JP3495585B2 - 電気自転車 - Google Patents

電気自転車

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JP3495585B2
JP3495585B2 JP01625398A JP1625398A JP3495585B2 JP 3495585 B2 JP3495585 B2 JP 3495585B2 JP 01625398 A JP01625398 A JP 01625398A JP 1625398 A JP1625398 A JP 1625398A JP 3495585 B2 JP3495585 B2 JP 3495585B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人力走行の補助など
に電動機(モータ)の動力を利用する電気自転車に関す
る。さらに詳しくは、モータを駆動するバッテリーが収
納されるバッテリーケースの取付構造が改良された電気
自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自転車では、人力走行の補助をする
ための車輪駆動用モータが取り付けられると共に、該モ
ータを駆動するバッテリーが自転車に取り付けられる。
このバッテリーは、荷台などの邪魔にならないように、
また走行時のペダルをこぐのに邪魔にならないように取
り付けられる必要がある。このようなバッテリーケース
の取付構造として、たとえば図9〜12に示されるよう
に、バッテリーが収納されたバッテリーケース110が
自転車のメインフレームであるメインパイプ(ダウンチ
ューブ)103に取り付けられる構造が知られている。
【0003】 図9はそのような電気自転車の側面図
で、図10はメインパイプ103にバッテリーケース1
10が取り付けられた部分の断面図、図11はメインパ
イプ103にバッテリーケース110を取り付けるため
にメインパイプに取付金具181、182が固着された
状態のキーボックス130付近の平面図、図12はキー
ボックス130付近を前方から見た図10のA−A断面
図を示している。すなわち、この例では図11に示され
るように、メインパイプ103にバッテリーケース11
0の一端部を固定するキーボックス130と、端子台1
83とを取り付ける取付金具181およびバッテリーケ
ース110の他端部を固定する取付金具(図示せず)を
溶接などにより固着し、バッテリーケース110の他端
部を取付金具に挿入して固定すると共に、一端部はキー
ボックス130のピン133の挿入、引抜きにより着脱
する構造になっている。また、このピン133の挿入、
引抜きは、キーボックス130に装着して回動可能に設
けられたキー131によって使用者の操作によって行わ
れ、キー131の回動でバッテリーケース110の着脱
位置から電源のオン、電源のオフと順に切り替えられる
ようになっている。この時のピン133の位置は、電源
のオンとオフ状態ではピン133がバッテリーケース1
10に挿入された状態で、バッテリーケース110を外
すことは出来ない。また、キー131の電源のオンから
着脱位置への回動は、ストッパーピン144によって規
制されており、キー131を着脱位置へ回動する際は、
使用者によってストッパーピン144を操作して、キー
131の回動の規制を解除してから行う。
【0004】 なお、図9において、101は電動モー
タ、減速機構、トルクセンサなどを内蔵する駆動部、1
02はサドル106が取り付けられる立パイプ、104
はハンドル105が取り付けられるヘッドパイプ、11
9はキーボックス130や取付金具181、182など
をカバーするフレームカバー、図10において、107
は立パイプ102とメインパイプ103との根元部を固
着するハンガーラック、108は立パイプ102とメイ
ンパイプ103の固着部を補強する補強板をそれぞれ示
す。
【0005】上記構造のメインパイプ103にバッテリ
ーケース110が取り付けられる電気自転車では、バッ
テリーケース110を固定する際にキーボックス130
のピン133をバッテリーケース110側の孔に挿入す
ることによって抜け止めできるが、バッテリーケース1
10を装着していなくてもストッパーピン144を操作
してキー131を回動してピン133を挿入、抜取りす
ることができる。即ち、このような構造であれば、バッ
テリーケース110が確実に装着されていなくても、キ
ー131操作によって、電源のオン、オフの位置に回動
することが出来、使用者がバッテリーケース110を装
着したつもりでキー131を回動し、走行を開始すると
