JP3489584B2 - 充電装置 - Google Patents

充電装置

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JP3489584B2
JP3489584B2 JP2002161697A JP2002161697A JP3489584B2 JP 3489584 B2 JP3489584 B2 JP 3489584B2 JP 2002161697 A JP2002161697 A JP 2002161697A JP 2002161697 A JP2002161697 A JP 2002161697A JP 3489584 B2 JP3489584 B2 JP 3489584B2
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/92Energy efficient charging or discharging systems for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors specially adapted for vehicles

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOSトランジス
タを用いた整流器を備える充電装置に関する。本発明の
充電装置は、例えば自動車用オルタネータ(交流発電
機)の交流発電電圧を整流してバッテリを充電する充電
装置に適用される。
【0002】
【従来の技術】特開平4ー138030号公報は、図7
に示すようにMOSパワートランジスタを用いた三相全
波整流器を提案している。
【0003】この三相全波整流器3は、MOSトランジ
スタからなるハイサイドスイッチ31〜33及びローサ
イドスイッチ34〜36を個別に直列接続してなる3組
の相インバータ回路37〜39を並列接続してなり、一
対の直流電力端がバッテリ7の高位端及び低位端に個別
に接続され、各相インバータ回路37〜39の両スイッ
チの接続点41〜43すなわち交流入力端が交流発電機
1の電機子巻線11〜13の各相出力端に個別に接続さ
れる構成となっている。2はフィールドコイル、4はフ
ィールド電流制御トランジスタ、5はフライホイルダイ
オード、6はコントローラである。
【0004】また、この従来技術の実施例では、NMO
Sトランジスタからなるローサイドスイッチ34〜36
のバッテリ低位端子側の主電極(Sとして図示)をチャ
ンネル直下のP型領域(基板領域という)に接続してこ
の基板領域に電位付与し、同様に、NMOSトランジス
タからなるハイサイドスイッチ31〜33のステータコ
イル側の主電極(Sとして図示)をチャンネル直下のP
型領域(基板領域という)に接続してこの基板領域に電
位付与している。
【0005】また、本出願人の出願になる特開平4ー2
10739号公報は、永久磁石からなる界磁極を有する
発電機において、構成の簡単化やブラシレス化を実現す
るために、MOSパワートランジスタを用いた三相全波
整流器を提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平4ー13803
0号公報が提案するMOSトランジスタ型の三相全波整
流器を磁石励磁式交流発電機に適用する場合、次の問題
が生じた。
【0007】すなわち、ハイサイドスイッチ31〜33
を構成する各MOSトランジスタは、バッテリ側がN型
領域となる寄生(接合)ダイオードが存在するので、相
電圧がバッテリ電圧を超えたりしてこの寄生ダイオード
が順バイアスすると、このダイオードを通じてバッテリ
が充電され、その結果、ハイサイドスイッチ31〜33
を断続制御してもバッテリ電圧を制御することはできな
い。なお、界磁コイル励磁式交流発電機では、界磁電流
の制御が可能であるのでこのような問題は生じない。
【0008】また、特開平4ー210739号公報が提
案するMOSトランジスタ型の三相全波整流器でも、次
の問題が生じた。
【0009】すなわち、この三相全波整流器のハイサイ
ドスイッチを構成するNチャンネルMOSトランジスタ
のP型ウエル領域はバッテリ側のN型領域(主電極対の
