JP3484766B2 - 充填バルブ - Google Patents
充填バルブInfo
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- B67C—CLEANING, FILLING WITH LIQUIDS OR SEMILIQUIDS, OR EMPTYING, OF BOTTLES, JARS, CANS, CASKS, BARRELS, OR SIMILAR CONTAINERS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; FUNNELS
- B67C3/00—Bottling liquids or semiliquids; Filling jars or cans with liquids or semiliquids using bottling or like apparatus; Filling casks or barrels with liquids or semiliquids
- B67C3/02—Bottling liquids or semiliquids; Filling jars or cans with liquids or semiliquids using bottling or like apparatus
- B67C3/22—Details
- B67C3/28—Flow-control devices, e.g. using valves
Landscapes
- Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は充填機の充填バルブに係
り、特に、重量式充填機のように、充填液の通過する流
路面積を2段階に制御することにより、大流量の充填と
小流量の充填とを切換えて充填を行なうことができる充
填バルブに関するものである。 【0002】 【従来の技術】充填の途中で大流量から小流量に、また
は小流量から大流量に流量の切換えを行なうようにした
2段階式の充填バルブとして、特開昭61−19049
0号公報あるいは特開昭64−45291号公報等に記
載されたものが従来から知られている。上記第1の公報
(特開昭61−190490号)に記載された充填バル
ブ(この公報では全体を充填ノズルと呼んでいる)は、
垂直方向のノズル筒1と、このノズル筒1内に上下動可
能に嵌入された可動軸2とを備えており、可動軸2の下
端部にノズル筒1の内径とほぼ等しい外径を有する大径
部3が設けられ、ノズル筒1の内面と可動軸2の大径部
3とにより弁機構が構成されている。可動軸2の大径部
3の外周面には、断面積の大きい4本の溝8とその溝8
のうちの1本に連続する断面積の小さい溝9とが軸方向
に沿って設けられている。この充填バルブでは、ノズル
筒1に対して可動筒2を大きく下降させると、液体供給
口7からノズル筒1内に供給された液体は、上記可動筒
2の大径部3の外周面に形成された断面積の大きい溝8
を通って容器17内へ大量に充填される。そして、容器
17内の液面が所定の高さに達したことをレベルセンサ
が検知すると、可動軸2が上昇し、大きい断面積の溝8
が閉塞され、小さい断面積の溝9だけがノズル筒1の下
方に開放した状態になり、ノズル筒1内の液体は溝9を
通って少量ずつ容器17内へ充填されるようになってい
る。 【0003】また、第2の公報(特開昭64−4529
1号)に記載されている充填バルブ16は、バルブハウ
ジング18内に有底筒状のベローズから成るバルブ25
が収容されており、このバルブ25をシリンダ装置26
のピストンロッド27に連結し、このピストンロッド2
7を下降させることにより、バルブ底部の弁部25aを
バルブハウジング18に形成した弁座部18aに着座さ
せて充填通路20を閉鎖し、ピストンロッド27を上昇
させることにより、弁部25aを弁座部18aから離座
させて充填通路20を開放するようになっている。ピス
トンロッド27はピストン28の上下に形成された第1
圧力室29および第2圧力室30内に圧縮空気を給排す
ることにより昇降される。さらに、上記バルブハウジン
グ20内の、上記ピストン28より下方位置には、第2
のピストン33が昇降自在に嵌合され、この第2ピスト
ン33の内部を上記ピストンロッド27が貫通してい
る。第2ピストン33の上面側が上記の第2圧力室30
であり、下面側に第3の圧力室34が設けられている。 【0004】上記構成に係る充填ノズル(充填バルブ)
16では、シリンダ装置26の第2圧力室30内に圧縮
空気を供給した際には、第2ピストン33は下降端に位
置し、上記第1のピストン28が上昇する。この時に
は、充填通路20が全開となって大流量の充填が行なわ
れる。これに対し、第3圧力室34に圧縮空気を供給し
て第2ピストン33を上昇端に位置させ、これと同時に
第1圧力室29に圧縮空気を供給して第1ピストン28
を降下させた際には、この第1ピストン28を第2ピス
トン33に当接させて下降端までの自由な降下を規制
し、それによって所定の小開度で充填バルブ16を開く
ようにして、小流量の充填を行なうことができるように
なっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記第1の公報(特開
昭61−190490号)に記載された充填バルブは、
ノズル筒1の内面と、可動筒2の大径部3とが摺動する
ようになっているため、この摺動部分の洗浄が困難であ
