JP3481219B2 - 光源装置及び該光源装置を用いた投写型表示装置 - Google Patents

光源装置及び該光源装置を用いた投写型表示装置

Info

Publication number
JP3481219B2
JP3481219B2 JP2001218905A JP2001218905A JP3481219B2 JP 3481219 B2 JP3481219 B2 JP 3481219B2 JP 2001218905 A JP2001218905 A JP 2001218905A JP 2001218905 A JP2001218905 A JP 2001218905A JP 3481219 B2 JP3481219 B2 JP 3481219B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
lamp
reflector
source device
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001218905A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003029342A (ja
Inventor
宏充 義之
太一 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2001218905A priority Critical patent/JP3481219B2/ja
Publication of JP2003029342A publication Critical patent/JP2003029342A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3481219B2 publication Critical patent/JP3481219B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶プロジェクタ
などの投写型表示装置に用いられる光源装置及びこの光
源装置を用いた投写型表示装置に関するものである。詳
しくは、透過光の遮光と冷却効果の両方に優れた光源装
置及び投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶プロジェクタなどの投写型表示装置
は、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ等の光源か
ら放射された光を集光及び反射し、この光をRGBに分
離して、これらの光をそれぞれライトバルブで強度又は
位相変調し、変調後の光を、すなわちライトバルブから
得られた画像情報をスクリーンに投写するものである。
【0003】図7は、投写型表示装置の1つである前面
排気型液晶プロジェクタ(9)の構成の概略図である。光
源装置(1)はランプ(2)とリフレクタ(11)とを具え、ラン
プ(2)から出た光は、リフレクタ(11)で反射及び集光さ
れて光源装置(1)から全反射鏡(51)に向かう。第1全反
射鏡(51)で90度曲げられた光は、2つのダイクロイッ
クミラー(52)(53)によって、赤(R)、緑(G)、青(B)の
3色の光に分離される。まず、全反射鏡(51)からの反射
光は、第1ダイクロイックミラー(52)に照射されて、青
色光が分離される。次に第1ダイクロイックミラー(52)
を透過した光は、第2ダイクロイックミラー(53)に照射
されて、緑色光が分離される。第2ダイクロイックミラ
ー(53)を透過した赤色光は、2つの全反射鏡(54)(55)を
介して、青色光は全反射鏡(56)を介して、緑色光は直接
に、ダイクロイックプリズム(50)の面部近くに設けられ
たライトバルブ(57)(58)(59)にそれぞれ照射される。各
ライトバルブ(57)(58)(59)で変調された青色光、緑色光
及び赤色光は、ダイクロイックプリズム(50)で合成され
て、スクリーン(図示省略)に対峙するキャビネット(9
1)の側面に配置された投射レンズ(7)を通じてスクリー
ンに投射される。全反射鏡(51)(54)(55)(56)、ダイクロ
イックミラー(52)(53)、ライトバルブ(57)(58)(59)、ダ
イクロイックプリズム(50)やUVフィルタ等のその他の
光学部品、及びランプ装置(1)は、一体型のフレーム(9
2)に固定される。光源装置(1)の後方には排気口(81)へ
冷却用空気を排気するためのファン装置(82)が配置され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような液晶プロジ
ェクタにおいては、従来から液晶プロジェクタ内部の効
