JP3495283B2 - フィードフォワード型増幅器及びこれを用いた無線通信装置 - Google Patents

フィードフォワード型増幅器及びこれを用いた無線通信装置

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JP3495283B2 JP04352699A JP4352699A JP3495283B2 JP 3495283 B2 JP3495283 B2 JP 3495283B2 JP 04352699 A JP04352699 A JP 04352699A JP 4352699 A JP4352699 A JP 4352699A JP 3495283 B2 JP3495283 B2 JP 3495283B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は増幅器に係り、特に
GHz帯のようなUHF帯以上の周波数で通信を行う携
帯電話機などの無線通信装置における電力増幅器として
有用なフィードフォワード型増幅器及びこれを用いた無
線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信装置間で通信を行うためには、
通信すべき情報により変調された変調波信号を増幅し、
所望の送信電力まで増幅するための送信用電力増幅器が
必須である。近年、GHz帯の周波数を使用する携帯電
話などでは、周波数の有効利用の観点から各種の多値変
調方式が用いられ、多数のユーザの通信情報を広帯域の
変調波信号に乗せて通信している。
【0003】多値変調方式では、一般に変調波信号の振
幅と位相に情報が含まれていることと、広帯域の信号チ
ャネルを複数チャネル並べた場合に隣接チャネルや次隣
接チャネルの信号と干渉を起こさないようにするため
に、このような電力増幅器には優れた線形性が要求され
る。一方で、無線通信装置の送信用電力増幅器には消費
電力の低減のために、効率の高いことが要求される。し
かし、一般的に電力増幅器の効率と線形性はトレードオ
フの関係にある。
【0004】このような要求に応えるものとして、フィ
ードフォワード型増幅器が知られている。フィードフォ
ワード型増幅器は、入力信号を増幅する主たる増幅回路
として高効率の電力増幅器を用い、ここで発生する歪み
成分を抽出し、この歪み成分と同振幅、逆位相の歪みキ
ャンセル信号を生成して増幅回路の出力信号に足し合わ
せることによって歪み成分を除去する増幅器であり、高
効率と線形性を両立できるものである。送信用電力増幅
器の線形性を示すパラメータとして、自身が通信のため
に使っている周波数帯の隣接チャネルおよび次隣接チャ
ネルなどに漏れ出る電力が規定されているが、こうした
漏洩電力の低減のためにも、フィードフォワード型増幅
器は有効である。
【0005】フィードフォワード型増幅器では、増幅回
路で発生する歪み成分と同振幅、逆位相の歪みキャンセ
ル信号をいかに作り出すかが課題となる。実際の増幅器
ではその構成部品に固有の振幅と位相の周波数特性があ
り、その周波数特性は平坦でない。従って、ある単一の
周波数では歪み成分と同振幅、逆位相の歪みキャンセル
信号を生成することは可能であるが、広い周波数帯域に
わたってこのような歪みキャンセル信号を得ることは原
理的に難しい。このため従来のフィードフォワード型増
幅器では、扱う信号の周波数帯域幅が広がると、歪み低
減効果が低下することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のフィードフォワード型増幅器では、増幅器の構成部品
の振幅と位相の周波数特性により、広い周波数帯域にわ
たって増幅回路の出力信号の歪み成分と同振幅、逆位相
の歪みキャンセル信号を生成することができず、扱う信
号の周波数帯域が広くなると、歪み低減効果が低下して
しまうという問題点があった。
【0007】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を除去し、周波数帯域の広い入力信号に対しても良好な
歪み低減効果が得られるフィードフォワード型増幅器及
びこれを用いた無線通信装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るフィードフォワード型増幅器は、入力
信号を増幅する増幅手段と、この増幅手段の出力端子と
バイアス電源との間に接続されたインダクタ及び前記出
力端子に一端が接続されたインピーダンス変換回路を含
み、増幅手段で発生する歪みを周波数軸上で非対称にさ
せる負荷回路と、増幅手段で発生する歪み成分を抽出し
て歪みキャンセル信号を生成する歪み成分抽出手段と、