一方)に短絡されるので、結局、ハイサイドスイッチを
構成する各NチャンネルMOSトランジスタと並列にそ
れぞれバッテリ側がP型領域となる寄生(接合)ダイオ
ードが存在することになり、相電圧がバッテリ電圧を超
える場合には、この寄生ダイオードが逆バイアスする
が、相電圧がバッテリ電圧未満の場合には、この寄生ダ
イオードが順バイアスして、等価的にハイサイドスイッ
チがオンした場合に等しい状況となってしまう。このた
め、ハイサイドスイッチ及びローサイドスイッチと直列
に逆流防止ダイオードを接続する必要が生じ、構成の複
雑化や電力損失の増大といった問題が生じてしまう。
【0010】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、励磁電流制御を行わない磁石励磁式交流発電機に
MOSトランジスタ型の三相全波整流器を適用した場合
における上記した電力損失や構成の複雑化といった問題
を回避可能な充電装置を提供することを、他の目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成は、
NチャンネルMOSトランジスタからなるハイサイドス
イッチ及びローサイドスイッチを直列接続してなる相イ
ンバータ回路を必要数並列接続してなり、一対の直流出
力端がバッテリ及び負荷の両端に接続され、前記両スイ
ッチの接続点が交流発電機の電機子巻線の各相出力端に
個別に接続される整流器と、前記各スイッチのゲート電
位を制御して前記各スイッチを断続する制御部とを備
え、前記ハイサイドスイッチのゲート電極直下のP型領
域からなる基板領域、並びに、前記ローサイドスイッチ
のゲート電極直下のP型領域からなる基板領域は前記バ
ッテリの低位端子側のN型領域に接続されて電位付与さ
れる充電装置において、前記交流発電機は磁石励磁式交
流発電機からなり、前記制御部は、前記交流発電機の各
相出力端の相電圧及び前記バッテリの電圧を検出すると
ともに、前記各相電圧のいずれかが前記バッテリの電圧
より高く、かつ、前記バッテリの電圧が所定の第1電圧
未満の間、前記ハイサイドスイッチをオンし、更に、前
記ハイサイドスイッチがオフする間、全部の前記ローサ
イドスイッチをオンすることを特徴としている。
【0012】本発明の充電装置の第2の構成は、Nチャ
ンネルMOSトランジスタからなるハイサイドスイッチ
及びローサイドスイッチを直列接続してなる相インバー
タ回路を必要数並列接続してなり、一対の直流出力端が
バッテリ及び負荷の両端に接続され、前記両スイッチの
接続点が交流発電機の電機子巻線の各相出力端に個別に
接続される整流器と、前記各スイッチのゲート電位を制
御して前記各スイッチを断続する制御部とを備え、前記
ハイサイドスイッチのゲート電極直下のP型領域からな
る基板領域は前記電機子巻線側のN型領域に接続されて
電位付与され、前記ローサイドスイッチのゲート電極直
下のP型領域からなる基板領域は前記バッテリの低位端
子側のN型領域に接続されて電位付与される充電装置に
おいて、前記交流発電機は磁石励磁式交流発電機からな
り、前記制御部は、前記交流発電機の各相出力端の相電
圧及び前記バッテリの電圧を検出するとともに、前記各
ハイサイドスイッチの内、接続点側の主電極をなすN型
電機子巻線側領域に印加される前記相電圧が前記バッテ
リの電圧より高く、かつ、前記バッテリの電圧が所定電
圧値未満の間、前記ハイサイドスイッチをオンするもの
であり、前記制御部は、前記電機子巻線の発電電圧が所
定の電圧値を超える場合に、全ての前記ローサイドスイ
ッチ及び全てのハイサイドスイッチの一方の群をオン
し、他方の群をオフするサージ電圧遮断モードを実施す
るものであり、前記制御部は、前記サージ電圧遮断モー
ド実施時に同時にオンされる全前記ハイサイドスイッチ
又は全前記ローサイドスイッチの平均ゲート電圧を、前
記各スイッチの最大許容電流値に基づいて決定するもの
であることを特徴としている。
【0013】本発明の第3の構成は、上記第2の構成に
おいて更に、前記制御部が、前記バッテリの電圧が所定
電圧値を超過する間、前記ハイサイドスイッチをオフす
るとともに、少なくとも前記ハイサイドスイッチと同一
相端に接続される前記ローサイドスイッチをオンするも
