JP3492461B2 - クラスタ間データ転送システムおよびデータ転送方法 - Google Patents

クラスタ間データ転送システムおよびデータ転送方法

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JP3492461B2
JP3492461B2 JP04438596A JP4438596A JP3492461B2 JP 3492461 B2 JP3492461 B2 JP 3492461B2 JP 04438596 A JP04438596 A JP 04438596A JP 4438596 A JP4438596 A JP 4438596A JP 3492461 B2 JP3492461 B2 JP 3492461B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のプロセッサ
がメモリを共有するマルチプロセッサであるクラスタ
を、複数結合した階層的なマルチプロセッサシステムに
おいて、あるクラスタ内のプロセッサから他のクラスタ
内のプロセッサへデータを転送するクラスタ間データ転
送システムおよびデータ転送方法に関する。
【0001】
【従来の技術】「富田眞治、末吉敏則共著、並列処理マ
シン、オーム社、1989年5月25日第1版発行、第
118頁〜120頁」には、各々ローカルな分散メモリ
を持つ複数のプロセッサを一次元的に結合したマルチプ
ロセッサシステムにおけるデータ転送方式が記載されて
いる。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の技術においては、複数のプロセッサがメモリを共有
するマルチプロセッサであるクラスタを、複数結合した
階層的なマルチプロセッサシステムにおけるデータ転送
方式については何ら開示されていない。
【0003】また、この従来の技術においては、各プロ
セッサが個別に転送先のプロセッサを指定してデータ転
送を行っている。
【0004】このため、この従来の技術を同じクラスタ
内のプロセッサ間でメモリを共有している階層型マルチ
プロセッサシステムに適用した場合、あるクラスタ内の
複数のプロセッサから別のクラスタ内のプロセッサにデ
ータ転送を行うと、全く同一のデータ転送が複数回発生
する可能性があり、データ転送の効率が悪いという問題
点が発生する。
【0005】本発明の目的は、複数のプロセッサがメモ
リを共有するマルチプロセッサであるクラスタを、複数
結合した階層的なマルチプロセッサシステムにおいて、
クラスタ間のデータ転送を効率良く実行することにあ
る。
【0006】本発明の他の目的は、階層的なマルチプロ
セッサシステムにおいてクラスタ間のデータ転送を行う
場合に、同一データの重複転送を防止し、クラスタ間の
データ転送回数を最小限に抑えることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のクラスタ
間データ転送システムは、複数のプロセッサがメモリを
共有するマルチプロセッサであるクラスタを、複数結合
した階層的なマルチプロセッサシステムにおいて、前記
クラスタは、1台のマスタプロセッサを含み、前記マス
タプロセッサは、自身が所属するクラスタ内のプロセッ
サから他のクラスタ内のプロセッサへ転送するデータを
収集するデータ収集手段と、前記データ収集手段が収集
したデータの内、重複するデータを除いた残りのデータ
をまとめて転送データとして生成する転送データ生成手
段と、前記データ生成手段が生成した転送データを他の
クラスタ内のマスタプロセッサへ転送する転送データ転
送手段とを含むことを特徴とする。
【0008】本発明の第2のクラスタ間データ転送シス
テムは、複数のプロセッサがメモリを共有するマルチプ
ロセッサであるクラスタを、複数結合した階層的なマル
チプロセッサシステムにおいて、前記クラスタは、1台
のマスタプロセッサを含み、前記マスタプロセッサは、
自身が所属するクラスタ内のプロセッサから他のクラス
タ内のプロセッサへ転送するデータを収集するデータ収
集手段と、前記データ収集手段が収集したデータの内、
重複するデータを除いた残りのデータをまとめて転送デ
ータとして生成する転送データ生成手段と前記データ
生成手段が生成した転送データを他のクラスタ内のマス