バッテリーケース110がメインパイプ103から脱落
する恐れがあり非常に危険であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解決するためになされたもので、バッテリーケー
スを確実に取付固定でき、簡単な構成で安全な電気自転
車を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による電気自転車
は、車輪を駆動する駆動部と、該駆動部に電源を供給す
るバッテリーと、該バッテリーを収納しメインフレーム
に近接して取り付けられるバッテリーケースとを備え、
前記バッテリーケースのメインフレームへの装着を検知
する検知手段と、前記バッテリーケースをメインフレー
ムに固定する固定手段とを設け、前記検知手段が前記バ
ッテリーケースの装着を検知しているときのみ固定手段
による固定を可能にすることを特徴とする。
【0008】このため、バッテリーケースをメインフレ
ームに装着する場合、確実に装着するまでは検知手段が
バッテリーケースの装着を検知せず、固定手段によるバ
ッテリーケースの装着が不可能な状態になっている。し
かし、バッテリーケースが確実にメインフレームに装着
されると、固定手段によるバッテリーケースの装着が可
能となる。
【0009】また、前記検知手段には、前記バッテリー
ケースを非装着方向に付勢する弾性体が設けてあり、そ
して、前記弾性体は、前記バッテリーケースの重さより
も強い弾性力であることを特徴とする。
【0010】即ち、メインフレームにバッテリーケース
を載置しただけでは固定手段によって固定できず、使用
者による力でバッテリーケースを押さえ、弾性体を装着
方向に収縮することで固定手段が動作するようになる。
【0011】更に、前記固定手段は、該キーボックスに
差し込まれるキーの回転操作により前記バッテリーケー
スの固定および解除をする構造であり、電源スイッチと
連動しており、前記固定手段によって前記バッテリーケ
ースが固定されるときに通電可能になることを特徴とす
る。
【0012】よって、バッテリーケースの取り付けが不
確実な場合には回路に通電されず、固定手段によってバ
ッテリーケースがメインフレームに固定されて電源が入
るので、安全である。
【0013】また、前記バッテリーケースには、前記検
知手段と当接する被検知部が形成してあり、前記検知手
段は前記被検知部を検知することを特徴とする。
【0014】即ち、バッテリーケースが確実に装着され
たことを機械的に検知できるので、安全性が高い。
【0015】そして、前記固定手段による前記バッテリ
ーケースの固定を一旦阻止するストッパーピンを設け、
該ストッパーピンは前記検知手段が前記バッテリーケー
スの装着を検知したときにのみストッパーピンのバッテ
リーケースの固定を許可することを特徴とする。
【0016】バッテリーケースの解除をストッパーピン
が一旦阻止するので、バッテリーケースを外すときの安
全性が向上する。また、バッテリーケースの装着時にお
いては、確実に装着しないとストッパーピンが動作しな
いので、固定することが出来ず、また電源も入れること
が出来ないので、非装着状態で走行することがなく、安
全である。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに、図面を参照しながら本発
明の電気自転車について説明をする。
【0018】本発明の電気自転車は、その一実施形態の
側面図が図1に示されているように、車輪を駆動するた
めの、電動モータ、減速機構、トルクセンサなどを内蔵
する駆動部1を有し、駆動部1に電源を供給するバッテ
リーを収納したバッテリーケース10がメインフレーム
の、たとえば立パイプ2に近接して設けられている。バ
ッテリーケース10の下端部は、図5に縦断面図が示さ
れるように、立パイプ2とメインパイプ3との接合部を
補強する補強板を兼ねた載置台20に固定されると共
に、バッテリーケース10の上端部は図4に示されるよ
うに、立パイプ2に取り付けられたキーボックス30の
固定部材(締付金具33)により固定される構造になっ
ている。
【0019】バッテリーケース10は、バッテリー12
をたとえば4個直列に接続した1列でパックにしたもの
または4個2列でパックにしたものが配列されて内蔵さ
れ、図3に示すように、その下端部に出力端子部14が
形成され、その隣に凸部10aが形成されている。ま
た、その上端部の背面側には、図4に示されるように、
突起10bが形成され、その内部に滑合部である円筒状
のローラー15が回転できるようにネジ16により取り
付けられている。このローラー15は図5に示されるよ