この歪みキャンセル信号を増幅手段の出力信号と合成し
て歪みが低減された信号を出力する手段とを具備するこ
とを特徴とする。
【0009】 本発明に係る他のフィードフォワード型
増幅器は、入力信号を増幅するための複数の端子を有す
る増幅手段と、この増幅手段の各端子とバイアス電源と
の間に接続されたインダクタ及び前記各端子に一端が接
続されたインピーダンス変換回路をそれぞれ含み、増幅
手段で発生する歪みを周波数軸上で非対称にさせる複数
の負荷回路と、増幅手段で発生する歪み成分を抽出して
歪みキャンセル信号を生成する歪み成分抽出手段と、こ
の歪みキャンセル信号を増幅手段の出力信号と合成する
手段とを具備することを特徴とする。
【0010】歪みキャンセル信号は、例えば歪み成分と
同振幅で逆位相の信号であり、これを増幅手段の出力信
号に加算すればよい。
【0011】ここで、増幅手段で発生する歪みを周波数
軸上で非対称にさせる負荷回路は、より具体的には増幅
手段で発生する歪みを周波数軸上で基本波周波数を中心
にして片側に集中させるように構成される。
【0012】また、この負荷回路は増幅手段で発生する
歪みを周波数軸上で非対称とするように、あるいは増幅
手段で発生する歪みが周波数軸上で基本波周波数を中心
にして片側に集中するように、その負荷インピーダンス
が選定されることによって実現される。
【0013】このように本発明のフィードフォワード型
増幅器では、増幅手段で発生する歪みが負荷回路によっ
て周波数軸上で非対称とされる。これによって歪み電力
を信号帯域の片側、つまり基本波周波数の片側のみに集
中的に存在するようにすることにより、フィードフォワ
ード型増幅器としては片側の歪み電力のみを低減させば
よい。すなわち、歪みを低減させる対象となる周波数範
囲を狭くできる。従って、増幅器の構成部品の周波数特
性を考慮して、歪み低減量が最大となる周波数領域を片
側の歪み成分に合わせ込むことで、周波数帯域の広い入
力信号に対しても効果的な歪み低減が可能となる。
【0014】本発明においては、負荷回路の負荷インピ
ーダンス、あるいは負荷回路のインピーダンスと増幅手
段のバイアス条件を増幅手段で発生する歪みが周波数軸
上で非対称となるように入力信号の周波数に応じて制御
する制御手段をさらに備えていてもよい。このようにす
ると、入力信号の周波数によらず常に良好な歪み低減効
果が得られる。
【0015】また、負荷回路の負荷インピーダンス、あ
るいは負荷回路のインピーダンスと増幅手段のバイアス
条件を増幅手段で発生する歪みが周波数軸上で非対称と
なるように環境温度に応じて制御する制御手段をさらに
備えていてもよい。これにより温度の変化に対しても、
常に良好な歪み低減効果が得られる。
【0016】さらに、本発明によると上述したフィード
フォワード型増幅器を送信用電力増幅器として用い、増
幅手段に入力信号として所定の変調波信号を入力して歪
みが効果的に低減された送信信号を出力する無線通信装
置が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係るフィードフォワード型増幅器の構成を示すブロック
図である。
【0018】図1において、入力端子100には増幅す
べき信号A、例えば携帯電話機などの無線通信装置から
送信されるべき変調波信号が入力される。この入力信号
Aは増幅回路101の入力側に供給される。増幅回路1
01は、高効率の電力増幅器が用いられる。この増幅回
路101の出力側には、増幅回路101の出力インピー
ダンスの変換と増幅回路101へのバイアス供給のため
の負荷回路102が接続されている。
【0019】ここで、従来のフィードフォワード型増幅
器では、増幅回路の出力側に接続される負荷回路の負荷
インピーダンスは、最大出力電力、電力利得または効率
のいずれかを最大にする値か、もしくはそれぞれのトレ
ードオフで決められた値に固定されている。特に電力増
幅器では、その使用目的に応じてどの特性を重視するか
によって、負荷インピーダンスの設計値が定められてい
る。
【0020】これに対し、本実施形態によると、負荷回
路102の負荷インピーダンスは、後述するように増幅
回路101で発生する歪み成分が周波数軸上で非対称と
なるように、さらに詳しくは主たる歪み成分が基本波周
波数を中心にして片側に集中するように設定されてい
る。
【0021】歪み成分抽出回路103は、入力信号Aと
負荷回路102を介して取り出された増幅回路101の
出力信号を入力して、増幅回路101で発生する歪み成
分を抽出し、この歪み成分と同振幅、逆位相の歪みキャ
ンセル信号Cを生成する。加算器104は、この歪みキ
ャンセル信号Cを負荷回路102の出力信号Bと足し合
