JP3486390B2 - ロールベーラ - Google Patents

ロールベーラ

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JP3486390B2
JP3486390B2 JP2000134271A JP2000134271A JP3486390B2 JP 3486390 B2 JP3486390 B2 JP 3486390B2 JP 2000134271 A JP2000134271 A JP 2000134271A JP 2000134271 A JP2000134271 A JP 2000134271A JP 3486390 B2 JP3486390 B2 JP 3486390B2
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勝 竹中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圃場の牧草等を拾
い上げてロールベールを成形するロールベーラに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図13に示すように、ロールベーラ60
は、走行しながら圃場にウインドロー状に堆積された牧
草、麦わら(図示せず)などを拾い上げ、円柱状のロー
ルベール21を成形する農業用機械であり、一般的にト
ラクタなどの牽引車(図示せず)に牽引されて走行する
ようになっている。
【0003】ロールベーラ60は、圃場から草等を拾い
上げるためのピックアップ装置1と、拾い上げた草を円
柱状のロールベール21に圧縮形成する収納室2とを有
する。
【0004】ピックアップ装置1と収納室2の間には、
ピックアップ装置1で拾い上げた牧草等を収納室2に搬
送するための床板61が設けられており、その床板61
の上方には、牧草等を収納室2へ押し込むための掻込み
ロータ4が設けられている。
【0005】また、床板61には、切断ナイフ62が設
けられており、掻込みロータ4によって押し込まれる牧
草等を収納室2に入る前に切断するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ロールベー
ラ60を稼動させ、圃場の草を収穫しているとき、ウイ
ンドローの成形時にできた密な部分を走行したり、圃場
の終端や曲線部でウィンドローを横切って走行すると、
多量の収穫物が拾い上げられるため、収納室2に入りき
らず、掻込みロータ4に巻き付いたり、切断ナイフ62
の周囲に詰まったりして作業不能となる場合があった。
【0007】このようなときは、作業を止め、ピックア
ップ装置1から詰まりを除去する必要があるが、掻込み
ロータ4や切断ナイフ62のある搬送通路63は狭い場
所であり、収穫物は半乾きの状態のため切れにくく、非
常に面倒であるという課題があった。
【0008】また、ウインドローの中には、時として石
や木片などの異物が紛れ込んでいることがある。
【0009】従来のロールベーラ60には、収穫作業中
これらの異物が切断ナイフ62に当たると、切断ナイフ
62が後退し、切断ナイフ62の破損を防止する構造に
なっているものもあるが、反面、これら異物が圧縮成形
したロールベール21の中にそのまま混入し、給餌のた
めにロールベール21を解体するとき等に、解体機(図
示せず)や給餌機(図示せず)を破損させる等の不具合
を生じさせるという課題があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、掻込みロータや切断ナイフの周囲に収穫物が詰まら
ず、石などの異物がロールベール中に混入しないロール
ベーラを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ピックアップ装置と収納室間に、ピックア
ップ装置で拾い上げた牧草等を収納室に搬送する床板を
設け、その床板上に、牧草等を、収納室へ押し込む掻込
みロータを設けたロールベーラにおいて、上記床板をピ
ックアップ装置側を支点に開閉自在に設け、上記収納室
側に、床板を支持する保持手段を設け、牧草等を切断す
る切断ナイフを上記床板上に突出して配置し、上記切断
ナイフに、切断ナイフが通常作業時に受ける力を越える
過大な力で押し下げられたときに切断ナイフに連動して
上記床板の保持を解除するロック解除手段を連結した
のである。
