JP3485321B2 - 船底の受入れ空間内に積込み/積降しブイを案内する装置 - Google Patents
船底の受入れ空間内に積込み/積降しブイを案内する装置Info
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Description
なシャフトに対して変位可能であり、断面が円形または
他の形状の案内シリンダを、主要な構成部分とする装置
に関するものである。受入れ空間は、積込み/積降しブ
イの外形に適合する構成とされるが、本発明の装置の目
的は、特に、該ブイを受入れ空間内の正規の位置に引き
上げる間、それを高い信頼性で静かに案内することにあ
る。正規の位置に引き上げた後は、その位置で固定され
る。
る。ブイの底からは、海底の設置物等まで可橈性のライ
ザーの形状の移送ラインが伸びている。流動性物質は、
通常、炭化水素(石油またはガス)あるいは粉末状また
は微粒子状の他の流動性物質である。
られて所定の位置に固定され、その後に船舶上の物質移
送用の配管系に接続された連結装置が接続されて、行わ
れる。
を移送させるこの種のシステムは、国際特許出願PCT/NO
92/00053及びPCT/NO92/00054からすでに知られており、
特にこの種の接続及び移送を行なうために構成された船
舶は、対応する出願PCT/NO92/00055に記載されており、
また、この種の船舶の受入れ空間内に受け入れられるよ
うに構成された積込み/積降しブイは、対応する出願PC
T/NO92/00056に記載されている。
媒介物の移動に大きな効果を有するものであり、移動自
体並びに接続/切断作業は、気象及び海上がきわめてき
びしい条件にあっても、遂行できるものとなっている。
しかし、船舶の受け入れ空間内での接続のための引き上
げ作業中にブイが、船底のレベルに到達し、それに続い
て船底の受入れ空間内に導入する決定的な階段を容易に
また安全に行なうためには、改善された案内用の設備が
必要なことが明らかになっている。先行技術にもとづく
この問題の解決方法にあっては、受入れ空間が適当な形
状及び表面構造を有し、対応する形状及び表面を有する
ブイが損傷あるいは心合わせにミスが生じる大きな恐れ
なしに、所定の位置に導入できるようにすることが強調
されている。ブイは、異なる円錐面を有する部分に分割
される場合があっても、外形をほぼ円錐形とすることが
好ましく、受け入れ空間の内部の形状もそれに対応する
ものであることが求められる。積込み/積降しブイを船
舶内に引き上げる引上げ綱が心出され、その結果として
二次的にブイ自身が案内されるようにする方法も提案さ
れている。引上げ綱が下端で分岐し、数本、例えば三本
の綱に分けたいわゆる吊上げ添え綱の形となっている場
合には、二次的に更に良好にブイを所定の位置に案内す
ることが可能となる。この原理は、本発明にも付加的に
利用されており、本発明にもとづく装置に配設される案
内部材は、引上げ端部で集合吊上げ添え綱を形成する引
上げ綱によって案内する場合にきわめて好適である。
位置へ/から引き上げまたは引き下ろす作業の間、積込
み/積降しブイを案内するための装置であり、案内は案
内部材によって行なわれ、また、船舶は、受入れ空間の
上方に、接続、点検、及び保守のために気密に閉止可能
なシャフトを有する装置において、案内部材が、閉止可
能なシャフトに対して同軸方向にまたシャフトの長手方
向に上方の静止格納位置から案内域を通って、下方の前
進終端位置まで変位可能な案内シリンダ上に配置されて
おり、また、案内シリンダをその静止位置と終端位置の
間の任意の位置まで変位させるための補助動力付き変位
手段、案内シリンダの前進終端位置を画定するための停
止手段、案内シリンダの側方向安定用安定要素、及び案
内部材を監視するための設備を有することを特徴として
いる。これらの特徴は、請求の範囲1の特徴とする部分
を構成する。本発明の他の特徴は、それ以下の従属請求
の範囲に記載されている。
するための変位可能な案内シリンダを設置することによ
って、引上げ中に荒れた海で当面する諸問題の中のいく
つか、すなわちブイが受入れ空間の側部に強く打ち付け
て結果、変形を起こす危険などの問題を解消することが
できる。この問題は、綱及び吊上げ添え綱のための案内
部材が受入れ空間上方のシャフト内で比較的高位に配置
され、それによってアームの長い振り子運動が生じるこ
とによって起こるものである。この問題は本発明に関し
て、降下可能な案内シリンダの下端部に案内部材を配置
して、このような振り子運動の回動軸を、ブイ及び吊上
げ添え綱まで引き下げることによって、解決される。こ
のため、ブイの引上げ作業中、案内シリンダはブイに
「当たる」まで動かされ、振り子運動の振れアームが十
分短くされ、ブイと受入れ空間の間に衝撃が生じるのを
防止することになる。引上げ作業の進行に応じて、案内
シリンダが昇揚され、この昇揚運動はブイが受入れ空間
内の所定の位置に固定された後まで続く。この昇揚運動
の最後の段階で、シャフトの下端部に十分な高さの自由
空間が開放されるため、接続、点検、及び保守を案内シ
リンダの下で行なうことができるようになる。
のとすることができる。好ましくは、案内シリンダは、
サービス・シャフトの内側に取り付けられるが、該シャ
フトの外側でも変位可能とする構成も可能である。
常の船舶は、すでに船底に受入れ空間を、またその上方
にサービス・シャフトを有する「受入れモジュール」が
配設されているか、あるいは既存の在来の船舶であって
も必要があれば、その中にこの種のモジュールを配設す
ることができるものであることを前提としている。この
ことは、上記特許出願PCT/NO92/00055に詳述されてい
る。モジュールが「初期の」型のものである場合には、
比較的小規模の付加的設備(案内レール、綱及びブイの
保管場所、できれば停止手段、アクチュエータ用係止
具)によって、本発明の案内装置を適当に使用すること
が可能となる。
って本発明を詳述する。
方にシャフトを有する比較的大型船の船首部分とを示
し、該船舶は、積込み/積降しブイを受ける構成とさ
れ、該ブイを案内するための本発明の装置が配設されて
おり、装置の案内シリンダが、その下方終端位置にある
状態が示されている。
の上方の静止位置にある状態を示す。
げ作業中に船舶の底部が動く状態を示し、ローラ形状の
案内シリンダの案内部材がブイに向かって下方へ動かさ
れ、吊上げ添え綱の一本の綱が内側に曲げられた状態が
示されている。
部分の断面を示す。該船舶は、タンカー、例えばいわゆ
るシャトル・タンカーであり、受入れ空間3は、例えば
石油またはガス移動用の積込み/積降しブイを受ける構
成となっている。同図には、ブイは示されていない。当
初の状況では、ブイは、海底に繋留されて深い位置に配
置され、従って海上輸送に支障をきたす危険物とはなっ
ていない。石油などの流動性物質の転送の最初の段階
は、船舶1が中の受入れ空間3がほぼ繋留された積込み
/積降しブイのまっすぐ上方にくる位置まで動かされる
ことから始まる。図示の船舶の船首部分には、バウ・ス
ラスタと呼ばれるプロペラ(スクリュー)が三基、船舶
の主プロペラ(スクリュー)及びおそらくは自動位置制
御システムと共に配設され、それによって正しい位置が
確保される。ブイの引上げ綱は、例えばおもり綱及び/
または補助綱など適説な方法を用いて保持され、受入れ
空間3を通って引き上げられ、また、アクセス・シャフ
トあるいはサービス・シャフト9は、そこから上方に船
舶のデッキ8まで伸びている。サービス・シャフト9
は、シャッタでしっかり閉止可能である。図には、最上
位のシャッタ66のみが示されている。シャフト9の上方
端部には、好ましくは、マーキング・ブイの付いたスペ
アの綱用の保管場所67が横方向に配置されている。
装置は、また、ブイを解放して下方に下げる時にも案内
に使用することもできるもので、全体が参照番号10で示
され、主要部材として案内シリンダ11を有する。案内シ
リンダは、閉止可能なサービス・シャフト9に対して同
軸方向に配置され、その長手方向に上方の後退静止位置
から案内域を通つて下方の突出あるいは前進終端位置ま
で変位可能である。積込み/積降しブイの案内は、該案
内域内で、第1図に示す下方の突出あるいは前進終端位
置までの間で行なわれる。変位運動は、好ましくは油圧
式の一つ以上の長い円筒状のアクチュエータ12によって
行なわれる。アクチュエータ12は、上方端部で船舶の船
体に係止された動力シリンダ13をそれぞれ有し、そのピ
ストン棒14は、下方端部で案内シリンダ11の最下端部に
接続されている。シリンダアクチュエータ及び案内シリ
ンダの移動範囲は十分に大きくとり、シリンダが、前進
終端位置及びその上方の案内域では、ブイの上方部分が
