JP3484100B2 - 試験装置の動作確認方法 - Google Patents
試験装置の動作確認方法Info
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Description
認方法に関し、例えば二次電池の充放電試験を行う装置
が予め定めたとおりに動作しているか否かを確認するた
めに利用可能な動作確認方法に関する。
り、製品である二次電池の抜き取り検査を実施したり、
あるいは電池性能の改良研究を行ったりする場合に充放
電試験装置が用いられる。この種の充放電試験装置は、
二次電池の充電及び放電を短い周期で交互に繰り返した
り、充電電流,放電電流を変更したり、充放電の休止期
間を設けたり、様々な条件で充放電試験ができるように
構成される。
クルの条件を決定する1ステップ毎に、充放電の電流値
を決定するデータを入力する必要がある。一般に、充放
電試験装置は入力されたデータの電流値と実際に測定し
て得られた電流値との誤差が小さくなるように電源電流
などをフィードバック制御する。しかしながら、例えば
充放電試験装置の制御系や二次電池自体に不安定な要素
が存在する場合には、入力されたデータの電流値と実際
の充放電電流とが常に等しくなるという保証はない。
入力したデータの電流値と実際の充放電電流とが等しく
なるように充放電試験装置が正しく動作しているか否か
を確認する必要がある。
電電流を変更する試験の場合には、従来より1ステップ
毎に充放電試験装置にデータを入力し、その都度、オペ
レータが目視により入力データの電流値と実際に測定さ
れた電流値とを比較して動作を確認している。しかし、
例えば1秒以下の短い時間ステップ毎に充放電電流を繰
り返し変更するような試験を行う場合には、入力データ
の転送や更新にかかる時間の影響を考慮して、予め定め
た正確な時間間隔で電流値が変更されるようにしなけれ
ばならない。
決定して記憶しておき、所定のスタート信号などに同期
して記憶された各ステップのデータを一定の時間間隔で
順次に転送して自動的に電流値を更新するのが望まし
い。このように、短い時間ステップ毎に充放電電流を変
更する場合には、目視で各ステップの実際の充放電電流
値を確認することはできない。このような場合、従来
は、自動記録計(ロガー)を用いて電流などの波形を全
時間に渡って記録したり、検出した電流のピーク値だけ
に基づいて動作を判定していた。
充放電電流を変更する場合には、電流などの波形を正確
に記録するためには、短い時間周期(例えば時間ステッ
プの1/10)でデータをサンプリングして記録する必
要がある。従って、長時間に渡って試験をする場合に
は、記録のために大量のメモリや記録紙を消費する。ま
た、試験の後で記録された波形を確認する必要がある。
いて動作を判定する場合には、試験を行いながら動作が
正常か否かをを確認できるが、波形の一部分だけを参照
して動作を確認するので信頼性が低い。
流の瞬時値を測定し、測定した瞬時値を制御側の出力し
た電流設定値と比較することは可能である。しかし、電
流設定値を変更してから実際に流れる電流が電流設定値
に応じた電流値に到達するまでの立ち上がり及び立ち下
がりの時間遅れや、極性を変更する場合に発生する休止
期間などの影響があるため、電流設定値のタイミングと
検出した電流の各瞬時値のタイミングとが一致しない。
せたとしても、他の時点ではタイミングがずれる可能性
がある。タイミングがずれると、正しい動作チェックが
できない。すなわち、正常に動作していても検出した電
流が許容範囲を外れる可能性がある。また、許容範囲を
広げると異常発生時にその異常を検出するのに時間がか
かるし、小さな異常は検出不可能になる。
試験装置の動作を確認するための試験装置の動作確認方
法において、大量のメモリや記録紙を不要にするととも
に、試験を行っている途中であっても信頼性の高い動作
確認を可能にすることを目的とする。
作確認方法は、順次に送出される設定値群に応じて検査
