JP3481581B2 - プラスチック識別方法およびその装置 - Google Patents

プラスチック識別方法およびその装置

Info

Publication number
JP3481581B2
JP3481581B2 JP2000336032A JP2000336032A JP3481581B2 JP 3481581 B2 JP3481581 B2 JP 3481581B2 JP 2000336032 A JP2000336032 A JP 2000336032A JP 2000336032 A JP2000336032 A JP 2000336032A JP 3481581 B2 JP3481581 B2 JP 3481581B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plastic
charging
heating
identification
identifying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000336032A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002039978A (ja
Inventor
貞彦 横山
孝明 松島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2000336032A priority Critical patent/JP3481581B2/ja
Priority to US09/843,890 priority patent/US6522149B2/en
Priority to DE10122728A priority patent/DE10122728A1/de
Publication of JP2002039978A publication Critical patent/JP2002039978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3481581B2 publication Critical patent/JP3481581B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/44Resins; Plastics; Rubber; Leather
    • G01N33/442Resins; Plastics
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/60Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrostatic variables, e.g. electrographic flaw testing

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、材質が未知のプラ
スチックを識別する方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、未知な物体の材質を識別する方法
としては、例えば、赤外線を物体に照射し、物体の吸収
スペクトル、赤外線の透過量、反射量等の差によって識
別する方法が、特表平7−111397号公報や特開平
8−300354号公報に記載されている。
【0003】プラスチックの廃材を種類別に選別する技
術としては、特願平7−124053に、プラスチック
片をマイクロ波によって加熱し、プラスチックの種類ご
とに温度差が生じることを利用して選別する方法および
選別装置が記載されている。このプラスチック選別装置
は、プラスチック廃棄物を所定の大きさに破砕する破砕
装置と、破砕したプラスチック片を予熱する加熱炉と、
予熱したプラスチック片をマイクロ波加熱するマイクロ
波加熱装置と、プラスチック片の温度を測定する放射温
度計と、温度測定の結果に基づいてプラスチックを選別
する選別部からなる。マイクロ波加熱では、誘電率によ
って加熱の効率が異なるので、マイクロ波加熱後のプラ
スチック片の温度を測定し、所定の温度範囲に加熱した
プラスチック片のみを空気流によって吹き飛ばして選別
する。なお、この装置では予熱用の加熱炉を設けること
により、マイクロ波加熱によるプラスチックの温度差を
拡大している。
【0004】また、特願平8−113391には、プラ
スチックを赤外線によって加熱し、プラスチックの種類
ごとに温度差が生じることを利用して選別する方法およ
び装置が記載されている。この方法および装置では、ポ
リエチレンテレフタレート(以下、「PET」と略
す。)ボトルとポリ塩化ビニル(以下、「PVC」と略
す。)ボトルの赤外線吸収量の差異によって生じる温度
差を利用した判別例が開示されている。
【0005】さらに、特願平8−122868には、プ
ラスチック片を帯電容器内で摩擦帯電させ、プラスチッ
ク片の極性と帯電量の差異を利用して選別する選別装置
が記載されている。異種のプラスチック同士を摩擦する
と、帯電極性と帯電量が材質によって異なる。この装置
では、帯電容器内で摩擦媒体とプラスチック片を摩擦し
た後、帯電したプラスチック片を高い電圧差を有する電
極間に供給し、静電気力により、プラスチックス片を電
極に付着するもの、付着しないもの、他方の電極に引き
寄せられるものなどとして選別し、回収される。なお、
この方式を用いた選別装置としては、日立造船(株)製
プラスチック静電分離装置が挙げられる。
【0006】従来の赤外線に対する吸収、透過、反射の
特性差を用いる方法では、基本的に光を利用しているの
で、着色した物体の材質を識別できないという問題があ
る。特に、廃棄物を対象とした場合、多種多様な形態の
物体が混在しているので、これらを識別することは非常
に困難である。
【0007】マイクロ波加熱による温度差を利用する方
法では、加熱対象物中に金属が混入すると放電(スパー
ク)が発生する可能性が極めて高く、プラスチックが着
火する危険性がある。加えて、特願平7−124053
では、識別率を高める目的でプラスチックを80℃で予
熱しているが、最終的にプラスチックの温度が100℃
近くになるか、または100℃を超えてしまうことがあ
る。このような場合、プラスチックが局所的に溶融、分
解する危険性があり、安全性に大きな問題がある。しか
も、たとえ識別に成功しても、プラスチック片の重量は
一定でないので、空気流で吹き飛ばして効率的に選別す
ることは困難である。よって、破砕されていないプラス
チック製品のままの状態では、この方法では選別できな
い。さらには、マイクロ波加熱装置は大型であり、しか
も人体への影響を考慮してマイクロ波の遮蔽対策を施す
必要がある。以上のことから、マイクロ波加熱を利用す
る装置は、高い識別率、低コスト、および、高い安全性
が要求される廃棄物処理システムには適用が困難であ
る。
【0008】プラスチックを赤外線によって加熱し、プ
ラスチックの種類ごとに温度差が生じることを利用して
選別する方法および装置では、PVCと他のプラスチッ
クを識別することができない。加熱してから測定するま
での時間、測定誤差、加熱装置の安定性を考慮すると、
この方法で温度を識別できる十分な温度差は5℃程度で
あるが、ポリメタクリル酸メチル(メタクリル樹脂。以
下、「PMMA」と略す。)、ポリスチレン(以下、
「PS」と略す。)とPVCを識別することは困難であ
る。特願平8−113391記載の装置では、PVCボ
トルとPETボトルの識別例が開示されているが、これ
ら以外の種類のプラスチック、または、ボトル以外の形
状のプラスチックが混入した場合、識別率は極端に低下
してしまう。
【0009】プラスチック片を帯電容器内で摩擦帯電さ
せ、プラスチック片の極性と帯電量の差異を利用して選
別する選別装置では、効率的な選別が困難である。例え
ば、PVC片とポリエチレン(以下、「PE」と略
す。)片の混合物が選別対象の場合、帯電容器内でPV
C片とPE片が接触すると、PE片は正に、PVC片は
負に帯電する傾向にある。また、PE片同士、PVC片
同士が接触すると、帯電極性、帯電量は摩擦状態によっ
て大きく変化してしまう。仮に、PE片が正に、PVC
片が負に帯電したとしても、プラスチック片の重さや大
きさが異なれば、プラスチック片に加わる静電気力や重
力は異なる。したがって、特願平8−122868記載
の静電気力に依存した選別方式では、効率的に識別する
ことは困難である。そこで、プラスチックの大きさを揃
えるために、破砕工程が必要不可欠であるが、多種多様
な形状の廃棄プラスチックを、全て所定粒径に破砕する
ことは非常に困難であり、かつ、コストが大幅に増加す
る。さらに、プラスチック片の種類が増えると、帯電量
を制御することはより困難になり、一般廃棄プラスチッ
クの識別は不可能である。
【0010】一方、廃棄物の適正処理、リサイクルを実
施する場合、廃棄物中にPVCが混入すると、燃焼時や
加熱時に有害物が発生する可能性が高く、廃棄物中から
PVCを識別し、除去する技術が必要とされている。従
来の方法では、PVCのみを識別し、除去することは非
常に困難である。PVCが混入した廃棄物を安易に焼却
すると、PVCに由来する塩素により、ダイオキシンに
代表される有害物質が発生する危険性がある。有害な物
質が発生した時点で無害化する方法が提案されている
が、非常に高額な化学設備が必要とされ現実的ではな
い。
【0011】また、回収プラスチックをゴミ固形燃料
(以下、「RDF」と略す。)や高炉原料として再利用
する場合、回収プラスチックの品位を高めることが非常
に重要である。例えばRDFは、高発熱量かつ熱量一定
である必要がある。高発熱量のプラスチックと低発熱量
のプラスチックが混在していると、このようなRDFを
得ることはできない。特に、RDFを利用した発電シス
テムにとってRDFの高品位化が求められているが、現
在、RDFの高品位化は進んでいないので、発電効率が
極めて低いという問題がある。高炉原料の場合も、高発
熱量のプラスチックと低発熱量のプラスチックの配合量
を一定にすることは、高炉を安定に操業するために必要
である。さらに、RDFや高炉原料にPVCが混入して
いると、燃焼によって有害ガスや塩素などの腐食性ガス
が発生する可能性が高い。これらは、人体、および、高
炉のシステムに多大な影響を及ぼすため、十分な対策を
施す必要がある。
【0012】また、廃棄物を細かく破砕してしまうと、
破砕物から所定の材質のものを効率的に選別、回収する
ことは非常に困難である。破砕処理、粉塵対策、騒音対
策、回収物の取り扱い、輸送などのコストを考慮する
と、回収した製品の状態で材質ごとに識別、回収し、次
の工程に供給するシステムを構築することが好ましい。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明における
課題は、廃棄プラスチックの効率的な識別方法および装
置、特に、着色物を含む多種多様な形状の廃棄プラスチ
ックを破砕せずに、製品形状を保持したままで、高発熱
量のプラスチック、低発熱量のプラスチック、PVCの
3グループに識別、回収する方法および装置を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載のプラスチック識別方法は、
材質が未知のプラスチックの混合物を加熱次いで帯電さ
せ、その加熱特性および帯電特性を測定することによっ
て材質を識別するプラスチック識別方法において、前記
材質が未知のプラスチックの混合物を加熱し、加熱特性
の差異から高発熱量プラスチックを識別し、次いで、低
発熱量プラスチックとポリ塩化ビニルとの混合物を帯電
させ、その帯電特性の差異からポリ塩化ビニルを識別す
ものである。
【0015】また、本発明の請求項2記載のプラスチッ
ク識別方法は、前記材質が未知のプラスチックの混合物
を加熱する方式が遠赤外線の照射によるものである。
【0016】また、本発明の請求項3記載のプラスチッ
ク識別方法は、低発熱量プラスチックを、燃焼時の発熱
量が原油の発熱量に満たないものとするものである。
【0017】また、本発明の請求項4記載のプラスチッ
ク識別方法は、高発熱量プラスチックを、燃焼時の発熱
量が原油と同等以上のものとするものである。
【0018】また、本発明の請求項5記載のプラスチッ
ク識別方法は、低発熱量プラスチックを、その基本成分
がポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、メタクリ
ル樹脂とするものである。
【0019】また、本発明の請求項6プラスチック識別
方法は、高発熱量プラスチックを、その基本成分がポリ
エチレン、ポリプロピレンとするものである。
【0020】また、本発明の請求項7記載のプラスチッ
ク識別方法は、材質が未知のプラスチックを、プラスチ
ック製品またはプラスチック製品の廃棄物とするもので
ある。
【0021】また、本発明の請求項8記載のプラスチッ
ク識別方法は、材質が未知のプラスチックは、破砕また
は粉砕処理を施されていないものである。
【0022】また、本発明の請求項9記載のプラスチッ
ク識別装置は、上記プラスチック識別方法によるプラス
チック識別装置であって、プラスチックを加熱する加熱
装置と、プラスチックを帯電させる帯電装置と、プラス
チックの温度を測定する温度測定装置と、プラスチック
の帯電状態を測定する帯電測定装置と、温度測定結果を
表示する表示装置と、帯電測定結果を表示する表示装置
とから構成されているものである。
【0023】また、本発明の請求項10記載のプラスチ
ック識別装置は、加熱装置が、遠赤外線を利用するもの
である。
【0024】また、本発明の請求項11記載のプラスチ
ック識別装置は、加熱装置が、遠赤外線ヒーターと凹型
の反射ミラーから構成され、反射ミラーにより遠赤外線
を集光し、加熱対象物に遠赤外線を照射するものであ
る。
【0025】また、本発明の請求項12記載のプラスチ
ック識別置は、帯電装置が、コロナ放電および/また
は摩擦帯電を利用するものである。
【0026】また、本発明の請求項13記載のプラスチ
ック識別装置は、帯電装置が、複数の針状の突起物と、
この突起物の固定部分で構成されるコロナ放電電極と、
このコロナ放電電極に直流または交流の電圧を印加する
電源装置とから構成されるものである。
【0027】また、本発明の請求項14記載のプラスチ
ック識別装置は、帯電装置が、摩擦媒体とこの摩擦媒体
を固定する固定部または摩擦媒体とこの摩擦媒体を収容
する収容部で構成されるものである。
【0028】また、本発明の請求項15記載のプラスチ
ック識別装置は、摩擦媒体が、ローラー、ブラシおよび
/または棒からなるものである。
【0029】また、本発明の請求項16記載のプラスチ
ック識別装置は、帯電装置が、対向するローラー状の摩
擦媒体と補助ローラーで構成され、摩擦媒体と補助ロー
ラーの間にプラスチックを挿入し摩擦帯電するものであ
る。
【0030】また、本発明の請求項17記載のプラスチ
ック識別装置は、摩擦媒体が、プラスチックと接触する
部分がポリ塩化ビニルであるものである。
【0031】また、本発明の請求項18記載のプラスチ
ック識別装置は、ポリ塩化ビニルが、軟質ポリ塩化ビニ
ルおよび/または可塑剤を25〜50重量%含有するポ
リ塩化ビニルであるものである。
【0032】また、本発明の請求項19記載のプラスチ
ック識別装置は、温度測定装置が、測定結果を温度画像
データとして表示装置に出力するものである。
【0033】また、本発明の請求項20記載のプラスチ
ック識別装置は、帯電測定装置が、プラスチックの表面
電荷量および/または表面電位を測定し帯電データとし
て表示装置に出力するものである。
【0034】また、本発明の請求項21記載のプラスチ
ック識別装置は、表示装置が、入力された温度画像デー
タを温度測定装置によって測定された測定物にそのまま
投影する画像投影装置を備えるものである。
【0035】また、本発明の請求項22記載のプラスチ
ック識別装置は、表示装置が、入力された帯電データを
帯電測定装置によって測定された測定物にそのまま投影
する画像投影装置を備えるものである。
【0036】また、本発明の請求項23記載のプラスチ
ック識別装置は、表示装置が、入力された測定データに
基づいて分類された識別マークを、プラスチックに付加
するマーキング装置を備えるものである。
【0037】
【0038】また、本発明の請求項25記載のプラスチ
ック識別装置は、プラスチックを加熱する加熱装置と、
プラスチックの温度を測定する温度測定装置と、プラス
チックを帯電させる帯電装置と、入力された温度画像デ
ータを温度測定装置によって測定された測定物にそのま
ま投影する画像投影装置を有する表示装置と、を少なく
とも備えたものである。
【0039】また、本発明の請求項26記載のプラスチ
ック識別装置は、プラスチックを加熱する加熱装置と、
プラスチックの温度を測定する温度測定装置と、プラス
チックを帯電させる帯電装置と、入力された測定データ
に基づいて分類された識別マークをプラスチックに付加
するマーキング装置を有する表示装置と、を少なくとも
備えたものである。
【0040】また、本発明の請求項27記載のプラスチ
ック識別装置は、プラスチックを加熱する加熱装置と、
プラスチックを帯電させる帯電装置と、プラスチックの
帯電状態を測定する帯電測定装置と、入力された帯電デ
ータを帯電測定装置によって測定された測定物にそのま
ま投影する画像投影装置を有する表示装置と、を少なく
とも備えたものである。
【0041】また、本発明の請求項28記載のプラスチ
ック識別装置は、プラスチックを加熱する加熱装置と、
プラスチックを帯電させる帯電装置と、プラスチックの
帯電状態を測定する帯電測定装置と、入力された測定デ
ータに基づいて分類された識別マークをプラスチックに
付加するマーキング装置を有する表示装置と、を少なく
とも備えたものである。
【0042】
【発明の実施の形態】次に、本発明のプラスチック識別
方法およびその装置について、図1〜4を用いて詳細に
説明する。
【0043】図1は、本発明のプラスチック識別装置の
一例を示す模式図である
【0044】本発明のプラスチック識別装置は、搬送装
置12、加熱装置3、帯電装置6、温度測定装置7、帯
電測定装置8、表示装置10から構成される。なお、必
要に応じて表示装置10、搬送装置12と連動した分離
装置を設けることも可能である。
【0045】図1において、材質が未知のプラスチック
11を、加熱装置3で加熱し、帯電装置6で帯電させ、
温度測定装置7で加熱後の温度を測定し、帯電測定装置
8で表面電位を測定し、事前に設定した温度、帯電極性
および/または帯電量を満たしたプラスチック11を識
別対象のプラスチックと判定し、判定結果を表示装置1
0により表示する。
【0046】以下、具体例を示す。なお、本発明のプラ
スチック識別方法およびその装置は、以下に示す実施例
に限定するものではない。 [実施例1]図1を用いて、第1の実施例について説明
する。実施例1では、搬送装置12の上方に、材質が未
知のプラスチック11が供給される方向に沿って、加熱
装置3、帯電装置6、温度測定装置7、帯電測定装置
8、表示装置10の順で配置されている。搬送装置12
は、金属ベルトコンベアを用いており、ベルト部分は大
地に設置されている。加熱装置3は、搬送装置12の上
方に設置された遠赤外線式加熱ヒータ1を温度制御装置
2によって、一定の遠赤外線がプラスチック11に照射
できるようになっている。コロナ電極4は、ステンレス
製の針を、ステンレスの角形棒にその長さ方向に等間隔
で配置した構造となっている。このコロナ電極4に、電
源5によって20kV程度の直流高電圧を印可し、コロ
ナ電極4の針先近傍におけるコロナ放電現象によって発
生するイオンを利用して、帯電装置6により、プラスチ
ック11を帯電させることができる。温度測定装置7で
は、加熱したプラスチック11の表面温度を非接触で測
定できる赤外線式サーモグラフィーを用い、温度の2次
元分布を測定できる。帯電測定装置8では、対象物の表
面電荷に近づいた金属に電荷が発生する静電誘導現象を
利用し、微小金属プレートに発生する電荷量をモニター
することで、対象物の表面電位を測定する表面電位セン
サーを搬送装置12の上方に複数設置し、表面電位の2
次元分布を測定できる。表示装置10には、制御装置9
を経由して、温度測定装置7および帯電測定装置8で得
られた2次元の測定結果が入力され、あらかじめ設定し
た温度および表面電位を満たした場合、識別対象物と判
定し、塗料によって対象物に識別マークを付けることが
できるマーキング装置(図示せず。)を備えている。
【0047】例えば、プラスチックスの混合物中に、P
E、PMMA、PVCが混入している場合について説明
する。プラスチックスは袋、ボトルなどの製品の形態で
ある。PEの構成元素は、炭素と水素のみであり、その
発熱量は10300kcal/kgと石油並または石油
以上である。これに対し、PMMAは酸素を構成元素に
含有しているので、その発熱量は5000〜6000k
cal/kgと石油より低い。ここで、遠赤外線ヒータ
で30秒加熱した後の各種プラスチックの温度を、表1
に示す。PE、PMMA、PVCの温度は、それぞれ3
4.7℃、40.8℃、43.3℃である。
【0048】
【表1】
【0049】また、図2に、コロナ電極に20kVの直
流電圧を印可して帯電させた際のPMMAとPVCの表
面電位の経時変化を示す。温度測定装置7および帯電測
定装置8と表示装置10との位置関係、搬送装置12の
搬送速度があらかじめ分かっていれば、表示装置10に
入力された温度測定結果および帯電測定結果に応じて、
所定の色の塗料でプラスチックにマーキングすることで
識別が可能になる。
【0050】表1および図2の結果から、例えば、加熱
後の温度が40℃未満のものを赤色、加熱後の温度が4
0℃以上でかつ表面電位が1.5kV未満のものを青
色、加熱後の温度が40℃以上でかつ表面電位が1.5
kV以上のものを黄色としてマーキングすることで、赤
色はPE、青色はPMMA、黄色はPVCとして表示す
ることができる。この方式は、プラスチックを破砕せず
に、そのままの形態を保持した識別が可能となり、特に
人による選別の場合において有効である。なお、このよ
うにして回収されたPEは高発熱量を示し、高品位RD
Fの原料として有効である。また、回収PMMAは、P
MMA単独で、または、回収PEと混合比を調整した上
で高炉原料に、あるいは、プラスチック製品の材料に再
利用(以下、「マテリアルリサイクル」と称す。)する
ことができる。さらに、回収されたPEやPMMAには
PVCが混入しておらず、回収物の品質が高い。また、
回収されたPVCは、PVCとしてマテリアルリサイク
ルすることができる。
【0051】なお、プラスチック11を識別するために
設定する温度や表面電位の限界値は、供給されるプラス
チック11に応じて、その最適値を設定する。また、マ
ーキングに用いられる塗料の種類や色も適宜選択する。
表示装置10に備えたマーキング装置によって、プラス
チック11にマーキングすることにより、作業者が容易
に選別作業を行うことができるようにすることを目的と
しており、このような目的に適うマーキング装置を備え
た表示装置10であれば、本発明のプラスチック識別装
置に適用可能である。また、遠赤外線とは、一般的に
5.6μmから1000μmの波長を有する電磁波を指
す。遠赤外線ヒーターとしては、この範囲の波長の電磁
波を発生させるものであれば、適用可能である。特に好
ましくは、8μm〜10μmの波長の照射エネルギーが
最大になるように設定された遠赤外線ヒーターが効率的
である。この理由は、この波長領域において、低発熱量
プラスチックおよびPVCの赤外線吸収ピークと、高発
熱量プラスチックの赤外線吸収ピークの差が大きくなる
からである。また、遠赤外線ヒーターに凹型の反射ミラ
ーを設置し、反射ミラーにより遠赤外線を集光すれば、
より効率的である。また、同じ材質のプラスチックにお
いて、黒色などに着色されたものと透明のものとでは、
同じ条件で遠赤外線により加熱しても、その温度差は2
℃以下であった。低発熱量プラスチックおよびPVC
と、高発熱量プラスチックの温度差は5℃以上であるの
で、プラスチックは着色されていても識別には何ら支障
がない。一方、波長が5.6μm未満の電磁波は近赤外
線と称すが、この波長での照射エネルギーが大きい近赤
外線ヒーターを用いると、遠赤外線ヒーターの場合に比
べ、プラスチックは加熱されやすくなる。しかしなが
ら、材質ごとの温度差は極めて小さく、かつ、黒色のプ
ラスチックや、厚みの薄いプラスチックが溶融してしま
うので、材質の識別に適用することはできない。更に、
加熱工程の後に、帯電工程を行うことが好ましい。識別
対象がプラスチック廃棄物の場合、表面に水分が付着し
ていることもあり得る。表面の水分は帯電を阻害する要
因であるが、加熱工程により乾燥も同時に行えるので、
識別効率を向上させることが可能である。
【0052】[実施例2]図3は、本発明のプラスチッ
ク識別装置の他の例を示す模式図である。図3を用い
て、第2の実施例について説明する。実施例2では、搬
送装置12aの上方に、加熱装置3が配置されている。
次に、搬送装置12bの上方に、温度測定装置7と画像
投影装置13とを備えた表示装置10aが配置されてい
る。次いで、搬送装置12cの上方に、プラスチック1
1の供給方向に沿って、順に帯電装置6、帯電測定装置
8、表示装置10bが設置されている。本実施例におけ
る搬送装置12a、12b、12cは、金属ベルトコン
ベアを用いており、ベルト部分は大地に設置されてい
る。なお、搬送装置12cには、プラスチック11が所
定距離以上移動しないように、ストッパー14が設置さ
れている。加熱装置3は、遠赤外線式加熱ヒータ1を搬
送装置12aの上方に複数設置し、温度制御装置2によ
って、一定の遠赤外線がプラスチック11に照射できる
ようになっている。温度測定装置7には、赤外線式サー
モグラフィーを使用し、2次元の温度分布を測定すると
共に、測定した画像データを画像投影装置13に入力す
る。画像投影装置13は、温度測定装置7で測定した視
野領域と同じ領域に、画像データを投影できるように設
定している。また、画像投影装置13には、所定温度以
上の温度になっている部分のみを色付けして表示するこ
とが可能である。帯電装置6は、ローラー15と、回転
/圧力制御装置16から構成されている。ローラー15
の表面は、可塑剤を30重量%含有した軟質PVCで被
覆されている。すなわち、ローラー15の表面を固定部
とし、摩擦媒体が固定されている。ローラー15は、プ
ラスチックス11を5kgf以上の力で押しつけること
が可能であり、回転/圧力制御装置16によってローラ
ー15の回転数および圧力を制御できる。帯電測定装置
8では、対象物の表面電荷に近づいた金属に電荷が発生
する静電誘導現象を利用し、微小金属プレートに発生す
る電荷量をモニターすることで、対象物の表面電位を測
定する表面電位センサーを搬送装置12cの上方に複数
設置し、表面電位の2次元分布を測定できるようにし
た。表示装置10bには、制御装置9を経由して、帯電
測定装置8で得られた2次元の測定結果が入力され、あ
らかじめ設定した表面電位を満たした場合、識別対象物
と判定し、塗料によって対象物をマーキングすることが
できる。
【0053】例えば、プラスチックスの混合物中に、P
E、ポリプロピレン(以下、「PP」と略す。)、P
S、PET、PMMA、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体(以下、「ABS」と略す。)が混
入している場合について説明する。プラスチックスは、
袋、ボトルなどの製品の形態とする。PE、PPの構成
元素は、炭素と水素のみであり、その発熱量は石油並ま
たは石油以上である。PEの発熱量は11000kca
l/kg、PPの発熱量は10500kcal/kg、
石油は約10300kcal/kgである。これに対
し、PS、PET、PMMA、ABSは、酸素、窒素や
ベンゼン環を構成元素に含有しているので、その発熱量
は石油より低い発熱量を示す(参考文献:村田勝英、
「廃プラの粉体燃料化システム」、化学装置、1995
年2月号、34ページ、1995年)。
【0054】図4に、各種プラスチックからなる50mm
×50mmの試験片を、軟質PVC上に5kgfの力を加
えて接触させ、移動距離100mmで、10回摩擦した
ときの、各種プラスチックの表面電位を示す。表1およ
び図4の結果から、温度測定装置7で測定した温度デー
タのうち、40℃以上になった部分のみ赤色として画像
投影装置13で投影すれば、温度測定装置7と画像投影
装置13の視野が同一であるので、石油より低発熱量の
プラスチック、すなわちPS、PET、PMMA、AB
SおよびPVCが赤色に表示されて、搬送装置12b上
を搬送される。したがって、作業者は容易にこれらプラ
スチックを選別して、次の搬送装置12cに供給するこ
とができる。なお、高発熱量のプラスチックであるP
E、PPは、回収部17aで回収される。搬送部12c
に供給された、低発熱量プラスチックとPVCは、ロー
ラー15でローラー表面の軟質PVCと圧縮されるとと
もに摩擦され、このことにより表面が帯電する。帯電測
定装置8でプラスチックの表面電位を測定し、制御装置
9を経由して測定データを表示装置10bに送り、例え
ば、+1.0kV以上の部分を赤色の塗料でマーキング
すれば、作業者は、低発熱量プラスチックであるPS、
PET、PMMA、ABSを容易に選別でき、これらは
回収部17cに収容される。残ったPVCは、回収部1
7bで回収される。
【0055】このようにして回収されたPE、PPは高
発熱量を示すので、高品位RDFの原料として有効であ
る。回収されたPS、PET、PMMA、ABSは単
独、または、回収PEおよび/またはPPと混合比を調
整した上で高炉原料に、あるいは、プラスチック製品の
材料にマテリアルリサイクルすることができる。さら
に、回収された高発熱量プラスチック、低発熱量プラス
チックにはPVCが混入しておらず、回収物の品質が高
い。また、回収されたPVCは、PVCとしてマテリア
ルリサイクルすることができる。
【0056】帯電列から推定すると、PE、PPは正に
帯電する傾向を有するはずである。しかしながら、P
E、PPとPVCは帯電列の位置が近接するので、条件
によっては、逆極性に帯電する場合もあることが図4か
ら判明した。したがって、摩擦帯電を利用した方式では
高発熱量のPE、PPと、PVCを識別するのは困難で
ある。しかしながら、本発明によれば、PE、PPと、
PVCが識別可能になる。すなわち、遠赤外線加熱およ
び帯電を利用することによって初めて、廃棄プラスチッ
クを、高発熱量プラスチック、低発熱量プラスチック、
PVCの3群に、製品の形態を保持したまま効率的に識
別することができる。
【0057】帯電装置6は、識別対象となるプラスチッ
ク11と、摩擦媒体が効率的に摩擦できる機構であれば
よい。例えば、摩擦媒体を軟質PVCの刷毛とした回転
ブラシや、表面を軟質PVCで被覆した複数の棒を上下
させ、プラスチックを打撃するとともに摩擦帯電させる
機構も適用可能である。さらに、ローラー、回転ブラ
シ、打撃棒を併用することも可能である。また、実施例
1に示したように、あらかじめ全てのプラスチック11
をコロナ帯電によって正に帯電させて、摩擦帯電すれ
ば、PVCと他のプラスチックの表面電位の差が拡大
し、識別効率は向上する。
【0058】なお、プラスチック11を識別するために
設定する温度や表面電位の限界値は、供給されるプラス
チック11に応じて、その最適値を適宜設定すればよ
い。また、マーキングに用いられる塗料の種類や色も適
宜選択すればよい。表示装置10bに備えたマーキング
装置によって、プラスチック11にマーキングすること
により、作業者が容易に選別作業を行うことができるよ
うにすることを目的としており、このような目的に適う
マーキング装置を備えた表示装置10bであれば、本発
明のプラスチック識別装置に適用可能である。 [実施例3]図5は、本発明のプラスチック識別装置に
おける帯電装置6、帯電測定装置8、表示装置10の他
の例を示す模式図である。図6は、図5の帯電装置を逆
さ方向から示した模式図である。図5、図6を用いて、
第3の実施例について説明する。プラスチックは、供給
方向19から帯電装置6のローラー15と、その上方に
対向して設置された補助ローラーの間に供給される。プ
ラスチックは、図6のローラー15の表面を固定部とし
て固定された摩擦媒体によって摩擦帯電される。この
時、補助ローラー18によりプラスチックに加える圧力
を調節すれば、帯電量を制御することができる。プラス
チックの帯電領域は下方であるが、図5のように帯電測
定装置8をローラー15の近傍に設置すれば、帯電状態
を測定することができる。図5では、帯電測定装置8と
して表面電位計を横方向に複数配置した構造になってい
る。表面電位計の出力は、図示していない信号処理装置
で画像信号に変換され表示装置10の制御装置9に入力
され、画像投影装置13が制御される。例えば、図4の
帯電結果を基にして、+1.0kV以上の表面電位が得
られたとき、特定の信号を信号処理装置から制御装置9
に入力する。信号処理装置で、搬送装置12の搬送速度
をモニターすれば、表面電位が+1.0kV以上になっ
た部分が、表面電位の測定後に搬送装置12のどの位置
にあるのかを判断することは容易である。連続する表面
電位の測定結果とそれに対応したプラスチックの位置を
2次元画像データに変換し、+1.0kV以上の部分の
みを赤色として表示する。この画像を画像投影装置13
で、投射視野を実物に重なるようにして投影すれば、識
別物がマーキングされる。この条件で、PVCと低発熱
量プラスチックであるPS、PET、PMMA、ABS
が帯電装置6に供給された場合、PS、PET、PMM
A、ABSが赤色にマーキングされ、PVCと識別する
ことができる。帯電測定装置8の数を多くし、配置間隔
を小さくすれば、識別効率が向上する。
【0059】[実施例4]図7は、本発明のプラスチッ
ク識別装置の他の例を示す模式図である。図7を用いて
第4の実施例について説明する。図7は、第2の実施例
の加熱装置3および表示装置10aの後段に、第3の実
施例の帯電装置6および表示装置10cを配置した構成
である。供給ホッパー20に供給されたプラスチック
は、圧縮ローラー21a,21bで圧縮された後に、加
熱、識別、帯電、識別の各工程を経て、識別される。例
えば、高発熱量プラスチック、低発熱量プラスチック、
および、PVCの混合物が供給ホッパー20に供給され
た場合、加熱により所定温度以上になったものは低発熱
量プラスチックおよびPVCとして所定の色でマーキン
グされるが、高発熱量プラスチックはマーキングされな
い。本実施例のシステム構成の場合、マーキングされな
い高発熱量プラスチックが人手により除去される。残っ
た低発熱量プラスチックとPVCは、帯電工程に送られ
るが、所定の表面電位以上になったものは、低発熱量プ
ラスチックとして所定の色でマーキングされ、人手によ
り除去される。この場合、残ったものはPVCとして回
収される。マーキングしたものを除去するか、マーキン
グされないものを除去するかは、識別対象物の種類、
量、識別効率、システム構成によって、適宜選択すれば
良い。加えて、識別するための温度、表面電位の値は、
供給されるプラスチックの種類、回収する目的に応じ
て、適宜設定すればよい。例えば、図4の結果を基にし
た場合、硬質のPVCのみを識別したい場合は、−1.
0kV以下の表面電位になったものを赤色でマーキング
すれば良い。なお、プラスチックの立体的な形状によっ
ては、光を照射した際の影と同様に、遠赤外線が有効に
照射されない部分が存在する可能性がある。これに対
し、遠赤外線の照射前に、プラスチックを圧縮処理すれ
ば、遠赤外線の照射面積が拡大するので、識別効率が向
上する。
【0060】
【発明の効果】本発明のプラスチック識別方法およびそ
の装置によれば、未知のプラスチックスを効率よく識別
することができる。特に、廃棄物中から、高発熱量のP
EおよびPPと、低発熱量のPS、PET、PMMAお
よびABSと、PVCとを破砕せずに製品の形状を保持
したまま効率的に識別できるので、適切な廃棄物処理、
リサイクルをすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプラスチック識別装置の一例を示す
模式図である。
【図2】 コロナ帯電処理したプラスチックの表面電位
と時間の関係を示す図である。
【図3】 本発明のプラスチック識別装置の他の例を示
す模式図である
【図4】 摩擦帯電したプラスチックの表面電位を示す
図である。
【図5】 本発明のプラスチック識別装置における、帯
電装置、帯電測定装置および表示装置の一例を示す模式
図である。
【図6】 本発明のプラスチック識別装置の帯電装置の
一例を示す模式図である。
【図7】 本発明のプラスチック識別装置の他の例を示
す模式図である。
【符号の説明】
1・・・遠赤外線式加熱ヒータ、2・・・温度制御装置、3・・
・加熱装置、4・・・コロナ電極、5・・・電源、6・・・帯電装
置、7・・・温度測定装置、8a,8b,8c・・・帯電測定
装置、9・・・制御装置、10,10a,10b,10c・
・・表示装置、11・・・プラスチック、12,12a,1
2b,12c・・・搬送装置、13・・・画像投影装置、14
・・・ストッパー、15,15a,15b・・・ローラー、1
6・・・回転/圧力制御装置、17a,17b,17c・・・
回収部、18a,18b・・・補助ローラー、19・・・供給
方向、20・・・供給ホッパー、21a,21b・・・圧縮ロ
ーラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−24437(JP,A) 特開 平9−297114(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 25/20 G01N 27/60 G01N 33/44

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材質が未知のプラスチックの混合物を加
    熱次いで帯電させ、その加熱特性および帯電特性を測定
    することによって材質を識別するプラスチック識別方法
    において、 前記材質が未知のプラスチックの混合物を加熱し、加熱
    特性の差異から高発熱量プラスチックを識別し、次い
    で、低発熱量プラスチックとポリ塩化ビニルとの混合物
    を帯電させ、その帯電特性の差異からポリ塩化ビニルを
    識別することを特徴とするプラスチック識別方法。
  2. 【請求項2】 前記材質が未知のプラスチックの混合物
    を加熱する方式が遠赤外線の照射によることを特徴とす
    る請求項1に記載のプラスチック識別方法。
  3. 【請求項3】 低発熱量プラスチックを、燃焼時の発熱
    量が原油の発熱量に満たないものとすることを特徴とす
    る請求項1または2に記載のプラスチック識別方法。
  4. 【請求項4】 高発熱量プラスチックを、燃焼時の発熱
    量が原油と同等以上のものとすることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載のプラスチック識別方
    法。
  5. 【請求項5】 低発熱量プラスチックを、その基本成分
    がポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリ
    ロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、メタクリ
    ル樹脂とすることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載のプラスチック識別方法。
  6. 【請求項6】 高発熱量プラスチックを、その基本成分
    がポリエチレン、ポリプロピレンとすることを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれかに記載のプラスチック識
    別方法。
  7. 【請求項7】 材質が未知のプラスチックを、プラスチ
    ック製品またはプラスチック製品の廃棄物とすることを
    特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のプラス
    チック識別方法。
  8. 【請求項8】 材質が未知のプラスチックは、破砕また
    は粉砕処理を施されていないことを特徴とする請求項7
    に記載のプラスチック識別方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載のプ
    ラスチック識別方法によるプラスチック識別装置であっ
    て、プラスチックを加熱する加熱装置と、プラスチック
    を帯電させる帯電装置と、プラスチックの温度を測定す
    る温度測定装置と、プラスチックの帯電状態を測定する
    帯電測定装置と、温度測定結果を表示する表示装置と、
    帯電測定結果を表示する表示装置とから構成されている
    ことを特徴とするプラスチック識別装置。
  10. 【請求項10】 加熱装置は、遠赤外線を利用すること
    を特徴とする請求項9に記載のプラスチック識別装置。
  11. 【請求項11】 加熱装置は、遠赤外線ヒーターと凹型
    の反射ミラーから構成され、反射ミラーにより遠赤外線
    を集光し、加熱対象物に遠赤外線を照射することを特徴
    とする請求項10に記載のプラスチック識別装置。
  12. 【請求項12】 帯電装置は、コロナ放電および/また
    は摩擦帯電を利用することを特徴とする請求項9ないし
    11のいずれかに記載のプラスチック識別装置。
  13. 【請求項13】 帯電装置は、複数の針状の突起物と、
    この突起物の固定部分で構成されるコロナ放電電極と、
    このコロナ放電電極に直流または交流の電圧を印加する
    電源装置とから構成されることを特徴とする請求項12
    に記載のプラスチック識別装置。
  14. 【請求項14】 帯電装置は、摩擦媒体とこの摩擦媒体
    を固定する固定部または摩擦媒体とこの摩擦媒体を収容
    する収容部で構成されることを特徴とする請求項12に
    記載のプラスチック識別装置。
  15. 【請求項15】 摩擦媒体は、ローラー、ブラシおよび
    /または棒からなることを特徴とする請求項14に記載
    のプラスチック識別装置。
  16. 【請求項16】 帯電装置は、対向するローラー状の摩
    擦媒体と補助ローラーで構成され、摩擦媒体と補助ロー
    ラーの間にプラスチックを挿入し摩擦帯電することを特
    徴とする請求項14に記載のプラスチック識別装置。
  17. 【請求項17】 摩擦媒体は、プラスチックと接触する
    部分がポリ塩化ビニルであることを特徴とする請求項1
    4ないし16のいずれかに記載のプラスチック識別装
    置。
  18. 【請求項18】 ポリ塩化ビニルは、軟質ポリ塩化ビニ
    ルおよび/または可塑剤を25〜50重量%含有するポ
    リ塩化ビニルであることを特徴とする請求項17に記載
    のプラスチック識別装置。
  19. 【請求項19】 温度測定装置は、測定結果を温度画像
    データとして表示装置に出力することを特徴とする請求
    項9ないし18のいずれかに記載のプラスチック識別装
    置。
  20. 【請求項20】 帯電測定装置は、プラスチックの表面
    電荷量および/または表面電位を測定し帯電データとし
    て表示装置に出力することを特徴とする請求項9ないし
    19のいずれかに記載のプラスチック識別装置。
  21. 【請求項21】 表示装置は、入力された温度画像デー
    タを温度測定装置によって測定された測定物にそのまま
    投影する画像投影装置を備えることを特徴とする請求項
    9ないし20のいずれかに記載のプラスチック識別装
    置。
  22. 【請求項22】 表示装置は、入力された帯電データを
    帯電測定装置によって測定された測定物にそのまま投影
    する画像投影装置を備えることを特徴とする請求項9な
    いし21のいずれかに記載のプラスチック識別装置。
  23. 【請求項23】 表示装置は、入力された測定データに
    基づいて分類された識別マークを、プラスチックに付加
    するマーキング装置を備えることを特徴とする請求項9
    ないし22のいずれかに記載のプラスチック識別装置。
  24. 【請求項24】 プラスチックを加熱する加熱装置と、
    プラスチックの温度を測定する温度測定装置と、プラス
    チックを帯電させる帯電装置と、入力された温度画像デ
    ータを温度測定装置によって測定された測定物にそのま
    ま投影する画像投影装置を有する表示装置と、を少なく
    とも備えたことを特徴とするプラスチック識別装置。
  25. 【請求項25】 プラスチックを加熱する加熱装置と、
    プラスチックの温度を測定する温度測定装置と、プラス
    チックを帯電させる帯電装置と、入力された測定データ
    に基づいて分類された識別マークをプラスチックに付加
    するマーキング装置を有する表示装置と、を少なくとも
    備えたことを特徴とするプラスチック識別装置。
  26. 【請求項26】 プラスチックを加熱する加熱装置と、
    プラスチックを帯電させる帯電装置と、プラスチックの
    帯電状態を測定する帯電測定装置と、入力された帯電デ
    ータを帯電測定装置によって測定された測定物にそのま
    ま投影する画像投影装置を有する表示装置と、を少なく
    とも備えたことを特徴とするプラスチック識別装置。
  27. 【請求項27】 プラスチックを加熱する加熱装置と、
    プラスチックを帯電させる帯電装置と、プラスチックの
    帯電状態を測定する帯電測定装置と、入力された測定デ
    ータに基づいて分類された識別マークをプラスチックに
    付加するマーキング装置を有する表示装置と、を少なく
    とも備えたことを特徴とするプラスチック識別装置。
JP2000336032A 2000-05-15 2000-11-02 プラスチック識別方法およびその装置 Expired - Fee Related JP3481581B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000336032A JP3481581B2 (ja) 2000-05-15 2000-11-02 プラスチック識別方法およびその装置
US09/843,890 US6522149B2 (en) 2000-05-15 2001-04-30 Method and apparatus for identifying plastics
DE10122728A DE10122728A1 (de) 2000-05-15 2001-05-10 Verfahren und Gerät zur Identifikation von Plastik

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-142360 2000-05-15
JP2000142360 2000-05-15
JP2000336032A JP3481581B2 (ja) 2000-05-15 2000-11-02 プラスチック識別方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002039978A JP2002039978A (ja) 2002-02-06
JP3481581B2 true JP3481581B2 (ja) 2003-12-22

Family

ID=26591917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000336032A Expired - Fee Related JP3481581B2 (ja) 2000-05-15 2000-11-02 プラスチック識別方法およびその装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6522149B2 (ja)
JP (1) JP3481581B2 (ja)
DE (1) DE10122728A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002156360A (ja) * 2000-09-05 2002-05-31 Nippon Paint Co Ltd 親水性塗膜と疎水性塗膜とを判別する方法
GB0305738D0 (en) * 2003-03-13 2003-04-16 Next Tec Ltd Recycling of plastics material
US7964675B2 (en) 2004-04-08 2011-06-21 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Recycled thermoplastic compositions
US20060175325A1 (en) * 2005-02-08 2006-08-10 Day Eric D Impact modified polyester and vinylalcohol copolymer blend and molded fuel tank thereof
US7764379B1 (en) 2005-12-20 2010-07-27 Axsun Technologies, Inc. Semiconductor laser natural gas analysis system and method
JP4992397B2 (ja) * 2006-11-29 2012-08-08 パナソニック株式会社 移動装置の物体検出方法
CA2784608A1 (en) * 2009-12-21 2011-06-30 Technological Resources Pty Limited Sorting mined material
DE102010014744B4 (de) * 2010-04-13 2013-07-11 Siemens Aktiengesellschaft Vorrichtung und Verfahren zum Projiezieren von Information auf ein Objekt bei Thermographie-Untersuchungen
US8722789B2 (en) 2011-08-18 2014-05-13 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Poly(arylene ether) composition, method, and article
US8530552B1 (en) 2012-04-18 2013-09-10 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Poly(phenylene ether) composition, article, and method
JP6137987B2 (ja) * 2013-01-21 2017-05-31 三菱電機株式会社 樹脂種識別方法および樹脂種識別装置
CN104914134B (zh) * 2015-03-09 2017-12-19 北京微能高芯科技有限公司 基于摩擦电的聚合物辨识传感器及其制作方法
AT522378B1 (de) * 2019-04-10 2022-06-15 Engel Austria Gmbh Verfahren zum Klassifizieren eines Kunststoffs
JP7203294B1 (ja) * 2022-03-28 2023-01-12 三菱電機株式会社 静電選別装置

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5141110A (en) * 1990-02-09 1992-08-25 Hoover Universal, Inc. Method for sorting plastic articles
US5134291A (en) * 1991-04-30 1992-07-28 The Dow Chemical Company Method for sorting used plastic containers and the like
DE4125045A1 (de) * 1991-07-29 1993-02-04 Rwe Entsorgung Ag Verfahren zum sortieren von abfallgemischen
JPH05196587A (ja) 1992-01-17 1993-08-06 Kuraray Co Ltd 樹脂の種類判別方法および装置
US5318172A (en) * 1992-02-03 1994-06-07 Magnetic Separation Systems, Inc. Process and apparatus for identification and separation of plastic containers
JPH0663945A (ja) 1992-08-24 1994-03-08 Hitachi Zosen Corp 廃プラスチック識別装置
ATE159348T1 (de) * 1993-01-21 1997-11-15 Ford Motor Co Kunststoffidentifizierung
US5397066A (en) * 1993-01-22 1995-03-14 Mobil Oil Corporation Separation of plastic materials
JPH06229957A (ja) 1993-02-01 1994-08-19 Fujitsu Ltd 材質判別方法
US5794788A (en) * 1993-04-30 1998-08-18 Massen; Robert Method and device for sorting materials
DE4340914A1 (de) * 1993-11-27 1995-06-08 Bruker Analytische Messtechnik Verfahren zur routinemäßigen Identifikation von Kunststoffen
JPH07111397A (ja) 1994-04-18 1995-04-25 Citizen Watch Co Ltd 電子部品装着装置のノズルストッカ
JPH08300354A (ja) 1995-05-10 1996-11-19 Hitachi Ltd プラスチック分別装置
JPH08309749A (ja) 1995-05-23 1996-11-26 Yamamoto Binitaa Kk 廃プラスチックの種類選別方法および選別装置
JPH09269286A (ja) 1996-03-30 1997-10-14 Toyoda Gosei Co Ltd 熱分解炉を備えた赤外線分光装置
JPH09297114A (ja) 1996-05-08 1997-11-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プラスチック材質判別法及びその装置
JP3370511B2 (ja) 1996-05-17 2003-01-27 日立造船株式会社 摩擦帯電装置
JPH11323005A (ja) 1998-05-14 1999-11-26 Kobe Steel Ltd プラスチック廃棄物の無害化方法及び無害化装置並びに種類識別方法及び種類識別装置
US6084149A (en) * 1998-08-24 2000-07-04 Akae; Yukoh Method and apparatus for decomposing hazardous substances using high frequency waves to provide environmentally safe fixation ashes in an incinerator
WO2000027535A1 (fr) * 1998-11-05 2000-05-18 Hitachi Zosen Corporation Dispositif de triboelectrification

Also Published As

Publication number Publication date
US6522149B2 (en) 2003-02-18
US20010054900A1 (en) 2001-12-27
DE10122728A1 (de) 2002-01-17
JP2002039978A (ja) 2002-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3481581B2 (ja) プラスチック識別方法およびその装置
Yanar et al. Electrostatic separation of polymer powders
Iuga et al. Tribocharging of plastics granulates in a fluidized bed device
US20110186660A1 (en) Sorting mined material
Zelmat et al. Experimental comparative study of different tribocharging devices for triboelectric separation of insulating particles
Li et al. Compound tribo-electrostatic separation for recycling mixed plastic waste
Wang et al. Morphological characteristics of waste polyethylene/polypropylene plastics during pyrolysis and representative morphological signal characterizing pyrolysis stages
US8443980B2 (en) Sorting mined material
Li et al. Triboelectrostatic separation of polypropylene, polyurethane, and polyvinylchloride used in passenger vehicles
Kashimura et al. Concept of furnace for metal refining by microwave heating—a design of microwave smelting furnace with Low CO2 emission—
Younes et al. Effect of spark discharges on the trajectories of insulating particles in roll-type corona-electrostatic separators. Experimental and numerical study
JP2002067032A (ja) 表示装置およびプラスチック識別装置
Kachi et al. Experimental study of charge neutralization at the surface of granular layers of insulating materials
Buda et al. Experimental study of the tribocharging process of plastic granular materials on a vibratory feeder device
Benhafssa et al. Factors that influence the efficiency of a propeller-type tribocharging device for granular plastics
JP2002137224A (ja) 廃プラスチック分別処理方法とそのシステム及び該システムに使用される乾式クリーニング装置
Soong et al. Dry beneficiation of Slovakian coal
JPH08141510A (ja) 粉砕処理で生じる不均一材料の混合物を活用する方法とその装置
Regulski et al. Automated test bench for research on electrostatic separation in plastic recycling application
Samuila et al. Modeling of wire corona electrode operation in electrostatic separation at small and large gaps
JP2010099618A (ja) プラスチックの分別方法および分別装置
ZHONG-LI et al. STUDY OF THE DEEP INELASTIC SCATTERING OF 12 C ON 27 AI
JP2020152827A (ja) 固体燃料の製造方法及び使用方法、並びに固体燃料の製造装置
US4034188A (en) Heat fixing device for copying machine
Achouri et al. Premises for industrial application of a two-rotating-disks-type tribo-aero-electrostatic separator for micronized WEEE

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030924

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees