JP3483361B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JP3483361B2
JP3483361B2 JP20005795A JP20005795A JP3483361B2 JP 3483361 B2 JP3483361 B2 JP 3483361B2 JP 20005795 A JP20005795 A JP 20005795A JP 20005795 A JP20005795 A JP 20005795A JP 3483361 B2 JP3483361 B2 JP 3483361B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
paper
image
print head
cleaning member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20005795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0939223A (ja
Inventor
剛史 渡辺
隆俊 西村
基之 福田
誠治 畑
菊之助 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP20005795A priority Critical patent/JP3483361B2/ja
Publication of JPH0939223A publication Critical patent/JPH0939223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3483361B2 publication Critical patent/JP3483361B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に係り、更に詳しくは、原稿上の画像を自動的に
読み取り、その読み取った画像を記録用紙に印字する機
能を備えたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録装置は、パソ
コン等の外部装置から入力された文字や図形等の画像デ
ータに基づいて記録用紙に画像を印字するようにしたも
のである。一方、スキャナを用いて原稿上の画像を読み
取るようにした画像読み取り装置は従来から種々のもの
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来のインク
ジェット記録装置内に従来の画像読み取り装置をそのま
ま取り込むことにより、原稿上の画像を自動的に読み取
り、その読み取った画像を記録用紙に印字する機能を備
えたインクジェット記録装置が考えられなくはない。し
かしながら、従来のインクジェット記録装置内に従来の
画像読み取り装置をそのまま取り込んだのでは記録用紙
の搬送機構とスキャナの走査機構の両方の機構が必要と
なり、大型化及び高価格化することが避けられないとい
う問題が生じる。
【0004】従って、本発明は、原稿上の画像を自動的
に読み取り、その読み取った画像を記録用紙に印字する
機能を備えたものであって、小型化及び低価格化を実現
することのできるインクジェット記録装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の請求項1に係るインクジェット記録
装置は、原稿と記録用紙とを搬送する共用の紙搬送部
と、この紙搬送部に原稿を送り込む原稿送り込み部と、
前記紙搬送部に対向して配置され、前記原稿送り込み部
により前記紙搬送部に送り込まれた原稿上の画像を読み
取る読み取り本体を有する画像読み取り部と、この画像
読み取り部により原稿上の画像が読み取られた後に前記
紙搬送部に記録用紙を給送する給紙部と、前記紙搬送部
に前記読み取り本体と同一の面側から対向して配置さ
れ、前記給紙部により前記紙搬送部に給送された記録用
紙に前記画像読み取り部により読み取られた画像をノズ
ルからのインク滴の吐出により印字する印字ヘッドを有
する印字ヘッド部と、この印字ヘッド部のノズル面に被
せるキャップを有し、このキャップをホームポジション
側と前記印字ヘッド部側との間で移動させるようにした
キャッピング部とを備え、前記キャッピング部は、前記
キャップの端部にクリーニング部材収納部が形成され、
このクリーニング部材収納部内に、前記キャップの移動
時に前記印字ヘッド部のノズル面をクリーニングする第
1のクリーニング部材と、前記画像読み取り部の画像読
み取り面をクリーニングする第2のクリーニング部材と
が設けられたものであることを特徴としている。
【0006】この請求項1に係るインクジェット記録装
置では、紙搬送部が、画像読み取り部により読み取られ
る原稿の搬送と印字ヘッド部により印字される記録用紙
の搬送とを兼ねているため、原稿送り込み部により紙搬
送部に送り込まれた原稿上の画像を読み取った後にその
紙搬送部に給紙部から記録用紙が給送され、その給送さ
れた記録用紙に画像読み取り部により読み取られた画像
が印字される。また、キャップの移動時に、クリーニン
グ部材収納部内に設けられた第1のクリーニング部材に
より印字ヘッド部のノズル面がクリーニングされ、第2
のクリーニング 部材により画像読み取り部の画像読み取
り面がクリーニングされる。
【0007】また、本発明の請求項2に係るインクジェ
ット記録装置は、請求項1に係るものにおいて、前記第
1のクリーニング部材は、前記印字ヘッド部のノズル面
をクリーニングするときにのみ起立して前記クリーニン
グ部材収納部から突出した状態となり、それ以外のとき
は横倒しされて前記クリーニング部材収納部内に埋没し
た状態となるものであり、前記第2のクリーニング部材
は、前記画像読み取り部の画像読み取り面をクリーニン
グするときにのみ起立して前記クリーニング部材収納部
から突出した状態となり、それ以外のときは横倒しされ
て前記クリーニング部材収納部内に埋没した状態となる
ものであることを特徴としている。
【0008】この請求項2に係るインクジェット記録装
置では、第1のクリーニング部材は、印字ヘッド部のノ
ズル面をクリーニングするときにのみ起立してクリーニ
ング部材収納部から突出した状態となり、それ以外のと
きは横倒しされてクリーニング部材収納部内に埋没した
状態となる。また、第2のクリーニング部材は、画像読
み取り部の画像読み取り面をクリーニングするときにの
み起立してクリーニング部材収納部から突出した状態と
なり、それ以外のときは横倒しされてクリーニング部材
収納部内に埋没した状態となる。
【0009】また、本発明の請求項3に係るインクジェ