【0012】床板が下方に開放されることにより、床板
上の牧草や異物は機外に放出され、牧草等を詰まらせた
り、異物をロールベール中に混入させることがない。
【0013】万一、牧草等を詰まらせてしまっても、床
板が下方に開放されているため、容易に詰まりを除去す
ることができる。
【0014】
【0015】そして、上記保持手段が、上記床板に設け
られ、ロールベーラ本体に係脱自在に係合されて床板の
開閉端を吊持するフックからなり、上記ロック解除手段
が、上記切断ナイフに連結され、切断ナイフが押し下げ
られたときに上記フックをロールベーラ本体から離脱さ
せる鉤リンクからなるものとするとよい。
【0016】或いはまた、上記保持手段が、上記床板に
設けられ、ロールベーラ本体に係脱自在に係合されて床
板の開閉端を吊持するフックからなり、上記ロック解除
手段が、上記切断ナイフのそれぞれに掛け渡して係合さ
れたバーと、該バーに設けられ、バーの撓みを検出する
ロードセンサと、上記切断ナイフに連結され、上記ロー
ドセンサが上記バーの撓みを検出したときに上記フック
をロールベーラ本体から離脱させるアクチュエータとか
らなるものとしてもよい。
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の好適実施の形態を添付図
面に基づいて詳述する。
【0020】図5に示すように、ロールベーラ3は、連
結桿15を介してトラクター等の牽引車(図示せず)に
連結されるようになっており、ロールベーラ本体18に
設けられた走行車輪20で牽引走行されるようになって
いる。
【0021】図1及び図5に示すように、ロールベーラ
本体18の前端下部には、圃場の牧草等(図示せず)を
拾い上げるためのピックアップ装置1が設けられてお
り、ピックアップ装置1で拾い上げた牧草等を後方の収
納室2へ搬送し、収納室2内で円柱状のロールベール2
1を圧縮成形するようになっている。
【0022】ピックアップ装置1は、後述する床板5よ
り幅広に形成されており、ピックアップ装置1両側の上
部後方には、拾い上げた牧草等を機巾方向中央に寄せる
ための掻寄せオーガ23が設けられている。
【0023】ピックアップ装置1と収納室2の間には、
ピックアップ装置1で拾い上げた牧草等を収納室2に搬
送するための床板5が設けられており、床板5上には、
牧草等を収納室2へ押し込むための掻込みロータ4が設
けられている。
【0024】掻込みロータ4は、機幅方向に延びる回転
自在な水平軸29に一対一組のフォーク状の掻込み爪3
1を複数組ほぼ等間隔に設けてなるものであり、ピック
アップ装置1から送り込まれる草等を下方へ押し付けな
がら走行方向後方へ押し込むようになっている。
【0025】図1に示すように、床板5は、ピックアッ
プ装置1側(走行方向前側)を支点にロールベーラ本体
18に開閉自在に設けられており、収納室2側を下方に
回動させて草等の搬送通路6を機外へ開放するようにな
っている。
【0026】また、床板5は、収納室2側を後述する保
持手段33に支持されており、通常閉じた状態になって
いる。
【0027】図3に示すように、床板5は、平面視矩形
状に形成されており、枠状に形成された支持フレーム3
4と、その支持フレーム34上に設けられ床面を形成す
る板部材8とからなる。
【0028】板部材8には、後述する切断ナイフ7を上
方へ挿通させるためのスリット孔41が複数形成されて
いる。
【0029】支持フレーム34は、床板5の側面を形成
する一対のサイドフレーム部9a,9bと、床板5の前
面を形成するフロントフレーム部43と、床板5の後面
を形成するリアフレーム部44と、フロントフレーム部
43とリアフレーム部44の間にサイドフレーム部9
a,9bと平行に掛け渡される複数のリブ10a,10
bとからなる。
【0030】図1及び図3に示すように、支持フレーム
34は、走行方向前側をロールベーラ本体18の両側に
配された本体サイドフレーム12a,12bに枢支軸1
1を介して回動可能に枢支されている。枢支軸11は、
床板5を機幅方向に貫通すると共に、両端を本体サイド
フレーム12a,12bに固定されている。
【0031】また、支持フレーム34は、収納室2側を
保持手段33を介してロールベーラ本体18に支持され
ている。
【0032】保持手段33は、床板5を支持すると共
に、床板5上に牧草や異物等が詰まったときに床板5を
下方に開放するよう逃がすためのものである。
