JP3485030B2 - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP3485030B2
JP3485030B2 JP17132099A JP17132099A JP3485030B2 JP 3485030 B2 JP3485030 B2 JP 3485030B2 JP 17132099 A JP17132099 A JP 17132099A JP 17132099 A JP17132099 A JP 17132099A JP 3485030 B2 JP3485030 B2 JP 3485030B2
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裕豊 永野
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】従来のパチンコ機として、図7の如きも
のが知られている。パチンコ機51は、前面の中央上方
に、各種の入賞装置を設置した略円形の遊技領域52が
設けられており、その遊技領域52の前方に、ガラス板
を嵌め込んだ前枠53が、片開き自在に設けられてい
る。さらに、前枠53の下側には、発射装置へ遊技球を
供給するための供給皿55をあて板56に取り付けた中
扉54が、片開き自在に設けられている。また、供給皿
55は、ネジ等の螺着手段によって、あて板56の表面
に取り付けられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパチンコ機51は、長時間使用された場合には、供
給皿55をあて板56に螺着しているネジ等が緩んで、
供給皿55ががたつくことがある。さらに、場合によっ
ては、供給皿55があて板56から外れてしまうことも
ある。また、製造時においては、供給皿55のあて板5
6への螺着に手間がかかるし、損傷した供給皿55を取
り外して修理する場合には、いちいちネジ等による螺着
を解除しなければならず、面倒である。 【0004】本発明の目的は、上記従来のパチンコ機が
有する問題点を解消し、長期間使用された場合でも、供
給皿のあて板への取付強度が低下したりせず、しかも、
製造時における供給皿のあて板への取り付けが容易な
上、損傷した供給皿を修理する場合には、供給皿をあて
板から容易に取り外すことができる実用的なパチンコ機
を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の構成は、前面の
中央上方に遊技領域が設けられているとともに、発射装
置へ遊技球を供給するための供給皿をあて板に取り付け
た中扉が、遊技領域の下側に片開き自在に設置されたパ
チンコ機であって、供給皿の裏面に、挿通孔を設けた嵌
合突起が設けられているとともに、あて板に嵌合部が設
けられており、かつ、あて板の裏面にロック部材が移動
可能に係着されており、ロック部材のあて板との当接面
に係着ピンが設けられているとともに、あて板の裏面に
係着孔が穿設されており、供給皿の嵌合突起をあて板の
嵌合部に挿入し、あて板の裏面において嵌合突起の挿通
孔にロック部材を挿通させることによって、あて板の裏
面の係着孔にロック部材の係着ピンを嵌入させた状態
で、供給皿があて板に取り付けられていることにある。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明のパチンコ機の一実
施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。 【0007】図1は、本発明に係るパチンコ機を示した
ものである。パチンコ機1は、前面の中央上方に遊技領
域(図示せず)が設けられており、その遊技領域には、
各種の入賞装置(図示せず)が設置されているととも
に、多くの障害釘(図示せず)が植設されている。ま
た、周囲を覆う外枠2の内側に、ミドル枠(図示せず)
が設置されており、そのミドル枠の左端縁に、前枠3が
片開き自在に蝶着されている。そして、前枠3に取り付
けられたガラス板4が、遊技領域の前方に位置した状態
になっている。さらに、前枠3の下側には、発射装置
(図示せず)へ遊技球を供給するための供給皿16をあ
て板9に取り付けた中扉5が、左端縁を軸にして片開き
自在に設置されている。なお、中扉5の下側には、下側
機能部7が設置されており、その下側機能部7には、貯
留皿8が、皿本体6と連通するように設けられている。 【0008】図8、図2〜図4は、それぞれ、中扉5の
正面図、前方斜視図、平面図、後方斜視図であり、図
5、図6は、中扉5の分解斜視図である(なお、図3、
図5、図6においては、一部の部材の記載が省略されて