対象物の状態を制御する試験装置を用い、前記検査対象
物の状態を示す測定値を検出して前記試験装置の動作を
確認する試験装置の動作確認方法であって、順次に送出
される前記設定値群に含まれる第1の設定値に基づいて
第1の許容範囲を決定し、検出した測定値を前記第1の
許容範囲と比較し、少なくとも前記測定値が前記第1の
許容範囲を外れる場合には、前記第1の設定値とは異な
る時点に現れる第2の設定値に基づいて第2の許容範囲
を決定し、前記測定値を前記第2の許容範囲と比較する
ことを特徴とする。
検出される測定値のタイミングが遅れている場合を想定
する。例えば、設定値が5から10に変化すると、設定
値が10になってから遅れ時間を経過した後で測定値は
10に近づく。設定値が5から10に変化した直後に
は、現在の設定値の10(第1の設定値)に基づいて第
1の許容範囲が決定されるのに対して、測定値にはまだ
変化後の設定値(10)が反映されないので、測定値が
第1の許容範囲を外れることになる。
前の時点における変化前の設定値(5)を採用すると、
前記測定値は、第2の設定値に基づいて決定される第2
の許容範囲に入る可能性が高い。このような場合、例え
ば、第1の許容範囲を外れていても第2の許容範囲を外
れなければ「正常」とみなすように制御すれば、タイミ
ングのずれを許容できる。許容範囲を必要以上に広げる
必要はないので、異常検出の遅れや検出感度の低下を防
止できる。
測定値のタイミングが時間的に進んでいる場合には、上
記の例とは逆に、現在より遅れた時点における設定値を
第2の設定値として採用することにより、タイミングの
ずれを許容できる。請求項2は、請求項1の試験装置の
動作確認方法において、少なくとも前記測定値が前記第
1の許容範囲を外れる場合には、前記第1の設定値より
前に現れる第3の設定値に基づいて第3の許容範囲を決
定し、前記第1の設定値より後で現れる第4の設定値に
基づいて第4の許容範囲を決定し、前記測定値を前記第
3の許容範囲及び前記第4の許容範囲と比較することを
特徴とする。
出される測定値のタイミングが遅れている場合には、設
定値を前記第1の設定値より前に現れる第3の設定値に
基づいて決定される第3の許容範囲と比較することによ
り、正しい動作確認を行うことができる。また、設定値
群のタイミングに対して検出される測定値のタイミング
が時間的に進んでいる場合には、設定値を前記第1の設
定値より後で現れる第4の設定値に基づいて決定される
第4の許容範囲と比較することにより、正しい動作確認
を行うことができる。
認方法において、検出した測定値が前記第1の許容範囲
を外れ、しかも前記測定値が前記第2の許容範囲内にあ
る場合には、前記設定値群と前記第1の設定値との相対
的なタイミングを変更することを特徴とする。検出した
測定値が前記第1の許容範囲を外れ、しかも前記測定値
が前記第2の許容範囲内にある場合には、設定値群のタ
イミングと検出される測定値のタイミングとがずれてい
る可能性がある。従って、そのような場合には前記設定
値群と前記第1の設定値との相対的なタイミングを変更
することによって両者のタイミングを同期させることが
できる。すなわち、検出した測定値が前記第1の許容範
囲に入るように自動的にタイミングを調整できる。
認方法において、検出した測定値が前記第1の許容範囲
を外れ、しかも前記測定値が前記第3の許容範囲又は前
記第4の許容範囲の範囲内にある場合には、前記設定値
群と前記第1の設定値との相対的なタイミングを変更す
ることを特徴とする。検出した測定値が前記第1の許容
範囲を外れ、しかも前記測定値が前記第3の許容範囲内
にある場合には、設定値群のタイミングに比べて検出さ
れる測定値のタイミングが遅れている可能性がある。ま
た、検出した測定値が前記第1の許容範囲を外れ、しか
も前記測定値が前記第4の許容範囲内にある場合には、
設定値群のタイミングに比べて検出される測定値のタイ
ミングが進んでいる可能性がある。
