JP3484979B2 - クリーンルームのフィルタユニット - Google Patents

クリーンルームのフィルタユニット

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哲三 新山
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日立プラント建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はクリーンルームのフ
ィルタユニットに係り、特に精密機械工場等の高い清浄
度と低コストが要求されるクリーンルームのフィルタユ
ニットに関する。 【0002】 【従来の技術】クリーンルームの天井面には、敷設され
た格子状の天井フレームに複数のフィルタユニットが設
置され、このフィルタユニットによりクリーンルーム内
に層流状態の清浄エアが供給される。フィルタユニット
は、必ずしも天井全面に設置されるわけではなく、要求
される清浄度と換気回数との関係により間引きして配置
されることがある。例えば、清浄度クラスが1000よ
り低いレベルのクリーンルームでは、フィルタユニット
を間引きして設置していた。即ち、フィルタユニット
は、高い清浄度が要求される領域の真上に配置し、フィ
ルタユニットを間引きした天井フレームの空間部分に
は、閉塞板を設置していた。そして、クリーンルーム内
に流出する塵埃の対象粒径や許容個数を満足する範囲内
で、換気回数を上げることにより清浄度を向上させてい
た。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来設
備のようにフィルタユニットを間引きして設置すると、
フィルタユニットの下方において層流状態のエア領域が
形成される一方で、閉塞板の下方において大きな渦流が
発生するという欠点がある。その結果、この領域の塵埃
がクリーンルーム外に流出せずに滞留し、クリーンルー
ムの清浄度が低下するという問題が発生していた。 【0004】また、閉塞板の下方で大きな渦流が発生す
ると、この領域の塵埃が、フィルタユニットの下方、即
ち、層流状態のエア領域に流入してしまうので、高清浄
度領域が形成されにくいという欠点があった。本発明は
このような事情に鑑みて成されたもので、コストを増大
させずに、要求される清浄度を満足することのできるク
リーンルームのフィルタユニットを提供することを目的
とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、フィルタを有するユニット本体をクリーン
ルームの天井面に設け、前記フィルタにエアを通過させ
て、前記クリーンルーム内に清浄エアを層流状態で吹き
出すクリーンルームのフィルタユニットにおいて、前記
ユニット本体から架設されたダクトによって前記ユニッ
ト本体内の清浄エアが誘導されて供給されるとともに、
前記ユニット本体から離れた位置で、前記ユニット本体
を囲むように配置されたスリット状のエア噴出口と、前
記ユニット本体と前記ダクトとの連結部に設けられ、前
記ダクトの下端から前記ユニット本体の内側上方に向け
て傾斜するように形成され、前記ユニット本体内の清浄
エアの一部を前記ダクト内に分配するガイド板と、を備
え、前記ユニット本体内の清浄エアの一部を、前記ユニ
ット本体から層流状態で吹き出されるエア領域の外側
、前記エア噴出口から噴出し、前記ユニット本体から
層流状態で吹き出されるエア領域の外側の渦流の発生を
抑止することを特徴とする。 【0006】本発明によれば、ユニット本体から層流状
態で吹き出されるエア領域の外側に、噴出部材の噴出口
から清浄エアを噴出するようにしたので、この領域に大
きな渦流が発生するのを抑止することができる。これに
より、この領域の塵埃がクリーンルーム内に滞留しにく
くなるので、クリーンルームの清浄度を向上させること
ができる。しかも、本発明は、前記噴出口からユニット
本体内の清浄エアを噴出するので、フィルタを増設する
必要がない。これにより、コストを増大することなく、
クリーンルームの清浄度を向上させることができる。従
って、本発明は、天井面にフィルタユニットを間引きし
て設置したクリーンルームにおいて特に有効であり、従
来の換気回数やコスト等の条件を殆ど変えることなく、
クリーンルームの清浄度を向上させることができる。 【0007】また、前記噴出口をスリット状に形成し、
ユニット本体の吹出開口を囲むように配置すると、層流
状態のエア領域を囲むようなエアカーテンが形成され
る。これにより、前記エア領域の外側の塵埃が、前記エ
ア領域に流入するのを防止することができる。即ち、ユ
ニット本体の下方に高清浄度領域を形成することができ
る。 【0008】 【発明の実施の形態】以下添付図面に従って、本発明に
係るクリーンルームのフィルタユニットの好ましい実施
