JP3490149B2 - 積層型チップトランス - Google Patents

積層型チップトランス

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JP3490149B2 JP19567294A JP19567294A JP3490149B2 JP 3490149 B2 JP3490149 B2 JP 3490149B2 JP 19567294 A JP19567294 A JP 19567294A JP 19567294 A JP19567294 A JP 19567294A JP 3490149 B2 JP3490149 B2 JP 3490149B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電子機器に好適に
用いられうる積層型チップトランスとその製作方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】各種電子機器には積層型チップトラン
ス、特に薄型のカード搭載用チップトランスが多く用い
られている。
【0003】導電パターンを形成していない複数枚の磁
性体シートを積層してなる第1の磁性体積層部と、導電
パターンを形成した複数枚の磁性体シートを積層してな
る第2の磁性体積層部と、導電パターンを形成していな
い複数枚の磁性体シートを積層してなる第3の磁性体積
層部とを順次積層してなる積層型チップトランスはすで
に提案されている。従来の積層型チップトランスにおけ
る第2の磁性体積層部は、図21に示すように、四角形
のうちの3辺にほぼ相当する約3/4ターンの同心配置
の2組のコイル導体用導電パターン61および62を印
刷により形成した磁性体シート60を複数枚用意し、そ
れらを順次90°ずつ回転させた相対位置をもって積層
すると共に、隣接する2層の磁性体シートの対応する導
電パターン間において、下層の磁性体シートの導電層の
終端と上層の磁性体シートの導電層の始端とを、上層の
磁性体シートに形成したスルーホール介して導電接続す
ることにより連続した2組のコイルを形成する。このよ
うに第2の磁性体積層部は鉄心脚とその上に巻装したコ
イルを一つの構造体として作ったものに相当する。
【0004】なお、第1および第3の磁性体積層部は主
磁束を導く上下両ヨークとして機能する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】積層型チップトランス
つまり磁性体シートの平面サイズはせいぜい数mm平方
程度であり、その上に形成される導電パターン61およ
び62間の間隔はたかだか数百μm程度であり、一方で
はコイル短絡の原因となるばかりでなく、他方では導電
パターン相互間の間隔の存在そのものが漏れ磁束発生の
原因となり、効率低下を引き起こす。
【0006】したがって本発明は、コイル相互間の間隔
の存在による漏れ磁束のない、短絡のおそれのない積層
型チップトランスとその製作方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
コイルを有する六角形の第1の磁性体シート積層体とそ
の上下に配置される六角形の第2の磁性体シート積層体
とからなり、第1の磁性体シート積層体は、それぞれ1
つおきの3辺の端縁に近接して端縁に平行な直線状の3
本の導電パターンを形成すると共に、各導電パターンの
始端位置にそれぞれスルーホールを形成した複数枚の磁
性体シートからなり、これらの磁性体シートを、隣接す
る磁性体シートの一方の導電パターンの終端と他方の導
電パターンの始端とが対向するように順次60°ずつ相
対位置をずらして積層し、各磁性体シートの各コイルご
とに、隣接する磁性体シートの一方の導電パターンの終
端と他方の導電パターンの始端とを他方の導電パターン
の始端に形成されているスルーホールを介して導電接続
することにより6枚の磁性体シートごとに1ターンの3
組のコイルを構成していることを特徴とするものであ
る。
【0010】 請求項2記載の発明は、第1の磁性体シ
ート積層体は、3本の導電パターンを形成した磁性体シ
ートの下層および上層の少なくとも一方に、1つおきの
2辺の端縁に近接してそれぞれ端縁に平行な直線状の2
本の導電パターンを形成すると共にその導電パターンの
始端にスルーホールを形成した第2パターンの磁性体シ
ートと、任意の1辺の端縁に近接して端縁に平行な直線
状の1本の導電パターンを形成すると共にその導電パタ
ーンの始端にスルーホールを形成した第3パターンの磁
性体シートとの少なくとも一方を少なくとも1枚さらに
付加的に備えていることを特徴とするものである。
【0011】 請求項3記載の発明は、コイルを有する
四角形の第1の磁性体シート積層体とその上下に配置さ
れる四角形の第2の磁性体シート積層体とからなり、第
1の磁性体シート積層体は、それぞれ第1辺の端縁に近
接する中央部を始端とし第1辺から第4辺に沿ってそれ
に平行に走り、第4辺の端縁に近接する中央部を終端と
する3/4ターンの導電パターンを形成した複数枚の磁
性体シートからなり、これらの磁性体シートは、各導電
パターンの始端および端縁との間に形成されその始端に