り、衛生面での問題があった。 【0006】また、第2の公報(特開昭64−4529
1号)に記載された充填バルブ16は、上記第1の公報
の充填バルブのように円周の一部を切欠いて溝を形成し
たものと異なり、円形の弁座部18aに対し円形の弁部
25a全体を着座または離座させることによりバルブの
開閉を行なうようになっている。従って、弁座部18a
に対する弁部25aの距離を変更することによってバル
ブの開度を変えるようにしているので、小流量の充填を
行なうために、開度を小さくした場合には、弁部25a
と弁座部18aとの距離が極めて接近した状態になって
しまう。そのため、固形物が混入している液体の充填を
行なうと、この固形物が弁座部18aと弁部25aとの
間の隙間に引っ掛かってしまうおそれがあった。 【0007】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、バルブ機構に摺動部がないため洗浄が容易であり
サニタリー性に優れているとともに、固形物の混入した
液体の充填をしても、その固形物がバルブ間の間隙に詰
まってしまうおそれのない充填バルブを提供することを
目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明にかかる充填バル
ブは、充填液タンクと充填ノズルとの間の流路の連通遮
断を行う液バルブと、この液バルブの開閉を行う開閉手
段とを備えており、さらに、上記流路に上記第1の液バ
ルブとオリフィスが形成された連通路を介して第2の液
バルブを並列に接続するとともに、この第2の液バルブ
を開閉する第2の開閉手段を設けて両液バルブを独立し
て開閉可能とし、かつ、これら両液バルブの下流側を同
一の吐出通路に接続し、小流量の充填を行う際には、上
記第2の液バルブを開放するとともに第1の液バルブを
閉鎖し、大流量の充填を行う際には、上記第1の液バル
ブを開放するようにしたものである。 【0009】 【作用】上記充填バルブでは、小流量の充填を行う場合
には、第2の液バルブを開放し、第1の液バルブを閉鎖
することにより、オリフィスを通過した充填液だけを充
填ノズルに送って容器内に充填する。また、大流量の充
填を行う場合には、第1の液バルブを開放することによ
り、この液バルブ側の流路全体を開放して容器内への充
填を行う。なお、この大流量の充填を行う場合には、第
2の液バルブは開放しても閉じておいてもよい。 【0010】 【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例に係る充填バルブ(全体
として符号1で示す)の縦断面図であり、この充填バル
ブ1は、第1のバルブハウジング(図の右側)2内に設
けられた第1の液バルブ4と、第2のバルブハウジング
6内に設けられた第2の液バルブ8の2つの液バルブ
4,8と、第1バルブハウジング2の上部に、筒状の第
1の中間ハウジング10を介して固定されて、上記第1
の液バルブ4を開閉する第1のエアシリンダ12と、第
2バルブハウジング6の上部に、筒状の第2の中間ハウ
ジング14を介して固定されて、上記第2の液バルブ8
を開閉する第2のエアシリンダ16とを備えており、上
記第1および第2の液バルブ4,8の開閉を制御するこ
とにより、図示しない充填液タンク内の充填液を充填ノ
ズル(図示せず)を介して容器内に充填するようになっ
ている。 【0011】上記第1の液バルブ4を収容する第1バル
ブハウジング2内には、内部に上下方向の第1バルブ孔
2aが形成され、この第1バルブ孔2a内に第1液バル
ブ4が設けられている。この第1バルブ孔2aの側面に
は、導入通路2bが形成され、その開口部に取付けられ
た給液口18および図示しない給液通路を介して充填液
タンク(図示せず)に接続されている。第1バルブ孔2
aの底部には、大流量充填用の流路2cが形成され、上
記第2バルブハウジング6側に延びている。第1バルブ
孔2aの底部は、大流量充填用流路2cに向かってテー
パ状になっており、このテーパ状をした底面2dが第1
液バルブ4の弁座を構成している。第1バルブ孔2aの
内部には、第1液バルブ4の弁体20が昇降可能に収容
されている。第1液バルブ4の弁体20は、上記第1エ
アシリンダ12のピストンロッド12aの下端部に取付
体22を介して固定されており、第1エアシリンダ12
を作動させることによって昇降される。第1弁体20が
下降して弁座2dに着座すると第1の液バルブ4が閉
じ、また上昇して弁座2dから離座すると第1液バルブ
4が開放する。第1液バルブ4の弁体20の上面と、上
方の第1中間ハウジング10の取付け部10aとの間に
はベローズ24が装着されており、バルブ孔2aの外周
面寄りの液通路側と、内部のピストンロッド12a側と
の間の液密を保持している。 【0012】上記第1バルブハウジング2の上部に第1
の中間ハウジング10を介して固定されている第1エア
シリンダ12は、その内部の図示を省略してあるが、図
1の左方に示した第2エアシリンダ16と同一の構成を
しており、シリンダ室内をピストンによって上方のスプ
リングを収容した室と、下方の圧力室の2つの室に区画
し、上方の室内に配置したスプリングによってピストン
およびピストンロッド12aを常時下方へ付勢して、非
作動時には、上記第1弁体20を第1弁座2dに着座さ
せている。また、ピストンの下方の圧力室内は、図示し
ない切換バルブを介して圧縮エア源に接続されており、
この下方の圧力室内に圧縮エアを導入すると、ピストン