タプロセッサへ転送する転送データ転送手段と、他のク
ラスタから転送された転送データを受信する転送データ
受信手段とを含むことを特徴とする。
【0009】本発明の第3のクラスタ間データ転送シス
テムは、複数のプロセッサがメモリを共有するマルチプ
ロセッサであるクラスタを、複数結合した階層的なマル
チプロセッサシステムにおいて、前記クラスタは、1台
のマスタプロセッサを含み、前記マスタプロセッサは、
自身が所属するクラスタ内のプロセッサから他のクラス
タ内のプロセッサへ転送するデータを収集するデータ収
集手段と、前記データ収集手段が収集したデータの内、
重複するデータを除いた残りのデータをまとめて転送デ
ータとして生成する転送データ生成手段と、前記データ
生成手段が生成した転送データを他のクラスタ内のマス
タプロセッサへ転送する転送データ転送手段と、他のク
ラスタから転送された転送データを受信する転送データ
受信手段と、前記転送データ受信手段が受信した転送デ
ータを自身が所属するクラスタ内のプロセッサへ分配す
る転送データ分配手段とを含むことを特徴とする。
【0010】本発明の第4のクラスタ間データ転送シス
テムは、第1〜第3のいずれかのクラスタ間データ転送
システムにおいて、前記データ収集手段は、自身が所属
するクラスタ内のプロセッサから他のクラスタ内のプロ
セッサへ転送するデータが記憶されているメモリ上の先
頭アドレスとサイズとを含む該データの属性情報を収集
し、前記転送データ生成手段は、前記データ収集手段が
収集したデータの属性情報の内、重複する属性情報を除
いた残りの属性情報に対応するデータをメモリから取り
出し、取り出したデータをまとめて転送データを生成す
ることを特徴とする。
【0011】本発明の第5のクラスタ間データ転送シス
テムは、第1〜第4のいずれかのクラスタ間データ転送
システムにおいて、前記データ収集手段は、自身が所属
するクラスタ内のプロセッサから他のクラスタ内のプロ
セッサへ転送するデータを一定時間間隔で収集すること
を特徴とする。
【0012】本発明の第1のクラスタ間データ転送方法
は、複数のプロセッサがメモリを共有するマルチプロセ
ッサであるクラスタを、複数結合した階層的なマルチプ
ロセッサシステムにおいて、前記クラスタに含まれる1
台のマスタプロセッサは、自身が所属するクラスタ内の
プロセッサから他のクラスタ内のプロセッサへ転送する
データを収集し、収集した該データの内、重複するデー
タを除いた残りのデータをまとめて転送データとして生
成した後、生成した該転送データを他のクラスタ内のマ
スタプロセッサへ転送することを特徴とする。
【0013】本発明の第2のクラスタ間データ転送方法
は、複数のプロセッサがメモリを共有するマルチプロセ
ッサであるクラスタを、複数結合した階層的なマルチプ
ロセッサシステムにおいて、前記クラスタに含まれる1
台のマスタプロセッサは、自身が所属するクラスタ内の
プロセッサから他のクラスタ内のプロセッサへ転送する
データを収集し、収集した該データの内、重複するデー
タを除いた残りのデータをまとめて転送データとして生
成した後、生成した該転送データを他のクラスタ内のマ
スタプロセッサへ転送するとともに、他のクラスタから
転送された転送データを受信することを特徴とする。
【0014】本発明の第3のクラスタ間データ転送方法
は、複数のプロセッサがメモリを共有するマルチプロセ
ッサであるクラスタを、複数結合した階層的なマルチプ
ロセッサシステムにおいて、前記クラスタに含まれる1
台のマスタプロセッサは、自身が所属するクラスタ内の
プロセッサから他のクラスタ内のプロセッサへ転送する
データを収集し、収集した該データの内、重複するデー
タを除いた残りのデータをまとめて転送データとして生
成した後、生成した該転送データを他のクラスタ内のマ
スタプロセッサへ転送するとともに、他のクラスタから
転送された転送データを受信し、受信した該転送データ
を自身が所属するクラスタ内のプロセッサへ分配するこ
とを特徴とする。
【0015】本発明の第4のクラスタ間データ転送方法
は、第1〜第3のいずれかのクラスタ間データ転送方法
において、前記マスタプロセッサは、データを収集する
際に、自身が所属するクラスタ内のプロセッサから他の
クラスタ内のプロセッサへ転送するデータが記憶されて
