JP3486282B2 - リベットによる締結構造 - Google Patents

リベットによる締結構造

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JP3486282B2 JP01467896A JP1467896A JP3486282B2 JP 3486282 B2 JP3486282 B2 JP 3486282B2 JP 01467896 A JP01467896 A JP 01467896A JP 1467896 A JP1467896 A JP 1467896A JP 3486282 B2 JP3486282 B2 JP 3486282B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リベットによる締
結構造に係り、特に、高い締結強度が要求される車載機
器に採用して好適なリベットによる締結構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】車載用のシートスライド装置としては、
例えば、車体フロア側のロアレールに、シート側のアッ
パーレールをスライド自在にガイドさせ、そのアッパー
レールのスライド位置をロック機構の操作ロッドによっ
てロックおよびロック解除する構成のものがある。ロア
レールにはリベットによってレッグが結合されており、
そのレッグを介してロアレールが車体フロアに取付けら
れるようになっている。
【0003】従来、このようなシートスライド装置にお
いて、鋼板同士であるロアレール21とレッグ22は、
図6のようにリベット23の先端23Aのかしめによっ
て締結されていた。同図6において21A,22Aは、
ロアレール21とレッグ22のそれぞれの平板状部に貫
通形成された孔であり、これらの平板状部を重ねて、孔
21A,22Aにリベット23を挿入してから、そのリ
ベット23の先端部23Aをかしめる構造となってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のよ
うに、単にロアレール21とレッグ22の平板状部に孔
21A,22Aが形成されたものにあっては、リベット
23の先端部23Aの変形のみによって、ロアレール2
1とレッグ22との締結力の確保と、リベット23の抜
け止めを果たすため、締結強度の確保には限界があっ
た。
【0005】本発明の目的は、リベットの軸部の中間部
分の拡径変形を許容することによって、充分な締結強度
を確保することができるリベットによる締結構造を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のリベットによる
締結構造は、第1,第2の被締結部材のそれぞれに貫通
形成された孔にリベットを挿入し、そのリベットをかし
めることによって前記第1,第2の被締結部材を締結す
るリベットによる締結構造において、前記第1,第2の
被締結部材のそれぞれに貫通形成された前記孔の内の少
なくとも一方の内周縁に、前記第1,第2の被締結部材
の対向方向と逆の方向に斜めに突出する突出部を折曲成
形し、前記突出部の内側に、前記リベットの軸部の中間
部分の拡径変形を許容する空間を形成したことを特徴と
する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0008】本実施形態は、車載用のシートスライド装
置におけるロアレールとレッグとの締結構造としての適
用例である。まずは、そのシートスライド装置の全体を
図1により説明する。
【0009】図1において、本例のシートスライド装置
は、車内の床面上に固定されるロアレール1と、シート
の底面が固着されるアッパーレール2とを備えており、
それらは、それらの長手方向に沿って摺動自在に嵌合し
ている。アッパーレール2の側部には、第1,第2のブ
ラケット11,12によって、操作ロッド3がその軸線
を中心として矢印A1,A2方向に回動自在に支承され
ている。操作ロッド3の一端部にはハンドル3Aが折曲
成形され、その他端部側にはラッチプレート4が溶接さ
れている。ロアレール1の側部には、ラッチプレート4
の先端4Aと嵌合可能な複数のロック孔1Aがロアレー
ル1の長手方向に沿って等間隔に形成されている。そし
て、通常は、スプリング5によって操作ロッド3が矢印
A1方向に回動されており、ラッチプレート4の先端4
Aは、それと対向するロック孔1Aと嵌合し、両レール
1,2を相対移動不可能としてシートをロックしてい
る。そのシートの位置を調整するときには、ハンドル3
Aを操作して操作ロッド3を矢印A2方向に回動させ、
ラッチプレート4の先端4Aをロック孔1Aから一時的
に離脱させればよい。したがって、ラッチプレート4と
ロック孔1Aは、両レール1,2の相対移動位置をロッ
クおよびロック解除可能なロック手段を構成している。
【0010】鋼板製のロアレール1には、鋼板製の第
1,第2のレッグ13,14がリベット15によって結
合されており、これらのレッグ13,14を介してロア
レール1が車体フロアに取付けられるようになってい
る。
【0011】本発明の締結構造は、ロアレール1に対す
る第1のレッグ13の結合部分に適用されている。図2
は、それらの結合部分の一部切欠きの拡大図であり、ロ
アレール1の底板部1Bとレッグ13の上板部13Aと
がリベット15によって締結されている。
【0012】底板部1Bと上板部13Aには、リベット
15が挿入される円形の孔1C,13Bが貫通形成され
ている。孔1Cの内周縁には、図3中の上方に向って所
定の確度θ1で斜めに突出する円環状の突出部1Dが折
曲成形され、一方、孔13Bの内周縁には、図3中の下
