JP3482470B2 - 発泡合成樹脂成形品のアンダーカット部成形用金具 - Google Patents

発泡合成樹脂成形品のアンダーカット部成形用金具

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JP3482470B2
JP3482470B2 JP10187295A JP10187295A JP3482470B2 JP 3482470 B2 JP3482470 B2 JP 3482470B2 JP 10187295 A JP10187295 A JP 10187295A JP 10187295 A JP10187295 A JP 10187295A JP 3482470 B2 JP3482470 B2 JP 3482470B2
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Kaneka Corp
Sekisui Kasei Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
    • B29C44/34Auxiliary operations
    • B29C44/58Moulds
    • B29C44/582Moulds for making undercut articles

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雌形金型と雄形金型と
から成る成形用金型の型開閉方向と交差する方向に貫通
孔や凹入部等のアンダーカット部をもった発泡合成樹脂
成形品の前記アンダーカット部を形成するための成形金
具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリスチレンやポリオレフィンの
ビーズを発泡させて成形する所謂ビーズ成形法で成形す
る発泡合成樹脂成形品は、保温性、緩衝性、軽量性等の
優れた特性から魚函、野菜函や梱包時に用いる緩衝材及
び構造部材などに広く用いられている。
【0003】ところで、魚函、野菜函などとして用いる
発泡合成樹脂成形品は、例えば魚函の側壁の底部近くに
横方向に延びる排水孔から成るアンダーカット部を形成
して、排水機能のような高機能が発揮できる形状にした
成形品が急増しており、このようなアンダーカット部を
形成するためには、雌形金型と雄形金型間で成形品を成
形するときの、型開閉方向と交差する方向に貫通孔や凹
入部等の所謂アンダーカット部を形成しなければならな
いので、従来では、このアンダーカット部を形成するた
めに、各金型内を進退移動可能としたアンダーカット成
形駒を用いて形成するようにしていた。
【0004】即ち、従来では、例えば特開平6−994
44号公報に記載され、かつ、図5に示すように、雌形
金型Aにおけるアンダーカット部成形部位に、板状のア
ンダーカット成形駒Bを往復動可能に保持する挿通穴C
を設けると共に、前記雌形金型Aの各型の間に、一側に
前記アンダーカット成形駒Bを結合した弾性を有し、薄
肉の金属板から成る長尺な帯状の前記伝動体Dと、この
伝動体Dの他側に結合され、型の開閉方向に往復動を行
う駆動部Eとを内装した金具本体Fを配設している。
【0005】そして、前記駆動部Eは、枠状の固定具G
と、該固定具Gの外壁に雄形金型Hに向かって突設さ
れ、該雄形金型Hの雌形金型Aへの嵌合時に、この雄形
金型Hによって下方に押されるプッシャーロッドJと、
前記固定具Gのプッシャーロッド反突設側を上方に向か
って押圧するスプリングKとを備えており、前記固定具
Gを前記金具本体F内に往復動可能に内装して、前記伝
動体Dの一端を前記固定具Gの枠内に固定している。
【0006】また、前記金具本体Fには、前記伝動体D
及びアンダーカット成形駒Bの進退動を可能とする穴F
1を形成している。
【0007】しかして、前記雄形金型Hを雌形金型Aに
近接させたとき、前記プッシャーロッドJが前記雄形金
型Hにより押圧され、前記固定具Gが前記スプリングK
を押圧することにより、前記伝動体Dの弾性力及び剛性
で、前記成形駒Bを、図5に示したように前記各金型に
より形成される成形空間Lへ突入させて、この突入状態
のときに、成形空間L内に合成樹脂を充填して発泡させ
て成形品を成形し、その後、前記雄形金型Hを雌形金型
Aから離反させるときに、前記プッシャーロッドJの押
圧が解除されて、前記スプリングKの付勢により前記固
定具Gが前記雄形金型H側に移動するのに連動して前記
成形駒Bを前記成形空間Lから退出させるようにしてい
たのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来では、
前記アンダーカット成形駒Bが直線状に形成されている
ため、該アンダーカット成形駒Bの進退動による軌道は
直線を描き、この直線運動に支障のないように前記伝動
体Dも前記アンダーカット成形駒Bへの接続部近くにお
いては、アンダーカット成形駒Bの軌道に合わせて直線
状の軌道をとるようにしなければならず、前記雌形金型
Aの各型の間に前記伝動体Dの直線状の往復動を確保す
るだけの十分なスペースを必要とすることから、各型の
間の幅方向隙間を大きく取らなければならないので、成
形品を成形するための成形スペースが限れている場合、
アンダーカット成形用金具を配設するための空間を確保
する分だけ成形品の製作個数を減らさなければならない
問題があった。
【0009】さらに、前記アンダーカット成形駒Bが直
線運動を行うことから、前記伝動体Dは、この直線運動
に合わせた直線部と、固定具Gへ接続するための曲線部
とを有することになり、進退動する際、直線部における
曲線部への変曲点が前記雌型金型Aの角部に接触しやす
くなり、接触する場合には、損耗が生じるし、また、直
線部から曲線部に変わる部分において応力の集中が生
じ、破損しやすくなる問題もあった。
【0010】しかして、本発明は、以上の問題を解決す
るために発明したもので、その目的は、アンダーカット
部を成形するためのアンダーカット部成形用金具を各金
型間に配設しても、各金型間のスペースを従来に比べて
狭くでき、しかも、部材の損耗及び破損の少ないアンダ
ーカット部成形用金具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、雌形金型2と雄形金型3と
から成る成形用金型の型開閉方向と交差する方向に貫通
孔や凹入部等のアンダーカット部12をもった発泡合成
樹脂成形品のアンダーカット部12を成形するための成
形用金具において、金具本体6に、前記アンダーカット
部12を成形するためのアンダーカット成形駒5と、該
アンダーカット成形駒5を前記金型2,3内で往復動さ
せる駆動部7と、この駆動部7の駆動力を前記アンダー
カット成形駒5に伝達する伝動体8とを設け、前記駆動
部7は、該駆動部7に接続される前記伝動体8を型開閉
方向とほぼ同方向に駆動させる一方、前記伝動体8を可
撓性を有する部材から形成して、該伝動体8に接続され
る前記アンダーカット成形駒5を、前記駆動部7の駆動
により前記金型2,3に対し、型開閉方向と交差する方
向に往復動可能とすると共に、前記アンダーカット成形
駒5を、前記駆動部7とアンダーカット成形駒5とを結
ぶ曲線状の軌道とほぼ同方向に湾曲させたのである。
【0012】請求項2記載の発明は、前記金具本体6
に、雌形金型2に嵌合され、かつ、前記アンダーカット
成形駒5の移動通路91を有する嵌合部9を突設したの
である。
【0013】請求項3記載の発明は、前記嵌合部9を、
アンダーカット成形駒5の移動通路91形成位置におい
て該移動通路91をアンダーカット成形駒5の移動方向
に分割する二部材から構成したのである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、特に、前記アンダー
カット成形駒5を、前記駆動部7とアンダーカット成形
駒5とを結ぶ曲線状の軌道とほぼ同方向に湾曲させたか
ら、前記アンダーカット成形駒5の先端から伝動体8の
前記駆動部7への接続部に至るまでを常に曲線で結ぶこ
とができるので、前記アンダーカット成形駒5の進退動
をこの曲線に沿って行うことができることから、この常
に曲線を描く軌道により従来の直線軌道を有する軌道に
比べて前記アンダーカット成形駒5の先端から前記伝動
体8の駆動部7への接続部までの型開閉方向と交差する
方向における長さを小さくすることができるのである。
【0015】従って、アンダーカット部成形用金具を配
設するための前記各雌形金型2間のスペースをできるだ
け小さくすることができ、成形品の製作個数を従来に比
べて増やすことができるようになりコストの低減が図れ
るのである。
【0016】さらに、前記アンダーカット成形駒5及び
伝動体8が進退動に関わらず常に同じ曲率の曲線を描く
ことが可能となるので、前記伝動体8の進退動による固
定部材への接触を防止して損耗を軽減できるし、また、
伝動体8の進退動に伴う応力の一部集中も回避できるこ
とから破損も防止できるのである。