いる)。中扉5のあて板9は、合成樹脂によって一体的
に形成されている。そして、横長な長方形状の平板部1
2の上端に、折返し部24が、平板部12の裏面から突
出するように設けられており、その折返し部24の上面
には、3つの係合突起25,25・・が、ほぼ等間隔で
設置されている。一方、平板部12の下端に、底板13
が、平板部12の前面から突出するように設けられてお
り、その底板13の上面の中央後方には、幅広な直方体
状の取付部26が突設されているとともに、取付部26
の左右両側には、嵌合凹部27,27が設けられてい
る。各嵌合凹部27,27の内部の内側の壁面には、挿
入孔49が穿設されており、各嵌合凹部27,27の奥
側には、後方基板48が位置している。また、各嵌合凹
部27,27の前方には、それぞれ、ガイド溝57が連
設されている。さらに、取付部26の前面板41の裏面
であって、左右両端の嵌合凹部27,27と隣接する部
位には、それぞれ、断面L字状で幅広な2つのガイド突
起45,45が、先端の折れ曲がった部分を互いに内側
に向け合った状態で、上下に平行に併設されている。ま
た、取付部26の前面板41の各ガイド突起45,45
・・と隣接した内側には、それぞれ、スリット46が穿
設されている。さらに、左右2組のガイド突起45,4
5の間には、それぞれ2個ずつ係着孔47,47が穿設
されている。一方、平板部12の左上方には、遊技球払
出口14が穿設されており、平板部12の右中央には、
正方形状の供給口15が穿設されている。そして、平板
部12の裏面の供給口15穿設部位の周囲には、発射装
置に遊技球を1個ずつ送り出すための整流機構44が設
けられている。 【0009】また、供給皿16は、合成樹脂によって一
体形成された皿本体6、カバー部材10、球貸装置11
等によって組み立て形成されている。皿本体6は、水平
に設けられた球受け部17の後端縁に、鉛直板18が下
向きに突設された形状を有している。そして、球受け部
17の左側には、受球凹部19が設けられており、右下
がりに傾斜した状態になっている。さらに、受球凹部1
9の右側には、遊技球約1個分の幅を有する誘導溝20
が連設されている。なお、球受け部17の右側には、球
抜きレバー21、バネ部材22、可動部材23等からな
る球抜き機構43が付設されている。加えて、球受け部
17の前側の周囲には、嵌合帯状体28が突設されてい
る。 【0010】一方、カバー部材10は、下向きにコ字状
のフレーム部29の前方に、被覆部30が突設された形
状を有している。フレーム部29は、あて板9の平板部
12の外周形状とほぼ同様な外周形状を有しており、上
端が、後方に折り返されて折返し板31になっている。
そして、その折返し板31には、ほぼ等間隔に、係合孔
32,32・・が穿設されている。また、被覆部30
は、皿本体6の球受け部17の前側の周縁と一致するよ
うに、前方に突出しており、ほぼ中央に、球貸装置11
に設けられた3つの球貸操作部11a,11b,11c
を嵌め込むための嵌合孔50a,50b,50cが設け
られている。さらに、被覆部30の裏面の上端際には、
嵌合溝33が周設されており、被覆部30の裏側の下端
際であって、球貸装置11の設置部位の両サイドには、
四角柱状で中空の嵌合突起34,34が突設されてい
る。そして、各嵌合突起34,34の先端際の左右両サ
イドには、挿通孔35,35が穿設されている。 【0011】上記した皿本体6、カバー部材10、球貸
装置11等からなる供給皿16は、2つのロック部材3
6,36によって、あて板9に着脱自在に取り付けられ
ている。各ロック部材36,36は、あて板9の裏面に
突設された上下一対のガイド突起45,45の間隔とほ
ぼ同一間隔を有する帯状に形成されており、前面の内側
の端縁際に、係着ピン38が設けられている。また、裏
面の中央に、摘み39が突設されており、裏面の内側の
端縁際に、ストッパ40が突設されている。 【0012】図9〜図11は、中扉5の組み立て構造
を、図8のA−A線断面において示したものである。中
扉5を組み立てる場合には、まず、皿本体6の嵌合帯状
体28をカバー部材10の裏面の嵌合溝33に嵌合させ
て、皿本体6をカバー部材10に装着する。一方、あて
板9の裏面において、左右の一対のガイド突起45,4
5・・の間に、それぞれ、ロック部材36,36を挿入
し、各ロック部材36,36の係着ピン38を、あて板
9の前面板41に穿設されている係着孔47,47のう
ちの内側の係着孔47に嵌入させる。次に、カバー部材
10のフレーム部29の折返し板31を、あて板9の折
返し部24と重ね合わせ、係合突起25,25・・を係
合孔32,32・・に係着させる。また、それと同時
