JP3491823B2 - 偏向ヨーク装置 - Google Patents
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- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
- H01J2229/56—Correction of beam optics
- H01J2229/568—Correction of beam optics using supplementary correction devices
- H01J2229/5681—Correction of beam optics using supplementary correction devices magnetic
- H01J2229/5682—Permanently magnetised materials, e.g. permanent magnets
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばミスコンバ
ーゼンスの補正等、磁界特性を補正するための磁界特性
補正用部品（一例として、マグネット）を収納する収納
部の構造を改良した偏向ヨーク装置に関する。
ーゼンスの補正等、磁界特性を補正するための磁界特性
補正用部品（一例として、マグネット）を収納する収納
部の構造を改良した偏向ヨーク装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図９は従来の偏向ヨーク装置の一例を示
す斜視図である。図９において、この偏向ヨーク装置
は、例えば一対の半環状のものを組み合わせたセパレー
タ１により、一方（図中の下側）が大径部とされ、他方
（図中の上側）が小径部とされた漏斗状に形成されてい
る。なお、大径部は陰極線管の画面（フェイス）側であ
り、小径部はネック側である。
す斜視図である。図９において、この偏向ヨーク装置
は、例えば一対の半環状のものを組み合わせたセパレー
タ１により、一方（図中の下側）が大径部とされ、他方
（図中の上側）が小径部とされた漏斗状に形成されてい
る。なお、大径部は陰極線管の画面（フェイス）側であ
り、小径部はネック側である。
【０００３】このセパレータ１の内面にはサドル型の水
平偏向コイル（図示せず）が装着され、外面にはサドル
型の垂直偏向コイル３が装着され、セパレータ１は水平
偏向コイルと垂直偏向コイル３とを電気的に絶縁して保
持する。垂直偏向コイル３の外面にはフェライト等から
なるコア４が装着されている。このように構成される偏
向ヨーク装置には、通常、偏向特性を補正する回路が必
要であり、このような回路等を搭載した基板５がセパレ
ータ１の側面に取り付けられている。
平偏向コイル（図示せず）が装着され、外面にはサドル
型の垂直偏向コイル３が装着され、セパレータ１は水平
偏向コイルと垂直偏向コイル３とを電気的に絶縁して保
持する。垂直偏向コイル３の外面にはフェライト等から
なるコア４が装着されている。このように構成される偏
向ヨーク装置には、通常、偏向特性を補正する回路が必
要であり、このような回路等を搭載した基板５がセパレ
ータ１の側面に取り付けられている。
【０００４】セパレータ１のネック側には、複数枚のフ
ランジ（以下、ネック側フランジと称する）１ａが設け
られており、フェイス側にはフランジ（以下、フェイス
側フランジと称する）１ｂが設けられている。ネック側
フランジ１ａ上には、一対の４Ｐコイルと称される４極
の補正コイル７が嵌着されている。
ランジ（以下、ネック側フランジと称する）１ａが設け
られており、フェイス側にはフランジ（以下、フェイス
側フランジと称する）１ｂが設けられている。ネック側
フランジ１ａ上には、一対の４Ｐコイルと称される４極
の補正コイル７が嵌着されている。
【０００５】さらに、フェイス側フランジ１ｂの外周部
には、磁界特性を補正するための磁界特性補正用部品
（一例として、マグネット）を収納するポケット状の収
納部８が、図中手前側に２箇所、図中奥側に２箇所の計
４箇所形成されている。この収納部８には、例えば板状
のマグネット９（ここでは図示せず、図１０，図１１に
図示）が収納される。この４箇所の収納部８（マグネッ
ト９）は、通常、画面の水平軸及び垂直軸に対して線対
称となるように配設される。
には、磁界特性を補正するための磁界特性補正用部品
（一例として、マグネット）を収納するポケット状の収
納部８が、図中手前側に２箇所、図中奥側に２箇所の計
４箇所形成されている。この収納部８には、例えば板状
のマグネット９（ここでは図示せず、図１０，図１１に
図示）が収納される。この４箇所の収納部８（マグネッ
ト９）は、通常、画面の水平軸及び垂直軸に対して線対
称となるように配設される。
【０００６】そして、収納部８に収納されたマグネット
９は、フェイス側フランジ１ｂの外周部の接線近傍に位
置し、水平偏向コイル，垂直偏向コイル３によって発生
する偏向磁界分布を局部的にキャンセルもしくは変化さ
せることによって、画面の４つの角部に発生する水平方
向のクロスミスコンバーゼンスや垂直方向のクロスミス
コンバーゼンスを補正する。なお、マグネット９は、通
常、フェライトの焼結材あるいはフェライト粉末を分散
配合させたゴム状樹脂材により形成される。
９は、フェイス側フランジ１ｂの外周部の接線近傍に位
置し、水平偏向コイル，垂直偏向コイル３によって発生
する偏向磁界分布を局部的にキャンセルもしくは変化さ
せることによって、画面の４つの角部に発生する水平方
向のクロスミスコンバーゼンスや垂直方向のクロスミス
コンバーゼンスを補正する。なお、マグネット９は、通
常、フェライトの焼結材あるいはフェライト粉末を分散
配合させたゴム状樹脂材により形成される。
【０００７】ここで、収納部８の詳細な構造について説
明する。図１０において、（Ａ）はマグネット９を装着
