JP3495226B2 - 釣 竿 - Google Patents

釣 竿

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JP3495226B2 JP17172797A JP17172797A JP3495226B2 JP 3495226 B2 JP3495226 B2 JP 3495226B2 JP 17172797 A JP17172797 A JP 17172797A JP 17172797 A JP17172797 A JP 17172797A JP 3495226 B2 JP3495226 B2 JP 3495226B2
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満男 今井
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、装飾層を有する
釣竿に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、釣竿の外表面に金属の装飾層
を形成することが行われている。特に最近では、その外
観性の向上を図ると共に軽量化を達成するため、例え
ば、特開平7−79669号に開示されているように、
アルミニウムやチタン等の軽い金属を、真空蒸着、スパ
ッタリング、イオンプレーテイング等の物理蒸着によっ
て竿管の表面に形成することが行われている。そして、
竿管の表面に上記したような方法で金属の装飾層を形成
した場合、通常は、その装飾層に傷が付かないように透
明な保護層を形成している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、保護層は、装飾層が施された竿管全体に形成してい
るため、釣竿全体が重量化し、実際の使用時において操
作性が良くないという問題がある。本発明は、外観性の
向上を図り、操作時における傷付きを防止すると共に、
軽量化された釣竿を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、物理蒸着による装飾層を形成した複数の
竿管を有する並継式の釣竿において、前記装飾層を、各
竿管同士を継合する継合部以外に形成し、継合部に塗装
を施すように構成したことを特徴とする。すなわち、
合部以外の竿管表面に装飾層となる材料を物理蒸着する
ことで外観の向上および軽量化を図り、傷付きやすい継
合部に保護層を形成することなく塗装を施して保護する
ことで、釣竿全体を軽量化する。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
の図面に沿って具体的に説明する。図1は、振出し式の
釣竿の外観形状を示す図である。釣竿1は、元竿管2、
複数の中竿管3a,3b…,および穂先竿管5とで構成
されている。前記元竿管2の基端部には、尻栓6が取り
付けられ、前記穂先竿管5の先端には、糸止め部7が取
り付けられている。この場合、中竿管については、使用
状況、対象魚等に応じて1本〜多数本に渡って設けられ
る。 【0006】図2は、各竿管における断面構造を示す図
である。各竿管は、強化繊維を特定方向に引揃え、これ
に樹脂を含浸させたプリプレグシートを巻回することで
作成されており、その竿管本体層10は、上記のプリプ
レグシートを複数巻回することで構成されている。竿管
本体層10上には装飾層12が形成される。この装飾層
12は、例えば、弗化マグネシウム、酸化チタン等の酸
化物や、アルミニウム、チタン等の軽い金属を、真空蒸
着スパッタリング又はイオンプレーティング等の物理蒸
着手段によって被着したものであり、数ミクロン程度以
下の厚さに形成されている。このように、装飾層12を
物理蒸着手段によって形成するため、釣竿の外観性が向
上し軽量化が達成される。 【0007】この場合、本体層10と装飾層12との間
に、絶縁性の合成樹脂膜を介在させることが好ましい。
このような膜を介在させることにより、電食が防止さ
れ、装飾層12の剥離やクラックの発生等を防止するこ
とができる。また、絶縁性の合成樹脂膜を介在させる場
合、その表面を鏡面状に処理しておくことが好ましい。
