JP3481867B2 - 複数管理プロトコル対応ネットワーク管理システム - Google Patents
複数管理プロトコル対応ネットワーク管理システムInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CMIP(Common
Management Information Protocol)やSNMP(Simple
Network Management Protocol)等の複数の管理プロトコ
ル及び様々な管理モデルをもつ装置を管理する必要のあ
るネットワーク管理システムにおいて、既存のネットワ
ーク管理システムに影響を与えず、新たな管理モデルを
もつ装置を柔軟に追加することができる柔軟性の高い複
数管理プロトコル対応ネットワーク管理システムに関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ネットワーク管理に用いる管理プ
ロトコルは、装置によって異なるため、複数種の管理プ
ロトコルが存在している。その中で、代表的な二つとし
て開放型システム間相互接続(OSI:Open System In
terconnection)管理で定義されたCMIPとIETF
(Internet Engineering Task Force)で規定されてい
るSNMPがある。各々の管理プロトコルにおいて、プ
ロトコル処理及びそのプロトコルで扱う管理オブジェク
トの型式は大きく異なる。 【0003】例えば、CMIPの扱う管理オブジェクト
はMO(Managed Object)と称され、MOの包含関係は
包含木で表現され、またインスタンス間の関係はMO内
の関係属性で表現される。 【0004】また、各々のインスタンスは、MOのオブ
ジェクト識別子とFDN(Full Distinguished Name)
という名前規則にて表現されるインスタンス識別子にて
識別される。ここで、FDNとは、包含木の最上位から
操作対象であるインスタンスまでのオブジェクト・イン
スタンス識別子を順番に保持したものである。 【0005】一方、SNMPで扱う管理オブジェクトは
MIB(Managed Information Base)と呼ばれ、包含関
係はオブジェクト識別子で表現され、インスタンス間の
関係は、インデックスで関係付けられる。また、各々の
インスタンスは、装置のもつIPアドレスとオブジェク
ト識別子とインスタンスインデックスで表現される。 【0006】上述したような管理オブジェクトの記述形
式が異なるMOとMIBとの関係を表現し、トポロジー
マップを表示し、状態を反映させるような処理として、
これまでMIB型式をベースとなるMO型式に対応付け
る方式が試みられていた。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同一管
理プロトコルであり、同一の機能を提供するとしても、
装置によって実装する管理オブジェクト定義或いは管理
モデルが異なる場合がある。このような場合には、それ
ぞれの管理オブジェクト定義或いは管理モデルを意識し
てネットワーク管理システムを構築する必要があるた
め、ネットワーク管理システムの柔軟性がなかった。 【0008】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、分散
オブジェクトプラットフォームであるCORBA上に構
築されるネットワーク管理システムにおいて、CMIPやSN
MP等の複数種の管理プロトコルを用いてネットワーク全
体の管理を実現し、新たな管理プロトコル及び管理モデ
ルを用いる必要のある装置を管理する必要性が発生した
ときも、その装置を管理対象として、既存のシステムに
影響を与えず柔軟に追加できる複数管理プロトコル対応
ネットワーク管理システムを提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、分散オブジェクト指向プラットフォーム
であるCORBA上に構築されたネットワーク管理シス
テムにおいて、CMIP(Common Management Informati
on Protocol)やSNMP(Simple Network Management P
rotocol)等の複数種の管理プロトコルや装置毎に定義さ
れた管理オブジェクト(MO)定義や管理モデルに依存
せずに定義したインフォメーションモデル管理オブジェ
クト(IMO:Information model Managed Object)をベ
ースとして、前記複数種の管理プロトコルや管理モデル
に依存しない (1)処理内容によって様々なモジュールに処理を要求
するオブジェクト操作要求部(図1の11)と、(2)
インフォメーションモデル管理オブジェクト(IMO:Inf
ormation modelManaged Object)のインスタンス名と、
CORBA上で用いるオブジェクトインスタンス識別子
(IOR:Internet Object Reference)とを管理する名前
管理部(図1の12)と、(3)インフォメーションモ
デル管理オブジェクトのインスタンスを管理する1つ以
上のトポロジーサーバ部(図1の13)と、前記複数種
の管理プロトコルや装置毎に定義された管理オブジェク
ト(MO)定義(管理モデル)に依存する (4)管理プロトコル処理を行うと共に、管理オブジェ
クト(MO)のインスタンス名とCORBA上の管理オ
ブジェクトであるCORBA管理オブジェクトのインス
タンス名の管理を行う1つ以上のCORBAゲートウェ
イ部(図1の14)の4つの機能モジュールを設け、管
理オブジェクトの名前や属性名に基づいて、前記トポロ
ジーサーバ部において前記CORBAゲートウェイ部を
使い分けて処理するようにした。 【0010】 さらに、上記目的を達成するために、ト
ポロジーサーバ部内には、 (A1)インフォメーションモデル管理オブジェクト
(IMO)の検索及び設定機能を有するIMOオブジェ
クト操作部(図2の21)と、 (A2)インフォメーションモデル管理オブジェクト
(IMO)の生成及び削除機能を有するIMOオブジェ
クト作成部(図2の22)と、 (A3)インフォメーションモデル管理オブジェクト
(IMO)の状態及びインスタンス間の関係を保持する
データベース部(図2の23)とを備え、 また、上記目的を達成するために、CORBAゲートウ
ェイ部内には、 (B1)CORBA管理オブジェクトの検索及び設定機
能を有するMOオブジェクト操作部(図3の31)と、 (B2)CORBA管理オブジェクトの生成及び削除機
能を有するMOオブジェクト作成部(図3の32)と、 (B3)管理プロトコルに依存した管理オブジェクト
(MO)のインスタンス名とそれに対応するCORBA
管理オブジェクトのインスタンス名とを管理する名前変
換部(図3の33)と、 (B4)管理プロトコルに対応したPUD作成等のプロ
トコル処理を行う管理プロトコル処理部(図3の34)