およびピストンロッド12aが押し上げられて、上記第
1弁体20が第1弁座2dから離座するようになってい
る。なお、第1の中間ハウジング10には、弁体20の
昇降時にベローズ24内のエアが流通できるようにエア
通路10bが形成されている。 【0013】上記第1バルブハウジング2の側面(図1
の左方)に固定された第2バルブハウジング6内には、
上記第1バルブハウジング2と同様に内部に上下方向の
バルブ孔6aが形成され、この第2バルブ孔6a内に第
2の液バルブ8が設けられている。第2バルブ孔6aの
底部には、充填液通路6cが形成されており、この第2
バルブハウジング8の下面に固定されている通路部材2
6内に形成された吐出通路26aおよびこの吐出通路2
6aの開口部に取付けられた吐出口28を介して、図示
しない充填ノズルに接続されている。上記第2バルブハ
ウジング6内のバルブ孔6aの出口に続く充填液通路6
cには、横方向の接続通路6eを介して上記第1バルブ
ハウジング2の大流量充填用流路2cが接続されてお
り、上記第1液バルブ4から大流量充填用流路2cに流
出した充填液も、この第2バルブハウジング6の充填液
通路6cを介して吐出される。 【0014】第2のバルブ孔6aの底部は下方の充填液
通路6cに向かってテーパ状になっており、このテーパ
状の底面6dが第2液バルブ8の弁座を構成している。
この第2液バルブ8は、上記第1液バルブ4と同一の構
成を有しており、第2バルブ孔6aの内部には、第2液
バルブ8の弁体30が昇降可能に収容されている。第2
液バルブ8の弁体30は、上記第2エアシリンダ16の
ピストンロッド16aの下端部に取付体32を介して固
定されており、第2エアシリンダ16の作動によって第
2弁体30が昇降して上記弁座6aに着座し、または離
座することにより第2液バルブ8を開閉する。第2液バ
ルブ8の弁体30と、上方の中間ハウジング14への取
付け部14aとの間にベローズ34が装着されて、バル
ブ孔6aの外周面寄りの液通路側と、内部のピストンロ
ッド16a側との間の液密を保持している。 【0015】さらに、上記第1バルブハウジング2内の
バルブ孔2aと、第2バルブハウジング6内のバルブ孔
6aとは、それぞれの側面に形成された連通路2f,6
fを介して常時連通されている。また、この第2バルブ
孔6a側の連通路6fには、オリフィス6gが設けられ
ており、両バルブ孔2a,6aの間を連通するこれら連
通路2f,6fの開口面積を絞っている。 【0016】上記第2バルブハウジング6の上部には、
上述したように、第1のエアシリンダ12と同一の構成
に係る第2エアシリンダ16が、第2の中間ハウジング
14を介して固定されており、この第2エアシリンダ1
6のシリンダ室16b内はピストン16cによって上方
のスプリング16dを収容した室16eと、下方の圧力
室16fの2つの室に区画され、上方の室16e内に配
置したスプリング16dによってピストン16cおよび
ピストンロッド16aが常時下方へ付勢され、非作動時
には、上記第2の弁体30が第2の弁座6dに着座して
いる。また、下方の圧力室16f内は、図示しない切換
バルブを介して圧縮エア源に接続されており、この下方
の圧力室16f内に圧縮エアを導入すると、上記ピスト
ン16cがスプリング16dに抗して押し上げられ、上
記第2の弁体30が第2の弁座6dから離座するように
なっている。なお、第2の中間ハウジング14には、弁
体30の昇降時にベローズ34内のエアが流通できるよ
うにエア通路14bが形成されている。 【0017】次に上記構成に係る充填バルブ1の作動に
ついて説明する。図1は第1および第2の両液バルブ
4,8が閉じている状態を示すもので、この図の状態で
は、充填液タンクから図示しない給液通路および給液口
18を介して第1バルブハウジング2のバルブ孔2a内
に導入された充填液は、第1の弁体20が第1の弁座2
dに着座して第1の液バルブ4を閉じているため、大流
量充填用流路2c側へは流出しない。また、第1のバル
ブ孔2aから、連通路2f,6fおよび連通路6f内の
オリフィス6gを介して第2のバルブ孔6a内に導入さ
れた充填液も、第2の弁体30が第2の弁座6dに着座
して第2液バルブ8を閉じているため、下方の充填液通
路6c側へは流出しない。 【0018】また、容器内への充填を行なう場合に、こ
の充填バルブ1では、充填の途中で充填量を変更するこ
とができるようになっており、例えば、充填の開始から
大流量の充填を行なって所定量(約90%)の液を容器
内に充填した後、小流量の充填に切換えて残りの量を充
填することにより、容器内に正確な量の液を充填をする
ことができ、また逆に、容器内へ充填された液の発泡を
防止するために、充填開始時には、小流量の充填を行な
い、その後直ちに大流量に切換えて高速な充填を行な
い、さらに、充填の終了時には再び小流量に切換える
等、各種の充填パターンによる充填が可能である。 【0019】大流量の充填を行なう場合には、先ず、大
流量充填用の液バルブである第1の液バルブ2を開閉さ
せる第1エアシリンダ12の、ピストン(図示せず)よ
り下方側の圧力室に圧縮エアを導入する。すると、ピス
トンが上昇し、このピストンの下方のピストンロッド1
2aに取付体22を介して連結されている第1の弁体2
0が一体的に上昇して第1の弁座2dから離座し、第1
の液バルブ4が開放する。その結果、図示しない充填液
タンク内の充填液は、給液口18を介して第1のバルブ
孔2a内に入り、開放している第1の液バルブ4を通過