わせることによって、出力端子105へ歪みが低減され
た出力信号Dを出力する。
【0022】次に、本実施形態のフィードフォワード型
増幅器の作用を説明する。入力信号Aの周波数帯域が広
い場合には、特に増幅器の構成部品、特に歪み成分抽出
回路103の構成部品の周波数特性により、歪みを除去
できる周波数範囲が狭くなるために、歪み低減効果が減
少してしまうことは前述した通りである。そこで、本実
施形態では負荷回路102の増幅回路101側から見た
負荷インピーダンスを隣接チャネルや次隣接チャネルの
歪みスペクトラムが図1中の信号Bに示されるように非
対称となるように設定する。
【0023】図2は、負荷回路102の出力信号Bの周
波数特性を詳細に示している。この場合、入力信号Aは
台形波であるが、これが増幅回路101の非線形性によ
り歪んだ波形となる。ここで、この歪みは負荷インピー
ダンスを適切に選定した負荷回路102によって図2に
示されるように周波数軸上で非対称となる。具体的に
は、図2の例では基本波成分に対して周波数軸上で高い
側にのみ3次および5次の歪みが集中して発生してい
る。ここで、歪み成分のうちで最も電力が大きく問題と
なる3次歪みに関する非対称性の量、つまり基本波周波
数の両側の3次歪みの差Di[dB]は、所望の歪み改
善量をDd[dB]とした場合、次式(1)を満たすよ
うに負荷回路102の負荷インピーダンスを選定する。 Di≧Dd+α (1) ただし、αは各構成部品の周波数特性から求められる定
数であり、0以上、3dB以下の値をとる。
【0024】このようにして負荷回路102により周波
数軸上で非対称とされた歪み成分が歪み成分抽出回路1
03で取り出され、さらに振幅と位相が調整されること
によって、増幅回路101の出力信号Bの歪み成分と同
振幅、逆位相の特性を持つ歪みキャンセル信号Cが生成
される。この歪みキャンセル信号Cが負荷回路102を
介して取り出された増幅回路101の出力信号に加算器
104で足し合わせられることにより、歪みが除去また
は低減された出力信号Dを出力端子105に取り出すこ
とができる。
【0025】このように負荷回路102により歪み成分
を周波数軸上で非対称としたことによって、従来の歪み
成分が周波数軸上で対称の場合に比較して、歪み成分を
除去する周波数範囲をn/(2n+1)にすることがで
きる。ただし、nは1以上の正の整数、(2n+1)は
除去しようとする歪みの次数であり、例えば3次であ
る。
【0026】これにより増幅器の構成部品として、振幅
と位相に関して平坦でない周波数特性を持つ部品を用い
た場合においても、歪み低減効果を大きく改善でき、高
効率で線形性の良い電力増幅器を実現できる。言い換え
れば、入力信号Aが周波数帯域の広い信号であっても、
歪みが効果的に低減された出力信号Dを得ることができ
る。
【0027】次に、図1の各部について具体的に説明す
る。図3は、負荷回路102の具体例を増幅回路101
と共に示している。増幅回路101はトランジスタ、こ
の例ではFETにより構成され、負荷回路102は増幅
回路101の出力インピーダンスを所望の値に変換する
ためのインピーダンス変換回路および増幅回路101の
FETへのバイアス供給回路の機能を兼ね備えている。
すなわち、増幅回路101のFETのゲートは入力端子
100に接続され、ソースは接地されている。また、F
ETのドレインはインダクタL1を介してバイアス電源
Vdcに接続される。そして、FETのドレインから、
インダクタL2とキャパシタC1,C2からなるインピ
ーダンス変換回路を介して出力信号RFoutが取り出
される。
【0028】ここで、実験的にはインダクタL1の値を
次式(2)を満たすように選定することによって、歪み
成分が図2に示したように周波数軸上で非対称となる。 2π×f×L1×I≧0.5 (2) ただし、fは入力端子100に与えられる入力信号RF
in(図1のA)である変調波信号のエンベロープ周波
数である。また、入力信号RFinとして二つの異なる
周波数の正弦波信号を入力した場合は、fは二つの正弦
波信号の差周波数であり、その場合は相互変調歪が歪み
成分となる。Iは、FETに流れる信号電流である。
【0029】このようにインダクタL1を適当な値に調
整して、負荷回路102の負荷インピーダンス(式
(2)の2π×f×L1)を式(2)を満足するように
選定することによって、増幅回路101で発生する歪み
成分を周波数軸上で非対称にすることができる。
【0030】一方、図4に歪み成分抽出回路103の詳
細な構成例を示す。入力端子100からの入力信号は、
電圧増幅器301および遅延器303を介して加算器3
04の非反転入力に、負荷回路102からの出力信号