の形態について詳説する。図1は、本発明のクリーンル
ームのフィルタユニット12を天井面に設置したクリー
ンルーム10の縦断面図である。また、図2は、フィル
タユニット12の下面図である。 【0009】図1に示すように、クリーンルーム10
は、天井面にフィルタユニット12が設けられ、このフ
ィルタユニット12によって塵埃が捕集されて、クリー
ンルーム10内に清浄エアが供給される。この清浄エア
は、クリーンルーム10内の塵埃と共に、側壁下部に設
けられた吸込口13からクリーンルーム10外に排気さ
れ、図示しない循環路を介して天井裏空間に戻る。天井
裏空間に戻ったエアは、フィルタユニット12によって
再び浄化され、クリーンルーム10内に供給される。
尚、図1では、フィルタユニット12を天井面に設置
し、吸込口13を側壁下部に配置したがこれに限定する
ものではない。例えば、吸込口13の代わりに床面にグ
レーチング床を配置して、このグレーチング床からエア
を排気してもよい。 【0010】フィルタユニット12は、主として、ケー
シング(ユニット本体)18、HEPAフィルタ20及
びパンチングメタル22で構成される。図1に示したク
リーンルーム10は、中央にベルトコンベア等の作業台
14が設けられており、この領域において特に高い清浄
度が要求される。ケーシング18は、この領域の天井面
に設置され、矩形状に形成される。また、ケーシング1
8は、天井裏空間側とクリーンルーム10側の両方に開
口しており、天井裏空間側の開口には、ファン等の図示
しない送気手段が設けられ、天井裏空間のエアをケーシ
ング18の内部に送気することができる。ケーシング1
8の内部には、HEPAフィルタ20が水平に設けら
れ、ケーシング18内を通過するエアの塵埃を捕集する
ことができる。一方、ケーシング18のクリーンルーム
10側の開口には、クリーンルーム10内に送気される
エアに適切な圧力損失を与えるような、例えば、開口率
30%のパンチングメタル22が設けられる。これによ
り、常に適切な風量の清浄エアをパンチングメタル22
の孔(吹出開口)からクリーンルーム10内に吹き出す
ことができる。 【0011】また、クリーンルーム10の天井面には、
図2に示すように、フィルタユニット12を囲むように
ダクト(噴出部材)30が設けられる。ダクト30は、
ケーシング18の側板に平行な4つのダクトを連結した
枠状に形成される。ダクト30とフィルタユニット12
の間には、複数のダクト32、32…が架設され、HE
PAフィルタ20の下側のケーシング18内とダクト3
0内とを連通している。また、ダクト32とケーシング
18との連結部には、ガイド板34が設けられる。ガイ
ド板34は、図1に示したように、ダクト32下端から
ケーシング18の内側上方に向けて傾斜するように設け
られる。これにより、ケーシング18内の清浄エアの一
部を、スムーズにダクト32内に誘導してダクト30に
送気することができる。尚、ガイド板34は、上述した
形状に限定するものではなく、フィルタユニット12内
の清浄エアをダクト32内にスムーズに誘導できるのな
らば何でもよい。 【0012】ダクト30の下面には、図2に示したよう
に、4つの噴出口28、28…が設けられる。この噴出
口28、28…は、それぞれ、パンチングメタル22の
縁に平行なスリット状に形成される。これにより、噴出
口28から吹き出されるエアは、フィルタユニット12
の下方領域を囲むようなエアカーテンを形成するので、
この領域に塵埃が流入するのを防止することができる。
尚、噴出口28は、従来渦流を発生していた領域の中央
付近、即ち、ケーシング18とクリーンルーム10の側
壁の中央付近に配置することが好ましい。 【0013】次に、上記の如く構成されたクリーンルー
ムのフィルタユニット12の作用について説明する。上
述したクリーンルーム10では、清浄エアがパンチング
メタル22の孔と噴出口28からクリーンルーム10内
に吹き出される。即ち、天井裏空間のエアは、図示しな
い送気手段によってフィルタユニット12のケーシング
18内に送気され、HEPAフィルタ20で塵埃が捕集
される。そして、塵埃が捕集された清浄エアの大部分
は、パンチングメタル22の孔からクリーンルーム10
内に層流状態で吹き出される。これにより、パンチング
メタル22の下方に、高清浄度領域を形成することがで
きる。 【0014】また、ケーシング18内の清浄エアの一部
は、パンチングメタル22によって圧力損失を受けると
共に、ガイド板34によってスムーズにダクト32内に
誘導されるので、ダクト32及びダクト30を介して噴
出口28からクリーンルーム10内に勢い良く噴出され
る。これにより、層流状態のエア領域外側に大きな渦流
が発生するのを防止することができる。従って、この領
域の塵埃がクリーンルーム10内に留まりにくくなるの
