JP3487116B2 - 半導体装置、及びこれを具備する電子機器 - Google Patents

半導体装置、及びこれを具備する電子機器

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JP3487116B2 JP04439397A JP4439397A JP3487116B2 JP 3487116 B2 JP3487116 B2 JP 3487116B2 JP 04439397 A JP04439397 A JP 04439397A JP 4439397 A JP4439397 A JP 4439397A JP 3487116 B2 JP3487116 B2 JP 3487116B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラグレジスタを
有する半導体装置におけるレジスタのリセット方法に関
し、さらにこの半導体装置を具備するパーソナルコンピ
ュータ、PCカード等の電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のフラグレジスタとフラグデ
ータを発生する回路を備えた半導体装置の一例とフラグ
レジスタのリセット処理を行うCentral Pro
cessor Unit(以下、CPUと称する。)、
及びデータセレクタ、アドレスデコーダを示す構成図で
ある。
【0003】図3に示すようにこの例において、フラグ
レジスタ301はライトパルスによりフラグデータを保
持し、リセットによりフラグデータがクリアされる機能
を備えている。また、フラグデータを発生する回路とし
てカウンタ306を用いている。カウンタ306は4ビ
ットカウンタとし、カウント用のクロック信号307が
16回入力されると全数のカウントアップを終了し、カ
ウントの終了を伝えるフラグデータ304を発生する。
このフラグデータ304は通常、Lowレベルであり、
カウント終了を認識するとHighレベルとなり、フラ
グデータ304が有効であることを示す。
【0004】カウンタ306により発生したフラグデー
タ304はフラグレジスタ301のデータ端子Dに入力
される。フラグレジスタ301のクロック端子Cにはデ
ータ書き込み用のライト信号303が入力され、リセッ
ト端子RにはCPU308からのリセット信号302が
入力される。フラグレジスタ301のリセット状態はリ
セット信号302がLowレベルの時に設定される。
【0005】尚、CPU308からは半導体装置が有す
る他の複数のレジスタに対するリセット信号も出力され
ている。
【0006】フラグレジスタ301の出力データ端子Q
からはリードデータ305がデータセレクタ309に入
力される。このデータセレクタ309は半導体装置が有
する他の複数のレジスタからのデータも入力されてお
り、フラグレジスタ301のデータを選択するために、
CPU308からフラグレジスタ301に対応したアド
レスをアドレスデコーダ310に発生し、アドレスデコ
ーダ310によりデコードしたイネーブル信号311を
データセレクタ309に入力する。
【0007】CPU308はデータセレクタ309を介
し、リードデータ305を読み出して認識した後、内部
プログラムに組み込まれているフラグレジスタ301用
のリセット処理命令によりリセット信号302をLow
レベルとし、フラグレジスタ301をリセット状態とす
る。このリセット状態になると、リードデータ305は
Lowレベルを出力する。
【0008】図4は上述の内、フラグレジスタ301と
カウンタ306の動作状況を説明するタイミング図であ
る。
【0009】図4において、前述のクロック信号307
をCLK、フラグデータ304をFGDATA、ライト
信号303をWRITE、リセット信号302をRES
ET、及びリードデータ305をRDDATAと表すも
のとする。
【0010】カウンタ306はCLKの立ち上がりエッ
ヂによりカウントを行うものとすると、前述のように、
CLKが16回入力され、16回目のCLKの立ち上が
りのタイミングでFGDATAがHighレベルとな
り、このデータがフラグレジスタ301に伝達され、W
RITEによりフラグレジスタ301に保持される。こ
のタイミング時より、RDDATAはHighレベルが
出力され、CPUが読み出し命令によりRDDATAを
読み出した後、リセット処理命令によりRESETをL
owレベルとする。
【0011】以上のような方法により、フラグレジスタ
に保持されているフラグデータをCPUが読み出し、認
識した後、リセット信号を送り、フラグレジスタをリセ
ット状態にするようにしていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術では、フラグレジスタに保持されたフラグデータをC
PUが読み出し、読み出し処理を終了した後、フラグレ
ジスタに対してリセット動作を行うという処理をCPU
の管理するプログラムに組み込んでいた。
【0013】そのため、フラグレジスタからのフラグデ
ータを読み出す処理が頻繁に行われる場合、その都度、
上述のようにリセット動作を行う処理を付加する必要が