と前記第1の設定値との相対的なタイミングを変更する
ことによって両者のタイミングを同期させることができ
る。すなわち、検出した測定値が前記第1の許容範囲に
入るように自動的にタイミングを調整できる。請求項5
は、請求項4の試験装置の動作確認方法において、検出
した測定値が前記第1の許容範囲を外れ、しかも前記測
定値が前記第3の許容範囲及び前記第4の許容範囲の両
方の範囲内にある場合には、前記設定値群と前記第1の
設定値との相対的なタイミングの変更を禁止することを
特徴とする。
設定値,第4の設定値のタイミングとの時間差が前記設
定値群の更新間隔に比べて小さい場合を想定すると、設
定値群と測定値とのタイミングのずれによって測定値が
第1の許容範囲を外れる場合には、前記測定値は、通常
は前記第3の許容範囲及び前記第4の許容範囲のいずれ
か一方の範囲に入る可能性が高い。
た測定値が前記第1の許容範囲を外れた場合に、前記測
定値が前記第3の許容範囲内に入り、同時に前記測定値
が前記第4の許容範囲内にも入る可能性がある。このよ
うな場合には、タイミングの変更を禁止するのが望まし
い。請求項6は、請求項3又は請求項4の試験装置の動
作確認方法において、前記設定値群と前記第1の設定値
との相対的なタイミングの変更範囲を所定値以内に規制
することを特徴とする。
プリングする周期と設定値群の更新周期との比率が一定
だと仮定すると、前記設定値群のタイミングと前記第1
の設定値のタイミングとが時間の経過に伴って同一方向
に限りなくずれていくことはあり得ない。つまり、通常
は電流などの立ち上がり及び立ち下がりに伴う遅れや休
止期間の出現などによって、補正すべき遅れ時間や進み
時間は比較的小さい範囲内でのみ変動する。
ミングの変更範囲を所定値以内に規制することによっ
て、同期制御における異常の発生を比較的短い時間で検
出できる。
の1つの実施の形態について、図1〜図7を参照して説
明する。この形態は全ての請求項に対応する。
作確認制御の内容を示すフローチャートである。図2は
バッテリー試験装置の構成例を示すブロック図である。
図3はコントローラが出力する設定値及びバッテリーを
流れる電流値の例を示すタイムチャートである。図4は
コントローラが出力する設定値,バッテリーを流れる電
流値及びサンプリングタイミングの例を示すタイムチャ
ートである。
で設定値が変化しない場合の設定値及び上下限値を示す
タイムチャートである。図6は3つのサンプリングタイ
ミングの間で設定値が増大する場合の設定値及び上下限
値を示すタイムチャートである。図7は3つのサンプリ
ングタイミングの間で設定値が減少する場合の設定値及
び上下限値を示すタイムチャートである。
装置の動作確認に本発明の試験装置の動作確認方法を適
用する。図2に示すバッテリー試験装置は、検査対象の
バッテリー109の他に、コントローラ100,電源部
101,充放電切り替え部102,負荷制御部103,
計測部104,表示装置105,補助記憶装置106,
入力装置107及び電流検出部108を備えている。
09の充電試験及び放電試験を行う。バッテリー109
の充電のための電力は電源部101から供給される。放
電の際にバッテリー109から流出する電流は、負荷制
御部103に内蔵された電子負荷装置で消費される。充
放電切り替え部102は、バッテリー109の充電動作
と放電動作とを切り替える。
流れる電流を検出する。電流検出部108は、例えば抵
抗器で構成することができる。計測部104は、電流検
出部108で検出された電流をサンプリングし、計測部
104に内蔵されたアナログ−ディジタル変換器によっ
て電流値をディジタル値に変換する。また、計測部10
4はバッテリー109の温度なども計測する。
を内蔵するコントローラ100は、インタフェースDI
Oを介して電源部101,充放電切り替え部102及び
負荷制御部103と接続され、インタフェースGP−I
Bを介して負荷制御部103と接続され、インタフェー