ット記録装置は、請求項1又は2に係るものにおいて、
前記画像読み取り部によって前記印字ヘッド部により印
字された記録用紙上の画像を読み取ると共に、その読み
取られた画像に基づく画像データとあらかじめ取り込ま
れている画像データとを比較することによって前記印字
ヘッド部のノズルの目詰まりの有無を検出する目詰まり
検出手段を備え、前記キャッピング部を構成するキャッ
プは、パイプを介して前記ノズルからインクを強制的に
吸引する吸引ポンプが取り付けられたものであって、前
記目詰まり検出手段により目詰まりが検出されたときに
前記キャップが前記印字ヘッド部のノズル面を覆った状
態で前記吸引ポンプが作動されてインク吐出回復動作が
実行されることを特徴としている。
【0010】この請求項3に係るインクジェット記録装
置では、画像読み取り部によって読み取られた記録用紙
上の画像に基づく画像データと、原稿上の画像に基づく
画像データ等のあらかじめ取り込まれている画像データ
とを比較することにより記録用紙上の画像の欠落の有無
が検出され、それによりノズルの目詰まりの有無が検出
される。目詰まりが生じている場合には、キャップが印
字ヘッド部を覆った状態で吸引ポンプが作動され、イン
ク吐出回復動作が実行される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明に係るインクジェット記録
装置の正面図である。この図において、インクジェット
記録装置は、紙搬送部1、印字ヘッド部2、画像読み取
り部3、キャッピング部4、給紙部5、原稿送り込み部
6及び紙排出部7を備えている。
【0013】紙搬送部1は、支持軸8、9に結合された
対向配置されている一対のベルトローラ10、11に搬
送ベルト12が架け渡されて構成され、一方のベルトロ
ーラ10の支持軸8と係合する駆動モータ13の回転駆
動により搬送ベルト12が矢印方向に回転するようにな
っている。この紙搬送部1は、搬送ベルト12上に載せ
られた後述する原稿と記録用紙とを図面上右側から左側
に、すなわち、上流側から下流側に移送する。上記支持
軸8、9は、対向配置された図示していない一組の支持
板に回動可能に支持されている。
【0014】印字ヘッド部2は、紙搬送部1の上部に配
置されたブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの4
色の印字ヘッド15、16、17、18を備えて構成さ
れており、各印字ヘッド15、16、17、18は紙搬
送部1と対向する面に多数のノズル19、20、21、
22がそれぞれ配列形成され、中央部近傍において支持
体23により一体に支持されている。この支持体23に
は、雌ねじからなる貫通孔24の形成された支持部25
が一体に形成され、この支持部25の貫通孔24に雄ね
じからなる駆動軸26が貫通されている。
【0015】この駆動軸26の一端は図示していない支
持板に固定された駆動モータ27に直結され、その他端
は図示していない支持板に回動可能に支持されている。
この駆動モータ27が回転駆動されると、駆動軸26が
回転して各印字ヘッド15、16、17、18が紙搬送
部1に対して上下方向に移動する。なお、支持部25に
は、駆動軸26と平行配置された図示していないガイド
を兼ねる支持軸が貫通しており、駆動軸26の回転によ
って各印字ヘッド15、16、17、18が共回りしな
いようになっている。
【0016】また、印字ヘッド部2の各印字ヘッド1
5、16、17、18は、ノズル19、20、21、2
2のインクの上流側に加圧室30、31、32、33が
それぞれ形成されると共に、これらの加圧室30、3
1、32、33の外部に圧電素子34、35、36、3
7が取り付けられて構成されている。このように構成さ
れている印字ヘッド15、16、17、18を備えた印
字ヘッド部2は、駆動信号が与えられて圧電素子34、
35、36、37が駆動すると、加圧室30、31、3
2、33の一部を構成している図示していない振動板が
振動して加圧室30、31、32、33内部のインクを
加圧し、それによってインク滴がノズル19、20、2
1、22から外部に吐出され、紙搬送部1上に給送され
た記録用紙に所定の印字を行なう。
【0017】なお、この実施形態では、各印字ヘッド1
5、16、17、18の幅(図では、紙面を貫く方向)
が紙搬送部1上に給送された記録用紙の移送方向と直交
する方向である紙幅と略同様の値を有している。そのた
め、印字ヘッド部2が固定されたままで記録用紙の紙幅
間の印字が行なわれ、記録用紙が上流側から下流側に移
送されることにより紙面全体の印字が行なわれる。ま
た、紙搬送部1の下部には4色のインクを蓄えたインク
カートリッジ38が配置されており、各色のインクが図
示していない柔軟性を有する合成樹脂製のパイプにより
各印字ヘッド15、16、17、18に供給されるよう
になっている。
【0018】画像読み取り部3は、印字ヘッド部2の上
流側に隣接し、かつ、紙搬送部1の上部に配置された読
み取り本体39を備えて構成されている。この読み取り
本体39は、その内部にCCDからなる読み取りセンサ
40が設けられ、紙搬送部1と対向する面に搬送ベルト
12上の像を読み取りセンサ40上に結像するレンズ4
1と搬送ベルト12上を照明するLEDアレイからなる
光源42が設けられて構成され、読み取り本体39の中
央部近傍において支持体43により支持されている。上
記読み取りセンサ40は、多数のフォトセンサがライン
上に一次元配列されてなる3本のラインセンサを並列配
置し、それぞれのラインセンサにR、G、Bの分光フィ
ルタを設けて構成されたカラーラインセンサとされてい
る。また、上記支持体43には、雌ねじからなる貫通孔
44の形成された支持部45が一体に形成され、この支
持部45の貫通孔44に雄ねじからなる駆動軸47が貫
通されている。
【0019】この駆動軸47の一端は図示していない支
持板に固定された駆動モータ48に直結され、その他端
は図示していない支持板に回動可能に支持されている。
この駆動モータ48が回転駆動されると、駆動軸47が
回転して読み取り本体39が紙搬送部1に対して上下方
向に移動する。なお、支持部45には、駆動軸47と平
行配置された図示していないガイドを兼ねる支持軸が貫
通しており、駆動軸47の回転によって読み取り本体3
9が共回りしないようになっている。なお、この実施形
態では、読み取り本体39の幅(図では、紙面を貫く方
向)が上記印字ヘッド15、16、17、18の幅と同
様とされている。
【0020】このように構成された画像読み取り部3
は、紙搬送部1に送り込まれてきた原稿の画像形成面を
光源42で照射し、その反射光をレンズ41を介して読
み取りセンサ40上に結像させ、原稿上の文字や図形等