このようにすれば、装飾層12も滑らかに形成され、そ
の光輝性が一段と向上する。 【0008】装飾層12上には、装飾層12を保護する
ように、透明もしくは半透明の保護クリア層(保護層)
15が形成される。保護層15は、後述するように、図
1に示した釣竿の各竿管の必要とされる位置に形成され
るのであり、例えば、吹き付け塗装、静電塗装、しごき
塗装を利用して形成される。なお、保護層15は、染
料、艶消し剤、蛍光色等を混合することにより、装飾層
12と相俟って様々な特徴を外観認識させる構成にする
ことができる。 【0009】次に、このような保護層15を形成する部
分について説明する。図1に示す釣竿において、保護層
を中竿管3a,3b…に形成し、穂先管5には形成しな
い構成とする。通常、振出し式の釣竿において、各竿管
を振出す際、元竿管に近い竿管ほど、それより先にある
竿管の重量によって傷付きやすい。したがって、傷が付
きにくい穂先管5を除き、傷付きやすい竿管である中竿
管3a,3b…に保護層を設けることによって竿全体の
重量が押さえられ、持ち重り感が減少し、操作性が良い
釣竿が得られる。もちろん、中竿管の内でも、穂先管に
近い部分の竿管は、手元側の中竿管に比べて傷が付きに
くいため、保護層を形成しないか、もしくはごく薄く形
成する構成であっても良い。すなわち、中竿管すべてに
保護層を形成しても良いが、例えば、中竿管が10本程
度あるような場合は、中竿管の元側の1〜数本のみに保
護層を形成し、それより先の中竿管は、保護層を形成し
ないか、あるいはごく薄く形成する構成であっても良
い。また、元竿管2の構成については特に限定されない
が、物理蒸着による装飾層を形成した上で保護層を形成
しても良いし、しなくても良い。この場合、保護層を形
成しなければ、釣竿全体の軽量化が図れる。あるいは、
元竿管2の装飾層は、通常の塗装による構成としても良
い。 【0010】上記したような保護層を形成した釣竿によ
れば、全体の軽量化が図れると共に、持ち重り感が減少
して、長時間の使用においても疲れることが防止され
る。また、このように、中竿管の内でも、穂先側に行く
にしたがって傷が付きにくいことに着目して、以下のよ
うに構成することもできる。すなわち、通常、釣竿は、
先側の竿管に重量が乗る程、持ち重り感が増大する。こ
のため、各中竿管3a,3b…に形成される保護層を、
元竿管から穂先竿管側に行くにしたがって薄く形成すれ
ば、釣竿全体としてみた場合、穂先側に行くにしたがっ
て保護層による重量の軽減が図れ、持ち重り感が減少し
て、竿全体の操作性が向上する。 【0011】図3は、振出し式の釣竿の中竿管の1節も
しくは穂先竿管を部分的に示す図である。上述したよう
に、各竿管には、保護層15が形成されるが、このよう
な保護層は、竿管の全外表面に形成しなくても良い。す
なわち、振出し式の釣竿においては、竿管の外表面が、
それよりも元竿管側にある竿管の内周面と擦れることに
よって傷が付く。このため、図3に示すように、竿管外
周に、所定間隔をおいて好ましくはリング状の保護層1
5を形成しておけば、その部分が突出して、元竿管側に
ある竿管内周面と摺接する。 【0012】すなわち、部分的に保護層15を形成して
も、装飾層12を傷付きから保護することが可能であ
り、しかも、保護層15は部分的に形成されるため、さ
らなる重量の軽減が図れる。したがって、上述した構成
において、図3に示すように保護層を形成すれば、釣竿
全体のより軽量化が図れる。なお、このような保護層
は、竿管の保護層を形成しない部分をマスキングしてお
き、保護層となる材料を吹き付け等することで作成でき
る。 【0013】図4は、並継式の釣竿の継合部分を示す図
である。通常、並継式の釣竿において、最も傷が付きや
すい部分は、図のRで示す竿管20aと竿管20bの継
合領域である。すなわち、穂先側竿管20bの基端側外
周部が、継合時において傷が付きやすく、外部に露出す
る部分である。このため、竿管に対して装飾層を物理蒸
着する際、継合領域Rをマスクしておき、物理蒸着後に
継合領域Rに、別途、傷が付きにくい塗装22が施され
る。このように構成すれば、竿管には保護層が形成され