スPCIを介して計測部104と接続されている。コン
トローラ100と接続された表示装置105は、バッテ
リー試験装置の動作状態を表示する。補助記憶装置10
6は、フロッピーディスクやハードディスクで構成され
る。入力装置107は、キーボードやマウスを備えてい
る。
を決定する設定値は、コントローラ100から出力さ
れ、電源部101,充放電切り替え部102及び負荷制
御部103に入力される。この例では、コントローラ1
00が出力する設定値は、図3に示すように1秒毎に更
新される。図3に示すプラス側の電流値は充電電流を表
し、マイナス側の電流値は放電電流を表す。
ー109に流れるように制御されるが、実際には、図3
に示すように設定値の波形とバッテリー109を流れる
電流の波形とは多少異なっている。すなわち、設定値が
増大してから電流値が前記設定値に到達するまでの立ち
上がりや、設定値が減少してから電流値が前記設定値に
到達するまでの立ち下がりにはある程度の時間を必要と
する。また、充電状態から放電状態に切り替える場合に
は、充電を終了してからある程度の休止期間をおいてか
ら放電状態に切り替える必要があり、放電状態から充電
状態に切り替える場合には、放電を終了してからある程
度の休止期間をおいてから充電状態に切り替える必要が
ある。
定値の波形と検出した電流値の波形とが同期している場
合であっても、波形の立ち上がり,立ち下がりのタイミ
ングや休止期間において、設定値と検出した電流の大き
さとの間に大きな違いが生じる可能性がある。また、例
えば互いに異なる時点の多数の設定値をまとめてコント
ローラ100から送出して、電流値の切り替えタイミン
グを電源部101,充放電切り替え部102,負荷制御
部103側で制御する場合には、実際にバッテリー10
9を流れる電流が変化するタイミングをコントローラ1
00側で把握できない。従って、コントローラ100が
把握している設定値の波形のタイミングと検出した電流
値の波形とが図3に示すように同期しているとは限らな
い。
がコントローラ100の送出した設定値とほぼ等しい場
合には、図2のバッテリー試験装置が正常に動作してい
るとみなすことができる。しかし、上記のような理由に
より設定値と検出した電流値とのタイミングや波形が必
ずしも一致しないため、設定値と検出した電流値との比
較は難しい。
示す処理によりバッテリー試験装置自体の動作確認を行
っている。図1の各ステップの内容について、以下に説
明する。ステップS10では、時間軸カウンタTnをク
リアするとともに、時間軸補正カウンタTCをクリアす
る。時間軸カウンタTn及び時間軸補正カウンタTCの
値は、参照する設定値のタイミングの決定に利用され
る。
タイミングになったか否かを識別する。この例では、
0.1秒毎の一定間隔で図4に示すようにサンプリング
タイミングが繰り返し現れる。実際には、コントローラ
100に内蔵されたタイマを用いてサンプリングタイミ
ングを決定している。従って、0.1秒を経過する毎に
次のステップS12に進む。
検出したバッテリー109の電流を計測部104でサン
プリングし、サンプリングした電流のレベルをアナログ
−デイジタル変換して得られた電流の実測データDdを
計測部104からコントローラ100に入力する。ステ
ップS13では、まず、当該サンプリングタイミングに
おける設定値(コントローラ100が送出した値)Xn
を、時間軸カウンタTnの値と時間軸補正カウンタTC
の値とを利用して求める。
この例では1秒ごとの更新タイミングで順次に更新され
るが、各時点に対応づけられた送出済みの設定値は、コ
ントローラ100の内部メモリに送出順に並べて記憶さ
れている。そこで、経過時間を示す時間軸カウンタTn
の値を用いて、各時点に対応づけられた送出済みの設定
値群の中から、いずれか1つの設定値を設定値Xnとし
て取り出す。但し、サンプリングタイミングの現れる周
期は設定値の更新周期の10倍なので、同一の設定値を
連続する10個のサンプリングタイミングで繰り返し参