いるメモリ上の先頭アドレスとサイズとを含む該データ
の属性情報を収集するとともに、転送データを生成する
際に、収集したデータの属性情報の内、重複する属性情
報を除いた残りの属性情報に対応するデータをメモリか
ら取り出し、取り出したデータをまとめて転送データを
生成することを特徴とする。
【0016】本発明の第5のクラスタ間データ転送方法
は、第1〜4のいずれかのクラスタ間データ転送方法に
おいて、前記マスタプロセッサは、データを収集する際
に、自身が所属するクラスタ内のプロセッサから他のク
ラスタ内のプロセッサへ転送するデータを一定時間間隔
で収集することを特徴とする。
【0017】本発明の第3のクラスタ間データ転送方法
は、複数のプロセッサがメモリを共有するマルチプロセ
ッサであるクラスタを、複数結合した階層的なマルチプ
ロセッサシステムにおいて、前記クラスタに含まれる1
台のマスタプロセッサが、自身が所属するクラスタ内の
プロセッサから他のクラスタ内のプロセッサへ転送する
データを収集し、収集したデータをまとめて転送データ
を生成し、生成した転送データを他のクラスタ内のマス
タプロセッサへ転送することを特徴とする。
【0018】本発明の第4のクラスタ間データ転送方法
は、複数のプロセッサがメモリを共有するマルチプロセ
ッサであるクラスタを、複数結合した階層的なマルチプ
ロセッサシステムにおいて、前記クラスタに含まれる1
台のマスタプロセッサが、自身が所属するクラスタ内の
プロセッサから他のクラスタ内のプロセッサへ転送する
データを収集し、収集したデータをまとめて転送データ
を生成し、生成した転送データを他のクラスタ内のマス
タプロセッサへ転送するとともに、他のクラスタから転
送された転送データを受信することを特徴とする。
【0019】本発明の第5のクラスタ間データ転送方法
は、複数のプロセッサがメモリを共有するマルチプロセ
ッサであるクラスタを、複数結合した階層的なマルチプ
ロセッサシステムにおいて、前記クラスタに含まれる1
台のマスタプロセッサが、自身が所属するクラスタ内の
プロセッサから他のクラスタ内のプロセッサへ転送する
データを収集し、収集したデータをまとめて転送データ
を生成し、生成した転送データを他のクラスタ内のマス
タプロセッサへ転送するとともに、他のクラスタから転
送された転送データを受信し、受信した転送データを自
身が所属するクラスタ内のプロセッサへ分配することを
特徴とする。
【0020】本発明の第6のクラスタ間データ転送方法
は、第3〜第5のいずれかのクラスタ間データ転送方法
において、前記マスタプロセッサが、転送データを生成
する際に、自身が所属するクラスタ内のプロセッサから
収集したデータの内、重複するデータを除いた残りのデ
ータをまとめて転送データを生成することを特徴とす
る。
【0021】本発明の第7のクラスタ間データ転送方法
は、第3〜第5のいずれかのクラスタ間データ転送方法
において、前記マスタプロセッサが、データを収集する
際に、自身が所属するクラスタ内のプロセッサから他の
クラスタ内のプロセッサへ転送するデータが記憶されて
いるメモリ上の先頭アドレスとサイズとを含む該データ
の属性情報を収集するとともに、転送データを生成する
際に、収集したデータの属性情報の内、重複する属性情
報を除いた残りの属性情報に対応するデータをメモリか
ら取り出し、取り出したデータをまとめて転送データを
生成することを特徴とする。
【0022】本発明の第8のクラスタ間データ転送方法
は、第3〜第7のいずれかのクラスタ間データ転送方法
において、前記マスタプロセッサが、データを収集する
際に、自身が所属するクラスタ内のプロセッサから他の
クラスタ内のプロセッサへ転送するデータを一定時間間
隔で収集することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につい
て、図を参照しながら詳細に説明する。
【0024】図1を参照すると、本発明の一実施例であ
るクラスタ間データ転送システムは、クラスタ10とク
ラスタ20とで構成され、クラスタ10は、クラスタ1
0内のメモリを共有するマスタプロセッサ10−1とス
レーブプロセッサ10−2とを含み、クラスタ20は、
クラスタ20内のメモリを共有するマスタプロセッサ2
0−1とスレーブプロセッサ20−2およびスレーブプ