受入れ空間3内に案内された初期の引上げ段階ですでに
ブイの引上げ綱及び吊上げ添え綱をよく案内するように
構成する必要がある。同時に、案内シリンダ11は、保持
要員用にアクセス可能な空間を、サービス・シャフト9
の下方端部及び案内シリンダの下に形成するために十分
高く引き上げられるようにすることが必要である。この
空間では、また、ブイと船舶上の物質移送用の配管系の
間の接続が行なわれる。第1図及び第2図では、この接
続がU字形の枢動可能な連結装置52によって行なわれる
ことが示されている。
は、上方の安定化ローラ15及び下方安定化耳部16によっ
て行なわれる。これらは、案内シリンダ11の下方の拡大
部分17の周囲に分配置することができる。あるいは、個
別の安定化耳部の代わりに、連続する包囲状の案内フラ
ンジを配設することもできる。さらに、また安定化耳部
16または安定化フランジの一部の代わりとして、案内シ
リンダの下方端部にも案内ローラを取り付けることがで
きる。すなわち、ローラ、耳部、フランジ等の目的は、
安定化すなわち横方向の支えであると同時に、垂直方向
の移動を可能にすることである。図示の実施形態にあっ
ては、案内シリンダ11はサービス・シャフト9内に配置
されている。他の方法として、案内シリンダが完全にあ
るいは部分的にシャフトを取り囲むようにすることもで
きる。その場合には、案内部材は、シャフトの内側に配
置され、シャフトの外側の対応する要素に支えられる構
成となる。図示の実施形態にあっては、安定化耳部16の
案内のために一対の対向する滑動レール18が示されてお
り、また、上方の安定化ローラ15はサービス・シャフト
の対向する壁に直接接触するものとして示されている。
安定化フランジが、特別に配設された停止耳部19または
対応する包囲状のフランジに支えられるように画定され
る。
及びマーキング・ブイの保管場所67が配設されている。
この保管場所は、図示のように漏斗状とすることができ
る。積込み作業中にシャッタ66が閉止すると、通常は補
助綱が引上げ綱30に係止され、ブイ2を緊急状態で自由
に落下させることができる。
21を備えた漏斗状の拡大部20を有する。このような漏斗
の形状は、いくつかの理由からきわめて実用性が高い。
なによりも、ブイを備えた引上げ綱が、シャフト9の上
方端部で保管場所67から案内シリンダを自由に通過させ
ることができる。
2の案内がどのように行なわれるかを示す図である。図
示の実施形態にあっては、ブイ2は、上方円錐形部分35
と下方円錐形部分36からなる。さらに、ブイは、例えば
三本の係止綱40を有する吊上げ添え綱39を有し、該吊上
げ添え綱は、図では上方円錐形部材35の周囲に120゜の
角度間隔で係止されている。(図では、左後方の係止綱
40は前方の係止綱に隠れている)。係止綱は、上方で集
合しており、上方端部で共に単一の引上げ綱30に係止さ
れている。吊上げ添え綱39が少なくとも二本の係止綱40
を有するために、ブイには、いわば、外側円錐形延長部
が形成されることになる。
部分51に係止されるブイの繋留綱5が示されており、ま
た、移送ライン6はブイの下側にあることが示されてい
る。図示の状態ではブイは垂直であるが、船舶1はかな
り回転あるいは縦揺れするため、ブイが受入れ空間3内
に導入されるときには多少とも傾斜することになる。図
示の状態では、本発明の案内装置10の案内シリンダ11
は、安定化耳部等が図示の停止フランジ31に当接するこ
とによってきまる下方の前進終端位置の上方に離れた案
内域内にある。案内装置の実際の案内部材は、特に案内
ローラ41の形状をしており、案内ローラ41は、図示の実
施形態では、案内シリンダ11の拡大部分17の下方端部
に、ほぼ連続する内部リングとして形成されている。案
内ローラ41がリング状に形成されるため、係止綱40は、
船舶の縦方向に対して、ブイ2またはその外側回転部分
の回転位置にかかわらず、常時、回転式の支えを備える
ことになる。他の実施形態にあっては、案内ローラ41
は、互いに垂直な一対の対向するローラ群として配置す
ることができる。その場合には、係止綱が個々のローラ
の間の隅部に押し込まれるのを防ぐために、特別の機構
を付加的に配設することが必要となる。
で配置された三本の係止綱を有する場合、またブイ2の
外側部材が繋留綱5及び移送ライン6に対して同時に回
転可能な場合には、斜めに導入されたりあるいは引き上