【0017】請求項2記載の発明では、前記金具本体6
に、雌形金型2に嵌合され、かつ、前記アンダーカット
成形駒5の移動通路91を有する嵌合部9を突設したか
ら、大型の前記雌形金型2に、前記アンダーカット成形
駒5の進退動のみを許容する曲線を描く移動通路91を
わざわざ形成する必要がなく、前記移動通路91を有す
る嵌合部9を受け入れる嵌合穴を形成するだけでよいの
で、移動通路91の形成が容易に行えるのである。
【0018】請求項3記載の発明では、前記嵌合部9
を、アンダーカット成形駒5の移動通路91形成位置に
おいて該移動通路91をアンダーカット成形駒5の移動
方向に分割する二部材から構成したから、嵌合部9へ曲
線を描く移動通路91を形成する場合でも、該移動通路
91を利用して簡単に形成できるのである。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図2に基づいて説
明する。図1に示した成形装置は、上部を開放した箱形
本体1の底近くの側壁11に貫通孔、所謂アンダーカッ
ト部12をもった箱形の発砲合成樹脂成形品を成形する
ものであって、固定基板21に雌形フレーム22を取付
け、この雌形フレーム22に取付板23を介して複数の
雌形金型2を支持し、該雌形金型2の背面側で、かつ、
前記固定基板21との間に雌形加熱・冷却室24を形成
している。
【0020】また、雄形金型3を前記雌形金型2に対し
て移動可能に配置するのであって、移動基板(図示せ
ず)に雄形フレーム31を取付け、この雄形フレーム3
1に取付板32を介して複数の雄形金型3を支持し、該
雄形金型3の背面側で、かつ、前記移動基板との間に雄
形加熱・冷却室33を形成し、図1で示したように前記
雄形金型3を雌形金型2内へ挿入させることにより、こ
れら金型2,3間に例えばポリスチレンやポリオレフィ
ンなどの発泡性合成樹脂から成る前記箱形本体1を成形
する成形空間4を形成するようにしている。
【0021】さらに、各加熱・冷却室24,33には、
蒸気や水を選択的に送り込んで、各金型2,3を加熱及
び冷却できるようにしている。
【0022】また、前記固定基板21には、図示してい
ないが、前記成形空間4へ例えばポリスチレンやポリオ
レフィンなどの発泡性樹脂材料を注入するフィーダーか
ら成る充填装置と、前記成形空間4で成形した箱形成形
品を前記雌形金型2から取り出すためのノックピン25
とを設けている。
【0023】しかして、以上の金型装置に、発泡合成樹
脂成形品の底部側壁で、前記雌形金型2と雄形金型3と
から成る成形用金型の型開閉方向と交差する方向に貫通
孔や凹入部等のアンダーカット部12を成形するための
成形用金具を設けるのである。
【0024】即ち、図1に示すように、前記アンダーカ
ット部12を成形するためのアンダーカット成形駒5を
前記成形空間4内に進退移動可能に駆動させるアンダー
カット部成形用金具を、前記雌形金型2における前記雌
形フレーム22の取付板23に取付けられるフランジ部
26の下面側で、前記雌形金型2の側面に対向させて設
けるのであって、図1及び図2に示すように、アンダー
カット部成形用金具は、長方形の箱体から成る金具本体
6に、前記アンダーカット成形駒5と、該アンダーカッ
ト成形駒5を前記金型2,3内の成形空間4で往復動さ
せるための駆動部7と、この駆動部7の駆動力を前記ア
ンダーカット成形駒5に伝達する伝動体8とを備えてい
る。
【0025】具体的には、前記金具本体6内に、枠状体
71からなる前記駆動部7を型開閉方向と同方向に移動
可能に内装すると共に、この駆動部7における枠状体7
1の上枠内面に、金属から成り、可撓性及び弾性力を有
する帯状の板バネからなる前記伝動体8の一側を固定し
て、前記駆動部7の上下動に伴って、前記伝動体8を型
開閉方向とほぼ同方向に駆動させるようにしている。
【0026】そして、前記伝動体8の他側に、前記アン
ダーカット成形駒5を接続し、前記駆動部7の駆動によ
り前記金型2,3に対し、型開閉方向と交差する方向に
往復動させるようにしている。
【0027】また、前記アンダーカット成形駒5は、湾
曲した板部材から成り、該成形駒5を、図1に示すよう
に、前記駆動部7とアンダーカット成形駒5とを結ぶ前
記伝動体8が常に曲線を描けるように同じ曲線に沿って
同方向に湾曲させた状態で前記伝動体8に取付けるので
ある。
【0028】更に、前記雌形金型2における前記箱形本
体1のアンダーカット部12を形成するためのアンダー
カット成形部位には、段付きの貫通穴27を形成するの
であり、また、前記金具本体6には、前記雌形金型2の
貫通穴27に嵌合され、かつ、前記アンダーカット成形
駒5の移動通路91を有する嵌合部9を突設するのであ
る。
【0029】具体的には、前記嵌合部9は、図1及び図
2に示すように、中間部に大径のフランジ92を有する
部材からなり、前記アンダーカット成形駒5の移動通路
91形成位置において該移動通路91をアンダーカット
成形駒5の移動方向に分割する二部材から構成してお
り、二部材を重ね合せたときに、中間部に大径の前記フ
ランジ92を形成するようにして、一方の小径部93を
前記金具本体6に形成した嵌合穴61に嵌合して、前記
フランジ92において前記金具本体6にボルト等により
固定することにより、前記金具本体6に前記嵌合部9を
突設させるのである。
【0030】そして、前記フランジ92と外方側小径部
94とを段付きの前記貫通穴27に嵌合させることによ
り、前記フランジ92で位置決めをし、前記嵌合部9の
端面が前記雌形金型2の内面と面一となるようにして、
この嵌合部9を雌形金型2に一体化させると共に、前記
枠状体71から成る駆動部7を内装した前記金具本体6
を、前記雌形金型2の側面に対向させて取付けるのであ
る。
【0031】さらに、前記金具本体6内の前記枠状体7
1の下面側には、前記アンダーカット成形駒5を前記伝
動体8を介して成形空間4から退出させる方向、つま
り、前記枠状体71を前記雄形金型3側に向かって付勢
するスプリング72を内装する一方、前記金具本体6上
面の中央部及び該中央部に対向する雌形金型2のフラン
ジ部26に、貫通孔62,26aを形成すると共に、該
各貫通孔62,26aに挿通され、前記駆動部7の前記
枠状体71上面に当接するプッシャーロッド73を前記
雄形フレーム31の取付板32にスプリングからなる弾
性部材34を有する支持具35介して固定しておくので
ある。尚、前記プッシャーロッド73は、前記枠状体7
1の上面に固定し、前記フランジ部26から突出させて
おいて、前記取付板32で押さえるようにしても差し支
えない。
【0032】そして、前記雌形金型2への雄形金型3の
挿入前、つまり非成形時においては、前記金具本体6に
内装した前記スプリング72により、前記枠状体71を
前記雄形フレーム31の取付板32側に向かって押し上
げる方向に付勢することにより、前記駆動部7を介して
前記伝動体8を前記雄形フレーム31側に向かって押し
上げて、前記伝動体8に固定した前記アンダーカット成
形駒5を前記成形空間4に対し後退させて、前記嵌合部
9の移動通路91内に保持させておくのである。
【0033】前記移動通路91内に前記アンダーカット
成形駒5を保持させることにより、一端が前記駆動部7
に固定される前記伝動体8は図1に示すように湾曲した
状態になる。
【0034】また、板ばねから成る前記伝動体8は、該
伝動体8の少なくともアンダーカット成形駒5への結合
位置近くを、図2に示すように、該アンダーカット成形
駒5の曲面の曲率とほぼ同じ曲率に湾曲させておいて、
伝動体8の円滑な動きが行えるようにしておくことが好
ましい。
【0035】しかして、前記雄形金型3を雌形金型2に
近接させたとき、前記雄形フレーム31の移動に伴い前
記プッシャーロッド73が下方に移動されて、前記雌形
金型2及び金具本体6に形成された貫通孔62,26a
を貫通して、前記駆動部7を押圧するのであり、この押
圧で前記駆動部7の枠状体71が前記スプリング72を
押圧しながら、前記伝動体8を下方に移動させることに
なり、前記伝動体8の移動で、前記アンダーカット成形
駒5を、図1に示したように前記嵌合部9から前記成形
空間4へ突入させることができるのである。
【0036】そして、前記アンダーカット成形駒5を前
記成形空間4に突入させた状態で、該成形空間4に前記
充填装置から発泡性樹脂を注入してから、各加熱・冷却
室24,33に、例えば、蒸気を噴射して各金型2,3
を加熱し、この加熱により発泡性樹脂を発泡させる。
【0037】更に、発泡完了後、各加熱・冷却室24,
33に水を送り込み、前記成形空間4で発泡した箱形成
形品を冷却することにより成形を完了する。
【0038】また、成形完了後、前記雄形金型3の前記
雌形金型2からの離反動作により、前記雄形フレーム3
1の取付板32に取付けた前記プッシャーロッド73の
押圧が解除されるので、前記スプリング72の付勢によ
り前記駆動部7が前記雄形金型3側に移動するのに連動
して前記伝動体8を介して前記アンダーカット成形駒5