【0033】図1、図3及び図4に示すように、保持手
段33は、支持フレーム34を機幅方向に貫通して支持
フレーム34に回転自在に枢支されるフック取付軸13
と、フック取付軸13の両端にそれぞれ取り付けられフ
ック取付軸13と共に一体に回転する一対のフック1
4,14とからなる。
【0034】図1、図2及び図3に示すように、フック
14は、本体サイドフレーム12a,12bに設けら
れ、機体内側へ突出するロックピン26に係脱自在に係
合されるようになっており、床板5の開閉端側を吊持す
るようになっている。
【0035】また、フック14の回動先端側には、フッ
ク14がロックピン26に当たった時にロックピン26
をかわすための傾斜部47が形成されている。傾斜部4
7は、ロックピン26をかわしつつ、ロックピン26に
係合される係合部16をロックピン26へ案内するよう
になっている。
【0036】ロックピン26は、本体サイドフレーム1
2a,12bを貫通する軸部28と、軸部28に一体に
設けられ軸部28の機外側から径方向に延びるレバー3
0とからなる。
【0037】軸部28の機内側の先端には、フック14
を外すためのカム部27が設けられており、カム部27
が回転されることでフック14を押してロックピン26
から外すようになっている。
【0038】また、フック14には、フック14をロッ
クピン26側へ弾性的に付勢する弾性部材たるガススプ
リング17が設けられている。
【0039】ガススプリング17は、ガスシリンダを形
成するボトム部35を支持フレーム34のサイドフレー
ム部9a,9bに回動自在に設けられると共に、ロッド
部32をフック14の回動先端近傍に回動自在に連結さ
れており、フック14の回動を許容しつつフック14を
ロックピン26側へ押し付けるようになっている。
【0040】また、図1、図3及び図4に示すように、
床板5には上方に突出する切断ナイフ7が多数設けられ
ている。切断ナイフ7は、上端を後方へ向かうにつれて
大きく突出させるように傾斜して形成されており、その
上端に刃25を有する。
【0041】切断ナイフ7は、それぞれのリブ10a,
10b間のスペースに収容されるようにほぼ等間隔に配
置されている。そして、これにより、掻込みロータ4に
設けられた一対一組の掻込み爪31が切断ナイフ7の両
側を通過して回転するようになっている。
【0042】また、切断ナイフ7は、それぞれピックア
ップ装置1側をナイフ軸22を介して枢支されると共
に、収納室2側を後述するロック解除手段たるロック解
除機構46を介してガススプリング17で支持された状
態になっている。
【0043】ナイフ軸22は、一対のサイドフレーム部
9a,9bを貫通して設けられている。
【0044】ロック解除機構46は、いずれかの切断ナ
イフ7が下方に押し下げられたとき、床板5の保持を解
除するためのものであり、切断ナイフ7それぞれに連結
され、いずれかの切断ナイフ7が押し下げらたときにフ
ック14をロールベーラ本体18から離脱させる鉤リン
ク19からなる。
【0045】鉤リンク19は、一端を切断ナイフ7の収
納室2側下部に形成されたカギ溝状のスライド溝24に
回動自在かつスライド自在に係合されると共に、他端を
フック取付軸13に一体に固定されており、切断ナイフ
7をフック取付軸13及びフック14を介してガススプ
リング17に連結するようになっている。
【0046】また、ロールベーラ本体18には、床板5
の回動を規制し、かつ、一旦開いた床板5を閉じるため
の床板駆動装置48が設けられている。
【0047】床板駆動装置48は、床板5の開閉端側を
押し上げるための油圧シリンダ37と、床板5を押し上
げた油圧シリンダ37を再び縮退させるための引張スプ
リング42とからなる。
【0048】油圧シリンダ37は、単動シリンダであ
り、ボトム40側をロールベーラ本体18の前下部に配
された横桟36にブラケット38と連結ピン49を介し
て回動自在に取り付けられると共に、ロッド50側を床
板5に長手方向摺動可能に係合されている。
【0049】具体的には、油圧シリンダ37のロッド5
0先端には、機幅方向に延びるガイドピン45が一体的
に取り付けられており、そのガイドピン45が、サイド
フレーム部9a,9bに形成された第1長孔39aと、
サイドフレーム部9a,9bに隣接するリブ10aに形
成された第2長孔39bとに挿通されてガイドされるよ