照してから次の設定値を参照する。
リングタイミングにおいては、設定値群の中からKに対
応するタイミングの設定値Ds[K]を設定値Xnとし
て取り出す。但し、コントローラ100の把握している
設定値のタイミングが、現実に電流の制御に利用されて
いる設定値のタイミングと同期しているとは限らない。
そこで、時間軸カウンタTnの値だけでなく時間軸補正
カウンタTCの値をも用いて、1つの設定値を設定値X
nとして取り出す。例えば、図4に示す(Tn=K)の
サンプリングタイミングにおいて(TC=1)であれ
ば、設定値群の中から設定値Ds[K+1]を設定値X
nとして取り出し、(TC=−1)であれば、設定値群
の中から設定値Ds[K−1]を設定値Xnとして取り
出す。
nと、設定誤差Ex及び測定値誤差Edを用いて、その
時点の許容誤差ΔXnを計算する。設定誤差Exは例え
ば1%に設定され、測定値誤差Edは例えば0.5に設
定される。ステップS14では、ステップS13で求め
た設定値Xnと許容誤差ΔXnとを用いて、上限値SH
C及び下限値SLCをそれぞれ求める。
1つ前のサンプリングタイミングにおける上限値SHB
及び下限値SLBと、現時点よりも1つ後のサンプリン
グタイミングにおける上限値SHA及び下限値SLAと
をそれぞれ求める。現在のサンプリングタイミングと1
つ前のサンプリングタイミングと1つ後のサンプリング
タイミングとの間で設定値に変化がない場合には、例え
ば図5に示すように、上限値SHB及びSHAは上限値
SHCと同一になり、下限値SLB及び下限値SLAは
下限値SLCと同一になる。
1つ前のサンプリングタイミングと1つ後のサンプリン
グタイミングとの間で設定値が変化している場合には、
例えば図6又は図7に示すように、上限値SHB又はS
HAは上限値SHCと異なる値になり、下限値SLB又
は下限値SLAも下限値SLCと異なる値になる。ステ
ップS16では、ステップS12で検出した電流の実測
データDdを、上限値SHC及び下限値SLCと比較す
る。実測データDdのレベルが上限値SHCと下限値S
LCと範囲内にある場合には、ステップS16からS1
7に進み、図2に示すバッテリー試験装置の動作状態が
「正常」であるとみなす。
のレベルが上限値SHCと下限値SLCとの間から外れ
ていた場合にはステップS18に進む。例えば、図2の
電源部101や負荷制御部103の電流制御に異常が発
生した場合には、実測データDdのレベルが上限値SH
Cと下限値SLCとの間から外れる可能性がある。
「正常」な場合であっても、コントローラ100の把握
している設定値のタイミングが、現実に電流の制御に利
用されている設定値のタイミングに対してずれている場
合や、電流の立ち上がり及び立ち下がりの時間遅れや充
電と放電との切り替えに伴う休止期間の影響を受ける時
にも、実測データDdのレベルが上限値SHCと下限値
SLCとの間から外れる可能性がある。
出した電流の実測データDdを、1つ前のサンプリング
タイミングに対応する上限値SHB及び下限値SLBと
比較する。実測データDdのレベルが上限値SHBと下
限値SLBと範囲内にある場合にはステップS19に進
み、範囲外の場合にはステップS22に進む。ステップ
S19,S22では、いずれにおいても、ステップS1
2で検出した電流の実測データDdを1つ後のサンプリ
ングタイミングに対応する上限値SHA及び下限値SL
Aと比較する。
が上限値SHAと下限値SLAとの範囲内にある場合に
はステップS25に進み、範囲外の場合にはステップS
20に進む。また、ステップS22で実測データDdの
レベルが上限値SHAと下限値SLAとの範囲内にある
場合にはステップS23に進み、範囲外の場合にはステ
ップS25に進む。
のサンプリングタイミングに対応する上限値SHC及び
下限値SLCの範囲を外れ、しかも1つ前のサンプリン
グタイミングに対応する上限値SHB及び下限値SLB
の範囲内にあり、更に1つ後のサンプリングタイミング