とを備えた。 【0011】上記システムによれば、操作要求が生じる
と、オブジェクト操作要求部によって、その処理内容に
応じてトポロジーサーバ部のIMOオブジェクト操作部
及びIMOオブジェクト作成部に操作要求される。この
際、インフォメーションモデル管理オブジェクト(IM
O)のインスタンスを管理するトポロジーサーバ部を起
動しているホスト名、サーバ名及びインスタンス名を表
すCORBA管理オブジェクトのインスタンス識別子が
明確でないときは、オブジェクト操作要求部によって、
CORBA管理オブジェクトのインスタンス識別子を明
確にするために、名前管理部に対して、操作要求したい
ネットワーク内で一意に決まるインフォメーションモデ
ル管理オブジェクト(IMO)識別子を検索キーとして
オブジェクトインスタンス識別子(IOR)が要求され
る。 【0012】また、前記名前管理部によって、ネットワ
ーク内で一意に決まるインフォメーションモデル管理オ
ブジェクト(IMO)のインスタンス識別子とオブジェ
クトインスタンス識別子(IOR)の対応関係が管理さ
れ、この対応関係に基づいて、前記オブジェクト操作要
求部から要求があったときに前記CORBA管理オブジ
ェクトのインスタンス識別子(IOR)が明確にされ
る。 【0013】また、前記オブジェクト操作要求部から前
記IMOオブジェクト操作部及びIMOオブジェクト作
成部に操作要求が出されると、IMOオブジェクト操作
部及びIMOオブジェクト作成部によって、データベー
ス部内の情報検索或いは各々の管理プロトコルにあった
CORBAゲートウェイ部に対する操作要求が行われて
情報が取得され、これに基づいてオブジェクト操作要求
部に応答が返される。 【0014】また、操作要求を受けたCORBAゲート
ウェイ部では、MOオブジェクト操作部によって名前変
換部に変換要求が出され、名前変換部によって操作対象
であるCORBA管理オブジェクトのインスタンス名
と、それに対応する管理プロトコルの名前規則に従った
インスタンス識別子への変換が行われる。 【0015】さらに、名前変換後に、MOオブジェクト
操作部によって、管理プロトコル処理部に対して被管理
システム或いは被管理装置に操作要求を行うように指示
が出される。 【0016】これにより、被管理システム或いは被管理
装置から前記操作要求に対する応答を受けたときに、該
応答に基づいてMOオブジェクト操作部によってIMO
オブジェクト操作部に対して応答が返され、該応答に基
づいてIMOオブジェクト操作部によってオブジェクト
操作要求部に対して応答が返される。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。 【0018】図1は、本発明の一実施形態における複数
管理プロトコル対応ネットワーク管理システムを示す構
成図である。また図2、図3はそれぞれ本実施形態にお
けるトポロジーサーバ部及びCORBAゲートウェイ部
を示す構成図である。 【0019】尚、本実施形態では、CORBAゲートウ
ェイ部はSNMPに対応するものである。 【0020】本実施形態のネットワーク管理システム
は、図1に示すようにオブジェクト操作要求部11、名
前管理部12、1つ以上のトポロジーサーバ部13及び
CORBAゲートウェイ部14から構成されている。図
1中、トポロジーサーバ部13及びCORBAゲートウ
ェイ部14は複数個重ねて描かれているが、それぞれ1
つであっても良い。また、CORBAゲートウェイ部1
4は、管理対象となる被管理システム或いは被管理装置
で用いられている管理プロトコルが複数種存在するとき
はこれらの管理プロトコル毎に設けても良いし、1つの
CORBAゲートウェイ部14を複数種の管理プロトコ
ルに対応させても良い。 【0021】トポロジーサーバ部11は、図2に示すよ
うにIMOオブジェクト操作部21、IMOオブジェク
ト作成部22及びデータベース部23から構成されてい
る。 【0022】IMOオブジェクト操作部21は、インフ
ォメーションモデル管理オブジェクト(IMO)の検索
及び設定機能を有し、オブジェクト操作要求部11から
操作要求を受けたときに、要求を受けたクラス名及び属
性名に基づいてデータベース部23を検索してオブジェ
クト操作要求部11に応答する、或いはデータベース部
23に目的の情報が存在しないときはCORBAゲート
ウェイ部14を介して被管理対象のシステムから情報を
取得してデータベース部23の蓄積情報を更新設定する
と共にオブジェクト操作要求部11に応答する。 【0023】IMOオブジェクト作成部22は、インフ
ォメーションモデル管理オブジェクト(IMO)の生成
機能及び削除機能を有し、被管理装置や被管理システム
の追加が生じたときにこれに対応したインフォメーショ
ンモデル管理オブジェクト(IMO)を生成し、また被
管理装置や被管理システムが削除されたときにこれに対
応したインフォメーションモデル管理オブジェクト(I
MO)を削除する。 【0024】データベース部23は、インフォメーショ
ンモデル管理オブジェクト(IMO)インスタンスの状
態及びインフォメーションモデル管理オブジェクト(I
MO)インスタンス間の関係を保持する。 【0025】CORBAゲートウェイ部は、図3に示す
ように、MOオブジェクト操作部31、MOオブジェク
ト作成部32、名前変換部33及び管理プロトコル処理
部34から構成されている。 【0026】MOオブジェクト操作部31は、CORB
A管理オブジェクトの検索及び設定機能を有し、IMO
オブジェクト操作部21から操作要求を受けたときに、
要求を受けたクラス名及び属性名の変換を名前変換部3
3に依頼し、この変換結果を用いて管理プロトコル処理
部34に対して操作要求を行うと共に、管理プロトコル
処理部34からの応答に基づいてIMOオブジェクト操
作部21に対して応答する。 【0027】MOオブジェクト作成部32は、CORB
A管理オブジェクトの生成及び削除機能を有し、被管理
装置や被管理システムの追加が生じたときにこれに対応
した管理オブジェクト(MO)を生成し、また被管理装
置や被管理システムが削除されたときにこれに対応した
管理オブジェクト(MO)を削除する。 【0028】名前変換部33は、管理プロトコルに対応
した名前規則によって付与された管理オブジェクトのイ
ンスタンス名と、この管理オブジェクトに対応するCO
RBA上の管理オブジェクトであるCORBA管理オブ
ジェクトのインスタンス名とを管理しこれらの間の変換
を行う。 【0029】管理プロトコル処理部34は、MOオブジ
ェクト操作部31或いは被管理システムまたは被管理装
置から操作要求を受けたときに、インフォメーションモ
デル管理プロトコル或いは管理プロトコルに対応したプ
ロトコルデータユニット作成等のプロトコル処理を行
う。 【0030】前述の構成よりなるネットワーク管理シス
テムによれば、オブジェクト操作要求部11は、インフ