は、電圧増幅器302を介して加算器304の反転入力
にそれぞれ入力される。電圧増幅器301,302は、
入力端子100からの入力信号と負荷回路102からの
出力信号が同振幅となるようにするための振幅調整を行
う。遅延器303は、電圧増幅器301からの出力信号
を増幅回路101と負荷回路102の合計の遅延時間だ
け遅延させ、加算器304の二つの入力が時間的に一致
するようにする。
【0031】このような構成により、加算器304の出
力信号として、増幅回路101で発生され、かつ負荷回
路102により周波数軸上で非対称となった歪み成分の
みの信号が得られる。
【0032】この加算器304から出力される歪み成分
の信号は、振幅調整器305および位相調整器306に
より位相と振幅が負荷回路102からの出力信号に含ま
れる歪み成分と同振幅かつ逆位相となるように調整さ
れ、歪みキャンセル信号Cとして歪み成分抽出回路10
3の出力から取り出される。なお、振幅調整器305に
ついては例えば可変利得増幅器、また位相調整器306
については例えば可変移相器によりそれぞれ実現でき
る。 (第2の実施形態)図5は、本発明の第2の実施形態に
係るフィードフォワード型増幅器を示している。図1と
相対応する部分に同一符号を付して説明すると、本実施
形態では増幅回路101を構成するトランジスタ(FE
T)の3つの端子(ゲート、ドレイン、ソース)に、増
幅回路101で発生する歪み成分が周波数軸上で非対称
となるように負荷インピーダンスが選定された負荷回路
102−1,102−2,102−3を付加している点
が第1の実施形態と異なっている。
【0033】この場合、3つの負荷回路102−1,1
02−2,102−3を総合的に調整することにより、
増幅回路101から周波数軸上で非対称の歪みが発生
し、負荷回路102−2から増幅回路101の出力信号
が取り出されるようにすればよい。なお、増幅回路10
1の各端子に接続された負荷回路102−1,102−
2,102−3の構成は同一でもよいし、異なっていて
も構わない。
【0034】(第3の実施形態)図6は、本発明の第3
の実施形態に係るフィードフォワード型増幅器を示して
いる。図5と相対応する部分に同一符号を付して説明す
ると、本実施形態では負荷回路102−1,102−
2,102−3の負荷インピーダンスを可変とし、さら
にバイアス調整回路106−1,106−2,106−
3と、負荷回路102−1,102−2,102−3の
負荷インピーダンスおよび増幅回路101のバイアスを
入力端子101への入力信号Aの周波数に応じて制御す
るための制御部107を付加している。
【0035】このような構成とすることにより、入力信
号Aとしてどのような周波数の信号が入力された場合に
おいても、増幅回路101で発生する歪みが周波数軸上
で非対称となるように負荷回路102−1,102−
2,102−3の負荷インピーダンスとバイアス条件を
制御して、良好な歪み低減効果を得るようにすることが
できる。
【0036】さらに、本実施形態によれば外的要因、例
えば温度の変化によって起こる動作条件の変化に対して
も、制御部107でそれらの変化を感知し、それに応じ
て負荷インピーダンスとバイアス条件の可変を行うよう
にしてもよい。これにより外的な変化に対しても、常に
良好な歪み低減効果を得ることができる。
【0037】(第4の実施形態)図7は、本発明の第4
の実施形態に係るフィードフォワード型増幅器を示して
いる。本実施形態は、複数(図の例では2個)の増幅回
路101−1,101−2を並列に接続して、それぞれ
の出力を合成して取り出すフィードフォワード型増幅器
に適用した例である。この場合、増幅回路101−1,
101−2のそれぞれの負荷回路102−1,102−
4の負荷インピーダンスを合成後の増幅回路101−
1,101−2の出力信号の歪み成分が周波数軸上で非
対称となるように調整することにより、良好な歪み低減
効果が得られる。
【0038】この場合、複数の増幅回路101−1,1
01−2の動作条件は同じでもよいし、異なっていても
よい。また、複数の増幅回路を縦続接続したフィードフ
ォワード型増幅器にも本発明を同様に適用することがで
きる。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば構成
部品の振幅と位相の周波数特性が平坦でないために増幅
部で発生する非線形歪みの低減効果を改善し、広帯域の
信号に対しても大きな歪み低減効果を達成して、高効率
と線形性を両立できるフィードフォワード型増幅器を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るフィードフォワ