のであることを特徴としている。
【0014】本発明の第4の構成は、上記第2の構成に
おいて更に、同一相の前記相インバータ回路をなす前記
ハイサイドスイッチ及びローサイドスイッチはN型領域
を基板とする同一チップに集積され、このN型基板領域
は前記交流発電機の相出力端に接続されることを特徴と
している。
【0015】
【作用及び発明の効果】本発明の第1の構成によれば、
NチャンネルMOSトランジスタからなる三相全波整流
器において、電機子巻線の発電電圧がバッテリ電圧より
高く、かつ、所定の第1電圧値より高い間、ハイサイド
スイッチがオフし、全ローサイドスイッチをオンするの
で、各相の電機子コイルが各ローサイドスイッチのオン
抵抗を通じて短絡されることになり、交流発電機の余剰
出力電流がローサイドスイッチなどで消費されることに
なり、バッテリへの充電電流を防止してバッテリ電圧を
調節できるとともにスイッチオフ時のサージ電圧を弱化
することができる。
【0016】したがって、バッテリ電圧が所定値より高
い場合はハイサイドスイッチを遮断し、その際に発生す
る高い相電圧は、第2寄生ダイオードによって完全に阻
止されるので、バッテリ電圧を所望のレベルに調節する
ことが可能となる。更に、異なるハイサイドスイッチが
同時にオンして短絡電流が流れたり、異なるローサイド
スイッチが同時にオンして短絡電流が流れたりすること
がない。なお、上記第1寄生ダイオードは、ハイサイド
スイッチのバッテリ側の主電極をなすN型バッテリ側領
域と基板領域(ゲート電極直下の半導体領域)との間の
PN接合により形成される寄生ダイオードをいう。
【0017】本発明の第2の構成によれば、Nチャンネ
ルMOSトランジスタからなる三相全波整流器におい
て、バッテリ電圧より高い相電圧(電機子コイルの発電
電圧)が発生しても、P型ウエル領域の電位が低いので
P型ウエル領域とバッテリ側のN型領域との間の寄生ダ
イオードは順バイアスせず、バッテリが無制御状態で充
電されることが無い。したがって、ハイサイドスイッチ
を構成するMOSトランジスタの断続制御により、磁石
励磁式交流発電機においてもバッテリ電圧を制御するこ
とができる。また、電機子巻線の発電電圧が所定の電圧
値(所定のGパルス電圧値)を超える場合に、全てのロ
ーサイドスイッチ及び全てのハイサイドスイッチの一方
の群をオンし、他方の群をオフするサージ電圧遮断モー
ドを実施するので、短絡されるスイッチ群により発電電
流(サージ電流)の一部を消費(分流)して消勢するこ
とができ、その分、ハイサイドスイッチの寄生ダイオー
ド(第1寄生ダイオード)を通じて負荷に印加されるG
パルス電圧(サージ電圧)を弱化することができる。更
に、サージ電圧遮断モード実施時に同時にオンされる前
記全ハイサイドスイッチ又は全前記ローサイドスイッチ
の平均ゲート電圧を、それらのチャンネル電流が各スイ
ッチの最大許容電流値以下となるように制御するので、
同時オンされるスイッチ群が熱破壊することがない。
【0018】本発明の第3の構成によれば、上記第2の
構成において更に、バッテリの電圧が所定電圧値を超過
する間、ハイサイドスイッチをオフするとともに、ハイ
サイドスイッチと同一相端に接続されるローサイドスイ
ッチをオンする。
【0019】このようにすれば、各相の電機子コイルが
各ローサイドスイッチのオン抵抗を通じて短絡されるこ
とになり、交流発電機の余剰出力電流がこれらローサイ
ドスイッチ群にて消費されるので、前記ハイサイドスイ
ッチがオフされる期間に相端子に発生する高電圧を抑制
するのでMOSトランジスタのブレークダウンを抑止
し、相インバータ回路をなすハイサイドスイッチ及びロ
ーサイドスイッチの信頼性が向上する。また、出力電流
遮断時に電機子コイルのインダクタンスに蓄積されたエ
ネルギによるサージ電圧が増大するのを抑制することが
できる。
【0020】本発明の第4の構成によれば、上記第2の
構成において更に、同一相の前記相インバータ回路をな
すハイサイドスイッチ及びローサイドスイッチがN型領
域を基板とする同一チップに集積されるので、素子数及
び配線を節約することができる。
【0021】
【実施例】(実施例1)以下、車両用交流発電機をなす
