内
筒部44と外筒部45とを有するクラッチドラムとして
のリバースクラッチドラム43が設けられている。
【0063】このリバースクラッチドラム43の外筒部
45には、多板クラッチプレート9が設けられている。
【0064】そして、このリバースクラッチドラム43
の内部には、この多板クラッチプレート9を押圧するピ
ストン46が摺動自在に配設されている。このピストン
46の内側端面及び外側端面には、Oリング6a,6b
を各々装着するOリング溝34a,34bが、環状に形
成されている。
【0065】また、このリバースクラッチドラム43の
内筒部44には、係止段部43a及びベアリング圧入段
部43bが、環状に二段形状を呈して形成されている。
この係止段部43aの近傍には、油路としての油孔22
a,22bが形成されている。
【0066】このピストン46は、油孔22bから流入
する油圧の作用によって図3中右方向へ前進して、前記
多板クラッチプレート9を押圧して接続すると共に、復
帰手段として油孔22aから流入する油滴の作用によっ
て図3中左方向へ後退して復帰する様に構成されてい
る。
【0067】前記内筒部44には、油孔22aから流入
する油滴のシールを行い、前記復帰時の圧力を受けるリ
テーナ47が設けられている。
【0068】このリテーナ47の外側端面には、環状の
Oリング6cを各々装着するOリング溝47aが、環状
に形成されている。
【0069】このリテーナ47の内側縁部には、前記係
止段部43aに嵌着されて、前端面を当接する凹状のフ
ランジ部47bが形成されている。
【0070】また、前記ベアリング圧入段部43bに
は、ニードルベアリング48が圧入されて収納されてい
る。このニードルベアリング48は、複数のニードル4
9…と、これらのニードル49…を回転自在に支持する
ニードル受けレース50とから主に構成されている。
【0071】そして、このうちのニードル受けレース5
0が、前記内筒部44のベアリング圧入段部43bに圧
入されて、前記係止段部43aと、このニードル受けレ
ース50とで、前記リテーナ47のフランジ部47bを
内筒部44に固定することにより、遠心油圧によるリテ
ーナ47の移動を規制するように構成されている。
【0072】このニードル受けレース50は、前記第2
実施例のレース37等に比して厚みを大きくとるように
設定され、圧入や、前記リテーナ47に加わる押圧力に
より変形しない程度の強度を有している。
【0073】また、前記ニードル49…は、前記2−4
速ディスクブレーキ41のドラム51を装着するフロン
トサンギヤ52の端面52aに当接している。このフロ
ントサンギヤ52は、所定の硬度を有している。
【0074】前記ドラム51には、前記多板クラッチプ
レート9の一方が配設され、このリバースクラッチ42
締結により、前記リバースクラッチドラム43と、前記
ドラム51とが同期して回転するように構成されてい
る。
【0075】次に、この第3実施例の作用について説明
する。
【0076】この第3実施例の自動変速機のリテーナ配
設構造では、従来、前記リテーナ47に所定の受圧面積
を必要とするリバースクラッチ等のピストン46に採用
すると、リテーナ47を内筒部44に装着するための前
記スナップリング14等と、ニードルベアリング48と
を半径方向に並べて配設する構成を採用することは、リ
テーナ47の半径方向の距離短縮となるので、困難であ
った。したがって、遠心キャンセルピストン46摺動方
向に沿って、これらのスナップリング14と、ニードル
ベアリング48とを並べて構成していた。
【0077】この第3実施例では、前記第1実施例の作
用に加えて、更に、前記リテーナ47を内筒部44に装
着する際に、前記スナップリング14等が不要となると
共に、ニードルベアリング48を他の位置に配設する必
要がなく、半径方向の距離をリテーナ47の受圧面積拡
大のために用いることが出来る。このため、前記リテー
ナ47に所定の受圧面積を必要とするリバースクラッチ
のピストン46を採用しても、スナップリング14の
分、全長を短縮することが出来る。
【0078】また、ニードル49…は、前記所定の硬度
を有するフロントサンギヤ52の端面52aに当接させ
ているので、別途、レースを設ける必要が無く、この点
においても、全長を短縮できると共に、レースをワセリ
ン等を用いて端面52aに粘着、仮止めする必要もなく
なり、組立時の作業効率が良好である。
【0079】他の構成及び作用については、前記第1,
2実施例と略同一であるので、記載を省略する。
【0080】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限らず、この