ないため、軽量化が図れると共に、装飾層12を物理蒸
着する箇所が削減されることで、コストの低減が図れ
る。なお、図においては、基端側の竿管20aは、その
外周面に装飾層が形成されていないが、もちろん竿管2
0bと同様に、装飾層12を物理蒸着した構成であって
も良い。 【0014】あるいは、図5に示すように、各竿管すべ
てに装飾層12を形成し、継合領域Rの外周部のみに、
上記したような保護層15を形成しても良い。このよう
に構成しても、竿管全体に保護層が形成されないため、
釣竿全体の軽量化を図ることができる。 【0015】図6は、振出し式の釣竿の継合部分を示す
図である。上述したように、振出し式の釣竿では、伸縮
時において、先端側の竿管30bの外表面が、それより
も元竿管側にある竿管30aの内周面と擦れることによ
って傷付きやすくなっている。このため、各竿管の先端
部の内周面に、図に示すような柔軟部材35を取着する
ことによって、装飾層12の傷付きを防止することがで
きる。この構成によれば、装飾層12上に保護層を形成
しないか、もしくは薄く形成するだけで良いので、釣竿
全体の軽量化が達成できる。なお、柔軟部材35は、例
えば、竿管の作成時において、ゴム、合成樹脂等による
柔軟シートを、芯金に対して最初に巻回し、その後、竿
管本体層となるプリプレグシートを巻回することで、本
体層と一体成形することが可能である。もちろん、この
ような柔軟部材35を継合部に設ける構成は、並継式の
釣竿においても適用することが可能である。 【0016】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが本発明は、上記実施の形態に限定されず、種々変形
することが可能である。例えば、図1又は図3に示した
構成の振出し式の釣竿に、図6に示したような柔軟部材
を設けても良い。 【0017】また、釣竿の各竿管に形成される装飾層
は、すべてが物理蒸着によって形成されなくても良い。
例えば、穂先竿管のみに物理蒸着による装飾層を設け、
中竿管、手元竿管は通常の塗装による装飾層であっても
良い。あるいは、すべての竿管の装飾層を通常の塗装に
よって形成しても良い。釣竿の各竿管の装飾層がこのよ
うに構成されていても、保護層を上述したように構成す
ることで、釣竿全体の軽量化が図れると共に、釣竿の持
ち重り感を効率良く低減することが可能である。 【0018】 【発明の効果】本発明によれば、竿管表面に、装飾層を
構成する材料を物理蒸着することで外観の向上が図れる
と共に、そのように物理蒸着された装飾層の傷が付きや
すい部分のみに保護層を形成することで、釣竿全体とし
て軽量化が図れる。また、釣竿全体として、持ち重り感
を効率良く低減でき、長時間使用しても疲れることが防
止される。更に、穂先側の雄型竿管の前記装飾層が形成
された外周面が接触する手元側の雌型竿管の内周面に、
柔軟部材を設けることにより、装飾層を保護するための
保護層を省略あるいはその厚さを薄くし、釣竿を軽量化
することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の釣竿を示す図であり、振出し式の釣竿
の全体構成を示す図。 【図2】竿管の断面構造を示す図。 【図3】本発明の別の実施の形態を示す図であり、1節
の竿管を示す図。 【図4】本発明の別の実施の形態を示す図であり、並継
竿の継合部を示す図。 【図5】本発明の別の実施の形態を示す図であり、並継
竿の継合部を示す図。 【図6】本発明の別の実施の形態を示す図であり、竿管
同士の継合部を示す図。 【符号の説明】 1 釣竿 2 元竿管 3a,3b,… 中竿管 5 穂先竿管 10 本体層 12 装飾層 15 保護クリア層(保護層)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 物理蒸着による装飾層を形成した複数の
    竿管を有する並継式の釣竿において、 前記装飾層は、各竿管同士を継合する継合部以外に形成
    されており、継合部は塗装されていることを特徴とする
    釣竿。
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