磁石励磁式交流発電機に用いた本発明の充電装置の実施
例を図1を参照して説明する。
【0022】この実施例は、車両用三相交流発電機1と
して磁石励磁式交流発電機を採用したものであり、いわ
ゆるフィールドコイル、フライバックダイオード及びス
イッチングトランジスタを省略し、合計4極の回転界磁
極2aを採用したものである。
【0023】以下、車両用交流発電機に用いた本発明の
充電装置の一実施例を図1を参照して説明する。
【0024】1は車両用三相交流発電機であって、その
電機子巻線11〜13の出力端(各相出力端)は三相全
波整流器3の各交流入力端(後述する接続点)41〜4
3に接続され、三相全波整流器3の一対の直流出力端は
バッテリ7の両端に接続されている。また、バッテリ7
の両端にはフューズ10を介して負荷9が接続されてい
る。6はコントローラであり、コントローラ6は、バッ
テリ7の高位端子電圧(B電圧)の高低に応じてトラン
ジスタ31〜36を断続制御して、発電電圧を全波整流
するとともに、ハイサイドスイッチ31〜33を断続制
御してバッテリ電圧を所定レベルに制御する。
【0025】次に、三相全波整流器3について説明す
る。
【0026】この三相全波整流器3は、SiもしくはS
iに比べ高耐圧なSiCを用いた電力用のNMOSトラ
ンジスタからなるハイサイドスイッチ31〜33及びロ
ーサイドスイッチ34〜36を個別に直列接続してなる
3組の相インバータ回路37〜39を並列接続してな
り、一対の直流出力端がバッテリ7の高位端及び低位端
に個別に接続され、各相インバータ回路37〜39の各
スイッチ31〜36の各接続点すなわち交流入力端41
〜43が交流発電機1の電機子巻線11〜13の各相出
力端に個別に接続される構成となっている。
【0027】また、ローサイドスイッチ34〜36のバ
ッテリ低位端子E側の主電極(ドレイン電極Dとして表
示)をゲート電極直下のP型基板領域(P型基板でもP
型ウエル領域でもよい)に接続してこの基板領域に電位
付与し、更に、ハイサイドスイッチ31〜33のゲート
電極直下のP型基板領域をバッテリ低位端子Eに接続し
て電位付与している。
【0028】したがって、この実施例では、ハイサイド
スイッチ31〜33のバッテリ7側の主電極(ソース電
極Sとして表示)と上記P型基板領域との間の接合から
なる第1寄生ダイオードD1、ハイサイドスイッチ31
〜33のステータコイル11〜13側の主電極(ドレイ
ン電極Dとして表示)と上記P型基板領域との間の接合
からなる第1寄生ダイオードD2、及び、ローサイドス
イッチ34〜36のステータコイル11〜13側の主電
極(ソース電極Sとして表示)と上記P型基板領域との
間の接合からなる第3寄生ダイオードD3が、寄生的に
形成されることになる。
【0029】ここで、第1寄生ダイオードD1は、バッ
テリの最大定格電圧値を超える耐圧を有し、たとえ、接
続点41の電位が0V(接地電位)又はそれよりPN接
合の順方向電圧降下分低い電位であっても降伏しないよ
うになっている。
【0030】第2寄生ダイオードD2及び第3寄生ダイ
オードD3は、最大発電電圧を超える耐圧を有する。例
えばここでは、最大発電電圧を300V、バッテリ7の
最大電圧を14Vとしている。
【0031】更に、接続点41に最大発電電圧が印加さ
れた場合の接続点41〜43側のN型領域とゲート電極
との間のトランジスタ31〜36のゲート絶縁膜の耐圧
も確保され、ハイサイドスイッチ31〜33のバッテリ
側のN型領域とゲート電極との間のトランジスタ31〜
36のゲート絶縁膜の耐圧も確保されている。これらの
各部耐圧確保は、周知のようにトランジスタ31〜36
の各部不純物濃度やゲート酸化膜厚を選定することによ
り実現される。
【0032】特にこの実施例では、第2寄生ダイオード
D2及び第3寄生ダイオードD3の耐圧向上のために、
トランジスタ31〜36をDMOS構造(図5参照)と
し、それらのN- 型型耐圧層をこれら第2寄生ダイオー
ドD2及び第3寄生ダイオードD3に配して、最大発電
電圧に対する第2寄生ダイオードD2及び第3寄生ダイ
オードD3の耐圧及び接続点41〜43側のN型領域と
ゲート電極との間の耐圧確保を容易化している。この場