導電接続された第1のスルーホールおよびそこから90
°回転した第2辺の対応する位置に導電パターンから絶
縁して形成された第2のスルーホールを有する第1パタ
ーンの磁性体シートと、第1のスルーホールおよびそこ
から180°回転した第3辺の対応する位置に導電パタ
ーンから絶縁して形成された第3のスルーホールを有す
る第2パターンの磁性体シートとからなり、これらの2
つのパターンの磁性体シートを交互に順次90°ずつ相
対位置をずらして積層し、1つおきの磁性体シートの一
方の導電パターンの終端と他方の導電パターンの始端と
を他方の導電パターンの始端に形成されているスルーホ
ールおよび中間に介在する磁性体シートの対応する位置
に形成されているスルーホールを介して相互に導電接続
することにより1枚おきの磁性体シートの導電パターン
どうしで都合2組のコイルを構成したことを特徴とする
ものである。
【0012】 請求項4記載の発明は、第1の磁性体シ
ート積層体は、2組のコイルのターン数調整のために、
最下層および最上層の少なくとも一方に、第1のスルー
ホールのみを有する第3パターンの磁性体シートを少な
くとも1枚、さらに備えていることを特徴とするもので
ある。
【0013】 請求項5記載の発明は、コイルを有する
四角形の第1の磁性体シート積層体とその上下に配置さ
れる四角形の第2の磁性体シート積層体とからなり、第
1の磁性体シート積層体は、それぞれ第1辺の端縁に近
接する中央部を始端とし第1辺から第4辺に沿ってそれ
に平行に走り、第4辺の端縁に近接する中央部を終端と
する3/4ターンの導電パターンを形成すると共に、各
導電パターンの始端および端縁との間に形成されその始
端に導電接続された第1のスルーホール、そこから90
°回転した第2辺の対応する位置に導電パターンから絶
縁して形成された第2のスルーホール、およびそこから
さらに90°回転した第3辺の対応する位置に導電パタ
ーンから絶縁して形成された第3のスルーホールを有す
る第1パターンの磁性体シートを、順次90°ずつ相対
位置をずらして積層し、2つおきの磁性体シートの一方
の導電パターンの終端と他方の導電パターンの始端とを
他方の導電パターンの始端に形成されているスルーホー
ルおよび中間に介在する2枚の磁性体シートの対応する
位置に形成されているスルーホールを介して相互に導電
接続することにより2枚おきの磁性体シートの導電パタ
ーンどうしで連続した都合3組のコイルを構成したこと
を特徴とするものである。
【0014】 請求項6記載の発明は、第1の磁性体シ
ート積層体は、3組のコイルのターン数調整のために、
最下層および最上層の少なくとも一方に、第1のスルー
ホールおよび第3のスルーホールのみを有する第2パタ
ーンの磁性体シートと、第1のスルーホールおよび第2
のスルーホールのみを有する第3パターンの磁性体シー
トと、第1のスルーホールのみを有する第4パターンの
磁性体シートとの内の少なくとも1種類の磁性体シート
を少なくとも1枚付加的に備えていることを特徴とする
ものである。
【0015】
【0016】
【作用】請求項1および2に記載の発明においては、基
本的に6枚の磁性体シートごとに1ターンの3組のコイ
ルを構成し、3組のコイルが軸方向から見て同一位置に
重なり合っているが空間的には離れた形で存在する。ス
クリーン印刷が容易であり、軸方向に見た両コイル間の
隙間はゼロであり、従って、両コイル間の漏れ磁束をゼ
ロにし、トランスとしての効率を向上させることができ
る。
【0017】 請求項3および4に記載の発明において
は、3/4ターンの同一導電パターンの磁性体シートを
1枚おきにスルーホールを介して導電接続することによ
り2組のコイルを形成する。これによっても請求項1,
2の発明と同様の作用・効果を奏することができる。
【0018】 請求項5および6に記載の発明において
は、同一導電パターンは請求項3および4のものと同様
であるが、スルーホールの明け方を異ならせることによ
り、磁性体シートを2枚おきにスルーホールを介して導
電接続することにより3組のコイルを形成する。これに
よっても請求項1,2の発明と同様の作用・効果を奏す
ることができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明による積層型チップトランスの一実
施例を示すものである。この積層型チップトランス2の
特徴は2組のコイルが軸方向から見て同一位置に重なる
形で形成されることにある。
【0020】図2、図3および図4はそれぞれ図1のチ
ップトランス2を作るために用意される2コイル用導電
パターン付きの磁性体シート10、1コイル用導電パタ
ーン付きの磁性体シート15、および導電パターンなし
の磁性体シート18を示すものである。磁性体シート1
0,15はコイルターン数に応じた枚数だけ用意され
る。磁性体シート10,15,18はNi−Zn系のフ
ェライトにより作られる。磁性体シート10(図2)に
は対向辺部に互いに平行な2本の導電パターン11,1
3が、また磁性体シート15(図3)には一辺部に1本
の導電パターン16が、それぞれスクリーン印刷により
形成されている。各導電パターン11,13,16の各