うに、キー31の回転によりバッテリーケース10の固
定手段である締付金具33の締付部33aが滑合してバ
ッテリーケース10をキーボックス30側に引き付けら
れる構成になっている。さらに、バッテリーケース10
の中心部で立パイプ2と当接する部分には弾性体シート
17が設けられており、立パイプ2とバッテリーケース
10とをガタがなくしっかりと固着できる構造になって
いる。なお、滑合部はローラー15でなくても外形が締
付部33aと滑合すればよく、バッテリーケース10と
一体に形成された回転しないものでもよい。
【0020】載置台20は、その最善の形態が図3に示
されるように、上部が平坦面で、両側に折り曲げられた
側面を有する断面形状が門型の形状で、その側面の端部
が立パイプ2およびメインパイプ3とそれぞれロウ付
け、および溶接などにより固着され、立パイプ2とメイ
ンパイプ3とを接合するハンガーラック5部の補強をす
る補強板を兼ねている。すなわち、従来立パイプ2とメ
インパイプ3との間に設けられていた補強板(図10の
108参照)を上面に平坦部を有するような断面が門型
形状とし、その平坦面にバッテリーケース10を載置す
ることができるように形成されている。
【0021】そして、図3に示されるように、バッテリ
ーケース10がこの載置台20上に載置されることによ
り、バッテリーケース10の出力端子部14(図3参
照)が端子台22の接続ピン23に接続される構造にな
っている。さらに、載置台20の前方側にはLED25
が取り付けられた表示部24が設けられて、充電式電池
の残量などを、点灯するLEDの量により表示すること
ができるようにされている。また、載置台20の周囲は
フレームカバー28により覆われて載置台20を露出さ
せないと共に、端子台や表示部を保護している。
【0022】舌片21が設けられることにより、バッテ
リーケース10の前方への倒れを防止することができて
好ましい。また、端子台22が載置台20に設けられる
ことにより、バッテリーケース10の自重を利用して確
実に接続することができると共に、電気自転車の駆動部
に近いところで電源を供給することができるため好まし
い。さらに表示部24が設けられることにより、表示用
スペースを別途設ける必要がないと共に、バッテリーの
近くに表示部24が設けられることにより配線を短くす
ることができる利点がある。さらにフレームカバー28
が設けられることにより、載置台や端子台などを保護す
ることができると共に、外観が美しくなり好ましい。し
かし、これらの機能部品などは設けられていなくても、
バッテリーケース10の取付構造には支障をきたさな
い。
【0023】キーボックス30は、図8に示されるよう
に、キー31の挿入により回転し得るキーステーション
32に、固定部材である締付金具33がネジ(図示せ
ず)により固定されている。締付金具33の外周の一部
には内面が円弧状の締付部33aが形成され、回転によ
り円柱体または円筒体の外周に滑合し得る形状になって
おり、バッテリーケース10に設けられた外周が円形の
滑合部(ローラー15)と滑合される(図5参照)。こ
の締付金具33にはマグネット35が取り付けられてお
り、基板取り付け枠37に取り付けられた基板(図示せ
ず)に装着されたリードスイッチ(図示せず)に近付く
とリードスイッチがオンになる構造になっている。すな
わち、キー31の一定量(1段)の回転により締付金具
33の締付部33aがバッテリーケース10の滑合部に
滑合してバッテリーケース10を固定し、さらに1段回
転させると滑合状態を維持しながらマグネット35がリ
ードスイッチの近くにきて電源がオンになる構造になっ
ている。
【0024】締付金具33の締付部33aと反対側の外
周には、図4または図6に示されるように、凹凸部33
bが形成され、その凹部に嵌合する形状の弾性体により
形成されたスプリングピース43と嵌合させ、キー31
の回転にクリックをもたせている(そのため1段ごとに
回転する)。スプリングピース43はネジによりキース
テー42に取り付けられている。さらに、その凹凸部3
3bの隣には爪部33cが形成され、バッテリーケース
10の固定を解除するときに、この爪部33cがストッ
パーピン44の突片部44aに当たってキー31の回転
を阻止する。ストッパーピン44は、図8に示されるよ
うに、スプリング45を介してキーステー42に取り付
けられているため、ストッパーピン44をS方向に押す
ことによりその突片部44aが爪部33cから外れキー
31を解除の方向に回転させることができる。すなわ
ち、不注意でキー31を解除の方向に回転させてバッテ