の画像を1ライン毎に読み取るようになっている。な
お、読み取りセンサ40は、多数のフォトセンサを2次
元配列して構成したエリアセンサとすることもでき、こ
うした場合は原稿上の画像を複数ライン毎に読み取るこ
とができる。
【0021】キャッピング部4は、印字ヘッド部2を構
成する印字ヘッド15、16、17、18のノズル1
9、20、21、22面側と嵌合する大きさの互いに一
体形成されてなるキャップ50、51、52、53を備
えて構成され、キャップ50、51、52、53はその
ホームポジションである紙搬送部1の下流側に配置され
ている。各キャップ50、51、52、53の内底面に
は、各印字ヘッド15、16、17、18のノズル1
9、20、21、22と対応する位置にそれぞれ複数の
貫通孔54、55、56、57が形成されている。これ
らの各貫通孔54、55、56、57は底部に形成され
ている共通吸引孔58に連通しており、この共通吸引孔
58は底面側に取り付けられている柔軟性を有する合成
樹脂製のパイプ59を介して紙搬送部1の下部に設けら
れている廃インクタンク60に接続されている。上記パ
イプ59の途中には吸引ポンプ61が取り付けられてい
る。なお、各キャップ50、51、52、53内の印字
ヘッド15、16、17、18との嵌合部分には、必要
に応じて密着性を良好にするためのゴムライニング等が
施される。
【0022】キャッピング部4を構成するキャップ5
0、51、52、53の印字ヘッド部2側の端部にはク
リーニング部材収納部64が形成され、このクリーニン
グ部材収納部64内に、印字ヘッド部2を構成する印字
ヘッド15、16、17、18のノズル19、20、2
1、22面をクリーニングするゴム等からなる第1のク
リーニング部材65と、画像読み取り部3を構成する読
み取り本体39の画像読み取り面をクリーニングするフ
ェルト等からなる第2のクリーニング部材66とが設け
られている。この第1のクリーニング部材65は内側
に、第2のクリーニング部材66は外側にそれぞれ位置
している。この第1のクリーニング部材65と第2のク
リーニング部材66の幅(図面上、紙面を貫く方向)
は、印字ヘッド部2の印字ヘッド15、16、17、1
8及び画像読み取り部3の読み取り本体39の各幅と同
様とされており、クリーニング時にのみ起立してクリー
ニング部材収納部64から上部に突出した状態となり、
それ以外の時は図示のように横倒しされてクリーニング
部材収納部64内に埋没した状態となっている。
【0023】この第1のクリーニング部材65と第2の
クリーニング部材66の起立と横倒は次に述べるような
機構で行なわれる。すなわち、キャップ50、51、5
2、53部分の要部を拡大して示す図2に基づき第1の
クリーニング部材65について説明すると、第1のクリ
ーニング部材65はクリーニング部材収納部64の対向
する外壁部間に支持軸70により回動可能に取り付けら
れている。この支持軸70は一方の外壁部外方に突出
し、その外壁面に配設されたアーム71の一端と結合さ
れている。これにより、アーム71が支持軸70部分を
支点として回動すると、それと一緒に第1のクリーニン
グ部材65が回動するようになっている。このアーム7
1の配設された外壁面にはソレノイド72が取り付けら
れており、そのソレノイド本体73に設けられた駆動軸
74に取り付けられている支持棒75が上記アーム71
の他端に取り付けられている。この支持棒75は、駆動
軸74との取付け部を支点として一定の角度範囲内で上
下方向に回動可能となっている。また、アーム71は、
支持棒75との取付け部を支点としてその平面内におい
て回動可能となっている。
【0024】このような構成において、ソレノイド72
の図示していないコイル部分に通電されていないとき
は、図2(a)に示すように駆動軸74が圧縮バネ76
の弾性力によってソレノイド本体73から外部方向に突
出した状態となっており、それによってアーム71が図
面上右側に回動させられた位置に固定され、第1のクリ
ーニング部材65は横倒状態となる。これに対し、ソレ
ノイド72のコイル部分に通電されたときは、図2
(b)に示すように駆動軸74が圧縮バネ76の弾性力
に抗してソレノイド本体73内に吸引され、それによっ
てアーム71が図面上左側に回動させられた位置に固定
され、第1のクリーニング部材65は起立状態となる。
【0025】また、第2のクリーニング部材66につい
ても同様の構成により起立と横倒が行なわれる。すなわ
ち、図2とは反対側の面から見た図である図3に基づき
説明すると、第2のクリーニング部材66はクリーニン
グ部材収納部64の対向する外壁部間に支持軸77によ
り回動可能に取り付けられている。この支持軸77は他
方の外壁部外方に突出し、その外壁面に配設されたアー
ム78の一端と結合されている。これにより、アーム7
8が支持軸77部分を支点として回動すると、それと一
緒に第2のクリーニング部材66が回動するようになっ
ている。このアーム78の配設された外壁面にはソレノ
イド79が取り付けられており、そのソレノイド本体8
0に設けられた駆動軸81に取り付けられている支持棒
82が上記アーム78の他端に取り付けられている。こ
の支持棒82は、駆動軸81との結合部を支点として一
定の角度範囲内で上下方向に回動可能となっている。ま
た、アーム78は、支持棒82との取付け部を支点とし
てその平面内において回動可能となっている。
【0026】このような構成において、ソレノイド79
の図示していないコイル部分に通電されていないとき
は、図3(a)に示すように駆動軸81が圧縮バネ83
の弾性力によってソレノイド本体80から外部方向に突
出した状態となっており、それによってアーム78が図
面上左側に回動させられた位置に固定され、第2のクリ
ーニング部材66は横倒状態となる。これに対し、ソレ
ノイド79のコイル部分に通電されたときは、図3
(b)に示すように駆動軸81が圧縮バネ83の弾性力
に抗してソレノイド本体80内に吸引され、それによっ
てアーム78が図面上右側に回動させられた位置に固定
され、第2のクリーニング部材66は起立状態となる。
【0027】上記のように構成されたキャッピング部4
のキャップ50、51、52、53には、図示していな
い支持板に取り付けられている対向配置された一対のプ
ーリ85、86に架け渡されたタイミングベルト87が
取り付けられており、一方のプーリ85に取り付けられ
ている駆動モータ88が回転駆動することによってタイ
ミングベルト87が回転し、それによってキャップ5
0、51、52、53が印字ヘッド2側に移動するよう
になっている。
【0028】給紙部5は、インクカートリッジ38の下
部に配置された所定サイズの記録用紙を収納した給紙カ