げ綱30が、案内装置10の縦軸に対してやや斜めに引かれ
たりしても、吊り上げ添え綱39が回転してやはり120゜
の角度間隔をおいて、三つの位置の一つを向く。このよ
うな構成は、ブイを受入れ空間に適合させて固定するこ
とに関して有効であろう。ブイの引上げ中またその引下
げ中の監視のため、案内シリンダ11の内側にカメラ32を
配設することができる。
Claims (11)
- 【請求項1】水中積込み・積降ろしブイ(2)が、浮遊
する船舶(1)の船底に形成され下向きの開口を有する
受け入れ空間(3)に、引き上げられて同受け入れ空間
(3)における固定位置へ案内され、または同固定位置
から上記ブイ(2)が引き下ろされて複数の係留ライン
により海底に係留させられるとともに、上記の固定位置
では上記ブイ(2)は上記船舶(1)上の物質移送配管
系に接続可能に形成され、上記ブイ(2)の上記の引き
上げられる間および引き下ろされる間の同ブイ(2)の
案内が、上記受け入れ空間(3)に対する上記ブイ
(2)の動きを案内する複数の案内部材(41)によって
行われ、同複数の案内部材が、上記受け入れ空間(3)
の上方の上記船舶(1)に配置されたシャフト(9)の
下端部に配置される装置(10)において、 上記シャフト(9)の長手方向で且つ同シャフト(9)
に関して同軸方向に、上方格納位置と下方進行位置との
間を変位可能な案内シリンダ(11)上に、複数の上記案
内部材(41)が配置され、上記案内シリンダ(11)を望
ましい位置へ変位させる駆動手段(12)と、上記案内シ
リンダ(11)を側方向に安定させる複数の安定化要素
(15、16、18)と、複数の上記案内部材(41)を監視す
る手段(31)を備えることを特徴とする装置。 - 【請求項2】ブイ(2)が、複数の集合係止綱(40)を
有する吊り上げ添え綱(39)を介して、引き上げ綱(3
0)に接続され、複数の案内部材(41)が、引き上げ綱
(30)及び集合係止綱(40)に接触して案内するのに適
した案内開口部を形成することを特徴とする請求の範囲
1に記載の装置。 - 【請求項3】複数の案内部材が、案内シリンダ(11)の
下端部で、ほぼ連続した内リングを形成する複数の案内
ローラ(41)であることを特徴とする請求の範囲2に記
載の装置。 - 【請求項4】複数の案内部材(41)が、ブイ(2)を積
込み、または積降ろしする回動可能な外部材を回転させ
る複数の回転要素から成り、ブイが引き上げられる間、
引き上げ綱(30)が案内装置(10)の縦軸に対してやや
斜めに引かれても、120゜の角度間隔で配置された三本
の集合係止綱(40)を有する吊り上げ添え綱(39)が回
転して、三本の集合係止綱(40)を120゜の角度間隔を
おいて、三つの位置の一つを向くよう構成されているこ
とを特徴とする請求の範囲2に記載の装置。 - 【請求項5】案内シリンダ(11)が、シャフト(9)内
の内部に配置された複数の安定化要素に支えられるよう
に、シャフト(9)内に配設されることを特徴とする請
求の範囲1〜4のいずれか一つに記載の装置。 - 【請求項6】案内シリンダ(11)が、シャフト(9)を
取り囲むように配設され、シャフト(9)の外側に配置
された複数の安定化要素によって、側方に安定化される
ことを特徴とする請求の範囲1〜4のいずれか一つに記
載の装置。 - 【請求項7】複数の安定化要素が、長手方向に延びる複
数のレール(18)と、複数のローラ(15)とから成るこ
とを特徴とする請求の範囲1〜5のいずれか一つに記載
の装置。 - 【請求項8】動力補助変位手段が、一つか複数の水圧、
空気圧または電力アクチュエータ(12)から成ることを
特徴とする請求の範囲1〜7のいずれか一つに記載の装
置。 - 【請求項9】案内シリンダ(11)の下方位置を画定する
複数の停止手段(16、19、31)から成ることを特徴とす
る請求の範囲1〜8のいずれか一つに記載の装置。 - 【請求項10】複数の停止手段が、完全にまたは部分的
に取り囲む当接フランジ(31)から成ることを特徴とす
る請求の範囲9に記載の装置。 - 【請求項11】監視手段が、案内シリンダ(11)の下端
部に配置された複数の水中カメラ(32)から成ることを
特徴とする請求の範囲1〜10のいずれか一つに記載の装
置。
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