発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても
この発明に含まれる。
【0081】例えば、前記各実施例では、リテーナを有
するクラッチドラムとして、フォワードクラッチ17,
ハイクラッチ30,リバースクラッチ42等に用いられ
るものを示して説明してきたが、特にこれらに限らず、
例えば、リダクションクラッチ(5速用)、オーバーラ
ンクラッチ等、多板クラッチプレートを用いる他のクラ
ッチ、又は、リダクションブレーキ、2−4ブレーキ又
は、ローアンドリバースブレーキ等、多板クラッチプレ
ートを用いるディスクブレーキ等に用いてもよい。
【0082】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、復帰手段の圧力は、ベアリ
ングのレースを圧入することにより、内筒部に移動を規
制されて設けられるリテーナに受け止められる。
【0083】このため、従来、リテーナの係止に必要と
されていたスナップリングを省略出来、部品点数を減少
させることが出来る。
【0084】また、リング溝も不要となるので、加工工
程を減少させることが出来ると共に、レースの圧入で、
取付が完了するので、組み付け作業性が良好である。
【0085】請求項2に記載されたものでは、前記リテ
ーナに、凹部が形成され、前記レースを収納するように
しているので、全長が短縮できると共に、レースが所定
の硬度を有しているので、従来、直接当接させることが
出来なかったベアリングをリテーナと半径方向でオーバ
ーラップさせてレイアウトすることが出来る。
【0086】このため、半径方向の大きさも短縮するこ
とが出来る、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の自動変速機のリテーナ配
設構造を示し、全体の構成を説明する自動変速機の回転
軸方向に沿った位置の断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の自動変速機のリテーナ配
設構造を示し、全体の構成を説明する自動変速機の回転
軸方向に沿った位置の断面図である。
【図3】本発明の第3実施例の自動変速機のリテーナ配
設構造を示し、全体の構成を説明する自動変速機の回転
軸方向に沿った位置の断面図である。
【図4】従来例の自動変速機のリテーナ配設構造を示
し、自動変速機の構成を表わす側面図である。
【図5】従来例の自動変速機のリテーナ配設構造を示
し、要部の構成を説明する自動変速機の回転軸方向に沿
った位置の断面図である。
【符号の説明】
101 自動変速機のケース 9 多板クラッチプレート 復帰手段 11 リターンスプリング 22a 油孔 クラッチ 18 フォワードクラッチ 30 ハイクラッチ 42 リバースクラッチ クラッチドラム 18 フォワードクラッチドラム 31 ハイクラッチドラム 43 リバースクラッチドラム 19,32,44 内筒部 20,33,45 外筒部 ピストン 21 フォワードクラッチピストン 34 ハイクラッチピストン 46 リバースクラッチピストン 23,35 リテーナ 47 (遠心力キャンセル機能を持つ)リテーナ 23b,35d 凹部 ベアリング 24,36,48 ニードルベアリング 25,39,50 レース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 25/0638 F16H 61/26 - 61/36 F16H 63/00 - 63/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒部と外筒部とを有するクラッチドラ
    ムの該外筒部に多板クラッチプレートを設けると共に、
    該クラッチドラムの内部に該多板クラッチプレートを押
    圧するピストンが摺動自在に配設され、油圧の作用によ
    って該ピストンが前進して、前記多板クラッチプレート
    を押圧して接続し、復帰手段によって該ピストンを後退
    させて復帰すると共に、前記内筒部には、該復帰手段の
    圧力を受けるリテーナを設け、しかも、前記内筒部にベ
    アリングのレースを圧入して、該リテーナの前記復帰手
    段からの圧力による移動を規制したことを特徴とする自
    動変速機のリテーナ配設構造。
  2. 【請求項2】 前記リテーナには、前記レースを収納す
    る凹部が形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の自動変速機のリテーナ配設構造。
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