していない状態の収納部８を示す部分斜視図、（Ｂ）は
マグネット９を装着した状態の収納部８を示す部分斜視
図である。図１１（Ａ）〜（Ｃ）は、収納部８にマグネ
ット９を装着する際の状態変化を示す図１０（Ａ）のａ
−ａ断面図である。なお、図１０においては、右方向が
図９の上側（ネック側）であり、左方向が図９の下側
（フェイス側）である。また、図１１においては、右方
向がセパレータ１の内側であり、左方向がセパレータ１
の外側である。図１１中のＨは偏向ヨーク装置（画面）
の水平軸である。
明する。図１０において、（Ａ）はマグネット９を装着
していない状態の収納部８を示す部分斜視図、（Ｂ）は
マグネット９を装着した状態の収納部８を示す部分斜視
図である。図１１（Ａ）〜（Ｃ）は、収納部８にマグネ
ット９を装着する際の状態変化を示す図１０（Ａ）のａ
−ａ断面図である。なお、図１０においては、右方向が
図９の上側（ネック側）であり、左方向が図９の下側
（フェイス側）である。また、図１１においては、右方
向がセパレータ１の内側であり、左方向がセパレータ１
の外側である。図１１中のＨは偏向ヨーク装置（画面）
の水平軸である。
【０００８】図１０に示すように、フェイス側フランジ
１ｂの外周部には、矩形状の第１の開口部８ａと、この
第１の開口部８ａより細長く、第１の開口部８ａに連結
した第２の開口部８ｂが形成されている。
１ｂの外周部には、矩形状の第１の開口部８ａと、この
第１の開口部８ａより細長く、第１の開口部８ａに連結
した第２の開口部８ｂが形成されている。
【０００９】図１１にも示すように、フェイス側フラン
ジ１ｂの外周部には、第１の開口部８ａの第２の開口部
８ｂとは反対側の端部に接続し、セパレータ１の内側へ
と入り込んだ舌片８ｃが形成されている。この舌片８ｃ
は可撓性を有し、図１１（Ａ）に示す矢印方向に撓むよ
うになっている。さらに、フェイス側フランジ１ｂの外
周部における第２の開口部８ｂの第１の開口部８ａとは
反対側の端部には、セパレータ１の内側へと入り込んだ
断面略Ｌ字状の当て部８ｄが形成されている。また、フ
ェイス側フランジ１ｂの外周部における第２の開口部８
ｂの管軸方向の両端面には、セパレータ１の内側に突出
した爪８ｅが形成されている。
ジ１ｂの外周部には、第１の開口部８ａの第２の開口部
８ｂとは反対側の端部に接続し、セパレータ１の内側へ
と入り込んだ舌片８ｃが形成されている。この舌片８ｃ
は可撓性を有し、図１１（Ａ）に示す矢印方向に撓むよ
うになっている。さらに、フェイス側フランジ１ｂの外
周部における第２の開口部８ｂの第１の開口部８ａとは
反対側の端部には、セパレータ１の内側へと入り込んだ
断面略Ｌ字状の当て部８ｄが形成されている。また、フ
ェイス側フランジ１ｂの外周部における第２の開口部８
ｂの管軸方向の両端面には、セパレータ１の内側に突出
した爪８ｅが形成されている。
【００１０】これらの第１の開口部８ａ，第２の開口部
８ｂ，舌片８ｃ，当て部８ｄ，爪８ｅが、ポケット状の
収納部８を形成している。このように形成された収納部
８に板状のマグネット９を装着する際には、図１１
（Ａ）に示すように、マグネット９を第１の開口部８ａ
より収納部８に挿入する。そして、そのままマグネット
９を舌片８ｃに押し当てると、図１１（Ｂ）に示すよう
に舌片８ｃが内側に撓む。マグネット９を当て部８ｄま
で押し込むと、図１１（Ｃ）に示すように、マグネット
９の奥側の端面が当て部８ｄにほぼ当接すると共に、マ
グネット９の手前側の端面が爪８ｅの端面にほぼ当接す
る。このようにして、マグネット９は、収納部８内の当
て部８ｄと爪８ｅとの間で保持されることになる。
８ｂ，舌片８ｃ，当て部８ｄ，爪８ｅが、ポケット状の
収納部８を形成している。このように形成された収納部
８に板状のマグネット９を装着する際には、図１１
（Ａ）に示すように、マグネット９を第１の開口部８ａ
より収納部８に挿入する。そして、そのままマグネット
９を舌片８ｃに押し当てると、図１１（Ｂ）に示すよう
に舌片８ｃが内側に撓む。マグネット９を当て部８ｄま
で押し込むと、図１１（Ｃ）に示すように、マグネット
９の奥側の端面が当て部８ｄにほぼ当接すると共に、マ
グネット９の手前側の端面が爪８ｅの端面にほぼ当接す
る。このようにして、マグネット９は、収納部８内の当
て部８ｄと爪８ｅとの間で保持されることになる。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】ところで、マグネット
９は、フェライトの焼結材により形成される場合、その
焼結工程において著しく収縮することから焼結後の外形
寸法が大きくばらつく。また、フェライト粉末を分散配
合したゴム状樹脂材により形成される場合でも、押し出
し工程と切断工程に起因して外形寸法が大きくばらつ
く。ゆえに、マグネット９は、通常、１０mmの基準長さ
に対して±０．２mm（±２％）程度の誤差（大きさのば
らつき）が発生する。
９は、フェライトの焼結材により形成される場合、その
焼結工程において著しく収縮することから焼結後の外形
寸法が大きくばらつく。また、フェライト粉末を分散配
合したゴム状樹脂材により形成される場合でも、押し出
し工程と切断工程に起因して外形寸法が大きくばらつ
く。ゆえに、マグネット９は、通常、１０mmの基準長さ
に対して±０．２mm（±２％）程度の誤差（大きさのば
らつき）が発生する。
【００１２】従って、前述の如く収納部８にマグネット
９を収納するようにした偏向ヨーク装置においては、マ
グネット９の基準となる外形寸法（幅，長さ，厚さ）に
対し、その外形寸法のばらつきを考慮して収納部８の寸
法を大きくする必要がある。例えば、マグネット９の基
準長さが１０mmの場合、収納部８の長さは１０．２mm以
上に形成する必要がある。この収納部８に最も小さく形
成されたマグネット９を収納すると、０．４mmの隙間
（ガタ）が発生することとなる。
