JP3488296B2 - 簡易濾過装置 - Google Patents

簡易濾過装置

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  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、簡易濾過装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、食品工業分野における固液分離法としては、珪藻土
濾過法、遠心分離法及び膜濾過法が知られている。珪藻
土濾過法は、固形分を含む液状物に大量の珪藻土を投入
したものを、オリバーフィルターと呼ばれる大型の濾過
機で真空濾過することより行われるが、その液体回収率
は40〜50%程度に過ぎない。しかも、濾過後の珪藻
土は再生処理が困難であるため、産業廃棄物として処理
しなければならない。遠心分離法では、一度に大量の液
状物を処理することができないので、作業が煩雑にな
り、更に液体回収率は珪藻土濾過法と同程度であり、不
十分である。膜濾過法は、逆浸透膜、限外濾過膜、ミク
ロフィルター等の分離膜で構成された系内に液状物を流
し、加圧して膜外に液体のみを浸出させる方法であり、
液体の回収率は高いが、吟醸酒、貴腐ワイン等の加圧に
より品質の劣化を起こし易い液状食品には適用し難い。
更に、これらの固液分離法に共通する欠点として、設備
が著しく高価であることが挙げられる。
【0003】一方、例えば、しめ鯖、梅の酢漬け等の食
品は、原材料を調味液に一定時間漬けることにより製造
される。調味液には、原材料の滓等が溜まり徐々に濁っ
た状態となる。このため、1回の使用または複数回繰り
返して使用した後は、食品製造に使用することができな
くなり、新たな調味液を用いなければならない。また濁
った調味液は、食品排液としてそのまま河川、湖、海等
に投棄されているのが現状である。濁り成分の大部分
は、蛋白質等の有機物質であるため、調味液の投棄によ
り、特に河川や湖等では微生物や藻類等の植物が増殖
し、BOD値が著しく高くなり、水質汚濁の原因とな
る。
【0004】このような水質汚濁を防止するため、上述
のような固液分離設備や活性汚泥を利用した排水処理施
設などの設置が考えられるが、このような装置は大規模
なものであり、高いコストが必要となる。上記調味液等
を使用する食品は、一般に個人や小規模の商店等で製造
されており、このような高いコストのかかる大規模な装
置を設置することは現実的に不可能である。
【0005】本発明の目的は、このような従来の課題を
解消し、著しく低コストの簡易濾過装置であり、液状物
の固液分離を簡易に行うすることができ、液体回収率の
高い簡易濾過装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の簡易濾過装置
は、上方が開口した超極細繊維濾布からなる袋部が複数
設けられた濾布ユニットと、濾布ユニットの袋部間の部
分を支持するフレーム部を有し濾布ユニットに対して着
脱可能な支持体と、濾布ユニットを取り付けた支持体を
支持する上方支持部を有し、かつ濾布ユニットからの濾
液を受け入れる濾液タンクとを備え、濾布ユニットが、
濾布を縫い合わせることにより袋部を複数形成させたも
のであるか、または1枚の濾布を用い、支持体と組み合
わせた状態でフレーム部内に濾布を押し込むことにより
袋部を複数形成させたものであることを特徴としてい
る。
【0007】本発明において濾液タンク、透明性の樹
脂から形成される場合、内容物を見ることができ、濾過
の状態を確認しながら濾過をすることができるので便利
である。
【0008】本発明における濾布ユニットは、上方が開
口した超極細繊維濾布からなる袋部が複数設けられてい
る。ここで、超極細繊維濾布とは、その一部または全部
が、通常単繊維繊度が1デニール程度以下、好ましくは
0.2〜0.01デニール程度またはそれ以下の超極細
繊維で構成された織布または不織布である。超極細繊維
としては、例えば、分割型、海島型、直紡型などの複合
繊維、混合紡糸、さらにはメルトブロー法、フラッシュ
紡糸法、ジェット紡糸法、スーパードロー法等により得
られる特殊紡糸法等によるものを挙げることができる。
超極細繊維濾布の具体例としては、例えば、特開昭63
−171613号公報、特開昭64−80413号公
報、特開平3−4912号公報等に記載のもの、ミラク
ル濾布、トレシー(いずれも東レ株式会社製)、ザヴィ