あり、プログラムの容量が増大し、かつ、複雑になると
いう問題があった。
【0014】また、プログラムを作成する際に、リセッ
ト動作の処理を誤って組み込んだ場合、半導体装置の動
作に不具合が生じるという問題もあった。
【0015】そこで本発明は、このような問題点を解決
するためになされるもので、フラグデータが書き込まれ
るフラグレジスタをリセット状態にする手段を半導体装
置の内部に有し、フラグレジスタに保持されているフラ
グデータを読み出すことにより、自動的にフラグレジス
タをリセット状態にする方法を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
半導体装置は、特定の状態に達したことを示すフラグデ
ータを保持するフラグレジスタを有し、フラグレジスタ
に保持されたフラグデータを読み出すことにより、フラ
グレジスタの状態をリセット状態にするリセット手段を
備えたことを特徴とする。
【0017】本発明の請求項2記載の半導体装置は、リ
セット手段としてラッチ回路とリセット回路とを有して
おり、フラグレジスタのフラグデータをフラグレジスタ
がリセット状態にされている間、ラッチ回路に保持する
ことを特徴とする。
【0018】本発明の請求項3記載の電子機器は、請求
項1又は請求項2のいづれかに記載の半導体装置と該半
導体装置に基づいてリセット処理を行うCPUとを具備
することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例を示す半導体装置
と該半導体装置に基づいてリセット処理を行うCPUと
を具備する電子機器の要部を示す構成図である。
【0021】図1に示すようにこの例において、フラグ
レジスタ101はライトパルスによりフラグデータを保
持し、リセットによりフラグデータがクリアされる機能
を備えている。また、フラグデータを発生する回路とし
てカウンタ106を用いている。
【0022】カウンタ106は4ビットカウンタとし、
カウント用のクロック信号107が16回入力されると
全数のカウントアップを終了し、カウントの終了を伝え
るフラグデータ104を発生する。このフラグデータ1
04は通常、Lowレベルであり、カウント終了を認識
するとHighレベルとなり、フラグデータ104が有
効であることを示す。
【0023】カウンタ106により発生したフラグデー
タ104はフラグレジスタ101のデータ端子Dに入力
される。フラグレジスタ101のクロック端子Cにはデ
ータ書き込み用のライト信号A103が入力され、リセ
ット端子Rにはリセット信号102が入力される。
【0024】このリセット信号102は、ORゲート1
08とANDゲート109から成るリセット信号発生回
路から与えられる。ORゲート108の2つの入力端子
の一方にCPU117が読み出すためのリード信号11
0が入力され、もう一方には該半導体装置内に有する他
の複数のレジスタの中から、CPUがフラグレジスタ1
01のデータを読み出すことを有効とするイネーブル信
号111が入力される。
【0025】このイネーブル信号111はCPU117
からフラグレジスタ101に対応したアドレスをアドレ
スデコーダ119に発生し、アドレスデコーダ119に
よりデコードして得られる。
【0026】前述のリード信号110、及びイネーブル
信号111はLowレベルで有効になるものとする。
【0027】また、ANDゲート109の2つの入力端
子の一方にORゲート108の出力信号が入力され、も
う一方には初期段階において、フラグレジスタ101を
リセット状態にするための初期リセット信号112がC
PU117から入力される。
【0028】尚、この初期リセット信号112はCPU
117から与えられる他に、該電子機器に電源電圧が供
給された時に発生するパワーオンリセットによる方法で
も良い。
【0029】フラグレジスタ101のリセット状態はリ
セット信号102がLowレベルの時に設定される。
【0030】フラグレジスタ101の出力データ端子Q
の出力データ116は、ラッチ回路113のデータ端子
Dに入力され、ラッチ回路113の出力データ端子Mか
らはCPUが読み出すためのリードデータ105がデー
タセレクタ309に入力される。このデータセレクタ3
09は該半導体装置が有する他の複数のレジスタからの
データも入力されており、フラグレジスタ101のデー
タを選択するために、前述のイネーブル信号111がデ
ータセレクタ309に入力される。
【0031】また、ラッチ回路113のクロック端子C
にはイネーブル信号111をインバータ114により反
転したライト信号B115が入力される。
【0032】図2は上述の内、フラグレジスタ101と
カウンタ106、及びラッチ回路113の動作状況を説
明するタイミング図である。
【0033】図2において、前述のクロック信号107
をCLK、フラグデータ104をFGDATA、ライト
信号A103をWRITEA、リセット信号102をR
ESET、初期リセット信号112をINIRST、リ
ード信号110をRD、イネーブル信号111をENA
BLE、出力データ116をOUTDAT、ライト信号
B115をWRITEB、及びリードデータ105をR
DDATAと表すものとする。