９を収納するようにした偏向ヨーク装置においては、マ
グネット９の基準となる外形寸法（幅，長さ，厚さ）に
対し、その外形寸法のばらつきを考慮して収納部８の寸
法を大きくする必要がある。例えば、マグネット９の基
準長さが１０mmの場合、収納部８の長さは１０．２mm以
上に形成する必要がある。この収納部８に最も小さく形
成されたマグネット９を収納すると、０．４mmの隙間
（ガタ）が発生することとなる。
【００１３】そのため、マグネット９の外形寸法のばら
つきによって収納後のマグネット９の位置がそれぞれ異
なり、コンバーゼンス特性のばらつきが発生するという
問題点があった。また、マグネット９を収納後、外部か
らの衝撃等によってマグネット９がずれてしまい、初期
のコンバーゼンス特性がずれてしまうという問題点もあ
った。これを防止するため、マグネット９の収納後にマ
グネット９を接着剤で固定することもあるが、接着剤に
よるコスト上昇や塗布作業の工数増加という問題点もあ
った。
つきによって収納後のマグネット９の位置がそれぞれ異
なり、コンバーゼンス特性のばらつきが発生するという
問題点があった。また、マグネット９を収納後、外部か
らの衝撃等によってマグネット９がずれてしまい、初期
のコンバーゼンス特性がずれてしまうという問題点もあ
った。これを防止するため、マグネット９の収納後にマ
グネット９を接着剤で固定することもあるが、接着剤に
よるコスト上昇や塗布作業の工数増加という問題点もあ
った。
【００１４】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、磁界特性補正用部品を収納する収納部を備
えた偏向ヨーク装置において、磁界特性補正用部品の外
形寸法がばらついていても、磁界特性補正用部品をほぼ
定まった位置に位置決めすることができ、磁界特性補正
用部品の位置が不用意にずれてしまうことのない偏向ヨ
ーク装置を提供することを目的とする。
ものであり、磁界特性補正用部品を収納する収納部を備
えた偏向ヨーク装置において、磁界特性補正用部品の外
形寸法がばらついていても、磁界特性補正用部品をほぼ
定まった位置に位置決めすることができ、磁界特性補正
用部品の位置が不用意にずれてしまうことのない偏向ヨ
ーク装置を提供することを目的とする。
【００１５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、（１）磁界特性補正用部品を収納する収納部を備えた偏
向ヨーク装置において、前記磁界特性補正用部品は、前
記磁界特性補正用部品の前記収納部に対する挿入方向の
先端部と後端部との双方に、前記磁界特性補正用部品の
幅方向の略中央部に形成した凹部を備え、前記収納部
は、前記磁界特性補正用部品の表面が当接する第１の当
て部と、前記磁界特性補正用部品の前記先端部が当接す
る第２の当て部と、前記磁界特性補正用部品の前記後端
部と前記磁界特性補正用部品の裏面との角部に当接し、
前記磁界特性補正用部品を前記第１及び第２の当て部双
方に押し付ける可撓性を有すると共に、前記磁界特性補
正用部品の前記後端部に設けた前記凹部に係合する突起
を有して前記磁界特性補正用部品の幅方向の位置を規制
する舌片とを備えることを特徴とする偏向ヨーク装置を
提供し、 （２）磁界特性補正用部品を収納する収納部を備えた偏
向ヨーク装置において、前記磁界特性補正用部品は、前
記磁界特性補正用部品の前記収納部に対する挿入方向の
先端部と後端部との双方に、前記磁界特性補正用部品の
幅方向の略中央部に形成した突起を備え、前記収納部
は、前記磁界特性補正用部品の表面が当接する第１の当
て部と、前記磁界特性補正用部品の前記先端部が当接す
る第２の当て部と、前記磁界特性補正用部品の前記後端
部と前記磁界特性補正用部品の裏面との角部に当接し、
前記磁界特性補正用部品を前記第１及び第２の当て部双
方に押し付ける可撓性を有すると共に、前記磁界特性補
正用部品の前記後端部に設けた前記突起に係合する凹部
を有して前記磁界特性補正用部品の幅方向の位置を規制
する舌片 とを備えることを特徴とする偏向ヨーク装置を
提供するものである。
の技術の課題を解決するため、（１）磁界特性補正用部品を収納する収納部を備えた偏
向ヨーク装置において、前記磁界特性補正用部品は、前
記磁界特性補正用部品の前記収納部に対する挿入方向の
先端部と後端部との双方に、前記磁界特性補正用部品の
幅方向の略中央部に形成した凹部を備え、前記収納部
は、前記磁界特性補正用部品の表面が当接する第１の当
て部と、前記磁界特性補正用部品の前記先端部が当接す
る第２の当て部と、前記磁界特性補正用部品の前記後端
部と前記磁界特性補正用部品の裏面との角部に当接し、
前記磁界特性補正用部品を前記第１及び第２の当て部双
方に押し付ける可撓性を有すると共に、前記磁界特性補
正用部品の前記後端部に設けた前記凹部に係合する突起
を有して前記磁界特性補正用部品の幅方向の位置を規制
する舌片とを備えることを特徴とする偏向ヨーク装置を
提供し、 （２）磁界特性補正用部品を収納する収納部を備えた偏
向ヨーク装置において、前記磁界特性補正用部品は、前
記磁界特性補正用部品の前記収納部に対する挿入方向の
先端部と後端部との双方に、前記磁界特性補正用部品の
幅方向の略中央部に形成した突起を備え、前記収納部
は、前記磁界特性補正用部品の表面が当接する第１の当
て部と、前記磁界特性補正用部品の前記先端部が当接す
る第２の当て部と、前記磁界特性補正用部品の前記後端
部と前記磁界特性補正用部品の裏面との角部に当接し、
前記磁界特性補正用部品を前記第１及び第２の当て部双
方に押し付ける可撓性を有すると共に、前記磁界特性補
正用部品の前記後端部に設けた前記突起に係合する凹部
を有して前記磁界特性補正用部品の幅方向の位置を規制
する舌片 とを備えることを特徴とする偏向ヨーク装置を
提供するものである。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の偏向ヨーク装置に