リーケース10を落下させることがないように、バッテ
リーケース10を取り外すときはストッパーピン44を
押しながらキー31を回転することによりバッテリーケ
ース10を取り外せるようになっている。この爪部33
cは、ねじれ形状に形成されており、逆方向の回転、す
なわちバッテリーケース10を装着するときのキー31
の回転にはストッパーピン44を押すことなく回転させ
ることができる構造になっている。
【0025】ストッパーピン44のS方向の先端には樹
脂製の検知手段である押圧部材50が当接して設けられ
ており、この押圧部材50はストッパーピン44と当接
する規制部50aと、バッテリーケース10に形成され
た被検知部である凸部10cと当接し、バッテリーケー
ス10の装着によって押圧される当接部50bとによっ
て形成されている。そして、押圧部材50にはバッテリ
ーケース10側の装着に反する向きに付勢するための弾
性体であるバネ51が装着してある。バッテリーケース
10が装着されていないときは、図7に示す如く、バネ
51の力によって押圧部材50はバッテリーケース10
側に押されているため、規制部50aとストッパーピン
44とは当接してストッパーピン44は使用者によって
押さえることが出来ないようになっている。また、図5
に示す如く、バッテリーケース10が装着状態にあると
きは、押圧部材50はバッテリーケース10の凸部10
cによって押さえられており、ストッパーピン44と規
制部50aとの当接は解除されストッパーピン44の操
作が可能になる。押圧部材50を付勢するバネ51の力
はバッテリーケース10を積載しただけでは縮まない程
度に設定してあり、使用者の力で装着状態に押さえ込ま
ないと押圧部材50が移動しないようになっている。
【0026】 このキーボックス30は、図4及び図6
に示されるように、取付金具41が立パイプ2に固着さ
れることにより固定されている。この取付金具41には
図8に示されるように、前述のキーステーション32お
よび基板37が固定され、さらにストッパーピン44と
スプリング45を保持するキーステー42がネジ46に
より固定されている。この取付金具41には舌片41a
が設けられ、バッテリーケース10の滑合部の突起10
bの上側に位置するように設けられている。その結果、
バッテリーケース10の上下振動に対しても上側に外れ
ることを防止する。もちろんバッテリーケース10の下
側は載置台20により保持されている。
【0027】なお、他の前輪、後輪、ハンドル、サド
ル、ペダル、チェーンなどの構造やブレーキなどの機能
は通常の自転車と同じ構造および同じ機能なので、その
説明を省略する。また、前述の例では、バッテリーケー
スを立パイプに取り付ける例であったが、メインパイプ
など他のメインフレームに取り付ける場合でも、バッテ
リーケースが縦方向または斜め方向に取り付けられる場
合は同様である。
【0028】つぎに、このキーボックス30のキー31
の操作によるバッテリーケース10の着脱およびスイッ
チのオンオフについて、図4、図5及び図6、図7を参
照しながら説明をする。図6及び図7に示されるよう
に、締付金具33の締付部33aがバッテリーケース1
0の滑合部に滑合しない状態ではバッテリーケース10
の上部が固定されず、図2に示されるようにバッテリー
ケース10の上部を手前に倒して引き抜くことによりバ
ッテリーケース10を取り外すことができる。なお、バ
ッテリーケース10が固定された状態からこの解除の状
態にするには、前述のように、ストッパピン44を押さ
なければ解除できない構造になっている。
【0029】一方、充電がなされたバッテリーケース1
0は載置台20上にその凸部10aが載置台20の挿入
孔20aに入るように載置し、上部を立パイプ2に密着
させてキー31を回転させることにより締付金具33の
締付部33aがバッテリーケース10の滑合部15に滑
合して、図4の状態に締付金具33を回転させることに
より、バッテリーケース10の上部が固定され、スイッ
チがオンになる。さらに、キー31を回転させることに
より、締付金具33が回転させると、スイッチがオフに
なる。
【0030】また、バッテリーケース10を装着する場
合について説明する。バッテリーケース10を充電など
で外した場合、キー31の位置は、図6に示すように右
に回動した状態になっている。この場合、図7に示す如
く、ストッパーピン44と押圧部材50の規制部50a
とが当接してストッパーピン44が押せないようになっ
ている。そして、バッテリーケース10を装着し、使用
者によってバネ51の力に反してバッテリーケース10
を押さえると、当接部50bが凸部10cに押され押圧