セット90と、給紙カセット90内の記録用紙を紙搬送
部1に給送するガイド板91と、給紙カセット90の用
紙出口上部に配置された給紙ローラ92と、ガイド板9
1の上流側と下流側とに配置された搬送ローラ対93、
94とから構成されている。上記給紙ローラ92は、図
示していない支持板に固定された駆動モータ95により
回転駆動され、上記搬送ローラ対93、94は、図示し
ていない支持板に固定された駆動モータ96により回転
駆動される。なお、給紙部5は、実際にはサイズの異な
る記録用紙を収納した複数の給紙カセットを有してお
り、それに応じて給紙ローラ、ガイド板、搬送ローラ対
がそれぞれ設けられているが、ここでは図示を省略して
いる。このように構成された給紙部5は、給紙ローラ9
2によって給紙カセット90から記録用紙を1枚づつ取
り出すと共に、その記録用紙を上流側の搬送ローラ対9
3によってガイド板91に導き、下流側の搬送ローラ対
94により印字ヘッド15、16、17、18の印字動
作と同期をとって紙搬送部1に給送する。
【0029】原稿送り込み部6は、紙搬送部1の上流側
に配置された手差しの原稿トレイ97と、この原稿トレ
イ97と紙搬送部1との間に設けられたガイド板98
と、ガイド板98の上流側に設けられた給紙ローラ99
と、上記の搬送ローラ対94とから構成されている。す
なわち、この実施形態では搬送ローラ対94は給紙部5
と兼用したものとなっている。上記給紙ローラ99は、
図示していない支持板に固定された駆動モータ100に
より回転駆動される。このように構成された原稿送り込
み部6は、原稿トレイ97上に原稿が載せられると、そ
の原稿は給紙ローラ99によってガイド板98に導か
れ、搬送ローラ対94によって紙搬送部1に送り込まれ
る。なお、原稿送り込み部6は、原稿トレイ97上に複
数枚の原稿を重ねた状態で載せた場合でも、その原稿を
紙搬送部1に1枚づつ送るようにしたものとすることも
できる。
【0030】紙排出部7は、紙搬送部1の下流側に配置
されたガイド板101と、このガイド板101の途中に
設けられた搬送ローラ対102と、ガイド板101の出
口側に設けられた排紙ローラ対103と、この排紙ロー
ラ対103の下流側に設けられた排紙トレイ104とか
ら構成されている。このように構成された紙排出部7
は、ガイド板101に紙搬送部1から原稿や記録用紙が
送り込まれ、この原稿や記録用紙を搬送ローラ対102
で下流側に送り込み、排紙ローラ対103によって排紙
トレイ104上に排出する。上記搬送ローラ対102及
び排紙ローラ対103は、図示していない支持板に固定
された駆動モータ105により回転駆動される。
【0031】図4は、上記のように構成されたインクジ
ェット記録装置の主要な制御構成を示すブロック図であ
る。上記インクジェット記録装置は、画像読み取り部3
で読み取った原稿上の画像に基づく画像データにより動
作する(以下、この動作をコピーモードという。)他、
パソコン等の外部装置から入力された画像データによっ
ても動作する(以下、この動作を印刷モードという。)
ようになっている。
【0032】制御部110はCPU111、記憶部11
2、インターフェース(I/F)部113、信号処理部
114等から構成され、CPU111の内部クロックに
同期してそれらの動作が制御されるようになっている。
【0033】CPU111は、記録制御部115、機構
制御部116等の制御機能を有し、これらの記録制御部
115と機構制御部116とは互いに同期して制御動作
を行なうようになっている。また、CPU111は、図
1には示していない操作部に設けられたモードボタン等
のモード切り替え手段117によって切り替えられたコ
ピーモード又は印刷モードにおける制御動作を行なう。
【0034】記憶部112は、上記インクジェット記録
装置の動作を制御するプログラムが格納されたROMや
一時的にデータを保管するRAM等から構成されてお
り、上記CPU111はこのROMに格納された制御プ
ログラムに基づいて装置全体の動作を制御する。
【0035】インターフェース部113は、パソコン等
の外部装置から入力されるデータを受信するもので、画
像データを記録制御部115に、用紙サイズ等の操作デ
ータを機構制御部116にそれぞれ出力するようになっ
ている。
【0036】信号処理部114は、画像読み取り部3で
読み取ったアナログ信号であるR、G、Bの各色成分の
画像信号に対してゲイン調整、クランプレベル調整等の
所定のアナログ信号処理を行ない、この処理を行なった
アナログ信号をデジタル信号に変換し、更にこのデジタ
ル信号に対してγ補正、シェーディング補正等の所定の
デジタル信号処理を行ない画像データとして記録制御部
115に出力する。
【0037】記録制御部115は、入力された画像デー
タをCPU111の制御動作に基づいて記憶部112に
一旦保存すると共に、その記憶部112から読み出した
画像データを各色成分に応じて印字ヘッド部2を構成し
ている印字ヘッド15、16、17、18の各駆動回路
118、119、120、121にシリアル送信する。
【0038】各駆動回路118、119、120、12
1は、それぞれラッチ部を有すると共に、各印字ヘッド
15、16、17、18内適所に配置されており、送信
された原稿上や記録用紙上から読み取った例えば1ライ
ン分の画像データを一旦ラッチし、パラレル信号に変換
する。上記記録制御部115は、駆動回路118、11
9、120、121で変換されたパラレル信号を印字ヘ
ッド15、16、17、18の対応する圧電素子34、
35、36、37にパルス駆動信号として出力し、ノズ
ル19、20、21、22からのインク滴の吐出を制御
する。上記1ライン分の画像データは、所定周期で順次
伝送され、これによって2次元の画像の印字がおこなわ
れる。
【0039】機構制御部116は、インクジェット記録
装置の所定の構成部材の適所に設けられている図1には
示していない位置検知センサ等の検知手段122からの
信号に基づき、駆動回路123を介して紙搬送部1の駆
動モータ13、給紙ローラ92の駆動モータ95、搬送
ローラ対93、94の駆動モータ96、給紙ローラ99
の駆動モータ100、搬送ローラ対102、排紙ローラ
対103の駆動モータ105、印字ヘッド部2昇降用の
駆動モータ27、画像読み取り部3昇降用の駆動モータ
48、キャッピング部4移送用の駆動モータ88、第1
のクリーニング部材65回転用のソレノイド72、第2
のクリーニング部材66回転用のソレノイド79、吸引
ポンプ61等を駆動するものである。上記駆動回路12
3は、電源部、トランジスタ等の所定の電子部品等で構
成されている。
【0040】上記のように構成されたインクジェット記