ついて、添付図面を参照して説明する。図１は本発明の
偏向ヨーク装置の全体構成例を示す斜視図、図２は本発
明の偏向ヨーク装置の一実施例を示す部分斜視図、図３
は本発明の偏向ヨーク装置で用いる磁界特性補正用部品
の一構成例を示す斜視図、図４及び図５は本発明の偏向
ヨーク装置の一実施例を説明するための部分断面図、図
６は本発明の偏向ヨーク装置の一実施例を説明するため
の部分平面図、図７は本発明の偏向ヨーク装置の他の実
施例を示す部分平面図、図８は本発明の偏向ヨーク装置
のさらに他の実施例を示す部分断面図である。なお、図
１〜図８において、図９〜図１１と同一部分には同一符
号が付してある。
ついて、添付図面を参照して説明する。図１は本発明の
偏向ヨーク装置の全体構成例を示す斜視図、図２は本発
明の偏向ヨーク装置の一実施例を示す部分斜視図、図３
は本発明の偏向ヨーク装置で用いる磁界特性補正用部品
の一構成例を示す斜視図、図４及び図５は本発明の偏向
ヨーク装置の一実施例を説明するための部分断面図、図
６は本発明の偏向ヨーク装置の一実施例を説明するため
の部分平面図、図７は本発明の偏向ヨーク装置の他の実
施例を示す部分平面図、図８は本発明の偏向ヨーク装置
のさらに他の実施例を示す部分断面図である。なお、図
１〜図８において、図９〜図１１と同一部分には同一符
号が付してある。
【００１７】図１において、この偏向ヨーク装置は、例
えば一対の半環状のものを組み合わせたセパレータ１に
より、一方（図中の下側）が大径部とされ、他方（図中
の上側）が小径部とされた漏斗状に形成されている。な
お、大径部は陰極線管の画面（フェイス）側であり、小
径部はネック側である。セパレータ１はプラスチック樹
脂により成形される樹脂部である。
えば一対の半環状のものを組み合わせたセパレータ１に
より、一方（図中の下側）が大径部とされ、他方（図中
の上側）が小径部とされた漏斗状に形成されている。な
お、大径部は陰極線管の画面（フェイス）側であり、小
径部はネック側である。セパレータ１はプラスチック樹
脂により成形される樹脂部である。
【００１８】このセパレータ１の内面にはサドル型の水
平偏向コイル（図示せず）が装着され、外面にはサドル
型の垂直偏向コイル３が装着され、セパレータ１は水平
偏向コイルと垂直偏向コイル３とを電気的に絶縁して保
持する。垂直偏向コイル３の外面にはフェライト等から
なるコア４が装着されている。このように構成される偏
向ヨーク装置には、通常、偏向特性を補正する回路が必
要であり、このような回路等を搭載した基板５がセパレ
ータ１の側面に取り付けられている。
平偏向コイル（図示せず）が装着され、外面にはサドル
型の垂直偏向コイル３が装着され、セパレータ１は水平
偏向コイルと垂直偏向コイル３とを電気的に絶縁して保
持する。垂直偏向コイル３の外面にはフェライト等から
なるコア４が装着されている。このように構成される偏
向ヨーク装置には、通常、偏向特性を補正する回路が必
要であり、このような回路等を搭載した基板５がセパレ
ータ１の側面に取り付けられている。
【００１９】セパレータ１のネック側には、複数枚のフ
ランジ（以下、ネック側フランジと称する）１ａが設け
られており、フェイス側にはフランジ（以下、フェイス
側フランジと称する）１ｂが設けられている。ネック側
フランジ１ａ上には、一対の４Ｐコイルと称される４極
の補正コイル７が嵌着されている。
ランジ（以下、ネック側フランジと称する）１ａが設け
られており、フェイス側にはフランジ（以下、フェイス
側フランジと称する）１ｂが設けられている。ネック側
フランジ１ａ上には、一対の４Ｐコイルと称される４極
の補正コイル７が嵌着されている。
【００２０】さらに、フェイス側フランジ１ｂの外周部
には、磁界特性を補正するための磁界特性補正用部品
（一例として、マグネット）を収納するポケット状の収
納部１８が、図中手前側に２箇所、図中奥側に２箇所の
計４箇所形成されている。この収納部１８には、例えば
板状のマグネット１９が収納される。この４箇所の収納
部１８（マグネット１９）は、通常、画面の水平軸及び
垂直軸に対して線対称となるように配設される。
には、磁界特性を補正するための磁界特性補正用部品
（一例として、マグネット）を収納するポケット状の収
納部１８が、図中手前側に２箇所、図中奥側に２箇所の
計４箇所形成されている。この収納部１８には、例えば
板状のマグネット１９が収納される。この４箇所の収納
部１８（マグネット１９）は、通常、画面の水平軸及び
垂直軸に対して線対称となるように配設される。
【００２１】そして、収納部１８に収納されたマグネッ
ト１９は、フェイス側フランジ１ｂの外周部の接線近傍
に位置し、水平偏向コイル，垂直偏向コイル３によって
発生する偏向磁界分布を局部的にキャンセルもしくは変
化させることによって、画面の４つの角部に発生する水
平方向のクロスミスコンバーゼンスや垂直方向のクロス
ミスコンバーゼンスを補正する。
ト１９は、フェイス側フランジ１ｂの外周部の接線近傍
に位置し、水平偏向コイル，垂直偏向コイル３によって
発生する偏向磁界分布を局部的にキャンセルもしくは変
化させることによって、画面の４つの角部に発生する水
平方向のクロスミスコンバーゼンスや垂直方向のクロス
ミスコンバーゼンスを補正する。
【００２２】ここで、収納部１８及びマグネット１９の
詳細な構造について説明する。図２は、収納部１８にマ
グネット１９を装着する直前の状態を示す部分斜視図で
ある。図３は、マグネット１９の外観斜視図である。図
４は、収納部１８にマグネット１９を挿入している途中
の状態を示す図２のａ−ａ断面図であり、図５は、収納
部１８にマグネット１９を装着した状態を示す図２のａ
−ａ断面図である。なお、図２においては、右方向が図
１の上側（ネック側）であり、左方向が図１の下側（フ
ェイス側）である。また、図４，図５においては、右方