始端(コイルとしての始端)にはスルーホール12,1
4ないし17が形成されている。磁性体シート18(図
4)はコイルの上下に位置して磁束案内用のヨークを構
成するために用いられる。
【0021】図1に示すように、まず下部ヨークを形成
する導電パターンなしの磁性体シート18を必要な枚数
だけ積層して第1層S1が構成される。図には概念的に
1枚のシートしか示されていないが、実際は必要な磁路
断面積が得られるような枚数だけ積層される。第1層S
1の上に、それぞれ磁性体シート10からなる第2層S
2ないし第10S10が順次時計回りに60°回転させ
た相対位置をもって積層されている。積層される。第2
層S2においては、磁性体シート10の上に形成されて
いる導電パターン11,13の各始端部にそこからシー
トの端縁にまで至る端子電極T11,T21が付加的に
形成されている。
【0022】第2層S2と第3層S3間において、層S
2の導電パターン11,13の終端はそれぞれ層S3の
導電パターン11,13の始端に、層S3の導電パター
ン11,13の始端に設けられているスルーホール1
2,14を介して導電接続されている。同様に、第3層
S3と第4層S4間においては、層S3の導電パターン
11,13の終端は層S4の導電パターン11,13の
始端に、層S4の導電パターン11,13の始端に設け
られているスルーホール12,14を介して導電接続さ
れている。以下、同様にして、順次第10層S10まで
の積層・接続が行われる。第10層S10の導電パター
ン13の終端部にはそこからシートの端縁にまで至る端
子電極T22が付加的に形成されている。かくして、第
2層S2の端子電極T21から第10層S10の端子電
極T22に至る9枚の磁性体シートの導電パターン13
により連続した9/4ターンのコイルが形成されること
になる。
【0023】第10層S10の上に配置される第11層
S11および第12層S12はそれぞれ導電パターン1
6を形成した磁性体シート15からなっている。これら
の磁性体シート15は導電パターン16が直下層の磁性
体シートの対応する導電パターンに対して時計回りに9
0°回転した相対位置をとるように積層されている。そ
して、層S10の導電パターン11の終端は層S11の
導電パターン16の始端に、層S11の導電パターン1
6の始端に設けられているスルーホール17を介して導
電接続される。層S11の導電パターン16の終端は層
S12の導電パターン16の始端に、層S12の導電パ
ターン16の始端に設けられているスルーホール17を
介して導電接続される。第12層S12の導電パターン
16の終端部にはそこからシートの端縁にまで至る端子
電極T12が付加的に形成されている。かくして、第2
層S2の端子電極T11から第12層S12の端子電極
T12に至る11枚の磁性体シートの導電パターン11
および16により11/4ターンのコイルが形成される
ことになる。
【0024】第12層S12の上には上部ヨークを形成
する導電パターンなしの磁性体シート18を必要な枚数
だけ積層したものからなる第13層S13が積層され
る。この第13層S13における磁性体シート18の積
層枚数も第1層S1の場合と同様の考え方に基づいて決
定される。
【0025】以上のようにして積層型チップトランス2
が構成される。このチップトランス2には、端子電極T
11,T12間に1組のコイルが、また端子電極T2
1,T22間にもう1組のコイルが形成され、都合2組
のコイルが軸方向から見れば同一位置に重なり合ってい
るが、空間的には離れて絶縁された形で存在することに
なる。以上の説明からも分かるように導電パターンを有
する磁性体シートは必要なコイルターン数に応じて用意
される。
【0026】図1の実施例によれば、2組のコイルが軸
方向から見て同一位置に重なり合った形で存在するた
め、軸方向に見た両コイル間の隙間がゼロであり、従っ
て、両コイル間の漏れ磁束をゼロにし、トランスとして
の効率を向上させることができる。さらに2組のコイル
を形成する2つの導電パターンは図2から分かるように
距離が最大限に離れており、コイル間の分布容量が小さ
くなるばかりでなく、コイル間の短絡をほとんど心配す
る必要がなく、導電パターンの印刷が容易であるという
利点がある。また、導電パターンの種類は基本的には2
種類ですみ、必要なコイルターン数に応じて図2または
図3の磁性体シート10,15をそれぞれ何枚かずつ用
意すればよいので、製造コストの削減を達成することが
できる。
【0027】図5は本発明による積層型チップトランス
の第2の実施例を示すものである。この実施例による積
層型チップトランス20の特徴は、正六角形をした4種
類の磁性体シート(図6〜9参照)を用いて、3組のコ
イルが軸方向から見て同一位置に重なる形で形成される
ことにある。
【0028】図6の磁性体シート21には六角形の1つ
おきの3辺の近くに位置するように3本の導電パターン
22,23,24が形成され、図7の磁性体シート25
には六角形の1つおきの2辺の近くに位置するように2
本の導電パターン26,27が形成され、図8の磁性体
シート28には六角形の任意の1辺の近くに位置するよ
うに1本の導電パターン29が形成されている。各磁性
体シート21,25,28の導電パターンの始端を形成
する端部にはそれぞれスルーホールHが形成されてい
る。これらの磁性体シートはコイル本体を構成するのに
用いられる。図9の磁性体シート30には導電パターン
が形成されておらず、コイルの上下に配置されてヨーク
を構成するために用いられる。
【0029】図5に示すように、まず下部ヨークを形成
する導電パターンなしの磁性体シート30を必要な枚数
だけ積層して第1層S1が構成される。ここでも概念的
に1枚のシートしか示されていないが、実際は必要な磁
路断面積が得られるような枚数だけ積層される。第1層
S1の上に第2層S2が積層される。第2層S2は、磁
性体シート28を基本とし、そこに形成されている導電
パターン29の始端部にそこからシートの端縁にまで至
る端子電極T11が付加的に形成されたものである。
【0030】第2層S2の上に第3層S3が積層され
る。第3層S3の磁性体シート28は導電パターン29
が第2層S2の磁性体シート上の導電パターン29に対
して時計回りに60°回転させた相対位置で配置されて
いる。両層S2,S3間で、前者の導電パターン29の
終端と後者の導電パターン29の始端とが、後者の導電
パターンの始端部に形成されたスルーホールHを介して
導電接続されている。
【0031】第3層S3の上に第4層S4が積層され
る。第4層S4には磁性体シート25が配置される。第
4層S4の磁性体シート25は導電パターン27が第3
層S3の磁性体シート上の導電パターン29に対して時
計回りに60°回転した相対位置をとるように配置され
る。第4層の導電パターン26の始端部にはそこからシ
ートの端縁にまで至る端子電極T21が付加的に形成さ
れている。両層S3,S4間で、前者の導電パターン2
9の終端と後者の導電パターン27の始端とが、後者の
導電パターンの始端部に形成されたスルーホールHを介
して導電接続される。
【0032】第4層S4の上に第5層S5が積層され
る。第5層S5には磁性体シート25が配置される。第
5層S4の磁性体シート25は導電パターン27が第4
層S4の磁性体シート上の導電パターン27に対して時
計回りに60°回転した相対位置をとるように配置され
る。両層S4,S5間で、前者の導電パターン26の終
端と後者の導電パターン26の始端とが、後者の導電パ
ターンの始端部に形成されたスルーホールHを介して導
電接続され、また、前者の導電パターン27の終端と後
者の導電パターン27の始端とが、後者の導電パターン
の始端部に形成されたスルーホールHを介して導電接続
されている。
【0033】以下、第5層S4の上には、第6層S6〜
第11層S11として磁性体シート21が配置され、第
12層S12〜第13層S13には磁性体シート25が
配置され、第14層S14〜第15層S15には磁性体
シート28が配置され、最上層たる第16層S16には
複数枚の磁性体シート30が配置される。第6層S6の
導電パターン24の始端に端子電極T31が付加的に形
成され、第11層S11の導電パターン24の終端に端
子電極T32が付加的に形成され、第13層S13の導
電パターン26の終端に端子電極T22が付加的に形成
され、さらに、第15層S15の導電パターン28の終
端に端子電極T12が付加的に形成されている。
【0034】以上の各層の導電パターンを図示のごとく
順次導電接続することにより、端子電極T11,T12
間に約14/6ターンのコイルが形成され、端子電極T
21,T22間に約10/6ターンのコイルが形成さ
れ、端子電極T31,T32間に約6/6ターンのコイ
ルが形成された積層型チップトランス20を構成するこ
とができる。なお、具体的に使用すべき磁性体シートの
種類とその枚数は、必要とするコイルターン数に応じて
決定すればよい。これらの都合3組のコイルはトランス
20の軸方向から見れば同一位置に重なり合っている
が、空間的には離れて絶縁された形で存在することにな
る。
【0035】図5の実施例によれば、3組のコイルが軸
方向から見て同一位置に重なり合った形で存在するた
め、軸方向に見た各コイル間の隙間がゼロであり、従っ
て、各コイル間の漏れ磁束をゼロにし、トランスとして
の効率を向上させたりすることが可能なことは図1の実
施例の場合と同様である。なお、このトランス20の3
コイルは、1つは入力巻線として、他の2つは出力巻線
として使用することができる。
【0036】図10は本発明による積層型チップトラン
スの第3の実施例を示すものである。この実施例による
積層型チップトランス40の特徴は、図11〜13に示
すように、導電パターンはすべて同一形状であるが、ス
ルーホールの位置のみが異なる3種類の四角形をした磁
性体シート41(図11),43(図12)および45
(図13)を用いて2コイルを構成する点にある。この
トランス40は実際には導電パターンなしのヨーク用磁
性体シート47(図14)をも用いる。
【0037】磁性体シート41,43,45にはそれぞ
れ第1辺(任意の基準辺)近傍の中央部から第4辺近傍
の中央部にまで約3/4ターンの導電パターン42,4