果的な冷却と洩れ光の防止とを両立させることが課題と
なっている。図7に示したような液晶プロジェクタ(9)
では、一般に、ダイクロイックプリズム(50)近傍の下部
に吸気口と吸気用ファン装置(共に図示省略)とを設け
ることにより外部の空気を液晶プロジェクタ(9)内に導
入する。導入された冷却用空気は、まず、液晶プロジェ
クタ(9)の主要構成要素であるダイクロイックプリズム
(50)、ライトバルブ(57)(58)(59)等の光学部品に沿って
流れ、これら光学部品を冷却する。そして、冷却用空気
は、フレーム(92)に沿って、あるいは装置内に別途設け
られた通風路をも通って他の構成要素を冷却した後に光
源装置(1)に至る。光源装置(1)に至った冷却用空気は、
最終的にファン装置(82)を通じて排気口(81)から装置外
部に排出される。光源装置(1)の後方に排気用ファン装
置(82)を配置する理由は、光源装置(1)は液晶プロジェ
クタ(9)の構成要素の中で最も発熱量の大きい熱源であ
るから、これを冷却をするために充分な量の空気の流れ
を、光源装置(1)の周囲及びこの内部に確保するためで
ある。光源装置(1)の冷却効率を上げるためには、光源
装置(1)から排気口(81)の間に、空気の流れに対して抵
抗となるような構成又は部材を設けることは望ましくな
い。
【0005】一方、リフレクタ(11)の反射部の内面は、
遠赤外光や紫外光等は透過させるが、可視光は反射する
誘電体多層膜が蒸着された反射面となっている。ところ
が、実際には、可視光の一部はこの反射面を透過してし
まい、リフレクタ(11)から排気口(81)へ向かった透過光
は液晶プロジェクタ(9)の外部に洩れてしまう。この
過光はスクリーン上に照射されて画質の低下をもたら
す。また、紫外光がリフレクタ(11)を透過して外部へ漏
れると人体への悪影響をもたらす。ゆえに、このような
液晶プロジェクタ(9)の洩れ光を防止することが必要と
なる。しかしながら、リフレクタ(11)からの透過光を遮
蔽するための構成又部材が冷却用空気の流れに対して抵
抗となるために、効果的な洩れ光の防止と光源装置(1)
の冷却効率の向上は、相反するという事態が生じてい
た。
【0006】この問題を解決するための1つの方策とし
て、特開平10−171362号(IPC G09F 9
/00)には、図8に示すように、ランプ(2)から見てラ
ンプハウス(6)の開口部を隠すような大きさの板状のラ
ンプシェード(3)をリフレクタ(11)の背後に設けて、ラ
ンプハウス(6)のルーバを不要とした液晶プロジェクタ
(9)が開示されている。しかしながら、このような板状
のランプシェード(3)は、冷却用空気の流れに対して板
面がほぼ垂直に位置するので、やはり冷却用空気の流れ
に対して相当の抵抗とならざるを得ない。また、冷却用
空気の流れをスムースにすべくランプハウス(3)の開口
部を大きくした場合、それと同時にランプシェード(3)
は大きくなってしまい、冷却用空気の流れに対するラン
プシェード(3)の抵抗の度合いが増す。さらに、このよ
うな板状のランプシェード(3)では、リフレクタ(11)の
広い範囲から生じる透過光を完全に遮蔽するには、必然
的にランプシェード(3)は大きくなるが、同時に冷却用
空気の流れに対するランプシェード(3)の抵抗の度合い
が増してしまう。近年、液晶プロジェクタにおいては、
光源のランプはますます高輝度化しているので、洩れ光
を防止するためにはより完全な透過光の遮蔽が必要とな
っており、さらには高輝度化に伴うランプの発熱量の増
加に対応するためにより効率的な光源装置の冷却が必要
となっている。従って、上記のような従来の技術では、
高輝度化に対応した洩れ光の防止と光源装置の効率的な
冷却とを両立させることが困難となっていた。
【0007】本発明は、上記の課題を解決するためのも
のであり、従来技術と比較して、より完全にリフレクタ
からの透過光を遮蔽し、且つより効率的な冷却を可能と
する光源装置及び投写型表示装置を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決する為の手段】上記の課題を解決するため
に、本発明の光源装置は、光光源たるランプ(2)と、該
ランプ(2)からの光を集光及び反射する反射部(12)及び
ランプ(2)を固定するための筒状の底部(13)を具えたリ
フレクタ(11)と、底部(13)に対して所定の間隔をもっ
て配置されるランプシェード(3)とを具え、ランプ(2)端
部には口金部(23)が設けられ、該口金部(23)は底部(13)
に挿入されて固着されると共に、リフレクタ(11)後方へ
突出し、ランプシェード(3)は、口金部(23)に取り付け
られる光源装置において、ランプシェード(3)は、碗状