で、クリーンルーム10の清浄度を向上させることがで
きる。また、噴出口28は、ケーシング18を囲むよう
なスリット状に形成されているので、噴出したエアによ
って層流状態のエア領域を囲むようなエアカーテンが形
成される。これにより、前記エア領域に塵埃が流入する
のを防止することができ、フィルタユニット12の下方
に高清浄度領域を形成することができる。 【0015】このように、本実施の形態のクリーンルー
ムのフィルタユニット12は、パンチングメタル22が
設置された天井面の周囲に噴出口28を設け、この噴出
口28からフィルタユニット12内の清浄エアを噴出す
るので、層流状態のエア領域の外側に従来発生していた
渦流の発生を抑止することができる。これにより、クリ
ーンルーム10の清浄度を向上させることができる。ま
た、ケーシング18内の清浄エアを噴出口28から噴出
するので、HEPAフィルタ20の個数を抑えることが
でき、コストを増大させることなく、クリーンルーム1
0の清浄度を向上させることができる。更に、噴出口2
8から吹き出されたエアがエアカーテンを形成するの
で、ケーシング18下方の高清浄度領域に塵埃が流入す
るのを防止することができ、特定の領域に高清浄度が要
求された場合にも対応することができる。 【0016】尚、上述した実施の形態では、ダクト30
に設けた噴出口28をスリット状に形成したが、これに
限定するものではなく、渦流の発生を防止できるもので
あれば何でもよい。また、上述した実施の形態では、ダ
クト30を枠状に形成したが、これに限定するものでは
なく、例えば、箱状の4本のダクトを設けて、それぞれ
をケーシング18に連結してもよい。従って、噴出口2
8の配置も上述した実施の形態に限定するものではな
い。例えば、ダクト30及び噴出口28をクリーンルー
ム10の入口近辺の天井面に設けてもよい。これによ
り、クリーンルーム10内に出入りする際の塵埃の流入
を防止することができる。 【0017】また、フィルタユニット12は、複数台、
設置しても良く、その場合、どのように配置してもよ
い。更に、上述した実施の形態では、分配手段としてパ
ンチングメタル22とガイド板34の両方を設置した
が、いずれか一方であってもよい。 【0018】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るクリ
ーンルームのフィルタユニットは、ユニット本体の外側
の天井面に噴出口を設け、この噴出口からクリーンルー
ム内にユニット本体内の清浄エアを噴出するので、従来
発生していた渦流の発生を抑止することができる。これ
により、コストを増大させることなく、クリーンルーム
の清浄度を向上させることができる。 【0019】また、噴出口をユニット本体を囲むような
スリット状に形成すると、ユニット本体下方の高清浄度
領域に塵埃が流入するのを防止できるので、特定の領域
に高い清浄度が要求される場合にも対応することができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るクリーンルームのフィルタユニッ
トを用いたクリーンルームの縦断面図 【図2】本発明に係るクリーンルームのフィルタユニッ
トの下面図 【符号の説明】 10…クリーンルーム 12…フィルタユニット 20…HEPAフィルタ 22…パンチングメタル 28…噴出口 30…ダクト(噴出部材) 32…ダクト 34…ガイド板

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】フィルタを有するユニット本体をクリーン
    ルームの天井面に設け、前記フィルタにエアを通過させ
    て、前記クリーンルーム内に清浄エアを層流状態で吹き
    出すクリーンルームのフィルタユニットにおいて、前記ユニット本体から架設されたダクトによって前記ユ
    ニット本体内の清浄エアが誘導されて供給されるととも
    に、前記ユニット本体から離れた位置で、前記ユニット
    本体を囲むように配置されたスリット状のエア噴出口
    と、 前記ユニット本体と前記ダクトとの連結部に設けられ、
    前記ダクトの下端から前記ユニット本体の内側上方に向
    けて傾斜するように形成され、 前記ユニット本体内の清
    浄エアの一部を前記ダクト内に分配するガイド板と、を
    備え、 前記ユニット本体内の清浄エアの一部を、前記ユニット
    本体から層流状態で吹き出されるエア領域の外側に、前
    記エア噴出口から噴出し、前記ユニット本体から層流状
    態で吹き出されるエア領域の外側の渦流の発生を抑止す
    ことを特徴とするクリーンルームのフィルタユニッ
    ト。
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