に、図9の如く、カバー部材10の裏面に突設された嵌
合突起34,34を、あて板9の左右のガイド溝57,
57に沿わせて、嵌合凹部27,27に挿入し、図10
の如く、各嵌合突起34,34の挿通孔35,35を、
ロック部材36,36の先端部分(係着ピン38と反対
側の部分)の外側に位置させる。しかる後、図11の如
く、各ロック部材36,36を、それぞれ、外側にスラ
イドさせて、各ロック部材36,36の先端部分を、各
嵌合突起34,34の挿通孔35,35に挿通させ、各
ロック部材36,36の係着ピン38を、外側の係着孔
47に嵌入させる(なお、上記手順は、中扉5の組み立
て手順の一例であり、中扉5の組み立て手順は、上記手
順に何ら限定されない)。 【0013】上記の如く組み立てられた中扉5において
は、皿本体6の左側の受球凹部19が、あて板9に穿設
された遊技球払出口14の前方に位置し、誘導溝20の
先端が、あて板9に穿設された供給口15と連通した状
態になっている。また、平板部12の中央よりやや上方
に、皿本体6の球受け部17が配置され、底板13が、
その皿本体6と平行に配置された状態になっている。な
お、あて板9に取り付けられた皿本体6の受球凹部19
の前方には、モール部材42が取り付けられている。 【0014】かかるパチンコ機1においては、供給皿1
6の受球凹部19に遊技球が供給されると、それらの遊
技球は、誘導溝20、供給口15を介して、あて板6の
裏側に付設された整流機構44へと送り出され、1個ず
つ発射装置へ送り出される。また、遊技領域に設けられ
た各種の入賞装置へ遊技球が入賞した場合には、機台の
内部に設けられた遊技球払出装置(図示せず)から、賞
品球が払い出され、遊技球払出口14を介して、供給皿
16へ排出される。 【0015】パチンコ機1は、上記の如く、供給皿16
の裏面(カバー部材10の裏面)に、先端際に挿通孔3
5,35を設けた嵌合突起34,34が設けられている
とともに、あて板9に嵌合凹部27,27が設けられて
おり、あて板9の裏面にロック部材36,36を移動可
能に係着し、供給皿16の嵌合突起34,34をあて板
9の嵌合凹部27,27に挿入し、嵌合突起34,34
の挿通孔35,35にロック部材36,36を挿通させ
ることによって、供給皿16があて板9に着脱自在に取
り付けられているため、長時間使用された場合でも、供
給皿16のあて板9への取付強度が低下したりしない。
また、製造時においては、供給皿16をあて板9にきわ
めて容易に取り付けることができる。さらに、損傷した
供給皿16を修理する場合には、供給皿16をあて板9
から容易に取り外すことができる。 【0016】また、パチンコ機1は、あて板9に水平な
折返し部24が形成されているとともに、供給皿16の
上端縁(カバー部材10の上端縁)が、あて板9の折返
し部24と同方向に折り返し形成されており(折返し板
31)、その折返し部分31が、あて板9の折返し部2
4に、積み重ねられた状態で着脱自在に係着されている
ため、供給皿16とあて板9との取付強度がきわめて高
く、強い衝撃を受けた場合でも、決して供給皿16があ
て板9から外れたりしない。 【0017】さらに、パチンコ機1は、あて板9の嵌合
凹部27,27の前方に、それぞれ、ガイド溝57が設
けられているので、それらのガイド溝57,57に沿わ
せることによって、供給皿16の嵌合突起34,34
を、非常に簡単に、あて板9の嵌合凹部27,27に挿
入することができる。したがって、製造時やメンテナン
ス時における中扉5の組み立てがきわめて容易である。
加えて、供給皿16とあて板9との取付強度が一段と高
いものとなっている。 【0018】なお、本発明のパチンコ機の構成は、何ら
上記実施形態の態様に限定されるものではなく、外枠、
前枠、中扉、(あて板、供給皿(皿本体、カバー部材、
球貸装置等)等)、下側機能部、球抜き機構、整流機
構、ロック部材、モール部材等の材質・形状・構造等の
構成を、必要に応じて適宜変更することができる。 【0019】たとえば、供給皿は、上記実施形態の如
く、皿本体、カバー部材、球貸装置等の複数の部材から
なるものに限定されず、一体的に形成したものでも良
い。しかしながら、供給皿が、上記実施形態の如く、皿
本体、カバー部材、球貸装置等の複数の部材からなるも
のである場合には、各部材を射出成形等によって容易に
安価に形成することができる、というメリットがある。 【0020】また、供給皿に設ける嵌合突起の個数は、
2個に限定されず、1個でも良いし、3個以上でも良
い。さらに、嵌合突起の設置位置も、供給皿の裏面の下
端際に限定されず、供給皿の裏面の中央等、任意の位置
に変更することができる。加えて、嵌合突起は、先端際