に対応する上限値SHA及び下限値SLAの範囲を外れ
る場合にステップS20に進む。
サンプリングタイミングに対応する上限値SHC及び下
限値SLCの範囲を外れ、しかも1つ前のサンプリング
タイミングに対応する上限値SHB及び下限値SLBの
範囲を外れ、更に1つ後のサンプリングタイミングに対
応する上限値SHA及び下限値SLAの範囲内にある場
合にステップS23に進む。
サンプリングタイミングに対応する上限値SHC及び下
限値SLCの範囲を外れ、しかも1つ前のサンプリング
タイミングに対応する上限値SHB及び下限値SLBの
範囲を外れ、更に1つ後のサンプリングタイミングに対
応する上限値SHA及び下限値SLAの範囲も外れる場
合にステップS25に進む。
サンプリングタイミングに対応する上限値SHC及び下
限値SLCの範囲を外れ、しかも1つ前のサンプリング
タイミングに対応する上限値SHB及び下限値SLBの
範囲内にあり、更に1つ後のサンプリングタイミングに
対応する上限値SHA及び下限値SLAの範囲内にある
場合にもステップS25に進む。
TCの値を予め決定した下限値TCminと比較する。時
間軸補正カウンタTCの値が下限値TCminよりも大き
い場合には、次のステップS21で時間軸補正カウンタ
TCの値から1を減算してステップS13に戻る。ステ
ップS13及びS15において参照する設定値は、時間
軸補正カウンタTCの値に応じて決定したサンプリング
タイミングに対応付けられた値なので、ステップS21
で時間軸補正カウンタTCの値が更新される度にステッ
プS13,S15では異なるサンプリングタイミングの
設定値を参照することになる。
補正カウンタTCの値が0の場合にはステップS13で
参照する設定値Xnは図4のDs[K]になるが、時間
軸補正カウンタTCの値が−1に更新されるとステップ
S13の設定値Xnは図4のDs[K−1]になる。
00の把握している設定値のタイミングと実際の電流制
御で利用されている設定値との時間ずれTd0や電流の
立ち上がりに要する時間Td1によって、例えば図5に
示すようにサンプリングタイミングで参照される設定値
Ds[n]と検出される電流値との間に大きな違いが生
じるため、実測データDdのレベルが上限値SHC,下
限値SLCの範囲を外れる。
ンタTCの値を更新して処理を繰り返す場合には参照す
る設定値のタイミングが自動的に修正されるので、設定
値と電流とのタイミングのずれを吸収することができ
る。図5の例では、1回目の処理では設定値Ds[n]
に基づいて上限値SHC,下限値SLCを決定するため
実測データDdのレベルが上限値SHC,下限値SLC
の範囲を外れる。しかし、2回目の処理では設定値Ds
[n−1]に基づいて上限値SHC,下限値SLCを決
定するため図5に示す上限値SHB,下限値SLBがそ
れぞれ上限値SHC,下限値SLCになり、実測データ
Ddのレベルは上限値SHC,下限値SLCの範囲内に
入る。つまり、タイミングのずれは自動的に修正され
る。
TCの値を予め決定した上限値TCmaxと比較する。時
間軸補正カウンタTCの値が上限値TCmaxよりも小さ
い場合には、次のステップS24で時間軸補正カウンタ
TCの値に1を加算してステップS13に戻る。ステッ
プS13及びS15において参照する設定値は、時間軸
補正カウンタTCの値に応じて決定したサンプリングタ
イミングに対応付けられた値なので、ステップS24で
時間軸補正カウンタTCの値が更新される度にステップ
S13,S15では異なるサンプリングタイミングの設
定値を参照することになる。
20で下限値TCminと比較し、ステップS23で上限
値TCmaxと比較しているので、時間軸補正カウンタT
Cの変化範囲は上限値TCmaxと下限値TCminとの範囲
内に規制される。ステップS25では、実測データDd
のレベルがSHC,SLCの範囲を外れ、SHB,SL
Bの範囲も外れ、更にSHA,SLAの範囲も外れてい