ード型増幅器の概略構成を示すブロック図
【図2】同実施形態における増幅回路の出力信号スペク
トラムを示す図
【図3】同実施形態における負荷回路の具体例を示す回
路図
【図4】同実施形態における歪み成分抽出回路の具体例
を示すブロック図
【図5】本発明の第2の実施形態に係るフィードフォワ
ード型増幅器の概略構成を示すブロック図
【図6】本発明の第3の実施形態に係るフィードフォワ
ード型増幅器の概略構成を示すブロック図
【図7】本発明の第4の実施形態に係るフィードフォワ
ード型増幅器の概略構成を示すブロック図
【符号の説明】
100…入力端子 101,101−2〜101−2…増幅回路 102,102−1〜102−4…負荷回路 103…歪み成分抽出回路 104…加算器 105…出力端子 106−1〜106−2…バイアス調整回路 107…制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 1/32 H03F 1/30

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号を増幅する増幅手段と、 前記増幅手段の出力端子とバイアス電源との間に接続さ
    れたインダクタ及び前記出力端子に一端が接続されたイ
    ンピーダンス変換回路を含み、前記増幅手段で発生する
    歪みを周波数軸上で非対称にさせる負荷回路と、 前記増幅手段で発生する歪み成分を抽出して歪みキャン
    セル信号を生成する歪み成分抽出手段と、 前記歪みキャンセル信号を前記増幅手段の出力信号と合
    成して歪みが低減された信号を出力する手段とを具備す
    ることを特徴とするフィードフォワード型増幅器。
  2. 【請求項2】入力信号を増幅する、複数の端子を有する
    増幅手段と、 前記増幅手段の各端子とバイアス電源との間に接続され
    たインダクタ及び前記各端子に一端が接続されたインピ
    ーダンス変換回路をそれぞれ含み、前記増幅手段で発生
    する歪みを周波数軸上で非対称にさせる複数の負荷回路
    と、 前記増幅手段で発生する歪み成分を抽出して歪みキャン
    セル信号を生成する歪み成分抽出手段と、 前記歪みキャンセル信号を前記増幅手段の出力信号と合
    成して歪みが低減された信号を出力する手段とを具備す
    ることを特徴とするフィードフォワード型増幅器。
  3. 【請求項3】前記負荷回路は、前記増幅手段で発生する
    歪みを周波数軸上で基本波周波数を中心にして片側に集
    中させるように構成されることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のフィードフォワード型増幅器。
  4. 【請求項4】前記インピーダンス変換回路は、インダク
    タとキャパシタを組み合わせて構成されることを特徴と
    する請求項1または2に記載のフィードフォワード型増
    幅器。
  5. 【請求項5】前記負荷回路の負荷インピーダンスである
    2π×f×L1(fは前記入力信号のエンベロープ周波
    数、L1は前記インダクタのインダクタンス)を前記増
    幅手段で発生する歪みが周波数軸上で非対称となるよう
    に前記入力信号の周波数に応じて制御する制御手段をさ
    らに備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項に記載のフィードフォワード型増幅器。
  6. 【請求項6】前記負荷回路の負荷インピーダンスである
    2π×f×L1(fは前記入力信号のエンベロープ周波
    数、L1は前記インダクタのインダクタンス)を前記増
    幅手段で発生する歪みが周波数軸上で非対称となるよう
    に環境温度に応じて制御する制御手段をさらに備えたこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    フィードフォワード型増幅器。
  7. 【請求項7】前記制御手段は、前記負荷回路の負荷イン
    ピーダンスと共に前記増幅手段のバイアス条件を制御す
    ることを特徴とする請求項5または6に記載のフィード
    フォワード型増幅器。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれか1項に記載のフ
    ィードフォワード型増幅器を送信用電力増幅器として用
    い、前記増幅手段に前記入力信号として所定の変調波信
    号を入力することを特徴とする無線通信装置。
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