4,46が形成されている。各導電パターンの両端部は
シート端縁との中間にまで延びる接続部42s,42
e;44s,44e;46s,46eが形成されてい
る。なお、サフィックスsは始端接続部を示し、サフィ
ックスeは終端接続部を示す。さらに、磁性体シート4
1には導電パターンの42の始端接続部42sの端部
と、それに対応する90°回転位置(第2辺)にそれぞ
れスルーホールH1,H2が形成されている。磁性体シ
ート43には導電パターン44の始端接続部44sの端
部と、それに対応する180°回転位置(第3辺)にそ
れぞれスルーホールH1,H3が形成されている。磁性
体シート45には導電パターン46の始端接続部46s
の端部にのみスルーホールH1が形成されている。
【0038】図10に示すように、まず下部ヨークを形
成する導電パターンなしの磁性体シート47を必要な枚
数だけ積層して第1層S1が構成される。ここでも概念
的に1枚のシートしか示されていない。第1層S1の上
に磁性体シート45からなる第2層S2が積層される。
第2層S2の磁性体シート45の導電パターン46の始
端接続部(46s)にそこからシートの端縁にまで至る
端子電極T11が形成されている。
【0039】第2層S2の上に磁性体シート45からな
る第3層S3が積層される。第3層S3の磁性体シート
45は第2層S2の磁性体シート45に対し反時計回り
に90°回転させた相対位置をもって配置されている。
両層S2,S3間で、前者の導電パターン46の終端接
続部(46e)と後者の導電パターン46の始端接続部
(46s)とが、後者の磁性体シートの導電パターン始
端接続部(46s)に形成されたスルーホールH1を介
して導電接続されている。
【0040】第3層S3の上に磁性体シート43からな
る第4層S4が積層される。第4層S4の磁性体シート
43はスルーホールH1が第2層S2の磁性体シート4
5のスルーホールH1と同一位置にくるように配置され
る。第4層S4の磁性体シート43の導電パターン44
の始端接続部(44s)にそこからシートの端縁にまで
至る端子電極T21が形成されている。第3層S3と第
4層S4との間の電気的な相互接続はない。
【0041】第4層S4の上に磁性体シート41からな
る第5層S5が積層される。第5層S5の磁性体シート
41は、スルーホールH1が第4層S4の磁性体シート
43のスルーホールH3と同一位置にくるような相対位
置をもって配置される。第5層S5の導電パターン42
の始端接続部と第3層S3の終端接続部とが、第5層S
5のスルーホールH1および第4層S4のスルーホール
H3を介して導電接続される。
【0042】第5層S5の上に磁性体シート43からな
る第6層S6が積層される。第6層S6の磁性体シート
43は、スルーホールH1が第5層S5のスルーホール
H2と同一位置にくるような相対位置をもって配置され
る。第6層S6の始端接続部と第4層S4の終端接続部
とが、第6層S6のスルーホールH1および第5層S5
のスルーホールH2を介して導電接続される。
【0043】第6層S6の上に磁性体シート41からな
る第7層S7が積層される。第7層S7の磁性体シート
41は、スルーホールH1が第6層S6のスルーホール
H3と同一位置にくるような相対位置をもって配置され
る。第7層S7の始端接続部と第5層S5の終端接続部
とが、第7層S7のスルーホールH1および第6層S6
のスルーホールH3を介して導電接続される。
【0044】以下同様に、第7層S7の上に、磁性体シ
ート43からなる第8層S8、磁性体シート41からな
る第9層S9、磁性体シート43からなる第10層S1
0、磁性体シート45からなる第11層S11、磁性体
シート45からなる第12層S12、および磁性体シー
ト47からなる第13層S13が順次積層され、第8層
S8と第6層S6との間の相互接続、第9層S9と第7
層S7との間の相互接続、第10層S10と第8層S8
との間の相互接続、第11層S11と第9層S9との間
の相互接続、さらに第12層S12と第11層S11と
の間の相互接続が行われる。第10層S10の導電パタ
ーン44の終端接続部(44e)にそこからシートの端
縁にまで至る端子電極T22が形成され、また、第12
層S12の導電パターン46の終端接続部(46e)に
そこからシートの端縁にまで至る端子電極T12が形成
される。
【0045】かくして図10の実施例によれば、端子電
極T11,T12間に21/4ターンのコイルが形成さ
れ、端子電極T21,T22間に12/4ターンのコイ
ルが形成された積層型チップトランス40を構成するこ
とができる。なお、具体的に使用すべき磁性体シートの
種類とその枚数は、必要とするコイルターン数に応じて
決定される。これらの都合2組のコイルはトランス40
の軸方向から見れば同一位置に重なり合っているが、空
間的には離れて絶縁された形で存在することになる。従
って、この実施例によれば、コイル相互間に漏れ磁束の
ない高効率のトランスを提供することができる。この実
施例によるトランス40の利点は、1枚の磁性体シート
に1つの導電パターンしか印刷しないので、2つの導電
パターン間すなわち2コイル間の短絡に特に注意する必
要がないことである。