るか、あるいは、実測データDdのレベルがSHC,S
LCの範囲を外れ、SHB,SLBの範囲内に入り、し
かもSHA,SLAの範囲内にも入っているので、バッ
テリー試験装置の動作状態が「異常」であるとみなす。
状態を識別した後は、ステップS26で時間軸カウンタ
Tnの値に1を加算し、ステップS11に戻る。そし
て、次のサンプリングタイミングになったら再び上記の
動作を繰り返す。なお、図1に示す処理についてはマイ
クロコンピュータなどのソフトウェア処理によって実現
してもよいし、専用のハードウェアで処理してもよい。
る充放電電流について動作を確認する場合を説明した
が、充放電電力,充放電電圧の場合も同様であり、本発
明の試験装置の動作確認方法は様々な試験装置に同様に
適用できる。
定値を第1の許容範囲だけでなく第2の許容範囲とも比
較するので、設定値と測定値との間にタイミングとのず
れが存在する場合であっても動作状態を正しく判定する
ことができる。設定誤差や測定誤差以上に許容範囲を広
げる必要がないので、小さな動作異常でも検出可能であ
り、検出の遅れも生じにくい。
の内容を示すフローチャートである。
である。
を流れる電流の例を示すタイムチャートである。
流れる電流及びサンプリングタイミングの例を示すタイ
ムチャートである。
変化しない場合の設定値及び上下限値を示すタイムチャ
ートである。
増大する場合の設定値及び上下限値を示すタイムチャー
トである。
減少する場合の設定値及び上下限値を示すタイムチャー
トである。
Claims (6)
- 【請求項1】 順次に送出される設定値群に応じて検査
対象物の状態を制御する試験装置を用い、前記検査対象
物の状態を示す測定値を検出して前記試験装置の動作を
確認する試験装置の動作確認方法であって、 順次に送出される前記設定値群に含まれる第1の設定値
に基づいて第1の許容範囲を決定し、検出した測定値を
前記第1の許容範囲と比較し、 少なくとも前記測定値が前記第1の許容範囲を外れる場
合には、前記第1の設定値とは異なる時点に現れる第2
の設定値に基づいて第2の許容範囲を決定し、前記測定
値を前記第2の許容範囲と比較する、 ことを特徴とする試験装置の動作確認方法。 - 【請求項2】 請求項1の試験装置の動作確認方法にお
いて、少なくとも前記測定値が前記第1の許容範囲を外
れる場合には、前記第1の設定値より前に現れる第3の
設定値に基づいて第3の許容範囲を決定し、前記第1の
設定値より後で現れる第4の設定値に基づいて第4の許
容範囲を決定し、前記測定値を前記第3の許容範囲及び
前記第4の許容範囲と比較することを特徴とする試験装
置の動作確認方法。 - 【請求項3】 請求項1の試験装置の動作確認方法にお
いて、検出した測定値が前記第1の許容範囲を外れ、し
かも前記測定値が前記第2の許容範囲内にある場合に
は、前記設定値群と前記第1の設定値との相対的なタイ
ミングを変更することを特徴とする試験装置の動作確認
方法。 - 【請求項4】 請求項2の試験装置の動作確認方法にお
いて、検出した測定値が前記第1の許容範囲を外れ、し
かも前記測定値が前記第3の許容範囲又は前記第4の許
容範囲の範囲内にある場合には、前記設定値群と前記第
1の設定値との相対的なタイミングを変更することを特
徴とする試験装置の動作確認方法。 - 【請求項5】 請求項4の試験装置の動作確認方法にお
いて、検出した測定値が前記第1の許容範囲を外れ、し
かも前記測定値が前記第3の許容範囲及び前記第4の許
容範囲の両方の範囲内にある場合には、前記設定値群と
前記第1の設定値との相対的なタイミングの変更を禁止
することを特徴とする試験装置の動作確認方法。 - 【請求項6】 請求項3又は請求項4の試験装置の動作
確認方法において、前記設定値群と前記第1の設定値と
の相対的なタイミングの変更範囲を所定値以内に規制す
ることを特徴とする試験装置の動作確認方法。
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