合、同一相のインバータ回路をなすハイサイドスイッチ
及びローサイドスイッチは基板が同一電位となるので、
ワンチップ構成を採用することができ、合計3個のチッ
プで整流器を構成することができる。
【0033】コントローラ(本発明でいう制御部)6
は、マイコンを内蔵しており、三相全波整流のために各
相出力端の発電電圧に位相及び大きさに基づいて各スイ
ッチ31〜36を断続制御するとともに、ハイサイドス
イッチ31〜33のオン時間をPWM制御することでB
電圧を所定レベルに調整している。
【0034】以下、この実施例における各スイッチ31
〜36の断続制御方式を実行するコントローラ6の制御
動作を更に具体的に説明する。
【0035】まず、接続点(各相出力端)41〜43の
電位(各相電圧)V1〜V3が検出され、各相電圧V1
〜V3がバッテリ電圧及び接地電位と比較されてバッテ
リ電圧(B電圧)より高い相電圧が印加させるハイサイ
ドスイッチと、他の相インバータ回路のローサイドスイ
ッチがオンされる。このようにすれば三相全波整流が実
施できる。
【0036】更に、上記ハイサイドスイッチ31〜33
は、バッテリ電圧(B電圧)が所定値より低い間だけオ
ンされるので、バッテリ電圧を制御することができる。
【0037】また、三相全波整流実施時に、各相電圧V
1〜V3がバッテリ電圧及び接地電位と比較されて、各
相電圧V1〜V3がバッテリ電圧及び接地バッテリ電圧
(B電圧)より高く、かつ、最も高い相電圧が印加され
るハイサイドスイッチと、接地電位Eより低い相電圧が
印加されるローサイドスイッチがオンされる。このよう
にすれば、異なるハイサイドスイッチが同時にオンして
短絡電流が流れたり、異なるローサイドスイッチが同時
にオンして短絡電流が流れたりすることがない。
【0038】また、本実施例では、バッテリ電圧が所定
値より高い場合はハイサイドスイッチ31〜33を遮断
し、その際に発生する高い相電圧は、第2寄生ダイオー
ドD2によって完全に阻止されるので、バッテリ電圧を
所望のレベルに調節することが可能となる。
【0039】更に、全ハイサイドスイッチ31〜33を
オフする時に、全ローサイドスイッチ34〜36をオン
することができる。このようにすれば、各相の電機子巻
線11〜13は各ローサイドスイッチ34〜36のオン
抵抗を通じて短絡されることになる。したがって、発電
機1の余剰出力電流は短絡されるローサイドスイッチ3
4〜36で消費されるので、ハイサイドスイッチ31〜
33がオフする間に相端子に発生する高電圧を抑止して
MOSトランジスタ31〜36のブレークダウンを防止
することができる。また、出力電流遮断時に電機子コイ
ル11〜13のインダクタンスに蓄積されたエネルギに
よるサージ電圧を低減することができる。
【0040】上記したコントローラ6の制御動作は内蔵
マイコンにて入力電圧V1〜V3及びB電圧相互あるい
は所定しきい値に対する大小を判定し、この判定結果に
基づいて行えばよく、通常のソフトウェア制御法により
実施できる。図2にそのフローチャートの一例を示す。
【0041】すなわち、ステップ100にて入力相電圧
V1〜V3及びバッテリ電圧VBを入力し、次に入力相
電圧V1〜V3のどれかがバッテリ電圧VBより大きい
かどうかを判定し(102)、以上であればバッテリ電
圧VBが所定の調整電圧Vsより低いかどうかを判定し
(103)、低ければステップ104において通常のス
イッチ34〜36の順次開閉制御による三相全波整流を
実施し、バッテリ電圧VBが上記調整電圧Vsを超過し
ていればステップ106にてハイサイドスイッチ31〜
33をオフし、V1〜V3、VBに基づいてローサイド
スイッチ34〜36を順次開閉制御して高い発電電圧を
低減するとともに、バッテリ電圧を所定値に制御する。 (変形態様)上記実施例では、ステップ106におい
て、ローサイドスイッチ34〜36のオン抵抗値は、そ
れらの平均チャンネル電流が最大許容電流値以下となる
ように制御されるのが好ましい。すなわち、ローサイド
スイッチ34〜36の最大許容電流値に応じてそのゲー
ト電極には所定デューティ比のPWM電圧又は平均電圧
が印加される。このようにすれば、ローサイドスイッチ