うになっている。
【0050】引張スプリング42は、コイルバネからな
り、油圧シリンダ37と共に伸縮するようになってい
る。
【0051】具体的には、引張スプリング42は、一端
をサイドフレーム部9a,9bの外側に突出するガイド
ピン45の突端に掛けられ、他端をブラケット38に設
けられた連結ピン49に掛けられている。
【0052】図1、図4及び図9に示すように、ロール
ベーラ本体18には、床板5の後部上方に位置して一対
一組の掻込み爪31間に入った牧草等をこそげ落とすた
めのスクレーパ51が設けられている。
【0053】スクレーパ51は、主に、切断ナイフ7で
切断されなかった牧草等が掻込みロータ4に巻き込まれ
て巻き付くのを防止するためのものであり、石などの異
物が切断ナイフ7上を滑って収納室2に近づいても、ス
クレーパ51で受けて異物を切断ナイフ7側に押し付け
るようになっている。
【0054】また、スクレーパ51には、切断ナイフ7
で切断しきれなかった草を切断するための補助ナイフ5
4が水平軸29と直交するように設けられており、スク
レーパ51まで送られた長い草を切断するようになって
いる。
【0055】次に作用を述べる。
【0056】圃場にてロールベーラ3を牽引しながら稼
動すると、圃場にウインドロー状に堆積された牧草など
の収穫物は、図1に示すように、ピックアップ装置1に
より拾い上げられ、機内後方へ送られる。
【0057】機内後方へ送られた収穫物は、掻寄せオー
ガ23によって機幅方向中央に掻き寄せられ、掻込みロ
ータ4に掻き込まれながら、切断ナイフ7で適宜の長さ
に切断され、搬送通路6を通って収納室2に送られる。
【0058】このとき、切断ナイフ7には収穫物を介し
て掻込みロータ4からの力が伝わるが、鉤リンク19、
フック取付軸13及びフック14を介してガススプリン
グ17に支持されているため、通常作業時に受ける負荷
程度で切断ナイフ7が押し下げられることはない。
【0059】そして、収納室2に送られた収穫物は、収
納室2を区画するローラ52で回転されながら円柱状に
圧縮成形される。
【0060】ウインドロー成形時にできた密な部分や、
圃場の終端・曲線部等のウインドローを横切っての作業
で、収納室2に搬送しきれずに切断ナイフ7に収穫物の
塊が詰まりそうになったり、ウインドローに紛れ込んで
いた石や木片などの異物が掻込みロータ4と切断ナイフ
7の間に挟まって切断ナイフ7に過大な力が作用した場
合、図6に示すように、切断ナイフ7は、ナイフ軸22
を回動中心として後部を押し下げる。
【0061】切断ナイフ7が押し下げられることによ
り、切断ナイフ7のスライド溝24に係合された鉤リン
ク19がスライド溝24内をスライドしながらフック取
付軸13を中心として押し下げられ、フック取付軸13
ごと回動される。
【0062】これにより、フック取付軸13に取り付け
られたフック14もロックピン26から離間する方向に
回動し、図7に示すように、フック14の係合部16が
ロックピン26から外れる。
【0063】床板5は、枢支軸11を回転中心として収
納室2側を落下させるように回動され、ガイドピン45
が第1長孔39a及び第2長孔39b内を相対的に移動
される。
【0064】図8に示すように、ガイドピン45が第1
長孔39a及び第2長孔39bの回動端寄りの終端に当
たることにより、床板5は回動を止められ、搬送通路6
の後側が開放される。
【0065】詰まりそうになった収穫物の塊や、異物5
3は回転する掻込みロータ4によって機外に放出され、
搬送通路6に収穫物が詰まったり収納室2に異物53が
進入するのを防ぐことができる。
【0066】床板5を復帰させる場合、トラクタの油圧
操作で油圧シリンダ37を伸張させる。油圧シリンダ3
7は引張スプリング42を伸ばしながら伸張され、第1
長孔39a及び第2長孔39bの回動端寄りの終端を押
すことにより床板5が閉方向に回動される。
【0067】床板5が元の位置に近接すると、フック1
4先端に形成された傾斜部47がロックピン26の軸部
28に当たり、フック14はロックピン26から逃げる
ように回動する。
【0068】傾斜部47はロックピン26に沿って移動
され、傾斜部47がロックピン26から逃れたとき、フ
ック14はガススプリング17の弾発力によって復帰方
向に回動する。
【0069】これにより、フック14の係合部16がロ
ックピン26に掛かる。そして、床板5は完全に閉じら