録装置は次のように動作する。まず、モード切り替え手
段117によりコピーモードにセットされた場合につい
て説明する。コピーモードにセットされた場合、インク
ジェット記録装置は、図5に示すようなコピーモードに
おける初期状態となる。この初期状態は、印字ヘッド部
2の印字ヘッド15、16、17、18が上部側に移動
し、そのノズル19、20、21、22面を印字ヘッド
部2側に移動したキャッピング部4の各キャップ50、
51、52、53が覆うと共に、画像読み取り部3の読
み取り本体39が下部側に移動して原稿上の画像を読み
取ることが可能な状態である。
【0041】インクジェット記録装置がこの初期状態に
なると、搬送ローラ対93、94、102、排紙ローラ
対103及び給紙ローラ99が回転すると共に、紙搬送
部1の搬送ベルト12が回転する。この状態で原稿送り
込み部6の原稿トレイ97上に原稿が載せられると、原
稿は一定の速度で紙搬送部1に送り込まれ、画像読み取
り部3の読み取り本体39がその送り込まれた原稿上の
画像を順に読み取っていく。この読み取られた画像は、
信号処理部114により所定の信号処理が施され、画像
データとして記憶部112に一時的に保存される。
【0042】画像読み取り部3により原稿上の画像がす
べて読み取られて原稿が読み取り本体39を通過し終わ
ると、図6に示すように画像読み取り部3の読み取り本
体39と印字ヘッド部2の印字ヘッド15、16、1
7、18が上部側に移動する。次いで、キャッピング部
4のキャップ50、51、52、53がホームポジショ
ン側に移動した後に、印字ヘッド部2の印字ヘッド1
5、16、17、18が下部側に移動し、上記図1に示
す記録用紙に対する印字が可能な状態となる。
【0043】また、原稿が読み取り本体39を通過し終
わったとき、給紙カセット90から記録用紙が取り出さ
れ、この記録用紙をすでに回転している搬送ローラ対9
3、94によって紙搬送部1に給送する。一方、読み取
りの終了した原稿は、搬送ベルト12によって紙排出部
7のガイド101に送りまれ、すでに回転している搬送
ローラ対102と排紙ローラ対103により排紙トレイ
104上に排出される。なお、この実施形態において
は、紙搬送部1の搬送ベルト12、給紙部5の搬送ロー
ラ対93、94、原稿送り込み部6の給紙ローラ99及
び紙排出部7の搬送ローラ対102、排紙ローラ対10
3をそれぞれ異なる駆動モータ13、96、100、1
05で回転しているが、例えば、給紙ローラ92以外は
同じ駆動モータで回転するようにしたり、すべてを1つ
の駆動モータで回転するようにし、適宜クラッチで駆動
を切り替えるようにしたりすることもできる。
【0044】上記の紙搬送部1に送り込まれた記録用紙
は、搬送ベルト12によって下流側に移送され、印字ヘ
ッド部2の各印字ヘッド15、16、17、18は、こ
の移送途中の記録用紙に対し、記憶部112に一時的に
保存されている画像データに基づいてカラー印字を行な
う。原稿上の画像が単色の場合には、例えば、ブラック
の印字ヘッド15により単色の印字が行なわれる。印字
の終了した記録用紙は、搬送ベルト12によって紙排出
部7のガイド101に送り込まれ、搬送ローラ対102
及び排紙ローラ対103により排紙トレイ104に排出
される。
【0045】記録用紙への印字が終了すると、印字ヘッ
ド部2の印字ヘッド15、16、17、18は記録用紙
から離間して上部側に移動すると共に、図2に示すソレ
ノイド72のコイル部分に通電されて第1のクリーニン
グ部材65が起立した状態とされる。この状態で、図7
に示すように、キャップ50、51、52、53が印字
ヘッド15、16、17、18の下部位置に移動する。
この移動時に、クリーニング部材収納部64内の第1の
クリーニング部材65は印字ヘッド15、16、17、
18のノズル19、20、21、22面を摺動するた
め、その面がクリーニングされる。このクリーニングが
終了すると、ソレノイド72のコイル部分への通電が停
止され、第1のクリーニング部材65は横倒した状態と
される。
【0046】次いで、図3に示すソレノイド79のコイ
ル部分に通電されて第2のクリーニング部材66が起立
した状態とされる。この状態で、図8に示すように、キ
ャップ50、51、52、53はクリーニング部材収納
部64内の第2のクリーニング部材66が画像読み取り
部3の読み取り本体39を通過した位置にまで移動し、
その位置で停止する。この移動時に、第2のクリーニン
グ部材66が読み取り本体39の読み取り面を摺動する
ため、その面がクリーニングされる。その後、ソレノイ
ド79のコイル部分への通電が停止され、第2のクリー
ニング部材66は横倒した状態となる。その後、タイミ
ングベルト87が反対方向に回転してキャップ50、5
1、52、53が印字ヘッド15、16、17、18の
下部位置に戻り、その位置で停止する。この状態で、図
9に示すように、印字ヘッド15、16、17、18が
下部方向に移動し、各キャップ50、51、52、53
が各印字ヘッド15、16、17、18のノズル19、
20、21、22面に嵌合する。
【0047】その後、この状態で吸引ポンプ61が作動
され、パイプ59等を介してノズル19、20、21、
22からインクを強制的に吸引し、インク吐出回復動作
が行なわれる。このインク吐出回復動作は、ノズルの目
詰まりを未然に防止するために目詰まりの有無に関係な
く行なわれる。
【0048】なお、上記の第1のクリーニング部材65
による印字ヘッド15、16、17、18のノズル1
9、20、21、22面のクリーニングは、インク吐出
回復動作の終了後に行なうようにしてもよい。すなわ
ち、インク吐出回復動作の終了後に印字ヘッド15、1
6、17、18を上部側に移動させると共に、第1のク
リーニング部材65を起立させ、この状態でキャップ5
0、51、52、53をホームポジション側に移動させ
る。これによって第1のクリーニング部材65をノズル
19、20、21、22面に摺動させ、クリーニングを
行なう。その後、キャップ50、51、52、53を印
字ヘッド15、16、17、18の下部位置に移動させ
ると共に、印字ヘッド15、16、17、18を下部方
向に移動させてキャップ50、51、52、53と嵌合
させるようにする。このようにインク吐出回復動作の終
了後にクリーニングを行なうようにすると、ノズル1
9、20、21、22面は先のインク吐出回復動作によ
ってインクが過剰に付着していない状態にあるため、第
1のクリーニング部材65の負担を小さくすることがで
きる。
【0049】また、上記インクジェット記録装置は、上
記の印字動作終了後のインク吐出回復動作とは別に、印
字動作途中において印字ヘッド15、16、17、18
のノズル19、20、21、22の一部に目詰まりが生