34〜36が熱破壊することがない。 (変形態様)次に、上記したステップ102、106の
動作をハードウェアで構成した回路例を図3を参照して
説明する。ただし、図3は電機子巻線11の相電圧(X
相)のみを示す。
【0042】相電圧V1は分圧回路57で分圧されてコ
ンパレータ51の+入力端及びコンパレータ52の−入
力端に入力され、バッテリ電圧VBは分圧回路58で分
圧されてコンパレータ51の−入力端に入力され、コン
パレータ52の+入力端は接地される。この結果、コン
パレータ51は相電圧V1がバッテリ電圧VBより大き
い場合にアンド回路54にハイレベルを出力し、コンパ
レータ52は相電圧V1が0V未満の場合にローサイド
スイッチ34をオンする。
【0043】一方、バッテリ電圧VBは分圧回路58で
分圧されてコンパレータ53の−入力端に入力され、そ
の+入力端には所定のしきい値電圧(上記所定のバッテ
リ電圧値Vsに対応)Vthが入力される。この結果、
コンパレータ53はバッテリ電圧VBの分圧が所定のバ
ッテリ電圧Vthより大きい場合にローレベルをアンド
回路54に出力する。
【0044】このため、アンド回路54は、上記バッテ
リ電圧が所定のバッテリ電圧値より高い間、ローレベル
電位を昇圧回路55に出力する。昇圧回路55は例えば
スイッチングキャパシタ回路などからなり、バッテリ電
圧をハイサイドスイッチ31をオンできるレベルまでブ
ーストアップする回路であるが、アンド回路54からロ
ーレベル電位が入力するとローレベルをハイサイドスイ
ッチ31に出力し、これによりハイサイドスイッチ31
はオフする。 (変形態様)図1に示す三相全波整流器3を構成する相
インバータ回路を、図6に示す縦型MOS構造としても
よい。 (実施例2)本発明の他の実施例を図4を参照して説明
する。
【0045】本実施例は、従来例(図7参照)に示す交
流発電機を磁石励磁式交流発電機に変更したものであ
る。
【0046】すなわち、本実施例は、上記従来技術の項
で説明した従来のMOSトランジスタ型の三相全波整流
器において、実施例1と同様に相電圧V1〜V3がバッ
テリ電圧値VBを超えるかどうかを判定し、以上であれ
ば、バッテリ電圧VBが所定の調整電圧Vsより低い間
はハイサイドスイッチ31〜33をオンし、高い間はオ
フするものである。
【0047】ここで、ハイサイドスイッチ31〜33を
オフし、ローサイドスイッチ34〜36をオンする場合
について説明する。
【0048】いま、相電圧V1がバッテリ電圧より高い
電圧となっても、全部のローサイドスイッチ34がオン
するので各相出力端がローサイドスイッチ34〜36の
チャンネル抵抗を通じて短絡されることになり、バッテ
リ電圧VBより高い相電圧による電流がバッテリ7に充
電されず、ローサイドスイッチ34〜36を通じて流れ
ることになり、バッテリ電圧VBを所定値に制御するこ
とができる。
【0049】なお、この実施例においても、ローサイド
スイッチ34〜36のゲ−ト電圧を制御することにより
そのチャンネル電流を調節し、ローサイドスイッチ34
〜36を熱破壊から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の充電装置の一実施例を示す回路図で
ある。
【図2】 図1のコントローラの動作を示すフロ−チャ
−トである。
【図3】 図1のコントローラをハードウエアで構成し
た一例を示す回路図である。
【図4】 実施例2の充電装置を示す回路図である。
【図5】 図1の相インバータ回路37の一例を示す断
面図である。
【図6】 (a)は図1の相インバータ回路37の変形
例を示す平面図であり、(b)はその断面図である。
【図7】 従来のMOSトランジスタ型三相全波整流器
を示す回路図である。
【符号の説明】
1は三相交流電動機、3は整流器、6はコントローラ
(制御器)、7はバッテリ、9は負荷、11〜13は電
機子巻線、31〜33はMOSトランジスタからなるハ
イサイドスイッチ、34〜36はMOSトランジスタか
らなるローサイドスイッチ、37〜39は相インバータ
回路、41〜43は相インバータ回路37〜39の接続
点(整流器3の交流入力端)、103はP型領域(基板
領域)、D1は第1寄生ダイオ−ド、D2は第2寄生ダ