れて復帰される。
【0070】油圧シリンダ37の油圧を抜くと、油圧シ
リンダ37は、引張スプリング42の復元力によって縮
退され、ガイドピン45を第1長孔39a及び第2長孔
39bの回動中心寄りに移動させる。そして、これによ
り床板5をいつでも開ける状態にすることができる。
【0071】また、万一何らかの理由により床板5が開
かず、搬送通路6を詰まらせてしまった場合、ピックア
ップ装置1、掻寄せオーガ23及び掻込みロータ4等全
ての装置の駆動を停止させ、図3に示すレバー30を手
動で、軸部28の上側を前方へ回すように回転させる。
【0072】カム部27は、フック14の傾斜部47を
下方へ押し、フック14はガススプリング17を縮退さ
せながら回動し、係合部16をロックピン26の軸部2
8から離脱させる。
【0073】床板5は、枢支軸11を中心に収納室2側
を落下させるように回動され、搬送通路6を開放するこ
とができる。
【0074】搬送通路6は広く開放されているため、詰
まった収穫物を容易に取り除くことができる。
【0075】床板5を復帰させる場合、上述と同様に、
トラクタの油圧操作で油圧シリンダ37を伸張させるこ
とにより行う。
【0076】このように、床板5をピックアップ装置1
側を支点に開閉自在に設け、収納室2側に、床板5を支
持すると共に床板5上に牧草や異物53等が詰まったと
きに、その床板5を下方に開放するよう逃がす保持手段
33を設けたため、掻込みロータ4や切断ナイフ7の周
囲に収穫物が詰まるのを未然に防ぐことができ、かつ、
石などの異物53がロールベール21中に混入するのを
未然に防ぐことができる。特に床板5のピックアップ装
置1側を支点に開くため、ピックアップ装置1で拾い上
げた収穫物をそのまま圃場に戻すことができ、圃場に放
出した収穫物の後処理も比較的容易に行うことができ
る。
【0077】そして、床板5に、上方に突出する切断ナ
イフ7を設け、保持手段33に、切断ナイフ7が下方に
押し下げられたとき床板5の保持を解除するロック解除
手段たるロック解除機構46を設けたため、床板5上に
牧草や異物53等が詰まったときに確実に床板5を開放
することができ、切断ナイフ7の損傷も十分に防ぐこと
ができる。
【0078】また、保持手段33を、床板5に設けら
れ、ロールベーラ本体18に係脱自在に係合されて床板
5の開閉端を吊持するフック14で構成し、ロック解除
機構46を、切断ナイフ7に連結され、切断ナイフ7が
押し下げらたときにフック14をロールベーラ本体18
から離脱させる鉤リンク19で構成したため、装置全体
を簡易な構造にすることができ、動作の確実性を得るこ
とができると共に、ロールベーラ3を安価に製作するこ
とができる。
【0079】そして、スクレーパ51に補助ナイフ54
を設けたため、長い牧草等が切断ナイフ7で切断されず
にスクレーパ51の位置まで送られたとき、その長い牧
草等を切断することができ、スクレーパ51と掻込み爪
31の間から長い牧草等が侵入して掻込みロータ4に巻
き付くのを防ぐことができ、掻込みロータ4の周囲に収
穫物が詰まるのを防ぐことができる。
【0080】なお、上述の実施の形態では、レバー30
を手動式としたが、これに限るものではなく、レバー3
0に電動式又は油圧駆動式等のアクチュエータ(図示せ
ず)を取り付け、トラクタ運転席からスィッチ操作で動
かすようにしてもよい。このようにすることにより、オ
ペレータの負担を軽減することができる。
【0081】そして、作業中に床板5が開放したとき
や、フック14が完全に掛かっていないなどで床板5が
完全に閉じていないときに、ブザーを鳴らすようにし、
オペレータに知らせるようにしてもよい。この場合、床
板5に近接センサ(図示せず)等を取り付け、常にセン
シングするようにするとよい。
【0082】また、ロック解除手段は、切断ナイフ7の
押下に連動してフック14をロールベーラ本体18から
離脱させる鉤リンク19からなるものとしたが、これに
限るものではない。
【0083】ロック解除手段の構成を変更した他の実施
の形態について述べる。
【0084】なお、上述の実施の形態と同じ構成につい
ては説明を省略し、同じ符号を用いる。
【0085】図10及び図11に示すように、ロック解
除手段は、それぞれの切断ナイフ7に掛け渡して係合さ
れたナイフバー70と、ナイフバー70に設けられ、ナ
イフバー70の撓みを検出するロードセンサ74と、一
端を支持フレーム34に連結されると共に他端を切断ナ
イフ7に連結され、ロードセンサ74がナイフバー70
の撓みを検出したときにそれぞれのフック75をロール
ベーラ本体18から離脱させる引張用電磁アクチュエー
タ72とからなる。
【0086】ナイフバー70は、可撓性を有する金属材
からなり、両端をサイドフレーム部9a,9bに隣接す
るリブ77a,77aに固着されて機幅方向に延びてい
る。また、図11及び図12に示すように、ナイフバー
70は、中間をそれぞれの切断ナイフ7のスライド溝2
4内に挿通されて切断ナイフに係合されており、切断ナ
イフ7の後端側を支持している。
【0087】ロードセンサ74は、図示しない制御装置
に接続されており、この制御装置にナイフバー70の撓
み量を電気信号として入力するようになっている。
【0088】制御装置は後述する引張用電磁アクチュエ
ータ72と、押込用電磁アクチュエータ73と、近接ス
イッチにも接続されており、所定のタイミングで引張用
電磁アクチュエータ72または押込用電磁アクチュエー
タ73を伸縮させるようになっている。
【0089】図10及び図11に示すように、フック7
5は、フック取付軸71を介してサイドフレーム部9
a,9bのそれぞれに回動自在に設けられており、ロッ
クピン26に係脱自在に係合されるようになっている。
そして、フック75は、ロックピン26に係合されて床
板5の開閉端側を吊持するようになっている。
【0090】引張用電磁アクチュエータ72は、一端を
支持フレーム34のサイドフレーム部9a,9bに電磁
アクチュエータ取付軸76を介して回動自在に設けられ
ると共に、他端をフック75の回動先端側に回動自在に
連結されており、縮退されることで、フック75をロッ
クピン26から離脱させる方向に回動させるようになっ
ている。
【0091】サイドフレーム部9a,9bには、フック
75をロックピン26に係合させる方向に回動させるた
めの押込用電磁アクチュエータの一端が電磁アクチュエ
ータ取付軸76を介して回動自在に設けられている。押
込用電磁アクチュエータの他端は、フック75の回動先
端側に回動自在に連結されている。押込用電磁アクチュ
エータは、伸張されることでフック75をロックピン2
6に係合させる方向に回動させるようになっている。
【0092】また、床板5には、床板5が閉じているか
否かを検出するための近接センサ78が設けられてい
る。近接センサ78は、床板5を閉じた状態でロールベ
ーラ本体18の一部に近接するように設けられている。
【0093】リブ77a,77a間には、ほぼ等間隔に
複数のリブ77bが設けられており、それぞれのリブ7
7a,77bとリブ77b,77b間に切断ナイフ7を
位置させるようになっている。
【0094】次に作用を述べる。
【0095】石や木片などの異物が掻込みロータ4と切
断ナイフ7の間に挟まる等して切断ナイフ7に過大な力
が作用すると、切断ナイフ7は、ナイフ軸22を回動中
心として図11及び図12に示すナイフバー70を下方
へ押し付ける。
【0096】切断ナイフ7に押し付けられたナイフバー
70は、両端のリブ77a,77aとの固着点を支点と
して下方に撓む。
【0097】ロードセンサーは、ナイフバー70の撓み
を検出し、その撓み量を電気信号として上述の制御装置
に送る。
【0098】制御装置は、ロードセンサー74から入力
される撓み量が予め設定された設定値以上であるとき、
引張用電磁アクチュエータ72に電気信号を送り、引張
用電磁アクチュエータ72を縮退させる。フック75は
回動されてロックピン26から外れ、床板5は搬送通路
6の後側を開放する。
【0099】床板5を復帰させる場合、油圧シリンダ3
7を伸張させ、床板5の後端側を上昇回動させる。床板
5に設けられた近接センサ78は床板5が閉じたことを
感知して制御装置に電気信号を送る。
【0100】電気信号を受けた制御装置は、押込用電磁
アクチュエータ73を伸張させる。フック75は回動さ
れてロックピン26に係合され、床板5の復帰が完了す
る。
【0101】このように、ロック解除手段を、それぞれ
の切断ナイフ7に掛け渡して係合されたナイフバー70
と、ナイフバー70に設けられ、ナイフバー70の撓み
を検出するロードセンサ74と、一端を支持フレーム3
4に連結されると共に他端を切断ナイフ7に連結され、
ロードセンサ74がナイフバー70の撓みを検出したと
きにそれぞれのフック75をロールベーラ本体18から