して、大流量充填用流路2c、第2バルブハウジング6
に形成された接続通路6eおよび充填液通路6c、通路
部材26に形成された吐出通路26aおよび吐出口28
等を介して図示しない充填ノズルに供給されて容器内に
充填される。 【0020】なお、この大流量の充填を行なう場合に
は、第2の液バルブ8は開放しても閉鎖しておいても良
い。上記第1バルブハウジング2のバルブ孔2a内に導
入された充填液は、第1バルブハウジング2と第2バル
ブハウジング6との間に形成された連通路2f,6fお
よびこの連通路6f内のオリフィス6gを介して第2の
バルブ孔6a内にも導入されている。そして、第2の液
バルブ8が閉鎖している場合には、上述のように第1の
液バルブ4を通過した液だけが吐出口28から吐出され
て充填ノズルから容器内に充填される。また、第2の液
バルブ8が開放している場合には、この第2の液バルブ
8を通って充填液通路6c側へ流出した充填液は、上記
第1の液バルブ4から送られてきた充填液に合流して、
上記吐出口28から吐出され充填ノズルへ送られる。 【0021】上記大流量の充填から小流量の充填に切換
える場合には、第1エアシリンダ12のピストンより下
方側の圧力室を大気に開放する。すると、第1エアシリ
ンダ12のピストンは、スプリングによって押されて下
降し、ピストンロッド12aの下端に取付けられた第1
の弁体20が第1の弁座2dに着座して、第1の液バル
ブ4を閉じる。一方、第2エアシリンダ16は、ピスト
ン16cの下方の圧力室16f内に圧縮エアを送り込
む。このエアの圧力によってピストン16cが上昇し、
ピストンロッド16aの下端に取付けた第2の弁体30
が第2の弁座6dから離座して第2の液バルブ8を開放
する。その結果、充填液タンク内の充填液は、供給口1
8および導入通路2bから第1のバルブ孔6a内に入
り、第1の液バルブ4側は閉鎖しているので通過できな
いため、連通路2fおよびオリフィス6gを有する連通
路6fを通って第2バルブ孔6a内へ入り、開放してい
る第2の液バルブ8を通って充填液通路6cへ流出し、
通路部材26内の吐出通路26aおよび吐出口28から
充填ノズルへ送られて容器内に充填される。このように
第1の液バルブ4を閉じ、第2の液バルブ8を開放して
充填を行なうときには、充填液は連通路6fに設けられ
たオリフィス6g内を通過してその流量が絞られるた
め、上記第1の液バルブ4を介して充填を行なう場合よ
りも充填液量が少なく、小流量の充填が行なわれる。 【0022】小流量の充填を行なう場合に、従来(特開
昭64−45291号公報)は、液バルブの弁体と弁座
との間の間隙の大きさを調整することによってその流量
を決定していたので、両者の間隙を極めて小さくする必
要があり、弁体と弁座との間に固形物が詰まってしまう
おそれがあったが、本実施例では、第1のバルブ孔2a
と第2のバルブ孔6aとの間を接続する連通路6f内に
設けたオリフィス6gの断面積によって流量を決定する
ようにしているので、上記第2の液バルブ8の弁体30
と弁座6aとの間の間隙を従来ほど狭くする必要がな
く、液中に固形物が混入している充填液を充填する場合
にも、固形物が弁体30と弁座6aとの間の間隙に引っ
掛ってしまうおそれがない。また、バルブ部分に摺動部
をもたないため、洗浄が容易であり、サニタリー性にも
優れている。なお、上記実施例では、両バルブ孔2a,
6a内の外周寄りの液通路側と、内部のピストンロッド
12a,16a側との間を遮断するベローズ24,34
をそれぞれ取付けているが、このベローズ24,34に
変えて、ダイアフラムあるいはゴム製のシート等を用い
ることもできる。 【0023】 【0024】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、充
填液タンクと充填ノズルとの間の流路に、第1の液バル
ブと第2の液バルブとを並列に接続し、これら2つの液
バルブのうちのいずれか一方の液バルブの流入側または
流出側にオリフィスを設けて、この液バルブを通過する
充填液の流量を制限可能にしたことにより、充填バルブ
を大流量の充填と小流量の充填とに切換えできるように
したので、固形物が混入した液体を小流量で充填する場
合に、弁体と弁座との間に固形物が詰まってしまうおそ
れがなく、しかも、摺動部をもたないために洗浄が容易
でサニタリー性に優れた充填バルブを得ることができ
る。
り、特に、重量式充填機のように、充填液の通過する流
路面積を2段階に制御することにより、大流量の充填と
小流量の充填とを切換えて充填を行なうことができる充
填バルブに関するものである。 【0002】 【従来の技術】充填の途中で大流量から小流量に、また
は小流量から大流量に流量の切換えを行なうようにした
2段階式の充填バルブとして、特開昭61−19049
0号公報あるいは特開昭64−45291号公報等に記
載されたものが従来から知られている。上記第1の公報
(特開昭61−190490号)に記載された充填バル
ブ(この公報では全体を充填ノズルと呼んでいる)は、
垂直方向のノズル筒1と、このノズル筒1内に上下動可
能に嵌入された可動軸2とを備えており、可動軸2の下
端部にノズル筒1の内径とほぼ等しい外径を有する大径
部3が設けられ、ノズル筒1の内面と可動軸2の大径部
3とにより弁機構が構成されている。可動軸2の大径部
3の外周面には、断面積の大きい4本の溝8とその溝8
のうちの1本に連続する断面積の小さい溝9とが軸方向