ロセッサ20−3とを含む。クラスタ10内の各プロセ
ッサとクラスタ20内の各プロセッサとはメモリを共有
しない。
【0025】クラスタ10およびクラスタ20内のマス
タプロセッサ10−1およびマスタプロセッサ20−1
は、自身のクラスタ内から他のクラスタ内のプロセッサ
へ転送するデータを一定時間毎に集めるデータ収集手段
31と、このデータ収集手段31が集めたデータをまと
めて組合せ転送データを生成する転送データ生成手段3
2と、この転送データ生成手段32が生成した組合せ転
送データを転送先のクラスタ内のマスタプロセッサに対
して転送する転送データ転送手段33と、他のクラスタ
のマスタプロセッサから転送された組合せ転送データを
受信する転送データ受信手段34と、この転送データ受
信手段34が受信した組合せ転送データを自身のクラス
タ内のプロセッサに分配する転送データ分配手段35と
を含む。
【0026】以下に本発明の一実施例であるクラスタ間
データ転送システムについて、図1〜図7を参照して説
明する。
【0027】まず、図2に示す転送データを各クラスタ
から他のクラスタへ転送する処理について、図3〜図7
を参照して説明する。
【0028】図3は、組合せ転送データの構成例を示
し、図4〜図6は転送処理の過程を示すブロック図であ
る。
【0029】図2の転送データa〜eは、それぞれ転送
元のプロセッサを指定するデータと転送先のプロセッサ
を指定するデータおよび転送すべきデータ配列とで構成
されている。例えば、転送データaは、クラスタ10の
マスタプロセッサ10−1からクラスタ20のスレーブ
プロセッサ20−2に対して転送されるデータ配列A〜
Cを示している。転送データdは、クラスタ20のスレ
ーブプロセッサ20−2からクラスタ10のスレーブプ
ロセッサ10−2に対して転送されるデータ配列K〜M
を示している。
【0030】また、図2に示す転送データa〜eでは、
クラスタ20のマスタプロセッサ20−1からクラスタ
10のスレーブプロセッサ10−2に対して転送される
転送データcと、クラスタ20のスレーブプロセッサ2
0−2からクラスタ10のスレーブプロセッサ10−2
に対して転送される転送データdとが同一であることを
示している。
【0031】図2に示す転送データa〜eを転送する場
合、まず、図4に示すように、クラスタ10およびクラ
スタ20のマスタプロセッサ10−1およびマスタプロ
セッサ20−1のデータ収集手段31は、自身のクラス
タ内の各プロセッサから他のクラスタ内のプロセッサへ
の転送データを一定時間毎に集める(ステップ70
1)。図4において、破線の矢印は、転送データの流れ
を示している。ここではクラスタ間のデータ転送は行わ
れない。
【0032】クラスタ10内のマスタプロセッサ10−
1のデータ収集手段31がスレーブプロセッサ10−2
からの転送データbを集めると、マスタプロセッサ10
−1の転送データ生成手段32は、マスタプロセッサ1
0−1自身の転送データaとスレーブプロセッサ10−
2から送られた転送データbとをまとめて、図3に示す
組合せ転送データ(A)を生成する(ステップ70
2)。
【0033】同様に、クラスタ20内においては、マス
タプロセッサ20−1のデータ収集手段31がスレーブ
プロセッサ20−2から転送データdを、スレーブプロ
セッサ20−3から転送データeを集め、マスタプロセ
ッサ20−1の転送データ生成手段32は、マスタプロ
セッサ20−1自身の転送データcとスレーブプロセッ
サ20−2から送られた転送データdおよぴスレーブプ
ロセッサ20−3から送られた転送データeとまとめ
て、図3に示す組合せ転送データ(B)を生成する(ス
テップ702)。
【0034】マスタプロセッサ10−1の転送データ生
成手段32は、転送データaと転送データbとの内容が
異なるので、そのまま2つのデータをまとめて組合せ転
送データ(A)を生成する。マスタプロセッサ20−1
の転送データ生成手段32は、転送データc、dおよび
eの内、転送データc、dが同一で重複しているため、
転送データdを省略することにより、図3に示すような
組合せ転送データ(B)を生成する。
【0035】転送データ生成手段32が組合せ転送デー
タを生成すると、図5に示すように、クラスタ10のマ
スタプロセッサ10−1の転送データ転送手段33は、