ォメーションモデル管理オブジェクト(IMO)のイン
スタンスを管理するトポロジーサーバ部13を起動して
いるホスト名、サーバ名及びインスタンス名を表すCO
RBAのインスタンス識別子であるIORを明確にする
ために名前管理部12に対して、操作要求したいネット
ワーク内で一意に決まるインフォメーションモデル管理
オブジェクト(IMO)識別子を検索キーとしてオブジ
ェクトインスタンス識別子(IOR)を要求する。 【0031】名前管理部12では、ネットワーク内で一
意に決まるインフォメーションモデル管理オブジェクト
(IMO)識別子とオブジェクトインスタンス識別子
(IOR)の対応関係が管理され、この対応関係に基づ
いて、オブジェクト操作要求部11によって取得したオ
ブジェクトインスタンス識別子(IOR)によりインフ
ォメーションモデル管理オブジェクト(IMO)インス
タンスの存在するホスト名及びサーバ名が明確にされ、
実際の操作要求がその処理内容によりトポロジーサーバ
部13のIMOオブジェクト操作部21及びIMOオブ
ジェクト作成部22に要求される。 【0032】トポロジーサーバ部13のIMOオブジェ
クト操作部21及びIMOオブジェクト作成部22は、
要求を受けたクラス名及び属性名からトポロジーサーバ
部13のデータベース部23内に保持する情報であれば
その情報を検索し、オブジェクト操作要求部11に応答
する。 【0033】 また、トポロジーサーバ部13のデータ
ベース部23に保持する情報でなければ、トポロジーサ
ーバ部13のIMOオブジェクト操作部21及びIMO
オブジェクト作成部22は、各々の管理プロトコルにあ
ったCORBAゲートウェイ部14のMOオブジェクト
操作部31及びIMOオブジェクト作成部32に操作要
求する。 【0034】 操作要求を受けたCORBAゲートウェ
イ部14のMOオブジェクト操作部31及びMOオブジ
ェクト作成部32は、名前変換部33に対して、操作対
象であるCORBA管理オブジェクトのインスタンス名
と、それに対応する管理プロトコルの名前規則に従った
インスタンス識別子への変換を依頼する。さらに、名前
変換後、管理プロトコル処理部34に対して被管理シス
テムに操作要求を行うように指示する。 【0035】このように管理プロトコルに依存するCO
RBAゲートウェイ部14と管理プロトコルに依存しな
いトポロジーサーバ部13とを設けると共に、CORB
Aゲートウェイ部14に管理対象となるシステムや装置
の管理オブジェクト定義に依存する管理モデルを備え、
トポロジーサーバ部13に非依存の管理モデル(IM
O)を備え、管理オブジェクトの名前や属性名によって
トポロジーサーバ部13によってCORBAゲートウェ
イ部14を使い分けて処理するようにしたので、COR
BA上に構築されるネットワーク管理システムで、CM
IPやSNMP等の複数種の管理プロトコル及び管理モ
デルを用いる装置を管理する必要が生じたときに、既存
のネットワーク管理システムに影響を与えず柔軟に追加
することができる。 【0036】次に、本実施形態における具体的な実施例
を図4乃至図6を参照しながら説明する。 【0037】図4はインスタンスの包含関係を表すイン
スタンス木を示す図、図5はVPTrailTPクラスの属性と
MIBの属性の対応例を示す図、図6は本実施例におけ
るネットワーク管理システム内の処理フローチャートで
ある。 【0038】ここでは、実施例として、VPTrailTP#1と
いうIMOインスタンスの全属性取得という操作要求が
生じた場合を例にして説明する。 【0039】VPTrailTPというIMOクラスには、図5
に示すように、VPTrailTPID,VPIValue,UseLabel,Operat
ionalState,VPTrailRecceiveTrafiicDescrIndex,VPTrai
lTransmitTrafiicDescrIndex,SubDomainID,ElementID,T
cAdapterIDの9属性をもち、そのうちOperationalState
を除く8属性はトポロジーサーバ部13で保持してい
る。 【0040】OperationalStateだけはトポロジーサーバ
部13で保持せず、その属性に対応する、装置の実装す
る管理モデルの属性atmOperStatusを被管理システムか
ら直接取得するものとする。尚、本実施例では、VPTrai
lTP#1に対応するMIBを保持する被管理システムをCNM
Agent#1とする。 【0041】まず、オブジェクト操作要求部11は、ト
ポロジーサーバ部13上のVPTrailTP#1のIMOインス
タンスの存在するホスト名及びサーバ名を明確にするた
めに、名前管理部12に操作要求したいネットワークで
一意に決まるIMO識別子を検索条件として、IORを
要求する(図6のフロー2)。ここでは、「CNMAgent#
1:VPTrailTP#1」が、検索条件に該当する。 【0042】名前管理部12では、検索条件に一致する
IORをオブジェクト操作要求部11に応答する(図6
のフロー3)。 【0043】これにより、オブジェクト操作要求部11
は、トポロジーサーバ部13内のIMOインスタンスの
存在するホスト名及びサーバ名を明確にすることができ
る。 【0044】次に、操作要求が「全属性取得」であるた
め、トポロジーサーバ部13のIMOオブジェクト操作
部21に対して全属性取得要求をする。ここでは、VPTr
ailTP#1の全属性取得を要求する(図6のフロー4)。 【0045】次に、トポロジーサーバ部13内のIMO
オブジェクト操作部21は、要求を受けたクラス名及び
属性名からデータベース部23に保持する情報で有れば
その情報検索する。ここでは、OparationalStatus以外
はデータベース部23に保持しているためデータベース
部23より取得し(図6のフロー5)、また、Oparatio
nalStatusはデータベース部23に保持していない情報
であるため、このIMOインスタンスに対応するCOR
BA管理オブジェクトのインスタンスを保持するCOR
BAゲートウェイ部14(SNMP対応)に属性取得要求す
る(図6のフロー6)。 【0046】次に、CORBAゲートウェイ部14で
は、名前変換部33にてCORBA管理オブジェクトの
インスタンス名に対応したSNMPにおけるオブジェク
ト識別子(OID:Object Identify)及びインスタンスイ
ンデックスに変換し(図6のフロー7,8)、この後、
管理プロトコル処理部34に対して、管理対象である被
管理システムへ操作要求を行うように指示する(図6の
フロー9)。 【0047】管理プロトコル処理部34では、被管理シ
ステムに対して属性取得を要求し(図6のフロー1
0)、その応答を受け取り(図6のフロー11)、CO
RBAゲートウェイ部14のMOオブジェクト操作部3
1を通じて(図6のフロー12)、トポロジーサーバ部
13内のIMOオブジェクト操作部21に応答する(図
6のフロー13)。 【0048】トポロジーサーバ部13内のIMOオブジ
ェクト操作部21では、トポロジーサーバ部13内のデ
ータベース部23に対して情報更新処理を行うと共にオ
ブジェクト操作要求部11に応答する(図6のフロー1
4)。 【0049】尚、上記実施例は管理プロトコルがSNM
Pである管理モデルの場合について述べたが、本発明が
これに限定されるものではない。 【0050】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、管
理対象となるシステム或いは装置が用いている管理プロ
トコルに依存するCORBAゲートウェイ部と該管理プ
ロトコルに依存しないトポロジーサーバ部とを設けると
共に、CORBAゲートウェイ部に前記管理対象となる
システム或いは装置の管理オブジェクト定義に依存する
管理モデルを備え、トポロジーサーバ部に非依存の管理
モデルを備え、管理オブジェクトの名前や属性名によっ
てトポロジーサーバ部にて、CORBAゲートウェイ部
を使い分けて処理するようにしたので、ネットワーク管
理システムの柔軟性を高めることができ、CMIPやS
NMP等の複数種の管理プロトコル及び管理モデルを用
いるシステムや装置を管理する必要が生じたときに、既
存のネットワーク管理システムに影響を与えず柔軟に追
加することができる。
Management Information Protocol)やSNMP(Simple
Network Management Protocol)等の複数の管理プロトコ
ル及び様々な管理モデルをもつ装置を管理する必要のあ
るネットワーク管理システムにおいて、既存のネットワ
ーク管理システムに影響を与えず、新たな管理モデルを
もつ装置を柔軟に追加することができる柔軟性の高い複
数管理プロトコル対応ネットワーク管理システムに関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ネットワーク管理に用いる管理プ
ロトコルは、装置によって異なるため、複数種の管理プ
ロトコルが存在している。その中で、代表的な二つとし
て開放型システム間相互接続(OSI:Open System In
terconnection)管理で定義されたCMIPとIETF
(Internet Engineering Task Force)で規定されてい
るSNMPがある。各々の管理プロトコルにおいて、プ
ロトコル処理及びそのプロトコルで扱う管理オブジェク
トの型式は大きく異なる。 【0003】例えば、CMIPの扱う管理オブジェクト
はMO(Managed Object)と称され、MOの包含関係は
包含木で表現され、またインスタンス間の関係はMO内
の関係属性で表現される。 【0004】また、各々のインスタンスは、MOのオブ
ジェクト識別子とFDN(Full Distinguished Name)
という名前規則にて表現されるインスタンス識別子にて
識別される。ここで、FDNとは、包含木の最上位から
操作対象であるインスタンスまでのオブジェクト・イン
スタンス識別子を順番に保持したものである。 【0005】一方、SNMPで扱う管理オブジェクトは
MIB(Managed Information Base)と呼ばれ、包含関
係はオブジェクト識別子で表現され、インスタンス間の
関係は、インデックスで関係付けられる。また、各々の
インスタンスは、装置のもつIPアドレスとオブジェク
ト識別子とインスタンスインデックスで表現される。 【0006】上述したような管理オブジェクトの記述形
式が異なるMOとMIBとの関係を表現し、トポロジー
マップを表示し、状態を反映させるような処理として、
これまでMIB型式をベースとなるMO型式に対応付け
る方式が試みられていた。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同一管
理プロトコルであり、同一の機能を提供するとしても、
装置によって実装する管理オブジェクト定義或いは管理
モデルが異なる場合がある。このような場合には、それ
ぞれの管理オブジェクト定義或いは管理モデルを意識し
てネットワーク管理システムを構築する必要があるた
め、ネットワーク管理システムの柔軟性がなかった。 【0008】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、分散
オブジェクトプラットフォームであるCORBA上に構
築されるネットワーク管理システムにおいて、CMIPやSN
MP等の複数種の管理プロトコルを用いてネットワーク全
体の管理を実現し、新たな管理プロトコル及び管理モデ
ルを用いる必要のある装置を管理する必要性が発生した
ときも、その装置を管理対象として、既存のシステムに
影響を与えず柔軟に追加できる複数管理プロトコル対応
ネットワーク管理システムを提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、分散オブジェクト指向プラットフォーム
であるCORBA上に構築されたネットワーク管理シス
テムにおいて、CMIP(Common Management Informati
on Protocol)やSNMP(Simple Network Management P
rotocol)等の複数種の管理プロトコルや装置毎に定義さ
れた管理オブジェクト(MO)定義や管理モデルに依存
せずに定義したインフォメーションモデル管理オブジェ
クト(IMO:Information model Managed Object)をベ
ースとして、前記複数種の管理プロトコルや管理モデル
に依存しない (1)処理内容によって様々なモジュールに処理を要求
するオブジェクト操作要求部(図1の11)と、(2)
インフォメーションモデル管理オブジェクト(IMO:Inf
ormation modelManaged Object)のインスタンス名と、
CORBA上で用いるオブジェクトインスタンス識別子
(IOR:Internet Object Reference)とを管理する名前
管理部(図1の12)と、(3)インフォメーションモ
デル管理オブジェクトのインスタンスを管理する1つ以
上のトポロジーサーバ部(図1の13)と、前記複数種
の管理プロトコルや装置毎に定義された管理オブジェク
ト(MO)定義(管理モデル)に依存する (4)管理プロトコル処理を行うと共に、管理オブジェ
クト(MO)のインスタンス名とCORBA上の管理オ
ブジェクトであるCORBA管理オブジェクトのインス
タンス名の管理を行う1つ以上のCORBAゲートウェ
イ部(図1の14)の4つの機能モジュールを設け、管
理オブジェクトの名前や属性名に基づいて、前記トポロ
ジーサーバ部において前記CORBAゲートウェイ部を
使い分けて処理するようにした。 【0010】 さらに、上記目的を達成するために、ト
ポロジーサーバ部内には、 (A1)インフォメーションモデル管理オブジェクト
(IMO)の検索及び設定機能を有するIMOオブジェ
クト操作部(図2の21)と、 (A2)インフォメーションモデル管理オブジェクト
(IMO)の生成及び削除機能を有するIMOオブジェ
クト作成部(図2の22)と、 (A3)インフォメーションモデル管理オブジェクト
(IMO)の状態及びインスタンス間の関係を保持する
データベース部(図2の23)とを備え、 また、上記目的を達成するために、CORBAゲートウ
ェイ部内には、 (B1)CORBA管理オブジェクトの検索及び設定機
能を有するMOオブジェクト操作部(図3の31)と、 (B2)CORBA管理オブジェクトの生成及び削除機
能を有するMOオブジェクト作成部(図3の32)と、 (B3)管理プロトコルに依存した管理オブジェクト
(MO)のインスタンス名とそれに対応するCORBA
管理オブジェクトのインスタンス名とを管理する名前変
換部(図3の33)と、 (B4)管理プロトコルに対応したPUD作成等のプロ
トコル処理を行う管理プロトコル処理部(図3の34)
とを備えた。 【0011】上記システムによれば、操作要求が生じる
と、オブジェクト操作要求部によって、その処理内容に
応じてトポロジーサーバ部のIMOオブジェクト操作部
及びIMOオブジェクト作成部に操作要求される。この
際、インフォメーションモデル管理オブジェクト(IM
O)のインスタンスを管理するトポロジーサーバ部を起
動しているホスト名、サーバ名及びインスタンス名を表
すCORBA管理オブジェクトのインスタンス識別子が
明確でないときは、オブジェクト操作要求部によって、
CORBA管理オブジェクトのインスタンス識別子を明
確にするために、名前管理部に対して、操作要求したい
ネットワーク内で一意に決まるインフォメーションモデ
ル管理オブジェクト(IMO)識別子を検索キーとして
オブジェクトインスタンス識別子(IOR)が要求され
る。 【0012】また、前記名前管理部によって、ネットワ
ーク内で一意に決まるインフォメーションモデル管理オ
ブジェクト(IMO)のインスタンス識別子とオブジェ
クトインスタンス識別子(IOR)の対応関係が管理さ
れ、この対応関係に基づいて、前記オブジェクト操作要
求部から要求があったときに前記CORBA管理オブジ
ェクトのインスタンス識別子(IOR)が明確にされ
る。 【0013】また、前記オブジェクト操作要求部から前
記IMOオブジェクト操作部及びIMOオブジェクト作
成部に操作要求が出されると、IMOオブジェクト操作
部及びIMOオブジェクト作成部によって、データベー
ス部内の情報検索或いは各々の管理プロトコルにあった
CORBAゲートウェイ部に対する操作要求が行われて
情報が取得され、これに基づいてオブジェクト操作要求
部に応答が返される。 【0014】また、操作要求を受けたCORBAゲート
ウェイ部では、MOオブジェクト操作部によって名前変
換部に変換要求が出され、名前変換部によって操作対象
であるCORBA管理オブジェクトのインスタンス名
と、それに対応する管理プロトコルの名前規則に従った
インスタンス識別子への変換が行われる。 【0015】さらに、名前変換後に、MOオブジェクト
操作部によって、管理プロトコル処理部に対して被管理
システム或いは被管理装置に操作要求を行うように指示
が出される。 【0016】これにより、被管理システム或いは被管理
装置から前記操作要求に対する応答を受けたときに、該
応答に基づいてMOオブジェクト操作部によってIMO
オブジェクト操作部に対して応答が返され、該応答に基
づいてIMOオブジェクト操作部によってオブジェクト
操作要求部に対して応答が返される。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。 【0018】図1は、本発明の一実施形態における複数
管理プロトコル対応ネットワーク管理システムを示す構
成図である。また図2、図3はそれぞれ本実施形態にお
けるトポロジーサーバ部及びCORBAゲートウェイ部
を示す構成図である。 【0019】尚、本実施形態では、CORBAゲートウ
ェイ部はSNMPに対応するものである。 【0020】本実施形態のネットワーク管理システム
は、図1に示すようにオブジェクト操作要求部11、名
前管理部12、1つ以上のトポロジーサーバ部13及び
CORBAゲートウェイ部14から構成されている。図
1中、トポロジーサーバ部13及びCORBAゲートウ
ェイ部14は複数個重ねて描かれているが、それぞれ1
つであっても良い。また、CORBAゲートウェイ部1
4は、管理対象となる被管理システム或いは被管理装置
で用いられている管理プロトコルが複数種存在するとき
はこれらの管理プロトコル毎に設けても良いし、1つの
CORBAゲートウェイ部14を複数種の管理プロトコ
ルに対応させても良い。 【0021】トポロジーサーバ部11は、図2に示すよ
うにIMOオブジェクト操作部21、IMOオブジェク
ト作成部22及びデータベース部23から構成されてい
る。 【0022】IMOオブジェクト操作部21は、インフ
ォメーションモデル管理オブジェクト(IMO)の検索
及び設定機能を有し、オブジェクト操作要求部11から
操作要求を受けたときに、要求を受けたクラス名及び属
性名に基づいてデータベース部23を検索してオブジェ
クト操作要求部11に応答する、或いはデータベース部
23に目的の情報が存在しないときはCORBAゲート
ウェイ部14を介して被管理対象のシステムから情報を
取得してデータベース部23の蓄積情報を更新設定する
と共にオブジェクト操作要求部11に応答する。 【0023】IMOオブジェクト作成部22は、インフ
ォメーションモデル管理オブジェクト(IMO)の生成
機能及び削除機能を有し、被管理装置や被管理システム
の追加が生じたときにこれに対応したインフォメーショ
ンモデル管理オブジェクト(IMO)を生成し、また被
管理装置や被管理システムが削除されたときにこれに対
応したインフォメーションモデル管理オブジェクト(I
MO)を削除する。 【0024】データベース部23は、インフォメーショ
ンモデル管理オブジェクト(IMO)インスタンスの状
態及びインフォメーションモデル管理オブジェクト(I
MO)インスタンス間の関係を保持する。 【0025】CORBAゲートウェイ部は、図3に示す
ように、MOオブジェクト操作部31、MOオブジェク
ト作成部32、名前変換部33及び管理プロトコル処理
部34から構成されている。 【0026】MOオブジェクト操作部31は、CORB
A管理オブジェクトの検索及び設定機能を有し、IMO
オブジェクト操作部21から操作要求を受けたときに、
要求を受けたクラス名及び属性名の変換を名前変換部3
3に依頼し、この変換結果を用いて管理プロトコル処理
部34に対して操作要求を行うと共に、管理プロトコル
処理部34からの応答に基づいてIMOオブジェクト操
作部21に対して応答する。 【0027】MOオブジェクト作成部32は、CORB
A管理オブジェクトの生成及び削除機能を有し、被管理
装置や被管理システムの追加が生じたときにこれに対応
した管理オブジェクト(MO)を生成し、また被管理装
置や被管理システムが削除されたときにこれに対応した
管理オブジェクト(MO)を削除する。 【0028】名前変換部33は、管理プロトコルに対応
した名前規則によって付与された管理オブジェクトのイ
ンスタンス名と、この管理オブジェクトに対応するCO
RBA上の管理オブジェクトであるCORBA管理オブ
ジェクトのインスタンス名とを管理しこれらの間の変換
を行う。 【0029】管理プロトコル処理部34は、MOオブジ
ェクト操作部31或いは被管理システムまたは被管理装
置から操作要求を受けたときに、インフォメーションモ
デル管理プロトコル或いは管理プロトコルに対応したプ
ロトコルデータユニット作成等のプロトコル処理を行
う。 【0030】前述の構成よりなるネットワーク管理シス
テムによれば、オブジェクト操作要求部11は、インフ
ォメーションモデル管理オブジェクト(IMO)のイン
スタンスを管理するトポロジーサーバ部13を起動して
いるホスト名、サーバ名及びインスタンス名を表すCO
RBAのインスタンス識別子であるIORを明確にする
ために名前管理部12に対して、操作要求したいネット
ワーク内で一意に決まるインフォメーションモデル管理
オブジェクト(IMO)識別子を検索キーとしてオブジ
ェクトインスタンス識別子(IOR)を要求する。 【0031】名前管理部12では、ネットワーク内で一
意に決まるインフォメーションモデル管理オブジェクト
(IMO)識別子とオブジェクトインスタンス識別子
(IOR)の対応関係が管理され、この対応関係に基づ
いて、オブジェクト操作要求部11によって取得したオ
ブジェクトインスタンス識別子(IOR)によりインフ
ォメーションモデル管理オブジェクト(IMO)インス
タンスの存在するホスト名及びサーバ名が明確にされ、
実際の操作要求がその処理内容によりトポロジーサーバ
部13のIMOオブジェクト操作部21及びIMOオブ
ジェクト作成部22に要求される。 【0032】トポロジーサーバ部13のIMOオブジェ
クト操作部21及びIMOオブジェクト作成部22は、
要求を受けたクラス名及び属性名からトポロジーサーバ
部13のデータベース部23内に保持する情報であれば
その情報を検索し、オブジェクト操作要求部11に応答
する。 【0033】 また、トポロジーサーバ部13のデータ
ベース部23に保持する情報でなければ、トポロジーサ
ーバ部13のIMOオブジェクト操作部21及びIMO
オブジェクト作成部22は、各々の管理プロトコルにあ
ったCORBAゲートウェイ部14のMOオブジェクト
操作部31及びIMOオブジェクト作成部32に操作要
求する。 【0034】 操作要求を受けたCORBAゲートウェ
イ部14のMOオブジェクト操作部31及びMOオブジ
ェクト作成部32は、名前変換部33に対して、操作対
象であるCORBA管理オブジェクトのインスタンス名
と、それに対応する管理プロトコルの名前規則に従った
インスタンス識別子への変換を依頼する。さらに、名前
変換後、管理プロトコル処理部34に対して被管理シス
テムに操作要求を行うように指示する。 【0035】このように管理プロトコルに依存するCO
RBAゲートウェイ部14と管理プロトコルに依存しな
いトポロジーサーバ部13とを設けると共に、CORB
Aゲートウェイ部14に管理対象となるシステムや装置
の管理オブジェクト定義に依存する管理モデルを備え、
トポロジーサーバ部13に非依存の管理モデル(IM
O)を備え、管理オブジェクトの名前や属性名によって
トポロジーサーバ部13によってCORBAゲートウェ
イ部14を使い分けて処理するようにしたので、COR
BA上に構築されるネットワーク管理システムで、CM
IPやSNMP等の複数種の管理プロトコル及び管理モ
デルを用いる装置を管理する必要が生じたときに、既存
のネットワーク管理システムに影響を与えず柔軟に追加
することができる。 【0036】次に、本実施形態における具体的な実施例
を図4乃至図6を参照しながら説明する。 【0037】図4はインスタンスの包含関係を表すイン
スタンス木を示す図、図5はVPTrailTPクラスの属性と
MIBの属性の対応例を示す図、図6は本実施例におけ
るネットワーク管理システム内の処理フローチャートで
ある。 【0038】ここでは、実施例として、VPTrailTP#1と
いうIMOインスタンスの全属性取得という操作要求が
生じた場合を例にして説明する。 【0039】VPTrailTPというIMOクラスには、図5
に示すように、VPTrailTPID,VPIValue,UseLabel,Operat
ionalState,VPTrailRecceiveTrafiicDescrIndex,VPTrai
lTransmitTrafiicDescrIndex,SubDomainID,ElementID,T
cAdapterIDの9属性をもち、そのうちOperationalState
を除く8属性はトポロジーサーバ部13で保持してい
る。 【0040】OperationalStateだけはトポロジーサーバ
部13で保持せず、その属性に対応する、装置の実装す
る管理モデルの属性atmOperStatusを被管理システムか
ら直接取得するものとする。尚、本実施例では、VPTrai
lTP#1に対応するMIBを保持する被管理システムをCNM
Agent#1とする。 【0041】まず、オブジェクト操作要求部11は、ト
ポロジーサーバ部13上のVPTrailTP#1のIMOインス
タンスの存在するホスト名及びサーバ名を明確にするた
めに、名前管理部12に操作要求したいネットワークで
一意に決まるIMO識別子を検索条件として、IORを
要求する(図6のフロー2)。ここでは、「CNMAgent#
1:VPTrailTP#1」が、検索条件に該当する。 【0042】名前管理部12では、検索条件に一致する
IORをオブジェクト操作要求部11に応答する(図6
のフロー3)。 【0043】これにより、オブジェクト操作要求部11
は、トポロジーサーバ部13内のIMOインスタンスの
存在するホスト名及びサーバ名を明確にすることができ
る。 【0044】次に、操作要求が「全属性取得」であるた
め、トポロジーサーバ部13のIMOオブジェクト操作
部21に対して全属性取得要求をする。ここでは、VPTr
ailTP#1の全属性取得を要求する(図6のフロー4)。 【0045】次に、トポロジーサーバ部13内のIMO
オブジェクト操作部21は、要求を受けたクラス名及び
属性名からデータベース部23に保持する情報で有れば
その情報検索する。ここでは、OparationalStatus以外
はデータベース部23に保持しているためデータベース
部23より取得し(図6のフロー5)、また、Oparatio
nalStatusはデータベース部23に保持していない情報
であるため、このIMOインスタンスに対応するCOR
BA管理オブジェクトのインスタンスを保持するCOR
BAゲートウェイ部14(SNMP対応)に属性取得要求す
る(図6のフロー6)。 【0046】次に、CORBAゲートウェイ部14で
は、名前変換部33にてCORBA管理オブジェクトの
インスタンス名に対応したSNMPにおけるオブジェク
ト識別子(OID:Object Identify)及びインスタンスイ
ンデックスに変換し(図6のフロー7,8)、この後、
管理プロトコル処理部34に対して、管理対象である被
管理システムへ操作要求を行うように指示する(図6の
フロー9)。 【0047】管理プロトコル処理部34では、被管理シ
ステムに対して属性取得を要求し(図6のフロー1
0)、その応答を受け取り(図6のフロー11)、CO
RBAゲートウェイ部14のMOオブジェクト操作部3
1を通じて(図6のフロー12)、トポロジーサーバ部
13内のIMOオブジェクト操作部21に応答する(図
6のフロー13)。 【0048】トポロジーサーバ部13内のIMOオブジ
ェクト操作部21では、トポロジーサーバ部13内のデ
ータベース部23に対して情報更新処理を行うと共にオ
ブジェクト操作要求部11に応答する(図6のフロー1
4)。 【0049】尚、上記実施例は管理プロトコルがSNM
Pである管理モデルの場合について述べたが、本発明が
これに限定されるものではない。 【0050】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、管
理対象となるシステム或いは装置が用いている管理プロ
トコルに依存するCORBAゲートウェイ部と該管理プ
ロトコルに依存しないトポロジーサーバ部とを設けると
共に、CORBAゲートウェイ部に前記管理対象となる
システム或いは装置の管理オブジェクト定義に依存する
管理モデルを備え、トポロジーサーバ部に非依存の管理
モデルを備え、管理オブジェクトの名前や属性名によっ
てトポロジーサーバ部にて、CORBAゲートウェイ部
を使い分けて処理するようにしたので、ネットワーク管
理システムの柔軟性を高めることができ、CMIPやS
NMP等の複数種の管理プロトコル及び管理モデルを用
いるシステムや装置を管理する必要が生じたときに、既
存のネットワーク管理システムに影響を与えず柔軟に追
加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるネットワーク管理
システムを示す構成図 【図2】本発明の一実施形態のネットワーク管理システ
ムにおけるトポロジーサーバ部を示す構成図 【図3】本発明の一実施形態のネットワーク管理システ
ムにおけるCORBAゲートウェイ部を示す構成図 【図4】本発明の一実施形態のネットワーク管理システ
ムにおける包含木例を示す図 【図5】本発明の一実施形態のネットワーク管理システ
ムにおけるVPTrailTPクラスの属性とMIBの属性の対
応例を示す図 【図6】本発明の一実施形態におけるネットワーク管理
システムの動作を説明するフローチャート 【符号の説明】 11…オブジェクト操作要求部、12…名前管理部、1
3…トポロジーサーバ部、14…CORBAゲートウェ
イ部、21…IMOオブジェクト操作部、22…IMO
オブジェクト作成部、23…データベース部、31…M
Oオブジェクト操作部、32…MOオブジェクト作成
部、33…名前変換部、34…管理プロトコル処理部。
システムを示す構成図 【図2】本発明の一実施形態のネットワーク管理システ
ムにおけるトポロジーサーバ部を示す構成図 【図3】本発明の一実施形態のネットワーク管理システ
ムにおけるCORBAゲートウェイ部を示す構成図 【図4】本発明の一実施形態のネットワーク管理システ
ムにおける包含木例を示す図 【図5】本発明の一実施形態のネットワーク管理システ
ムにおけるVPTrailTPクラスの属性とMIBの属性の対
応例を示す図 【図6】本発明の一実施形態におけるネットワーク管理
システムの動作を説明するフローチャート 【符号の説明】 11…オブジェクト操作要求部、12…名前管理部、1
3…トポロジーサーバ部、14…CORBAゲートウェ
イ部、21…IMOオブジェクト操作部、22…IMO
オブジェクト作成部、23…データベース部、31…M
Oオブジェクト操作部、32…MOオブジェクト作成
部、33…名前変換部、34…管理プロトコル処理部。
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平10−187637(JP,A)
特開 平8−263292(JP,A)
貝原正治 池内哲之 牧野将哉 安達
徹,次世代コンピュータネットワーク&
サービスのオペレーションシステム構成
法,NTT R&D,1998年 4月10
日,第47巻 第4号,p.445−452
佐藤文人 知加良盛 滝田亘 小林秀
承,TINA仕様の実現と検証−マルチ
ドメイン強調管理−,NTT R&D
,1998年 7月10日,第47巻 第7
号,p.785−792
堀内浩規 吉原貴仁 小花貞夫,分散
オブジェクトを用いたネットワーク管理
におけるTMN/SNMP収容方式の提
案,情報処理学会研究報告 97−DPS
−85,1997年11月 7日,第97巻 第
104号,p.231−236
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G06F 13/00
H04L 12/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 分散オブジェクト指向プラットフォーム
であるCORBA(CommonObjectRequ
estBrokerArchitecture)を用い
て構成され、複数種の管理プロトコルを用いて異なる管
理オブジェクトを実装する装置を管理する複数管理プロ
トコル対応ネットワーク管理システムであって、 処理内容に応じて様々なモジュールに対して処理を要求
するオブジェクト操作要求部と、 前記管理プロトコルや装置毎の管理オブジェクト定義及
び管理モデルに依存せずに定義したインフォメイション
モデル管理オブジェクトのインスタンス名と、前記CO
RBA上で用いるオブジェクトインスタンス識別子を管
理する名前管理部と、 前記複数種の管理プロトコルや装置の管理オブジェクト
定義及び管理モデルに依存し、前記CORBAと被管理
システムとの間に介在され、これらの間の管理プロトコ
ルに係る情報の変換を行う1つ以上のCORBAゲート
ウェイ部と、 前記複数種の管理プロトコルや装置の管理オブジェクト
定義或いは管理モデルに依存せず且つ管理オブジェクト
の名前や属性名によって前記CORBAゲートウェイ部
の動作を指示する1つ以上のトポロジーサーバ部とを設
け、 前記CORBAゲートウェイ部は、 前記管理プロトコルに対応した名前規則によって付与さ
れた管理オブジェクトのインスタンス名と、該管理オブ
ジェクトに対応する前記CORBA上の管理オブジェク
トであるCORBA管理オブジェクトのインスタンス名
とを管理しこれらの間の変換を行うと共に、要求を受け
たクラス名及び属性名に基づいて、操作対象であるCO
RBA管理オブジェクトのインスタンス名とそれに対応
する管理プロトコルの名前規則に従ったインスタンス識
別子への変換を行う名前変換部と、 前記CORBA管理オブジェクトの検索及び設定を行
い、IMOオブジェクト操作部から操作要求を受けたと
きに、要求を受けたクラス名及び属性名の変換を前記名
前変換部に依頼し、この変換結果を用いて管理プロトコ
ル処理部に対して操作要求を行うと共に、前記管理プロ
トコル処理部からの応答に基づいて前記IMOオブジェ
クト操作部に対して応答するMOオブジェクト操作部
と、 前記CORBA管理オブジェクトの生成及び削除を行う
MOオブジェクト作成部と、 管理プロトコルに対応したプロトコルデータユニット作
成等のプロトコル処理を行う前記管理プロトコル処理部
とを備え、 前記トポロジーサーバ部は、 前記インフォメーションモデル管理オブジェクトインス
タンスの状態及びインフォメーションモデル管理オブジ
ェクトインスタンス間の関係を保持するデータベース部
と、 前記インフォメーションモデル管理オブジェクトインス
タンスの検索及び設定を行い、前記オブジェクト操作要
求部から操作要求を受けたときに、要求を受けたクラス
名及び属性名に基づいて前記データベース部を検索して
前記オブジェクト操作要求部に応答する或いは前記デー
タベース部に目的の情報が存在しないときは前記COR
BAゲートウェイ部を介して被管理対象のシステムから
情報を取得して前記データベース部の蓄積情報を更新設
定すると共に前記オブジェクト操作要求部に応答する前
記IMOオブジェクト操作部と、 前記インフォメーションモデル管理オブジェクトインス
タンスの生成及び削除を行うIMOオブジェクト作成部
とを備えていることを特徴とする複数管理プロトコル対
応ネットワーク管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23065498A JP3481867B2 (ja) | 1998-08-17 | 1998-08-17 | 複数管理プロトコル対応ネットワーク管理システム |
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---|---|---|---|
JP23065498A JP3481867B2 (ja) | 1998-08-17 | 1998-08-17 | 複数管理プロトコル対応ネットワーク管理システム |
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JP3481867B2 true JP3481867B2 (ja) | 2003-12-22 |
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ID=16911199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23065498A Expired - Fee Related JP3481867B2 (ja) | 1998-08-17 | 1998-08-17 | 複数管理プロトコル対応ネットワーク管理システム |
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JP2002108688A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-12 | Kddi Corp | Xml環境と分散オブジェクト環境とを相互接続するゲートウェイ及びそれを用いたシステム |
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KR100433789B1 (ko) * | 2001-07-10 | 2004-06-04 | 김영탁 | 차세대 인트라넷을 위한 망 운용관리 시스템 |
KR20030053901A (ko) * | 2001-12-24 | 2003-07-02 | 엘지전자 주식회사 | 에이티엠 스위칭 장비에 삽입된 코바 서버 시스템 |
KR100439761B1 (ko) * | 2002-02-14 | 2004-07-12 | 학교법인 한국정보통신학원 | 코바에서의 그룹 통신 시스템 및 방법 |
Family Cites Families (2)
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DE69528749T2 (de) * | 1995-02-17 | 2003-09-18 | International Business Machines Corp., Armonk | Objektorientierte Programmierschnittstelle zur Entwicklung und zur Ausführung einer Netzwerkverwaltungsapplikation auf einer Netzwerkkommunikationsinfrastruktur |
DE59604238D1 (de) * | 1996-08-20 | 2000-02-24 | Alcatel Sa | Verfahren zur Verwaltung der Benennung von Objekten |
-
1998
- 1998-08-17 JP JP23065498A patent/JP3481867B2/ja not_active Expired - Fee Related
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佐藤文人 知加良盛 滝田亘 小林秀承,TINA仕様の実現と検証−マルチドメイン強調管理−,NTT R&D ,1998年 7月10日,第47巻 第7号,p.785−792 |
堀内浩規 吉原貴仁 小花貞夫,分散オブジェクトを用いたネットワーク管理におけるTMN/SNMP収容方式の提案,情報処理学会研究報告 97−DPS−85,1997年11月 7日,第97巻 第104号,p.231−236 |
貝原正治 池内哲之 牧野将哉 安達徹,次世代コンピュータネットワーク&サービスのオペレーションシステム構成法,NTT R&D,1998年 4月10日,第47巻 第4号,p.445−452 |
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---|---|
JP2000066979A (ja) | 2000-03-03 |
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