ーナ・ミニマックス、クラウゼンMCF(いずれも鐘紡
株式会社製)、ミクロスター(帝人株式会社製)、ミエ
ミエ(三菱レーヨン株式会社製)、プリーレ(旭化成株
式会社製)、ミレッシュ(ユニチカ株式会社製)、シャ
イン・アップ(クラレ株式会社製)等の商品名で、一般
に「ワイピングクロス」として市販されているもの、こ
れらと同材質で厚さがこれらより大きいもの(通常2〜
20倍程度)等を挙げることができ、その中でも高密度
及び/または高収縮性のものが好ましい。より具体的に
は、縦糸、横糸とも通常40本/インチ以上、好ましく
は50〜80本/インチ程度のもの及び/または通気度
が50cc/cm2 /sec以下、好ましくは10cc
/cm2/sec以下のものがよい。
【0009】本発明における濾布ユニットは、上述のよ
うな超極細繊維濾布を縫い合わせることにより、上記の
ような袋部を複数形成させたものを用いることができ
る。また、濾布ユニットとして1枚の超極細繊維濾布を
用い、支持体と組み合わせた状態でフレーム部内に濾布
を押し込むことにより上記のような袋部を複数形成し、
これを濾布ユニットとしてもよい。
【0010】本発明において濾布ユニットの袋部の数は
特に限定されるものではないが、通常2〜20個程度、
好ましくは4〜10個程度の袋部を1つの濾布ユニット
に形成することが好ましい。
【0011】
【作用】本発明の簡易濾過装置は、超極細繊維濾布から
なる袋部が複数設けられた濾布ユニットと、この濾布ユ
ニットを支持する支持体とを備えている。濾布ユニット
に複数の袋部が形成されているので、一定の領域内で超
極細繊維濾布の面積をより多くすることができ、大きな
濾過面積を確保することができる。従って効率よく迅速
に濾過を行うことができる。
【0012】本発明の簡易濾過装置は、濾布ユニット及
び支持体、さらには必要に応じて濾液タンクを備えるも
のであり、簡易な構造であるので、高いコストになるこ
とはない。従って、調味液等を用いて食品を製造する個
人や小規模の商店等においても用いることができる。
【0013】さらに、本発明の簡易濾過装置を用いるこ
とにより、従来河川等に投棄していた食品排液等を、濁
り成分を取り除き、再利用することが可能となる。従っ
て、非常に経済的なものとなり、また河川や湖等の水質
汚濁を防止することができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明に従う一実施例の簡易濾過装
置を示す分解斜視図である。図1に示すように、本実施
例の簡易濾過装置は、濾布ユニット1、支持体2、及び
タンク3から構成されている。濾布ユニット1には、一
定方向に沿って延びる袋部1aが複数形成されている。
袋部1aは、上方の線状の連結部分1bにより連結され
ている。このような濾布ユニット1は、例えば濾布を縫
い合わせることによりこのような形状にすることができ
る。濾布としては、本実施例では縦糸及び横糸ともに6
0本/インチの超極細繊維濾布を用いている。
【0015】リング状の支持体2の内側には、棒状のフ
レーム2aが一定間隔を隔てて設けられており、このフ
レーム部2aは、濾布ユニット1の連結部分1bに対応
する位置に設けられている。図1に示す濾布ユニット1
は、支持体2を濾布ユニット1と組み合わせ、支持体2
のまわりを濾布ユニット1の周辺部分とともに、ひも4
で縛った状態を示している。この組み合わせ状態でタン
ク3内に設置される。タンク3は、例えばポリカーボネ
ート樹脂などの透明樹脂から形成されたタンクである。
タンク3の上方部分には、濾布ユニット1に支持体を組
み合わせてひも4で縛った状態のものを支持する支持部
3bが設けられている。また本実施例のタンク3の下方
には、タンク内の濾液を取り出すための蛇口3aが設け
られている。
【0016】図2は、図1に示す実施例の濾過装置を用
いて濾過するときの状態を示す断面図である。図2に示
されるように、支持体2によって支持された濾布ユニッ
ト1は、タンク3の上方の上方支持部3bの部分に嵌ま
り支持された状態となっている。濾布ユニット1の袋部
1aの上方は開口されており、この部分に濾過すべき調
味液等を注ぎ込む。各袋部1aに調味液等を注ぎ込むこ
とにより、各袋部1a内で濾過され、濾液が各袋部1a
の下方から滴り落ち、タンク3内に貯められる。濾布ユ
ニット1には複数の袋部1aが設けられているので、濾
布の面積を大きく取ることができる。超極細繊維濾布を
用いた場合、濾布の目が細かいため、通常比較的長い濾
過時間を必要とするが、本発明に従い袋部を複数設ける
ことにより、濾過すべき濾液をこの袋部に分配し、濾液
に対してより大きな濾布の面積を確保することによっ
て、より短時間で効率的に濾過を行うことができる。
【0017】濾過された調味液はタンク3内に貯めら
れ、蛇口3aから取り出すことができる。濾過された調
味液には、濁り成分が存在しないため、そのまま、ある
いは成分調製をして再度調味液として再利用することが
できる。
【0018】図1及び図2に示す実施例の濾過装置を用
いて液状物を濾過したところ、液体回収率は70〜80
%であった。図3は、本発明に従う他の実施例の濾過装
置を示す分解斜視図である。図3に示されるように、本
実施例の濾布ユニット11には、円筒を放射状に六等分
したような形状の袋部11aが設けられている。各袋部
11aは、上方の連結部分11bにより連結されてい
る。このような濾布ユニット11は、例えば濾布を縫い
合わせることによりこのような形状にすることができ
る。支持体12は、濾布ユニット11の袋部11aに対
応した形状のフレーム部12aを有している。このよう
な支持体12を濾布ユニット11の上方部に当てて組み
合わせ状態で、ひも14によって縛り、ユニット11と
支持体12を固定する。本実施例の濾布ユニット11及
び支持体12は、例えば図1に示すタンク3と組み合わ
せることにより使用することができる。
【0019】図4は、本発明に従うさらに他の実施例の
濾過装置を示す分解斜視図である。図4に示すように、
本実施例の濾布ユニット21は、格子状に区切られた形
状の袋部21aを有している。各袋部21aは、上方の
連結部分21bにより連結されている。本実施例のよう
な濾布ユニット21は、例えば濾布を縫い合わせること
により、このような形状にすることができる。
【0020】支持体22は、濾布ユニット21の袋部2
1aに対応した形状のフレーム部22aを有している。
このような支持体22を濾布ユニット21の上方にあて
がいセッティングした状態で、ひも24によってその外
周を縛ることにより固定することができる。このような
状態で、例えば図1に示すようなタンク3と組み合わせ
て用いることができる。
【0021】図5は、本発明に従うさらに他の実施例の
濾過装置を示す分解斜視図である。図5に示すように、
濾布ユニット31には、円筒状の袋部31aが複数形成
されている。これら円筒状の袋部31aの上方部分は、
連結部分31bにより連結されている。このような濾布
ユニット31は、例えば円形の濾布31bに袋部31a
の上方開口に相当する穴を形成し、この穴に濾布から形
成した袋部31aを縫い合わせて作製することができ
る。
【0022】支持体32には、濾布ユニット31の袋部
31aに対応する形状の複数の円形の穴32bが形成さ
れたフレーム部32aを有している。このような円形の
穴32bに濾布ユニット31の袋部31aを通し、支持
体32を濾布ユニット31の上方部分にあてがった状態
で、濾布ユニット31上方の連結部分31bの外周縁を
支持体32の上に重ね、その上をひも34で縛ることに
より固定状態とすることができる。このような固定状態
で、例えば図1に示すタンク3にセッティングし、濾過
装置として用いることができる。
【0023】図6は、図1に示す実施例における他の支
持体の例を示す斜視図である。図6に示す支持体5は、
線状に延びるフレーム部5aを有しており、このフレー
ム部5aから下方に向かって仕切板5bが形成されてい
る。仕切板5bは各フレーム部5aに対応して設けられ
ている。仕切板5bには、多数の小さな穴が形成されて
いる。このような仕切板5bの穴は、濾布からの濾液
が、より滴り易いようにするためのものである。図1に
示す濾布ユニット1の袋部1aは、このような仕切板5
bの間に位置するように支持体5と組み合わされる。
【0024】図7は、図1に示す実施例において用いる
ことのできる支持体のさらに他の例を示す斜視図であ
る。図7に示す支持体6では、線状のフレーム部6bか
ら下方に向かって仕切板6bが延びており、この仕切板
6bは隣接するフレーム部6aに接続され、U字形状と
なるように形成されている。この仕切板6bにも、図6
に示す仕切板5bと同様に多数の小さな穴が形成されて
いる。
【0025】この支持体6は、図1に示す濾布ユニット
1と組み合わせて用いられ、濾布ユニット1の袋部1a
が、フレーム部6aの間の仕切板6bで形成される空間
内に配置されるように組み合わされる。
【0026】図8は、図3に示す濾布ユニット11と組
み合わせて用いることができる支持板を示す斜視図であ
る。支持板15には、六等分となるように中心から放射
状に延びるフレーム部15aが設けられており、このフ
レーム部15aから下方に向かって仕切板15bが形成
されている。この仕切板15bにも多数の穴が形成され
ている。図3に示す濾布ユニット11の袋部11aを仕
切板15bの間に位置するようにセッティングして用い
る。
【0027】図9は、図4に示す濾布ユニット21と組
み合わせて用いることができる支持体25を示す斜視図
である。リング状の支持体25内には、格子状のフレー
ム25aが設けられており、このフレーム25aから下
方に向かって仕切板25bが形成されている。この仕切
板25bの間に濾布ユニット21の袋部21aが位置す
るようにセッティングして用いることができる。
【0028】図10は、図5に示す濾布ユニット31と
組み合わせて用いることができる支持体の他の例を示す
斜視図である。支持体35には、円形の穴35cが形成
されたフレーム部35aが設けられており、穴35cの
周辺から下方に向かって円筒状の仕切板35bが形成さ
れている。この仕切板35bにも多数の穴が形成されて
いる。この筒状の仕切板35b内に、濾布ユニット31
の袋部31aを挿入し、セッティングして用いることが
できる。
【0029】以上の実施例において、仕切板としては、
例えばステンレス板などの金属板や樹脂板に多数の穴を
開けたものを用いることができる。また、仕切板として
繊維を編んだネットのようなものを用いてもよい。
【0030】上記実施例において、濾布ユニットは超極
細繊維濾布を縫い合わせて所定の形状としたものを用い
ているが、本発明では、例えば、1枚の濾布を用いて、
これに支持体をあてがい、袋部の部分の濾布を押し込む
などして袋部を形成したものを用いてもよい。
【0031】また、支持体と組み合わせたときに濾布の
表面にひだができるように濾布ユニットの寸法を形成し
ておき、意図的に濾布表面にひだを形成させてもよい。
このような濾布表面のひだにより、濾布面積をさらに大
きくすることができ、濾過効率を高めることができる。
また、濾布ユニットの濾布にプリーツ(ひだ)加工や凹
凸加工、起毛加工等を施し、濾過し得る面積をさらに大
きくしてもよい。
【0032】また、本発明において、濾布ユニットの濾
布は複数枚を重ねて形成させてもよい。また、濾布ユニ
ットの内側には、濾紙、不織布等の使い捨て可能なもの
を重ねて用いてもよい。
【0033】また、濾布ユニットの濾布の上に、セルロ
ース、珪藻土等の濾過助剤、活性炭、繊維状活性炭、キ
ト酸等の吸着剤をプリコートしてもよい。上記実施例で
は、濾布ユニット、支持体、及びタンクの外周形状が円
形形状であったが、その形状は限定されるものではな
く、例えば正方形や長方形などの矩形状のものでもよ
い。また、濾布ユニットの袋部の長さも特に限定される
ものではなく、タンクの底部に到達するような長さのも
のであってもよい。またフレーム部に設けられる仕切板
の長さもタンクの底部に到達するような長さであっても
よい。
【0034】本発明においては、袋部にチャック等を設
け袋部内に溜まった滓を取り出し易くさせることも可能
である。上記実施例では、濾布ユニットと支持体の外周
面をひもにより縛っているが、支持体に濾布ユニットを
組み合わせた状態でタンクにセッティングし、濾布ユニ
ットのひもをタンクの周囲で縛ってもよい。また、ひも
の代わりに、ゴムバンドやフック等により固定してもよ
い。
【0035】また、濾液タンクを用いる場合に、濾液タ
ンク内に支持体を固定してもよい。特に、1枚の濾布か
ら濾布ユニットを形成する場合には、支持体のフレーム
部内に濾布を押し込み袋部を形成する必要があるので、
支持体を濾液タンクに固定しておく態様が便利である。
【0036】本発明の簡易濾過装置は、有機物及び無機
物を問わず固形分を含む液状物の固液分離に適用でき
る。このような液状物としては特に制限はないが、例え
ば、佃煮、煮魚、煮豆等の惣菜の煮汁類、しめ鯖、梅、
ラッキョウ等の調味液(漬け液)類、チキン、魚介類、
野菜、酵母等から得られるエキス類、動植物蛋白質を酸
分解及び/または酵素分解して得られるアミノ酸液、野
菜ジュース、果汁等のジュース類、魚醤、醤油、味醂、
食酢等の液状発酵食品、ビール、ウィスキー、ワイン、
清酒、焼酎、梅酒、カリン酒、薬味酒、ドクダミ酒等の