【0034】カウンタ106はCLKの立ち上がりエッ
ヂによりカウントを行うものとすると、前述のように、
CLKが16回入力され、16回目のCLKの立ち上が
りのタイミングでFGDATAがHighレベルとな
り、このFGDATAがフラグレジスタ101に伝達さ
れ、WRITEBによりフラグレジスタ101に保持さ
れる。フラグレジスタ101から出力されるOUTDA
Tはこのタイミング時より、Highレベルが出力され
る。
【0035】RDとENABLEの関係は図2に示され
るように、ENABLEがLowレベルになっている範
囲内においてRDがLowレベルになっている。また、
WRITEBはENABLEの反転信号であるため、ラ
ッチ回路113の機能おいて、WRITEBがHigh
レベル、つまり、ENABLEがLowレベルとなって
いる間OUTDATをRDDATAに出力し続けている
ことになる。
【0036】RESETはINIRSTがHighレベ
ルに設定されている場合、ORゲート108の機能にお
いて、RD、及びENABLEが共にLowレベルとな
っている間はLowレベルとなる。
【0037】従って、リード信号110がLowレベル
になった時点でリセット信号102はLowレベルとな
り、フラグレジスタ101をリセット状態にするもの
の、CPU117がリード信号110をLowレベルに
して読み出しを行っている間は、ラッチ回路113に保
持されているリードデータ105が正確に読み出されて
いる。
【0038】このような方法により、CPU117がカ
ウンタ106のカウントを終了したことを示すフラグデ
ータを読み出した後、本発明の半導体装置が有するリセ
ット信号発生回路によりフラグレジスタのリセット動作
を行うため、該半導体装置とCPUとを具備する電子機
器において、CPUから他の複数のレジスタへ接続する
リセット用の信号線が不要となり、該半導体装置及び、
CPUの端子数の減少化が可能で、各々のパッケージサ
イズの小型化ができ、低コストのデバイスが使用でき
る。
【0039】また、配線削減により、基板サイズの小型
化、あるいは、PCカードなどの実装スペースが限られ
た製品ではメモリ等のデバイスをより多く実装できる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の半導体装
置、及びこれを具備する電子機器によれば、CPUのプ
ログラムにおいて、フラグレジスタのリセット動作処理
を組み込む必要がなくなるため、プログラムの簡略化が
可能となり、また、プログラムに使用されるメモリ容量
の減少化もできる効果がある。
【0041】更に、プログラム作成における誤りが原因
となる半導体装置、及びこれを具備する電子機器の動作
不具合の発生を防止できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の半導体装置とこれを具備す
る電子機器の要部を示す構成図。
【図2】本発明の半導体装置の実施例における、各信号
のタイミングチャート。
【図3】従来の半導体装置を示す構成図。
【図4】従来の半導体装置における、各信号のタイミン
グチャート。
【符号の説明】
101,301 : フラグレジスタ 102,302 : リセット信号 103 : ライト信号A 303 : ライト信号 104,304 : フラグデータ 105,305 : リードデータ 106 306 : カウンタ 107,307 : クロック信号 108 : ORゲート 109 : ANDゲート 110 : リード信号 111 : イネーブル信号 112 : 初期リセット信号 113 : ラッチ回路 114 : インバータ 115 : ライト信号B 116 : 出力データ 117,308 : CPU 118,309 : データセレクタ 119,310 : アドレスデコーダ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 7/00 G11C 7/00 311

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特定の状態に達したことを示すフラグデー
    タを保持するためのフラグレジスタを有する半導体装置
    において、前記フラグレジスタに保持されたフラグデー
    タを読み出すことにより、前記フラグレジスタの状態を
    リセット状態にするリセット手段を備えることを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】前記リセット手段はラッチ回路とリセット
    回路とを有しており、前記フラグレジスタのフラグデー
    タを前記フラグレジスタがリセット状態にされている
    間、前記ラッチ回路に保持することを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2のいづれかに記載の
    半導体装置と該半導体装置に基づいてリセット処理を行
    うCPUとを具備することを特徴とする電子機器。
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