方に向って所定の角度θ2で斜めに突出する円環状の突
出部13Cが折曲成形されている。角度θ1,θ2は共
に90°未満の鋭角に設定され、これにより、突出部1
D,13Cの間に空間Sが形成されている。また、突出
部1D,13Cの先端は、図3中矢印Aのリベット15
の挿入方向に対して傾斜するテーパー面1D−1,13
C−1を成している。また、リベット15の頭部15A
における軸部15Bの根元部分には、突出部1Dと対向
する円環状の溝部15Cが形成されている。
【0013】ロアレール1とレッグ13とを結合する場
合には、まず図3のように、孔1C,13B内にリベッ
ト15の軸部15Bを挿入する。その際、軸部15Bの
先端は、突出部1Dのテーパー面1D−1にガイドされ
つつスムーズに挿入されることになる。その後、図4の
ようにリベット15をかしめて締結する。その際、空間
Sによって、リベット15における軸部15Bの中間部
分の拡径変形が許容され、その中間部分は、図4のよう
に膨らんで膨らみ部15Dを成す。そのため、突出部1
Dがリベット15の頭部15Aと膨らみ部15Dとの間
に挟まれ、突出部13Cがリベット15の膨らみ部15
Dと軸部15Bの先端のかしめ部15Eとの間に挟まれ
ることになる。
【0014】したがって、リベット15に図4中矢印F
の引抜き力が加えられた場合には、リベット15のかし
め部15Eから突出部13Cのテーパー面13C−1に
対して矢印F1方向に圧縮力が作用し、強い抜け止め作
用が果たされることになる。同様に、リベット15に図
4中矢印Fと反対方向の力が加えられた場合には、リベ
ット15の頭部15Aから突出部1Dのテーパー面1D
−1に対して矢印F2方向に圧縮力が作用し、強い抜け
止め作用が果されることになる。また、リベット15の
膨らみ部15Dが突出部1D,13Cの間に挟まれるこ
とにより、充分な締結力が確保できることにもなる。
【0015】また、本例の場合には、突出部1Dを受け
入れるための環状溝15Cをリベット15に設けている
ため、その突出部1Dとリベット15との密着性を高め
ることができて、締結力を確保する上において有利であ
る。しかし、必ずしもリベット15に環状溝15Cを設
ける必要はない。また、突出部1D,13Cは、必ずし
も孔1C,13Bの内周縁の全周に亘って環状に折曲成
形する必要はなく、対応する孔1C,13Bの内周縁の
一部分から折曲成形してもよい。
【0016】また、図5のように、レッグ13側にのみ
突出部13Cを設けて、その内側に空間Sを形成しても
よい。勿論、ロアレール1側にのみ突出部1Dを設け
て、空間Sを形成するようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のリベット
による締結構造は、リベットが挿入される孔の内周縁に
突出部を折曲成形して、その突出部の内側にリベットの
軸部の中間部分の拡径変形を許容する空間を形成するた
め、その空間内にてリベットの軸部の中間部分を膨らま
せて、その中間部分を被締結部材の結合部分の間に介在
させることにより、充分な締結力を確保することができ
る。
【0018】また、突出部の先端に、リベットの軸線方
向に対して傾斜するテーパー面を形成することにより、
リベットに引抜き力が加わった場合に、そのテーパー面
に対して、リベットから圧縮力を作用させて、抜け止め
強度を向上させることができ、また、そのテーパー面を
リベットの挿入方向側に位置させることにより、そのテ
ーパー面によってリベットの挿入をガイドして、その挿
入の作業性を向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の締結構造を採用した車載用シートスラ
イド装置の斜視図である。
【図2】図1に示すロアレールとレッグとの結合部分の
一部切欠きを斜視図である。
【図3】図2に示す結合部分のリベット挿入時の拡大断
面図である。
【図4】図2に示す結合部分の拡大断面図である。
【図5】図4に示す結合部分において、ロアレール側の
突出部を形成しない場合の例を説明するための断面図で
ある。
【図6】従来の締結構造の結合部分の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ロアレール 1B 底板部 1C 孔 1D 突出部 1D−1 テーパー面 2 アッパーレール 13 第1のレッグ 13A 上板部 13B 孔 13C 突出部 13C−1 テーパー面 14 第2のレッグ 15 リベット 15A 頭部 15B 軸部 15C 環状溝 15D 膨らみ部 15E かしめ部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1,第2の被締結部材のそれぞれに貫
    通形成された孔にリベットを挿入し、そのリベットをか
    しめることによって前記第1,第2の被締結部材を締結
    するリベットによる締結構造において、 前記第1,第2の被締結部材のそれぞれに貫通形成され
    た前記孔の内の少なくとも一方の内周縁に、前記第1,
    第2の被締結部材の対向方向と逆の方向に斜めに突出す
    る突出部を折曲成形し、 前記突出部の内側に、前記リベットの軸部の中間部分の
    拡径変形を許容する空間を形成したことを特徴とするリ
    ベットによる締結構造。
  2. 【請求項2】 前記突出部の先端に、前記リベットの軸
    線方向に対して傾斜するテーパー面を形成したことを特
    徴とする請求項1に記載のリベットによる締結構造。
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