に挿通孔を設けたものであれば良く、中空状のものに何
ら限定されない。また、場合によっては、嵌合突起の先
端際に、挿通孔の代わりに窪みを設けることも可能であ
る。 【0021】一方、パチンコ機は、中扉が前枠とは別個
に片開き自在に蝶着されたものに限定されず、中扉が前
枠と一体になったものでも良い。 【0022】また、ロック部材は、突設された係着ピン
をあて板の係着孔に嵌入することによってあて板に固定
されるものに限定されず、穿設された係着孔にあて板に
突設された係着ピンを嵌入させることによってあて板に
固定されるものでも良いし、係着機構が設けられていな
いものでも良い。なお、ロック部材およびあて板に係着
機構を設けた場合には、供給皿のあて板への取付強度の
保持が、より信頼性の高いものとなる。 【0023】 【発明の効果】本発明のパチンコ機は、供給皿の裏面
に、挿通孔を設けた嵌合突起が設けられているととも
に、あて板に嵌合部が設けられており、かつ、あて板の
裏面にロック部材が移動可能に係着されており、ロック
部材のあて板との当接面に係着ピンが設けられていると
ともに、あて板の裏面に係着孔が穿設されており、供給
皿の嵌合突起をあて板の嵌合部に挿入し、あて板の裏面
において嵌合突起の挿通孔にロック部材を挿通させるこ
とによって、あて板の裏面の係着孔にロック部材の係着
ピンを嵌入させた状態で、供給皿があて板に取り付けら
れているため、長時間使用された場合でも、供給皿のあ
て板への取付強度が低下したりしない。また、製造時に
おいては、供給皿をあて板にきわめて容易に取り付ける
ことができる。さらに、損傷した供給皿を修理する場合
には、供給皿をあて板から容易に取り外すことができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】パチンコ機を示す説明図である。 【図2】中扉を示す説明図である。 【図3】中扉を示す説明図である。 【図4】中扉を示す説明図である。 【図5】中扉を示す説明図である。 【図6】中扉を示す説明図である。 【図7】従来のパチンコ機を示す説明図である。 【図8】中扉を示す説明図である。 【図9】中扉の組み立て構造を示す説明図である。 【図10】中扉の組み立て構造を示す説明図である。 【図11】中扉の組み立て構造を示す説明図である。 【符号の説明】 1・・パチンコ機、2・・外枠、3・・前枠、4・・ガ
ラス板、5・・中扉、6・・皿本体、7・・下側機能
部、8・・貯留皿、9・・あて板、10・・カバー部
材、11・・球貸装置、11a〜11c・・操作部、1
2・・平板部、13・・底板、14・・遊技球払出口、
15・・供給口、16・・供給皿、17・・球受け部、
18・・鉛直板、19・・受球凹部、20・・誘導溝、
21・・球抜きレバー、22・・バネ部材、23・・可
動部材、24・・折返し部、25・・係合突起、26・
・取付部、27・・嵌合凹部、28・・嵌合帯状体、2
9・・フレーム部、30・・被覆部、31・・折返し
部、32・・係合孔、33・・嵌合溝、34・・嵌合突
起、35・・挿通孔、36・・ロック部材、38・・係
着ピン、39・・摘み、40・・ストッパ、41・・前
面板、42・・モール部材、43・・球抜き機構、44
・・整流機構、45・・ガイド突起、46・・スリッ
ト、47・・係着孔、48・・後方基板、49・・挿入
孔、50a〜50c・・嵌合孔、51・・パチンコ機、
52・・遊技領域、53・・前枠、54・・中扉、55
・・供給皿、56・・あて板、57・・ガイド溝。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 前面の中央上方に遊技領域が設けられて
    いるとともに、発射装置へ遊技球を供給するための供給
    皿をあて板に取り付けた中扉が、遊技領域の下側に片開
    き自在に設置されたパチンコ機であって、 供給皿の裏面に、挿通孔を設けた嵌合突起が設けられて
    いるとともに、あて板に嵌合部が設けられており、か
    つ、 あて板の裏面にロック部材が移動可能に係着されてお
    り、ロック部材のあて板との当接面に係着ピンが設けら
    れているとともに、あて板の裏面に係着孔が穿設されて
    おり、 供給皿の嵌合突起をあて板の嵌合部に挿入し、あて板の
    裏面において嵌合突起の挿通孔にロック部材を挿通させ
    ることによって、あて板の裏面の係着孔にロック部材の
    係着ピンを嵌入させた状態で、供給皿があて板に取り付
    けられていることを特徴とするパチンコ機。
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