向がセパレータ１の内側であり、左方向がセパレータ１
の外側である。図４中のＨは偏向ヨーク装置（画面）の
水平軸であり、Ｖは垂直軸である。
詳細な構造について説明する。図２は、収納部１８にマ
グネット１９を装着する直前の状態を示す部分斜視図で
ある。図３は、マグネット１９の外観斜視図である。図
４は、収納部１８にマグネット１９を挿入している途中
の状態を示す図２のａ−ａ断面図であり、図５は、収納
部１８にマグネット１９を装着した状態を示す図２のａ
−ａ断面図である。なお、図２においては、右方向が図
１の上側（ネック側）であり、左方向が図１の下側（フ
ェイス側）である。また、図４，図５においては、右方
向がセパレータ１の内側であり、左方向がセパレータ１
の外側である。図４中のＨは偏向ヨーク装置（画面）の
水平軸であり、Ｖは垂直軸である。
【００２３】図２に示すように、フェイス側フランジ１
ｂの外周部には、矩形状の第１の開口部１８ａと、この
第１の開口部１８ａより細長く、第１の開口部１８ａに
連結した第２の開口部１８ｂと、さらに、第１の開口部
１８ａとほぼ同じ幅の第２の開口部１８ｂに連結した第
３の開口部１８ｍが形成されている。第１の開口部１８
ａと第３の開口部１８ｍの幅（図中左右方向の間隔）Ｄ
１は、図２，図３に示すマグネット１９の幅Ｄのばらつ
きの最大値以上の幅となっており、第２の開口部１８ｂ
の幅は、マグネット１９の幅Ｄよりも狭くなっている。
ｂの外周部には、矩形状の第１の開口部１８ａと、この
第１の開口部１８ａより細長く、第１の開口部１８ａに
連結した第２の開口部１８ｂと、さらに、第１の開口部
１８ａとほぼ同じ幅の第２の開口部１８ｂに連結した第
３の開口部１８ｍが形成されている。第１の開口部１８
ａと第３の開口部１８ｍの幅（図中左右方向の間隔）Ｄ
１は、図２，図３に示すマグネット１９の幅Ｄのばらつ
きの最大値以上の幅となっており、第２の開口部１８ｂ
の幅は、マグネット１９の幅Ｄよりも狭くなっている。
【００２４】図４にも示すように、フェイス側フランジ
１ｂの外周部には、第１の開口部１８ａの第２の開口部
１８ｂとは反対側の端部に接続し、セパレータ１の内側
へと入り込んだ舌片１８ｃが形成されている。この舌片
１８ｃは可撓性を有し、矢印にて示すようにセパレータ
１の内側方向に撓むようになっている。フェイス側フラ
ンジ１ｂの外周部における第３の開口部１８ｍの第１の
開口部１８ａとは反対側の端部には、セパレータ１の内
側へと入り込んだ断面略Ｌ字状の舌片１８ｄが形成され
ている。この舌片１８ｄも可撓性を有し、矢印にて示す
ようにセパレータ１の内側方向に撓むようになってい
る。舌片１８ｄの奥側端部は、後述の如く、マグネット
１９の先端部が当接する当て部１８d1となる。
１ｂの外周部には、第１の開口部１８ａの第２の開口部
１８ｂとは反対側の端部に接続し、セパレータ１の内側
へと入り込んだ舌片１８ｃが形成されている。この舌片
１８ｃは可撓性を有し、矢印にて示すようにセパレータ
１の内側方向に撓むようになっている。フェイス側フラ
ンジ１ｂの外周部における第３の開口部１８ｍの第１の
開口部１８ａとは反対側の端部には、セパレータ１の内
側へと入り込んだ断面略Ｌ字状の舌片１８ｄが形成され
ている。この舌片１８ｄも可撓性を有し、矢印にて示す
ようにセパレータ１の内側方向に撓むようになってい
る。舌片１８ｄの奥側端部は、後述の如く、マグネット
１９の先端部が当接する当て部１８d1となる。
【００２５】また、フェイス側フランジ１ｂの外周部に
おける第２の開口部１８ｂの管軸方向の両端面には、セ
パレータ１の内側に突出した爪１８ｅが形成されてい
る。第２の開口部１８ｂの管軸方向の両側部であるセパ
レータ１の内面は、後述の如く、マグネット１９の表面
に当接する当て部１８e1となる。さらに、舌片１８ｃの
先端部は、図４より分かるように、セパレータ１の外側
方向に若干屈曲しており、その先端には、爪１８ｅとほ
ぼ対向する位置に突起１８ｆが形成されている。爪１８
ｅと当て部１８d1との間隔Ｌ１は、図３に示すマグネッ
ト１９の長さＬのばらつきの最大値以上の長さとなって
いる。
おける第２の開口部１８ｂの管軸方向の両端面には、セ
パレータ１の内側に突出した爪１８ｅが形成されてい
る。第２の開口部１８ｂの管軸方向の両側部であるセパ
レータ１の内面は、後述の如く、マグネット１９の表面
に当接する当て部１８e1となる。さらに、舌片１８ｃの
先端部は、図４より分かるように、セパレータ１の外側
方向に若干屈曲しており、その先端には、爪１８ｅとほ
ぼ対向する位置に突起１８ｆが形成されている。爪１８
ｅと当て部１８d1との間隔Ｌ１は、図３に示すマグネッ
ト１９の長さＬのばらつきの最大値以上の長さとなって
いる。
【００２６】以上のように構成される本実施例では、第
１の開口部１８ａ，第２の開口部１８ｂ，第３の開口部
１８ｍ，舌片１８ｃ，舌片１８ｄ（当て部１８d1を含
む），爪１８ｅ，当て部１８e1，突起１８ｆが、ポケッ
ト状の収納部１８を形成している。
１の開口部１８ａ，第２の開口部１８ｂ，第３の開口部
１８ｍ，舌片１８ｃ，舌片１８ｄ（当て部１８d1を含
む），爪１８ｅ，当て部１８e1，突起１８ｆが、ポケッ
ト状の収納部１８を形成している。
【００２７】 一方、マグネット１９は、例えばフェラ
イトの焼結材により形成され、図３に示すように、板状
の直方体とされている。このマグネット１９の収納部１
８に対する挿入方向の両端部には、略三角柱状の凹部１
９ａが、表面から裏面まで貫くように形成されている。
なお、凹部１９ａは、幅Ｄの略中央部に設けている。ま
た、マグネット１９の両端部に凹部１９ａを設けること
が好ましい。
イトの焼結材により形成され、図３に示すように、板状
の直方体とされている。このマグネット１９の収納部１
８に対する挿入方向の両端部には、略三角柱状の凹部１
９ａが、表面から裏面まで貫くように形成されている。