じていないかどうかが検出され、目詰まりが生じている
場合には上記と同様のインク吐出回復動作が行なわれ
る。このようなノズルの目詰まりの検出は、次のように
して行なわれる。
【0050】すなわち、原稿上の画像を読み取った画像
データに基づいて印字ヘッド部2により印字された記録
用紙を搬送ベルト12等を反対方向に回転させて上流側
に戻すようにする。そして、記録用紙上の画像を原稿上
の画像の読み取りと同様の方法で画像読み取り部3で読
み取り、その読み取った画像に基づく画像データと、あ
らかじめ取り込まれている画像データである先に読み取
った原稿上の画像に基づく画像データとを比較する。こ
れによって記録用紙上の画像の欠落の有無が検出でき、
画像の欠落があった場合には印字ヘッド15、16、1
7、18のノズル19、20、21、22に目詰まりが
生じていると判断する。すなわち、画像読み取り部3と
制御部110の所定の機能に基づいて目詰まり検出手段
が構成され、目詰まりが生じていると判断された場合に
は、キャップ50、51、52、53を移動して印字ヘ
ッド15、16、17、18のノズル19、20、2
1、22面へ嵌合し、吸引ポンプ61の作動による上記
のインク吐出回復動作を行なわせる。
【0051】このノズルの目詰まりの検出は、印字ヘッ
ド15、16、17、18のすべてのノズル19、2
0、21、22からインク滴を記録用紙上に同時に吐出
させ、これによる記録用紙上の画像を上記のようにして
画像読み取り部3で読み取り、この読み取った画像に基
づく画像データと、すべてのノズル19、20、21、
22からインクを吐出させた画像に基づく画像データと
してあらかじめ取り込まれているデータ(その都度、原
稿上から読み取る画像データではない。)とを比較する
ことにより行なうようにすることもできる。
【0052】次に、上記インクジェット記録装置がモー
ド切り替え手段117により印刷モードにセットされた
場合の動作について説明する。印刷モードにセットされ
ると、インクジェット記録装置は印刷モードにおける初
期状態となる。この印刷モードにおける初期状態は、上
記図1に示すものと同じ状態である。この状態で、パソ
コン等の外部装置から画像データ等が入力されて記録用
紙に対して印字が行なわれることになる。所定の印字動
作が終了すると、その後の動作は上記のコピーモードの
場合の記録用紙に対する印字動作の終了後の動作と同様
となる。この印刷モードの場合も、上記コピーモードの
場合と同様に印字動作途中において、印字ヘッド15、
16、17、18のノズル19、20、21、22の一
部に目詰まりが生じていないかどうかが検出され、目詰
まりが生じている場合にはインク吐出回復動作が行なわ
れる。
【0053】すなわち、外部装置から入力された画像デ
ータを記憶部112に一旦取り込んでおくと共に、この
外部装置から入力された画像データに基づいて印字ヘッ
ド部2により印字された記録用紙を搬送ベルト12等を
反対方向に回転させて上流側に戻すようにする。そし
て、記録用紙上の画像を画像読み取り部3で読み取り、
その読み取った画像に基づく画像データと、あらかじめ
取り込まれている画像データである外部装置から入力さ
れた画像データとを比較する。これによって記録用紙上
の画像の欠落の有無が検出でき、画像の欠落があった場
合には印字ヘッド15、16、17、18のノズル1
9、20、21、22に目詰まりが生じていると判断す
る。そして、目詰まりが生じている場合には、キャップ
50、51、52、53を移動して印字ヘッド15、1
6、17、18のノズル19、20、21、22面へ嵌
合し、吸引ポンプ61による上記のインク吐出回復動作
を行なわせるようにする。
【0054】本発明のインクジェット記録装置は上記の
ように構成され作動するが、次のような種々の変形が可
能である。
【0055】すなわち、上記の実施形態では、印字ヘッ
ド部2の印字ヘッド15、16、17、18と画像読み
取り部3の読み取り本体39とを別個の駆動モータで別
々に駆動しているが、これらは同じ駆動モータで駆動す
るようにしてもよく、さらには読み取り本体39は位置
固定したものとしてもよい。また、画像読み取り部3を
印字ヘッド部2の上流側に配置した構成としているが、
画像読み取り部3を印字ヘッド部2の下流側に配置する
ようにしてもよい。この場合には、ノズルの目詰まりの
検出にあたって記録用紙上の画像を読み取るときに搬送
ベルト12等を反対方向に回転する必要がなくなり、目
詰まり検出動作が簡素化され、その検出に要する時間も
短縮されることになる。
【0056】また、画像読み取り部3を印字ヘッド部2
の下流側に配置した場合には、キャッピング部4のキャ
ップ50、51、52、53端部に取り付けた第1のク
リーニング部材65と第2のクリーニング部材66の動
作順序等を必要に応じて適宜変更するようにすればよ
い。また、上記の実施形態では、第1のクリーニング部
材65と第2のクリーニング部材66とをキャップ5
0、51、52、53の一方端部に一緒に取り付けてい
るが、それぞれ相対向する端部に別々に取り付けるよう
にすることもできる。この場合も、第1のクリーニング
部材65と第2のクリーニング部材66の動作順序等を
必要に応じて変更するようにすればよい。
【0057】また、上記の実施形態では、印字ヘッド部
2の印字ヘッド15、16、17、18の移動を紙搬送
部1上における昇降動作だけとし、キャッピング部4の
キャップ50、51、52、53を印字ヘッド部2側に
移動する構成としているが、キャップ50、51、5
2、53をホームポジションにおける昇降動作だけと
し、印字動作の終了時等に印字ヘッド15、1、6、1
7、18をキャップ50、51、52、53側に移動さ
せるような構成としてもよい。また、印字ヘッド部2
は、単色の印字のみでよい場合は印字ヘッド1個のみで
構成することができる。
【0058】また、図示していない操作部にノズルの目
詰まり検出モードボタンを設けておき、この目詰まり検
出モードボタンをONにしたときに目詰まり検出動作だ
けが行なわれるようにすることができる。こうした場合
は、目詰まり検出用に作成したテストパターン原稿を画
像読み取り部3で読み取り、その読み取った画像を記録
用紙に印字する。その後、この記録用紙上の画像を画像
読み取り部3で読み取り、この読み取った画像に基づく
画像データとテストパターン原稿上の画像に基づく画像
データとを比較することにより、上記と同様にノズルの
目詰まりの有無が検出できる。目詰まりが生じている場
合は、上記のインク吐出回復動作が行なわれる。
【0059】さらには、本発明のインクジェット記録装
置はファクシミリ機能を有するものとすることもでき、