【0046】図15は本発明による積層型チップトラン
スの第4の実施例を示すものである。この実施例による
積層型チップトランス50の特徴は、第3の実施例と同
様に、導電パターンはすべて同一形状であるが、スルー
ホールの位置が異なる4種類の磁性体シート51(図1
6),53(図17)、55(図18)および57(図
19)を用いて3コイルを構成する点にある。このトラ
ンス50においても導電パターンなしのヨーク用磁性体
シート59(図20)を付加的に用いる。
【0047】磁性体シート51,53,55,57には
それぞれ第1辺(任意の基準辺)近傍の中央部から第4
辺近傍の中央部にまで約3/4ターンの導電パターン5
2,54,56,58が形成されている。各導電パター
ンの両端部はシート端縁との中間にまで延びる接続部5
2s,52e;54s,54e;56s,56e、58
s,58eが形成されている。なお、サフィックスsは
始端接続部を示し、サフィックスeは終端接続部を示
す。磁性体シート51には導電パターンの52の始端接
続部52sの端部と、それに対応する90°回転位置
(第2辺)および180°回転位置(第3辺)に都合3
個のスルーホールH1,H2,H3が形成されている。
磁性体シート53には導電パターン54の始端接続部5
4sの端部と、それに対応する180°回転位置(第3
辺)に都合2個のスルーホールH1,H3が形成されて
いる。磁性体シート55には導電パターン56の始端接
続部56sの端部とそれに対応する90°回転位置(第
2辺)に都合2個のスルーホールH1,H2が形成され
ている。磁性体シート57には導電パターン58の始端
接続部58sの端部にのみ1個のスルーホールH1が形
成されている。
【0048】図15に示すように、この積層型チップト
ランス50の巻線部は導電パターンなしの磁性体シート
59からなる下ヨーク用の第1層S1と上ヨーク用の第
21層S21との間に第2層S2〜第20層S20によ
って構成される。第2層S2、第3層S3、第19層S
19および第20層S20はそれぞれ磁性体シート57
からなっている。第4層S4、第16層S16および第
18層S18は磁性体シート55からなっている。第5
層S5および第17層S17は磁性体シート53からな
っている。第6層S6〜第15層S15はそれぞれ磁性
体シート51からなっている。
【0049】第2層S2の磁性体シート57の導電パタ
ーン58の始端接続部にはそこからシートの端縁にまで
至る端子電極T11が形成されている。同様に、第4層
S4上の始端接続部に端子電極T21が形成され、第6
層S6上の始端接続部に端子電極T31が形成され、第
15層S15上の始端接続部に端子電極T32が形成さ
れ、第18層S18上の始端接続部に端子電極T22が
形成され、第20層S20上の始端接続部に端子電極T
12が形成されている。
【0050】第2層S2の上に積層される第3層S3の
磁性体シート57は第2層S2の磁性体シート57に対
し反時計回りに90°回転させた相対位置をもって配置
されており、両層S2,S3間で、前者の導電パターン
の終端接続部と後者の導電パターンの始端接続部とが、
後者の磁性体シートのスルーホールH1を介して導電接
続される。
【0051】第4層S4の磁性体シート55は導電パタ
ーンに着目して表現するならば第3層S3の磁性体シー
ト57に対し180°回転した相対位置をもって配置さ
れる。同様に第5層S5の磁性体シート53は第4層S
4の磁性体シート57に対し時計回りに90°回転した
相対位置をもって配置される。以下同様にして、第6層
S6〜第17層S17の磁性体シートは、直下の層の磁
性体シートに対し時計回りに90°回転した相対位置を
もって配置される。第18層S18の磁性体シートは第
17層S17の磁性体シートを180°回転した相対位
置をもって配置される。第19層S19の磁性体シート
は第18層S18の磁性体シートに対し時計回りに90
°回転した相対位置をもって配置される。第20層S2
0の磁性体シートは第19層S19の磁性体シートに対
し反時計回りに90°回転した相対位置をもって配置さ
れる。
【0052】第5層S5上の始端接続部は自身のスルー
ホールH1および直下層S4のスルーホールH2を介し
て導電接続され、第7層S7上の始端接続部は自身のス
ルーホールH1、直下層S6のスルーホールH2、およ
びその下の層S5のスルーホールH3を介して第4層の
終端接続部に導電接続されている。第8層S8上の始端
接続部は自身のスルーホールH1、直下層S7のスルー
ホールH2、およびその下の層S6のスルーホールH3
を介して第5層の終端接続部に導電接続されている。第
9層S9上の始端接続部は自身のスルーホールH1、直
下層S8のスルーホールH2、およびその下の層S7の
スルーホールH3を介して第6層の終端接続部に導電接
続されている。以下、第17層S17までの始端接続部
は2枚おきの磁性体シートどうしで同様の導電接続が行
われる。第18層S18および第19層S19の始端接
続部では1枚おきの磁性体シートどうしで導電接続が行
われ、第20層S20の始端接続部では直下層の磁性体
シートとの間で導電接続が行われる。
【0053】かくして図15の実施例によれば、端子電
極T11,T12間にほぼ27/4ターンのコイルが形
成され、端子電極T21,T22間にほぼ18/4ター
ンのコイルが形成され、端子電極T31,T32間にほ
ぼ12/4ターンのコイルが形成された3巻線型の積層
型チップトランス50を構成することができる。これら
の都合3組のコイルはトランス50の軸方向から見れば
同一位置に重なり合っているが、空間的には離れて絶縁
された形で存在することになる。従って、この実施例に
よれば、コイル相互間に漏れ磁束のない高効率のトラン
スを提供することができる。このトランス50において
も、1枚の磁性体シートに1つの導電パターンしか印刷
しないので、2つの導電パターン間すなわち2コイル間
の短絡に特に注意する必要がないことである。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、コ
イル間を軸方向に通る漏れ磁束を生じない、導電パター
ン印刷の容易な、高効率の、複数巻線の積層型チップト
ランスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による積層型チップトランスの第1の実
施例を示す分解斜視図。
【図2】図1のチップトランスに用いる第1の磁性体シ
ートの平面図。
【図3】図1のチップトランスに用いる第2の磁性体シ
ートの平面図。
【図4】図1のチップトランスに用いる第3の磁性体シ
ートの平面図。
【図5】本発明による積層型チップトランスの第2の実
施例を示す分解斜視図。
【図6】図5のチップトランスに用いる第1の磁性体シ
ートの平面図。
【図7】図5のチップトランスに用いる第2の磁性体シ
ートの平面図。
【図8】図5のチップトランスに用いる第3の磁性体シ
ートの平面図。
【図9】図5のチップトランスに用いる第4の磁性体シ
ートの平面図。
【図10】本発明による積層型チップトランスの第3の
実施例を示す分解斜視図。
【図11】図10のチップトランスに用いる第1の磁性
体シートの平面図。
【図12】図10のチップトランスに用いる第2の磁性
体シートの平面図。
【図13】図10のチップトランスに用いる第3の磁性
体シートの平面図。
【図14】図10のチップトランスに用いる第4の磁性
体シートの平面図。
【図15】本発明による積層型チップトランスの第4の
実施例を示す分解斜視図。
【図16】図15のチップトランスに用いる第1の磁性
体シートの平面図。
【図17】図15のチップトランスに用いる第2の磁性
体シートの平面図。
【図18】図15のチップトランスに用いる第3の磁性
体シートの平面図。
【図19】図15のチップトランスに用いる第4の磁性
体シートの平面図。
【図20】図15のチップトランスに用いる第5の磁性
体シートの平面図。
【図21】従来の積層型チップトランスを構成する磁性
体シートの平面図。
【符号の説明】
2 積層型チップトランス S1〜S13 層 10、15、18 磁性体シート 11、13、16 導電パターン 12、14、17 スルーホール T11、T12、T21、T22 端子電極 20 積層型チップトランス S1〜S16 層 21、25、28、30 磁性体シート 22〜24、26、27、29 導電パターン H スルーホール T11、T12、T21、T22 端子電極 40 積層型チップトランス S1〜S13 層 41、43、45、47 磁性体シート 42、44、46 導電パターン H1、H2、H3 スルーホール T11、T12、T21、T22 端子電極 50 積層型チップトランス S1〜S21 層 51、53、55、57、59 磁性体シート 52、54、56、58 導電パターン H1、H2、H3 スルーホール T11、T12、T21、T22、T31、T32 端
子電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−66920(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 17/00 - 27/42

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルを有する六角形の第1の磁性体シー
    ト積層体とその上下に配置される六角形の第2の磁性体
    シート積層体とからなり、 前記第1の磁性体シート積層体は、それぞれ1つおきの
    3辺の端縁に近接して端縁に平行な直線状の3本の導電
    パターンを形成すると共に、各導電パターンの始端位置
    にそれぞれスルーホールを形成した複数枚の磁性体シー
    トからなり、これらの磁性体シートを、隣接する磁性体
    シートの一方の導電パターンの終端と他方の導電パター
    ンの始端とが対向するように順次60°ずつ相対位置を
    ずらして積層し、各磁性体シートの各コイルごとに、隣
    接する磁性体シートの一方の導電パターンの終端と他方
    の導電パターンの始端とを他方の導電パターンの始端に
    形成されているスルーホールを介して導電接続すること
    により6枚の磁性体シートごとに1ターンの3組のコイ