に形成されており、口金部(23)が貫通する取付孔(32)と
冷却用空気が通過する通気孔(33)とがけられた底面部
(31)と、該底面部(31)に対して傾いており、リフレクタ
(11)の反射部(12)に沿って該リフレクタ(11)を覆うと共
に、該反射部(12)との間で冷却用空気の流路を構成する
側面部(35)とを有することを特徴とする。
【0009】さらに、本発明の投写型表示装置は、キャ
ビネット(91)内部に、光源装置(1)と該光源装置(1)後方
に位置するように排気用ファン装置(82)とが配置され、
キャビネット(91)には該排気用ファン装置(82)と対向す
る排気口(81)が設けられ、光源装置(1)は、光源たるラ
ンプ(2)と、該ランプ(2)からの光を集光及び反射する反
射部(12)及びランプ(2)を固定するための筒状の底部(1
3)を具えたリフレクタ(11)と、底部(13)に対して所定
の間隔をもって配置されるランプシェード(3)とを具
え、ランプ(2)端部には口金部(23)が設けられ、該口金
部(23)は底部(13)に挿入されて固着されると共に、リフ
レクタ(11)後方へ突出し、ランプシェード(3)は、口金
部(23)に取り付けられる投写型表示装置において、ラン
プシェード(3)は、碗状に形成されており、口金部(23)
が貫通する取付孔(32)と冷却用空気が通過する通気孔(3
3)とがけられた底面部(31)と、該底面部(31)に対して
傾いており、リフレクタ(11)の反射部(12)に沿って該リ
フレクタ(11)を覆うと共に、該反射部(12)との間で冷却
用空気の流路を構成する側面部(35)とが形成されたこと
を特徴とする。
【0010】
【作用及び効果】碗状に形成されたランプシェード(3)
の側面部(35)が、リフレクタ(11)の反射部(12)外面に沿
って該反射部(12)を覆い、リフレクタ反射部(12)外面と
の間で冷却用空気の流路が構成される。さらに、ランプ
シェード(3)の底面部(31)には、冷却用空気が通過する
通気孔(33)が形成されており、ランプシェード(3)の側
面部(35)は、底面部(31)に対して傾いているから、側面
部(35)及びリフレクタ(11)の反射部(12)外面に沿って流
れ、且つ通気孔(33)からランプシェード(3)後方に排出
されるスムースかつ抵抗のない冷却用空気の流れを得る
ことができる。このような冷却用空気の流れによって、
効果的に光源装置(1)が冷却される。
【0011】また、本発明に係る投写型表示装置(9)に
おいては、光源装置(1)の後方に冷却用ファン装置(82)
が配置され、該排気用ファン装置(82)の後方に排気口(8
1)が設けられている。ランプシェード(3)の通気孔(33)
が適切な大きさであれば、冷却用ファン装置(82)は、
通気孔(33)を通る透過光を遮蔽するから、排気口(81)か
ら洩れ光が生じることはない。さらに、ランプシェード
(3)の側面部(35)を、リフレクタ(11)の反射部(12)先端
からの透過光を遮蔽するように形成することによって、
ランプシェード(3)はリフレクタ(11)からの透過光を完
全に遮蔽することができる。
【0012】このように、本発明によれば、従来技術よ
りも広範にランプシェード(3)がリフレクタ(11)を覆う
にも係わらず、従来技術よりもスムースかつ抵抗のない
冷却用空気の流れを得ることができる。逆に言うなら
ば、本発明によれば、従来技術よりもスムースかつ抵抗
のない冷却用空気の流れが得られるにも係わらず、従来
よりも広くランプシェード(3)がリフレクタ(11)を覆う
ことができる。すなわち、本発明によれば、従来技術で
は困難であった、より完全な洩れ光の防止と光源装置の
冷却効率の向上とを両立することができ、光源の高輝度
化に対応した投写型表示装置を提供することができる。
なお、本発明によれば、遮光性能を保証するために、従
来のようにランプシェードの大きさとランプボックス開
口部の大きさとの関係に配慮する必要はない。
【0013】また、ランプシェード(3)を熱伝導率の高
い材料で作製すれば、光源装置(1)の中でも温度上昇が
激しいランプ(2)から、ランプシェード(3)を介して熱を
放出することができる。つまり、ランプシェード(3)は
側面部(35)が形成されていることから充分広い放熱面積
を有し、且つそれに沿ったスムースな冷却用空気の流れ
が存在するので、ランプシェード(3)は放熱板として効
果的に機能させることができ、ランプ(2)の寿命を,従来
の光源装置及び投写型表示装置よりも延ばすことができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一例を図を用いて
詳述する。なお、従来装置と同一又は類似の構成要素に
は同一の符号を付する。図1は、本発明に係る光源装置