なお、凹部１９ａは、幅Ｄの略中央部に設けている。ま
た、マグネット１９の両端部に凹部１９ａを設けること
が好ましい。
【００２８】このように形成された収納部１８に板状の
マグネット１９を装着する際には、図２に示すように、
マグネット１９を第１の開口部１８ａより収納部１８に
挿入する。そして、そのままマグネット１９を舌片１８
ｃに押し当てると、図４に示すように舌片１８ｃが内側
に撓む。マグネット１９を舌片１８ｄまで押し込むと、
舌片１８ｄも内側に撓み、その反発によりマグネット１
９の表面は、当て部１８e1に押し付けられる。そして、
マグネット１９の奥側の端面（先端部）が当て部１８d1
に当接する直前に、マグネット１９の手前側の端面（後
端部）が爪１８ｅを乗り越える。
マグネット１９を装着する際には、図２に示すように、
マグネット１９を第１の開口部１８ａより収納部１８に
挿入する。そして、そのままマグネット１９を舌片１８
ｃに押し当てると、図４に示すように舌片１８ｃが内側
に撓む。マグネット１９を舌片１８ｄまで押し込むと、
舌片１８ｄも内側に撓み、その反発によりマグネット１
９の表面は、当て部１８e1に押し付けられる。そして、
マグネット１９の奥側の端面（先端部）が当て部１８d1
に当接する直前に、マグネット１９の手前側の端面（後
端部）が爪１８ｅを乗り越える。
【００２９】この状態において、図５に示すように、舌
片１８ｃ先端の突起１８ｆがマグネット１９の凹部１９
ａと係合する。図５より分かるように、舌片１８ｃ先端
は、全体としてマグネット１９の端面に対して傾斜して
おり、突起１８ｆもまた、マグネット１９の端面に対し
て傾斜している。従って、舌片１８ｃ（突起１８ｆ）
は、マグネット１９の角部（エッジ）に当接し、マグネ
ット１９に押圧力を与えることとなる。舌片１８ｃがマ
グネット１９の角部を押圧するので、マグネット１９
は、その先端部が当て部１８d1に押し付けられると共
に、その表面が当て部１８e1に押し付けられる。なお、
爪１８ｅは、何らかの理由により舌片１８ｃによる押圧
力が弱まったりなくなった場合に、マグネット１９が第
１の開口部１８ａ方向に移動して収納部１８より脱落す
ることを防ぐ働きをする。
片１８ｃ先端の突起１８ｆがマグネット１９の凹部１９
ａと係合する。図５より分かるように、舌片１８ｃ先端
は、全体としてマグネット１９の端面に対して傾斜して
おり、突起１８ｆもまた、マグネット１９の端面に対し
て傾斜している。従って、舌片１８ｃ（突起１８ｆ）
は、マグネット１９の角部（エッジ）に当接し、マグネ
ット１９に押圧力を与えることとなる。舌片１８ｃがマ
グネット１９の角部を押圧するので、マグネット１９
は、その先端部が当て部１８d1に押し付けられると共
に、その表面が当て部１８e1に押し付けられる。なお、
爪１８ｅは、何らかの理由により舌片１８ｃによる押圧
力が弱まったりなくなった場合に、マグネット１９が第
１の開口部１８ａ方向に移動して収納部１８より脱落す
ることを防ぐ働きをする。
【００３０】これにより、マグネット１９は、挿入方向
の両端部と表裏面の４つの方向で位置が規制されること
になる。ゆえに、マグネット１９は、その寸法がばらつ
いても、ほとんど隙間（ガタ）なく収納部１８に収納保
持されることとなる。また、突起１８ｆがマグネット１
９の凹部１９ａと係合するので、マグネット１９の幅方
向の位置も規制される。マグネット１９の位置もほぼ一
定となり、コンバーゼンス特性のばらつきはほとんど発
生しない。これらにより、マグネット１９が不用意にず
れることもないので、接着剤で固定する必要もない。
の両端部と表裏面の４つの方向で位置が規制されること
になる。ゆえに、マグネット１９は、その寸法がばらつ
いても、ほとんど隙間（ガタ）なく収納部１８に収納保
持されることとなる。また、突起１８ｆがマグネット１
９の凹部１９ａと係合するので、マグネット１９の幅方
向の位置も規制される。マグネット１９の位置もほぼ一
定となり、コンバーゼンス特性のばらつきはほとんど発
生しない。これらにより、マグネット１９が不用意にず
れることもないので、接着剤で固定する必要もない。
【００３１】図６は、マグネット１９を収納部１８に収
納した状態をセパレータ１の外側（マグネット１９の表
面側）より見た平面図である。舌片１８ｃの先端に設け
た突起１８ｆとマグネット１９の凹部１９ａとの形状や
大きさの関係によっては、図６に示すように、突起１８
ｆのみがマグネット１９に当接し、突起１８ｆを除いた
舌片１８ｃの先端面１８c1はマグネット１９に当接しな
いこととなる。この場合、突起１８ｆがマグネット１９
の幅方向に対する位置規制とマグネット１９に対する押
圧力の付与との双方の働きをする。
納した状態をセパレータ１の外側（マグネット１９の表
面側）より見た平面図である。舌片１８ｃの先端に設け
た突起１８ｆとマグネット１９の凹部１９ａとの形状や
大きさの関係によっては、図６に示すように、突起１８
ｆのみがマグネット１９に当接し、突起１８ｆを除いた
舌片１８ｃの先端面１８c1はマグネット１９に当接しな
いこととなる。この場合、突起１８ｆがマグネット１９
の幅方向に対する位置規制とマグネット１９に対する押
圧力の付与との双方の働きをする。
【００３２】他の実施例として、舌片１８ｃの先端に設
けた突起１８ｆとマグネット１９の凹部１９ａとの形状
や大きさの関係によって、突起１８ｆが凹部１９ａ内に
完全に収納されるような構成としてもよい。この場合、
図７に示すように、突起１８ｆを除いた舌片１８ｃの先
端面１８c1もマグネット１９に当接することとなる。こ
のように構成すると、突起１８ｆがマグネット１９の幅
方向に対する位置規制をし、主として突起１８ｆを除い
た舌片１８ｃの先端面１８c1がマグネット１９に対して
押圧力を付与する。
けた突起１８ｆとマグネット１９の凹部１９ａとの形状
や大きさの関係によって、突起１８ｆが凹部１９ａ内に