部材50が全体に図面上方に押されるために規制部50
aとストッパーピン44との当接が外れ、ストッパーピ
ン44を使用者によって押さえることが出来る。これに
よって、確実にバッテリーケース10を装着しないとキ
ー31が回動できず、即ちバッテリーからの電源供給も
できない。
【0031】以上のように、バッテリーケース10の出
力端子部14が下端にあり、上方で固定するバッテリー
ケース10においては、固定手段によって固定されてい
なくても電源供給される場合が生じるため、確実に固定
しないと通電しないように構成する必要があり、本実施
例の場合、押圧部材50によってその目的を達成してい
る。
【0032】本発明による電気自転車は、バッテリーケ
ース10のメインフレーム3への装着を検知する検知手
段、即ち押圧部材50と、バッテリーケース10をメイ
ンフレーム3に固定する固定手段、即ち締付金具33と
を設け、押圧部材50が前記バッテリーケース10の装
着を検知しているときのみ締付金具33による固定を可
能としたので、バッテリーケース10を確実に装着する
までは押圧部材50がバッテリーケース10の装着を検
知せず、締付金具33によるバッテリーケース10の装
着が不可能な状態になり、装着が不充分な状態で走行す
ることがなく、安全である。
【0033】また、押圧部材50には、バッテリーケー
ス10を非装着方向に付勢する弾性体であるバネ51が
設けてあり、そして、バネ51は、バッテリーケース1
0の重さよりも強い弾性力であるので、使用者によって
バッテリーケース10の装着の意思がある場合にのみ固
定され、単なるキー31の回動で固定されることがない
ので不充分にバッテリーケース10が固定されることが
ないので安全である。
【0034】更に、締付金具33は、電源スイッチと連
動しており、締付金具33によってバッテリーケース1
0が固定されるときに通電可能になるので、バッテリー
ケース10の取り付けが不確実な場合には回路に通電さ
れず、締付金具33によってバッテリーケース10がメ
インフレーム3に固定されてから電源が入るので、安全
である。
【0035】また、バッテリーケース10には、押圧部
材50に形成された当接部50bと当接する、被検知部
である凸部10cが形成してあるので、バッテリーケー
ス10が装着されたことを機械的に検知できるので、安
全性が高い。
【0036】そして、締付金具33によるバッテリーケ
ース10の固定を一旦阻止するストッパーピン44を設
け、ストッパーピン44は押圧部材50がバッテリーケ
ース10の装着を検知したときにストッパーピン44の
バッテリーケース10の固定を許可するので、バッテリ
ーケース10の装着時においては、確実に装着しないと
ストッパーピン44が動作しないので、固定することが
出来ず、また電源も入れることが出来ないので、非装着
状態で走行することがなく、安全である。また、バッテ
リーケース10の解除を行うときにおいても、ストッパ
ーピン44がキー31の回動を一旦阻止し、ストッパー
ピン44を操作してキー31の回動の阻止を解除しない
と外せないので、バッテリーケース10を外すときの安
全性が向上する。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、バッテリーケースのメ
インフレームへの装着を検知する検知手段と、バッテリ
ーケースをメインフレームに固定する固定手段とを設
け、検知手段がバッテリーケースの装着を検知している
ときのみ固定手段による固定を可能にしたので、バッテ
リーケースをメインフレームに装着する場合、確実に装
着するまでは検知手段がバッテリーケースの装着を検知
せず、確実にメインフレームに装着されないと固定手段
によって固定されないので、装着不充分な状態で走行す
ることがなく、バッテリーケースの脱落が生じることが
なく、安全性が向上する。
【0038】また、検知手段には、バッテリーケースを
非装着方向に付勢する弾性体が設けてあり、そして、弾
性体は、バッテリーケースの重さよりも強い弾性力であ
るので、メインフレームにバッテリーケースを載置した
だけでは固定手段によって固定できず、使用者による力
でバッテリーケースを押さえ、弾性体を装着方向に収縮
することで固定手段が動作するようになるため、使用者
がバッテリーケースを取り付けようとする意思によって
固定されるので、不用意に固定されることがなく、安全
である。
【0039】更に、固定手段は、キーボックスに差し込
まれるキーの回転操作によりバッテリーケースの固定お
よび解除をする構造であり、電源スイッチと連動してお
り、固定手段によってバッテリーケースが固定されると
きに通電可能になるため、バッテリーケースの取り付け
が不確実な場合には回路に通電されず、固定手段によっ
てバッテリーケースがメインフレームに固定されて電源
が入るので、安全である。
【0040】また、バッテリーケースには、検知手段と
当接する被検知部が形成してあり、検知手段は被検知部
を検知するので、バッテリーケースの装着を機械的に検
知できるので、安全性が高い。
【0041】そして、固定手段によるバッテリーケース
の固定を一旦阻止するストッパーピンを設け、ストッパ
ーピンは検知手段がバッテリーケースの装着を検知した
ときにのみストッパーピンのバッテリーケースの固定を
許可するので、バッテリーケースの装着時においては、
確実に装着しないとストッパーピンが動作しないので、
固定することが出来ず、また電源も入れることが出来な
いので、非装着状態で走行することがなく、安全であ
る。
【0042】以上のように、本発明によれば簡単な取付
構造でバッテリーケースを確実に取り付けることがで
き、また、確実に取り付けない状態では通電できず安全
性の高い電気自転車が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気自転車の一実施形態の側面図であ
る。
【図2】図1の電気自転車のバッテリーケースの上部を
離脱した状態の側面図である。
【図3】図1の自転車のバッテリーケースの下部と載置
台との取付部の断面図である。
【図4】バッテリーケースの上部の固定手段による固定
状態を示す断面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】バッテリーケースの上部の固定手段による非装
着状態を示す断面図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】図4のB−B線断面図である。
【図9】従来の電気自転車の一例の側面図である。
【図10】図9のバッテリーケース部の断面図である。
【図11】図9のメインパイプに取付金具が取り付けら
れた状態の平面図である。
【図12】図10のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 駆動部 2 立パイプ 3 メインパイプ 10 バッテリーケース 50 検知手段(押圧部材) 33 固定手段(締付金具) 51 弾性体(バネ) 30 キーボックス 31 キー 10c 被検知部(凸部) 44 ストッパーピン

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を駆動する駆動部と、該駆動部に電
    源を供給するバッテリーと、該バッテリーを収納しメイ
    ンフレームに近接して取り付けられるバッテリーケース
    とを備え、前記バッテリーケースのメインフレームへの
    装着を検知する検知手段と、前記バッテリーケースをメ
    インフレームに固定する固定手段とを設け、前記検知手
    段が前記バッテリーケースの装着を検知しているときの
    み固定手段による固定を可能にすることを特徴とする電
    気自転車。
  2. 【請求項2】 前記検知手段には、前記バッテリーケー
    スを非装着方向に付勢する弾性体が設けてあることを特
    徴とする請求項1記載の電気自転車。
  3. 【請求項3】 前記弾性体は、前記バッテリーケースの
    重さよりも強い弾性力であることを特徴とする請求項2
    記載の電気自転車。
  4. 【請求項4】 前記固定手段は、該キーボックスに差し
    込まれるキーの回転操作により前記バッテリーケースの
    固定および解除をする構造であり、電源スイッチと連動
    しており、前記固定手段によって前記バッテリーケース
    が固定されるときに通電可能になることを特徴とする請
    求項1記載の電気自転車。
  5. 【請求項5】 前記バッテリーケースには、前記検知手
    段と当接する被検知部が形成してあり、前記検知手段は
    前記被検知部を検知することを特徴とする請求項1記載
    の電気自転車。
  6. 【請求項6】 前記固定手段による前記バッテリーケー
    スの固定を一旦阻止するストッパーピンを設け、該スト
    ッパーピンは前記検知手段が前記バッテリーケースの装
    着を検知したときにのみストッパーピンのバッテリーケ
    ースの固定を許可することを特徴とする請求項1又は請
    求項4記載の電気自転車。
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