こうした場合は送信すべき原稿上の画像を一旦画像読み
取り部3で読み取って画像データとして一時的に保存し
ておき、この保存した画像データを相手方に送信するよ
うにされる。相手方から受信した画像データは直接印字
ヘッド部2で記録用紙上に印字するようにしてもよい
し、一旦画像読み取り部3の記憶部に保存しておき、そ
の後に印字ヘッド部2で印字するようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、紙搬送部が、画像読み取り部で読み取られる原稿の
搬送と印字ヘッド部で印字される記録用紙の搬送とを兼
ねた構成とされており、しかも印字ヘッド部のノズル面
に被せるキャップの端部に形成されたクリーニング部材
収納部内に印字ヘッド部のノズル面をクリーニングする
1のクリーニング部材と画像読み取り部の画像読み取
り面をクリーニングする第2のクリーニング部材とが設
けられていることから、原稿上の画像を自動的に読み取
り、その読み取った画像を記録用紙に印字する機能と、
印字ヘッド部のノズル面及び画像読み取り部の画像読み
取り面をクリーニングする機能とを備えた小型化及び低
価格化の可能なインクジェット記録装置を実現すること
ができる。
【0061】また、請求項2の発明によれば、第1のク
リーニング部材は、印字ヘッド部のノズル面をクリーニ
ングするときにのみ起立してクリーニング部材収納部か
ら突出した状態となり、第2のクリーニング部材は、画
像読み取り部の画像読み取り面をクリーニングするとき
にのみ起立してクリーニング部材収納部から突出した状
態となるため、インクジェット記録装置の構造を簡素化
することができる。
【0062】また、請求項3の発明によれば、画像読み
取り部によって印字ヘッド部で印字された記録用紙上の
画像を読み取ると共に、その読み取られた画像に基づく
画像データとあらかじめ取り込まれている画像データと
を比較することによって印字ヘッド部のノズルの目詰ま
りを検出する目詰まり検出手段を設けたので、特別な部
材を用いずに目詰まりを検出することができ、その目詰
まり検出されたときにキャップが印字ヘッド部のノズ
ル面を覆った状態で吸引ポンプを作動させてインク吐出
回復動作を行なわせるようにすれば常に解像度の高い鮮
明な印字を行なうことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の正面図であ
る。
【図2】図1に示すインクジェット記録装置の第1のク
リーニング部材の動作を説明するためのキャッピング部
の要部を示す正面図であり、(a)は第1のクリーニン
グ部材が横倒した状態を示す図、(b)は第1のクリー
ニング部材が起立した状態を示す図である。
【図3】図1に示すインクジェット記録装置の第2のク
リーニング部材の動作を説明するためのキャッピング部
の要部を示す裏面図であり、(a)は第2のクリーニン
グ部材が横倒した状態を示す図、(b)は第2のクリー
ニング部材が起立した状態を示す図である。
【図4】図1に示すインクジェット記録装置の制御構成
を説明するブロック図である。
【図5】図1に示すインクジェット記録装置の動作を説
明するための正面図である。
【図6】図1に示すインクジェット記録装置の動作を説
明するための正面図である。
【図7】図1に示すインクジェット記録装置の動作を説
明するための正面図である。
【図8】図1に示すインクジェット記録装置の動作を説
明するための正面図である。
【図9】図1に示すインクジェット記録装置の動作を説
明するための正面図である。
【符号の説明】
1 紙搬送部 2 印字ヘッド部 3 画像読み取り部 4 キャッピング部 5 給紙部 6 原稿送り込み部 7 紙排出部 12 搬送ベルト 15、16、17、18 印字ヘッド 19、20、21、22 ノズル 39 読み取り本体 50、51、52、53 キャップ 65 第1のクリーニング部材 66 第2のクリーニング部材 90 給紙カセット 92、99 給紙ローラ 93、94、102 搬送ローラ対 97 原稿トレイ 103 排紙ローラ対 104 排紙トレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑 誠治 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 辻 菊之助 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−132257(JP,A) 特開 平6−238969(JP,A) 特開 平6−54140(JP,A) 特開 平5−301426(JP,A) 特開 平4−41245(JP,A) 特開 昭53−110423(JP,A) 特開 平8−15932(JP,A) 特開 平1−131530(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01 B41J 2/165 B41J 2/175

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿と記録用紙とを搬送する共用の紙搬
    送部と、この紙搬送部に原稿を送り込む原稿送り込み部
    と、前記紙搬送部に対向して配置され、前記原稿送り込
    み部により前記紙搬送部に送り込まれた原稿上の画像を
    読み取る読み取り本体を有する画像読み取り部と、この
    画像読み取り部により原稿上の画像が読み取られた後に
    前記紙搬送部に記録用紙を給送する給紙部と、前記紙搬
    送部に前記読み取り本体と同一の面側から対向して配置
    され、前記給紙部により前記紙搬送部に給送された記録
    用紙に前記画像読み取り部により読み取られた画像をノ
    ズルからのインク滴の吐出により印字する印字ヘッドを
    有する印字ヘッド部と、この印字ヘッド部のノズル面に
    被せるキャップを有し、このキャップをホームポジショ
    ン側と前記印字ヘッド部側との間で移動させるようにし
    たキャッピング部とを備え、前記キャッピング部は、前
    記キャップの端部にクリーニング部材収納部が形成さ
    れ、このクリーニング部材収納部内に、前記キャップの
    移動時に前記印字ヘッド部のノズル面をクリーニングす
    る第1のクリーニング部材と、前記画像読み取り部の画
    像読み取り面をクリーニングする第2のクリーニング部
    材とが設けられたものであることを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット記録装置
    において、前記第1のクリーニング部材は、前記印字ヘ
    ッド部のノズル面をクリーニングするときにのみ起立し