完全に収納されるような構成としてもよい。この場合、
図７に示すように、突起１８ｆを除いた舌片１８ｃの先
端面１８c1もマグネット１９に当接することとなる。こ
のように構成すると、突起１８ｆがマグネット１９の幅
方向に対する位置規制をし、主として突起１８ｆを除い
た舌片１８ｃの先端面１８c1がマグネット１９に対して
押圧力を付与する。
【００３３】このように、マグネット１９の角部に当接
してマグネット１９を当て部１８d1方向及び当て部１８
e1方向に押し付ける部分は、突起１８ｆであってもよ
く、突起１８ｆを除いた舌片１８ｃの先端部（先端面１
８c1）であってもよい。換言すれば、突起１８ｆは、少
なくとも、収納部１８内におけるマグネット１９の位置
をマグネット１９の幅方向に対する位置規制手段として
作用すればよい。
してマグネット１９を当て部１８d1方向及び当て部１８
e1方向に押し付ける部分は、突起１８ｆであってもよ
く、突起１８ｆを除いた舌片１８ｃの先端部（先端面１
８c1）であってもよい。換言すれば、突起１８ｆは、少
なくとも、収納部１８内におけるマグネット１９の位置
をマグネット１９の幅方向に対する位置規制手段として
作用すればよい。
【００３４】ところで、突起１８ｆの形状は任意でよ
い。蒲鉾状（半円柱状），四角柱状，三角柱状等のいず
れでもよい。また、その長さも任意でよい。マグネット
１９に設ける凹部１９ａの形状も、三角柱状に限定され
ず、半円柱状，四角柱状等任意でよい。さらに、特に図
示しないが、マグネット１９に突起を形成し、舌片１８
ｃの先端部に凹部を形成し、この突起と凹部とを互いに
係合させるようにしてもよい。舌片１８ｃの突起１８ｆ
（もしくは凹部）とマグネット１９の凹部１９ａ（もし
くは突起）の数は、１つずつでなく、複数個ずつ設けて
もよい。
い。蒲鉾状（半円柱状），四角柱状，三角柱状等のいず
れでもよい。また、その長さも任意でよい。マグネット
１９に設ける凹部１９ａの形状も、三角柱状に限定され
ず、半円柱状，四角柱状等任意でよい。さらに、特に図
示しないが、マグネット１９に突起を形成し、舌片１８
ｃの先端部に凹部を形成し、この突起と凹部とを互いに
係合させるようにしてもよい。舌片１８ｃの突起１８ｆ
（もしくは凹部）とマグネット１９の凹部１９ａ（もし
くは突起）の数は、１つずつでなく、複数個ずつ設けて
もよい。
【００３５】さらに他の実施例として、図８に示すよう
に、舌片１８ｄにも突起１８d2を設け、マグネット１９
の先端側の凹部１９ａに突起１８d2を係合させるように
してもよい。マグネット１９の収納部１８に対する挿入
方向の両端部に凹部１９ａを形成しているのは、マグネ
ット１９をいずれの方向からでも挿入できるようにする
ためである。従って、舌片１８ｄに突起１８d2を設けな
い上記の実施例では、マグネット１９の先端側の凹部１
９ａは特に位置規制手段として作用していない。図８に
示す実施例は、舌片１８ｄに突起１８d2を設けることに
よって、マグネット１９の先端側の凹部１９ａも位置規
制手段として作用させるようにしたものである。
に、舌片１８ｄにも突起１８d2を設け、マグネット１９
の先端側の凹部１９ａに突起１８d2を係合させるように
してもよい。マグネット１９の収納部１８に対する挿入
方向の両端部に凹部１９ａを形成しているのは、マグネ
ット１９をいずれの方向からでも挿入できるようにする
ためである。従って、舌片１８ｄに突起１８d2を設けな
い上記の実施例では、マグネット１９の先端側の凹部１
９ａは特に位置規制手段として作用していない。図８に
示す実施例は、舌片１８ｄに突起１８d2を設けることに
よって、マグネット１９の先端側の凹部１９ａも位置規
制手段として作用させるようにしたものである。
【００３６】ここでも、図８に示すように、突起１８d2
は、マグネット１９の先端裏面側の角部に当接している
ので、舌片１８ｄは、マグネット１９の手前側端部を舌
片１８ｃ側に押し付け、マグネット１９の表面を当て部
１８e1に押し付ける。このように、マグネット１９の両
端部で位置規制及び押圧力を付加する構成は、マグネッ
ト１９が比較的大きい場合に効果的である。
は、マグネット１９の先端裏面側の角部に当接している
ので、舌片１８ｄは、マグネット１９の手前側端部を舌
片１８ｃ側に押し付け、マグネット１９の表面を当て部
１８e1に押し付ける。このように、マグネット１９の両
端部で位置規制及び押圧力を付加する構成は、マグネッ
ト１９が比較的大きい場合に効果的である。
【００３７】この場合も、マグネット１９の先端部に突
起を形成し、舌片１８ｄに突起１８d2の代わりに凹部を
形成し、この突起と凹部とを互いに係合させるようにし
てもよい。また、マグネット１９の両端部の一方に凹
部、他方に凸部を設け、舌片１８ｃや舌片１８ｄにそれ
らに係合する凸部や凹部を設けてもよい。
起を形成し、舌片１８ｄに突起１８d2の代わりに凹部を
形成し、この突起と凹部とを互いに係合させるようにし
てもよい。また、マグネット１９の両端部の一方に凹
部、他方に凸部を設け、舌片１８ｃや舌片１８ｄにそれ
らに係合する凸部や凹部を設けてもよい。
【００３８】以上説明した実施例では、ポケット状の収
納部１８にマグネット１９を収納する偏向ヨーク装置に
ついて示したが、本発明による収納部１８の構造は、マ
グネット１９だけでなく、磁性片等の他の磁界特性補正
用部品を収納する構造としても用いることができる。ま
た、マグネット１９（磁界特性補正用部品）の形状等も
本実施例に限定されるものではない。
納部１８にマグネット１９を収納する偏向ヨーク装置に
ついて示したが、本発明による収納部１８の構造は、マ
グネット１９だけでなく、磁性片等の他の磁界特性補正
用部品を収納する構造としても用いることができる。ま
た、マグネット１９（磁界特性補正用部品）の形状等も
本実施例に限定されるものではない。
【００３９】本実施例では、マグネット１９が板状であ