に沿って設けられている。この充填バルブでは、ノズル
筒1に対して可動筒2を大きく下降させると、液体供給
口7からノズル筒1内に供給された液体は、上記可動筒
2の大径部3の外周面に形成された断面積の大きい溝8
を通って容器17内へ大量に充填される。そして、容器
17内の液面が所定の高さに達したことをレベルセンサ
が検知すると、可動軸2が上昇し、大きい断面積の溝8
が閉塞され、小さい断面積の溝9だけがノズル筒1の下
方に開放した状態になり、ノズル筒1内の液体は溝9を
通って少量ずつ容器17内へ充填されるようになってい
る。 【0003】また、第2の公報(特開昭64−4529
1号)に記載されている充填バルブ16は、バルブハウ
ジング18内に有底筒状のベローズから成るバルブ25
が収容されており、このバルブ25をシリンダ装置26
のピストンロッド27に連結し、このピストンロッド2
7を下降させることにより、バルブ底部の弁部25aを
バルブハウジング18に形成した弁座部18aに着座さ
せて充填通路20を閉鎖し、ピストンロッド27を上昇
させることにより、弁部25aを弁座部18aから離座
させて充填通路20を開放するようになっている。ピス
トンロッド27はピストン28の上下に形成された第1
圧力室29および第2圧力室30内に圧縮空気を給排す
ることにより昇降される。さらに、上記バルブハウジン
グ20内の、上記ピストン28より下方位置には、第2
のピストン33が昇降自在に嵌合され、この第2ピスト
ン33の内部を上記ピストンロッド27が貫通してい
る。第2ピストン33の上面側が上記の第2圧力室30
であり、下面側に第3の圧力室34が設けられている。 【0004】上記構成に係る充填ノズル(充填バルブ)
16では、シリンダ装置26の第2圧力室30内に圧縮
空気を供給した際には、第2ピストン33は下降端に位
置し、上記第1のピストン28が上昇する。この時に
は、充填通路20が全開となって大流量の充填が行なわ
れる。これに対し、第3圧力室34に圧縮空気を供給し
て第2ピストン33を上昇端に位置させ、これと同時に
第1圧力室29に圧縮空気を供給して第1ピストン28
を降下させた際には、この第1ピストン28を第2ピス
トン33に当接させて下降端までの自由な降下を規制
し、それによって所定の小開度で充填バルブ16を開く
ようにして、小流量の充填を行なうことができるように
なっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記第1の公報(特開
昭61−190490号)に記載された充填バルブは、
ノズル筒1の内面と、可動筒2の大径部3とが摺動する
ようになっているため、この摺動部分の洗浄が困難であ
り、衛生面での問題があった。 【0006】また、第2の公報(特開昭64−4529
1号)に記載された充填バルブ16は、上記第1の公報
の充填バルブのように円周の一部を切欠いて溝を形成し
たものと異なり、円形の弁座部18aに対し円形の弁部
25a全体を着座または離座させることによりバルブの
開閉を行なうようになっている。従って、弁座部18a
に対する弁部25aの距離を変更することによってバル
ブの開度を変えるようにしているので、小流量の充填を
行なうために、開度を小さくした場合には、弁部25a
と弁座部18aとの距離が極めて接近した状態になって
しまう。そのため、固形物が混入している液体の充填を
行なうと、この固形物が弁座部18aと弁部25aとの
間の隙間に引っ掛かってしまうおそれがあった。 【0007】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、バルブ機構に摺動部がないため洗浄が容易であり
サニタリー性に優れているとともに、固形物の混入した
液体の充填をしても、その固形物がバルブ間の間隙に詰
まってしまうおそれのない充填バルブを提供することを
目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明にかかる充填バル
ブは、充填液タンクと充填ノズルとの間の流路の連通遮
断を行う液バルブと、この液バルブの開閉を行う開閉手
段とを備えており、さらに、上記流路に上記第1の液バ
ルブとオリフィスが形成された連通路を介して第2の液
バルブを並列に接続するとともに、この第2の液バルブ
を開閉する第2の開閉手段を設けて両液バルブを独立し
て開閉可能とし、かつ、これら両液バルブの下流側を同
一の吐出通路に接続し、小流量の充填を行う際には、上
記第2の液バルブを開放するとともに第1の液バルブを
閉鎖し、大流量の充填を行う際には、上記第1の液バル
ブを開放するようにしたものである。 【0009】 【作用】上記充填バルブでは、小流量の充填を行う場合
には、第2の液バルブを開放し、第1の液バルブを閉鎖
することにより、オリフィスを通過した充填液だけを充
填ノズルに送って容器内に充填する。また、大流量の充
填を行う場合には、第1の液バルブを開放することによ
り、この液バルブ側の流路全体を開放して容器内への充
填を行う。なお、この大流量の充填を行う場合には、第
2の液バルブは開放しても閉じておいてもよい。 【0010】 【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例に係る充填バルブ(全体
として符号1で示す)の縦断面図であり、この充填バル
ブ1は、第1のバルブハウジング(図の右側)2内に設
けられた第1の液バルブ4と、第2のバルブハウジング
6内に設けられた第2の液バルブ8の2つの液バルブ
4,8と、第1バルブハウジング2の上部に、筒状の第
1の中間ハウジング10を介して固定されて、上記第1
の液バルブ4を開閉する第1のエアシリンダ12と、第
2バルブハウジング6の上部に、筒状の第2の中間ハウ
ジング14を介して固定されて、上記第2の液バルブ8
を開閉する第2のエアシリンダ16とを備えており、上
記第1および第2の液バルブ4,8の開閉を制御するこ
とにより、図示しない充填液タンク内の充填液を充填ノ
ズル(図示せず)を介して容器内に充填するようになっ
ている。 【0011】上記第1の液バルブ4を収容する第1バル
ブハウジング2内には、内部に上下方向の第1バルブ孔
2aが形成され、この第1バルブ孔2a内に第1液バル
ブ4が設けられている。この第1バルブ孔2aの側面に
は、導入通路2bが形成され、その開口部に取付けられ
た給液口18および図示しない給液通路を介して充填液
タンク(図示せず)に接続されている。第1バルブ孔2
aの底部には、大流量充填用の流路2cが形成され、上
記第2バルブハウジング6側に延びている。第1バルブ
孔2aの底部は、大流量充填用流路2cに向かってテー
パ状になっており、このテーパ状をした底面2dが第1
液バルブ4の弁座を構成している。第1バルブ孔2aの
内部には、第1液バルブ4の弁体20が昇降可能に収容
されている。第1液バルブ4の弁体20は、上記第1エ
アシリンダ12のピストンロッド12aの下端部に取付
体22を介して固定されており、第1エアシリンダ12
を作動させることによって昇降される。第1弁体20が
下降して弁座2dに着座すると第1の液バルブ4が閉
じ、また上昇して弁座2dから離座すると第1液バルブ
4が開放する。第1液バルブ4の弁体20の上面と、上
方の第1中間ハウジング10の取付け部10aとの間に
はベローズ24が装着されており、バルブ孔2aの外周
面寄りの液通路側と、内部のピストンロッド12a側と
の間の液密を保持している。 【0012】上記第1バルブハウジング2の上部に第1
の中間ハウジング10を介して固定されている第1エア
シリンダ12は、その内部の図示を省略してあるが、図
1の左方に示した第2エアシリンダ16と同一の構成を
しており、シリンダ室内をピストンによって上方のスプ
リングを収容した室と、下方の圧力室の2つの室に区画
し、上方の室内に配置したスプリングによってピストン
およびピストンロッド12aを常時下方へ付勢して、非
作動時には、上記第1弁体20を第1弁座2dに着座さ
せている。また、ピストンの下方の圧力室内は、図示し
ない切換バルブを介して圧縮エア源に接続されており、
この下方の圧力室内に圧縮エアを導入すると、ピストン
およびピストンロッド12aが押し上げられて、上記第
1弁体20が第1弁座2dから離座するようになってい
る。なお、第1の中間ハウジング10には、弁体20の
昇降時にベローズ24内のエアが流通できるようにエア
通路10bが形成されている。 【0013】上記第1バルブハウジング2の側面(図1
の左方)に固定された第2バルブハウジング6内には、
上記第1バルブハウジング2と同様に内部に上下方向の
バルブ孔6aが形成され、この第2バルブ孔6a内に第
2の液バルブ8が設けられている。第2バルブ孔6aの
底部には、充填液通路6cが形成されており、この第2
バルブハウジング8の下面に固定されている通路部材2
6内に形成された吐出通路26aおよびこの吐出通路2
6aの開口部に取付けられた吐出口28を介して、図示
しない充填ノズルに接続されている。上記第2バルブハ
ウジング6内のバルブ孔6aの出口に続く充填液通路6
cには、横方向の接続通路6eを介して上記第1バルブ
ハウジング2の大流量充填用流路2cが接続されてお
り、上記第1液バルブ4から大流量充填用流路2cに流
出した充填液も、この第2バルブハウジング6の充填液
通路6cを介して吐出される。 【0014】第2のバルブ孔6aの底部は下方の充填液
通路6cに向かってテーパ状になっており、このテーパ
状の底面6dが第2液バルブ8の弁座を構成している。
この第2液バルブ8は、上記第1液バルブ4と同一の構
成を有しており、第2バルブ孔6aの内部には、第2液
バルブ8の弁体30が昇降可能に収容されている。第2
液バルブ8の弁体30は、上記第2エアシリンダ16の
ピストンロッド16aの下端部に取付体32を介して固
定されており、第2エアシリンダ16の作動によって第
2弁体30が昇降して上記弁座6aに着座し、または離
座することにより第2液バルブ8を開閉する。第2液バ
ルブ8の弁体30と、上方の中間ハウジング14への取
付け部14aとの間にベローズ34が装着されて、バル
ブ孔6aの外周面寄りの液通路側と、内部のピストンロ
ッド16a側との間の液密を保持している。 【0015】さらに、上記第1バルブハウジング2内の
バルブ孔2aと、第2バルブハウジング6内のバルブ孔
6aとは、それぞれの側面に形成された連通路2f,6
fを介して常時連通されている。また、この第2バルブ
孔6a側の連通路6fには、オリフィス6gが設けられ
ており、両バルブ孔2a,6aの間を連通するこれら連
通路2f,6fの開口面積を絞っている。 【0016】上記第2バルブハウジング6の上部には、
上述したように、第1のエアシリンダ12と同一の構成
に係る第2エアシリンダ16が、第2の中間ハウジング
14を介して固定されており、この第2エアシリンダ1
6のシリンダ室16b内はピストン16cによって上方