離脱させる引張用電磁アクチュエータ72とからなるも
のとすることにより、切断ナイフ7にどれだけの力が作
用したら搬送通路6を開放するのかを容易に設定するこ
とができ、収穫物等に応じて変えることができる。
【0102】なお、フック75の駆動手段として、フッ
ク75外し用の引張用電磁アクチュエータ72と、フッ
ク75係合用の押込用電磁アクチュエータ73とを用い
るものとしたが、これに限るものではなく、1つのアク
チュエータでフック75をロックピン26に係脱するも
のとしてもよい。
【0103】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を奏する。
【0104】(1)掻込みロータや切断ナイフの周囲に
収穫物が詰まるのを未然に防ぐことができる。
【0105】(2)石などの異物がロールベール中に混
入するのを未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示すロールベーラの
要部拡大図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図1のIII −III 線矢視図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視断面図である。
【図5】ロールベーラの側面図である。
【図6】ロールベーラの要部の動作説明図である。
【図7】ロールベーラの要部の動作説明図である。
【図8】ロールベーラの要部の動作説明図である。
【図9】図1の要部拡大斜視図である。
【図10】他の実施の形態を示すロールベーラの要部拡
大図である。
【図11】図10のXI−XI線矢視断面図である。
【図12】図11のXII −XII 線矢視断面図である。
【図13】従来のロールベーラの側面図である。
【符号の説明】
1 ピックアップ装置 2 収納室 3 ロールベーラ 4 掻込みロータ 5 床板 7 切断ナイフ 14 フック 18 ロールベーラ本体 19 鉤リンク 33 保持手段 46 ロック解除機構(ロック解除手段) 51 スクレーパ 54 補助ナイフ(ナイフ) 70 ナイフバー(バー) 72 引張用電磁アクチュエータ(アクチュエータ) 74 ロードセンサ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01F 15/00 - 15/18 A01D 87/00 - 90/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピックアップ装置と収納室間に、ピック
    アップ装置で拾い上げた牧草等を収納室に搬送する床板
    を設け、その床板上に、牧草等を、収納室へ押し込む掻
    込みロータを設けたロールベーラにおいて、上記床板を
    ピックアップ装置側を支点に開閉自在に設け、上記収納
    室側に、床板を支持する保持手段を設け、牧草等を切断
    する切断ナイフを上記床板上に突出して配置し、上記切
    断ナイフに、切断ナイフが通常作業時に受ける力を越え
    る過大な力で押し下げられたときに切断ナイフに連動し
    て上記床板の保持を解除するロック解除手段を連結した
    ことを特徴とするロールベーラ。
  2. 【請求項2】 上記保持手段が、上記床板に設けられ、
    ロールベーラ本体に係脱自在に係合されて床板の開閉端
    を吊持するフックからなり、上記ロック解除手段が、上
    記切断ナイフに連結され、切断ナイフが押し下げられた
    ときに上記フックをロールベーラ本体から離脱させる鉤
    リンクからなる請求項1記載のロールベーラ。
  3. 【請求項3】 上記保持手段が、上記床板に設けられ、
    ロールベーラ本体に係脱自在に係合されて床板の開閉端
    を吊持するフックからなり、上記ロック解除手段が、上
    記切断ナイフのそれぞれに掛け渡して係合されたバー
    と、該バーに設けられ、バーの撓みを検出するロードセ
    ンサと、上記切断ナイフに連結され、上記ロードセンサ
    が上記バーの撓みを検出したときに上記フックをロール
    ベーラ本体から離脱させるアクチュエータとからなる請
    求項1記載のロールベーラ。
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