るので、舌片１８ｃ（突起１８ｆ）もしくは突起１８d2
が当接してマグネット１９に押圧力を与える部分を角部
と称した。この角部とは、例えば直角状のエッジに限定
されるものではなく、アールを付した曲面であってもよ
い。マグネット１９の先端面及び後端面と裏面との境界
部分であり、押圧力を付した場合に、マグネット１９の
挿入方向（もしくはその逆方向）とマグネット１９の表
面方向との２方向にマグネット１９を押し付ける部分は
全て角部の範疇である。
るので、舌片１８ｃ（突起１８ｆ）もしくは突起１８d2
が当接してマグネット１９に押圧力を与える部分を角部
と称した。この角部とは、例えば直角状のエッジに限定
されるものではなく、アールを付した曲面であってもよ
い。マグネット１９の先端面及び後端面と裏面との境界
部分であり、押圧力を付した場合に、マグネット１９の
挿入方向（もしくはその逆方向）とマグネット１９の表
面方向との２方向にマグネット１９を押し付ける部分は
全て角部の範疇である。
【００４０】さらに、収納部１８やこれに収納する磁界
特性補正用部品の位置は、フェイス側フランジ１ｂの外
周部に限定されることもなく、セパレータ１以外の樹脂
部に収納部１８に相当する構成を備えた偏向ヨーク装置
に対しても本発明の構造を用いることができる。また、
図１では、いわゆるサドル・サドル型の偏向ヨーク装置
について示したが、サドル・トロイダル型の偏向ヨーク
装置であってもよいことは当然である。
特性補正用部品の位置は、フェイス側フランジ１ｂの外
周部に限定されることもなく、セパレータ１以外の樹脂
部に収納部１８に相当する構成を備えた偏向ヨーク装置
に対しても本発明の構造を用いることができる。また、
図１では、いわゆるサドル・サドル型の偏向ヨーク装置
について示したが、サドル・トロイダル型の偏向ヨーク
装置であってもよいことは当然である。
【００４１】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の偏
向ヨーク装置によれば、磁界特性補正用部品の外形寸法
がばらついていても、磁界特性補正用部品をほぼ定まっ
た位置に位置決めすることができ、磁界特性補正用部品
の位置が不用意にずれてしまうことがない。よって、磁
界特性がばらついたり、変動することを防ぐことがで
る。幅方向の位置決めもなされ、磁界特性のばらつきを
さらに効果的に抑えることができる。
向ヨーク装置によれば、磁界特性補正用部品の外形寸法
がばらついていても、磁界特性補正用部品をほぼ定まっ
た位置に位置決めすることができ、磁界特性補正用部品
の位置が不用意にずれてしまうことがない。よって、磁
界特性がばらついたり、変動することを防ぐことがで
る。幅方向の位置決めもなされ、磁界特性のばらつきを
さらに効果的に抑えることができる。
【図１】本発明の全体構成例を示す斜視図である。
【図２】本発明の一実施例を示す部分斜視図である。
【図３】本発明で用いる磁界特性補正用部品の一構成例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図４】本発明の一実施例を説明するための部分断面図
である。
である。
【図５】本発明の一実施例を説明するための部分断面図
である。
である。
【図６】本発明の一実施例を説明するための部分平面図
である。
である。
【図７】本発明の他の実施例を示す部分平面図である。
【図８】本発明のさらに他の実施例を示す部分断面図で
ある。
ある。
【図９】従来例の全体構成を示す斜視図である。
【図１０】従来例を示す部分斜視図である。
【図１１】従来例を説明するための部分断面図である。
１ セパレータ
１ａ ネック側フランジ
１ｂ フェイス側フランジ
１８ 収納部
１８ａ，１８ｂ，１８ｍ 開口部
１８ｃ，１８ｄ 舌片
１８c1 先端面
１８d1，１８e1 当て部
１８ｅ 爪
１８ｆ，１８d2 突起
１９ マグネット（磁界特性補正用部品）
１９ａ 凹部
Claims (2)
- 【請求項１】磁界特性補正用部品を収納する収納部を備
えた偏向ヨーク装置において、前記磁界特性補正用部品は、 前記磁界特性補正用部品の前記収納部に対する挿入方向
の先端部と後端部との双方に、前記磁界特性補正用部品
の幅方向の略中央部に形成した凹部を備え、 前記収納部は、 前記磁界特性補正用部品の表面が当接する第１の当て部
と、 前記磁界特性補正用部品の前記先端部が当接する第２の
当て部と、 前記磁界特性補正用部品の前記後端部と前記磁界特性補
正用部品の裏面との角部に当接し、前記磁界特性補正用
部品を前記第１及び第２の当て部双方に押し付ける可撓
性を有すると共に、前記磁界特性補正用部品の前記後端
部に設けた前記凹部に係合する突起を有して前記磁界特
性補正用部品の幅方向の位置を規制する舌片とを備える
ことを特徴とする偏向ヨーク装置。 - 【請求項２】磁界特性補正用部品を収納する収納部を備
えた偏向ヨーク装置において、 前記磁界特性補正用部品は、 前記磁界特性補正用部品の前記収納部に対する挿入方向
の先端部と後端部との双方に、前記磁界特性補正用部品
の幅方向の略中央部に形成した突起を備え、 前記収納部は、 前記磁界特性補正用部品の表面が当接する第１の当て部
と、 前記磁界特性補正用部品の前記先端部が当接する第２の
当て部と、 前記磁界特性補正用部品の前記後端部と前記磁界特性補
正用部品の裏面との角部に当接し、前記磁界特性補正用
部品を前記第１及び第２の当て部双方に押し付ける可撓
性を有すると共に、前記磁界特性補正用部品の前記後端
部に設けた前記突起に係合する凹部を有して前記磁界特
性補正用部品の幅方向の位置を規制する舌片とを備える
ことを特徴とする 偏向ヨーク装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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