JP3482995B2 - ネットワーク品質評価方法およびネットワーク品質評価装置 - Google Patents

ネットワーク品質評価方法およびネットワーク品質評価装置

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JP3482995B2 JP30421599A JP30421599A JP3482995B2 JP 3482995 B2 JP3482995 B2 JP 3482995B2 JP 30421599 A JP30421599 A JP 30421599A JP 30421599 A JP30421599 A JP 30421599A JP 3482995 B2 JP3482995 B2 JP 3482995B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はネットワーク品質
評価方法およびネットワーク品質評価装置に関し、詳し
くは、通信ネットワークの通信パケットを複数個所で抽
出して評価を行う方法および装置の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】 身近な通信ネットワークとしてインタ
ーネットがある。インターネットではデータとして文字
情報のみならず音声や画像情報もやり取りでき、そのサ
ービスには、電子メール、ネット・ニュース、ファイル
転送(ftp)、リモート・ログイン(telnet)などのデータ
伝送サービスや、Gopher、WWWなどの情報検索サービス
もある。インターネットによれば、企業や国などの枠に
制限されることなく瞬時に情報のやり取りができるの
で、個人・企業・官公庁・教育機関・研究機関など、各
種の分野で多種・多様に利用されている。
【0003】 ところで、このようなインターネットに
おいて、通信ネットワークの通信品質が利用したいサー
ビスが必要とする品質を十分に満たしていないと、パケ
ットデータの欠落や遅延時間の揺らぎなどが発生し、音
声情報の場合には受信音声が途切れたり、動画情報の場
合には受信動画の動きが不自然になってしまうことがあ
る。
【0004】 ところが、インターネットでは通信ネッ
トワークの途中経路を複数の端末やサービスで共用して
いるので、同時にアクセスするユーザー数が多くなると
ユーザー数が少ない場合に比べて通信品質は低下するこ
とになる。また、通信ネットワークを構成する回線の帯
域は、一般に基幹部分は広く支線部分は狭く設計してい
るが、実際運用してみると支線部分が過負荷状態になる
場合もある。
【0005】 いずれにしても、プロバイダは通信ネッ
トワークの一部を有償で提供する立場からユーザーに対
してより安定したサービスを提供しなければならず、サ
ービス毎に品質が変動する場合にはそれぞれの原因を的
確に解析する必要がある。また、ユーザーは、インター
ネット上で利用する各種サービスの品質が通信ネットワ
ークの利用料金に見合ったものかどうかを判断するため
にも、各種サービスの品質をリアルタイムで正確に把握
できることが望ましい。
【0006】 図7は、従来のネットワーク品質評価装
置の一例を示すブロック図である。図において、通信ネ
ットワークISP1はプロバイダが提供するものであ
る。通信ネットワークISP1内では複数のルーターR
を介して回線相互が接続されている。この通信ネットワ
ークISP1にはユーザーとしての企業(本社)2や企
業(支社)3がルーターRを介して接続され、さらにプ
ローブマネージャ4もルーターRを介して接続されてい
る。なお、この他にもルーターを介して他のユーザーや
通信ネットワークも接続されるが図示しない。
【0007】 プローブP1は通信ネットワーク上から
パケットデータを抽出する機能を有するものであり、必
要に応じてパケットデータを抽出すべきルーターRのポ
ートに接続される。プローブP1は、見かけ上スルー回
路として動作して通信を妨げることなくパケットデータ
を抽出するタップ回路5、抽出したパケットデータをロ
ジック信号に変換する物理層回路6、注目すべき指定さ
れた通信パケットから必要な情報のみを取り出すパケッ
トフィルタとデータフィルタを含むフィルタ回路7、フ
ィルタ回路7で取り出された情報をタイムスタンプと共
にメモリ8に記憶するメモリ制御回路9、メモリ8に記
憶した情報を外部通信回路10を介してプローブマネー
ジャ4に送信するように制御する制御回路11などで構
成されている。
【0008】 図7の構成において、プローブマネージ
ャ4は、企業(本社)2のルーターRのポートに接続さ
れたプローブP1で抽出された注目パケット情報と企業
(支社)3のルーターRのポートに接続されたプローブ
P1で抽出された同一の注目パケット情報とを取り込ん
で両者のパケット情報を照合し、企業(本社)2と企業
(支社)3との間でのパケットロス・遅延時間・遅延ゆ
らぎ・スループットなどの通信品質項目についての測定