(1)を用いた投写型表示装置(9)の光源装置(1)周辺の断
面図である。図2は、本発明に係る光源装置(1)とその
周辺構成の分解斜視図である。光源装置(1)は、光源た
るランプ(2)とリフレクタ(11)を具えている。ランプ(2)
は、例えばメタルハライドランプであり、楕円球状の石
英製の発光部(21)を有し、この両側には円筒状の電極シ
ール部(22)が一体的に形成されている。電極シール部(2
2)の一方の側は、口金部(23)に固定されている。口金部
(23)は電極シール部(22)が挿入される円筒部材(24)と、
電極シール部(22)内の電極心棒(図示省略)が接続され
る電極棒(25)とから構成される。電極棒(25)は、円筒部
材(24)に挿入されて、該電極棒(25)の一部が該円筒部材
(24)からリフレクタ(11)後方へ突出する。
【0015】リフレクタ(11)の反射部(12)は碗状に形成
され、反射部(12)の内面は、誘電体多層膜が蒸着される
ことにより、発光部(21)から放射された可視光を反射す
るための反射面となっている。リフレクタ(11)の底部(1
3)は、ランプ(2)を固定するために筒状に形成されてお
り、ランプ(2)の口金部(23)が底部(13)の孔に挿入さ
れ、円筒部材(24)と底部(13)との間を石膏又は耐熱性の
接着剤等の固着剤(14)で満たすことによって、ランプ
(2)はリフレクタ(11)に固定される。なお、ランプ(2)
は、発光部(21)がリフレクタ(11)の反射面の焦点に位置
するように取り付けられる。リフレクタ(11)の開口部側
の電極シール部(22)の先端では、リード線(27)の一端が
電極シール部(22)内の電極心棒と接続されており、該リ
ード線(27)の他端は、リフレクタ(11)に取り付けられた
端子(図示省略)に接続されている。
【0016】光源装置(1)は、ネジ止め等の適当な手段
によってベース(4)に固定される。光源装置(1)とベース
(4)を一体として取り扱うことによって、光源装置(1)の
交換時の作業性を向上させるためである。ベース(4)の
前部には、枠部(41)が形成されており、例えば、図示は
省略したが、リフレクタ(11)の前部に、該枠部(41)裏面
と当接するような当て部材を突設させることによって、
ベース(4)に対する光源装置(1)の位置決めの便宜を図る
ことができる。リフレクタ(11)は枠部(41)から所定の間
隔だけ後方に離れて配置されており、リフレクタ(11)と
枠部(41)の間には冷却用空気が通過するための空間があ
る。さらに、枠部(41)の左右には、冷却用空気を光源装
置(1)に導くための孔(42)が形成されている。光源装置
(1)が取り付けられたベース(4)は、フレーム(92)に形成
された箱状のランプハウス(6)内に配置される。ランプ
ハウス(6)は前後に開口しており、ランプハウス(6)の側
面には、冷却用空気を内部に取り込むための長孔(61)
や、整流板(62)を伴った長孔(63)が形成されている。
【0017】図1に示すように、本発明の主構成要素た
るランプシェード(3)は、リフレクタ(11)の後ろに、リ
フレクタ底部(13)からある程度の間隔が開くように配置
される。ランプシエード(3)の底面部(31)略中央に形成
された取付孔(32)に、周囲にネジ溝が切られた電極棒(2
5)を貫通させ、ナット(26)で締め付けることによって、
該底面部(31)が筒状部材(24)の端部と当接し、ランプシ
ェード(3)が位置決め及び固定される。
【0018】図3は、排気用ファン装置(82)側から見た
ランプシェード(3)の正面図である。図2に示される通
り、ランプシェード(3)は、全体として碗状の構造をし
ており、底面部(31)の略中央部に開設された取付孔(32)
の周囲には、冷却用空気が通過する通気孔(33)が形成さ
れている。本実施例において、通気孔(33)は合計4つの
孔から構成されているが、孔の数や大きさが異なる種々
の実施例が考えられる。冷却用空気を考えると通気孔(3
3)は極力大きくすることが望ましいが、洩れ光を防止す
るためにこの大きさは制限される。この点については後
述する。
【0019】ランプシェード(3)の側面部(35)は、底面
部(31)に対して傾いており、該底面部(31)から広がるよ
うに形成された複数の平面部で構成されている。該平面
部の底面部(31)に対する傾きは、これら平面部がリフレ
クタ(11)の反射部(12)外面にほぼ沿うように決められ
る。側面部(35)は、リフレクタ(11)の反射部(12)外面に
ほぼ沿った形状であり、該外面の相当の範囲を覆い、該
外面との間に冷却用空気が通過するために充分な空間が
確保できる限度にいて自由な変形が可能である。リフ