    ルを構成していることを特徴とする積層型チップトラン
    ス。
  2. 【請求項2】前記第1の磁性体シート積層体は、前記3
    本の導電パターンを形成した磁性体シートの下層および
    上層の少なくとも一方に、1つおきの2辺の端縁に近接
    してそれぞれ端縁に平行な直線状の2本の導電パターン
    を形成すると共にその導電パターンの始端にスルーホー
    ルを形成した第2パターンの磁性体シートと、任意の1
    辺の端縁に近接して端縁に平行な直線状の1本の導電パ
    ターンを形成すると共にその導電パターンの始端にスル
    ーホールを形成した第3パターンの磁性体シートとの少
    なくとも一方を少なくとも1枚さらに付加的に備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の積層型チップトラン
    ス。
  3. 【請求項3】コイルを有する四角形の第1の磁性体シー
    ト積層体とその上下に配置される四角形の第2の磁性体
    シート積層体とからなり、 前記第1の磁性体シート積層体は、それぞれ第1辺の端
    縁に近接する中央部を始端とし第1辺から第4辺に沿っ
    てそれに平行に走り、第4辺の端縁に近接する中央部を
    終端とする3/4ターンの導電パターンを形成した複数
    枚の磁性体シートからなり、これらの磁性体シートは、
    各導電パターンの始端および端縁との間に形成されその
    始端に導電接続された第1のスルーホールおよびそこか
    ら90°回転した第2辺の対応する位置に導電パターン
    から絶縁して形成された第2のスルーホールを有する第
    1パターンの磁性体シートと、前記第1のスルーホール
    およびそこから180°回転した第3辺の対応する位置
    に導電パターンから絶縁して形成された第3のスルーホ
    ールを有する第2パターンの磁性体シートとからなり、
    これらの2つのパターンの磁性体シートを交互に順次9
    0°ずつ相対位置をずらして積層し、1つおきの磁性体
    シートの一方の導電パターンの終端と他方の導電パター
    ンの始端とを他方の導電パターンの始端に形成されてい
    るスルーホールおよび中間に介在する磁性体シートの対
    応する位置に形成されているスルーホールを介して相互
    に導電接続することにより1枚おきの磁性体シートの導
    電パターンどうしで都合2組のコイルを構成したことを
    特徴とする積層型チップトランス。
  4. 【請求項4】前記第1の磁性体シート積層体は、2組の
    コイルのターン数調整のために、最下層および最上層の
    少なくとも一方に、前記第1のスルーホールのみを有す
    る第3パターンの磁性体シートを少なくとも1枚さらに
    備えていることを特徴とする請求項3記載の積層型チッ
    プトランス。
  5. 【請求項5】コイルを有する四角形の第1の磁性体シー
    ト積層体とその上下に配置される四角形の第2の磁性体
    シート積層体とからなり、 前記第1の磁性体シート積層体は、それぞれ第1辺の端
    縁に近接する中央部を始端とし第1辺から第4辺に沿っ
    てそれに平行に走り、第4辺の端縁に近接する中央部を
    終端とする3/4ターンの導電パターンを形成すると共
    に、各導電パターンの始端および端縁との間に形成され
    その始端に導電接続された第1のスルーホール、そこか
    ら90°回転した第2辺の対応する位置に導電パターン
    から絶縁して形成された第2のスルーホール、およびそ
    こからさらに90°回転した第3辺の対応する位置に導
    電パターンから絶縁して形成された第3のスルーホール
    を有する第1パターンの磁性体シートを、順次90°ず
    つ相対位置をずらして積層し、2つおきの磁性体シート
    の一方の導電パターンの終端と他方の導電パターンの始
    端とを他方の導電パターンの始端に形成されているスル
    ーホールおよび中間に介在する2枚の磁性体シートの対
    応する位置に形成されているスルーホールを介して相互
    に導電接続することにより2枚おきの磁性体シートの導
    電パターンどうしで連続した都合3組のコイルを構成し
    たことを特徴とする積層型チップトランス。
  6. 【請求項6】前記第1の磁性体シート積層体は、3組の
    コイルのターン数調整のために、最下層および最上層の
    少なくとも一方に、前記第1のスルーホールおよび第3
    のスルーホールのみを有する第2パターンの磁性体シー
    トと、前記第1のスルーホールおよび第2のスルーホー
    ルのみを有する第3パターンの磁性体シートと、前記第
    1のスルーホールのみを有する第4パターンの磁性体シ
    ートとの内の少なくとも1種類の磁性体シートを少なく
    とも1枚付加的に備えていることを特徴とする請求項5
    記載の積層型チップトランス。
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