を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、このような
従来の装置では、プローブマネージャ4の測定結果から
通信品質の低下が明らかになっても、通信ネットワーク
ISP1のどの部分に通信品質を悪化させる原因がある
のかを特定することはできない。
【0010】 本発明はこのような問題点に着目したも
のであり、その目的は、通信品質の悪化が明らかになっ
た場合、その発生場所を的確に特定できるネットワーク
品質評価方法およびネットワーク品質評価装置を実現す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】 このような目的を達成
する本発明の請求項1は、通信ネットワークの複数個所
から抽出された同一の注目パケットデータに基づきネッ
トワークの通信品質を評価し、通信品質の悪化を検出し
た時点で通信ネットワークの2個所の組み合わせを順次
切り換えて通信品質の悪化を検知した場合と同等のテス
トパケットデータを送信し、それぞれの組み合わせにお
ける通信品質を評価することにより通信品質悪化を生じ
る組み合わせを特定するネットワーク品質評価方法にお
いて、ルーティングパケットも取り込み、経路変更に伴
う遅延ゆらぎとネットワークを構成する装置に起因する
遅延ゆらぎとを識別することを特徴とする
【0012】 これにより、通信品質の悪化原因の究明
と共に、遅延ゆらぎが経路変更に伴うものなのかネット
ワークを構成する装置に起因するものなのかを識別でき
る。
【0013】 本発明の請求項2は、通信ネットワーク
の複数個所からパケットデータを抽出する複数の第1の
プローブと、通信ネットワークの複数個所から通信品質
の悪化を検知した場合と同等のテストパケットデータを
送信する複数の第2のプローブと、複数の第1のプロー
ブで抽出された同一の注目パケットデータに基づきネッ
トワークの通信品質を評価し、通信品質の悪化を検出し
た時点で2つの第2のプローブの組み合わせを順次切り
換えて通信品質の悪化を検知した場合と同等のテストパ
ケットデータを送信するように制御し、それぞれの組み
合わせにおける通信品質を評価することにより通信品質
悪化の組み合わせを特定するプローブマネージャを設け
たネットワーク品質評価装置において、前記プローブと
して、ルーティングパケットを取り込み、経路変更に伴
う遅延ゆらぎとネットワークを構成する装置に起因する
遅延ゆらぎを識別する経路情報解析機能を有するものを
用いることを特徴とする。
【0014】 これにより、通信品質の悪化原因の究明
と共に、遅延ゆらぎが経路変更に伴うものなのかネット
ワークを構成する装置に起因するものなのかを識別でき
る。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】 本発明の請求項5は、請求項3または請
求項4に記載のネットワーク品質評価装置において、
記プローブとして、ルーティングパケットを取り込み、
経路変更に伴う遅延ゆらぎとネットワークを構成する装
置に起因する遅延ゆらぎを識別する経路情報解析機能を
有するものを用いることを特徴とする。
【0020】 これにより、通信品質の悪化原因の究明
と共に、遅延ゆらぎが経路変更に伴うものなのかネット
ワークを構成する装置に起因するものなのかを識別でき
る。
【0021】 本発明の請求項6は、請求項3〜請求項
5のいずれかに記載のネットワーク品質評価装置におい
て、前記プローブで全2重通信のパケットデータを抽出
するのにあたり、1系統の回路を送信側パケットと受信
側パケットとで交互に時分割で用いることを特徴とす
る。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【発明の実施の形態】 以下、図面を用いて本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態の一例
を示すブロック図である。本発明では、通信ネットワー
クISP1内の各ルーターRのポートにも従来と同様な
構成のプローブP2を接続する。ただし、これらプロー
ブP2は、プローブマネージャ4から通信品質の悪化を
検知した場合に伝送される品質悪化発生パケット情報に
基づいて、パケット長、品質クラスなどが通信品質の悪
化を示したパケットと同等のテストパケットを生成出力
する機能を備えているものとする。なお、プローブP1
としてもこのようなプローブP2と同様なテストパケッ
トを生成出力する機能を有するものを用いてもよい。
【0034】 図1の動作を説明する。プローブマネー
ジャ4は、従来と同様に、企業(本社)2のルーターR
のポートに接続されたプローブP1で抽出された注目パ
ケット情報と企業(支社)3のルーターRのポートに接
続されたプローブP1で抽出された同一の注目パケット
情報とを取り込んで両者のパケット情報を照合し、企業
(本社)2と企業(支社)3との間でのパケットロス・
遅延時間・遅延ゆらぎ・スループットなどの通信品質項
目についての測定を行う。
【0035】 そして、プローブマネージャ4は、通信
品質の悪化を検知することによってその悪化が発生した
通信パケットの情報をいずれかのプローブP1から取り
込み、その情報を各プローブP2に伝達する。各プロー
ブP2はこのパケット情報に基づいて、前述のようなテ
ストパケットを生成して通信ネットワークISP1内に
出力する。
【0036】 すなわち、各プローブP2において、テ
ストパケットはタップ回路5を通過するので、各プロー
ブP1と同様に、タイムスタンプと共にメモリ8に取り
込まれる。各プローブP2のメモリ8に取り込まれたこ
れらテストパケットに関するデータは、プローブマネー
ジャ4に伝送される。
【0037】 プローブマネージャ4は、通信ネットワ
ークISP1内のルーターRの組み合わせを順次切り換
えるようにして2つのプローブP2の情報を選択照合
し、それぞれのルーターRの組み合わせにおける通信品
質を測定する。例えば、受信側における受信時刻とパケ
ットデータに付加されているタイムスタンプとを照合す
ることにより遅延時間と遅延時間のゆらぎを測定でき
る。
【0038】 このように、通信品質の悪化を検知した
時点で、通信ネットワークISP1内の各プローブP2
相互間で通信品質の悪化が発生した通信パケットと同一
のテストパケットによるパケット通信が行われるので、
ほぼリアルタイムで各ルーターR間における通信品質の
測定が可能になり、通信品質を悪化させているルーター
Rの組み合わせを的確に特定でき、効率よく原因解析が
行える。
【0039】 この結果、プロバイダとしては、サービ
ス毎に品質が変動する場合にはそれぞれの原因を的確に
解析して把握対応できる。また、ユーザーは、インター
ネット上で利用する各種サービスの品質をリアルタイム
で正確に把握でき、プロバイダとの契約条件を判断する
データが入手できる。
【0040】 なお、テストパケットは、必ずしも品質
悪化時のパケットデータに基づくものに限るものではな
く、例えばプローブマネージャ4でテスト用に任意に作
成するものでもよい。
【0041】 また、このようにして測定した各ルータ
ーRの組み合わせにおける通信品質の測定結果を一覧表
示し、品質限界設定値よりも品質が悪化しているものの
測定結果の表示色を他のものと異ならせることで不具合
部分を明示できる。
【0042】 また、プローブP1,P2の測定用ポー
トは、パケットデータを連続的に通過させるスルー形で
あってもよいし、パケットデータをコピーして送出する
ミラーポートを利用したミラーポート形でもよいし、さ
らには状況に応じて両者のいずれかが切り換え設定でき
るものであってもよい。
【0043】 スルー形はネットワークに接続するとき
に一時的に回線を切断することになるが接続後はパケッ
トデータを途切れさせることなく連続的に通過させなが
らすべてのパケットデータを抽出でき、ミラーポート形
はネットワークに接続するときには回線を物理的に切断
しなくてもよいものの回線を流れるすべてのパケットデ
ータがミラーポートに流れきらない場合がある。これに
対し切り換え形を用いれば、両者の利点を組み合わせる
ことが可能になる。
【0044】 ところで、通信ネットワークISP1内
の通信トラフィック状況に応じて通信経路の変更が行わ
れるが、経路変更に伴って大きな遅延ゆらぎが発生す
る。通信品質の測定にあたって遅延ゆらぎを検出したと
き、その遅延ゆらぎがルーターRなどの通信ネットワー
クISP1を構成する装置内部に起因するものなのか、
前述のような経路変更に伴うものなのかが測定結果表示
画面上で識別できると無駄な原因究明工数が省けること
になる。
【0045】 図2はこのような経路情報解析機能を付
加したプローブPのブロック図であって、図1と共通す
る部分には同一の符号を付けている。図2において、フ
ィルタ回路7とメモリ制御回路9との間に、経路情報解
析回路12が接続されている。
【0046】 図2の動作を説明する。例えばOSPF
(Open Short Path First)のルーティングプロトコル
を用いる場合には、ネットワークのノード間においてル
ーティングパケットがやり取りされ、各ノードはその情
報から得られるトポロジー情報とリンクマトリックス情
報を用いて経路計算を行っている。そこで、図2のプロ
ーブPも遅延測定のためのパケットデータを取込むと同
時にルーティングパケットも取り込み、経路変更が発生
したことを検知する。
【0047】 そして、経路変更発生を検知したら、例
えば図3の「R1」や「R2」のように、経路変更に伴
う遅延時間発生であることを明示する。これにより、経
路変更のない通常動作状態における遅延時間や遅延ゆら
ぎとを識別できる。
【0048】 なお、経路変更を検出するプローブは、
通常の遅延測定を行うプローブと一体化してもよいし、
個別に独立したものであってもよい。
【0049】また、経路変更を検出するプローブの接続
位置はユーザー部分に限るものではなく、通信ネットワ
ークISP1内の任意のポートであってもよい。
【0050】 図3では経路変更をルーティングパケッ
トで検出する例を説明したが、ユーザー(オペレータ)
が任意に指定する特別な事象に関連したパケットを用い
ることにより他の事象の検出にも適用できる。特別な事
象に関連したパケットとして例えばルーターが故障した
場合に送出するものやトラフィックが最大設定値を超え
た場合に送出するものを用い、これらのパケットを検出
したらその旨を表わすそれぞれの事象に固有のイベント
記号を図3の「R1」や「R2」のように表示させる。
【0051】 このように、品質時間変化表示画面に所
定のイベントマークを表示することにより、遅延時間や
遅延ゆらぎの測定結果が特別な事象に関連したものか通
常動作状態におけるものかを識別できる。
【0052】 図4は全2重通信のパケットデータを抽
出するためプローブの具体例であり、双方向のそれぞれ
に同一構成の系統を設けたものである。図4において、
タップ回路14にはTX(送信)側被測定パケットのデ
ータ処理系統とRX(受信)側被測定パケットのデータ
処理系統が同一構成で並列に接続されている。各データ
処理系統は、物理層回路15、サンプリング制御回路1
6、パケットフィルタ17、データフィルタ18、メモ
リコントローラ19、メモリ20で構成されている。そ
して、各メモリコントローラ19から出力される測定デ
ータは外部通信回路21を介してプローブマネージャ2
2に伝送される。なお、各部の動作は、サンプリング制
御回路16で一定区間のパケットデータをサンプリング
している以外は図1の各部の動作と同様であり、それら
の説明は省略する。
【0053】 図4の構成によれば、TX(送信)側被
測定パケットとRX(受信)側被測定パケットとを同時
に並行して処理できるが、装置としての回路規模が大き
くなってしまうことは避けられない。
【0054】 そこで、図5の回路では、1つのデータ
処理系統を全2重通信のTX(送信)側被測定パケット
とRX(受信)側被測定パケットとで交互に時分割で使
用することとし、回路規模をほぼ半分にしてコスト低減
を行うようにしている。
【0055】 図5において、タップ回路14にはTX
(送信)側被測定パケットとRX(受信)側被測定パケ
ットを交互に選択する切替回路24が接続されている。
この切替回路24の出力端子には、物理層回路15、サ
ンプリング制御回路16、パケットフィルタとデータフ
ィルタを含むフィルタ回路17,18、メモリコントロ
ーラ19、メモリ20で構成されるデータ処理系統が接
続されている。そして、メモリコントローラ19から出
力される測定データは外部通信回路21を介してプロー
ブマネージャ22に伝送される。
【0056】 図5の構成で、例えば10分おきに1分間
測定を行うものとすると、以下のような時間関係にな
る。 すなわち、全2重通信を交互にサンプリング測定するこ
とになる。
【0057】 サンプリングされたパケットデータはフ
ィルタ回路17,18で指定された必要なパケット情報
のみが選択され、メモリコントローラ19を介してメモ
リ20にタイムスタンプと共に記憶される。そして、メ
モリ20に記憶されたデータは外部通信回路21を介し
てプローブマネージャ23に伝送され、前述のような通
信品質の解析表示が行われる。
【0058】 図6は図5の回路に基づき多地点のパケ
ットデータを抽出する構成例であり、切替回路24には
多地点に配置されているタップ回路25〜27の出力端
子が並列に接続されている。
【0059】 図6の構成で、例えば10分おきに1分間
測定を行うものとすると、以下のような時間関係にな
る。 すなわち、図5と同様に全2重通信を交互にサンプリン
グ測定する。
【0060】 なお、図5,図6では全2重通信の例を
説明したが、全2重通信に限るものではなく、半2重通
信にも適用可能である。
【0061】 また、図5,図6ではタップ回路を用い
るスルー形ポートの例を示しているが、ミラー形ポート
の場合にはタップ回路は不要になる。
【0062】 また、切替回路24は物理層回路15の
後に接続してもよく、その場合には切替機能とサンプリ
ング機能を兼ねるようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明の請求項
1によれば、通信ネットワークの複数個所からパケット
データを抽出し、これら抽出データに基づいてネットワ
ークの通信品質を評価するのにあたり、通信品質の悪化
を検知した場合、その原因究明を直ちに行うことができ
る。本発明の請求項2によれば、通信品質の悪化原因
究明と共に、遅延時間特性も測定できる。本発明の請求
項3によれば、通信品質の悪化原因を、悪化を生じた条
件を再現した状態で究明できる。本発明の請求項4によ
れば、通信品質の悪化原因の究明と共に、遅延時間特性
も測定できる。本発明の請求項5によれば、品質時間変
化表示画面に表示される品質時間データを所定のマーク
などのイベントを手がかりにして読み取ることができ、
通常の通信品質の乱れか、所定のイベント発生に起因す
るものなのかのデータの解読が容易になる。本発明の請
求項6によれば、品質時間変化表示画面に表示されるデ
ータについて、通常の遅延時間の乱れによるものか、比
較的低頻度で発生する経路変更に起因するものなのかを
容易に識別できる。本発明の請求項7によれば、装置全
体の回路構成を簡略化でき、コストを削減できる。本発
明の請求項8によれば、データ伝送系を乱すことなく測
定できる。本発明の請求項9によれば、回線を物理的に
切断することなくネットワークに接続できる。本発明の
請求項10によれば、ネットワークの状況に応じた適切
なポートで測定できる。そして、本発明の請求項11に
よれば、通信品質悪化の測定結果を容易に識別できる。
このように、本発明に基づくネットワーク品質評価方法
およびネットワーク品質評価装置はほぼリアルタイムで
通信品質を把握解析できるので、ネットワークを提供す
るプロバイダおよびネットワークを利用するユーザーの
双方にとってきわめて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態の他の例を示すブロック図
である。
【図3】測定結果の表示例図である。
【図4】本発明の実施の形態の他の例を示すブロック図
である。
【図5】本発明の実施の形態の他の例を示すブロック図
である。
【図6】本発明の実施の形態の他の例を示すブロック図
である。
【図7】従来のネットワーク品質評価装置の一例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 ISP2 企業(本社) 3 企業(支社) 4,22 プローブマネージャ P,P1,P2 プローブ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−214498(JP,A) 特開 平11−68849(JP,A) 特開 昭63−102428(JP,A) NTT R&D,第47巻,第1号,第 65−72頁 電子情報通信学会技術研究報告SSE 92−176 電子情報通信学会誌,第82巻,第10 号,第1054−1061頁 NTT R&D,第47巻,第1号,第 59−64頁 横河技報,第46巻,第2号,第23−26 頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 H04L 12/24 - 12/26 H04L 29/14 G06F 13/00 H04M 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信ネットワークの複数個所から抽出さ
    れた同一の注目パケットデータに基づきネットワークの
    通信品質を評価し、通信品質の悪化を検出した時点で通
    信ネットワークの2個所の組み合わせを順次切り換えて
    通信品質の悪化を検知した場合と同等のテストパケット
    データを送信し、それぞれの組み合わせにおける通信品
    質を評価することにより通信品質悪化を生じる組み合わ
    せを特定するネットワーク品質評価方法において、 ルーティングパケットも取り込み、経路変更に伴う遅延
    ゆらぎとネットワークを構成する装置に起因する遅延ゆ
    らぎとを識別することを特徴とするネットワーク品質評
    価方法。
  2. 【請求項2】 通信ネットワークの複数個所からパケッ
    トデータを抽出する複数の第1のプローブと、通信ネッ
    トワークの複数個所から通信品質の悪化を検知した場合
    と同等のテストパケットデータを送信する複数の第2の
    プローブと、複数の第1のプローブで抽出された同一の
    注目パケットデータに基づきネットワークの通信品質を
    評価し、通信品質の悪化を検出した時点で2つの第2の
    プローブの組み合わせを順次切り換えて通信品質の悪化
    を検知した場合と同等のテストパケットデータを送信す
    るように制御し、それぞれの組み合わせにおける通信品
    質を評価することにより通信品質悪化の組み合わせを特
    定するプローブマネージャ、 を設けたネットワーク品質評価装置において、 前記プローブとして、ルーティングパケットを取り込
    み、経路変更に伴う遅延ゆらぎとネットワークを構成す
    る装置に起因する遅延ゆらぎを識別する経路情報解析機
    能を有するものを用いることを特徴とするネットワーク
    品質評価装置。
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