酒類、コーヒー、紅茶、緑茶、ドクダミ茶、しいたけ茶
等の植物抽出液、植物油、鉱物油、その他の油脂、食品
工場、食堂、レストラン、スーパー、家庭等から出る廃
水、天然香料、天然色素等を含む液状物、微生物の培養
液、酵素液等を挙げることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明の簡易濾過装置では、濾液を濾過
する濾過ユニットに超極細繊維濾布からなる袋部が複数
設けられている。袋部が複数設けられているので、大き
な濾布面積を確保することができ、短時間で効率よく濾
過することが可能になる。
【0038】また本発明の簡易濾過装置は、濾布ユニッ
トと支持体、必要に応じて濾液タンクから構成されるも
のであり、簡易な構造であるので、取り扱いが容易であ
り、低コストで調味液等を濾過することが可能となる。
【0039】また、本発明の簡易濾過装置によれば、従
来の珪藻土濾過法等よりも高い液体回収率を得ることが
できる。本発明に従う簡易濾過装置を用いることによ
り、従来河川や湖等に廃棄処分していた食品排液を簡易
に濾過することが可能となり、濁り成分を除去して、再
利用することが可能となる。このため、より経済的なも
のにすることができるとともに、河川や湖等の水質汚濁
を防止することもできる。
【0040】さらに本発明の簡易濾過装置を用いれば、
加圧することなく容易に固液分離できるので、吟醸酒や
貴腐ワイン等の加圧より品質が劣化しやすい液状物にも
適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う一実施例の簡易濾過装置を示す分
解斜視図。
【図2】図1に示す実施例の濾過状態を示す断面図。
【図3】本発明に従う他の実施例の簡易濾過装置を示す
分解斜視図。
【図4】本発明に従うさらに他の実施例の簡易濾過装置
を示す分解斜視図。
【図5】本発明に従うさらに他の実施例の簡易濾過装置
を示す分解斜視図。
【図6】図1に示す実施例において用いることができる
支持体の他の例を示す斜視図。
【図7】図1に示す実施例において用いることができる
支持体のさらに他の例を示す斜視図。
【図8】図3に示す実施例において用いることができる
支持体の他の例を示す斜視図。
【図9】図4に示す実施例において用いることができる
支持体の他の例を示す斜視図。
【図10】図5に示す実施例において用いることができ
る支持体の他の例を示す斜視図。
【符号の説明】
1,11,21,31…濾布ユニット 1a,11a,21a,31a…袋部 1b,11b,21b,31b…連結部分 2,5,6,12,15,22,25,32,35…支
持体 2a,5a,6a,12a,15a,22a,25a,
32a,35a…フレーム部 5b,6b,15b,25b,35b…仕切板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−16208(JP,A) 実開 平2−52600(JP,U) 実開 昭59−190309(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 29/11 B01D 29/27

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方が開口した超極細繊維濾布からなる
    袋部が複数設けられた濾布ユニットと、 前記濾布ユニットの袋部間の部分を支持するフレーム部
    を有し、前記濾布ユニットに対して着脱可能な支持体
    前記濾布ユニットを取り付けた前記支持体を支持する上
    方支持部を有し、かつ前記濾布ユニットからの濾液を受
    け入れる濾液タンクとを備え、 前記濾布ユニットが、濾布を縫い合わせることにより前
    記袋部を複数形成させたものであるか、または1枚の濾
    布を用い、前記支持体と組み合わせた状態で前記フレー
    ム部内に濾布を押し込むことにより前記袋部を複数形成
    させたものであ る簡易濾過装置。
  2. 【請求項2】 前記濾過タンクが透明性の樹脂から形成
    されたタンクである請求項に記載の簡易濾過装置。
  3. 【請求項3】 前記支持体には、前記フレーム部から下
    方に向かって延びる仕切板が設けられている請求項1
    たは2に記載の簡易濾過装置。
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