イオ−ド、D3は第3寄生ダイオ−ド、106はハイサ
イドスイッチ31及びローサイドスイッチ34のN型電
機子巻線側領域、105はN- 型耐圧層。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】NチャンネルMOSトランジスタからなる
    ハイサイドスイッチ及びローサイドスイッチを直列接続
    してなる相インバータ回路を必要数並列接続してなり、
    一対の直流出力端がバッテリ及び負荷の両端に接続さ
    れ、前記両スイッチの接続点が交流発電機の電機子巻線
    の各相出力端に個別に接続される整流器と、前記各スイ
    ッチのゲート電位を制御して前記各スイッチを断続する
    制御部とを備え、前記ハイサイドスイッチのゲート電極
    直下のP型領域からなる基板領域、並びに、前記ローサ
    イドスイッチのゲート電極直下のP型領域からなる基板
    領域は、前記バッテリの低位端子側のN型領域に接続さ
    れて電位付与される充電装置において、 前記交流発電機は磁石励磁式交流発電機からなり、 前記制御部は、前記交流発電機の各相出力端の相電圧及
    び前記バッテリの電圧を検出するとともに、前記各相電
    圧のいずれかが前記バッテリの電圧より高く、かつ、前
    記バッテリの電圧が所定の第1電圧未満の間、前記ハイ
    サイドスイッチをオンし、更に、前記ハイサイドスイッ
    チがオフする間、全部の前記ローサイドスイッチをオン
    することを特徴とする充電装置。
  2. 【請求項2】NチャンネルMOSトランジスタからなる
    ハイサイドスイッチ及びローサイドスイッチを直列接続
    してなる相インバータ回路を必要数並列接続してなり、
    一対の直流出力端がバッテリ及び負荷の両端に接続さ
    れ、前記両スイッチの接続点が交流発電機の電機子巻線
    の各相出力端に個別に接続される整流器と、前記各スイ
    ッチのゲート電位を制御して前記各スイッチを断続する
    制御部とを備え、前記ハイサイドスイッチのゲート電極
    直下のP型領域からなる基板領域は前記電機子巻線側の
    N型領域に接続されて電位付与され、前記ローサイドス
    イッチのゲート電極直下のP型領域からなる基板領域は
    前記バッテリの低位端子側のN型領域に接続されて電位
    付与される充電装置において、 前記交流発電機は磁石励磁式交流発電機からなり、 前記制御部は、前記交流発電機の各相出力端の相電圧及
    び前記バッテリの電圧を検出するとともに、前記各ハイ
    サイドスイッチの内、接続点側の主電極をなすN型電機
    子巻線側領域に印加される前記相電圧が前記バッテリの
    電圧より高く、かつ、前記バッテリの電圧が所定電圧値
    未満の間、前記ハイサイドスイッチをオンするものであ
    り、 前記制御部は、前記電機子巻線の発電電圧が所定の電圧
    値を超える場合に、全ての前記ローサイドスイッチ及び
    全てのハイサイドスイッチの一方の群をオンし、他方の
    群をオフするサージ電圧遮断モードを実施するものであ
    り、 前記制御部は、前記サージ電圧遮断モード実施時に同時
    にオンされる全前記ハイサイドスイッチ又は全前記ロー
    サイドスイッチの平均ゲート電圧を、前記各スイッチの
    最大許容電流値に基づいて決定するものであることを特
    徴とする充電装置。
  3. 【請求項3】前記制御部は、前記バッテリの電圧が所定
    電圧値を超過する間、前記ハイサイドスイッチをオフす
    るとともに、少なくとも前記ハイサイドスイッチと同一
    相端に接続される前記ローサイドスイッチをオンするも
    のである請求項2記載の充電装置。
  4. 【請求項4】同一相の前記相インバータ回路をなす前記
    ハイサイドスイッチ及びローサイドスイッチはN型領域
    を基板とする同一チップに集積され、このN型基板領域
    は前記交流発電機の相出力端に接続される請求項2記載
    の充電装置。
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