を前記成形空間4から前記嵌合部9内に後退させ、前記
雄形金型3を前記雌形金型2から抜いた後、前記ノック
ピン25の押出しにより前記成形空間4内で成形を完了
した箱形成形品を前記雌形金型2から取り出すことがで
きる。
【0039】以上のように、前記実施例では、前記アン
ダーカット成形駒5を簡単な構成で往復動させることが
できながら、前記アンダーカット成形駒5を、前記駆動
部7とアンダーカット成形駒5とを結ぶ曲線状の軌道と
ほぼ同方向に湾曲させているので、前記アンダーカット
成形駒5の先端から伝動体8の前記駆動部7への取付け
部に至るまでを常に曲線で結ぶことができ、前記アンダ
ーカット成形駒5の進退動をこの曲線に沿って行うこと
ができるようになることから、この曲線から成る軌道に
より前記アンダーカット成形駒5の先端から前記伝動体
8の駆動部7への接続部までの型開閉方向と交差する方
向における長さを従来に比べて小さくすることができる
のである。
【0040】従って、アンダーカット部成形用金具を配
設するための前記各雌形金型2間のスペースをできるだ
け小さくすることができ、成形品の製作個数を従来に比
べて増やすことができるようになりコストの低減が図れ
るのである。
【0041】さらに、前記アンダーカット成形駒5及び
伝動体8が進退動に関わらず常に同じ曲率の曲線を描く
ことが可能となるので、前記伝動体8の進退動による固
定部材への接触を防止して損耗を軽減できるし、また、
伝動体8の進退動に伴う応力の一部集中も回避できるこ
とから破損も防止できるのである。
【0042】また、成形品における前記アンダーカット
部を、前記アンダーカット成形駒5の形状と同じように
円弧状に形成できるので、円弧部に水をためながら、排
水を可能にできるので、容器外部からの空気の流入を軽
減できるのである。
【0043】また、前記アンダーカット成形駒5の前記
伝動体8への取付けは、図1に示すように、成形駒5の
下面に伝動体8を取付けるようにしてもよいが、図2に
示すように、前記伝動体8を前記アンダーカット成形駒
5の上面に取付けるようにしてもよい。
【0044】斯くするときには、前記伝動体8による前
記アンダーカット成形駒5の押出し時、該アンダーカッ
ト成形駒5の上面を移動通路91に押し付けながら移動
させられるので、常に安定した軌道が得られ、アンダー
カット部12の形状を常に安定して形成できるのであ
る。
【0045】また、図3に示すように、前記アンダーカ
ット成形駒5の幅を、先端側に向かって徐々に狭くする
ようにしてもよく、斯くするときは、前記アンダーカッ
ト成形駒5の成形品からの抜き動作を先細りのテーパー
により容易に行え、前記アンダーカット成形駒5の後退
時におけるアンダーカット部12の破損を防止できる。
【0046】さらに、図4に示すように、前記アンダー
カット成形駒5の厚みを、先端側に向かって徐々に薄く
するようにしてもよく、斯くするときも、前記アンダー
カット成形駒5の成形品からの抜き動作を先細りのテー
パーにより容易に行え、前記アンダーカット成形駒5の
後退時におけるアンダーカット部12の破損を防止でき
る。
【0047】また、前記駆動部7を駆動させるための駆
動手段として、前記枠状体71の下面側にスプリング7
2を配設し、前記プッシャーロッド73の押圧解除によ
り前記アンダーカット成形駒5を進退させるようにした
が、前記枠状体の下面側に、シリンダを配設して、該シ
リンダに設けるロッドを前記枠状体に固定して、該ロッ
ドの上下動で前記伝動体を駆動するようにしてもよい。
【0048】また、前記実施例では、一つの金具本体6
には、一つのアンダーカット成形駒5のみを設けるよう
にしたが、金具本体に二つの嵌合部及び該嵌合部に挿通
される二つのアンダーカット成形駒を設けるようにし
て、前記駆動部7の往復動により2つのアンダーカット
成形駒5を個別の成形空間4に対して同時に進退できる
ようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、特に、前記アンダーカット成形駒5を、前
記駆動部7とアンダーカット成形駒5とを結ぶ曲線状の
軌道とほぼ同方向に湾曲させたから、前記アンダーカッ
ト成形駒5の先端から伝動体8の前記駆動部7への接続
部に至るまでを常に曲線で結ぶことができるので、前記
アンダーカット成形駒5の進退動をこの曲線に沿って行
うことができることから、この常に曲線を描く軌道によ
り従来の直線軌道を有する軌道に比べて前記アンダーカ
ット成形駒5の先端から前記伝動体8の駆動部7への接