生成した組合せ転送データ(A)をクラスタ20のマス
タプロセッサ20−1に転送する(ステップ703)。
同様にクラスタ20のマスタプロセッサ20−1の転送
データ転送手段33は、作成した組合せ転送データ
(B)をクラスタ10のマスタプロセッサ10−1に転
送する。ここで、クラスタ間のデータ転送が2回行われ
る。
【0036】マスタプロセッサ10−1の転送データ受
信手段34がマスタプロセッサ20−1からの組合せ転
送データ(B)を受け取ると、マスタプロセッサ10−
1の転送データ分配手段35は、図6に示すように、組
合せ転送データを分解して、転送データcと転送データ
eに分配する(ステップ704)。すなわち、マスタプ
ロセッサ10−1の転送データ分配手段35は、転送デ
ータeを自身で受け取り、転送データcをスレーブプロ
セッサ10−2に送る。
【0037】同様に、マスタプロセッサ20−1の転送
データ受信手段34がマスタプロセッサ10−1からの
組合せ転送データ(A)を受け取ると、マスタプロセッ
サ20−1の転送データ分配手段35は、図6に示すよ
うに、組合せ転送データを分解して、転送データaと転
送データbに分配する。すなわち、マスタプロセッサ2
0−1の転送データ分配手段35は、転送データaと転
送データbをスレーブプロセッサ20−2に送る。以上
により、図2に示す転送データの転送が終了する。
【0038】図1のシステムの場合、図2に示すような
クラスタ間の転送データa〜eが発生した場合、上述し
たように組合せ転送データ(A)と組合せ転送データ
(B)にまとめられて転送するため、転送データdの転
送が省略される。
【0039】なお、同一クラスタ内においては、各プロ
セッサはクラスタ内のメモリを共有しているために、各
クラスタのスレーブプロセッサからマスタプロセッサに
転送データそのものが転送される必要はない。実際には
転送データの属性情報(先頭アドレスやそのデータサイ
ズ等の情報)のみが転送される。すなわち、例えば、図
2の転送データbについては、スレーブプロセッサ10
−2からマスタプロセッサ10−1に転送されるのはデ
ータ配列D、EおよびFの属性情報のみである。
【0040】以上、本発明の一実施例について、2つの
プロセッサを含むクラスタ10と3つのプロセッサを含
むクラスタ20とから構成される階層的なマルチプロセ
ッサシステムにおける例において説明したが、本発明は
3つ以上のクラスタから構成される階層的なマルチプロ
セッサシステムにも適用することができる。また、3つ
以上のクラスタから構成される階層的なマルチプロセッ
サシステムにおいては、一つのクラスタ内プロセッサか
ら転送先の異なる複数のクラスタ内のプロセッサに対す
る転送データが発生した場合、マルチプロセッサは転送
先の各クラスタ毎に2つ以上の組合せ転送データを作成
し、各クラスタのマスタプロセッサ毎に転送する。
【0041】以上により、本発明の一実施例であるクラ
スタ間データ転送システムの処理が完了する。
【0042】本発明の一実施例であるクラスタ間データ
転送システムは、各クラスタを構成するプロセッサの内
の一つをマスタプロセッサとし、各プロセッサから発生
する他のクラスタ内のプロセッサへのデータ転送をまと
めて組合せ転送データを作成して他のクラスタのマスタ
プロセッサへ転送し、かつ組合せ転送データを受け取っ
たマスタプロセッサが自身のクラスタ内のプロセッサに
組合せ転送データを分配するようにしたので、クラスタ
間のデータ転送回数を最小限に抑えることができる効果
を有している。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクラスタ
間データ転送システムおよびデータ転送方法は、複数の
プロセッサがメモリを共有するマルチプロセッサである
クラスタを、複数結合した階層的なマルチプロセッサシ
ステムにおいてクラスタ間のデータ転送を行う場合に、
同一データの重複転送を防止し、クラスタ間のデータ転
送回数を最小限に抑えることができるので、クラスタ間
のデータ転送を効率良く実行することができる効果を有
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるブロック図である。
【図2】本発明の一実施例において、転送元の各プロセ
ッサから転送先の各プロセッサに転送される転送データ
の構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施例において、各クラスタのマス
タプロセッサによって作成された組合せ転送データの構
成を示す図である。
【図4】本発明の一実施例において、マスタプロセッサ
が他のスレーブプロセッサから転送データを集める過程
を示す図である。
【図5】本発明の一実施例において、マスタプロセッサ
が他のクラスタのマスタプロセッサに組合せ転送データ
を転送する過程を示す図である。
【図6】本発明の一実施例において、マスタプロセッサ
が受け取った組合せ転送データを分配する過程を示す図
である。
【図7】本発明の一実施例におけるマスタプロセッサ1
0−1およびマスタプロセッサ20−1のデータ収集手
段31、転送データ生成手段32、転送データ転送手段
33、および転送データ分配手段35の処理を示す流れ
図である。
【符号の説明】
10 クラスタ 20 クラスタ 10−1 マスタプロセッサ 20−1 マスタプロセッサ 10−2 スレーブプロセッサ 20−2 スレーブプロセッサ 20−3 スレーブプロセッサ 31 データ収集手段 32 転送データ生成手段 33 転送データ転送手段 34 転送データ受信手段 35 転送データ分配手段 a〜e 転送データ (A)、(B) 組合せ転送データ

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロセッサがメモリを共有するマ
    ルチプロセッサであるクラスタを、複数結合した階層的
    なマルチプロセッサシステムにおいて、 前記クラスタは、1台のマスタプロセッサを含み、 前記マスタプロセッサは、 自身が所属するクラスタ内のプロセッサから他のクラス
    タ内のプロセッサへ転送するデータを収集するデータ収
    集手段と、 前記データ収集手段が収集したデータの内、重複するデ
    ータを除いた残りのデータをまとめて転送データとして
    生成する転送データ生成手段と、 前記データ生成手段が生成した転送データを他のクラス
    タ内のマスタプロセッサへ転送する転送データ転送手段
    を含むことを特徴とするクラスタ間データ転送システ
    ム。
  2. 【請求項2】 複数のプロセッサがメモリを共有するマ
    ルチプロセッサであるクラスタを、複数結合した階層的
    なマルチプロセッサシステムにおいて、 前記クラスタは、1台のマスタプロセッサを含み、 前記マスタプロセッサは、 自身が所属するクラスタ内のプロセッサから他のクラス
    タ内のプロセッサへ転送するデータを収集するデータ収
    集手段と、 前記データ収集手段が収集したデータの内、重複するデ
    ータを除いた残りのデータをまとめて転送データとして
    生成する転送データ生成手段と前記データ生成手段が生成した転送データを他のクラス
    タ内のマスタプロセッサへ転送する転送データ転送手段
    と、 他のクラスタから転送された転送データを受信する転送
    データ受信手段と を含むことを特徴とするクラスタ間デ
    ータ転送システム。
  3. 【請求項3】 複数のプロセッサがメモリを共有するマ
    ルチプロセッサであるクラスタを、複数結合した階層的
    なマルチプロセッサシステムにおいて、 前記クラスタは、1台のマスタプロセッサを含み、 前記マスタプロセッサは、 自身が所属するクラスタ内のプロセッサから他のクラス
    タ内のプロセッサへ転 送するデータを収集するデータ収
    集手段と、 前記データ収集手段が収集したデータの内、
    重複するデータを除いた残りのデータをまとめて転送デ
    ータとして生成する転送データ生成手段と、 前記データ
    生成手段が生成した転送データを他のクラスタ内のマス
    タプロセッサへ転送する転送データ転送手段と、 他のク
    ラスタから転送された転送データを受信する転送データ
    受信手段と、 前記転送データ受信手段が受信した転送デ
    ータを自身が所属するクラスタ内のプロセッサへ分配す
    る転送データ分配手段と を含むことを特徴とするクラス
    タ間データ転送システム。
  4. 【請求項4】 前記データ収集手段は、自身が所属する
    クラスタ内のプロセッサから他のクラスタ内のプロセッ
    サへ転送するデータが記憶されているメモリ上の先頭ア
    ドレスとサイズとを含む該データの属性情報を収集し、
    前記転送データ生成手段は、前記データ収集手段が収集
    したデータの属性情報の内、重複する属性情報を除いた
    残りの属性情報に対応するデータをメモリから取り出
    し、取り出したデータをまとめて転送データを生成する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のクラ
    スタ間データ転送システム。
  5. 【請求項5】 前記データ収集手段は、自身が所属する
    クラスタ内のプロセッサから他のクラスタ内のプロセッ
    サへ転送するデータを一定時間間隔で収集することを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のクラスタ間デ
    ータ転送システム。
  6. 【請求項6】 複数のプロセッサがメモリを共有するマ
    ルチプロセッサであるクラスタを、複数結合した階層的
    なマルチプロセッサシステムにおいて、 前記クラスタに
    含まれる1台のマスタプロセッサは、自身が所属するク
    ラスタ内のプロセッサから他のクラスタ内のプロセッサ
    へ転送するデータを収集し、収集した該データの内、重
    複するデータを除いた残りのデータをまとめて転送デー
    タとして生成した後、生成した該転送データを他のクラ
    スタ内のマスタプロセッサへ転送することを特徴とする
    クラスタ間データ転送方法。
  7. 【請求項7】 複数のプロセッサがメモリを共有するマ
    ルチプロセッサであるクラスタを、複数結合した階層的
    なマルチプロセッサシステムにおいて、 前記クラスタに
    含まれる1台のマスタプロセッサは、自身が所属するク
    ラスタ内のプロセッサから他のクラスタ内のプロセッサ
    へ転送するデータを収集し、収集した該データの内、重
    複するデータを除いた残りのデータをまとめて転送デー
    タとして生成した後、生成した該転送データを他のクラ
    スタ内のマスタプロセッサへ転送するとともに、他のク
    ラスタから転送された転送データを受信することを特徴
    とするクラスタ間データ転送方法。
  8. 【請求項8】 複数のプロセッサがメモリを共有するマ
    ルチプロセッサであるクラスタを、複数結合した階層的
    なマルチプロセッサシステムにおいて、 前記クラスタに含まれる1台のマスタプロセッサは、自
    身が所属するクラスタ内のプロセッサから他のクラスタ
    内のプロセッサへ転送するデータを収集し、収集した該
    データの内、重複するデータを除いた残りのデータをま
    とめて転送データとして生成した後、生成した該転送デ
    ータを他のクラスタ内のマスタプロセッサへ転送すると
    ともに、他のクラスタから転送された転送データを受信
    し、受信した該転送データを自身が所属するクラスタ内
    のプロセッサへ分配することを特徴とするクラスタ間デ
    ータ転送方法。
  9. 【請求項9】 前記マスタプロセッサは、データを収集
    する際に、自身が所属するクラスタ内のプロセッサから
    他のクラスタ内のプロセッサへ転送するデータが記憶さ
    れているメモリ上の先頭アドレスとサイズとを含む該デ
    ータの属性情報を収集するとともに、転送データを生成
    する際に、収集したデータの属性情報の内、重複する属
    性情報を除いた残りの属性情報に対応するデータをメモ
    リから取り出し、取り出したデータをまとめて転送デー
    タを生成することを特徴とする請求項6〜8のいずれか
    に記載のクラスタ間データ転送方法。
  10. 【請求項10】 前記マスタプロセッサは、データを収
    集する際に、自身が所属するクラスタ内のプロセッサか
    ら他のクラスタ内のプロセッサへ転送するデータを一定
    時間間隔で収集することを特徴とする請求項6〜9のい
    ずれかに記載のクラスタ間データ転送方法。
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