レクタ(11)の反射部(12)の外面をどの程度覆えば充分な
遮光性能が保証されるかという点については後述する。
【0020】冷却用空気をスムースに流すことを考える
と、側面部(35)、さらにはランプシェード(3)全体はな
めらかな形状であることが好ましいが、本実施例のよう
に、複数の平面部で側面部(35)を構成すると、曲面部が
存在しないから金型の製造が簡単になり、プレス成形に
よるランプシェード(3)の製造が容易になる利点があ
る。また、本実施例のランプシェード(3)には、光源装
置(1)から、ランプハウス(6)に隣接する電源コネクター
部(93)(図7参照)への熱流入を防止するために、縦長の
平板部(37)が形成されている。さらに、本実施例のラン
プシェード(3)には、ベース(4)に設けられたリブ(図示
省略)と嵌合する切欠き部(38)が形成されているので、
電極棒(25)回りのランプシェード(3)の回転が防止され
る。よって、ベース(4)へのランプシェード(3)の取付け
と位置決めを容易に行うことができる。
【0021】ランプシェード(3)の材質は、熱伝導率の
高い物質を用いることが好ましい。ランプシェード(3)
におけるランプ(2)の熱を逃す放熱板としての機能が促
進され、ランプ(2)の温度を従来技術よりも低く維持し
てランプ(2)の寿命を延ばすことができるからである。
加工の容易さを考えると、ランプシェード(3)の材質
は、銅、アルミニウムのような金属を用いることが好ま
しい。本実施例では、コスト、重量及び電気的影響等を
考慮してアルミニウムを採用している。さらに、ランプ
シェード(3)の内面は、透過光の反射を防止するような
表面処理をすることが好ましい。
【0022】本発明に係る光源装置(1)の冷却機能につ
いて説明する。図4は、光源装置(1)周辺の投写型表示
装置(9)の断面図である。ランプジェード(3)の側面部(3
5)がリフレクタ(11)の外面に沿うように、及び該外面と
の間に空間が生じるように形成されていること、及び、
ランプシェード(3)の底面部(31)は、リフレクタ底部(1
3)と間隔を開けて位置し、該底面部には通気孔(33)が形
成されていることにより、リフレクタ(11)及び側面部(3
5)の周囲に、これらに沿う滑らかなつ抵抗のない冷却
用空気の流れ(F1)(F2)が得られる。流入した冷却用空気
は、ランプシェード(3)の背面に抜け出た後は、排気用
ファン装置(82)によって、ルーバ(81a)が形成された排
気口(81)から投写型表示装置(9)の外部に排出される。
排気用ファン装置(82)と対向するように、排気口(81)は
投写型表示装置(9)のキャビネット(91)に設けられてい
る。このようにして光源装置(1)は冷却されるが、ラン
プシェード(3)の外面に沿った冷却用空気の流れ(F3)(F
4)も存在し、光源装置(1)の冷却に寄与する。図4で
は、ベース(4)の開口部からの流れを示しているが、図
1に示した通り、ベース(4)には孔部(41)が、ランプボ
ックス(6)には長孔(61)(63)が形成されているので、こ
れらの孔(41)(61)(63)からランプボックス(6)内に流入
するランプシェード(3)の外面に沿った冷却用空気の流
れも存在する。なお、ランプシェード(3)が、側面部(3
5)の存在によって放熱板として充分な放熱面積を有する
こと、さらに充分な冷却用空気が上記のようにランプシ
ェード(3)に沿って流れることにより、ランプ(2)から流
入した熱は効率的に放出される。
【0023】次に、本発明に係る光源装置(1)の遮光機
能について説明する。洩れ光を完全に防止するために
は、リフレクタ(11)全体から発せられた透過光が、キャ
ビネット(91)の排気口(81)を通じて外へ放射されないこ
とが要求される。ランプシェード(3)の側面部(33)がリ
フレクタ(11)の反射部(12)を覆う範囲、及び通気孔(33)
の大きさは、この要求を満たすように決められ、あるい
は制限される。図5は、光源装置(1)周辺の投写型表示
装置(9)の断面図である。完全に透過光を遮蔽するため
には、ランプシェード(3)は、リフレクタ(11)の反射部
(12)先端の領域(W1)(W2)から発せられ排気口(81)の周縁
に至る透過光を遮蔽する必要がある。つまり、ランプシ
ェード(3)は、図に示すように、反射部(12)先端上の
点(A1)から発せられて排気口(81)の外縁上の点(B1)に至
る透過光経路(L1)を遮る必要がある。光源装置(1)下方
においても同様に、反射部(12)先端上の点(A2)から発せ
られて排気口(81)の外縁上の点(B2)に至る透過光経路(L
2)を遮る必要がある。従って、図に示したように、ラ
ンプシェード(3)の側面部(33)は少なくとも上記経路(L
1)(L2)と干渉する程度にまで、リフレクタ(11)の反射部
(12)を覆うように形成されることが望ましい。なお、ベ
ース(4)表面とランプボックス(6)内面は、これらの面に
照射された透過光を吸収するような表面処理がなされて
いるので、領域(W1)(W2)から直接排気口(81)へ放射され
る透過光を遮蔽できれば、これら領域からの透過光に起
因した洩れ光は防止できる。
【0024】図6も、光源装置(1)周辺の投写型表示装
置(9)の断面図である。本発明に係る光源装置(1)のラン
プシェード(3)には、リフレクタ(11)の部(13)と反射
部(12)の端部とを含む領域(W3)(W4)近くに通気孔(33)が
ある。透過光を完全に遮蔽するには、領域(W3)(W4)から
通気孔(33)を通じて排気口(81)へ放射される透過光が
遮蔽されている必要がある。光源装置(1)の後方には排
気用ファン装置(82)が配置されており、ブレード(82a)
が装着されるロータ(82b)に照射された透過光は遮蔽さ
れる。よって、底部(13)先端上の点(C1)から発せられて
ロータ(82b)の外縁上の点(D1)に至る透過光経路(L3)
と、及び底部(13)先端上の点(C2)から発せられてロータ
(82b)の外縁上の点(D2)に至る透過光経路(L4)とランプ
シェード(3)が干渉すれば、領域(W3)(W4)から直接排気
口(81)へ放射される透過光を、ランプシェード(3)及び
ロータ(82b)で遮蔽することができる。つまり、透過光
経路(L3)の外の透過光、及び透過光経路(L4)の外の透過
光をランプシェード(3)が遮蔽し、その他の透過光をロ
ータ(82b)で遮蔽することができる。すなわち、透過光
経路(L3)(L4)とランプシェード(3)の底面部(31)が干渉
する限りにおいて通気孔(33)を大きくすることができ
る。
【0025】なお、上記説明から容易に理解できるよう
に、洩れ光を生じない限りにおいて、通気孔(33)をどれ
だけ大きくできるか(又はいかなる形状を採用できる
か)ということについては、様々なファクターが影響す
る。例えば、排気口(81)の大きさやロータ(82b)の大き
さ又はこれらの形状も影響する。また、モータ(82c)が
大きければ該モータ(82c)の大きさが影響し、ファン装
置(82)近傍にロータ(82b)やモータ(82c)よりも大きな遮
光物を設けるならば、該遮光物の大きさや形状も影響す
る。さらには、底部(13)と排気口(81)との距離やファン
装置(82)と排気口(81)との距離も影響する。
【0026】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る投写型表示装置(9)の光源装置(1)
周辺の断面図である。
【図2】本発明に係る光源装置(1)とその周辺構成の分
解斜視図である。
【図3】排気用ファン装置(82)側から見たランプシェー
ド(3)の正面図である。
【図4】本発明の冷却機能を説明するための光源装置
(1)周辺における投写型表示装置(9)の断面図である。
【図5】本発明の遮光機能を説明するための光源装置
(1)周辺における投写型表示装置(9)の断面図である。
【図6】本発明の遮光機能を説明するための光源装置
(1)周辺における投写型表示装置(9)の断面図である。
【図7】前面排気型液晶プロジェクタ(9)の構成の概略
図である。
【図8】従来の投写型表示装置(9)の光源装置(1)周辺の
断面図である。
【符号の説明】
(1) 光源装置 (2) ランプ (3) ランプシェード (9) 投写型表示装置 (11) リフレクタ (12) 反射部 (13) 底部 (23) 口金部 (31) 底面部 (32) 取付孔 (33) 通気孔 (35) 側面部 (81) 排気口 (82) 排気用ファン装置 (91) キャビネット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/15 F21V 29/00 H04N 5/74 F21V 29/02 F21Y 101:00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源たるランプ(2)と、該ランプ(2)から
    の光を集光及び反射する反射部(12)及びランプ(2)を固
    定するための筒状の底部(13)を具えたリフレクタ(11)
    と、底部(13)に対して所定の間隔をもって配置される
    ランプシェード(3)とを具え、ランプ(2)端部には口金部
    (23)が設けられ、該口金部(23)は底部(13)に挿入されて
    固着されると共に、リフレクタ(11)後方へ突出し、ラン
    プシェード(3)は、口金部(23)に取り付けられる光源装