続部までの型開閉方向と交差する方向における長さを小
さくすることができるのである。
【0050】従って、アンダーカット部成形用金具を配
設するための前記各雌形金型2間のスペースをできるだ
け小さくすることができ、成形品の製作個数を従来に比
べて増やすことができるようになりコストの低減が図れ
るのである。
【0051】さらに、前記アンダーカット成形駒5及び
伝動体8が進退動に関わらず常に同じ曲率の曲線を描く
ことが可能となるので、前記伝動体8の進退動による固
定部材への接触を防止して損耗を軽減できるし、また、
伝動体8の進退動に伴う応力の一部集中も回避できるこ
とから破損も防止できるのである。
【0052】請求項2記載の発明によれば、前記金具本
体6に、雌形金型2に嵌合され、かつ、前記アンダーカ
ット成形駒5の移動通路91を有する嵌合部9を突設し
たから、大型の前記雌形金型2に、前記アンダーカット
成形駒5の進退動のみを許容する曲線を描く移動通路9
1をわざわざ形成する必要がなく、前記移動通路91を
有する嵌合部9を受け入れる嵌合穴を形成するだけでよ
いので、移動通路91の形成が容易に行えるのである。
【0053】請求項3記載の発明によれば、前記嵌合部
9を、アンダーカット成形駒5の移動通路91形成位置
において該移動通路91をアンダーカット成形駒5の移
動方向に分割する二部材から構成したから、嵌合部9へ
曲線を描く移動通路91を形成する場合でも、該移動通
路91を利用して簡単に形成できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発泡合成樹脂成形品のアンダーカ
ット部成形用金具を備えた成形装置を示す部部断面図。
【図2】同アンダーカット部成形用金具の分解斜視図。
【図3】他の実施例におけるアンダーカット成形駒の斜
視図。
【図4】他の実施例におけるアンダーカット成形駒の側
面図。
【図5】従来例の箱形成形品の成形装置を示す部分断面
図である。
【符号の説明】
2 雌形金型 3 雄形金型 5 アンダーカット成形駒 6 金具本体 7 駆動部 8 伝動体 9 嵌合部 91 移動通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/34 B29C 33/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】雌形金型(2)と雄形金型(3)とから成
    る成形用金型の型開閉方向と交差する方向に貫通孔や凹
    入部等のアンダーカット部(12)をもった発泡合成樹
    脂成形品のアンダーカット部(12)を成形するための
    成形用金具であって、金具本体(6)に、前記アンダー
    カット部(12)を成形するためのアンダーカット成形
    駒(5)と、該アンダーカット成形駒(5)を前記金型
    (2)(3)内で往復動させる駆動部(7)と、この駆
    動部(7)の駆動力を前記アンダーカット成形駒(5)
    に伝達する伝動体(8)とを備え、前記駆動部(7)
    は、該駆動部(7)に接続される前記伝動体(8)を型
    開閉方向とほぼ同方向に駆動させる一方、前記伝動体
    (8)を可撓性を有する部材から形成して、該伝動体
    (8)に接続される前記アンダーカット成形駒(5)
    を、前記駆動部(7)の駆動により前記金型(2)
    (3)に対し、型開閉方向と交差する方向に往復動可能
    とすると共に、前記アンダーカット成形駒(5)を、前
    記駆動部(7)とアンダーカット成形駒(5)とを結ぶ
    曲線状の軌道とほぼ同方向に湾曲させていることを特徴
    とする発泡合成樹脂成形品のアンダーカット部成形用金
    具。
  2. 【請求項2】金具本体(6)に、雌形金型(2)に嵌合
    され、かつ、前記アンダーカット成形駒(5)の移動通
    路(91)を有する嵌合部(9)を突設している請求項
    1記載の発泡合成樹脂成形品のアンダーカット部成形用
    金具。
  3. 【請求項3】嵌合部(9)を、アンダーカット成形駒
    (5)の移動通路(91)形成位置において該移動通路
    (91)をアンダーカット成形駒(5)の移動方向に分
    割する二部材から構成している請求項2記載の発泡合成
    樹脂成形品のアンダーカット部成形用金具。
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