のスプリング16dを収容した室16eと、下方の圧力
室16fの2つの室に区画され、上方の室16e内に配
置したスプリング16dによってピストン16cおよび
ピストンロッド16aが常時下方へ付勢され、非作動時
には、上記第2の弁体30が第2の弁座6dに着座して
いる。また、下方の圧力室16f内は、図示しない切換
バルブを介して圧縮エア源に接続されており、この下方
の圧力室16f内に圧縮エアを導入すると、上記ピスト
ン16cがスプリング16dに抗して押し上げられ、上
記第2の弁体30が第2の弁座6dから離座するように
なっている。なお、第2の中間ハウジング14には、弁
体30の昇降時にベローズ34内のエアが流通できるよ
うにエア通路14bが形成されている。 【0017】次に上記構成に係る充填バルブ1の作動に
ついて説明する。図1は第1および第2の両液バルブ
4,8が閉じている状態を示すもので、この図の状態で
は、充填液タンクから図示しない給液通路および給液口
18を介して第1バルブハウジング2のバルブ孔2a内
に導入された充填液は、第1の弁体20が第1の弁座2
dに着座して第1の液バルブ4を閉じているため、大流
量充填用流路2c側へは流出しない。また、第1のバル
ブ孔2aから、連通路2f,6fおよび連通路6f内の
オリフィス6gを介して第2のバルブ孔6a内に導入さ
れた充填液も、第2の弁体30が第2の弁座6dに着座
して第2液バルブ8を閉じているため、下方の充填液通
路6c側へは流出しない。 【0018】また、容器内への充填を行なう場合に、こ
の充填バルブ1では、充填の途中で充填量を変更するこ
とができるようになっており、例えば、充填の開始から
大流量の充填を行なって所定量(約90%)の液を容器
内に充填した後、小流量の充填に切換えて残りの量を充
填することにより、容器内に正確な量の液を充填をする
ことができ、また逆に、容器内へ充填された液の発泡を
防止するために、充填開始時には、小流量の充填を行な
い、その後直ちに大流量に切換えて高速な充填を行な
い、さらに、充填の終了時には再び小流量に切換える
等、各種の充填パターンによる充填が可能である。 【0019】大流量の充填を行なう場合には、先ず、大
流量充填用の液バルブである第1の液バルブ2を開閉さ
せる第1エアシリンダ12の、ピストン(図示せず)よ
り下方側の圧力室に圧縮エアを導入する。すると、ピス
トンが上昇し、このピストンの下方のピストンロッド1
2aに取付体22を介して連結されている第1の弁体2
0が一体的に上昇して第1の弁座2dから離座し、第1
の液バルブ4が開放する。その結果、図示しない充填液
タンク内の充填液は、給液口18を介して第1のバルブ
孔2a内に入り、開放している第1の液バルブ4を通過
して、大流量充填用流路2c、第2バルブハウジング6
に形成された接続通路6eおよび充填液通路6c、通路
部材26に形成された吐出通路26aおよび吐出口28
等を介して図示しない充填ノズルに供給されて容器内に
充填される。 【0020】なお、この大流量の充填を行なう場合に
は、第2の液バルブ8は開放しても閉鎖しておいても良
い。上記第1バルブハウジング2のバルブ孔2a内に導
入された充填液は、第1バルブハウジング2と第2バル
ブハウジング6との間に形成された連通路2f,6fお
よびこの連通路6f内のオリフィス6gを介して第2の
バルブ孔6a内にも導入されている。そして、第2の液
バルブ8が閉鎖している場合には、上述のように第1の
液バルブ4を通過した液だけが吐出口28から吐出され
て充填ノズルから容器内に充填される。また、第2の液
バルブ8が開放している場合には、この第2の液バルブ
8を通って充填液通路6c側へ流出した充填液は、上記
第1の液バルブ4から送られてきた充填液に合流して、
上記吐出口28から吐出され充填ノズルへ送られる。 【0021】上記大流量の充填から小流量の充填に切換
える場合には、第1エアシリンダ12のピストンより下
方側の圧力室を大気に開放する。すると、第1エアシリ
ンダ12のピストンは、スプリングによって押されて下
降し、ピストンロッド12aの下端に取付けられた第1
の弁体20が第1の弁座2dに着座して、第1の液バル
ブ4を閉じる。一方、第2エアシリンダ16は、ピスト
ン16cの下方の圧力室16f内に圧縮エアを送り込
む。このエアの圧力によってピストン16cが上昇し、
ピストンロッド16aの下端に取付けた第2の弁体30
が第2の弁座6dから離座して第2の液バルブ8を開放
する。その結果、充填液タンク内の充填液は、供給口1
8および導入通路2bから第1のバルブ孔6a内に入
り、第1の液バルブ4側は閉鎖しているので通過できな
いため、連通路2fおよびオリフィス6gを有する連通
路6fを通って第2バルブ孔6a内へ入り、開放してい
る第2の液バルブ8を通って充填液通路6cへ流出し、
通路部材26内の吐出通路26aおよび吐出口28から
充填ノズルへ送られて容器内に充填される。このように
第1の液バルブ4を閉じ、第2の液バルブ8を開放して
充填を行なうときには、充填液は連通路6fに設けられ
たオリフィス6g内を通過してその流量が絞られるた
め、上記第1の液バルブ4を介して充填を行なう場合よ
りも充填液量が少なく、小流量の充填が行なわれる。 【0022】小流量の充填を行なう場合に、従来(特開
昭64−45291号公報)は、液バルブの弁体と弁座
との間の間隙の大きさを調整することによってその流量
を決定していたので、両者の間隙を極めて小さくする必
要があり、弁体と弁座との間に固形物が詰まってしまう
おそれがあったが、本実施例では、第1のバルブ孔2a
と第2のバルブ孔6aとの間を接続する連通路6f内に
設けたオリフィス6gの断面積によって流量を決定する
ようにしているので、上記第2の液バルブ8の弁体30
と弁座6aとの間の間隙を従来ほど狭くする必要がな
く、液中に固形物が混入している充填液を充填する場合
にも、固形物が弁体30と弁座6aとの間の間隙に引っ
掛ってしまうおそれがない。また、バルブ部分に摺動部
をもたないため、洗浄が容易であり、サニタリー性にも
優れている。なお、上記実施例では、両バルブ孔2a,
6a内の外周寄りの液通路側と、内部のピストンロッド
12a,16a側との間を遮断するベローズ24,34
をそれぞれ取付けているが、このベローズ24,34に
変えて、ダイアフラムあるいはゴム製のシート等を用い
ることもできる。 【0023】 【0024】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、充
填液タンクと充填ノズルとの間の流路に、第1の液バル
ブと第2の液バルブとを並列に接続し、これら2つの液
バルブのうちのいずれか一方の液バルブの流入側または
流出側にオリフィスを設けて、この液バルブを通過する
充填液の流量を制限可能にしたことにより、充填バルブ
を大流量の充填と小流量の充填とに切換えできるように
したので、固形物が混入した液体を小流量で充填する場
合に、弁体と弁座との間に固形物が詰まってしまうおそ
れがなく、しかも、摺動部をもたないために洗浄が容易
でサニタリー性に優れた充填バルブを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る充填バルブの縦断面図
であり、充填工程を行なっていない停止時の状態を示
す。 【図2】本発明の構成を簡略化して示す回路図である。 【符号の説明】 4 第1の液バルブ 6g オリフィス 8 第2の液バルブ
であり、充填工程を行なっていない停止時の状態を示
す。 【図2】本発明の構成を簡略化して示す回路図である。 【符号の説明】 4 第1の液バルブ 6g オリフィス 8 第2の液バルブ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 充填液タンクと充填ノズルとの間の流路
の連通遮断を行う液バルブと、この液バルブの開閉を行
う開閉手段とを備えた充填バルブにおいて、 上記流路に上記第1の液バルブとオリフィスが形成され
た連通路を介して第2の液バルブを並列に接続するとと
もに、この第2の液バルブを開閉する第2の開閉手段を
設けて両液バルブを独立して開閉可能とし、かつ、これ
ら両液バルブの下流側を同一の吐出通路に接続し、小流
量の充填を行う際には、上記第2の液バルブを開放する
とともに第1の液バルブを閉鎖し、大流量の充填を行う
際には、上記第1の液バルブを開放することを特徴とす
る充填バルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15053094A JP3484766B2 (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | 充填バルブ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15053094A JP3484766B2 (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | 充填バルブ |
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---|---|
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JP3484766B2 true JP3484766B2 (ja) | 2004-01-06 |
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ID=15498894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15053094A Expired - Fee Related JP3484766B2 (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | 充填バルブ |
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---|---|
JP (1) | JP3484766B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
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CN103172009A (zh) * | 2013-03-29 | 2013-06-26 | 江苏新美星包装机械股份有限公司 | 一种灌装阀 |
-
1994
- 1994-06-08 JP JP15053094A patent/JP3484766B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH07330085A (ja) | 1995-12-19 |
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