    置において、 ランプシェード(3)は、碗状に形成されており、口金部
    (23)が貫通する取付孔(32)と冷却用空気が通過する通気
    孔(33)とがけられた底面部(31)と、該底面部(31)に対
    して傾いており、リフレクタ(11)の反射部(12)に沿って
    該リフレクタ(11)を覆うと共に、該反射部(12)との間で
    冷却用空気の流路を構成する側面部(35)とを有すること
    を特徴とする光源装置。
  2. 【請求項2】 ランプシェード(3)は、金属で形成され
    ている請求項1に記載の光源装置。
  3. 【請求項3】 キャビネット(91)内部に、光源装置(1)
    と該光源装置(1)後方に位置するように排気用ファン装
    置(82)とが配置され、キャビネット(91)には該排気用
    ァン装置(82)と対向する排気口(81)が設けられ、 光源装置(1)は、光源たるランプ(2)と、該ランプ(2)か
    らの光を集光及び反射する反射部(12)及びランプ(2)を
    固定するための筒状の底部(13)を具えたリフレクタ(11)
    と、底部(13)に対して所定の間隔をもって配置される
    ランプシェード(3)とを具え、ランプ(2)端部には口金部
    (23)が設けられ、該口金部(23)は底部(13)に挿入されて
    固着されると共に、リフレクタ(11)後方へ突出し、ラン
    プシェード(3)は、口金部(23)に取り付けられる投写型
    表示装置において、 ランプシェード(3)は、碗状に形成されており、口金部
    (23)が貫通する取付孔(32)と冷却用空気が通過する通気
    孔(33)とがけられた底面部(31)と、該底面部(31)に対
    して傾いており、リフレクタ(11)の反射部(12)に沿って
    該リフレクタ(11)を覆うと共に、該反射部(12)との間で
    冷却用空気の流路を構成する側面部(35)とが形成された
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  4. 【請求項4】 光源装置(1)が収納される箱状のランプ
    ハウス(6)を具えており、該ランプハウス(6)は、光源装
    置(1)の前後で開口している請求項3に記載の投写型表
    示装置。
  5. 【請求項5】 ランプシェード(3)は、金属で形成され
    ている請求項3又は請求項4に記載の投写型表示装置。
JP2001218905A 2001-07-19 2001-07-19 光源装置及び該光源装置を用いた投写型表示装置 Expired - Lifetime JP3481219B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001218905A JP3481219B2 (ja) 2001-07-19 2001-07-19 光源装置及び該光源装置を用いた投写型表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001218905A JP3481219B2 (ja) 2001-07-19 2001-07-19 光源装置及び該光源装置を用いた投写型表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003029342A JP2003029342A (ja) 2003-01-29
JP3481219B2 true JP3481219B2 (ja) 2003-12-22

Family

ID=19053006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001218905A Expired - Lifetime JP3481219B2 (ja) 2001-07-19 2001-07-19 光源装置及び該光源装置を用いた投写型表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3481219B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005004131A (ja) 2003-06-16 2005-01-06 Seiko Epson Corp 光源装置及びプロジェクタ
EP1583362B1 (en) 2004-03-29 2010-07-21 Canon Kabushiki Kaisha Image projector comprising a compact light source cooling system.
JP2006084972A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Canon Inc ランプ装置及びそれを有する投射表示装置
JP2006337466A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光源装置及び投射型表示装置
US7478932B2 (en) * 2005-11-29 2009-01-20 Visteon Global Technologies, Inc. Headlamp assembly having cooling channel
DE102006003057A1 (de) * 2006-01-20 2007-07-26 Phoenix Contact Gmbh & Co. Kg Drucker mit einem Belichtungskopf
JP2008152200A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Mitsubishi Electric Corp 光源装置
JP4518084B2 (ja) * 2007-02-13 2010-08-04 セイコーエプソン株式会社 光源装置及びプロジェクタ
JP2008258015A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Ushio Inc 放電ランプ装置
JP5182311B2 (ja) * 2010-03-23 2013-04-17 セイコーエプソン株式会社 プロジェクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003029342A (ja) 2003-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7425793B2 (en) Lamp cooling device and projection display apparatus
TWI235278B (en) Light source device and projector
JP4059251B2 (ja) 光源装置、およびプロジェクタ
EP0846973B1 (en) Light source device of liquid crystal projector
JP4656973B2 (ja) 光源装置及び投写型表示装置
JP3467697B2 (ja) 電気光学装置の冷却装置およびプロジェクタ
TWI277820B (en) Projection display device, image projection system, and light source device
EP1021047A2 (en) Air cooled lamp and liquid crystal projection apparatus comprising such lamps
JP3481219B2 (ja) 光源装置及び該光源装置を用いた投写型表示装置
KR101080538B1 (ko) 투사형 표시 장치 및 램프 냉각 장치
US7946712B2 (en) Projector apparatus equipped with a structure capable of shielding radiation and dissipating heat from a light source
JP2004012827A (ja) 投射型表示装置
JP4240095B2 (ja) 密閉型ランプ装置およびプロジェクター
JP3705138B2 (ja) 液晶プロジェクション装置
JP2008016394A (ja) 光源装置、照明装置及びプロジェクタ装置
JP3029983B2 (ja) 透過型オーバーヘッドプロジェクター
JPH10186517A (ja) 投写形表示機の冷却装置
JP2002365729A (ja) プロジェクタ用ランプハウス
JP3780628B2 (ja) 液晶プロジェクタ
JP4081988B2 (ja) 表示装置
JP3558084B2 (ja) プロジェクタ
JP2599266Y2 (ja) 液晶プロジェクタ
JP2006337466A (ja) 光源装置及び投射型表示装置
JP2003280099A (ja) 表示装置
JP2020071284A (ja) 光変調ユニットおよびそれを用いた投射型表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030909

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3481219

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term