    て前記クリーニング部材収納部から突出した状態とな
    り、それ以外のときは横倒しされて前記クリーニング部
    材収納部内に埋没した状態となるものであり、前記第2
    のクリーニング部材は、前記画像読み取り部の画像読み
    取り面をクリーニングするときにのみ起立して前記クリ
    ーニング部材収納部から突出した状態となり、それ以外
    のときは横倒しされて前記クリーニング部材収納部内に
    埋没した状態となるものであることを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のインクジェット記
    録装置において、前記画像読み取り部によって前記印字
    ヘッド部により印字された記録用紙上の画像を読み取る
    と共に、その読み取られた画像に基づく画像データとあ
    らかじめ取り込まれている画像データとを比較すること
    によって前記印字ヘッド部のノズルの目詰まりの有無を
    検出する目詰まり検出手段を備え、前記キャッピング部
    を構成するキャップは、パイプを介して前記ノズルから
    インクを強制的に吸引する吸引ポンプが取り付けられた
    ものであって、前記目詰まり検出手段により目詰まりが
    検出されたときに前記キャップが前記印字ヘッド部のノ
    ズル面を覆った状態で前記吸引ポンプが作動されてイン
    ク吐出回復動作が実行されることを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
JP20005795A 1995-08-04 1995-08-04 インクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP3483361B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20005795A JP3483361B2 (ja) 1995-08-04 1995-08-04 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20005795A JP3483361B2 (ja) 1995-08-04 1995-08-04 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0939223A JPH0939223A (ja) 1997-02-10
JP3483361B2 true JP3483361B2 (ja) 2004-01-06

Family

ID=16418125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20005795A Expired - Fee Related JP3483361B2 (ja) 1995-08-04 1995-08-04 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3483361B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7347523B2 (en) 2003-08-04 2008-03-25 Fujifilm Corporation Image recording apparatus and method for determining defective image-recording elements
US7334859B2 (en) 2003-09-03 2008-02-26 Fujifilm Corporation Inkjet recording apparatus and discharge defect determination method

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0939223A (ja) 1997-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6542263B2 (en) Automatic document feeder with improved sheet handling capabilities and method of feeding and scanning over-sized media sheets
JP4379366B2 (ja) 媒体端部検出装置及び画像記録装置
JP4724099B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
US7673984B2 (en) Image forming apparatus having a removable output unit
JP5772369B2 (ja) 画像形成装置、色重ね位置ズレの補正方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2004358965A (ja) 印刷装置及び調整方法
JP4408847B2 (ja) 画像形成装置及び用紙搬送装置
US5552902A (en) Facsimile apparatus with internal mechanism for conveying originals and recording paper
US20060280534A1 (en) Apparatus for and method of creating a duplex scan using a single pass ADF
JP4776373B2 (ja) 画像形成装置
JP2006076053A (ja) 画像形成装置
JP2006347045A (ja) 画像形成装置
JP2899094B2 (ja) ファクシミリ装置
JP3297431B2 (ja) 画像処理装置
JP3483361B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4405872B2 (ja) 画像形成装置
JP4779751B2 (ja) 画像記録装置
KR100608008B1 (ko) 화상입출력장치
JP4701785B2 (ja) 画像記録装置
JP4413131B2 (ja) 画像形成装置
KR100288703B1 (ko) 복합기
JP4480079B2 (ja) 画像形成装置
JP2008050091A (ja) 手差し給紙装置及び画像形成装置
JP2006245902A (ja) 画像処理装置
JP3733319B2 (ja) 画像読取記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees